こんにちは!
新型コロナウイルスが社会的に大きな影響を出して、そこに追い打ちを掛けるように花粉が猛威を振るう季節がやって来ましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
イベントが中止になり、外出は自粛になり、とても悲しいですが、私は元気です!
さて、今回は【アニメを作ることを見る/観る】
アニメーションの制作と鑑賞に関わる部分にを”みる”ことにフォーカスした内容を徒然なるままに書きました!(実際には『映像研には手を出すな!』の紹介です笑)
この記事のポイント&目次!
◯ アニメを”見る”って面白い! ▼
◯ アニメの魅力をギュッと凝縮! ▼
◯ 『映像研には手を出すな!』と、作る情熱 ▼
・『映像研』の紹介と感想
・「アニメじゃなくて、アニメーションなんだ!」
◯ 『SHIROBAKO』と、アニメ制作 ▼
・アニメーションの作り方
◯ 『それが声優!』と、業界用語 ▼
・声優業界の用語集
◯ アニメを”観る”って面白い! ▼
◯ 「アニメ」の『アニメ』 ▼
◯ 2020年はサブカルがヤバイ! ▼
アニメを見る/観る
「アニメ」、本当に大好きなコンテンツです。
私はそもそも「物語」が好きなので、小説でも映画でも美術品でも芸術作品でも、何でもかんでも読んで見るし、各々にそれぞれの面白さ・良さがたくさんあります。
それでも「アニメ」というコンテンツの凄さは、桁違いだと思います。
水崎「その中でもアニメは一番濃厚なんだよ!」
浅草「全て作者が意識して描いたもので出来上がっているからね」
『映像研には手を出すな!』第7話
これは『映像研には手を出すな!』での台詞。
まさしく、コレ。完全に私も同意見です!
アニメは複合芸術だと思います。
文字で書かれた物語の脚本があって、それをアニメーションにする様々な行程があって。キャラクターを絵にしたり、背景美術を描いたり。作画も十分凄いけど、それを動かす中割・動画の技術も物凄いと思います。そこに、声優さんの演技が加わって、主題歌や劇伴が何曲も生み出されて。撮影段階で様々な効果・演出を加えたり、現実にはない効果音が創られたりして。
で、全て「人間の手」でやっているから凄い。
映画とかドラマとか映像作品は似ているけど、やっぱり違う。
「アニメ」はキャラの表情の動きから、太陽光や風の動きなど自然現象まで、全てを人の手で描いている、というところが本当に他のコンテンツには無い魅力だと思いました。
水崎「アニメーターってのは役者なんだよ!しかも演じるのは人間だけじゃない。犬猫の動きも演じるし、海や嵐、車も飛行機も、全てがアニメーターの演技だよ!」
『映像研には手を出すな!』第3話
これも、『映像研』の水崎氏の台詞。
ハリウッド映画とかは、CGとか計算プログラムとかを組んで水の動きや光・影をリアルに映像化したりしてますけど、やっぱり人が描いているって、凄いことですよ。
だから、アニメを見るのって面白い。
私は結構「物語」を重視するタイプです。
なので、いわゆる”作画崩壊”とかも物語が面白ければ気にならなかったりすることが多いです。だから3DCGアニメとかも普通に見れます。
とはいえ、アニメーションも演出も物凄い。
その物語を映像化したり、キャラの心情を表現するためのアニメーションは、本当に神がかって凄いと思います。
WIT STUDIOの『進撃の巨人』の立体機動シーンとか、CloverWorksの『FGOバビロニア』の戦闘場面のカメラワークとか、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』の手書き風のアニメーション、新海誠監督の『言の葉の庭』の雨の描写とか、本当に変な声を漏らしそうになるほど。
そして、京都アニメーションの『リズと青い鳥』は本当に素晴らしかったです。目線の動きや髪の揺れ具合、光の差し込み方とか、そういう表現で物語と心情を見事に表現していました。
これはまさに「人の手で描いている」ということの、全てを計算的に演出できるということの、好例だと思います。
『リズと青い鳥』ロングPV
それに、感動を生んでくれたり、笑いをおこしてくれたり、勇気を与えてくれたり、興奮を呼んでくれたり、哀しみを覚ましてくれたり、応援の背中を押してくれたり。
こんなにも色々な感情を抱かせてくれるコンテンツって、本当に素晴らしいな、とつくづく感謝しかないです。
あとアニメって、作品そのものだけじゃなくて、その周囲も面白い。毎クール何十本と放送される中で、公式HPのデザインや、応援イラストやファンアートなど、作品に関わる部分も楽しめるのは大きな魅力だと思います!
