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【アニメ総括】2018年春クール視聴アニメ31作品の総まとめ & 感想

2018年春アニメの総まとめです!
春クールの視聴作品は全部で31作品。

一番面白かったのは『多田くんは恋をしない』でした!!
ただ、なかなか「超面白い!!」という作品は少なかったです……。

 

春アニメ全体概要

 

ランキング&視聴作品

 2018年春クールの視聴作品は全部で31作品。
 各部門のランキング概要と、視聴作品を挙げておきます。
※「▼」をクリックで各感想にジャンプします。

作品部門
1位:多田くんは恋をしない
2位:メガロボクス
3位:あまんちゅ!~あどばんす~
4位:ウマ娘 プリティーダービー
5位:銀河英雄伝説 Die Neue These
6位:3D彼女 リアルガール

 

キャラクター部門

[ 女性 ]
1位:テレサ・ワーグナー(多田恋)
2位:スペシャルウィーク(ウマ娘 )
3位:甘粕ひそね(ひそまそ)

[ 男性 ]
1位:ジョー(メガロボクス)
2位:鶴見中将(ゴールデンカムイ)
3位:ヤン・ウェンリー(銀英伝DNT)

 

音楽部門

[ OP ]
1位:鈴木みのり「Crosswalk」(あまんちゅ!)
2位:TrySail「Truth」(BEATLESS)
3位:MAN WITH A MISSION「Winding Road」(ゴールデンカムイ)

[ ED ]
1位:テレサ・ワーグナー「ラブソング」(多田恋)
2位:NakamuraEmi「かかってこいよ」(メガロボクス)
3位:レン「To see the future」(GGO)

[ BGM ]
1位:神崎エルザ(starring ReoNa)
2位:メガロボクス(mabanua)
3位:銀河英雄伝説 Die Neue These(橋本しん)

 

視聴作品
※視聴作品は上から番号通り、面白かった順です。
① 多田くんは恋をしない
② メガロボクス
③ あまんちゅ!〜あどばんす〜
④ ウマ娘 プリティーダービー
⑤ 銀河英雄伝説 Die Neue These
⑥ 3D彼女 リアルガール
⑦ SAO オルタナティブ GGO
⑧ ゴールデンカムイ
⑨ レイトンミステリー探偵社
⑩ ひそねとまそたん
⑪ シュタインズ・ゲート ゼロ
⑫ 食戟のソーマ 餐ノ皿 遠月列車篇
⑬ ヒナまつり
⑭ グランクレスト戦記
⑮ 魔法少女サイト
⑯ ラストピリオド
⑰ 鹿楓堂よついろ日和
⑱ Lostorage conflated WIXOSS
⑲ 鬼灯の冷徹 第弐期 その弐
⑳ BEATLESS
㉑ ゲゲゲの鬼太郎
㉒ 奴隷区
㉓ 踏切時間
㉔ ピアノの森
㉕ ルパン三世
㉖ LOST SONG
㉗ 異世界居酒屋
㉘ ダーリン・イン・ザ・フランキス
㉙ ヲタクに恋は難しい
㉚ 魔法少女 俺
㉛ こみっくがーるず

 

 

総括感想

  春クールアニメ、正直に言えば、「残念」でした。『凄く面白くて毎週期待する作品』というのが少なかったです。
全体的に抜きん出た作品が少ない一方、飛び抜けて詰らない作品も少なかった印象です。

 

 「熱い勝負」「気持ちを伝える」が春クール作品で印象的なキーワードだったでしょうか。

「熱い勝負」
『メガロボクス』では漢の本気を賭けた闘いが、
『ウマ娘』では夢を目指して一生懸命に走り、
『銀英伝』ではお互いの覇権拡大を目指して戦争、
『食戟のソーマ』では立ち上がった反逆者達が料理で対決。
『GGO』はゲームの中でサバイバル、
『ゴールデンカムイ』は北海道で金塊争奪サバイバル。
『WIXOSS』は少女達が運命を賭け、
『魔法少女サイト』では不幸を断ち切るために戦う。
『グランクレスト戦記』は大戦の終結に向けて、
『BEATLESS』は未来へ向かって。

