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【映画】『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:胸アツ漢泣きストーリーの戦車版ワイスピ映画!

 

  ロシアで大ヒットの戦車映画!
今回は、立川シネマシティで岩浪美和音響監督による調整
ということで、最近溜まった疲労や鬱憤を晴らしに行こうと鑑賞!

 もう、本当に最高の映画でした!
 これは、好きになっちゃう──////
 こんな荒々しい映画を観てしまっては、普通の自家用車なんて運転できっこないじゃん!!www

 


 

2019年10月29日鑑賞

T-34 レジェンド・オブ・ウォー
T-34

 

【評価:4.5/5.0】

 
【一言】

最っっっ高のタンク・ムービー!
戦車の重圧感と、しかし踊るように戦場を走る姿が本当に格好いい!
ソ連兵の忠義心や仲間意識と、ドイツ軍の組織力、両方の特徴が見事に強調された物語が最高に胸アツ!
アクションも、ラブストーリーも、完璧!

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

【目次】

 

 

STORY&STAFF

 

第二次大戦下、ソ連の新米士官イヴシュキンは…ナチス・ドイツ軍の捕虜となってしまう。…収容所で行われているナチスの戦車戦演習のため、ソ連の最強戦車T-34を操縦することを命令される。…しかし、その演習では弾を装備することは許されず、ひたすらナチスの戦車軍から逃げ惑うことしかできない。命令に背いても、演習に出撃しても必ず死が待っているのだ。しかし、男は仲間のため、そして収容所で出会った愛する人のため、あまりにも無謀な脱出計画を実行に移す。たった4人の捕虜が、ナチスの軍勢に立ち向かう。果たして、決死の作戦は成功するのか―!?
映画公式サイト

予告動画

 

監督:アレクセイ・シドロフ
脚本:アレクセイ・シドロフ
製作:ニキータ・ミハルコフ
キャスト:アレクサンドル・ペトロフ, イリーナ・ストラシェンバウム and more.
上映時間:113分
日本公開:2019年10月25日
配給:ツイン
公式サイト

 

 

 


 

 

 

感想外観

 

 あ、私は「戦車」は全然詳しくないです。
 なので、感想で見当違いなことを書いていても、大目に見てください….よろしくお願いします。

 ソ連カルチャー好きの声優。上坂すみれさんが語ってらっしゃるので、むしろそちらをどうぞ。
上坂すみれが流ちょうなロシア語を織り交ぜ魅力を語る

 戦車、マジでカッケエ!!
 戦争映画でありながら、完全に”戦車映画”!

 迫りくる重圧感に、爆音を轟かせるエンジン音、キャタピラの騒音に、車内に響く雑音。映像と音響の力強さと迫力が桁違い!

 それに、モンスター級の乗り物を扱いこなして戦う兵士たちの玄人らしい表情に、でかい図体が見せる敵軍との緊迫で繊細な戦いも最高!

『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』本編映像「白鳥の湖」驚愕の戦車バレエ

 戦車の活かし方と、描き方が最高。

 敵戦車との一騎打ちに力がこもったり、砲身の方向展開のスピード勝負にハラハラしたり、圧巻の機動力に度肝を抜かれたり。
 思いもよらぬ作戦を打ち出して相手の裏をかき、しかし敵も一枚上手で…..と、刻々と変化する戦況がまた面白い!

 ”見たい戦闘”以上の「勇姿」をとことん描いてくれるから、超感激で拍手をしたいくらいに興奮でした!

 物語が、胸アツの男泣きストーリーすぎる!
 とにかく良く出来たストーリーとキャラクターが最高すぎて最高でした!

 まるで、映画みたい!
 ナチス収容所での時間、戦車訓練までの過程、脱出計画を練るところ、ドイツ軍のイェーガー大佐とのやり取り、収容所で会った女性とのラブストーリー、絶体絶命な状況で上官に忠誠を誓うソ連兵……等々。

 男気溢れるストーリーがこれでもかと挿入されて、叫び出したいくらいに大興奮でした!