そして、アニメは「観れる」のが嬉しい。
アニメ作品を視聴するだけじゃなくて、その背景を色々と知ることが出来る、観ることができるというのが、とても嬉しいし、貴重なことだと思います!
様々な展覧会で原画やセル画、設定資料や背景美術、絵コンテや台本などの制作に関わるアニメ作りの素材を観ることができたり、監督をはじめとしたスタッフの方々のインタビューを読むことができたり。設定資料集や解説本を公式が発売してくれたり。
そういう資料って、スタッフさんの手書きのコメントがあったり、形にはならなかったアイデアが載っていたりと、そういうものを観れるのって、本当に有り難いことです。
これって、洋画・邦画問わず映画やドラマでは珍しいし、小説や漫画でもなかなか無いし、音楽やミュージシャンでも行わないので、本当に貴重です。
アニメを詰め込んだ動画!!
いくつか動画をご紹介。
アニメがもっと好きになる、アニメの思い出が蘇ってくる、素敵で素晴らしい公式動画をご紹介します!!
どれも短いので、ぜひご覧ください!
まず最初は、こちら。アニメとマンガの「ありがとう」を詰め込んだ、日本政府公式の動画。海賊版の撲滅キャンペーンの一環で、これは本当に感動するのでマジで見たほうが良いです!
Thanks Friends – Manga-Anime Guardians Project
※ブログ上で再生できない場合、YouTubeでご覧ください!
こちらはNetflixが公開した動画。アニメの名場面を詰め込んだ、プロモーションムービーです!
その瞬間を、ずっと胸に。
こちらもNetflix。様々なアニメ作品の”名言”がギュッと凝縮されていて、本当に鳥肌モノです!
その一言で、フラッシュバックする。
同じくNetflix。「いいアニメは、いい目をしている。だから、心に残るアニメは、目を見ただけで作品の記憶が蘇る。」
目を見れば、わかる。
最後は、Appleが2020年2月27日に公開した動画。アニメに登場する「MacBook」のシーンを集めたムービーです!
Macの向こうから — まだこの世界にない物語を
『映像研』と、作る情熱
『映像研には手を出すな!』
NHKで放送されている2020年冬クールのイチオシ作品です。
本当によくできたストーリーと、とてもいいアニメーションで作られた作品で、この時点で既に2020年を代表する作品になっていると思います。
『映像研』の紹介
簡単に作品をご紹介!
3人の高校生がアニメーションを作るという物語。
背景画や設定画をとことん練り込む浅草氏、丁寧な人物描写を描くことに命を燃やす水崎氏、金儲けと利益を鬼のように突き詰める金森氏の3人。凸凹のようで相性抜群の3人が「最強の世界」を目指して奮闘するストーリーです。
TVアニメ「映像研には手を出すな!」PV 第3弾【1/5(日)24:10~NHK総合テレビにて放送開始】
原作は大童澄瞳さん。
監督は湯浅政明さん、制作はサイエンスSARU。
私は湯浅監督の作品と映像が大好きなので、何から何まで楽しませてもらっています! あのデフォルメされた独特なキャラとか、訳わからないダンスとか、溢れ出る小物とか最高! この『映像研』のオープニング映像がまさにそう!
湯浅監督の作品だと、『夜は短し歩けよ乙女』が超オススメです! 原作は森見登美彦さん。花澤香菜・星野源さん主演の90分の映画なので、時間があればぜひご覧ください!
『夜は短し歩けよ乙女』 90秒予告
『映像研』の感想
執筆時点(2020.3.2)では第9話まで放送。
これは絶対に観るべき傑作です。
というか、「観ろ!」と命令形で書きたい。
アニメが好きならウンウンと頷けるところが沢山だし、「好きなことに真っ直ぐに向かう」主人公たちの姿を見ていると、何度も胸が熱くなってきます。
簡単な私の感想を書いておきます。
書こうと思えば何千文字も書けますが、そこはこの記事のメインではないので、サラーっと書いてしまいます。
まず「情熱」が物凄い!