そして「気持ちを伝える」
『多田恋』では気持ちを伝える前で悩み、
『3D彼女』では伝え方で悩む。
『あまんちゅ!』は伝えなくても繋がっていて、
『ひそまそ』は伝え過ぎてしまう。
『LOST SONG』は歌を通して、
『ダリフラ』は機械を通して気持ちを伝える。

 こうして挙げると、この2つが軸になった物語が多かったと改めて思います。

 内容面で言えばやはり上位12作品程度が「良かった」と言える範囲だと思います。
 上位6作に加えて、特に『シュタゲ0』『レイトンミステリー探偵社』は物語が非常に面白かったです。また、『GGO』『食戟のソーマ』は物語より展開とか勝負の結末が気になりました。

 一方で、「あれ?」と思うような作品とか、期待外れ作品も多かったです。
 『ゲゲゲの鬼太郎』『LOST SONG』は事前にPVとか観て期待してたら、内容はイマイチ……。
 『こみっくがーるず』は“きらら作品”だから、『ヲタ恋』は“ノイタミナ作品”だからと楽しみにしてたら、まさかの最下位レベル。

 …………というか、2018年の冬クールが最強過ぎたんですよ。
『宇宙よりも遠い場所』、『ゆるキャン』、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、『三つ星カラーズ』に『3月のライオン』………これには勝てないですよ(笑)

 

 

 

部門別感想

 

作品部門

  2018年春アニメの最高だった作品ランキング上位6作品について、少しだけ詳しく感想を書きます。
※アニメの「あらすじ」は基本的に、公式サイトのものを使用・改変しています。

1位
作品名:宇多田くんは恋をしない
監督:山崎みつえ
制作:動画工房

カメラを手に、満開の桜の写真を撮りにきていた少年・多田光良は、異国の少女・テレサに出会う。

ヨーロッパのとある国から留学してきたテレサは、日本に着いて早々、迷子になっていた。成り行きからテレサを助けることになった光良は、祖父が営んでいる珈琲店へと連れていくのだが……。

 PV動画

各話感想(Twitter)

 本当に素晴らしい作品でした!
 柔らかくも温かい色鮮やかな作品で、「恋」の描き方も、「感情」の描き方も、繊細で良かったです。キャラも可愛かったし、文句なしです!

 明るい雰囲気が漂う中で、ひっそりと芽を出すように描かれる「恋」。
 ただ出会っただけの2人が次第に惹かれ合い、段々とお互いの事を視界に捉えるようになり、意識して、ファインダーに収めたり。そんな些細な行動や感情の変化が丁寧に、少しずつ描かれていて素晴らしかったです。

 そして、それらで描かれるのは「恋に落ちる瞬間」
 彼が好きで、彼女が好きで、そんな事に気がついてしまった登場人物たちの心の中の思いや、表情の変化、動揺する様子や感情の動き方。そんな様子が綺麗に描かれていて、だからこそキャラクターの感情が豊かに伝わってきたと感じました。

 登場人物達の「恋」として描かれたそれは、色々な感情を抱かせてくれました。キャラクター達だけではなく、視聴していた私にも。

 好きな相手が目の前にいるのに気が付かない“彼”、大好きな人への片思いを続ける“彼女”、好きだと気がついた“彼女”、ずっと幼い頃から恋心を隠してきた“彼女”……。

 一緒に笑ったり、告白したり、涙を流したり、気持ちを伝えられなかったり。一挙手一投足からキャラクター達の感情が溢れてくるようで、見ていて楽しかったし、辛かったし……。

 特に、「涙」に関しては、大好きで大嫌いでした。
 涙の理由を考えて、なんで泣いているのか考えると、胸が苦しくなるし、見ていられないです……。なんだか、ズルいような気もするし、でもそれが良いような気がするし。

 主人公のテレサちゃんが最高に可愛い!
 宝石のように輝く瞳、美しい金髪、華奢な身体、透き通るような声。ちょこっと天然で、笑顔が本当にキラキラ輝いていて、優しいし、純粋だし、彼女が本当に大好きです!

 そんな彼女が、ずっと背負ってきた“責任”が、あまりにも重すぎるように感じて、少し悲しくなったし、頑張ってほしい反面、全部放り投げてほしいくらいに感じました。


OP:オーイシマサヨシ「オトモダチフィルム」

 

 

2位
作品名:メガロボクス
監督:森山洋
制作:TMS/3×Cube

肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技───「メガロボクス」にすべてを賭ける男たちの熱い闘いがはじまる!

