【”星”が主題のアニメ８作品】美麗な星空＆宇宙と綺麗な物語を眺めてまったりしませんか？

▼ planetarian
▼ 放課後のプレアデス
▼ 宇宙ショーへようこそ 
▼ 天体のメソッド 
▼ 君の名は。
▼ 恋する小惑星
▼ 宙のまにまに
▼ UFO学園の秘密

おすすめ：★★★★★

#SF , #ハートフル

 　keyのノベルゲームが原作。
　アニメは全5話のWEB配信と、劇場版の2つです。

　本当に素晴らしい物語と演出のアニメです！
　「壊れた世界のプラネタリウムでロボット少女と主人公が２人だけ」という、とても小さな物語が描かれる作品で、短い尺の中でスッキリとまとまっていることもあり、全体的にとてもクオリティ高いアニメだと思います！

　プラネタリウムの場面がとても綺麗です！
　ゆめみの丁寧な解説の声と、投影機が映し出す星空が本当に綺麗で、解説と映像に見入ってしまいます。また、後半で映される”特別なプログラム”は、アニメにしか出来ない演出で感動的でした。
　また、宮沢賢治の「星めぐりの歌」をBGMに使用しているところが、個人的には大好きなところです。

　主役がロボットの少女ということで、SF要素がありますが、アニメでは映像で説明があったり、極力省略していたり、きちんと説明があるので、心配せずとも楽しめるアニメです！

詳しい感想は別の記事に書いてあります！

監督：津田尚克
原作：key/ビジュアルアーツ
脚本：ヤスカワショウゴ
制作：david production
音楽：折戸伸治/どんまる/竹下智博
キャスト：すずきけいこ, 小野大輔 and more.
WEb配信：2016年7月（全5話/各20分前後）
劇場公開：2016年（117分）
公式サイト：http://planetarian-project.com

おすすめ：★★★★

#ファンタジー , #魔女っ子,  #青春 , #友達

　自動車メーカー「SUBARU」とアニメ制作会社「GAINAX」のコラボアニメ。
　2011年にYouTube上で短編が公開され、2015年に12話構成のTVアニメとして放送されました。
　YouTube版は短編ながらも、お話が起承転結で非常に綺麗にまとまっているので、とても良いショートムービーです。（短編はこちらから視聴可能!!!）

　作品の魅力はなんと言っても「カケラ集め」。
　流れ星として降ってくるカケラをキャッチしたり、地球の惑星軌道上にあるカケラをGETしに行ったり。どんどん壮大なスケールになると同時に、友達・仲間と一緒の”協力プレイ”のワクワク感が増していきます！

　星や宇宙の描写がとてもいい感じです！
　リアルに寄った描写や説明もありつつ、そのなかに”魔女っ子”らしいファンタジーな演出も入ってて、こちらも楽しい感じです！
　アニメ題名もそうですが、「プレアデス」や「スバル」など物語の色々なところで星に関する言葉が散りばめられているのが好きです！

　物語の方は、主人公の少女たちの活躍とともに、彼女たちの「頑張り」に焦点を当てたような構成です。面倒くさい人間関係とか過去編とかではなく、スッキリと真っ直ぐに応援できるところが見やすいです！

監督：佐伯昭志
原作：GAINAX
脚本：佐伯昭志
制作：GAINAX
音楽：浜口史郎
キャスト：高森奈津美, 大橋歩夕, 立野香菜子 and more.
WEB版：2011年（約5分×4話）
放送：2015年4月（全12話）
公式サイト：http://sbr-gx.jp

おすすめ：★★★★

#ファンタジー , #SF , #冒険 , #友達

　『かみちゅ！』や『マギ』の舛成監督による2010年公開のアニメ映画。文化庁メディア芸術祭のアニメ部門で審査員推薦作品に選出されています。
　また、主題歌がスーザン・ボイルという豪華な劇場アニメです。

　正直、「星」とはあまり無関係です。
　でも、宇宙を舞台にしたアニメーションとしてはとても面白いのでオススメさせて頂きます！
　児童向けアニメに近い感じです。小学生の主人公たちが、宇宙を旅するチケットを手にして楽しみつつ、喧嘩や仲直りと通して最高の夏休みを過ごす、というような形です。

　こう書くと単純ですけど、純粋だからこその面白さがあるし、どんなものにも目をキラキラさせる主人公たちの姿を見ているだけで楽しいです！
　その上、本作は宇宙旅行に宇宙人まで登場する大サービス！　なのに、見た目が「犬」というのがまた愛らしい！　子供たちには「もしかしたら近所の野良猫も宇宙人かも！？」なんて空想を膨らませる楽しさがあるかもしれませんしね。

