映画『ニンジャバットマン』の感想&ネタバレ内容紹介です。
※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2018年6月18日鑑賞
ニンジャバットマン
(原題:Batman Ninja)
【評価:2.8/5.0】
【一言】
和風パンク×DCヒーロー&ヴィランズ!
ハチャメチャだけど、アメコミのノリってこんなもん?
ヴィラン達がめちゃくちゃ楽しそうで嬉しい(笑)
【Twitter140文字感想】
【 #ニンジャバットマン 】
戦国時代の日本統一を目論むゴッサムの悪党を捕え、歴史を守れ!
鎧や異名などアメコミと親和性が見事な“和風パンク”最高!
滅茶苦茶に好き放題のヴィランズが生き生き楽しそうw
バットファミリーの正義と共闘が強い!迫力の映像、格好良い構図、声優が凄い! pic.twitter.com/Uhsv7lYE4D
— ArA-1 (@1_ARA_1) 2018年6月20日
ストーリー
21世紀のゴッサムシティ。
バットマンとその仲間はゴリラ・グロッドによる怪しげな実験を止める為彼の館に潜入していた。
その時、ゴリラの装置が暴走し、その場にいた誰もが時空の渦に飲み込まれ………バットマンが1人目を覚ました先は、戦国時代の日本だった。
バットマンは、日本統一を狙うジョーカーを止めるため奔走する!
予告動画
感想
感想外観
アメコミの代表格DCコミックスの『バットマン』を日本の戦国時代にタイムスリップさせた和風パンク・アニメーション!
なかなか、滅茶苦茶な世界観!
とりあえず、21世紀のキャラクター達が日本の戦国時代に飛ばされて騒動起こし活躍するっていう部分は面白かった!
一方で、後半は本当に唐突で支離滅裂な展開で驚いたというか、空いた口が塞がらなかったというか……。
アメコミの漫画を読まないので分かりませんが、こんなノリなんですかね?
ヴィランズが最高でした!
ジョーカーにハーレイ・クイン、トゥーフェイスにペンギン………と本当に有名な悪役が沢山登場していて超豪華!
しかも、彼らは戦国時代の日本で好き放題にやりまくりで、それが楽しそうでなんだか嬉しかったです(笑)
もちろん、バットマンやロビンを始めとするヒーロー達も大勢で嬉しい!
舞台演出や装飾が完璧すぎて大好き!
アメコミヒーロー&ヴィランズに日本の甲冑を掛け合せた姿って本当に良く似合っているし格好いい!
特にヴィランズはそれぞれの個性?キャラ?を随所に活かした鎧や文様、旗や名称を使っていて素晴らしすぎる!
今回はアニメーションという事でしたが、声優さん方の演技が凄かったです、見事にキャラにあっていました!
中でもジョーカーの甲高い叫び声と、ハーレークインのセクシーで楽しそうな声が良かったです!
来場者特典を貰っちゃいました!
古い映画看板風のポスター、格好いい!
滅茶苦茶な世界観
世界観はハチャメチャだし、設定はガバガバだし、展開と変形は「ウッソだろお前w」と突っ込みたくなるほど。
確かに酷かったといえば酷かったんですが、それでも「面白いなぁ〜」と思う部分もあるから凄いで。
原作としての位置づけであるアメコミの漫画は全然読まないので分からないですが、アメコミのノリってこんな感じなんですかね?
ただ、個人的には苦手な部分だったかな〜と。
やっぱり一つ一つ違和感を考えてしまうタイプなので、ここまで大胆に滅茶苦茶な事を描かれると、もはや空いた口も塞がらないというか……(笑)
一言で言えば「無理がある」でしたし、付け加えるなら「やりすぎ」という感じでしょうか。
特にラスト近くの展開は不満ばかりというか、突拍子無さすぎるというか………。
ヴィランズ最高!
今回はヴィランズ達が最高に格好よかった(?)というか、イケイケだったというか、ノリノリで良かったです!
ジョーンズとか相変わらずの狂いっぷりだし、トゥーフェイスの性格変わってないし、ハーレークインの楽しそうな笑顔最高だし!
彼ら、好き勝手・好き放題に日本の戦国時代で暴れてて、それぞれ個性をしっかり活かした武器とか開発しながら戦ってるのが見応えありました!
