※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2018年10月17日鑑賞
アンダー・ザ・シルバーレイク
(英題:Under the Silver Lake)
【評価:4.8/5.0】
【一言】
漂う雰囲気や小さな演出の積み重ねが良かった。
具体的に言えないけど、「あぁ、良い映画だな」と!
映像アートを繋げたような、官能的でホラーテイストなのめり込む作品。
【Twitter140文字感想】
【 #アンダー・ザ・シルバーレイク 】
L.A.のシルバーレイク。
失踪した女性の行方を探るサムは、街を覆う陰謀に飲まれていく。❝悪夢版『ラ・ラ・ランド』❞
整然としたカオス、心地良い不協和音。
官能と恐怖が絶妙に混ざる物語。
映像と音楽が美しく融合する画面。“要素”絡まる、好きな作品! pic.twitter.com/EQsStsCqX0
— ArA-1 (@1_ARA_1) 2018年10月17日
感想
感想外観
とても楽しみにしていた作品で、とても良い作品でした!
ミッチェル監督の作品は初めて観ましたが、他の作品も観てみたくなりました!
なんとも形容し難い、「良い映画」でした。
映画の上映が始まって映像を観ているとすぐに「あ、コレは良い映画!」と感じるんですが、具体的に挙げにくいというか。
・ある時は「この映像が綺麗!」と思い、
・またある時は「今の音楽耳に残るな」と感じ、
・別のシーンでは「え…何この雰囲気」とビビり、
・違う場面では「そういう事か…」と舌鼓を打ち。
色々な要素が全部良くって、それが積み重なって『良い映画』が作りあげられているようでした。
(GAGA配給の映画って良作が多いですよね)
描かれた物語が凄いなぁ〜と。
本当に、全部詰め込んでる。
およそ考えられる映画のジャンルをミックスしたような濃密で色濃い物語に、惹き付けられっぱなしでした!
・品格高いスリラー映画、
・官能的なセクシャル映画、
・背筋凍るホラー映画、
・男女のラブストーリー、
・先が気になるサスペンス映画、
・謎に悩むミステリー映画、
︙
本当に、おもちゃ箱をひっくり返したように「整然としたカオス」で、「心地良い不協和音」が凄かったです。
悪夢版『ラ・ラ・ランド』だ!!
公式サイトの評論紹介に掲載されていたイタリア最大の新聞「ラ・レプッブリカ」のコメントです。
ネタバレ避けつつ個人的な見解(?)を言えば、「まさにその通り」でした! 実際、映画観ながらその事を考えてて、HP見たらピッタリの言葉が!
舞台がハリウッドというロケーションを基盤に、映像の鮮やかさとか、音楽の活き活きした感じ、俳優やセレブが関わる物語など、色々な部分で“その通り”でした。
でも、映画の内容は「似て非なるもの」です。
映像と音楽に浸かってた感覚が結構あります。
ハリウッドのお膝元「シルバーレイク」が舞台な訳ですが、その街の風景や摩天楼映る夜景、それとは対照的な真っ暗い森や湖。
よくInstagramに投稿されるような、綺麗な写真を見ているようでした。
そして音楽。
「やっぱり映画に音楽は必需品だなぁ」と再三思い知らされました。
映画を構成する1つ1つの要素がとても丁寧だっと思います。
感覚的に“分かる”ような良い映画
「良い映画」と感じるタイプは2つあると思います。
1つは明確な根拠(映像,脚本,演技…etc.)がある場合。
1つは「何だか分からないけど良い」という場合。
そして、本作は確実に後者でした。
ずっと「良い映画」と書いてますが「凄い映画」のほうが感覚的に近いかもしれないと、今更思ってきました(笑)
世間的に評価されるオスカー映画のような作品の中でも、私に合わない作品は全然面白くなかったり、退屈だったりします。
そういう意味では、私の好みにピッタリ合ったというのもあるかもしれません。
・ある時は「この映像が綺麗!」と思い、
・またある時は「今の音楽耳に残るな」と感じ、
・別のシーンでは「え…何この雰囲気」とビビり、
・違う場面では「そういう事か…」と舌鼓を打ち、
・「ここが繋がるのか…」と伏線に感嘆し、
・「めっちゃエロいやんw」と男らしく喜んだり、
・ゾクッと背筋寒くなるホラー演出に驚いたり、
・後半になるに従って募る疾走感に酔いしれたり。
物語を、というか映画自身を作り上げている要素の1つ1つが非常にクオリティ高くて、そういう部分が「感覚的な良さ」を引き出しているのかなぁと思いました。
やっぱり、こういう内容を口で伝えるのは難しいです。
見れば、一発で分かると思います……多分。
というか、是非にも観て頂きたいです!