「好きなことをやる喜び」という情熱が真っ直ぐに伝わってくる姿がとても大好きです。”好きなもの”を堂々と「好き!」と大きな声で叫ぶことができる浅草氏と水崎氏が大好きだし、その台詞に何度胸を打たれたことか!
そして「アニメ制作」
浅草氏が”設定”を徹底的に練って、背景をリアルに書き込んで。水崎氏が人物の仕草や表情を丁寧に描いて、動かしていくアニメーション制作。
短い納期の中で、「どうすればいい作品が出来るか?」というのを必死で知恵絞りながら考えます。作業を省略したり、爆発を迫力あるものにしたり。画面構成やカメラワーク、音響に至るまで、細かい部分まで話し合います。さらには作業手順や苦労や疲労、作画&動画枚数や賃金など、「現場の話」を矢継ぎ早に導入しているところがとても良いと評価できます。
また、作品の演出もすごい!
主人公たちの空想シーンには、原画やラフ画風のスケッチで描かれます。こういう「手描きの線」でアニメを作るのは難しいのだそう。また、効果音を声で表現しているところとか、もう最高!
とまぁ少しだけ書きました。
けど、やっぱり見ないと伝わらないので、ぜひこのアニメを見てください! 本当に素晴らしい傑作ですから!!
「私は私を救うんだ!」
『映像研』を紹介しました。
その中から、水崎氏の台詞を引用します。
胸をグッと掴まれるような熱意と信念に満ちていて本当に格好いいです! それに、彼女の言っていることにすごく共感しました。
「これがアニメーションなんだ!」と言い切る姿は本当に格好いいです!
ネタバレになるかとも思ったのですが、この記事のメインがここなので、ここは引用させていただきます。彼女の熱い思いに耳を傾けてほしいです!
Episode.3
3人の「映像研」初となるアニメ作品企画会議。
派手で観客に分かりやすいアニメを求める金森氏に対して、水崎氏が放った台詞。
水崎
「私が描きたいアニメーションってのはねーー!
斜面滑って、転ぶっ!」金森「地味です」
水崎
「世の中にはリアル志向の動画があるんだよ? 日常の何気ない立つ振る舞い。でも、動画で描くと十分見栄えするんだよ!」金森
「もっと効率のいい、パッと見誰にでも分かる派手なアニメの方法ってのはないんですか!」水崎
「私にとってはこれが豪華絢爛なアニメーションなんだよ!」金森
「コストが高くて地味なんですよ!静止画でも何でもいいんで、とにかく派手なのを作ってください!」水崎
「アニメーションは動いてなんぼ、
アニメーターは動かしてなんぼだー!!プロのアニメーターの中にはさ、実際に刀持って振ってみながら描く人もいるんだよ。実際に刀を腰に差すと、どんなポーズになるのか、抜く時どうなるのか、袴にどうシワがよるのか、空想だけじゃなくて、そんな全てを研究しながら作画しているんだよ。
要するにアニメーターってのは役者なんだよ!
しかも演じるのは人間だけじゃない。犬猫の動きも演じるし、海や嵐、車も飛行機も、全てがアニメーターの演技だよ!私は手描きで血の通った、リアルな芝居を描いてみたい!
私が作りたいのは、アニメじゃなくて、アニメーションなんだぁぁぁーーー!!!」
『映像研には手を出すな!』第3話
Episode.7
新しい作品への挑戦。人物の芝居表現を追求する水崎氏の”こだわり”が炸裂した台詞。
水崎
「例えば、金魚の尻尾がヒラヒラしてるのって綺麗じゃん? 桜吹雪とかもさ。ダンスも、動きのパフォーマンスじゃん?」金森
「アニメも動きの鑑賞っすか」水崎
「その中でもアニメは一番濃厚なんだよ!」浅草
「いやぁ~、全て作者が意識して描いたもので出来上がっているからね」水崎
「あまりデフォルメ化されてない地味な仕草でも、動きの細部に注目して描いてるって点で、強いインパクトを持ってんだよねー。そこが実写とは違うところ。
ロケットってさ、本体が格好いいわけじゃなくて、軌跡とか煙の動き含めて格好いいわけじゃん!?」…[中略]…
水崎
「『ロケットはここが格好いいんだ!』って画圧に感動するわけよ。『わかってんじゃんあんた』ってさ。どこの誰だか知らないけど、あんたの拘りは私に通じたぞ!って。私はそれをやるためにアニメーションを描いているんだよ!」…[中略]…
金森
「水崎氏は、『アニメ』が作りたいんじゃなくて、本当に『アニメーション』が作りたいんすね」水崎
「えぇ!?私、前からそう言ってんじゃん!