何よりも、ヴィランズは皆んな楽しそう(笑)
もちろんヒーロー達も負けてません!
バットマンにキャットウーマン、ロビンなどバットファミリーが集結してて、これまた嬉しい!
和風パンク大好き!
アメコミ×和風って最高の組み合わせ!
よくファンアートとか立体フィギュアで甲冑ヒーローとか歌舞伎ヴィランとか目にしますが、それを公式の映像として観られて嬉しいです!
本編映像「悪党紹介」
ヴィランズに甲冑を着せたり、バットマンが鎧を着たり、忍者装束に包んだヒーローや、戦国大名をしっかりオマージュしたヴィランズなど、観ていて楽しいです!
特にヴィランズに関しては、それぞれのキャラに合った服装や装飾具などを身に着けてて、名前や通り名も上手く考えられてたし、本当に好きでした!
例えばトゥーフェイスは「双面武神」として菩薩と明王の2つの顔を合わせたモチーフを取り入れたり、デスストロークは「独眼銃」としてやはり鉄砲に執着するし!
いわゆる海外作品によくある“ナンチャッテ日本”でしたが、作ってるの日本人だからなのか細かい部分や基本はしっかり練られていました。
声が上手かった!
本作はアニメーションという事ですが、声優さん方による「声」が良かったです!
特に、高木渉さん演じたジョーカーの甲高い笑い声や歪んだ喋り方がイメージ通りというか、キャラそのまま!
それから釘宮理恵さんのハーレイ・クインのキャッキャした楽しそうに戯ける笑い声や話し方が似合ってました!
出演声優の名前を見ると、本当に有名な方々ばかりが並んでいて凄かったし、嬉しかったです。やっぱり実力あるんだなぁ〜と。
そういえば、相変わらず子安武人さんが「やっぱりかw」で笑いました(笑)
キャラ・映像・物語
とりあえず、上に挙げた要素以外の「その他」をまとめる感じです(笑)
まずはキャラクター。
前述のように原作は読んだことほぼ無いので分かりませんが、登場するバットファミリーやヴィランズって原作に近い容姿ですかね?
ハーレイ・クインとかペンギンとか、私が知ってる限りでは本当に原作に近いように感じました。
映像は、なかなか凄かったです。
戦国日本をしっかりインスピレーションした演出や、アメコミ映画を真似たような描き方など。
そして、ジョーカーとバットマンが対決するシーンでは本当によく動く、激しく戦う、カメラワーク強し!
物語に関しては、そもそも「戦国時代にタイムスリップ」って部分が無理ありますが、後半に行くに連れてより難しい、無理矢理感否めない内容だったかな〜と。
ネタバレあり感想
以降、映画本編のネタバレあり
ネタバレあらすじ&感想
序盤
21世紀のゴッサムシティ。
バットマンとキャットウーマンらはゴリラ・グロッドの館で行われている実験を止める為、隠密行動をしていた。
ゴリラが行っていたのは、ゴッサムのヴィランを使った時空超越実験。何とか侵入して装置を止めようとしたバットマンだったが、装置が暴発。
バットマンが飛ばされたのは、中世日本、戦国時代の城下町だった。
本編映像「冒頭映像」
オープニングクレジット&タイトルバック
前半
状況をようやく理解しはじめたバットマンの元に現れたのは、不気味な仮面を着けた侍たち。彼らは主に「蝙蝠の姿をした異人を見たら殺せ」という命令を受けていた。
圧倒的な戦力差をひけらかしながらその場を逃れるバットマン。
展開を察したバットマンは、夜になるのを待って城へと潜入した。
その天守で待ち構えていたのは、「第六天魔王」として尾張国を支配するジョーカーと、彼に従うハーレイ・クインだった。
バットマンとジョーカーは夜の森で激しい戦いを繰り広げる。その場は決着がつかぬまま、バットマンは一度引く事に。
翌日、彼はこの時代に同じく飛ばされていたセリーナと会い、事件の詳細を聞く。
彼女たちはウェインより2年前に飛ばされており、その原因はゴリラ・グロッドの時間跳躍装置であった。現在はヴィラン達が各地の戦国大名に入れ替わって天下統一を狙っているという。
ペンギン:「風林火鳥」→甲斐を、
ポイズン・アイビー:「美毒麗将」→越後