賭け試合のリングに立つメガロボクサー“ジャンクドッグ”。
八百長試合で稼ぐしか生きる術のない自分の“現在”に苛立っていたが、孤高のチャンピオン・勇利と出会い、メガロボクサーとして、男として、自分の“現在”に挑んでいく―。

 PV動画

各話感想(Twitter)

 熱い戦いと、熱い闘争心に痺れて惚れるほど、最強に強くて最高に格好いい男たちの戦いに興奮とは拍手と熱気の涙が溢れ出しました!

 ボクシングという、己の肉体と拳だけでぶつかり合う格闘技。闘争心むき出しでギラギラ輝いた目に宿る炎を見せられたら、こっちまで熱気に包まれる!

 何度叩きつけられて、ノックアウトを食らいそうになっても、必死に歯を食いしばって立ち上がる姿は「格好いい」以外で形容する言葉が見つからないほど格好いい!

 どんなに強い相手でも、バカにされても、劣勢でも、諦めずにリングに立つ姿には興奮するし、パンチを繰り出す姿には目を奪われます!!

 主人公はギアレス・ジョー。
 どの選手も身体機能を強化する為のギアを装着する中で、ただ一人生身の身体で立ち向かうその姿には感動に似た興奮を覚えます。

 彼の、本物を求める信念、諦めない信条が、リング上での戦いに滲み出ているし、練習や行動・言動にも現れていて、惚れますよ!!

 ファイナリスト・ジョーPV

 「観ていて胸が熱くなる」
 これが一番最高だったし、これが何よりも大好き部分で、引き込まれた所だし、素晴らしかった理由です!

 それから、各話のタイトルと副題が、これまた最高に格好良いんです!!

1話 Buy or Die?
くすぶる火をたやすな。それが暗い道を照らす灯となる
2話 The man only dies once
二度死んだヤツはいない、バクチ打ちはそう嘯いた
3話 Gear is dead
絶望の果ての負け惜しみ。機械はハナから息しちゃない
4話 let’s dance with death
死神と踊るより、あの娘とブギーを踊りたい
5話 The man from death
あんたはどこから来たんだ?向こう岸だよ、地獄さ
6話 Until the last dog dies
真夏の犬は人を殺したくなる暑さだが、決してへたばりゃしない
7話 The road of death
三の名がつくあの川を渡るのに、往復の船賃は無用だ
8話 Deadline of the dream
あんたの夢の賞味期限を決めるのは、誰かじゃない
9話 A dead flower shall never bloom
あの花のつぼみは腐臭をまき散らし、種は土にかえる
10話 the die is cast
サイは投げられた。ダブルアップでベットするも良し
11話 A deadmarch
辛気臭い讃美歌はよしてくれ。欲しているのはラッパだ
12話 Leap ober the edge of death
岸辺にアルバムを残したいなら、三の川から引き返せ
13話 Born to die
肉は朽ちても骨は残る。それが生を受けた証となる

 

OP:LEO今井「Bite」

ED:NakamuraEmi「かかってこいよ」

 

 

3位
作品名:あまんちゅ!~あどばんす~
監督:佐山聖子
制作:J.C.STAFF

2016年7月にスタートしたTVアニメ第1期の放送から1年半───美しい伊豆の海と豊かな自然、そして温かな仲間たちに見守られて、二人の少女の絆が紡ぐ“蒼の物語”が新たに始まります。

小日向光と大木双葉は、春の出会いから日々お互いを知り、思いを重ねながら、お互い大切な存在へと成長。移りゆく季節の中、新しい登場人物も加わって、光と双葉の中にある思いもまた少しずつ移り変わっていきます。

新たな出会いの予感に満ちた再出発───さあ、物語の続きを始めましょう。

 PV動画

各話感想(Twitter)

 ワクワクとドキドキが詰まった幸せたっぷりの『あまんちゅ!』の第2期。今回も、本当に素晴らしい作品でした!

 相変わらず、てことぴかりの二人が過ごす日々の中に詰め込まれた幸せ・楽しさ・不思議・面白さ……色々な事が色濃い思い出として鮮明に蘇ってきます。四季を楽しみ、季節を目一杯に遊ぶ姿が大好きです!

