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【映画】『アベンジャーズ/エンドゲーム』:純然たる英雄譚でヒーロー達の一大叙事詩の完結。

※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2019年4月27日鑑賞

アベンジャーズ/エンドゲーム
Avengers: Endgame

© 2019 MARVEL

 

【評価:4.8/5.0】

 
【一言】

純然たる英雄譚《MCU》。
ヒーロー達の一大叙事詩。

荘厳なるオープニング。
壮絶なるストーリー。
偉大なるエンドロール。

11年、22作、3フェイズ。
全てをプレリュードにした最高のフィナーレ!

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

【目次】

 

 

ストーリー&メモを表示

 

STORY&STAFF

 

最強を超える敵“サノス”によって、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命は、半分に消し去られてしまった…。
大切な家族や友人を目の前で失い、絶望とともに地球にとり残された35億の人々の中には、この悲劇を乗り越えて前に進もうとする者もいた。
だが、“彼ら”は決して諦めなかった──
…[中略]…最後にして史上最大の逆襲<アベンジ>に挑む。
最強チーム“アベンジャーズ”の名にかけて──。
映画公式サイト

予告動画

 

監督: アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
原作:MARVEL
脚本: メグ・レフォーヴ 他
制作:マーベル・スタジオ
音楽:アラン・シルヴェストリ
キャスト: ロバート・ダウニー・Jr, クリス・エヴァンス and more.
上映時間:181分
日本公開:2019年4月26日
配給: ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公式サイト

 

 

 


 

 

 

映画の感想

 

感想外観(ネタバレなし)

 

 『アベンジャーズ』の完結編。
 感想は一言「凄かった」としか言えない!
 本当に凄かったし、素晴らしかった!

© 2019 MARVEL

 多分、ここで何を書いてもネタバレ。
 この映画を観る人は、「全て」を楽しみにしている人だろうから、何も書かずに終わります。

 たった一言、これだけは絶対。
 期待していいし、ファンを裏切らない。

 1作の単作映画として完成度完璧だし、
 シリーズを総覧する作品として絶対的。

“To the End”(MCU振り返り)

 絶望・興奮・戦慄・感動……etc.
 様々な“感情”が湧き上がり混ざり合う作品で、それはMCUという壮大な物語を積み重ねたからこその、とても濃い気持ちだと思います。

 鳥肌が立った。
 目を背けたくなった。
 拍手をしそうになった。

 頭も心も身体も揺さぶられる、「映画」として最高の作品でした!!

 

 

 

 


 

 

 

以降:映画本編のネタバレ”なし”

 映画本編のネタバレは無し
しかし、多少は”気になる”可能性もあり
気をつけてください。

アベンジャーズ/”5分で”時系列を整理してみた

アベンジャーズ シリーズ/ 時系列を整理してみたVol.4

 

 


 

 

 

ネタバレ判定微妙な感想

  

 ということで、『アベンジャーズ/EG』の感想です!
 本当に凄かったし、でもどんな感想を書いても“ネタバレ”になるとも感じました。

 だって、きっと、この映画を楽しみにしている人は「映画の全て」を楽しみにしているのだろうし、製作側も徹底的に情報を隠していたわけなんだから、このことは当然の自明です。

 なので、最初は曖昧な感想を載せました。
 ここからはいつも通り(若干力は抜き気味)で、具体的な内容には一切触れないようにしながら、少し感想を書いていこうと思います。

 もし「読みたくない」という方がいたら、今すぐ退散を!
 “絶対”に、観る前に読むのは損です!

 

 

 

 

『Avengers』は“人生”

 

 足掛け11年の壮大なシリーズが「MCU」。
 これは、全世界の観客の人生に深く濃く刻まれているし、作品に登場するキャラクターにとっては人生そのもの、映画史という大きな“人生”の中でも、歴史的な作品だと強く思いました。

© 2019 MARVEL

 11年掛けて観て応援してきたファン。
 その中に刻まれた様々な感情が蘇るし、あらゆる期待を決して裏切らない、総決算のような作品に仕上がっていました!

 全21作で描かれたキャラクターの人生を紡ぐ22作目。
 仲間と友情・恋人や家族・敵と味方・部下と上司……etc.

 どんな映画よりも強く深い絆で繋がれてきたキャラクター達の顔を、こうして観ることができる喜びは本当に大きいものです!

