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【映画】ワイルド・スピード ICE BREAK

※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2017年5月16日
ワイルド・スピード ICE BREAK
(原題:The Fate of the Furious / Fast & Furious 8)

『ファミリーが崩壊する』

【評価:4.5/5.0】

【一言】

最高にホットなアクションと、最高にクールな車に酔いしれる130分。ただ、それだけ。

 

 
目次

 


STORY

 政府エージェントからの依頼で“ファミリー”とホブスは盗まれた電磁パルス兵器(EMP)の奪還作戦を実施した──ところが、作戦の終盤で突如ドミニクがEMPを持ち去り逃走。

 そして、ドミニクの裏切りを信じられず困惑する“ファミリー”を再び襲うドミニク。

 さらに彼らの前に世界を震撼させる野望が浮かび上がる。果たしてファミリーは世界を救い、ドミニクを取り戻せるのか?

 
予告PV

シリーズダイジェストPV


 

 

 

 

詳細

監督:F・ゲイリー・グレイ
製作:オリジナル・フィルム
主題歌:
キャスト:ヴィン・ディーゼル,ドウェイン・ジョンソン, ジェイソン・ステイサム and more
上映時間:136分
日本公開:2017年4月28日
配給:東宝東和
HP

 

 

 

 

感想

 

感想外観

 とにかくアクションが凄い。アクションと呼ぶべきなのか、壮大な破壊行為と呼ぶべきなのか……最高にクールな車で破壊の限りを尽す爽快な一本でした!
 冒頭から後半、ラストまで見せ場しかなく、スクリーンに目が釘付けでした。

 

 その格好良く爽快な破壊行為ですが、やはり凄いです。高速道路を戦車が走ったり、車が空を飛ぶのは記憶に新しいですが、今作はそれを数倍も上回るアクションの数々。
 「スゲぇ………」って感想しか出てこないほどに凄いです(笑)

 

 映像がとにかく綺麗!
 レースにしても、風景にしても、襲撃も殴り合いも何もかもがとにかく綺麗で美しくて見ごたえのある映像です!『どう撮ればいかに美しくて見せられるか』をちゃんと考えているのでしょうね〜。

 音楽も最高です!
 格好いいし、ノリも最高、車の爆音に負けない迫力を醸し出しています。そして、やはりエンドクレジットで流れる曲が良いんですよねぇ〜。

 

 キャラクター,ファミリーが本当に面白くて最高!筋肉隆々のハゲ、速いハゲ、強いハゲ、バカなハゲ、メカオタクなハゲ………etc. 政府エージェント、強い敵に野望を抱く敵……。個性が豊かすぎる登場人物が本当に大好きです!

 

 今回は『ドミニクがファミリーを裏切る』という衝撃的なキャッチコピー,宣伝,そして内容。あれだけ強固な絆で結ばれていたのに……。
 ただ、その衝撃的で感動的で悲劇的にもなりうる物語も、アクションに掻き消され、薄められてしまっている感が否めないです。

 今回特に気になったんですが、あれだけのアクションをしているのに、車がほとんど傷ついていないんですよね。ファミリー達が乗る車は新品のよう。特にラストシーンで気になっちゃいまして……。

 

 

 

 

愉快痛快爽快なエンタメ!

 この映画は『楽しむしか選択肢が無い』という、まさにエンタメ映画の鑑です。どうしたら観客が楽しむのかを計算して、理解している上で製作しているように感じます。

 それはアクションでも、映像面でも、物語面でも、全てにおいて感じられました。無駄なスキを作らずに、次々と物語を展開させ、世界中へと場所を移動し、常にアクションを盛り込むことで観客が“飽きるスキ”を与えません。

 その上で、アクションにだけ寄った映画にせず、淡々と物語が進む映画にもしない、“観て楽しい映画”にっているから素晴らしいです。

 

 

 

 

破壊の限りを尽すアクション

 主題テーマを車に絞っているワイスピだからこそ、こういうアクションが考えられて描けるんでしょうね。
 車を活かしたアクションがとにかく素晴らしいです!

