※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2019年8月23日鑑賞
二ノ国
【評価:1.3/5.0】
【一言】
物語の展開がご都合主義と無理強いで酷い、
主題の「恋愛」と「覚悟」を描く心理描写が薄い。
全体的に冷めた視線を送らざるをえない。
一方で背景は美しく、脇を固める豪華声優陣はさすが!
子供向けファンタジーとしては、悪くはない……か?
【Twitter140文字感想】
【 #二ノ国 】
現実と命が繋がる《二ノ国》
好きな人を救うべく、命を選ぶ。「他者を尊重し大切にする」
人間の大事な価値観が欠如。中身無きご都合主義のクソ冒険。
“恋愛と覚悟”が微塵も皆無な心情描写、
拍車かける主演3人の棒読みゴミ演技、全要素が感動を削ぎ、白眼視は当然、呆れ返る。 pic.twitter.com/T8XjQ9oOxJ
— ArA-1 (@1_ARA_1) 2019年8月24日
【目次】
STORY&STAFF
車椅子生活を送る高校生ユウは、学校でトップクラスの成績を誇る秀才で、バスケ部の人気者ハルと、ハルの彼女コトナとは幼なじみだ。ある日、事件に巻き込まれたコトナを助けようとしたユウとハルは、現実世界と並行する魔法の世界「二ノ国」に引き込まれ、そこでもうひとりのコトナであるアーシャ姫と出会う。ユウはアーシャにひかれていくが、コトナを救うためにはアーシャの命を奪わなければならないということを知り、2人は究極の選択を迫られる。
映画.com
予告動画
監督:百瀬義行
原作:レベルファイブ
原案/脚本:日野晃博
制作:オー・エル・エム
音楽:久石譲
キャスト:山崎賢人, 新田真剣祐, 永野芽郁 and more.
上映時間:106分
日本公開:2019年8月23日
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト
映画『二ノ国』製作&主演発表会見
映画の感想
感想外観
映画『二ノ国』を観てきました!
原作のゲームは未プレイながら、OPアニメ等は「スタジオジブリ」制作で、映像も好きでした! なので、本作はゲームの可愛らしい主人公ではなくで残念!
映画自体は、不安と期待が半々でしたが、相当酷いものだったと感じました。
【PV】『二ノ国 漆黒の魔導士』
アニメ制作:スタジオジブリ
物語が比較的に《最悪》でした。
展開が急なのは当然、ご都合主義が光る展開はありふれた、見飽きた内容で正直“ウンザリ”。「伏線」と評価も出来るけど、むしろご都合主義のための「下敷き」に過ぎない気がしました。
ある程度クオリティの保障されたラノベや“なろう系”など異世界転生アニメ作品が氾濫する中で観るに耐えない本作。
王道のヒーローものを描きすぎてつまらず、まったく上手くない。
このストーブ面でのガッカリ感を増大させたのが、「心情描写」の薄さ。
本作の大きなテーマは「恋愛」で、宣伝等にもあるように「命の選択の覚悟」が物語の核となっています。
しかし、恋愛感情は微塵も感じられず、“覚悟“とは名ばかりのなんだかよくわからない意思決定が描かれるのみ。
観ていて寒かったし、観客を置いてけぼりにして勝手に「異世界勇者」をやっているだけのような気がしました。
映画『二ノ国』本編映像(バトル編)
で、その「心情描写」に大きなダメージを与えているのが、本作の中で何をおいても、最悪だった「声の演技」ですね。これは酷い!
主役3人は声優素人の俳優さん(山崎賢人、新田真剣祐、永野芽郁)。台詞の棒読みが甚だしくて感情移入もクソもない!
一方で、脇を固める声優陣───宮野真守、坂本真綾、津田健次郎らは完璧な演技で、相変わらずさすが。(だから主演3人が悪目立ち!)
良かった点を挙げると───
まず「背景」。
ジブリ作品を始め、数々のアニメやゲーム背景を手掛ける「草薙」による背景は、異世界の雰囲気や情緒をタップリ含んだ風景で、とても綺麗でした!