チェーンソーの振動が観たくて、死にかかってる人がいるかもしれない。私はチェーンソーの刃が跳ねる様子を観たいし、そのこだわりで生き延びる。大半の人が細部を見なくても、私は私を救わなきゃいけないんだ。動きのひとつひとつに感動する人に、「私はここにいる!」って言わなくちゃいけないんだ!」
『映像研には手を出すな!』第7話
水崎氏の熱意
これを読んでくれれば、もう十分。
ここで私がまた色々と書くのは良くないし、彼女、水崎氏の熱意と台詞を汚してしまいそうで怖いので、黙っています。
でも、書きたいことは色々!
主に「共感」ですけど、本当に凄い。実際に作品の中で、彼女の台詞や動きを見ながら聞いた方が何百倍も迫力が伝わってきます!!!!
『SHIROBAKO』と、アニメ制作
「アニメ制作」といえばこの作品。
第19回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門でTVアニメ唯一の審査委員会推薦作品に選出されたりと、社会的な評価も高い作品です。
『SHIROBAKO』の紹介
作品の簡単なご紹介。
高校で自主制作アニメを作った5人が、「また皆んなでアニメを作る」と約束を結び、それぞれがアニメ制作に携わる道を進みます。制作会社の進行、声優、脚本、CGデザイナー、原画マンとして夢に向かって頑張る5人の姿を描きながら、アニメ制作の現場を映す作品です。
『映像研』が学生による情熱とモノ作りの楽しさや魅力を描き出した作品なら、『SHIROBAKO』は商業アニメという”商品”として納期や質に追われながらも、目指す”夢”を追う大人のお話!
アニメーションの作り方
『SHIROBAKO』の公式HPにて、作業工程が解説されていますね。
ここでもご紹介しておきます!(公式HP)
それから、メイキング動画も公開されています!(こういうのは、各社・各作品で公開されているものも多いので嬉しいです! 京アニの『リズと青い鳥』もYouTubeで公開されてます!!!)
『SHIROBAKO』のSHIROBAKOができるまで(東京編)
『SHIROBAKO』のSHIROBAKOができるまで(富山編)
『それが声優!』と、業界用語
「声優」を主人公にしたアニメで思い浮かぶのは、この『それが声優!』と『ガーリッシュナンバー』の2作品です。個人的には前者の方が真っ直ぐに頑張っていて好きかな~というところ。
『それが声優!』の紹介
作品の簡単なご紹介。
「声優」にフォーカスした作品。新人声優が友達と頑張るリアルな姿を描いた作品です。お仕事を頑張ったり、演技に悩んだり。あとは、劇中のキャラ・ユニットを実際の声優さんで組んだり、ラジオ番組風のEDも好きでした!
本物の豪華声優(野沢雅子さんや神谷浩史さん等々!!)が本人役で登場していて驚きました。
TVアニメ「それが声優!」第1弾PV / “Sore ga Seiyū!” Official Trailer 1
声優業界の用語
『それが声優!』の公式HPにて、「声優の心得」として現場のルールや専門用語を載せた主人公のメモが掲載されています!(公式HP)
アニメの展覧会
アニメ作品は、展覧会をたくさん開催してくれるから嬉しいです! 2019年だけでも色々と観ることができたので、ここでいくつか紹介しますね。
※『映像研』は2020年に行きました。
映像研「最強の世界」展
今年の1月~2月に開催された展覧会。(公式HP)
アニメ『映像研に手を出すな!』の複製原画・動画や設定画、背景画などを並べながら、アニメ制作の工程を順番に説明してくれた丁寧な展覧会でした!
