映画・ゲーム・マンガ・音楽……と人気&有名要素を盛り沢山に詰め込んだ、カルチャー分野における歴史的な作品! エンタメ性とゲーム性に富んだ内容が面白くて、息つく暇もないくらい物語に飲み込まれた! まさに、夢の世界!!
※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2018年4月20日鑑賞
レディ・プレイヤー1
(原題:Ready Player One)
【評価:3.9/5.0】
【一言】
映画・ゲーム・マンガ・音楽……と人気&有名要素を盛り沢山に詰め込んだ、カルチャー分野における歴史的な作品!
エンタメ性とゲーム性に富んだ内容が面白くて、息つく暇もないくらい物語に飲み込まれた!
まさに、夢の世界!!
【 #レディ・プレイヤー1 】
仮想ゲーム世界《OASIS》に隠された財宝=“イースター・エッグ”を巡る争奪戦。
ポップカルチャーの“るつぼ”とも呼ぶべき、夢と歓喜の登場&共演による感激の作品。
ゲームのような内容にワクワクが止まらず、童心に帰ったように、驚きと感嘆で物語に釘付け。
最高! pic.twitter.com/c03choDRiQ
— ArA-1 (@1_ARA_1) 2018年4月20日
ストーリー
近未来、人々は「OASIS《オアシス》」と呼ばれるVRゲームに夢中になっていた。
人々は、OASISの開発者が死後にビデオメッセージとして公開した内容──ゲーム内に後継権と富を収めた“イースター・エッグ”を隠した──を知ってそれを探していた。
貧しい主人公のウェイドもOASISにのめり込んでおり、イースター・エッグ探しに参加する。
予告動画
映画好きにはたまらない、オマージュ・ポスターたち!!
感想
感想外観
もう本当に、楽しくて面白くて、誰もが大喜び出来る最高のエンターテイメント作品だと思います!
ここまで純粋に心の底から楽しんだのは久しぶりで、2時間20分があっという間でした!
とにかく、あらゆるポップカルチャー(映画・音楽・アニメ・ゲーム・マンガ……etc.)を詰め込んだ「物語」、「映像」、「台詞」が最高!
有名なモノが多いから、気がつくし、分かったら嬉しいし、あまりに直接的過ぎて笑っちゃったり(笑)
そして、内容も本当に面白かった!
ここまでワクワク・ハラハラしなが観れて、先の展開と結末が気になる、純粋に楽しめる映画が久々だったので、なおさらです!
物語は単純だけど、ワクワク感を産む“何か”が詰まってます!
一方、その物語。
これは、良く言えば王道。悪く言えば普通。だから物語に魅力を感じる事は無かったです。でも、輝くような内容と演出がそれを埋めていました。
これ以上は何を書いてもネタバレになるので。書けないですね……(笑)
だって音楽もキャラクターも台詞までオマージュが含まれてるんですから。
でも、本当に楽しかったし面白かったです!!
P.S.
実は、映画公開前から個人的な知識として“あるコト”を知っていました。
「登場したら面白いな〜」程度に思ってたら、映画の比較的重要な部分で登場したので、嬉しいような、少し残念なような………。
ポップカルチャーの“るつぼ”
もう、予告編とかCMで既にガンダムやデロリアンが登場してますよね。本編は、そんなもんじゃないです!!
もう、世界中の有名なポップカルチャー──映画・日本アニメ・アメコミ・日本漫画・大ヒットゲーム・世界的ミュージック………
とありとあらゆる、思いつく限りのジャンルのポップカルチャーから代表選手とも呼べるべき作品達/キャラクター達が登場&出演します。
こんな万博みたいな記念すべき共演の作品、まさにポップカルチャー史上の歴史的作品ですよ!
「あっ!○○だ!」とか「△△ネタを使うかw」とかって出てきたら、喜んでばかりでしたよ(笑)
『シュガーラッシュ』や『ピクセルー』など他作品を集めた映画はありますが、本作は比べ物にならないくらい完成されています。
唯一の難点は、「知らないと分からない」です。オマージュの元となっている作品を知らないと、全然分かりませんからね……。
ワクワクの内容
もう、本当に観ていて楽しい内容でした!
ここまで集中して、物語の結末を期待しながら観た映画は久しぶりです!
まるで“ゲーム”みたいなんですよ。
求める最終目標=イースターエッグがあって、そこに辿り着くまでにクリアすべき関門が複数ある。そして、一人で突き進むも、仲間と協力するも良し。
自分でゲームをプレイしていて、クリア出来た時の喜びとか、謎が解けた時の嬉しさ、戦闘やアイテムなど細かな部分までまさにゲーム。
そんなゲームみたいな内容に、映画らしさがあったから良かったです。
VRゲーム世界の中の話だけじゃなくて、現実世界でも話がしっかり進行していたり、感情や“リアル”が大きな武器になったり。
こうして、童心に帰ったみたいに、物語の行く先を胸を高鳴らせて見守ったり、主人公達の進退に一喜一憂しながら観れた作品って久しぶりです。
鑑賞中、普段は気になって腕時計を見てしまう時間チェックをほとんどしなくて、2時間20分を存分に楽しめました!
