ディズニー史上最悪の短編。 中身のない20分の映像は、観ている意味を見いだせない。 印象に残るキャッチーなメロディもなく、ただただ長く残念。 万人に見せる必要はなく、DVD収録で充分では?
※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2018年3月22日鑑賞
アナと雪の女王/家族の思い出
(原題:Olaf’s Frozen Adventure)
【一言】
ディズニー史上最悪の短編。
中身のない20分の映像は、観ている意味を見いだせない。
印象に残るキャッチーなメロディもなく、ただただ長く残念。
万人に見せる必要はなく、DVD収録で充分では?
ストーリー
クリスマスの日、お城でパーティーを準備していたエルサ達だったが、町の人たちはそれぞれの家の伝統をするため帰ってしまう。
誰一人一緒に祝ってくれず、寂しさを見せるアナとエルサの姿を見たオラフは、「伝統」を探しに出発する。
予告動画
感想
感想外観
全然期待していませんでしたが、それすら下回る酷さには呆れるしかありません。
内容が酷いとか、映像が酷い訳ではなく、「全体的に酷い」んですよね……。
本編『リメンバー・ミー』に記憶を全て上書きされるレベルの薄さ。
アメリカでは11月22日公開だから良いかもしれませんが、春にクリスマスの映画を見せられるこの違和感………。
主題歌「When We’re Together」
長い………
この短編なんて名前を言ってますけど、本当に長い!
なんで100分の本編『リメンバー・ミー』を観に来たのに、最初の部分で20分もする“短編”見せられるんですか……。
短編としての脇役が主役を食うような勢いでどうするんですか…………
短編は好きだけど。
ディズニー映画の前に上映される短編。
私、これがとても好きなんです!
5分程度の短いアニメーションの中に大切なメッセージや面白い演出がギュッと詰まっている。
短いからこそシンプルに伝えられるし、シンプルだからこそ胸に響いたりもします。
でも、本作はただただ人気取りというか、中身があまりにも薄いというか。
「同時上映短編」名を汚すような事は辞めていただきたいですね……。
内容について
散々悪口を言いましたが、今度は内容について。
まぁ内容の中身も凄い(悪い意味)ですけど。
確かに伝えたいであろうメッセージは入っています。でも、それを描くのに不要な部分が多すぎる!
人気の作品だから、無理やり時間を引き延ばそうとしたような。やろうと思えばもっとサッパリまとめられたはず。
他のディズニー短編同様、短くてシンプルだったら感じ方は変わっていたかもしれません。
音楽について
「レット・イット・ゴー」を始めとするミュージカルで有名な『アナ雪』だったので、「せめて音楽だけでも!」と期待していました。
まぁそんな期待も裏切られましたが。
というのも、劇中で口ずさみたくなるようなメロディや、観終わった後に耳に残る音楽が無いんですよ。
冬っぽさとかはしっかりありますけど。
「Ring in the Season」
形はミュージカルをとってますが、中身はただの普通のアニメーションですね。
良かった点について
そうですね、唯一良かったのは、オラフの可愛さが全面に出ていたところですかね。
ただのゆるキャラに見えて、実際にはなかなかのキーパーソンだったりしますけど、今回も活躍してますよ。
この「That Time of Year」という曲が流れる、オラフが活躍するシーンは個人的に好きでした。リズム感が結構気に入っています。
サウンドトラック
その他文句
正直、これはDVDの特典収録とか、OVAとして販売すれば良いのではないかと思いました。
映画館で万人に見せるような内容ではないし、わざわざ見せるものでもないでしょ。
あと、オマケの短編なのに本編と同等の宣伝扱い受けてるのも気に食わないですね。
CMとかで堂々と同時上映の宣伝するのは今回と、『シンデレラ』の時の「アナ雪同時上映」くらいじゃないですか?
事前情報なしで、映画館に入って「どんな短編だろ?どんな内容だろ?」とワクワクするのが好きだったのに…………。
あと、これは完全に難癖をつけるだけですけど、Pixar映画の『リメンバー・ミー』でディズニー作品が流れるのも嫌ですね。
ネタバレあり感想
以降、映画本編のネタバレあり
ネタバレあらすじ&感想
クリスマスが待ちきれないオラフは、準備する人たちに「サプライズ!」と叫んではしゃぎ回る。
飾り付けや豪華な食べ物が並べられ、準備は万端。
劇中歌「Ring in the Season」
そしてお城に届けられたのは大きな鐘。
町の人たちが集まって見守る中、それを設置し、時計の針が12を指した瞬間に打ち鳴らし、大きな鐘の音が響き渡る。
これがクリスマス開始の合図。
鐘を鳴らしたあと、アナ達はお城のパーティーに集まった人々を招待するが、皆んな断って帰ってしまう。
それぞれの家で毎年のクリスマスに行われている伝統を、今年もやる為に帰ってゆくのだ。
誰一人いないお城の中で、エルサとアナは寂しげに問う。
「私達の伝統って?」
そんな姿を見たオラフは、伝統を見つけてくるため、スヴェンとともに町へ繰り出す。
町の家々を一軒一軒訪ね、扉をノックしてそれぞれの家の伝統を聞いて回り、品物を集めて回る。
本編映像「That Time of Year」
沢山の“伝統”が山積みになるほどに集まった。スヴェンの引く台車にはたっぷりの品物が。
最後に訪れたのは山のサウナのオーケン。そこでもお土産を貰ってお城へ帰るオラフ達。
しかし、オーケンからもらった品に入っていた炭から火がつき、伝統は一気に燃え上がってしまい、最終的に崖の下に落ちてしまった。
一方、お城では何か伝統がないかアナが屋根裏を探していた。
エルサも屋根裏に上がり、2人は自分のものが詰まった箱を見つけ、中身を見ていた。
オラフの方は唯一焼け残らずに済んだパンケーキを抱えていたが、森に住むオオカミたちに狙われ、必死に走って逃げ回る。
スヴェンは急いで帰るとオラフが襲われていることを知らせ、アナやエルサ、クリストフに町の皆んなで手分けをして山を捜索する事に。
見つかったオラフはボロボロで、伝統を燃やし、失くしてしまった事を嘆いていた。
そんな彼をエルサとアナが慰める。そして、屋根裏で見つけたものを彼に見せる。
それはオラフが描かれたメッセージカードなどだった。
エルサが部屋に閉じこもっていた時、毎年アナはオラフの絵を描いたカードを送っていたのだ。
そして2人はオラフに言う。
「あなたが伝統なの」だと。
そして皆んなで凍った湖に集まると、エルサが魔法の力で大きなクリスマスツリーを作り、「新しい伝統」が始まる事になった。
本編映像
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!