あとは、もちろん、久石譲の音楽! 場面にあった音楽が本当に綺麗でした!
須田景凪の歌う主題歌「MOIL」もとても良かったです!
須田景凪 「MOIL」MV
基盤の《物語》がゴミ①
映画でもアニメでも色々な要素が重要ですが、やっぱりひとつの作品とするには。基盤となる物語・ストーリーがしっかりしていることが必要です。
でも致命的なことに、残念ながら本作は物語が“つまらない”作品した。
これなら、素人の書いた“なろう系”の異世界転生ラノベの方がよっぽど面白いし、設定っも展開もよく考えられていると感じました。
とにかく「ご都合主義」が酷すぎる。
常に主人公が有利になるような展開や、映画を尺に収めるための端折り、とりあえず見せ場を演出するための強引なリードなど、その数々は観るに耐えません。
観客に一切考えさせず、ただただ主人公たちを人形劇のように淡々と動かしているだけ。展開もどこかで観たような“よくある内容”で、幾度も「あ~はいはい」と思ってしまいます。
確かに、「ご都合主義」は【王道】と紙一重です。
王道作品はもはや展開やストーリーが定型化したからこそ「王道」で、それが面白い作品はたくさんあるし、それを期待している消費者もたくさんいます。
でも本作は違う感じ。
「これが観たかったんだろ?」とばかりに押し付けてくるような気がしたし、しかもその内容がガバガバなので耐えきれないんですよね……。
あと、「伏線」もあったけど違う感じ。
伏線って回収されると妙な気持ち良さがあるものですが、本作はその爽快感に似たものは感じませんでした。
たぶん、伏線という名前の、「ご都合主義を支える道具」でしかないようで、とっても残念でした。(そもそも登場人物もアイテムも数少なく限定的だから伏線も限られるし予想できる)
基盤の《物語》がゴミ②
少しフォローしておきます。
多分、世間に「異世界(転生)モノ」が溢れすぎているのかもしれないと感じました。ライトノベルにしても、Web小説でも漫画でも、そのメディアミックスでも。
特に私は「アニメ媒体」の異世界作品をたくさん観るのでそう感じるのかもしれませんが、異世界作品が溢れて、しかも“商品”としてクオリティがある程度保証されているから、面白い作品が多いです。
そうすると、競争が熾烈というか、優劣がつきやすいし、展開も使い古されやすいのかもしれないですね。
映画「二ノ国」1分で分かる『二ノ国』紹介映像
ただし、それでも本作は酷い!
設定に関する疑問点はたくさん。
1番気になったのは、主人公の一人が「車椅子」であること。キャラ付けという意味では成功かもしれませんが、障害者を出す理由も意義も意味も本編内ではほぼ感じられず、むしろ物語の進行的に邪魔な設定だったと言わざるを得ません。
あとは、敵キャラの1人、今どき「暗黒騎士」なんて中二病ですかwwww
他にも、もうひとりの主人公の男子が熱血でウザかったり、意味不明な愛玩キャラの登場などよく分からない内容ばかり。
⠀ #映画二ノ国
\ 登場人物紹介 /
⠀⠀
⚔️モコモコ▷ 二ノ国の不思議な生き物👀 pic.twitter.com/vHlVl7hsBG
— 映画『二ノ国』 (@Ninokuni_movie) 2019年8月18日
王道の物語も残念なものに。
物語の進行も展開が予想できたり、(悪い意味で)期待を裏切らないところがなんとも残念なところ。悪役や黒幕の正体はボロボロだし、バトルも酷いもの。
そもそも「勇者の物語」なのか「愛と命の選択」の物語なのかが曖昧なままに、なあなあの感じで進んでいくので、観客としてもどこに主眼を置いていいのか分からない状況でした。
それに、単純な部分では、英雄・勇者モノとしては活躍の描き方が極めて陳腐でチープ。対して愛だの命だのの物語は雑なので、どちらにせよ酷評に変わりはないですが。
薄い心理描写がクズ
物語がゴミなら、それを色づける心理描写はクズ。