「おもちゃ箱をひっくり返した」ような映画
章題は慣用句的に「おもちゃ箱」と書きましたが、実際には「辞書をほどいた」か「映画を混ぜた」の方が近い形容かもしれないです。
「整然としたカオス」という言い方は、矛盾しているようですけど、まさにピッタリだと思います。
上に挙げた内容をもう一度羅列するとこんな感じ。
・品格高いスリラー映画、
・官能的なセクシャル映画、
・背筋凍るホラー映画、
・男女のラブストーリー、
・先が気になるサスペンス映画、
・謎に悩むミステリー映画、
︙
面白い映画のジャンルを色々とミックスして、しかもそれを一本の物語として見事にまとめていたと思います。
特定の内容に寄った訳じゃなく、むしろ良いところだけを取り上げて練り上げたような感じで、非常に濃く深く面白い内容になっていました!
どのジャンルを合わせても映画が「拒否反応」を出さないというか、親和性抜群に溶け込んでいて、1つの大きな物語を成している様は凄かったです。
中でも「ホラー&スリラー」描写は秀逸でした。
血の気が引くような/背筋が凍るような/身の毛のよだつような……怖さを形容する慣用句が的確に当てはまるような、映像と物語の断片が「不協和音」を醸し出すような感じが、めっちゃ怖かったです……。
「悪夢版『ラ・ラ・ランド」だ!!」
改めて、章題は伊新聞「ラ・レプッブリカ」の称賛コメントです。
そして、映画を観ながらこの点は頭に浮かんだし、鑑賞後にHPチェックした時に目に入って大いに同意しました。
もう、まさにその通り。
『ラ・ラ・ランド』で描かれるのは色彩豊かで音楽に満ちたハリウッドの街並みと、夢と希望を求めて踊る人々、そして男女の恋模様。
『アンダー・ザ・シルバーレイク』の方も舞台はハリウッドで美麗な景色を映像に映し出します。描くのは快楽と娯楽を求めて踊る人々、そしてやっぱり男(女)の恋模様。
「悪夢」とは非常に的確な表現だと思います。
ポスタービジュアルとは反対に、ホラー&スリラーチックな部分が入っていて、それは「悪夢」としか表現出来ないような映像でした。
もう一人コメントを。
音楽家 [ALEXANDROS] の川上洋平さんが
悪夢だけど目覚めてほしくない。
と寄稿しています。
さらにもう一人。
イラストレーターのみうらじゅんさん。
ほとんど引用で申し訳ないですが、とにかく「悪夢」という表現が気に入りました。
だって、映画そのものが儚く消える夢のような、しかし目覚めの悪い倦怠感と憂鬱感をもたらすような夢だったので。
映像と音楽に酔いしれる
映画を観ていてひしと感じたのは、「映像と音楽に浸かる感覚」です。
普段観る映画がCGを多用したアクション映画だからか、「単純に綺麗な夜景」というシーンにとても惹かれました。
眩しい日差しが照りつけるロサンゼルスはハリウッド。若い男女と坂道が印象的な「シルバーレイク」の街並み。
そして、昼間の光景とは対照的に、美しい摩天楼の灯り、パーティー会場で踊る男女、明りも何も無い暗い森。
あまり詳しくないので微妙な例えですけど、写真投稿SNS「Instagram」に投稿されるような、凝られた美しい光景がずっと続く感じです。
1番印象的だったのは、主人公と女性が池の中で泳ぐシーン。水面に映る明りがとても綺麗でした。
音楽の方は、映画の必需品ですね。
記憶に残っているメロディとかはなかなか無いのですが、映画を観ていて、ふと気がつくと音楽が猛威を振るっているような。
いつの間にか、音楽に“雰囲気”を乗せられてるように、気が付くんです。