 映画自体も、映像も凄かったです!

 本作、本物の戦車を使っているらしいです。
 ヤバいですね、戦車ってあんな動きできるのかよ!臨場感もリアルさも質感も、全然違う大迫力!

 そして、盛り上げる映像も凄い!
 VFXを駆使したスローモーションの描写は、戦車の構造や画面の構図に徹底的にこだわった盛り上がれるシーンになっています!

 

 

 

 

 

映画の感想

 

戦車版ワイルド・スピード

 

 本当に、戦車がとにかく格好いい!
 これは、惚れるしハマる!

 登場する車をいかに格好良く映すのか、という点では『ワイルド・スピード』の右に出る作品はないので、そういう意味ではまさに「戦車版ワイスピ」です!

 めっちゃ「戦車映画」!
 主人公は人間の兵士だし、物語の内容も彼ら中心のものなんだけど、”主役”の位置に堂々と座しているのは、確実に鋼鉄の巨体・戦車T-34です!

 あくまでも乗り物とか兵器とか、そういう分類になる戦車ではあるけれど、T-34に対するソ連兵の厚い信頼とか、目の前にT-34を披露された時の感激具合とか、完全に「相棒」の立ち位置を締めていました。

 こちらも、うぉーーー!!!燃え上がるような応援が湧き上がって来ました!

 【重圧感】が凄い!
 進行方向にあるものは全てなぎ倒して、轢き潰して全身を続ける戦車の、人力敵わぬ圧倒的な【威圧感】は恐るべきものです!

 ゴゴゴと唸るような轟音のエンジン音。
 ガチャガチャと泥を跳ねるキャタピラ。
 起伏ある道で障害物を蹴散らす衝突音。
 真直ぐ砲身から放たれる弾丸の発射音。
 弾丸が着弾したときの激音と、爆発音。
 車体を弾丸が掠めた時の甲高い金属音。
 狭い操縦室に響き渡る指揮声と叫び声。

 ドロを巻き上げて走るキャタピラ。
 敵戦車に向けて砲身を回す仕草。
 弾丸を装填して、いざ打ち出す迫力。

 向かうところ敵なしの、戦車が前身したり後退したり、動く戦車が吐き出す【覇気】と【緊迫感】が凄かったです!

 それに、戦車を動かすロケーションが綺麗!

 巧みな操縦技術で回転したり、
 街の狭い路地を力任せに通り抜けたり、
 延々と広がる野原や森林を走ったり、
 泥でぬかるむ道を最大馬力で抜けたり。

 ソ連の雪が積もる荒れた大地ではなく、ヨーロッパ中央の町並みや自然が豊かで綺麗なところが舞台だから、まるでジオラマのようにすら感じる綺麗さがありました!

 これこそ、”映画”だなぁ、と観ていて思いました!
 
 圧倒される感じというか、とにかく重圧感が凄くて、これは映画館で観ることが出来て本当に良かったです!

 

 

 

 

エクストリーム・戦車ムービー

  

 戦車同士の戦い。
 お互いに完璧な装甲を施しているから、小さな衝撃では大したダメージにはなりません。なので、《いざ》戦車を破壊するほどの攻撃が威力特大で最強です!

 歩兵の機関銃が豆鉄砲に感じられるほど、戦車の強さは象徴的で印象的。そんな”鋼鉄の塊”が走ったり撃ったりは当然、片輪走行や急カーブをキメたりと、もはやサーカスのよう!(笑)

 特筆すべきは、「一騎打ち」

 ソ連兵のイヴシュキン戦車長と、ドイツ軍のイェーガー大佐の間で繰り広げられる戦い。まさに《宿敵》と言わんばかりの徹底的な対立が相まみえる一騎打ちは、とにかく「映画」の凄さ!