 そして、何の変哲のない日常から「素敵なこと」を見つけ出す彼女たちを見ていると、こちらまで楽しくなってくるような、日々の見方を変えてくれるような、そんな気がしました。

 そして、第2期『~あどばんす~』では、これまで引っ込み思案で付いていくだけだったてこが、自分から「アドバンスになりたい」と叫び、苦手な事にもチャレンジするように成長していて、嬉しかったです。

 ダイビング部の応援と、ぴかりの“大好きパワー”で、てこはどんどんと成長していきます。でも、それは一方向だけじゃなくて、ぴかり達も沢山のものを受け取っているようで。

 第2期では不思議なお話も多くて、個人的には嬉しいです!
 夢の世界を冒険したり、夢と現実の狭間に迷い込んだり、空想の世界への散歩や、謎の少年ピーターとの出会い。

 すこし怖くて、とても楽しくて。この世界を楽しめるのも、彼女たちが一緒だからなんだろうなぁ~と思いましたし、羨ましかったです。

 そして、てことぴかり、最強バディ
 お互いに気持ちを綴ってお手紙にして渡すシーンがあるのですが、その内容が、沢山の感謝に満ちていて、しかも二人の気持ちが重なり合っているようで、本当に恥ずかしいやら、嬉しいやらで……。

ぴかりから、てこへ。

てこへ。
私と出会ってくれてありがとう、ダイビング始めてくれてありがとう、アドバンス頑張ってくれてありがとう、これからも友達でいてくれる未来にありがとう。行きたいこと、やりたいことを教えてね。どんどん連れてっちゃうよ。

てこから、ぴかりへ。

ぴかりへ。
1年前私と出会ってくれてありがとう、あだ名付けてくれてありがとう、ダイビング誘ってくれてありがとう、これからも色々教えてくれる未来にありがとう。おばあさまの素敵ポイントとか竜宮城とかいっぱいいっぱい連れてってください。

 

OP:鈴木みのり「Crosswalk」

ED:坂本真綾「ハロー、ハロー」

 

 

4位
作品名:ウマ娘 プリティーダービー
監督:及川啓
制作:P.A.WORKS

これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競走能力を持つ “ウマ娘”が遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。

田舎から都会のトレセン学園に転校してきたウマ娘・ スペシャルウィークは、チームメイトたちと切磋琢磨しながら「日本一のウマ娘」の称号をかけて勝利をめざす!

 PV動画

各話感想(Twitter)

 「一生懸命に走る彼女たちが格好いい!」に勝るものは無い!!
 ウマ娘である彼女たちが、全速力で、精一杯に、本気でトラックを駆ける姿を見ているだけで、応援したくなるし、胸が熱くなってきます!!

 スタートする前の緊張とか、ゲートが開いた時の開放感、走っている時の疾走感が伝わってくる髪のなびき、力強く地面を蹴る足。

 そして、最後のコーナーを周る時の駆け引きのドキドキ、直線に差し掛かかった時の競る興奮、そしてゴールした時に会場内に響き渡る大きな歓声と拍手。

 ゴールして、1位を飾ったときには、私もアニメを見ながら拍手をしてしまうくらい、本気で応援したし、嬉しかったし、興奮しました!

 そして、本気で「日本一のウマ娘」を目指す主人公スペシャルウィークの頑張りは、挫折しても、負けて悩んでも、必ず立ち上がり、笑顔を取り戻し、そして復活を遂げる努力の姿は本当に力強く、そして熱くなりました!

 また、サイレントスズカは現実世界の競馬と同じく、レース中に怪我をしてしまいます。(その瞬間を見て、私は「あっ!」と叫んでしまいました)
 そんな彼女も、チームメイトや仲間に支えられ、勇気づけられて頑張る姿が最高に感動しました!

 登場人物たちは皆んな夢を持っていて、その夢に向かって頑張る姿、その中での「涙」や「笑顔」が本当に生き生と輝いていて、本当に素晴らしかったです!

 とにかく、この作品は、レースの集中度と興奮、目が離せないスピード感ある熱気が最高の作品でした!!

 チームメイトとの深い友情、ライバルとしての互いを尊敬した戦い、遊びも練習も、頑張りも息抜きも、笑いも涙もあって、本当に心の底から楽しめる作品でした!