　それから「ロボット」が登場しないのが良い！
　宇宙が舞台のSFってロボットとか量産型戦闘スーツとか戦艦がメインで描かれることが多いけど、『宇宙ショーへようこそ』はきちんと「小学生の夏休み」を精一杯楽しむことにフォーカスしているから好きです！

監督：舛成孝二
脚本：倉田英之
制作：A-1 Pictures
音楽：池頼広
キャスト：黒沢ともよ, 生月歩花, 藤原啓治 and more.
劇場公開：2010年（136分）
公式サイト：https://www.uchushow.net/index.html

おすすめ：★★★★

#ファンタジー , #友達 , #青春

　作品名は「そらのメソッド」と読みます。
　『SAO GGO』などを手掛けた迫井政行監督と、keyブランド『Kanon』の脚本を手掛けた久弥直樹さんがタッグを組んだオリジナルTVアニメ。キャラ原案は『ガールフレンド(仮)』のユニット「QP:flapper」が担当です。

　この作品で”鍵”となるのが天文台です。
　「天文台」って、他のアニメによく登場する水族館とか映画館とは違う不思議な雰囲気とか特別感があって、その空気感が作品全体に満ちているし、物語的にも大事なポイントになっています！
　それからもう一つ、大切な”約束”に「星」が絡んでいますね。

　とにかく綺麗な印象が残っています。
　キャラの可愛さは当然ながら（特にノエル！）、やはり背景の美しさは大きな魅力と言えると思います。町のどこに居ても、湖上の《円盤》が映り込むし、澄んだ透明感が溢れていたように思います。涼し気なイメージ。（モデルが洞爺湖だしね）
　花火のシーンとか本当に綺麗だったなぁ～と！

　物語も私はとても好きです。
　中学生たちが主人公。そこがとても良かったなーと。
　高校生が主役のアニメみたいに安直なラブコメとかバトルやエロに持っていくのではなくて、「友達との間柄」とか「昔の約束」とか「世間への体面」とか、色々な人間関係を探りながら仲良くなっていく過程がとても良かったです。
　物語の結末は、賛否両論あるかもしれませんけど、私は好きですよ。応援したいです。

　fhánaが歌うエンディング曲「星屑のインターリュード」がめちゃくちゃ綺麗でいい歌なんですよ……。

監督：迫井政行
原作：カレイドシフト
脚本：久弥直樹
制作：3Hz
音楽：加藤達也
キャスト：夏川椎菜, 水瀬いのり, 豊崎愛生 and more.
放送：2014年10月（全13話）
公式サイト：http://sora-no-method.jp/

おすすめ：★★★

#ファンタジー , #SF , #青春

　新海誠監督による2016年の劇場アニメ。
　日本映画では『千と千尋の神隠し』に次ぐ国内歴代第2位の興行収入を誇っているので、観客動員数は1580万人に上ります。また、文化庁メディア芸術祭ではアニメ部門で大賞を受賞しています。

　『君の名は。』の「星」といえば「彗星」。
　予告動画やCMなどの「あの日、星が降った日、それはまるで、夢の景色のように、ただ ひたすらに美しい眺めだった」という導入がとても印象的でした！

　相変わらず新海監督の描く風景は美しくて、『君の名は。』で描かれた東京の摩天楼や街並みの精緻さと瑞々しい輝きに、映画館で息を呑んだをの覚えています。
　TVで見るのがもったいないくらいの映像美です。風景がめちゃくちゃ綺麗なのに、背景としっかりマッチしているのがまた凄い！（だからキャラデザが嫌いなのだけど）

　物語は監督お得意の「距離」の物語。
　都会の男子と、田舎の女子が繋がるお話。距離的・空間的・物理的な距離が離れているのに対して、夢で繋がって入れ替わって、話が展開するのがとても面白いです。
　監督の過去作の中でも特にこの”距離感”が強調されていたように思います。だから、物語の後半で明らかになる《衝撃の真実》に対する驚きがより一層大きかったです。

　新海監督は他にも「星」っぽい作品を作られています。
　個人制作の劇場短編『ほしのこえ』と、2011年の『星を追う子どもの2作品。ただ、”星空”という意味合いは弱いかな、と思ったので今回は外しました。(『ほしのこえ』は一度は観ておくべき！)

監督：新海誠
原作：新海誠
脚本：新海誠
制作：CoMix Wave Films
音楽：RADWIMPS
キャスト：神木隆之介, 上白石萌音, 花澤香菜 and more.
劇場公開：2016（107分）
公式サイト：http://www.kiminona.com/