 勝たねばならぬ理由を双方とも持っているから、必然的に必死になるし、執念深くなる。そんな状況で繰り出される戦車テクが凄かった!
 相手の意表を突く攻撃、全速力の逃亡と追跡、急カーブに爆速バック。ワイスピ顔負けのタンク・チェイスが物凄い!

『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』本編映像、敵戦車と正面対決

 そして、「砲身の転換」がヤバい!

 敵戦車と相まみえた瞬間。
 どちらが先に砲身の方向を転換して、相手に照準を合わせて、弾丸を発射できるか、「生きるか死ぬか」が懸かるのが、この砲身の方向転換。

 手動でグルグルと歯車を回すしかない。
 ゆっくりした砲身の動きとは裏腹に、「どちらがが先に撃つか?」という心臓が止まりそうな緊張感が戦場には満ちています。

「もう撃っちまおうぜ!」
「いや、まだだ」
「でも、コッチがやられちまう!」
「我慢しろ!」

 「敵より遅いとやられる」という、文字通り《必死》の緊迫感が煽られて、神がかっている怖さに、手に汗握りました。
 この絶妙なコントラストによる焦燥感は、もしかしたら戦車以外の乗り物では演出できないかもしれません!

 あとは、「作戦」ですよね。

 巨大な戦車の車体をカモフラージュしたり、逃げられないように包囲網を敷いたり、監視の目をかいくぐって逃走したり。

 思いっきりネタバレになるので、ここでの明言は避けますが、「そんなこともできるのか!」とか「なるほどな!」とか、めっちゃエクストリームな戦車ムービーの重要な要素の1つでした!

 

 

 

 

本物のアクション!

 

 本作は「本物」です。

本物のT-34をはじめとした戦車を用いて、実際に出演俳優が狭い操縦室内に入り、俳優たち自身が戦車を操縦して、内部のカメラで撮影したそう!

 凄いです!

『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』メイキング映像

 公式HPにありました。
 運転等よりも驚いたのが「気絶」

 戦車は、外から攻撃や砲撃を受けると、その着弾の衝撃や音が密閉された戦車内で反響します。振動も物凄いはずです。

 そんな状況の中で、実際に俳優たちも「気絶」したというから、驚きです。そんなショックを役者がする、というのが凄い。危険もあるだろうに、本人たちがやるのだから。

 それに、「本物」と言われると説得力が違います。

 上述の通り、かなり激しいアクションも含まれているのですが、「本物で撮影された」と言われると、映像の信憑性というかアクションの正しさが高まります。

 実際、私が他の戦車映画とか『ガルパン』とかを観ると、「本当にこんな機動力ある動き出来たの?」とか、「もっと重くて遅いイメージ」とか考えるのですが、「本当で撮ったよ」と言われれば納得です。

 まぁ、過去に少し調べて、種類によっては車芸みたいなことも出来た、なんていうくらいですから。

 でも、T-34の本物は珍しくないそうです。

 これはWikipedia情報ですが、第二次世界大戦後も製造されたりしたおかげで残存数がかなりあるそうで、映画では本物が使用されることが多いようです

 

 

 

 

胸アツ漢泣きストーリー

 

 映画のストーリーが良かった!
 多少の粗はあれど、観たいものを媚びるようにとことん詰め込んでくれていて、「戦車映画を映画館で観る価値」をとことんスクリーンに映してくれて、もう最高かよ!

 序盤からソ連兵の忠義心を見せつけられ、挨拶も早々にクライマックス級の戦闘を見せられて大満足。なのに、そこからさらに展開させる物語と、バトルが本格始動で感無量!

「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」冒頭映像

 胸アツ過ぎる展開と内容!

 もう、冒頭のシーンから「マジかよ、強すぎ!」と叫びたくなる強さ。そこからイヴシュキン少尉による兵士を鼓舞する演説が入ってもう胸はヒートアップ。
 収容所での辛い生活の中での転機に「お前か!」と大興奮。軍事演習の標的となるT-34と対面した時にこみ上げる感情は熱く、整備するなかで磨かれる仲間意識がまた熱い!
 いざ、たった6発の弾丸での脱出劇に血が騒がないわけがなく、加えて美しい女性とのラブロマンスまで大盤振る舞い!