ノンテロップOP&ED

OP:「Make debut!」試聴動画

ED:「グロウアップ・シャイン!」試聴動画

 

 

5位
作品名:銀河英雄伝説 Die Neue These
監督:多田俊介
制作:Production.I.G.

未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”という2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。

際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返してきた両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。

そして宇宙暦8世紀末、「常勝の天才」と「不敗の魔術師」、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。

 PV動画

各話感想(Twitter)

 『銀河英雄伝説』という超有名作のリメイク版。オリジナル版は未見で原作も未読なので、こうして再び映像化してくれて嬉しいです!

 この作品で一番面白かったのは、やはり2人の天才の考え方
 どうすれば勝てるか? どうすれば状況を打開できるか? を一番の目標置き、そのために敵の考えを予測し、そして作戦を考案する。誰も思いつかないような大胆な作戦は見ていて面白いし、純粋に凄いと思います。

 例えば、宇宙区間のなかで大規模な戦艦隊がお互いの尻を追いかけるように、円形に攻撃を繰り出す陣形なんて、まさに驚き!

 でも、「奇抜な作戦」であればこれまでも『◯◯戦記』のような作品で沢山見てきました。『銀英伝DNT』が違うのは、その土台となる世界観がしっかりと構築されているから。世界観がしっかりしている分、目の前で繰り広げられている事が、まさに歴史の1ページに見えてきます。

 上の内容紹介の部分を読めばわかりますが、単なる「帝国vs同盟」という戦いの構図だけではなく、各々の国内でも腐敗などの問題が存在し、さらに軍隊の中にも無能な軍人や利己的な高官などがいて、設定された世界が細かく、さらにリアルです。

 また、戦闘の場面おいては誰もが優秀なわけではなく、混乱したり動揺したり、緊張感が走ったりとこれまた通常の英雄譚には描写の少ない部分。

 だからこそ、主人公が引き立つし、考案する作戦も現実味?あるし、見ていて面白いです。

 それから、今では「名言」としていくつも名を残している言葉・台詞はやっぱりすごかったし、それを映像をともに聞くことが出来たのも嬉しかったです。

正義とは何か!崇高な行為とは何か!決めるのは私達一人ずつです。戦地へ行く家族を見送るあなた。戦地で家族を失ったあなたや私です。

決してどこか安全な場所に身を置き自分は何一つ失わず傷付かずにいる人達などに決めてもらいたくはありません!

私は権力を持った人達に常に問いかけてゆきたいのです。あなた達はどこにいるのか?兵士達を死地に送り込んであなた達はどこで何をしているのかと!

(9話/ジェシカ・エドワーズ)

 最後に、圧倒的な宇宙空間での戦闘が大規模で、見ものでした!
 Production.I.G.のクオリティ高い戦闘シーンは迫力と疾走化に満ちていてすごかったです!!

OP:SawanoHiroyuki[nZk]:Uru 「Binary Star」

ED:ELISA「WISH」

メインテーマ

 

 

6位
作品名:3D彼女 リアルガール
監督:直谷たかし
制作:フッズエンタテインメント

高校三年生の筒井光はいわゆるオタク少年。
ゲームやアニメの二次元の女の子さえいれば一人で生きていけると思っていた…。

ところが、超絶3D(リアル)美少女・五十嵐色葉から、いきなり告白されて、お付き合いをすることに! 奔放な色葉に振り回されながらどんどん好きになってしまう筒井だけど…。

 PV動画

各話感想(Twitter)

 オタクで根暗な主人公の少年が、美女の彼女と付き合うことになるお話。

 よくあるラブコメ的な展開かと思っていたら、人間関係をしっかりと描いている作品で、不意打ちをくらったし、内容も良かったです。

 とにかく、心情描写が素晴らしかったです。
 オタクでこれまでは全く他人と関わらずに行きてきた主人公。そんな彼に突然できた彼女ですうが、その付き合い方は前途多難。

 相手がどう思っているか、何を考えているのか、どうすればいいのか、何をすべきなのか、なにをしたら傷つくのか、どうして泣いているのか……。

 モヤモヤ、イライラ、ドキドキ……初めての事に、分からない主人公の悩む姿と、同時に、周りの人の姿が等身大に描かれていて良かったです。

 抱えきれない気持ちとか、抑えられない心、苛立ちとか、嫉妬や決裂、恋に友達。
 絶妙な距離と、微妙な距離を描いた彼らのやり取りが、キャラのこもった、シンプルで率直な心の声で、見ていて共感に近いものを感じました。