物語は微妙かも…..
映画の全体的な物語は、個人的には微妙でした。微妙というか、あまり“最高”では無かったというか。
良く言えば王道、悪く言えば普通なんです。
大雑把に言えば、「無名の少年が仲間とともに強大な敵に立ち向かう」という骨子。
『ハリー・ポッター』なんかが典型ですけど、凄くシンプルで分かりやすいんですよね。だから物語自体が胸に響くというか、「良かった」という印象は抱きませんでした。
でも、つまらなくはなかったです!
例に挙げた『ハリー・ポッター』もですが、その単純な骨組みに、しっかりと面白い内容が肉付けされてるから、作品は良いものになっています。
何を書いてもアウト
副題の通り、何を書いてもネタバレになる気がします。
登場するオマージュ作品挙げる事はもちろんタブーだし、内容に触れたら100%ネタバレですし。
ただ1つ言えるのは、「観て損はしない!」という事です。
まぁこれは映画好きゲーム好きといったオタク?に限られるかもしれませんが、嬉しいし、楽しいし、面白い作品でした!!
ネタバレあり感想
以降、映画本編のネタバレあり
ネタバレあらすじ&感想
序盤
オープニング曲はVan Halenの「Jump」
MV
2045年、荒廃した世界で、人々が夢中になるのは「OASIS《オアシス》」と呼ばれる仮想空間を舞台にしたVRゲームだった。
そして、ゲームを開発したジェームズ・ハリデーが死亡した後、彼が生前に録画していたビデオメッセージが公開された。
その内容は、ゲーム内に数億ドルの資産と運営会社の後継権を与えるという“イースターエッグ”が隠されているというもので、3つの試練に打ち勝った者が手に出来るという。
遺産を求めて個人でイースターエッグを追う者、管理権を求める大企業「IOI」の組織的な挑戦など、人々は宝探しに躍起になっていた。
タイトルバック。
主人公であるウェイド・オーウェン(ゲーム内:パーシヴァル)は、貧しい地区出身で、自らVRゴーグルを始めとする装備を集めて、仮想世界「オアシス」に入り、イースターエッグ探しに参加していた。
第一の試練
ハリデーが遺した「第一の試練」は彼の死後5年間に渡って誰もクリアしていなかった。それは、難易度の高い危険なレースゲームだった。
いつも通り、パーシヴァルは愛用のデロリアンに乗ってスタートラインに付く。ふと横を見ると、そこには『AKIRA』に登場する真っ赤な金田バイクに乗る女性だった。
本編映像
スタートの合図とともに飛び出すプレイヤー達だったが、『ジュラシック・パーク』の恐竜など様々な障害に阻まれ、最後にはキングコングの登場によって常に敗北してしまう。
危なくキングコングの攻撃を受けそうになった金田バイクのドライバーを助けたウェイド。潰されたバイクを知り合いのエイチに修理してもらってる間、2人は名前を交換。
ウェイドと、彼女はアルテミス。すぐにウェイドは一目惚れする。そして会話の中で彼女は、「ハリデーはルールが嫌いだった」と言った。
第一の試練であるレースがなかなかクリアできない中、「ルールが嫌い」というアルテミスの一言が気になるウェイドは、「ハリデー年鑑」という、ハリデーの情報が全て揃う情報館へ。
そこで彼は、ビデオアーカイブの中からハリデーの会話を聞き、「ルールは嫌いだ。どうせなら後ろに全力で逆走したらどうか」という言葉に気がつく。
再びレースへ。
ハリデーの言葉を信じ、スタート直後に逆走するウェイド。するとレース会場の下に隠された通路が現れ、ウェイドは難なくゴールする事に成功。
第一の試練を勝ち抜いたウェイドは、1つ目の「鍵」と2つ目の鍵に繋がるヒント、そして10万ドルの賞金をゲットした。
上位5人まで「鍵」を受け取れるこの試練。
ウェイドはアルテミス、エイチ、そして知り合いのトシロウとショウに情報を教え、その5人が鍵を受け取ることになった。
第二の試練
ヒントを基に2つ目の鍵を探すウェイドとアルテミスは、ハリデー年鑑へ。そこで彼の恋についでに知った2人。また、執事ロボットと小さな賭けをしたウェイドは、25セント硬化を受け取る。
ウェイド約束通り「魅惑の星」と呼ばれるダンスホールやバーが設置された娯楽施設揃うワールドへ。
アルテミスがここに呼び出したのは意味があった。それは、「飛び降りる」というヒントの一文から、ダンスホールにある大きな奈落の底へのオブジェクトを示していると思ったから。
しかし、何も起こらない。それでも、ウェイドとアルテミスの2人はダンスを心から楽しむ。