 ネタバレだから、言えない。
 でも、「怒涛の」という言葉が合うような、胸が燃え盛るようなストーリーがギュッと濃縮されていてしました!

 捕虜となったソ連兵 vs. ナチス・ドイツ軍

 この対立?が良き。
 ソ連兵の方はスターリン崇拝や同志の信頼など、仲間意識が非常に強いバディ・ムービー的な印象でした。
 一方で、ドイツ軍の方は圧倒的な組織力が主。4人の脱獄兵に最大限の軍事リソースを割くあたり、真反対の性格。

 この真逆の両者の激突が、これまた最高に胸アツ!
 それに、ナチスがめっちゃナチスらしかった(笑)

 そして、男泣き。

 あのシーンと、あのシーン。

 絶体絶命の状況で”彼”が放った銃弾が危機を救ったあの夜と、”彼”が敬意の証に見せたあの仕草。

 ネタバレだから、書けない。
 でも、マジでめちゃんこ泣けたし、感動したし、戦争映画の醍醐味でもあるし、味方も敵もアッパレんですよ!

 キャラクターがまた、良いんだぁ!

 個人的にはドイツ軍のイェーガー大佐が大好き!
 頬に大きな傷跡の残る、いかにも「自信家の悪いナチスの軍人」という雰囲気がプンプンと漂う彼。
 でも、その一方で、イヴシュキンらの戦車操縦の腕前を素直に褒めたりと相手への尊敬を忘れない点が立派だと思います。

 

 

 

 

戦場を描き出す

 

 戦車と戦場を描く音と映像!
 
 見応え、そして迫力が物凄い!
 「戦車」に集中しているのが、よく分かる!

 まず、映像。

 「視点」が凄い。
 ドキュメンタリーのように三人称視点での映像も当然多いです。でも印象的だったのは、「戦車の一人称視点」で描かれる映像。砲身の動きとか、キャタピラの回転とか、そんな部分の一人称がより迫力を増していました。

 そして、VFX。
 最も分かりやすいのは、スローモーション。
 砲身から火を吹いて砲弾が発射され、煙を出し回転しながら飛んでいき、敵戦車に着弾。真っ赤に熱くなった砲弾が金属装甲を1層1層破っていき、車内に金属片を飛散させていく───。
 そんな一連の動きがスローモーションで描かれて、観ている方としてはとても綺麗な映像だったし、まさに視覚効果といわんやの驚きでした!

 音も凄かった。

 メインは戦車です。
 なので、戦車の駆動音や金属音が戦場の質感を残しつつ綺麗に聞こえてきます。  特に車内が印象的。エンジン音や戦闘音で五月蝿い中、会話をする搭乗員ら。場面の雰囲気を壊さぬように戦闘音等はかなりの爆音で響くのに、主人公らの会話がしっかりと聞こえるように調整されていました。

 あとは、遠方の音。
 メインの戦車や戦闘の、ずっと遠くで鳴り響いている発砲音や爆発音が、これまたメインを邪魔しない程度にクリアに聞こえてきました!
 しかも、左右や後ろなど位置関係が劇場のスピーカーとしっかり対応していたから、より臨場感を覚えました!

 (音に関しては、シネマシティだからかも?)

 

 

 

 


 

 

 

 

シネマシティ&岩浪美和

 

 音響監督の岩浪美和さんです!
 本作『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』を観に行ったのも、「立川シネマシティ」で「岩浪美和」さんが音響調整を行った、超特別なスペシャル版だからです!