ED:BiSH「HiDE the BLUE」

 

 


 

 

キャラクター部門

 

女性キャラ

 


名前:テレサ・ワーグナー
作品:多田くんは恋をしない
キャスト:石見舞菜香

 とにかく「可愛い!」の一言に尽きます! 見た目も可愛いし、声も可愛いし、少しオッチョコチョイな所も、気品あふれる所も、何もかもが可愛すぎて好きです!!!!

 まずは外見。とにかく、くりっとした大きな目が可愛らしいし、その色は透き通るような青色。しかも瞳の中がいつも好奇心と楽しさでキラキラ輝いているから大好き! 彼女の金髪も、明るくて気品あって素敵です!!
 それから、彼女の声が高くて透明で綺麗! EDでキャラソンを歌っていますが、その歌声が本当に美しいです!

 彼女に惹かれた大きな部分は、「いつも楽しそう」だから!
 憧れた日本の風景を夢中でシャッターに収めている姿は楽しそうだし、皆んなで一緒にいるときの眩しすぎる笑顔が最高に素敵!!!

 一方で、彼女は、周囲には隠している“重い責任”を抱えていて、それとの葛藤に悩む姿は見ていて心苦しいいです。また、誰にも言えない「恋」を胸の奥にしまっているのを思うと、苦しくなってきます。

 

 


名前:スペシャルウィーク
作品:ウマ娘 プリティーダービー
キャスト:和氣あず未

 なによりも、彼女の一生懸命に頑張る姿に惚れ込みました!
 競走馬を美少女化した作品の主人公であるスペちゃんこと、スペシャルウィーク。

「日本一のウマ娘」という目標に向かって、どんなに辛い練習でも文句を言わずに全力を傾けるし、試合で負けたときは本気で悔しみ、落ち込む彼女。輝く夢に向かってしっかりと前を向いて走っていく彼女の姿は、本当に格好良かったです。

 挫折もするし、悩んだりもするけれど、必ず復活してトラックに立ち、期待を上回るほどの大活躍でゴールしてくれるところも、応援している身として嬉しいです!

 ちょっと抜けている所はあるけれど、全力を出し切って走って、プレッシャーかかる大舞台を本当に楽しそうな笑顔と真剣な表情で駆け抜けていく彼女が大好きです!!

 

 


名前:甘粕ひそね
作品:ひそねとまそたん
キャスト:久野美咲

 彼女の魅力は、やはり「本音を口に出し」、そして「真っ直ぐ」なところだと思います。彼女はその事で色々と被害を被ってきたし、周囲を傷つけたりもしてしまうでしょう。

 しかし、どこか憧れるというか、理想的な姿でもあるように感じました。良い事も、悪口も全部を直接伝えるってなかなか出来ないし、アニメ作品のなかでもなかなか珍しいキャラだと思います。
 考えたことを伝えてくれるって、代弁してくれているような気にもなったし、彼女自身を応援したくなりました。

 それから、自分の本心は誰彼かわまずに吐き出すのに対して、自身の中に芽生えた「恋愛感情」に関してはなかなか表に出てこない部分は面白かったです。
 その一方で、その気持に気がついたあとは、いつも通りの甘粕さんで、真っ直ぐ進んでいく彼女に戻って嬉しかったです。

 ここまで真剣に相手と向き合って、思ったことを発する彼女、なんだか格好いいような、残念なような……。

 

 

 

男性キャラ

 


名前:ジョー
作品:メガロボクス
キャスト:細谷佳正

 彼の熱い闘志と“本物”への渇望が、男としてたまらなく格好いい!

 ボクシングという、己の肉体と魂をぶつけ合う格闘技で、彼の挑戦的で挑発的なエネルギーに満ちた好戦的な「目」がギラギラと光を放っていて、ゾクッとするくらいに格好いい!

 対戦相手がギアをつける中で、「ギアレス・ジョー」として自身の持つ力で戦いを挑む姿が大好きだし、何度打ちのめされても、ノックアウトされそうになっても、何度でも立ち上がって拳を構える肉体的・精神的な強さも最高です!

