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【映画】ルーム

2016年4月10日

【評価:4.9/5.0】
 
【一言】
ハッピーなバットストーリー。いや、バットなハッピーストーリー。
子役ジェイコブの演技が素晴らしい!
 
『はじめまして、〘世界〙』
 
ルーム
(原題:Room)

 

目次

 

 

 

【STORY】

第88回アカデミー賞にて主演女優、監督、作品、脚色賞にノミネートされた作品。

 
 ここはアメリカ、とある部屋。
 ここに母親と2人で生活する少年ジャック。彼が5歳になった年、母はこの部屋からの脱出を決意する・・・。
 

 

 

【詳細】

監督:レニー・エイブラハムソン
原作: エマ・ドナヒュー『部屋』
配給:GAGA
上映時間:118分
日本公開:2016年4月8日

HP:

gaga.ne.jp

 
 
 
 
 

【感想】


 内容も、展開も、題材も、演技も、全てが完璧と言っていいほどの作品。こりゃ口出しする余地なんてないですよ!

 というか、文字にするのが難しいんです…。
 
 ジャック役の子役ジェイコブ君の演技が素晴らしすぎです! 喋らない演技が本当に上手!  (これを観たら日本の子役なんて…)
 
 なかなか形容し難い映画ですがしいて言うなら『ハッピーなバットストーリー』もしくは『バットなハッピーストーリー』。
 
 5歳になって初めて“世界”をみたジャックの言葉がとても…。子供の軽い口調で言っているのに、とっても心に残る重い内容。
 
 基本的に全編を通してジャック目線で描かれているんです。それがまた作品の良さを数倍アップしていました。

 
 
 

 ここまで完璧な映画は久しぶりですかね? 最初から最後まで一つ一つ丁寧に描いていて、見ていて心苦しくなったし、観入っちゃいました。
 
 観て、思う所も考えた部分もたくさんあったし、心を動かされたシーンや苦しい部分もたくさんありました。
 
 でもそれは文字にし難いし、文字にしてはいけない気がしてきました…

 
 
 
 

 ジェイコブ君の演技が本当に素晴らしかったです!

 アカデミー賞には主演女優賞にノミネートされましたが自分は『助演男優賞』にノミネートされても良いんじゃないかって思いました! (アカデミー子役賞というのがありはするんですがね) 

 
 「5年間部屋に閉じ込められた少年」、「そして5歳になって初めて“本物の世界”をみた少年」を見事に演じきってしました!
 特に印象深かったのは『喋らない演技』。アップで映される目や視線の演技、初めてに怯える姿……。セリフとして喋る部分以外の演技が本当に上手かったです!
ちなみに、自分は「アンチ日本人子役」なので。
 まぁそもそも邦画や国内ドラマをあまり見ないという部分はありますがそれを差し引いても嫌いですね〜。
 なのでこういう演技を見せられちゃうと『やっぱり!』と。

 
 
 

 この感想の中では3回目ですが…。
 
 『ハッピーなバットストーリー』もしくは『バットなハッピーストーリー』。
 観た方なら多分共感してもらえるんじゃないですかね〜?
 正直、本編の内容等についてはこれだけでいいと思いますよ。


 描き方、映し方もよく練られていました!
 基本的に全編を通じてジャックの視点で描かれています。
 言ってしまえば「シリアスな映画」である本作。それを僅か5歳の子供の目線で描くことによる効果は絶大でしょう!
 “”無邪気”で“初めて”という視点が良かったです。
 母親に質問したり、怖がったり、こういう状況でも遊んだり、それでいて最後にはかなり大きな決断をしたり…。
 

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