※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2019年3月8日鑑賞
PSYCHO-PASS Sinners of the System
Case.3 恩讐の彼方に__
【評価:4.7/5.0】
【一言】
劇場版三部作のラストを飾るに相応しい傑作!
狡噛慎也を主人公に、「復讐」や「殺人」を語る。
アジア山岳地帯の美しい風景の下、「平和の形」を問い、「ディストピアとは?」と投げかける。
【Twitter140文字感想】
【サイコパスSS C.3 恩讐の彼方に__】
舞台はチベット=ヒマラヤ同盟王国。
雄大な自然と風に靡く祈祷旗の色。
そして、生活感溢れる人々の営み。
画面から溢れる“美しい世界”が印象的!対比。
無機質に管理され犯罪0の日本、
紛争絶えずも“生”の実感抱く南亜、
果たして《ディストピア》はどっち? pic.twitter.com/lKlkTrf2DP— ArA-1 (@1_ARA_1) 2019年3月8日
感想
感想外観
PPSS3部作もいよいよラスト!
昨年の3月の「ノイタミナ発表会」での告知で大興奮し、今年の1月からの3ヶ月は毎月新作公開と楽しみで仕方なかったです! 前2作は60分だった上映時間がCase.3は68分に!
そして、期待を遥かに上回る素晴らしい物語に仕上がっており、これまでの『サイコパス』未視聴者でも没入出来る物語であり、素晴らしい傑作でした!
まず何よりも最初に目を奪われたのは、「美しさ」でした。
シュビラが管理運営する日本の灰色で無機質な世界ではなく、アジア山岳地帯を舞台にした本作では、自然やタルチョの美しさ、そしてそこで生きる人間たちの姿もまた、とても美しく感じました。
「狡噛慎也」という人間そのものを描き出す物語でした。
TVシリーズで復讐を果たし、劇場版でも主役であり続けた彼が、彼自身の口で「復讐」や「殺人」、「過去」や「社会」に対する価値観と考えを語る物語。
その部分が描かれたのが嬉しかった半面、いち視聴者としては”踏み込んでほしくない領域”だったとも感じました。
社会を貫く『PSYCHO-PASS』の物語。
アジアの奥地、「チベット=ヒマラヤ同盟王国」が舞台の『Case.3』でもその点は変わりません。
本作が問いかけるのは、「平和の形」。
「日本以外は紛争地帯」という過酷な世界観の中で展開される物語が問いかける「平和の形」は、その”真実”を考える切っ掛けになるのではないでしょうか。
新しい登場人物、テンジン。
他のアニメの日本人ヒロインに負けないほど魅力的な彼女が本当に可愛かったです!
そんな彼女もまた、過酷な世界を生きる一人の人間であって、物語を回す登場人物の一人。真っ直ぐな彼女の瞳が見つめる先に何が見えるのか───彼女が大好きになりました!
今回も主題歌は中野雅之さんのTV版のRemix Ver.!
どちらも本当に格好いい!!!
凛として時雨「abnormalize 」
EGOIST「名前のない怪物」
対比が描き出す「美しさ」
劇場のスクリーンで本作を観た最初の瞬間から感じるのは、画面から溢れる「美しさ」でした。
劇場のシアター内に満ちるような”空気感”とともに、五感に訴えるように目に飛び込んでくる「美しさ」が強烈な印象を脳に刻みました。これは、劇場で”体感”しないと絶対に分からない感覚です。
まず美しいのが「色」と「風景」。
舞台がチベット=ヒマラヤ同盟王国というくらいで、アジアの山脈地帯がメインとなる本作は、雄大な自然が創り描き出す「風景」が本当に綺麗でした。
・延々と連なる雪かぶった山脈の白色。
・高山地帯に生える植物の緑色。
・どこまでも澄んだ空の青色。
・風にたなびく祈祷旗「タルチョ」の赤、青、黄色、緑色。
一方、これまでの『PSYCHO-PASS』作品で描かれてきた舞台は日本、そしてシュビラシステムが管理統治する日本と東南アジア連合・SEAUn。
そこにあるのは、灰色のビル群と公安車両の回転灯という無機質で冷たい色。さらに、物語の多くが夜に展開されたことが、より暗いイメージを増していました。
「自然」と「人工物」という対比が生み出す、「色」と「風景」の美しさのコントラストは、意識的にか無意識的にか、脳内に深く刻まれました。
美しさが現れていたもう一点は、「人々の営み」でした。
『Case.3』で描かれるチベット地帯の人々は、自然の中でたくましく生きています。
家々から溢れる生活感や、街の市場に飛び交う喧騒、人の手によって作られた道具や、「道を歩く」という動作にすら「生きている」という空気に満ちています。
一方、シュビラによる日本でその光景が思い浮かぶでしょうか?