魅惑のキャラクター
本作が醸し出す「魅惑」の源の1つには個性的で魅力的な登場人物たちがあると思います。
主人公のサムは……平凡な男性です(笑)
公式HPとかには「オタク」って紹介されてるんですが、日本のオタクイメージとは少し違う気がします。
女性キャラクターが魅力的でしたね、内面的にも、肉体的にも。
肉体面といえば、やはり「セックス」ですよ。性別・性行の両意味を合わせてですけど、セクシーに描いていました。
そして内面。
奇人変人とまでは行かなくとも、(良い意味で)少し変わったキャラクターがとても印象的でした。
個人的には、風船を着けて踊っていた女の子が可愛かったし、身体のラインも綺麗で、謎に満ちつつも笑顔が素敵で好きでした!
個人的に好きな物語
ここまでの感想も個人的でしたけど、ここは個人的です(笑)
物語の内容がめっちゃ好きな内容でした。男女の恋愛に陰謀とスリラーを混ぜたような感じがめっちゃ好きです。
《陰謀論》といえば様々ありますが、描かれるのは「庶民は気が付かないうちに支配されてる」という趣旨の陰謀論。
ただ、今回の映画で取り上げるのはほぼフィクションだと思います。だからこそ、全部創り上げられるから、伏線の回収とか証拠の一致とかがピタリとハマって、それが面白かったです!
「全部フィクション」的な事を書きましたけど、その中にも所謂「オマージュ」が散りばめられていて、それがまた面白かったです!
映画史やポップカルチャー、音楽など様々な分野のオマージュを取り入れていました!
スリラー&ホラーの部分に関しては、書くと確実にネタバレになるので、我慢します。
色々と驚きの物語!
以降、映画本編のネタバレあり
ネタバレあらすじ&感想
序盤
「犬殺しに気をつけろ」
「イエスとドラキュラの花嫁たちは何者か?」
主人公サムが自宅のアパートに帰る途中、リスが落下死する。
不穏な空気で始まる映画『アンダー・ザ・シルバーレイク』。
帰宅したサムは、母親の電話を取りながら、隣室の裸婦を双眼鏡で覗き見する日々。
そんな時、新しく越してきた女性が、真っ白な水着に犬を連れてプールで泳ぐのを見て、双眼鏡で覗く。
そこに家賃の催促をする大家が来て、その後にサムの恋人が来室して2人はそのままセックスに励む。
セックスの最中、TVのニュースで速報が流れ、ロサンゼルスの有名大富豪「セヴェンス」が行方不明になったという。
セックス後、部屋に広げてあった雑誌のうち1冊を指して、サムは「特別な1冊」と話す。
前半
本屋でオカルト同人誌を購入したサムは、書店員に「作者と話したいから電話番号を知らせて」と頼む。
その帰り、サムはプールで覗いていた、白いワンピースに身を包んだ女性サラと出会し、彼女の部屋に招かれる。
そしていい雰囲気になった所で、同居人たちが帰ってきてお開きに。同居人は海賊姿の男と女3人で、異様な雰囲気を醸し出していた。
翌日の午後にまた合う約束をして、2人は別れる。
その帰り道、サムの車に子供達がイタズラをして、汚れと落書きが大変な事になっていた。
帰宅したサムは買ってきた同人誌を読む。そこには「犬が死に絶えるまで誰も幸せになれない」という文句と共にシルバーレイクと映画史の関係が描かれていた。
床に入ったサムを襲ったのは、「サラが人肉を食べる」という不気味な悪夢だった。
翌日、約束の午後にサラの部屋を訪れたサムだったが、サラは一夜にして引っ越したようだった。