 本作『T-34』のシネマシティにおける音響名は、「おっさんず・タンク・ラブ」

 私の拙い文章で申し訳ないですが、簡単にシネマシティさんと岩浪さんの紹介をさせていただきます。

 

 

立川シネマシティ

 もはや、その名を知らぬ映画ファンはおらぬほど有名で、作品によっては聖地化している映画館です。

 理由は、音響システム。
 「馬鹿なんじゃないの?」と思えるような莫大な規模の資源をスピーカー等の音響設備に投じて生み出した、【極上爆音】や【極上音響】の上映ブランド。外国映画を中心に、作品本来の品質を音響面でも再現することをカッかげています。文字通り最強で最高です!

 『マッド・マックス:怒りのデスロード』で”聖地”と崇められ、『ガルパン』では毎回のように座席が予約開始から僅か十数秒で完売するレベル。『ボヘミアン・ラプソディ』は公開からほぼ1年が経過しても応援上映が大人気。

 そんな、「映画ファン」のための映画館です!

 

 

岩浪美和

 前述の通り、音響監督です。
 アニメ作品を始め、洋画の吹替え等も手掛けます。

 手掛ける作品は、『ソードアート・オンライン』シリーズ、『PSYCHO-PASS』、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、『Fate』シリーズ(Zero, UBW, Apocrypha, FGO絶対魔獣戦線バビロニア』、『攻殻機動隊ARISE』……etc.の超ビッグタイトルが並びます。
 また、『マトリックス』や『スパイダーマン』等々の洋画のVシネマや日本上映時の音響監督を務められています。

ソードアート・オンライン TVシリーズダイジェスト ロングver.

 

 

シネマシティ × 岩浪美和

 「シネマシティ × 岩浪美和」
 この組み合わせは本当に最高にハイになります!

シネマシティは岩浪帝国の支配下にあるも同然
シネマシティHP

 シネマシティ自らこう宣言しています(笑)

 そして、今年2019年は特に凄かった!
 立て続けに岩浪音響監督の手掛ける作品が劇場公開&上映されました。

・『PSYCHO-PASS SS Case.1~3』
  →GINOZAUND (宜野座ウンド)
  →TOTTUAUND (とっつぁウンド)
  →KOUGABION (狡噛美音)
・『劇場版 幼女戦記』
  →限定魔導爆音術式『劇場版 幼女戦記』
・『スパイダーバース:スパイダーバース』
  →マルチバーズ・サウンド
・『ガルパン 最終章 第2話』
  →センシャラウンド ファイナル シネマシティMix
・『このすば! 紅伝説』
  →極上爆音上映 爆裂音響魔法
・『HELLO WORLD』
  →極上音響上映 アルタラサウンド 7.1ch
・『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
  →おっさんず・タンク・ラブ

 私も、誘われるように『ガルパン』以外は鑑賞しました! マジで、どの作品も物語が面白い上に、音響がヤバくて最高なんですよ。サイコパスはイケボで、幼女戦記は銃撃戦がヤバくて、このすば!は爆裂魔法が最高。

『劇場版 幼女戦記』本編一部特別公開!

 

 

 

T-34 レジェンド・オブ・ウォー

 本作の音響調整を岩浪さんが手掛ける理由。
 公式HPに面白おかしく掲載されています!

【極爆】にするだけじゃまだ足りない。aスタで上映でもなお弱い。
 もっと何かができるはずだ。
 戦車を愛するファンが望むことは何か?
 …そうだ、あの人に頼もう。
……
戦車音、そして爆裂音のカリスマ、岩浪美和音響監督による音響調整監修決定。
シネマシティHP

また、こうも書かれています。

都内たった3館でしか公開されない、極小規模作品にも関わらず、なるようになれと最大劇場aスタジオにて【極爆】を決定…。
 しかしやれることは尽くさねばならぬと考え抜き、音響調整の監修を「日本で最も戦車サウンドに詳しい音響監督」岩浪美和音響監督に依頼。
シネマシティ HP

 これに対して岩浪音響監督は、こうツイートしているわけですね!