画一的な生活や拡張現実機能を用いた味気のない装飾、工場生産による日用品に、ドローンでの交通。
映画の中で、人々の生活する姿がクローズアップされるわけでは決して無いけれど、この「生きている」という感覚がとても愛おしいように感じられました。
ユートピアか、ディストピアか。
「美しさ」を語った前項の続きです。
内容的に、別の項立をしたほうがいいと思ったので、分けました。
『Case.3』で対比的に描かれた世界。
自然と色に溢れ、人々の営みが美しいチベットと、シリーズを通して描かれていた日本。
物語中、特にSEAUnを扱った『劇場版PSYCHO-PASS』と前作『Case.2』で語られましたが、約100年後の世界では各国政府は崩壊状態で、武装勢力による戦闘が各地で絶えず、「平和」を実現しているのは「日本のみ」という状態。
そんな中、徹底的に管理され犯罪が0になった「日本」と、『Case.3』で描かれるように紛争は絶えずも自ら生き抜いていく「チベット」と、どちらが”正解”なのでしょう?
幸せな世界観を描いた「ユートピア」と、それに抗うように管理・監視社会を描く「ディストピア」。
《果たして、どちらがいいのか?》
そんな問いかけを読者、もとい視聴者に投げかけているようで、たった60分程度でありながら、素晴らしい傑作に仕上がっていると感じました!
「平和の形」を浮き彫りにする。
『PSYCHO-PASS』というコンテンツが面白いのは、現代の世界や社会を寓話的に、思考実験的に風刺し、問題提起を行うところだと私は思っています。まぁ、ディストピア作品は大概そうですけどね。
それでも、毎回描き出される濃い内容と綿密なリサーチに裏付けされた圧倒的な情報が練り込まれた物語は、本当に凄いです!
本作が描くのは「平和の形」だと思いました。
舞台「チベット=ヒマラヤ同盟王国」という単語からなんとなく想像できるのではないでしょうか?
これは現在の話。
現代、「チベット」や「ヒマラヤ」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、少数民族や武装ゲリラによる武力衝突、そして「黄金の三角地帯」とも呼ばれる麻薬の一大産地、抜け出せない貧困問題、さらには中国政府に代表される民族弾圧……etc.
『PSYCHO-PASS』の舞台は今から100年後。これらの問題が山積みの地域において、狡噛慎也を語り部に物語が進展していきます。
上記の問題に加え、公式の内容紹介では「復讐」という単語が見受けられ、登場人物紹介には「傭兵」という文字が浮かびます。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、「平和」を織りなす様々な要素が沢山詰まっている本作。その問いかける問題と、描き出される真実に、目を背けずに向き合う必要があると思います。
そして、「平和の形」とは。
ある人物の、ある言葉が、その意味が頭から離れません。
この一言が、思考するトリガーになれば良いと切に願います。
「狡噛慎也」というキャラクターの物語
本作の主役はもちろん狡噛慎也さん!
公開初日の朝一番目の上映回だったのですが、心なしか女性客が多かったように感じました。しかも、上映終了後に「やばい、やばい」言いながら友人同士で涙を流す女性も。
本当に、とてつもない人気を誇るキャラクターですね!
────まぁ、私は常守さんのほうが好きなのですが(笑)
本作で描かれるのは、彼、狡噛慎也の内面であったと私は思いました。
TVシリーズで「復讐」を果たし、日本を出国して、世界の紛争地域を転々と旅してきた彼。物語の表舞台にでてくることは少なくても、かならず主人公であり続けた男。
そんな彼が、初めて自分自身の内面を語ったと思います。
「復讐」について、「人を殺める」ということについて。自身が抜け出したシュビラシステムによる管理体制が確立した「日本」について、自身のこれまでの行動について……etc.