 そして、映画史に残る傑作シリーズ。
 シリーズ興行収入が余裕で世界1位を誇るMCUの『アベンジャーズ』完結作として、見事としか言いようのない素晴らしい作品でした!

 

 

 

 

「3時間」は果たしてどうなのか?

 

 上映時間が「3時間」という”大作”となった本作。
 その部分に関しては、一長一短というか、嬉しい面も微妙な面もありました。

 まぁ、実際に観ていて「長い」と感じることはなかったし、体感的には2時間とか2時間半とか、そんな感じでした。

 まず良い点から!
 やっぱり、長い時間映画を楽しむことができるというのがメリットですよ!

 沢山のヒーローが出演し、6つのインフィニティ・ストーンが登場する本作において、それを描く「時間」はすごく大事だし、それが長いからこそ深く描ける物語もたくさんあります!

 一方で、悪い点。
 無駄(?)なシーンが多かったように感じました。

 「無駄」というのは語弊があります。
 全然無駄ではないけれど、他の映画ではカットしたり省略したりするようなシーンが結構あったように思います。

 肯定的に捉えれば「時間を贅沢に使っている」ということだし、でも3時間という長時間の尺に拘る必要があったのかという疑問も残ります。

 まぁそれでも、『アベンジャーズ』という作品をたっぷり楽しみ堪能することが出来たという意味では、鑑賞者としては嬉しい限りですけどね!

 

 

 

 

ヒーローを最大限に活かす物語!

 

 『アベンジャーズ』シリーズでは毎回感想に書いていますが、何人ものヒーローが登場する作品において、その個々人のヒーローを描くのが本当に上手いです!

 誰か1人を優遇するわけでもなく、しっかり全員の活躍を描き出しているのが最高に嬉しいです!

© 2019 MARVEL

 やっぱり、印象的なのは「バトル」。
 ヒーローの特徴は個々人それぞれが特別な”パワー”を宿しているからで、その能力を観客に見せる映像やカメラワークが秀逸なのは他MARVEL映画でもそうですが、今回ももちろん最高!

 各々の能力を最大限に活かして敵と戦う様子は圧巻だし、彼らの戦い方を殺さず描写するというのが本当に凄いです!

 バトル以外でももちろん!
 これまでの作品で描かれてきたキャラがあって、そのキャラを象徴するような台詞や音楽にしたりと、人物像の描写という面でも非常に秀逸です!

 ヒーローを英雄としても人間としても、個々のキャラクターをしっかりと描き出すのが『アベンジャーズ』シリーズの魅力なのだと再確認しました!

 要は、「皆んな活躍するから最高だよ!」ということを言いたかったのです!

 

 

 

 


 

 

 

以降:映画本編のネタバレ”あり”

 ここからは完全にネタバレ含みます!

 

 


 

 

 

映画の感想(ネタバレあり)

 

ファンを満たす映画:バトル!

 

 あのシーン。
 もう胸熱ですよ!
 「これを待っていた!!」ってくらい、最高に格好良くて最高に興奮した、あんなスペシャルな戦いは後にも先にも無いのでは!?

 アベンジャーズの基地がサノス率いる軍隊に襲撃される。
 サノスという強敵を前に、悪戦苦闘を強いられるキャップやソーたち。

 絶体絶命という中、キャプテン・アメリカが掴んだのが、ソーの金槌「ムジョルニア」。純粋な正義を胸に宿す彼だからこそ持ち上げられたし、ソー自身もそれが分かっていたような雰囲気。

 この展開は本当に嬉しかったし、キャップの正義が認められたかのようで、本当に最高でした!

 そして、最終決戦。
 揚陸艇で次々と軍隊を送り込むサノスを前に為す術無く立ち尽くすキャップ。
 そんな彼の隣に現れた光の輪が連れてきたのは、世界、宇宙各地に散らばったヒーローやその仲間たちが次々つ姿を表します。

 サノスが消滅させた人々が復活し、彼らが全員「戦うため」に集結するあの場面の興奮ったら、言葉には表せないくらい胸が強く高鳴りました!

 さらに、全員が集結し、サノスと対峙した時。
 戦闘に立つキャップが放った一言。

 「アベンジャーズ・アッセンブル!」

 この勇気と興奮を奮い立たせるたった一言。
 この言葉が全てを表していたし、これが聞けただけで昇天しそうなほど感動しました!