 

 

 

シネマシティと『ガルパン』と

シネマシティ見た感想。

 『ガルパン』の自走臼砲とか、『このすば!』の爆裂魔法のような大爆音で劇場全体が揺れるような低音はそこまで激しいと感じませんでした。

 その変わり、戦車の駆動音と、雑音の中で喋る兵士の声とかが非常にクリアに聞こえました。また、戦場の遠くでなっている爆発音や射撃音まで本当に綺麗に聞こえてきたのが印象的でした!

 それから、これは完璧に『ガルパン』

 他の戦車映画をあまり観たことないけれど、この『T-34』は『ガルパン』で観たことあるシーンの連続で驚いたし、笑ったし、楽しかったです(笑)

 ネタバレでない部分でいえば、「戦車を風景に合わせて偽装する」とか、「敵戦車との一騎打ちをする」とかでしょうか。

これぞまさしくシネマシティのために撮ってくれたとしか思えない、エクストリーム戦車映画実写版。
 俺たちが観たことあるようなシーン続出!
シネマシティHP

『ガールズ&パンツァー 劇場版』本編序盤 大洗市街戦

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 


 

 

 

映画の感想
※ネタバレあり

 

ドイツ軍のイェーガー大佐

 

 イェーガー大佐、めっちゃ好き。
 正直、主人公のイヴシュキン少尉よりもお気に入りのキャラクターになりました!

だって、勇ましいし格好いい!
 そして、敵であるイヴシュキンらにしっかりと敬意を払っている様子が最高に惚れました!

 あの、ラストシーンですよ。
 夜の市街地戦から、昼の決闘が最高!

 夜明けが迫る中、戦車からでてきたイェーガー大佐が手袋を投げて「決闘」を申し込み、イヴシュキンがその挑戦を受けます。

 もう、この時点で興奮は最高潮!
 戦車同士の戦いで、まさか生身の人間が決闘を申し込むなんて格好いいし、「手袋を投げる」なんて騎士道物語でしか見たこと無いから憧れるし!

 宿命の敵との決着を、「橋の上での一騎打ち」で付けようとするなんて、完璧過ぎますよ!!

 いざ、決闘。
 ギリギリで寸前の戦いをした後、イェーガー戦車を橋際まで寄せて、川に落とす寸前まで持ち込んだイヴシュキンらT-34。

 傾く戦車からでてきたイェーガー。
 彼に銃を向けるイヴシュキン。
 諦めて降参の表情のイェーガー。
 落ちる瞬間、手を伸ばすイェーガー。

 最初は、「まさか助けろと命乞いか?落ちて死ねよ」と思っていました。でもその考えが間違っていたとすぐに明かされます。

 イェーガーの手を取るイヴシュキン。
 彼も助けようとしたのでしょうが、イェーガーは軽く手を握るとすぐに離し、そのまま谷底へ消えていきました。

 そう、「握手」です。
 もう、感動しましたよ。激闘の末に破れて、自らを倒した相手を握手をして死んでいくって、映画かよ!ヤバいって、こんなの見せられたら、好きになるしかないもん!

 その他のシーンでも、イェーガーは格好いい!

 例えば、イヴシュキンらが収容所で戦車を整備し、その性能をお披露目したシーン。
 あの「良く整備したな」という褒め言葉のような笑みが最高に怖くて、でも格好良かったです!

 

 

 

 

T-34

 

 T-34の信頼って本当に篤いんだと感じました。

 収容所で、対面するシーン。

 ずっと人間以下の過酷な生活を敷いられてきたソ連の捕虜兵にとって、目の前に本物の「T-34」が現れた時の衝撃とか嬉しさとは計り知れないんだと思います。
 希望も何もない生活の中で、突然目の前に絶大な信頼を寄せている戦車が、姿を表したら、それはもう感動ものですよ

 全く関係ない私ですら、「おぉ」と鳥肌がたったんですから!