彼がこれまで胸の内にしまってきた様々な考え、後悔、理想、価値観、大切なもの、忘れたいもの────語られず、描かれなかったコトを狡噛自身の口から語ります。
個人的には、一喜一憂という感じ。
ベールに包まれた狡噛慎也という人間の姿がより鮮明に映り、残っていたパズルのピースがハマった感じ。表面的には完結していた物語の背面が埋まり、物語の深みが増したような気がします。その点では非常に「良かった」という評価です。
一方で、胸の内は隠しておいて欲しかったという気持ちも強くあります。
表向きに訴えることと胸に秘めたものが違うのは当然だし、その全ての答え合わせをする必要はないと思います。むしろ、狡噛慎也やその他公安刑事や潜在犯らの行動や発言を見聞きして、視聴者自身が考えることが大切だと思います。
狡噛慎也という格好いいキャラクター。
その中身は、語らないで欲しかったな~。
新キャラ:テンジン・ワンチュク
予告映像を観た時から思っていましたが───めっちゃ可愛い!
健康そうな肌のハリが綺麗だし、サラサラした長い髪の毛が美しいし、キラキラと輝く大きな瞳がとても可愛い! そして、真っ直ぐな信念を持った彼女の心が何よりも強くで大好きです!
もう本当に、彼女の可愛さにメロメロ(笑)
でも、そんな彼女も物語の中に登場する主人公。
「復讐」を望む彼女には、それ相応の理由がある訳で、それを知った時の感情といったらもう……。幼く純粋なまでに真っ直ぐな彼女だからこそ、こんなにも心を動かされるのかもしれません。
テンジンの強い心と、奥深く真っ直ぐな瞳が凄い。
多分、この世界では彼女のような境遇の人間は沢山いるのだと想像に難くないです。しかし、彼女は直面した”運命”を受け入れ、同時に抗いました。
本当に、素晴らしいヒロインでした!
今回も軍事アクションが素晴らしい!
本作『Case.3』の脚本は深見真さん。
『劇場版PSYCHO-PASS』と前作『Case.3』を手掛けた方で、やっぱり軍事アクションが凄い!!
SEAUnでは、王立軍とゲリラ兵との戦いが凄まじかったですし、『Case.2』では緊迫感が漂う軍事作戦を見事に描きだしていました。
そして、本作ではそれをさらに高めた戦闘アクションが繰り広げられます!
チベットという、素晴らしい絶景と地形を活かした銃撃戦等のアクションは、見応え抜群と称賛するしかありません!
さらに、本作の音響監督を務めるのは、岩浪美和さん。『ガルパン』や『幼女戦記』等々を手掛けられてるかたですが、相変わらず凄い! 爆発音とかはその爆風が肌に伝わってきそうなほどの素晴らしさです!
これもまた、劇場で観る素晴らしさの1つですね!
以降、映画本編のネタバレあり
映画の感想
※ネタバレあり
印象に強く残る格好いい台詞たち!
狡噛さんの台詞、とにかく格好良すぎるんですよ!
映画の台本をそのまま「名言集」として売り出せるくらい、強い台詞ばかりでした! あの声であの台詞を読まれたら、そりゃメロメロになりますよ(笑)
やはり、過去や復讐に関する台詞が最高に格好いい!
以下、うろ覚えの内容なので、言葉は違うかもですが……
「復讐の価値なんて、命を懸けるものではない」
「背負った罪は時間が経てば重くなる」
「(拳銃を撃った後は、)撃つ前の自分には戻れなくなる」
自身がその全てを体験しているからということもありますが、『PSYCHO-PASS』の登場人物が発する台詞って本当に重みがあって、格好いいです!