不可解に思ったサムは彼女の部屋に忍び込み、そこで唯一残されていた靴箱の中から写真等を発見し、さらに「◇◇」の謎のマークが壁に描かれてる事に気が付く。
ところが、何者か──昨日に海賊姿の男と一緒だった同居人の女性1人がやって来て靴箱を回収して行った。
彼女が何か知っていると考えたサムは、尾行する事に。電光掲示板に映る「751」の暗号らしき数字をはじめ紆余曲折を経て、池に辿り着く。
池のボートに乗る彼女たちを追っていると、そこにサラの部屋にいた海賊姿の男が現れ、靴箱を受け取ると消えてしまった。
本編映像「怪しい女を尾行したら、〇〇だった…!!」
その後も彼女たちを追うサムは、そのままパーティー会場へ。そこは人気グループ『イエスとドラキュラの花嫁たち』のパーティーだった。
パーティーの途中、行方不明の大富豪が焼死体で発見されたというニュースが飛び込む。会場には富豪の娘ミリセント・セヴェンスもいた。
パーティーからの帰り道、同人誌作家から連絡があり、翌日合う約束をした。
その直後、サムは何者かに追われ、急いで家に帰った。
帰宅後、TVのニュースを見たサムは、そこで事件現場から白い帽子が発見されたと知る。それはサラの帽子だった。
本編映像「夜道で“何か”が追ってくる…!!」
中盤
翌日、サムは同人誌作家の元へ赴く。
そこで彼は、「◇◇」のマークが放浪者の用マークで「静かにしていろ」という意味だと教えられる。
同人誌作家は「フクロウのキス」という存在を恐れており、家は監視カメラで厳重に固められていた。
その晩、サムは屋外シアターで映画が上映されているのを会場の後ろでそっと眺めていた。
するとそこに、映画に出演している俳優がおり、少し喋ったあと、彼女たちの迎えのリムジンが到着。
そのリムジンのドアを開けたのは、なんと、あの海賊姿の男だった。
その後、招待されていた『イエスとドラキュラの花嫁たち』のボーカルの一人が開催したソロライブを訪れたサムは、知人のアレンから「彼らの曲に暗号が隠されている」という噂を教える。
そして、前日のパーティーで見た踊り子を発見し、サラの事を尋ねると、彼女は何かを知っているようだった。
彼女と話すうち、サムは急に気分が悪くなり、トイレに駆け込むが、戻ってくると彼女の姿は無かった。
帰ろうとしたその時、彼は視界で「サラの部屋から靴箱を回収した女」を発見し、後を追うも力尽き倒れてしまうのだった。
帰宅して、雑誌を眺めながらオナニーをしていたサムは、デリヘル広告の中に、昨日会った映画出演者の1人を見つけ、すぐに電話。
やって来た女性は「サラを知っている」と良い、「昔参加した大きなパーティーで姿を見かけた」と話す。さらに「入場禁止の大きなソングライターの家があった」と話すのだった。
翌朝、『イエスと〜』の曲に隠された暗号を探すサムは、ギターを引いているうちに思いつく。歌詞の文字数がジャケットに印刷された文字と対応していたのだ。
解読した文章は「ディーンの頭を撫で、ニュートンの下で待て」というもの。
それが「グリフィス天文台」を指すと気がついたサムは、すぐに天文台へ向かい、胸像の頭をなでて待った。
数時間が経過して、サムの前にみすぼらしい格好をした男が現れた。王冠を被ったその男は「ホームレスの王」を名乗り、彼に目隠しをして何処かへ連れて行った。
目隠しを外されたサムがいたのは、洞窟だった。道なりに進むと、地下格納庫のようなシェルターがあったものの、それ以降は何も起こる事なくサムは帰宅するのだった。
後半
次の日、再び同人誌作家の家を訪ねたサムは、彼が自殺した事を捜査していた警官から告げられる。
