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【映画】『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』────アクション満載のトレジャー・アドベンチャー

※ネタバレなし。

※画像は予告映像のキャプチャです。

2017年10月26日

 

サハラ 死の砂漠を脱出せよ
原題(Sahara)

 

 

 

【評価:3.1/5.0】

 


【一言】

 展開や物語が出来すぎている感が否めないものの、それは時間と尺の問題。
 海,陸,空とアクションのバラエティに富んでいて面白い!
 原作にある“事実に基づいた根拠”が一切なくて残念。


【目次】

 

 


 

 

ストーリー

 海洋調査を専門とする機関「NUMA」のダーク・ピットらはアフリカに眠ると噂される南軍の装甲艦テキサスを探しており、マリ共和国にあると予想を定める。

 一方、世界保健機関WHOの女性医師エヴァはマリ共和国を中心に広がる謎の疫病を追っていた。

 紛争下にあるマリへ入国するために、ピットとエヴァは協力し合いこっそりと入国するが…………。

予告動画

 

 


 

 

作品データメモ

【作品メモ】
監督: ブレック・アイズナー
原作:クライブ・カッスラー『Sahara』
キャスト: マシュー・マコノヒー,ペネロペ・クルス and more.
上映時間:124分
日本公開:2005年6月11日
配給:ギャガ
紹介ファンサイト

 


 

 

感想

原作既知なので

 海洋冒険小説で有名なクライブ・カッスラーさんの小説が原作。
 この方の小説が好きで、この映画の原作小説は読んでいないものの、同シリーズの作品を何冊も読んでいます。
 映画化ということで、存在は知っていてずっと気になっていた映画で、ようやく鑑賞です。


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 シリーズは「NUMA」という海洋探査機関の隊員であるダーク・ピットと仲間が伝説の遺物や、歴史に埋もれた財宝を探すアドベンチャー小説です。

 国家や企業、武装組織などが登場し、アクションの連続で読み応えがあると共に、歴史や科学に基づいたストーリーが現実感を醸し出しています。

 ただ、映画については脚本改変が多く、原作者は認めていない作品です(笑)

 ちなみに、このNUMAは小説内では海洋調査や沈没船の引き上げ、そのた宝探しや陰謀解決などの活動をしていますが、実は作者クライブ・カッスラーが本の印税を基に実施に立ち上げてしまったんです(笑)
 しかも、本当に沈没船を引き上げたりと成果もあげています。
ウェブサイト

 

 

 

 

 

映画に向く?向かない?

 この原作シリーズは映画に向くと同時に向かないんです(笑)
 向く理由は「アクションシーンの連続」ということ。大規模で奇想天外な戦い方をするバトルがとても多いんです。

 向かない理由は「内容が濃すぎる」ということ。冒険の根拠や展開の理由など説明が細かいんです。

 そして今作。
 映画的には「時間・尺が足らなかった」というのが一番大きく残念な部分でした。
 時間があれば、もっと説明できたし、中身の濃い映画になったと思っています。

 まぁ、これも脚本家の手腕に依ってしまうものなのかもしれませんが、難しいと思います。
 今作のように2つのストーリーが同時進行というのは原作でもよくある流れで、この場合はさらに映画とするのが難しくなるのかもしれません。

 

 

 

 

一辺倒な内容で残念

 何度も原作の話を出して申し訳ないですが…………(笑)
 原作シリーズは歴史的・科学的な事実から推測されるフィクションを混ぜているので現実感があるんです。文献や資料、伝承などを引用したり、こじつけ的とはいえ物語と結びつけたり。

 でも、映画ではそれの“根拠”となる部分が一切なく、「運が良かった」というだけで展開してしまっていたのが残念で、アクション一辺倒になってしまっていました。

 「なんでこうなった?」や「運良すぎwww」という展開は、元々原作シリーズにその風潮があるんですが、映像にすると余計に顕著になります(笑)

 

 

 

 

アクション!