これっぽっちも感動なんで感じないし、胸が動かされるなんてありえないような、薄っぺらい友情だの愛だの恋だの命だので、本当にため息が出ます。
この部分は単純に描き方が「雑」なだけだと感じました。
映画を観ていて感じたのは「物語を進める」ことだけに注力している気がしました。
登場人物の心情とか、観客に対して何か訴えるというエピソード性よりも、ファンタジー映画の物語を尺に収めるべく事件をぶつ切りにつなげている感じ。
「恋愛感情」は皆無に等しい。
物語の根底にあるのは「大切な人(=好きな人)を救う」というもののはずなのに、その根幹部分がまったく描かれていないため、映画そのものの「理由」が曖昧になってしまっていました。
恋愛の事実や主人公の気持ちがまったく描かれません。
もし仮に、「雰囲気は伝えたから観客で想像しろ」という方向だとしても、主人公らの感情はあまりにも淡白で人造人間のように感情がないのかとすら思うほど。
映画『二ノ国』15秒CM(ラブ編)
1番驚きなのは、「相手を大切にする」とか「命の重さ」という観点が欠落している点でした。この欠如は非常に痛いです。
人間の1番重要ともいえる価値観が皆無であり、だからこそ主人公らの行動原理は主観的で自己中心的に映ってしまいます。
「命の選択」を投げかけていながら、「大切に想う」という感情が無いのはひとつの作品としても大きな欠陥なのではないでしょうか?
主役3人はクソ演技
「クソ」はクソでも、決して褒め言葉ではないです。
完全に悪口で、主人公3人の演技には観ていてイライラし、怒りを通り越して呆れ返りました。
・車椅子の冷静少年:ユウ=山崎賢人
・運動部の熱血少年:ハル=新田真剣佑
・ヒロイン/二ノ国の姫:コトナ/アーシャ=永野芽郁
全員に悪口が湧き上がってきます!
まず、姫役の永野芽郁。
棒読みが甚だしく感情の籠もらない演技。最大の汚点は「姫」なのに一切“高貴さ”がなく、滑舌の悪い平民が喋っているだけで威厳もクソもない!
キャラクター動画:コトナ/アーシャ姫編
そして熱血少年の、新田真剣佑。
熱血なのに口調は棒読み。行動と台詞の語気がまったく一致しておらず、聴いていて本当に分けがわからないし、行動原理に混乱します。
キャラクター動画:ハル編(CV:新田真剣佑)
冷静な車椅子少年の山崎賢人。
彼は本当に棒読み。最初は冷静な雰囲気を出そうとしているのだと思いましたが、単純に演技力が欠落していただけなのですね。
キャラクター動画:ユウ編(CV:山﨑賢人)
一方で、脇を固める声優陣は相変わらずの上手さで良さでした!
本来はこれが普通で、素人俳優が出演すること自体が異常なことなんでしょうけどね。
主人公ユウの姉・サキを演じた坂本真綾さんは可愛いし格好いい! 魔法宰相の宮野真守はさすがの演技と特徴ある声で、脇役?のキャラ・ダンパは梶裕貴さんの声そのまんま(笑)
その他のキャラも含めて、やっぱり本物の声優さん(一部ムロツヨシ等)は上手いです!
だからこそ、主役3人の演技が悪目立ちするんですよね……。掲載したキャラ動画は役者自身が紹介しているのですが、その時点でもう差がある!
キャラクター動画:ダンパ編(CV:梶裕貴)
褒める要素ももちろん!
本作の感想はどうも悪口になりがちですね。
褒めるべき点ももちろんあるので、挙げていきます!
サブタイトルに挙げた通り、「背景」「音楽」「ラスト」の部分は良かったです。なので、作品を構成する要素やスタッフは素晴らしいんですよね!
まず、背景。
異世界の街並みは綺麗でした。色使い等は『ハウル』や『ゲド』等のジブリ作品の雰囲気を感じるような部分もあり、しかし緻密に描きこまれた背景はさすがでした。
手掛けたのは「草薙」。
ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズやアニメ『空の境界』に『鋼の錬金術師』『アップルシード』等々の有名な作品に関わっているスタジオです!