そこに現れたのは、エッグを狙うIOIの戦闘員達。1つ目の鍵を手に入れたウェイドを捉えるため投入された彼らと激しい戦いになる。
なんとかその場を脱したウェイドらだったが、アルテミスの過去に触れてしまい、邪険な空気になってしまった。
現実世界に戻ったウェイド。そこへIOIの社長からメッセージが。オンライン上で対面するウェイドと社長のソレント。ソレントは、エッグと引き換えに何でも望みを叶えると約束。
しかしそれを断るウェイド。するとソレントほ、態度を一変させ、家族の命を人質に取ると脅してくる。
通話を切ったウェイドはすぐさま家族の元へ向かうが、次の瞬間、家があったスラムの一角で大きな爆発が発生。
すぐにウェイドは隠れ家へ戻ると、エイチらに連絡を取ろうとする。しかし、そこで誘拐されてしまう。
誘拐された彼が連れて行かれたのは、IOIに対する反乱軍のアジト。そこにいたのはアルテミスことサマンサだった。
よりを戻した2人は第二の鍵を探しに、OASISへ向かう。
第二の鍵のヒントが比喩だと気がついた2人。試練の舞台はハリデー年鑑。彼がデートの時に観た映画がその舞台だった──原作者であるスティーブン・キングが嫌ったホラー映画『シャイニング』。
『シャイニング』の世界に没入するような舞台で、時間制限がある中、ウェイド、アルテミス、エイチ、トシロウ、ショウの5人は鍵を探す。
そして遂に、アルテミスが「鍵」を入手。続くように残りの4人もゲットした。
『シャイニング』予告編
第三の試練
第二の鍵を手に入れたウェイドらだったが、現実世界の反乱軍のアジトへIOIの部隊が乗り込んでくると、無理矢理にアルテミスを連行していった。
何とか逃げ出したウェイドは、現実世界でのエイチ、トシロウ、ショウと会うとIOIの進捗状況を聞くと同時に、アルテミスの救出に向かう。
IOIは第三の試練の舞台を早々に見つけると、レアアイテムを使って巨大で強固なバリアシールドを張り、独占しようとしていた。
アルテミス救出作戦は上手く行った。
ハッキングによりソレントの端末に侵入したエイチは、アルテミスの収監場所を聞き出す。そして、アルテミスが独房から脱出する手助けをし、彼女は脱出。
しかし、OASISにおけるIOIの行動を知ったアルテミスは、自らバリアシールドを破壊するといい、IOIオフィスの中に潜入し、ウェイドに仲間を集めるよう頼む。
ウェイドは、中継機能を使ってOASISにいる全プレイヤーに向けてメッセージを発信する。それはIOIの野望を止めるため、虐げられた人々を救うため、皆で立ち上がろうと呼びかけるものだった。
そして、沢山のプレイヤーが第三の試練の舞台である星に集結したのだっ。
アルテミスがバリアの解除に成功したことで、IOIの戦闘部隊と、OASISプレイヤーとの間で激しい戦いが繰り広げられた。
エイチはアイアン・ジャイアントを操作して敵を蹴散らす。その様子に驚いたソレントは、自らメカゴジラに乗って戦場へ。また、トシロウはガンダムに乗って迎え討った。
本編映像
激しい戦いの末、ソレントを倒して第三の試練へ向かうウェイドら。最後の試練はゲームだった。
しかし執念深いソレントは再びゲームにログインすると、プレイヤーを強制ログアウト&永久追放できる強力なアイテムを使用し、多くのプレイヤーがOASISから去った。
ウェイドも強制ログアウトとなり諦めたその時………なんとウェイドが復活。実は、ハリデー年鑑の執事ロボットにもらった25セントコインは、「ライフ」だったのだ。
終盤
OASISに戻ったウェイドは、最後の試練に取り組む。ゲームの中でもタイトルは『アドベンチャー』。
そのゲームは、世界で始めてイースターエッグ
として開発者自身の名前をゲーム内に隠した作品だった。
見事ゲームのイースターエッグを見つけたウェイドは、遂に「第三の鍵」も手に入れ、3つの鍵全てをその手に収めた。
そして、亡きハリデーの本人とも、アバターとも言えない存在と対面したウェイドは、何が大切なのかを改めても確認した。
現実世界に戻ったウェイドを待っていたのは、沢山の人々からの祝福の拍手、会社の管理権等の書類へのサイン、警察の事情聴取など。
それらを一旦無視して、彼はアルテミスとキスをする。ウェイドは、仲間や恋人の大切さ、そして現実の大切さを学んだのだった。
エンドロール。
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!