 そのアクションですが、アクションは面白かったです! 小説の文章が映像になるとやっぱり凄いですね。
 先にも書いたように、映画向きの原作なので、映像との相性が良いのかもしれません。

 水上バトル、陸での銃撃、殴り合い、地対空バトル…………と見せ場になるアクションが多いです!

 「そんなの絶対に無理だろww」というアクションもありますが、そこはご愛嬌です(笑)

 

 

 

 


 

 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 

 


 

 

 

ネタバレあり感想

 

前半

 疫病を調べるエヴァが何者かに襲われるも、国立海中海洋機関NUMAの一員であるダーク・ピットに助けられ、NUMAの調査船で介抱される。

 探していた装甲艦テキサスがマリ共和国にある証拠と思しき金貨を目にしたピット、疫病の感染源がマリにあると確信するエヴァ。
 互いに目的地な同じだから、紛争中のマリへ一緒に不法入国。

 マリのカジーム将軍と企業の社長との会話。
 この時点で疫病をもたらした犯人が国を握る独裁者であると判明。(まぁ、そりゃその展開が妥当だ 笑)

 調査ボートで川底を調べるピットら。
 そこに現れたのは武装した軍のボート。
 撃たれる前にひっくり返す!まさかの先制攻撃(笑)
 ボート・チェイス。蛇行航行したり、船体を盾にしたりと派手なアクション。陸の機銃のテクニカルに敵船を撃たせたり、ボートを爆破したりと大胆!

 

 

 

 

中盤

 医師エヴァは夜の村へ。
 村民全員が疫病で死亡しており、丁寧に埋葬。

 昼間、井戸を調べると埋められた跡が。住民は水が汚染されていると知っていた模様。
 まずは感染経路の一つが判明です。

 喜んだのもつかの間、将軍の軍隊が襲ってきます。井戸のそこにいたエヴァは助かったものの、兵士がロープを引き上げるシーンの恐怖感が凄かったです!
 駆けつけたピットらの加勢で事態を収束。(それにしてもスナイパーの腕がゴミ過ぎます……)

 谷で急に武装解除し、手を上げて歩むピットら。現れた砂漠の民トゥアレグ族に連行される形で村へ。

 そこでの調査で井戸には毒物が混ざっている事が判明。
 そして運良く発見した洞窟の壁画に描かれてたのは…………装甲艦テキサス!?
 これにより、装甲艦が遡った川は地下へと潜り、その地下水脈が何らかの理由で汚染されていると推測。

 

 

 

 

 

後半

 将軍と社長が経営するエネルギー施設へ。

 荷運び用列車に飛び乗って潜入するという頭のいい方法を取るも、かなり危険な方法のような……(笑)
 施設で目にしたのは大量の汚染物質が詰まったドラム缶。
 しかし、そこでバレて拘束されてしまう。

 輸送されるピットとアルは、手錠がついたままトラックの荷台ごと逃走。
 雄大なサハラ砂漠を背景に鉄の荷台を引きずる2人、案の定砂山を滑り落ちるトラブル付(笑)
 しかし、二人は墜落した飛行機を改造してヨットに。

 

 

 

 

終盤

 トゥアレグの族長から借りた車を使い、将軍になりすまして施設へ再潜入!
 施設破壊の兆候を掴んだピットとアルは阻止を目論む。
 逃げる社長、追うピット。まさかの太陽光パネルを利用した高熱攻撃!……いや、これ絶対に助からないだろww 数千度とかになるんじゃないですか?(笑)

 何だかんだで爆発を阻止して脱出。
 運良く発見したしたのは探していた装甲艦テキサスだ!!
 将軍の軍隊が大挙で押し寄せる中、冷静に作戦を立てる。「将軍倒せばOKじゃね?」

 砲弾&銃弾の嵐の中、装甲艦の大砲を使ってヘリを爆破する一撃必殺の凄技!
 トゥアレグ族も集合し、The END。

 

 

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

 

 

 


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