映画「二ノ国」本編映像(飛空艇編)
それから、音楽。
手掛けるのはジブリ作品を始め数々の名曲を生み出した久石譲。
今年2019年は『海獣の子供』に続いて、映画館で2作も久石さんの音楽を聴けて嬉しいです! もちろん素晴らしい音楽で、シーンに合わせた音楽と、なんとも言えぬ“良い劇伴”が素晴らしいです!
主題歌は須田景凪の「MOIL」。
主人公たちを描くというよりは、この映画を見る大人の視線が混ざっているように感じました。
主題歌 須田景凪「MOIL」-映画版- MV
物語の点では「ラスト」が凄かったですね。
コレばっかりは気が付かなかったし、観終わってから伏線に気が付きました。
全体的には残念と評価せざるを得ない作品ではありましたが、この衝撃的な?意外な?上手い?ラストを挿入したことで、鑑賞後の感覚がいくらか柔らかくなりました。
この部分だけは「観てよかった」と思いました!
アニメーションも綺麗だった!
特に動作が滑らかで、しかも回り込むような映像や、迫力ある動きなどが綺麗に描けていたし、車椅子生活の動作も丁寧に描かれていたと思います。
その点は高く評価できるし、確実で堅実なスタッフ陣が制作していると強く感じられるアニメでした!
その他、細かい文句
以下は完全に愚痴です(笑)
何点かあるし、映画を観ていて結構「あ~~」と思ってしまったのでね……(笑)
まず、CGの使い方をどうにかしろ!
主人公やメインキャラたちはもちろん手描きのアニメーションで描かれるのですが、背景の群衆やモブキャラはCGで動かされています。
最近はCGも違和感ないTVアニメも増えましたが、本作は真逆。安っぽい質感に妙にヌルヌルした動きには違和感しか感じないし、綺麗な背景と主人公たちの背景で邪魔でしかなかったです。
あと、異世界設定がガバガバすぎるww
例えば、王国の兵士は皆んな無能。姫が危険な状況でも警備は手薄だし、主人公が城に忍び込んでも衛兵は気づかず。あまりにも仕事が出来ていないので観ていてイライラ。城内の兵士数も完全に不足だし、そういう細かい部分がとにかく残念だったなぁと。
見せ場のはずのバトルも残念!
ゴミCGと謎アクションの連続で、戦争行為とは到底思えない、一騎打ちとは決して思えない様子のバトルには開いた口が塞がりません。
もう少し上手く出来たんじゃない?
以降、映画本編のネタバレあり
映画本編ネタバレ紹介
映画本編の内容を、会話形式で最初からラストまで簡単な会話劇風にしました!
雑な部分や偏見も入っていますが、映画の展開や雰囲気はしっかり含まれていると思います!
映画の感想
※ネタバレあり
熱血野郎がとにかくウザい
作品への抽象的な不満は上の部分で書いたので、ストーリーに沿いながら具体的な文句を垂れ流していきます。
まずは、熱血少年のハル君に焦点を当てます。
物語の冒頭、異世界転生されるシーン。
コトナが刺された事に動揺するまでは良いですが、なんで動かすんだよ……。しかも病院に連れていくとか言いながら、重体の患者を抱えて道路に飛び出すとかどういう神経をしているんだ?