不審に思ったサムは家に忍び込むと、作家が仕掛ていた監視カメラを確認。そこに映っていたのは、裸で頭に仮面を被った「フクロウのキス」だった。
謎を解明すべく、サムは友人アレンの手助けを借りて、『イエスと〜』のイエスに会いに行く。
トイレで力ずくにでも歌詞の暗号の理由を聞き出そうとするが、イエスは何も知らないと言う。彼の曲は、一人のソングライターから渡されたものだという。
「ソングライター」という言葉を聞き、サムはデリヘルで呼んだ女性にパーティーで入場禁止だった邸宅の場所を教えてもらった。
その家に忍び込んだサムは、ピアノを引く老いた人物に呼ばれる。彼が、数多の人気曲を作曲し、そこに暗号を組み込んだと暴露した。
問うサムに対し、老人は拳銃で彼を殺害しようとする。サムも負けじとギターで応戦し、老人を撲殺してしまった。
その夜、寝ていたサムは窓ガラスが割れる音で目を覚ました。そっと様子を見に行く彼の背後で、姿を現したのは「フクロウのキス」だった。
間一髪で気が付いたサムは、拳銃を向け、「フクロウのキス」は逃亡するのだった。
眠れぬその晩、部屋の下にコヨーテが居るのに気が付いたサムは、「ホームレスの王」が言っていた「コヨーテに着いていけ」という言葉を思いだし、コヨーテの後を追う。
すると、辿り着いた家で行われていたパーティー会場で、サムは死亡した大富豪の娘ミリセント・セヴェンスに出逢う。
会場を抜け出した2人は、シルバーレイクの貯水池で泳ぐ事に。そこでサムは彼女から「父の書斎にあった」と文字の彫られたブレスレットを受け取った。
しかし夜の池で泳ぐ彼らを銃弾が襲う。急いで水中に隠れる2人だったが、不運な事にミリセント・セヴェンスは殺されてしまうのだった。
逃げ帰ったサムは、謎を解くべくブレスレットに書かれた文字を読む。それはチェスの指し手を書いたように思えたが、意味が通らない。
さらに「NPM1」という略語を考えている内に、「ニンテンドー・パワー・マガジン 1号」を思いつき、指定されたページを開いてみる。
そこには、『ゼルダの伝説』の地図があったがまだ意味が通らない。
するとサムは、同人誌作家が集めていた「秘密の地図」というお菓子の付録を思い出す。その地図はゼルダの地図にピタリと一致し、指し示す場所は「ハリウッド山」だった。
終盤
地図が指す場所を訪れたサムは、またも放浪者のサインがある事に気が付く。
そして、進んだ先にあったのは小さな小屋だった。
小屋の中に男1人と女3人がおり、その女はサラの同居人でもあった。様々な質問を投げかけるサムに対し、男性が淡々と答えていく。
そして、死亡した大富豪は実は生きており、地下のコンクリで固めた部屋の中で「上昇」を待っているのだという。さらに、サラも生きており大富豪と一緒に地下にいるという。
電話が出来るとの事で、サムは地下のサラとテレビ電話で話す。
そこで、お互いに話し合い、彼女は「生きている時間を楽しむ」と言うのだった。
電話後、サムは急に意識が遠のいていった。
そして、目が覚めると目の前に「ホームレスの王」が立っており、彼が助けてくれていたのだった。
彼は、無事に自室へと戻っていった。
帰宅後、サムは隣の裸婦と寝る。
その間、サムの部屋には家賃滞納で退去を促しに来た家主と警官がやってくるのだった。
タイトルバック。
エンドロール。
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!