 そして、「白鳥の舞」の場面

 ボロボロだった戦車を整備して、動かせる喜びは想像を絶するものなのだろうなぁ、と想像するしかありません。

 でも、操縦するステパンが超楽しそうだったし、一緒に乗っているイヴシュキンやヴォルチョク、イオノフらも最高に興奮していた!
 収容所やナチスの高官らに向かって「チビッただろう!」なんて台詞を吐いてしまうくらいですから!

 

 

 

 

イヴシュキンの作戦

 

 イヴシュキンは凄い!

 機転の効かせ方が驚くべきものだし、戦況の把握や指示もしっかりとしていて、士官学校を出たばかりとは思えない、まさに英雄っぷり!

 冒頭のシーン。

 ドイツ戦車による攻撃を補給車でかわすのに、秒数を数えて避けたり、ギリギリでそらしたりと、まさに神業!

 もちろん、フィクションだからではあろうけど、序盤から思考と強運の凄さを見せられました!

 そして、初陣。
 独ソ戦の最前線での戦い。

 干し草の山に擬態して敵戦車の目を欺いたり、一発の砲弾で二両を撃破したりと、指揮官としての能力も申し分なく披露しました!

 印象的なのは、収容所。

 与えられたT-34にいたソ連兵の死体を埋葬しながら、演習場の様子をしっかり観察して、それを砂で再現して戦いに備えるのだから、天才というか指揮官肌がもの凄い!

 こういう上官なら、地獄の底まででも、ついて行きたくなります!

 

 

 

 

戦車演習と逃走劇

 

 士官学校生の演習。

 初っ端から凄い!
 隠した砲弾を回収したら、早速「煙幕」をはる。実戦に近い演習とはいえ、そこまでしていいのか、と驚きました。

そして、士官学校生らの戦車を1両撃破。
 その時の、司令塔にいたナチスらの「なんで砲弾を持っているんだ?」という驚いた表情が最高に笑えました!!

 さらには、司令塔を破壊。
 最初は「砲弾の無駄じゃね?」と思ったけど、たしかに「指揮系統を潰す」という大切な目的があったのですね、さすがですイヴシュキンさん!

 街へ。
 略奪、ではなく補給支援を求めに行った街。

 人々が従順に命令に従っていたのが面白かったですが、まぁ戦争では殺されないために当然の行動だとは思います。
 でも、囚人服を着たソ連兵に、高貴なるドイツ市民が従っている、というのは少し滑稽にも映りました。

 にしても、古い町並みと戦車のコントラストがヤバいですね(笑)

 夜の街での戦闘。

 三叉で挟み込まれた中、ヴォルチョクが手榴弾を持って敵戦車へと走り、車内へ投げ入れる勇敢な行動。本当に格好良かったです!
 それに、彼が死んでおらず、戦車を乗っ取って加勢に駆けつけるというのも、これこそ胸アツの展開で拍手したくなりました!

 通訳のアーニャ。
 一緒に逃げたわけですが、めちゃくちゃ美人さんではないですか!

 フードを取って顕にした長い髪の毛がとても綺麗で、顔立ちも整った美人さん! やはりロシア美女は最高です!

 こういう映画は、ヒロインだけ残して、愛を誓った主人公は帰らぬ人となったりするものですが、本作はハッピーエンドで終了!
 あの、草原の向こうからイヴシュキンたちが歩いてくるシーンの格好良さは絶頂でした!

 

 

 

 

まさに『ガルパン』!

 

 本当にガルパンで驚きました(笑)

 最初の独ソ戦前線では、干し草に隠れて敵を待ち構えていました。
 収容時の演習では、煙幕を焚いていましたし。逃走時の市街戦では、敵戦車の車体下で砲弾を跳弾させることで撃破したり。

 ”観たことあるシーン”ばかりですね(笑)

 

 

 


 

 

 

 最高の戦車映画でした!

 来場者特典には、ゲーム「War Thunder」の限定アイテムコードを頂きました!

 帰宅後。
 アニメ『ガルパン』のガイドブックで「T-34」をおさらいです(笑)

 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

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