しかも、例にもれず、異世界転生のトリガーはやっぱり「トラック」なんですね(笑)
『二ノ国』異世界に迷い込む瞬間を映した本編映像
そして、異世界にて。
正直、ここの場面が1番イライラしました。
だって、重症のコトナの事を忘れて異世界の風景に驚いたり、脚の完治を喜んだり、しかも酒場で食事とか、「お前ら冷静すぎw 血も涙もないのかよ」と一喝したくなりました。
こういう無神経な部分が、本当に嫌いな作品でした。
そして、城に侵入して姫様を前にした時の台詞。
「こいつがコトナじゃなきゃ、誰なんだよ!」と熱く叫ぶ彼。
いやいやいやいや。だから「全員がアーシャ姫だって言ってるやん」と心の中で総ツッコミ。目の前が見えなくなる性格は理解できるけど、さすがに認識系統が重症ですよw
あとは、前半から後半につれてコロコロ変わる態度に呆れます。「相棒が車椅子で、お前は精神病かよ」と叫びたくなるほどのバカさ加減に怒り心頭。
最初はユウの作戦に乗って城内に侵入し、姫を前にしたら態度が豹変してコトナだと言い張り、違うと判明した途端にユウを猛否定。
一ノ国に戻ってコトナが生きていると判明したら態度は軟化し、悪性腫瘍発覚後は一気に悪役面に。簡単に洗脳されて「親友」に斬りかかる始末。
そして、ラスボス戦では、黒幕が判明した途端に「やはりお前だったか」とか“自分は分かってましたアピール”をして、聖剣で敵を倒すという良いとこ取り。
エンドロール前にはまるで主人公のように回想と解説を挟むという、とにかく神経を逆なでするのが上手なキャラクターでした!
細部があまりに粗すぎる
細かい部分が本当に手抜きというか、粗が目立ったのは車椅子少年・ユウ関係のパート。
車椅子というハンディキャップは物語にまったく活かせず、それどころか無駄な設定になっていた感が否めません。
例えば、「車の乗降」。
前半の商店街でコトナを捜索するシーンでは車椅子での乗降をサキ姉が手伝うという、障害者の生活がリアルに描かれていました。
しかし後半に蜘蛛モンスターから逃げるシーンでは、さき姉の「乗って!」という台詞のすぐ後に車は発進し、介助の手順も丁寧さもクソもない!
姫の命を救ったユウとハル。
そもそも、姫の寝室に隠れてもOKな警備体制には疑問しかありませんが、ここでは目をつぶりましょう。なんやかんやで姫の命をレスキュー!
で、王様は褒美をくれるわけですが。
流石に貧相過ぎませんか? 姫の命を救った英雄に食料や金だけ渡して終わりとは。もっとパレードとか騎士の称号とか与えても良いのでは?
(ただ、姫が重篤であるという状況が国民に隠されていたのなら、大々的なパレードは行えないので仕方ないですが)
後半に向けたユウの動き。
「誰かを救うために誰かを犠牲にするのは駄目」とか正義ぶっていて、ハルの前でも駄々をこね、アーシャ姫が命を投げ出す覚悟を見せてもなお綺麗事を語るユウ。
結局、明確な解決策も思いつかないままに戦場に出るわけです。
そこに《彼の意思》はあったでしょうか? 「姫を守る」というのは単なる任務であり、そこにユウの覚悟は微塵も無かったように感じます。
だから、ハルが最後に「お前はとっくに覚悟が決まっていたんだな」という台詞に疑問を感じました。私はラスボス戦においてもユウの覚悟を感じることはできませんでした。
面白かったところ
面白かった部分や好きだった部分もありました。
まずは、酒場のポールダンス!
なんだかメチャクチャ気合入ってて、エロかったしセクシーなダンスを披露していて、これは素直に評価したいです(エロおやじ目線 笑)
あとは、アーシャ姫の「魔封じの舞」は綺麗でした!
月明かりの中で、長い髪の毛を大きく振った様子はミュシャの絵のように美しかったです! それに、姫様はなかなかナイスバディですね!(またエロおやじ 笑)
物語のラストには驚きました!
黒幕に関しては、初期から魔法宰相のヨキが犯人だと気が付きました。だって他に怪しそうな登場人物はいないんですもん。
「ユウとハルは繋がっていて、ハルは一ノ国の、ユウは二ノ国の住人」という結末には確かに“してやられ”ました!
そう考えると、剣戟の際に国王が「同じ人間が二人いるみたい」といった台詞は見事に大正解だった分けですね。魔法が使えたのも、短剣が抜けたのも二ノ国の住人だったからなのでしょう。
まぁ最初から同じ世界の別人として描かれていたので気付くはずもないと釈明します(笑)
でもまぁ、いいシーンってこのくらい?