ジャンクドッグPV

ファイナリストPV ジョー

 

 


名前:鶴見中尉</h7
作品:ゴールデンカムイ
キャスト:大塚芳忠

 良いですねぇ~狂ったキャラは!
 『ゴールデンカムイ』は狂った変人が何人も登場する作品でしたが、鶴見中尉に関しては別格というか、私好みの狂い方だったというか(笑)

 まずキャラクター設定が素晴らしいです!
 このビジュアル! 日露戦争で砲弾が頭に当たり、前頭葉に損傷が出た結果、若干の情緒不安定に加えて、興奮すると脳髄液は漏れだすという恐ろしい状態。両目の皮は剥けた状態で、頭には蓋がされていて。容姿からして「コイツは普通じゃない」とわかりますよ(笑)

 そして彼の目に宿る狂気と、ゾッとするような笑いが印象的ですが、彼の容赦も情けも無い行動もまた最高に大好きです!
 中でも、団子の串を拷問中の捉えた相手の頬に突き刺したシーンと、裏切った部下の耳を削ぎ落として、その耳の肉片に向かって喋りかけるというエピソードが一番印象的でした。

 

 


名前:ヤン・ウェンリー</h7
作品:銀河英雄伝説 Die Neue These
キャスト:鈴木健一

 「不敗の魔術師」と呼ばれる戦術の天才。
 壮大な作品の主役ということもあって、人物像が深く掘り下げられて描かれていたというのも要因の一つでしょうが、彼の性格や考え方がとても好きです。

 軍隊に所属する軍人でありながら、戦争に対する考え方は極めて批判的な彼。「多くの犠牲の上に成り立つ誉れ高き勝利」より、「犠牲を少なく負けない」事をモットーにした彼の信条は、そのまま作戦や戦場での行動に現れていて、理想だけじゃないという所も印象的です。

 名言として有名ですが、

我が部隊は現在の所負けているが要は最後の瞬間に勝っていればいいのだ。負けはしない。

とかってもう有名すぎるくらいのセリフも、確固たる意思の下で発せられると、本当に格好いいです!

 

 


 

 

音楽部門
 

オープニング

 


タイトル: Crosswalk
歌手:鈴木みのり
作品:あまんちゅ!~あどばんす~

 春クールアニメOPの第1位は『あまんちゅ!~あどばんす~』のOPです!
 何が良いって、とにかく歌詞が最高に素晴らしくて惹かれました!! 聞いていて透き通るように清らかな鈴木みのりさんの声の乗せられた歌詞は、どのフレーズを聴いても作品の内容に合っているようで大好きです!!
 特に、冒頭出だしの部分

 話したかったこと沢山あったのに
 顔見ると忘れちゃう
 放課後迎えに来てくれるのが嬉しくて

がたまらなく、てことぴかりの2人にピッタリに感じました。
 あとは、サビ前の1フレーズ、

 日が短くなってきたね
 もうちょっと一緒にいたいのに

この部分は、てこの気持ちをそのまま表しているようで、良いなぁ~と。しかも、サビ以降の後半はずっと夕日の中での光景がアニメーションで描かれているのが、なんだか寂しい気持ちになります……。

Music Video(2chorus.ver)

 

 


タイトル: Turth
歌手:TrySail
作品:BEATLESS

 『BEATLESS』の2クール目OP。
 どこが好きかと言われれば、やっぱり圧倒的な軽快さと気持ちよさの「テンポ」です! TrySailの曲はどれもそうですが、今回の『Truth』もそうでした!
 特に、サビ前の

 Catch you 例えばそう キミが嘘つきだったとして
 Trust you 世界まるごと 騙そうとしてるなら
 ooh baby ボクも世界を裏切ろう

という部分が感覚的に好きな部分です!

 それから、上に引用した歌詞の部分は、アニメ本編の後半を見てから聴くと、主人公とヒロインの決断を表しているようで好きです!!

 2クール目のOP映像は2種類あるんですよね。映像的な格好良さは1つ目の方が上なのですが、2つ目は主人公とヒロインにフォーカスしていて、どちらも好きです…….。

Music Video YouTube EDIT ver.