 何十台もの車を一瞬でスクラップにし、大量の破片を道路に巻きながら街を破壊して進むスポーツカー達。これが出来るのはこのファミリーだけですよ!

 それから、ただでさえ最高のアクションシーンなのに、そこに“お笑い要素”が加わるから非常にポップな場面に変わるんですよね。
 そう、彼、“面白いハゲ”のローマン。彼がとにかく喋り捲るから雰囲気が一気に明るくなって、笑いが生まれるんです!

 

 

 

 

映像&音楽がクール&ホット!

 まず映像。
 どの場面でも映像が超綺麗で格好いいんです!
 猛スピードで走り抜けるカーレースでも、破片の飛び交うアクションでも、各地を移動した際の街風景でも。どのシーンを見ても本当に綺麗です。

 理由の1つには制作側が『車をどう写せば格好良く見えるか』というのが分かっているのと、『激しい場面をいかに楽しんでもらうか』を考えているのだと思います。
 後者に関しては、カー映画ということでスピードが出るのは当たり前。そこで(恐らく)情報量を増やしたんじゃないでしょうか?沢山の情報量を入れる事で激しい場面でも細かく楽しめるようにと。

 そして音楽。
 格好良いですよね。ワイスピの音楽って他のアクション映画と音楽が違う気がします。なかなか言葉に表現しにくいですが、「洋ドラに似ている」というか「アメコミに似ている」というか。格好良さだけじゃなくてお洒落さもプラスされているように思います。
 毎回、エンドクレジットの最初で流れる曲が格好良すぎです!

エンディング曲『Good Life』


 

 

 

 

キャラクター

 ワイスピって沢山の登場人物(主にハゲ)がいて、彼らか皆んな個性的で面白いから楽しいです!

 

 とにかく1番はホブス(筋肉隆々のハゲ)。彼はヤバイです。彼はもう人じゃないですよw 前作のラストでヘリが搭載していた機関銃を素手で撃つほどですから(笑)

https://youngcinemabuffs.files.wordpress.com/2015/04/2431_d054_00398r1.jpg

 それからジェイソン・ステイサム演じるイアン。今までは単なる悪党でしたが、今作では“魅力的な悪党”へと変身です!もう、本当に良いキャラ♪

 あとはいつも通りのファミリーメンバーです。先に挙げた“面白いハゲ”ことローマンがやはり最高でしたかね〜。

 それから、ヴィン・ディーゼルの演技が素晴らしいです! 笑った優しい顔、真剣な眼差し、怒った顔、悲しみを浮かべた表情………。
 あのゴリゴリの肉体からは想像できない繊細な表情をいくつも演じています。

 そうそう、コナー・ローズ(ギョロ目髭キャラ)の見た目が好きでした!

 

 

 

 

物語性は希薄

 最初に述べたように今作では『ドミニクがファミリーを裏切る』という衝撃的な内容であるにも関わらず、その重大さがあまり伝わって来ませんでした。

 やはりアクションを重視したからなのか、観た印象も観た記憶もかなりの部分がアクションシーンで占められているように感じます。

 ワイスピもシリーズの初期では物語性が強かった印象なのですが、ここ数作はエンタメアクションとしての印象が強まっている気がします。

 ただ、そうやって重たくなりすぎない所が、気軽に観られるワイスピの良いところでもあると思うのですが。

 

 

 

 

ダメージ描写が……

 まぁ、今回に限ったことではないでしょうが、今作の特に最後のシーンでちょっと思っちゃったんです。

 ワイスピは相当速く車を飛ばすし、体当たりや弾幕くぐり抜けは日常茶飯事ですが、なかなかファミリーの愛車,車に傷がつかないですよね。

 もちろん見た目的にも格好悪くなってしまいますが、もう少し汚したり、傷つけてもいいんじゃないかなぁ〜って。

大量の高級車・車庫シーンメイキング



 

以降ネタバレあり

 


冒頭シーン

 冒頭から格好良かったですね〜。キューバのハバナでのカーレース。ドミニクならやるとは思っていましたが、無茶苦茶な条件で、命がけで闘いましたね!