解説パネルは写真撮影OKだったので、ここに片っ端から貼っていきますね!(文章も読めると思うので、大丈夫ですね!)
「アニスタ vol.2」
正式名称は「アニメスタジオ・ミーティング」。アニメ制作会社が共同で開くファン感謝イベントです。(公式サイト)
出展していた会社は以下の通り。
・CoMix Wave Films:『君の名は。』,『天気の子』
・CloverWorks:『青春ブタ野郎』,『冴えカノ』
・MAPPA:『グラブル2』,『ドロヘドロ』
・GRIZZLY:『囀る鳥は羽ばたかない』
・WIT STUDIO:『進撃の巨人』,『カバネリ』
挙げた作品の他にも有名な作品が出展されていました。
作品の絵コンテや原画、背景画や設定資料の他、監督やスタッフによるコメントなども掲載されていました。
個人的に印象的だったのは、『天気の子』と『進撃の巨人』。
『天気の子』の方は、新海誠監督自身の絵コンテが展示されており、ヒロイン・陽菜の感情が文字で説明されていました。あの”嘘”をつこうと思った瞬間とかね。
『進撃』は荒木哲郎監督自身の「作画時七つの掟」の社内メモがあり、立体機動装置の刃のストックまで気を使っているところが凄いな~と!!
写真撮影禁止だったので、言葉で説明。
以下は、撮影OKだった展示品です!!
『凪あす』×『色づく』コラボ展
P.A. WORKSの名作、『凪のあすから』と『色づく世界の明日から』の2作品のコラボ展覧会です。
本当に素晴らしい展覧会でした。大好きな作品ということもあり、また展示されていた原画やキービジュアルのラフ画などがとにかく優しかったです。10年近く前の作品の原画を観られるというのも、貴重な機会でした。
京アニ原画展「私たちは、いま!!」
京都アニメーションのファン感謝イベント「私たちは、いま!!」の特別展です。夏の放火事件を免れた原画の本物が展示されていました。
線一本一本が美しくて感動モノでした。吹奏楽部の楽器の輝きとか、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの金属の義手とか、凄かったです……。
日本アニメ美術の創設者 山本二三展
背景美術を描いた「山本二三」さん。名前は知らなくとも、作品を聞けば分かるはず。『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』、『時をかける少女』などなど。最近では『天気の子』の背景も一部担当されていました。
この展覧会は東京八王子市の「富士美術館」で行われました。アニメの背景画が、美術館の企画展として取り上げられることがまず凄い。こうして背景にまで注目が集まるのはとても大切なことだと思います。
その他、展覧会
昨年、2019年に私が行ったアニメ関連の展覧会をいくつか紹介しますね。全部丁寧に紹介したいところですが、時間的にもスペース的にも大変なので、抜粋しながら紹介しますね。
詳細は、こちらにて👇。
「アニメ」の『アニメ』
アニメ制作を主題にしたアニメもたくさんあります。
幾つかご紹介しますね。
とは言いつつも、私もあまり知らないので、むしろ教えていただけると有り難いくらいです。
SHIROBAKO
アニメ制作会社が舞台の作品。変な話、まず思い浮かべるのはこれ。「万策尽きた~」という叫び声が耳に残ります(笑) 疾走感があり、主人公たちが頑張る姿は応援したくなります!
TVアニメ『SHIROBAKO』 C87公開PV
映像研には手を出すな!
高校生3人が、アニメーションを作るお話。(詳細は省略)
「映像研には手を出すな!」PV 第3弾
アニメガタリズ
高校の「アニメ研究部」で、アニメトークや自主制作アニメを作る主人公たち。テンポ良く、頷ける”あるある”とか、数々のパロディ・オマージュが最高でした(笑)
TVアニメ「アニメガタリズ」ティザーPV
それが声優!
「声優」にフォーカスした作品。
「それが声優!」第1弾PV
ガーリッシュナンバー
こちらも新人声優が主役。『それが~』と同じリアルな姿だけど、こっちは「業界の裏」がブラック・コメディで描かれます。主人公の性格とか現場の雰囲気とか、結構賛否が分かれる作品?