おすすめ：★★★

#青春 , #部活 , #きらら

　原作は『まんがタイムきららキャラット』。
　監督をはじめスタッフやキャストが『私に天使が舞い降りた!』からの続投で、とても前評判が高かったアニメです。（”前評判”と書いたのは、きららアニメにしては放送後の評判が微妙だったから）

　「地学の描写」にこだわったアニメです。
　日付や時間が明確に定められていて、背景に映る夜空は現実の星空と同じになるようシミュレーターを用いて描いているそう。国立天文台や国土地理院の他、アストロアーツや天体望遠鏡の「Vixen」などが制作協力として携わっています。

　「好きなこと」を真面目に頑張れるって良いなぁと思いました。
　地学部のメンバーは、小惑星を探していたり、岩石や鉱物に目がなかったり。気象に関心があったり、地図を見ながら歩くのが好きだったり。
　全然違うコトだけど、決して否定せずに互いに尊重しながら楽しんだり、学んだり、迷ったり、相談したりしている姿を見るのは良いなぁと思いました。

　ただ、少し展開が早くてもったいないです。
　きらら作品には珍しく？、「高校生活を早回しで見ているよう」な感じで、そんなに急がずにゆっくり進んでも良いのに、と感じてしまったのが正直なところです。

監督：平牧大輔
原作：Quro
脚本：山田由香
制作：動画工房
音楽：伊賀拓郎
キャスト：高柳知葉, 山口愛, 上坂すみれ and more.
放送：2020年1月（全12話）
公式サイト：http://koiastv.com/

おすすめ：★★

#青春 , #部活 , #ラブコメ

　『銀魂』や『こち亀』などを手掛けた高松信司監督。原作は「月刊アフタヌーン」に連載されていた漫画です。

　このアニメも「星空」に注力しています。
　アストロアーツ協力のもとで実際の星空に近づけるために方角や明るさにこだわったり、劇中での季節変化に合わせてエンディングアニメーションの背景の星空も変化させているそう。
　また、原作の柏原麻実さんは、『恋する小惑星』のエンドカードを1枚描かれています。

　舞台は高校の天文部。
　実際に活動では天体観測などをしたり、初心者や未経験者の星空や天体観測の魅力を教えたりと、天文部らしい活動が描かれています。予算が無くて望遠鏡が買えなかったりと、そのへんもリアルなのかもしれないです。

　ただ、物語はう～ん….という感じ。
　決してつまらなくはないですが、私の個人的な感想としては「ラブコメが強いな」と思ったのが正直なところ。ラブコメの主張が強すぎて、せっかくの星空が脇役になってしまっていたなぁと思いました。
　あと、やはり2009年のアニメなので、10年代の作品と比べると”綺麗さ”という点ではどうしても差が出てしまいますね……。

監督：高松信司
原作：柏原麻実
脚本：高松信司
制作：スタジオコメット
音楽：CooRie/大久保薫
キャスト：前野智昭, 伊藤かな恵, 早見沙織 and more.
放送：2009年7月（全12話）
公式サイト：https://www.marv.jp/special/soramani/index.html

おすすめ：★

#SF , #オカルト , #バトル

　「幸福の科学」による劇場アニメです。
　総裁・大川隆法氏の著書を元に、「UFO後進国日本の目を覚まそう！」という目的で制作された作品です。

　宗教団体のアニメではありますが、あまり偏見持って見ない方が良いとは思います。この『UFO学園』は微妙でしたけど、他の劇場アニメはSF的に面白いのもあったりするので。

　この作品は、テーマ的には「宇宙・星」という今回のものから外れていないです。特に終盤では大きな役割を果たします。
　ただ、詰め込みすぎだと思いました。宗教的思想や教義以前に、UFOや宇宙人、侵略に洗脳に輪廻に霊魂に……とSFと仏教とオカルトが混ざった内容で、唐突な展開がとても多かった印象です。
　最終的に、「で、結局は何なの？」と言いたくなるようなモヤモヤ感というか、後味の悪さと、点と点がつながらない気持ち悪さだけが残ります。

　要素それぞれは大好物のもの。
　SFもオカルトも宗教も大好きなので。それを1つの物語にまとめようとしたのは面白いけど、その接続の仕方が脈絡なさ過ぎたのかなぁと思います。

　まぁ、この映画は観なくていいと思います。
　ちなみに、続編に当たる「宇宙の法 黎明編」が2018年に公開されました。

監督：今掛勇
原作：大川隆法
制作：HS PICTURES STUDIO
音楽：水澤有一
キャスト：逢坂良太, 瀬戸麻沙美, 柿原徹也and more.
劇場公開：2015年（125分）
公式サイト：https://laws-of-universe.hspicturesstudio.jp/part0/