それから、特別ゲストの槙島聖護。
「悪霊とは過去だ」
「君(狡噛慎也)自身が戦場を彷徨う悪霊なのでは?」
彼もまた、彼自身の役割をしっかり認識しているというか、消えても尚、問題を提起し続けるから凄いですよ、本当に。
誰が望し「平和の形」
本作の大きなテーマであると私が感じた、「平和の形」。
結論から言えば、テンジンの言葉に要約されるのかもしれません。
舞台であるチベット=ヒマラヤ同盟王国では、幾つもの武装勢力が衝突する紛争地帯として描かれます。
そこでは、人々の生活すら脅かされる日常が続きます。テンジンの叔父は事務職から前線へ異動させられ、補給物資の列車が襲撃させられる状況。そうでなくても、武装集団に村を焼き払われ、死に、また孤児になった子供も沢山いる世界でしょう。
そんな中、最後に瀕死のテンジンが発した「偽物の平和でも争うより価値がある」という台詞。これの一言が含み意味と問いは果てしないと思います。
停戦監視団のガルシアは「犠牲のない平和はない」と話しましたが、その犠牲を出さないようにするのが「平和」ではないのかな? と思うのは平和ボケした日本人だけの感想でしょうか。
実際、国連の平和維持軍であっても、ルワンダ内戦やユーゴ紛争では「正義」や「紛争」を掲げて参戦しつつも、先進国の利権を守ろうとする思惑があったわけで、「平和」はその道具にされていると。
そういう意味では、現代でも未来でも、国連の正式な軍でも傭兵でも、やっていることは変わらないような。
社会を風刺し糾弾するコンテンツ
上の感想で、「現代の話」と前振りをした上でチベット地域の現状────少数民族や武装ゲリラによる武力衝突、そして「黄金の三角地帯」とも呼ばれる麻薬の一大産地、抜け出せない貧困問題、さらには中国政府に代表される民族弾圧……etc.────を挙げました。
映画観る前からこんな内容は頭に浮かべていましたが、なんとなく、予想通りでした。まぁ、もっと「中国政府による弾圧」とかが描かれると思っていた点は的外れでしたね。
そして、「傭兵」というのも1つキーワードでしょう。
現代社会において、傭兵の登場が「新しい戦争」と言われたりしています。正確に言えば「戦争の民営化」という言葉で議論されています。
戦争を請け負う民間の軍事会社がいれば、政府は負担を軽減しながらも戦争を続けられ、民間会社は儲かる。こういう構図が完成してしまっているため、泥沼化していきます。
今回は同盟王国政府が停戦監視団を雇っていましたが、結局は「自身の利権を守りつつも負担は最小限に」という意志が働いているのかもしれません。
大きく語られた、「マッチポンプ」という概念。
「火付け役」と「火消し役」とを同一人物が行う自作自演という意味です。
これもまた、戦争にはつきものであるという印象なのは、私の気のせい? 真っ先に思い浮かんだのは、ベトナム戦争開戦のきっかけになった「トンキン湾事件」が米政府の工作であったという歴史的事実。
日本の物語でも、山賊と侍を演じ分けるような内容の作品を読んだことがある気がしますし、傭兵業では多いのかもしれません。
それから、フレデリカさんが外務省の仕事の名目にしていた「棄民」という言葉。端的に言えば、「祖国に切り捨てられた国民」という内容。
ここでは、『PSYCHO-PASS』の世界観を見事に取り入れており、シュビラシステムのお実験的運用と、不適合者の処分という意味での「技術支援者」だという内容が、本当に良く出来ていて素晴らしいと思いました!
登場人物と、物語で暗躍する”彼”
いや~物語も本当に面白かった!
やはり、停戦監視団のガルシアの黒幕という展開が最高でした!
映画序盤の酒場では好印象の傭兵としてどこか優しささえ覚えたガルシアだったものの、気がつけば表情はどんどん暗くなっていき、最後には見事に「悪役」の表情に。この変化が本当に見事だと思いました!
正直、「駅で補給列車が襲われた」という場面で、同盟王国軍が「どこの勢力か不明!」と叫んでいた時点で、そしてすぐに停戦監視団が到着していた展開で怪しいと思いました。 なにせ、「悪役」になれる人物は物語に登場したなかでは彼が最適でしたし。
でも、心のどこかで「平和を成そうとする彼は違う」と信じていた部分も。
最後の列車での対決で「他人の人生を背負った者にしか分からない!」や「本気で平和を生もうとしていた」という台詞から感じたのは、「アメコミのヴィランみたい」という印象でした。
最初から悪役としているわけではなく、様々な人生の運命から”仕方なく”悪役を演じているという気がしました。だからなのか、憎めないのかなぁ~と。
そのほかの登場人物についても少し。
まずは、最後に味方してくれたツェリン。最初に登場して一言喋った瞬間、「これ、名探偵コナンの元太じゃねwww」と思ってしまってからはもう大変(笑) 最終的に字幕で確認したら、やっぱり同じ声優さん・高木歩でした!
それから、花城フレデリカさん!