 

 

 

 

ファンを満たす映画:《MCU》

 

 ずっとファンが応援し続けてきたこのシリーズ。
 それが報われたかのような、まるで走馬灯を見ているかのような、特別な演出には驚いたし、感動で泣きそうになりながら笑みダラダラ!

 過去に戻り、インフィニティ・ストーンを取り戻す。

・[2012] ニューヨーク:『アベンジャーズ』
・[2013] アスガルド:『ソー/ダーク・ワールド』
・[2014] モラグ:『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』
・[1970] ニュージャージー
・[2017] ヴォーミア

 シリーズの転換点を回顧するように過去へとストーンの探索に向かうアベンジャーズの面々と、数々の舞台がリンクした時の感動が最高でした!

 死んでしまい退場となったキャラを再びスクリーンで観れたり、懐かしい姿のキャラがいたり、微妙な関係性の時だったり……膨大なシリーズを重ねてきたからこその、素晴らしい物語でした!

 特に、”NY決戦”でも一番の有名シーン:当時のアベンジャーズ面々が集結するシーンが描かれたのは感動以外の何者でもない感情を抱きました!

 その時、ドクター・ストレンジが何をしていたか、サンクタム・サンクトラムがどういう状況だったのか、杖やキューブの取り扱いがどうなったのか、様々な舞台裏が見られて良かったです!

 キューブと杖をどう取り返すのか。
 シールド(=ヒドラ)に回収された杖を奪う際に、キャップが「ハイル・ヒトラー」と唱えた機転には感心しました!
 こういうのも、『ウィンター・ソルジャー』を観ていたからこそ楽しめる話題でしたし!

 とにかく、この展開は最高でした!
  もう、ファン感激の素晴らしい物語でした!

 

 

 

 

ファンを満たす映画:サノスと戦う

 

 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の終了後、ファンが一番気になったのがこの部分だったのではないでしょうか?(もちろん私もその一人!)

 手も足も出ない強敵・サノスをどうやって倒すのか?
 そして”指パッチン”で消えた人類をどう救うのか?

 その答えは、「量子物理学を用いたタイムマシン」!

 この考えはファンの間の考察では結構有力な説だったそうですね。実は、以下のニュース記事を鑑賞前に読んでしまったため、その説自体は知っていたんですよ……(泣)

 「タイムマシン」という驚愕の方法で、しかし考えてみればバナー博士にスタークと天才は勢揃いだし、「タイムストーン」とかの存在もあるし、何となく納得です。(それでも、方法部分の説明は曖昧でしたけどね)

 この方法だから、上に書いたように過去に戻ってストーンを探すことが出来たわけで、難しい理論は無視しても、最高の映画に仕上がったのだと思います!

 それに、過去にないくらい他の映画の名前が沢山登場したのも嬉しかったです(笑)
 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に『ターミネーター』に『スター・トレック』…etc.と。

 

 

 

 

ファンを満たす映画:驚愕と衝撃

 

 最初から最後まで「衝撃」が大きすぎた本作。
 この点に関してはロキが死亡した前作を軽々と超えてきました。

 まず序盤、サノスの元へ乗り込む場面
 「農場」にいる彼の元に向かったアベンジャーズがどう戦うのかと思いきや、サノスは定年後のお爺ちゃんのようにヨボヨボで農業に専念しているという驚きの状態。

 ここで激しい戦いになるのかと思いきや、まさかのストーンは消滅し、サノスも簡単に捕まってしまって。しかも、ソーが「サノスの首を落とす」という衝撃的としか言えない展開に……一体、誰が予想したことか…..。

 そして5年後。
 本作には「東京」が舞台の1つとして登場し、しかも真田広之さんがゲスト出演ということも発表されていましたが、あんな感じとは(褒め言葉)。

 いわゆる、完全に「ナンチャッテ日本」で、それがまたいい塩梅にいい感じなんですよね。しかもバートンが忍者スタイルで殺し屋を引き受けているという!
 真田さんの格好良さと、バートンの日本語が聞けて嬉しかったです!