デスストローク:「独眼銃正宗」→陸奥
トゥーフェイス:「双面武将」→近江
そして、現在国家統一に一番近いのが、「第六天魔王」を名乗る尾張国のジョーカーと、「魔小姓」を名乗るハーレイ・クインであった。
本編映像
戦国時代において異人が目立たぬよう、ウェインは宣教師に化けて行動する。そして、アルフレッドとも再会し、バットモービルが無事である事を確認した。
中盤
バットモービルを手に入れたバットマンは、再びジョーカーのいる城を目指す。一方、ジョーカーは改造を進めていたアーカム城を起動させる。
ジョーカーの手下であった「横綱仮面」ベインを倒し、バットモービルの機動力で最初は優勢かと思われたバットマンだったが、ハーレイ・クインの策略に掛かり囚われてしまう。
その時、大量の蝙蝠が飛んできたかと思うと、バットマンを連れて姿を消した。
目が覚めたバットマンは、自分を助けたのがレッドロビンやナイトウィング達であると知った。さらに日本の忍者集団である「蝙蝠衆」が手を貸してくれる事に。
蝙蝠衆の中には、「蝙蝠姿の異国人が危機を救う」という古い言い伝えが残っていたのだ。
復活したバットマンの元に届いたのは、ゴリラ・グロッドからの手紙。ゴリラに会って話をし、2人はジョーカーを倒した21世紀に戻るため共闘する事で合意した。
そして、琵琶湖で戦いの火蓋が切って落とされた。
ジョーカーの蒸気船に対し、バットマンらは蝙蝠衆の亀甲船で対峙。激しい戦いを繰り広げながらも、ついにジョーカーをハーレイ・クインを捕らえることに成功した。
その時、トゥーフェイスが襲撃をしてくる。ゴリラは彼と裏で手を組んだ仲間同士で、バットマンらは船とともに沈み、ジョーカーも逃げられてしまった。
意識を取り戻したバットマンは、これまでの方法を悔い改め、仲間の存在を噛みしめると、「この時代にはこの時代の強さがある」と、ゴリラ・グロッドを倒す事を決意した。
そんな時、行方不明だったジョーカーに似た異国人の農夫婦が山奥に住み着いたという噂が。レッドフードとバットマンが向かい拷問するが、彼らは「違う、知らない」と繰り返す。
彼らから殺気を感じられなかったとバットマンは、ジョーカー達が衝撃で普通の人間になったとして彼らを放置する事にした。
後半
ついに、ゴリラ・グロッドが動き出した。
ジョーカーの城を乗っ取ったゴリラは、他の大名達が持つ時空震コンバーターを手に入れるため、決戦に向けて移動を始めた──舞台は富士山麓、地獄ヶ原。
ゴリラ・グロッド、トゥーフェイス、ペンギン、ポイズン・アイビー、デスストローク達はそれぞれ、自らの城を変形させて移動するロボットとして決戦の舞台へ向かう。
本編映像
それぞれが激しくぶつかり合う中、ゴリラは自身が仕込んだ装置を作動させ、他のヴィラン大名達を操ろうとした。
そこに登場したのは、行方不明で真人間になったと思われていたジョーカーとハーレイ・クインだった。 彼らは痺れ草を育てる為に“正気を捨て”てバットマンを欺き、遂に再び復活したのだった。
ゴリラ・グロッドから城を取り戻すと、ゴリラが仕込んでいた「合体機能」を作動させ、各大名の城を合体して巨大なロボットを作り上げた。
バットマンらは巨大な相手に苦戦するも、ゴリラ・グロッドから彼の配下の猿たちを操れる笛を受け取ると、大量の猿軍団を呼び寄せた。
そこに蝙蝠衆のコウモリも沢山集まって、バットマン達に加勢した。
終盤
城の屋根の上で一騎打ちをする形となったバットマンとジョーカー。
大きく狂った笑みを浮かべながら「ヒーローに人殺しは出来ないけど、俺には出来る」と叫びながらジョーカーは斬り掛かってくる。
それを交わしながら、攻撃を繰り出すバットマン。そして最終的に、バットマンはジョーカーを捕らえることに成功する。
本編映像
エンドロール。
ジョーカーらヴィランを捕らえたバットファミリーは、彼らと共に21世紀に戻り、身柄を警察へと引き渡した。
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!