 それにしても火だるまになったレース終盤のハラハラドキドキが楽しかったです。

 ワイスピ8のタイトルが『ICE BREAK』で、予告などでも雪原のイメージがあったので、始まりが対象的な赤道近くのキューバで、しかも炎に包まれた車って所が良いなぁ〜って思いました。

キューバ・レース本編映像


 

 

 

 

“ヤツ”登場

 ホブスの登場シーン。彼が映った瞬間に思った事は2つだけ。「でたww」「筋肉やべぇww」。

 最初は軍隊のトレーニングでもしているのかと思ったら……まさかのサッカーチームのコーチですか。このギャップに萌る……!(笑)

 

 

 

 

序盤シーン

 いざ、ベルリンでEMP奪還作戦開始!
 いきなり爆発で炎上した軍事施設が映されて、頭の中は『?』。まさか盗むところは全部カットですか(笑)

 それにしても、鉄球を使ったシーンは(特にローマンが)最高に面白かったです!爆笑でした!!

鉄球シーン本編映像


 

 

 

 

前半シーン

 刑務所での場面。
 まずはホブスの筋肉にまたもや驚かされます(笑)素手でコンクリートを殴るって……しかも、取り付けてある机を外すなんて……。

 いやそれ以前に手錠をいともかんたんに引き千切る時点でおかしいですね(笑)

 そして大脱出。あのシーンは凄かったです。凶悪犯が解き放たれた刑務所はもはや地獄。混沌の中で看守をなぎ倒しながら進むホブスとイアンが強かったです。

 看守がホブスに銃を撃っても倒れなかった時、「は?こいつ怪物かよ」って思いましたが、ゴム弾だったんですね。ホブスなら有り得そうで怖かったです(笑)

 刑務所シーン本編映像


 

 

 

 

〈中盤シーン〉

 市街地でのシーンは凄かったですね〜。車が自動運転で動き出して、街の道路を埋め尽くすシーンは圧巻でした。もはやSF映画でしたよね(笑)

 次々に車列を襲って警備を剥いでいく様が結構冷酷ですよね。警官はもとより、一般市民の死傷者も甚大でしょうね〜。

 そして、『雨』と名付けられた作戦。車が降ってきたー!本当にすごいですね。規模がおかしいです(笑)何十台もの車が文字通り空から降ってくるんですから、たまったもんじゃないですよね。

ネットにアップされた『雨』撮影シーン


 ドミニクの車に鈎をつけて引っ張るシーン。なかなか良かったです。ドミニクが焦っているのが伝わってきて珍しかったと思いました。

 

 

 

 

後半シーン

 ジェイソン・ステイサムが飛行機に乗り込む場面。やっぱり生きていたんですね!彼はすぐに死ぬほどやわじゃない!

 それにしても、赤ちゃんをしっかりと抱えて、銃声が聞こえないように音楽を流してあげるなんて、優しすぎです!

 見ていて微笑ましかったです。

 普段人殺し専門のジェイソン・ステイサムと、純粋無垢な赤ちゃんの共演なんてなかなか見られないですよね(笑)

 

 

 

 

終盤シーン

 ロシアでの潜水艦基地襲撃。もはや『エクスペンダブルズ』の領域ですよ(笑)
 侵入も良かったですが、やはり脱出&逃亡のシーンの方が面白かったです!どこか『007』を彷彿とさせました。

 まずは大量の追手。機関銃にミサイルを使って、もう何でもやり放題。
 でも、1番は潜水艦です。魚雷を撃ち込んだり、浮上してきたり……。割れる氷に巻き込まれるシーンなどはハラハラしました。
 それにしても、潜水艦の破壊方法が雑というか、頭いいというか……。

 

 

 

 

ラストシーン

 最後はファミリーで集まってのThe END。
 やっぱりワイスピといえばこのシーンですよね。ドミニクとイアンの握手が印象的でした。

 赤ちゃんの名前を『ブライアン』にしたのは、やっぱり・・・?

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