「ガーリッシュ ナンバー」PV
2020年オススメ展覧会
2020年は、サブカル関係でも素晴らしいオススメ展覧会が開催されるので、その中で現時点で判明しているものをご紹介しますね!
やっぱり、本物を観るって大切だし、好きなジャンルの展覧会ならきっと楽しめるはずです!!
TVアニメ「鬼滅の刃」全集中展
社会現象になった、吾峠呼世晴さんの『鬼滅の刃』。ufotableによるTVアニメ(竈門炭治郎 立志編)を振り返り、劇場版(無限列車編)へと繋がる展覧会です。
・会場:松屋銀座
・会期:3月20日~4月7日
・料金:一般1,300円
【新情報!!展示イベント】
《TVアニメ「鬼滅の刃」全集中展》が来年3月より松屋銀座にて開催決定!東京開催を皮切りに、福岡、大阪、愛知などでも巡回予定です!
本日18時より「優先入場券」抽選受付をローソンチケットにて開始!
▼詳細・特設サイトhttps://t.co/2HGZM99XUq#鬼滅の刃#全集中展 pic.twitter.com/OkKMunnYPA
— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) December 22, 2019
MANGA都市TOKYO
これは本当にヤバイです。日本の名だたる「マンガ・アニメ・ゲーム・特撮」のサブカルが集合するはずです。公式HPの協賛・協力企業一覧を見ればその凄さが分かるはず! この展示、昨年日本政府が威信を懸けて、仏・パリ市内の複数の美術館で開催した「日本博」の一環で、その凱旋開催になります。絶対に観に行くべきです!
実は、2015年にこの前身となる「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」という展覧会が開催されました。こちらも豪華過ぎました!! 作品リストを見れば分かるはず!!
・会場:国立新美術館
・会期:7月8日〜9月22日
・料金:一般1,600円
7/8開幕『MANGA都市TOKYO』展(六本木・国立新美術館)PR映像
漫画「もしも東京」展
20人の漫画家が、東京の「if」を描く展覧会。紹介した『映像研』の作者・大童澄瞳さんの他、『約束のネバーランド』の出水ぽすか、『GANTZ』の奥浩哉、『鉄コン筋クリート』の松本大洋さんなど、豪華メンバーです!!
・会場:東京都現代美術館
・会期:2020年夏
・料金:不明
松本大洋、浅野いにお、石塚真一ら20名のマンガ家が描く東京。「漫画『もしも東京』展」が2020年夏に開催へhttps://t.co/OtRrUkN7vF
— ウェブ版美術手帖 (@bijutsutecho_) February 27, 2020
おわりに
長々と失礼しました!
読んでくださった方、ありがとうございました!
私自身も、書いていてとても楽しかったです!
まだまだ書き足りないし、記事に残しておきたいことは沢山あるけど、ひとまずは『映像研』と『MANGA都市TOKYO』という2つのコンテンツを紹介することが出来ただけで満足です!
どちらも”最高”が約束されたものですので、ぜひご覧ください!
そして、『SHIROBAKO』。
2月29日に劇場版が公開されましたね!
私も劇場のど真ん中の座席を一週間前から予約していたのですが、新型コロナの影響を鑑みて、キャンセルしてしまったのですよ……(号泣)
本当に観たかった。
絶対に映画館で観に行きます!!(宣言をしておかないと!)
「AnimeJapan」が中止になったり、ライブやイベントが中止になったりと、本当に残念な時期が続きますが、アニメはお家で見られるし、沢山の人が関わった作品ですから見なくちゃ勿体ないし、素晴らしい作品が溢れかえっっていますし。
ぜひ、アニメを楽しみましょう!
ちなみに、超推薦する2020年の展覧会「MANGA都市TOKYO」の前身となった、2015年に国立新美術館「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展の内容はこんな感じでした! 何度も言いますけど、本当に素晴らしい展覧会でした……。(しかも、展覧会の図録が最強の「サブカル攻略BOOK」なんですよ!!)
第1章 現代のヒーロー&ヒロイン
第2章 テクノロジーが描く「リアリティー」―作品世界と視覚表現
第3章 ネット社会が生み出したもの
第4章 出会う、集まる―「場」としてのゲーム
第5章 キャラクターが生きる=「世界」
第6章 交差する「日常」と「非日常」
第7章 現実とのリンク