濡れ湯シーンがありましたが、おっぱいが大きい! しかも、乳首様の御尊顔を拝むことができるなんて! それに、『Case.2』では怪しい顔をしていたけれど、本作では身体をはって狡噛さんを援護していて、印象がガラリと変わりました!
テンジンはやっぱり可愛かった!
フレデリカさんと一緒にお風呂に入っているシーンも、ジャージ姿で訓練する場面も、菊池寛の『恩讐の彼方に』を音読しているときも!
もう、本当にお嫁さんにしたいくらい! あの真っ直ぐな瞳とか大好き!
ただし、気丈に振る舞う彼女の過去には、「両親を殺された」というトラウマがあるという点は決して忘れていはいけませんね。
序盤から終盤まで、物語の感想
序盤から最高でした!
酒場での乱闘なんて洋画にはお決まりの「見せ場」で、しかもそれを颯爽と躱しつつ反撃する狡噛さんが格好いい!
さらに、チベットの山中で、遠くの銃声を聞き分け、凹凸激しい山道で敵を一人も殺すこと無く無力化するとか、本当に戦闘スキルが高すぎる!
テンジンに「先生になって」と訴えられた時も、少女だからとあしらわず、しっかりと向かい合う姿勢そのものが尊敬に値すると思いました!
駅での戦闘シーン。
フレデリカさんが狙撃手として有能すぎて、彼女のバックグラウンドも知りたくなりました! 狡噛さんが撃たれたときはマジで心配しましたが、「仲間」がいたから助かった!
それはそうと、家から二輪バイクに乗って駅まで凸凹道を疾走するテンジンちゃんが可愛すぎ!!!
映画も中盤に差し掛かると、ガルシア率いる停戦監視団の黒い部分が見えてきます。
各勢力との交渉を行いながらも、「それは脅し」と中国系勢力が漏らすほどの内容を突きつけ、反対すれば暗殺する。そして質が悪いのは、その悪事を知っているのがガルシア本人(と幹部も?)だけであるという点。
さらに、「武力衝突が1/10に激減した」というニュースが流れれば、それは誰もが支持するわけですよ。本当に、戦場の渡り方がうまい人です。
物語も後半。
テンジンが市場で親の仇を見つけるシーン。
「どれにしようかな~」という脳裏に焼き付いた文句が聞こえてくるだけでゾクゾクしました。そして、姿が見えたジャン=マルセル・ベルモンドが停戦監視団と通じていたという衝撃。
テンジンは拳銃の引き金を引こうとするものの躊躇。
「撃った前の自分には戻れない」という狡噛の言葉をきき、自分をよく静止できたと思います。さらに、彼女は自分の痛みを我慢してでも平和を成立させようとしたその姿に、心の底から敬意を表すしたいです。
ラスト!
列車襲撃のシーンは、狡噛さんの活躍は案外少なく、見せ場は全てフレデリカさんに持っていかれた感じですね(笑)
そして、一件が全て方付いた後、フレデリカとの交渉で約束し、狡噛慎也が口にした「日本に帰ろう」という一言。
続編かな~、3月14日の「ノイタミナ発表会」で公表かな~と思っていたら、既に発表されていました!!!!
【関連記事】
劇中に登場した、菊池寛の『恩讐の彼方に』。
ネット上の無料図書館「青空文庫」(こちら)で無料で読めます!(個人的には、槙島聖護みたいに紙の本で読んで頂きたいですが!)
『サイコパスSS』三作の総まとめ感想はこちら ↓
「Case.1 罪と罰」の感想はこちら↓
「Case.2 First Guardian」の感想はこちら↓
今回ももちろんパンフレットを購入、来場者特典をGET!
そして、TVシリーズの第3期制作が決定しましたね!
もう、今から楽しみで仕方ありません!!
シリーズ最新作、TVアニメ第三期『PSYCHO-PASS サイコパス 3』制作決定!!「新任監視官」慎導灼(しんどうあらた)/CV梶裕貴&炯(けい)・ミハイル・イグナトフ/CV中村悠一を描いたキャラクター原案・天野明先生描き下ろしビジュアルも公開! https://t.co/KyIq1ImKGf #pp_anime pic.twitter.com/XhpzxbGMNf
— PSYCHO-PASSサイコパス 公式 (@psychopass_tv) 2019年3月8日
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!