あとは好きなキャラの話でもしますか。(笑)
あまり好きなキャラはいませんが、中でも特にサキ姉と騎士隊長ヴェルサさんが好きでした! サキ姉は普通に優しくて良い人で、ヴェルサさんは女剣士で格好いい!それに肌の見える甲冑ってセクシーです! 声も坂本真綾さんでこれまた大好き!
あとは……ダンバ。
妖精?みたいな謎の生き物ですが、声が完全に梶裕貴そのまま。というか2019年夏クールに放送中の『からかい上手の高木さん』の主人公・西片そっくり(笑)
「命の選択」と「伝説」
「伝説」って本当に使い勝手が便利ですよね。
どんな物語展開になっても、「伝説によると~」の一言を付け加えれば急展開もトンデモ設定も全て許されるんですからね。
ちょっと嫌味っぽくなりましたが、今回は完全にこの手の使い方でしたね。まさにご都合主義の権現ですよ。
で、「命の選択」。
個人的にはハルに賛成ですかね。綺麗事だけでは生きていけないし、大切な人と赤の他人とを天秤にかければ前者を選ぶのは必然だと思います。
しかも、ユウが煮え切らない態度と曖昧な思いで立場をはっきりさせずに物語が展開していくから、余計に面倒くさい。
ちょっとキャッチコピーが大きすぎました。「命の選択」っていうのは『シュタインズ・ゲート』みたいな作品の事を言うんですよ(笑)
映画「二ノ国」15秒CM 【選択編】
バトルについて
キャッチコピーはこうです。
ユウとハルは親友だった。
好きな人の命をめぐり、戦うまでは──
で、実際に戦ったでしょうか?
確かに剣を交えはしましたが、戦場でのワンシーンに過ぎなかった印象。だって決着がつく前に一ノ国に再転送されて、敵味方で殺し合ったのが嘘のように普通に会話しているんだもん。
大体、親友らしい様子を見たことは一度もないんですがね。
黒旗軍の軍勢には笑いましたwww
なんですか、あの弱そうなCG軍隊は!
ドラゴンはゲーム内のCGをそのまま転用したかのような安っぽさにガッカリ。一方で人間の兵士はどうかというと、めっちゃヌルヌル動くwww
ちょっとバランスが悪い。
もう少し丁寧に描いてくれると違和感なく見られたんですがねぇ。
感想は以上です!
(恐らく)子供向けの映画で、ここまで非難するのは大人げないですかね……。
個人的には、こんなにオリジナルストーリーではなく、原作ゲームに登場する少年・オリバーを主人公にした、可愛らしいジブリ絵のファンタジーが観たかったです……。
【二ノ国 ドラマシーン】アリーとの朝食
でも、嬉しかったことが!
劇場を出る時に、お母さんと幼稚園~小学校低学年くらいの女の子が会話をしていて、それがとっても良かったです!
母「◯◯ちゃんでもストーリー分かった?
娘「うん、めっちゃ分かったよ!」
母「そっか、良かった」
娘「次は『天気の子』も見ようね!」
私は色々と文句と悪口に頭を支配されていたので、可愛い女の子が楽しんでくれていたなら、とっても良かったとホッコリ嬉しくなりました!
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!
> p さん
コメントありがとうございます!
ただの悪態記事を読んでくださって…!
私も邦画や邦ドラマはあまり見ないのですが、やっぱり「演技のプロ=俳優」と「声のプロ=声優」には差があるのが現状だなぁと感じます。(もちろん声演技が超上手い方もいます!)
でも考えれば、宮崎駿アニメも、新海誠アニメも結構新人や俳優を起用していて、大きな成功を収めているので、単純に人選ミスとかなのかもしれませんね〜。
記事読みました!
この作品僕はよく知らなかったんですが、俳優の新田真剣佑さんが主演の一人だったんですね。新田さんは僕が結構前に見た映画でゲストキャラクターを演じていて(僕自身、あまり目利き出来るわけではないですが)演技上手だなと思ってたんですが、やはり声での演技となるとまた違う難しさがあるというわけですね。