 さらに、ソウルストーンの入手
 「愛するものを失う」という条件の中で、ナターシャかバートンのどちらかが「犠牲」になる必要があるという状況。

 「何かいい案を浮かべるか?」と淡い期待を抱くものの、その期待は粉々に打ち砕かれ、ナターシャが世界のために犠牲に。本当に悲しくてショックな展開でした……。

 極めつけは、最終決戦
 アイアンマンことトニー・スタークの殉死です。

 『アベンジャーズ』ではギリギリで無事に生還したし、今回も……と再び淡い期待を願うも、彼が再び目を開けることはありませんでした。
 喪服に身を包んだヒーロー達に見送られる葬式。本当に胸が苦しかったです。(なんでフューリーはポケットに手を入れているんだww)

 

 

 

 

ファンを満たす映画:嬉しい演出

 

 ファンにとってたまらない演出は沢山!
 まず最初は、最後のエンドクレジット

 沢山の豪華キャストに支えられたこの作品を総覧するかのようにキャストクレジットが登場し、しかも初期アベンジャーズ・メンバーは特別に「サイン」が一緒に投影されるという、スペシャルなもので、本当に感涙でした!

 キャラの台詞もたまらなかった!

・キャップの「アベンジャーズ・アッセンブル!」は興奮し、
・亡きトニーの「今や宇宙が世界だ」にしみじみ。

最終決戦時にサノスが「私は絶対だ」と宣言した言葉にかぶせるように、トニーが「I am Iron Man」と放った瞬間が超格好良かったです!

 嬉しかったのは人間関係に関しても。
 様々な「家族」や「恋人」との関係が描かれた点は本当に嬉しかったです!

・物語序盤で描かれたバートンと家族の関係。
・ペッパーとトニー、そして娘。
・量子世界から帰還したラングと娘カサンドラ。
・NJの基地でトニー・スタークが遭遇した父。
・NJの基地でスティーブが見つめたのはカーター。

 本当に、壮大な運命の前に、「愛」が素晴らしいです!
 それにラスト、スティーブが「自分の人生を歩みたい」とカーターと過ごす選択をした点に心を打たれたし、あの湖の辺りで待っていたところにも感動しました!

 

 

 


 

 

 

 本当にアメコミ映画の金字塔とも言える『アベンジャーズ』の完結編として最高の作品に仕上がっていたし、高まった期待を裏切らない作品でした!

 パンフレットは特装版を購入!
 来場者特典は、ハルクの”起き上がり小法師”でした!

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

5 COMMENTS

ara-meosto

>pさん
返信コメントありがとうございます!
私こそ、返信遅くなってごめんなさい!
クオリティに関しては「資金」等の制約がありますしね。むしろ、それで編み出された“日本らしい”表現だと思います!
昨年TV放送していたアニメ版『グリッドマン』とかNetflixの『ウルトラマン』とか楽しんで観ていたので、正直、私自身の「食わず嫌い」な部分もあると思います。(まぁ、アニメ版と実写版は別物でしょうけど^^;)
『アベンジャーズ』に関しては、2012年のものが《(ほぼ)原点》で、初見でも十分に分かるので、時間がある時に是非!

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p

また、おすすめをありがとうございます(返信遅れてすみません!!)今後時間があるときに是非2012年のアベンジャーズ見てみたいです!!

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p

返信ありがとうございます。確かにCGなども本物と見間違えるくらいのクオリティですよね。日本の特撮もCGは使われますが、制作費や期間を考えるとどうしてもアメコミレベルとまではいかないのでアメコミなどを見慣れている方などには違和感を覚える人もいますよね。勿論日本の特撮にはそれ特有の魅力はあるわけですけど。現に僕はもう10年くらい仮面ライダーを見続けているので。(笑)

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ara-meosto

>p さん
コメント嬉しいです!
いつもありがとうございます!
「アベンジャーズ シリーズ」は長いのでなかなか難しいですよね。2012年の『アベンジャーズ』は他のヒーロー映画観なくても楽しめるのでオススメです!
「特撮」に関してはそうですね〜。特に「日本の特撮映画, ドラマ」が苦手です。というより、《現実感との違和感(=リアリティの無さ)》が苦手かなぁと。
その点、「アメコミ」とか大作洋画は現実との区別つかない程の高クオリティな映画が多いので、問題無く楽しめる、という感じですね。
(長文ごめんなさい!)

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p

記事読みました!僕もいつかアベンジャーズ見てみたいです。けれどArAさんは特撮が苦手ではありませんでしたっけ?

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