 

 


タイトル:Winding Road
歌手:MAN WITH A MISSION
作品:ゴールデンカムイ

 やっぱりMAN WITH A MISSIONは格好いい!!
 作品の物語は「金塊争奪サバイバル」というハードな内容だけに、MWAMが担当と知って期待していました。最初聴いたときは「もっと激しくても良いのかな?」とも思いましいたが、映像と本編とともに見て聴いて、いい感じでした!
 個人的に、

 嘘と暴力の螺旋

というフレーズがスッと頭に入ってくるようにお気に入りになりました。

 アニメーション部分が好きです。沢山の登場人物が出てきますが、無理に詰め込まず、主人公の杉本とアシリパの2人に絞っていて、さらにサビ前後では杉本の格好いい戦いが見られて嬉しいです!(本編はギャグ要素もそこそこ多めですからね 笑)

OPアニメーション映像(公式)

 

 

 

エンディング

 


タイトル:ラブソング
歌手:テレサ・ワーグナー(CV:石見舞菜香)
作品:多田くんは恋をしない

 1位はサンボマスターの『ラブソング』をカバーしたキャラソンです。

 透き通るように綺麗な歌声が本当に美しくて大好きです! 耳の中に溶け込むように清らかで透明感の溢れる彼女の声がとても最高です!!

 作品本編では、自らの気持ちや本音、そして「好き」という気持ちをなかなか口にしないヒロインのテレサが歌うエンディング曲は、対照的で、彼女の心を代弁しているかのように“愛しさ”で溢れていて、毎回、感動しながら聴いていました。

 冒頭の

 あの日君がキレイすぎるわけを 僕は何も知らなかった

と、サビ最後の

 心の中は涙の雨のメロディー
 君と過ごした日々は忘れることなんてできないんだよ

のフレーズが、本編中の心情をそのまま表しているようで、ここでもウルッと感動。

 アニメーションも、声の透明さを描くかのように、「水」を基調にしていて、これまた良い!!

 

 


タイトル:かかってこいよ
歌手:NakamuraEmi
作品:メガロボクス

 とにかく攻撃的で、挑発的で、格好いい!
 高らかに歌い始める出だしの一言目からがとにかく力強くて、格好いいです!!! 作品が『メガロボクス』とボクシングをテーマにした内容という事もあって、リング上のボクサーに叫んでいるよう!

 立ち上がれ 誰もそばにいなくたって

 ラップ調の部分の歌詞はアニメ本編とは関係ないのが残念ですが、サビの

 かかってこいよ 敵はそいつじゃない
 かかってこいよ 敵は自分の弱さ
 かかってこいよ 敵は全部自分

からの「かかってこいよ」と「立ち上がるんだ」の連続で畳み掛ける部分が強くて好きです!!

Music Video

 

 


タイトル:To see the future
歌手:レン(CV:楠木ともり)
作品:ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

 GGOのED『To see the future』を歌うレンちゃんこと楠木ともりさんの声もまた、透き通るように素敵です! とにかく冒頭のフレーズが、現実世界の姿にコンプレックスを抱えて『GGO』を始めた主人公レンこと小比類巻香蓮さんに重なっていて、好きな部分です。

 窮屈なリアル 息がつまる
 逃げられない 毎日
 居場所を探す 交差点

 エンディング・アニメーションがとにかく綺麗で可愛くて、お気に入りのEDでした!
 完全に現実世界の姿でもなく、ゲームのアバターでもないという半分半分で描くという演出がとっても良いと思いました! カラフルな幾何学模様をあわせた映像もいい感じ♪

「To see the future(TV size)」

 

 

 

劇伴・挿入歌

 


歌手:神崎エルザ (starring ReoNa)
作品:ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

 挿入歌として、神崎エルザがNo.1!
 彼女の歌声は本当に綺麗で、特に高い声はとっても好きです!

 本編に挿入される歌は、アニメを盛り上げるから最高! 12話の中でかなりの話数で用いられた曲は、テンポいいし、歌詞もいい感じだし、曲として完璧です!

 以下の総集編5.5話では、戦闘シーンのBGMに「Independence」が使われていて、とにかく本当に格好いい!

『SAO オルタナティブ GGO』総集編

 

 


作品:メガロボクス
音楽:mabanua

 ボクシング作品ですが、BGMはあまり「アップで攻撃的」という印象はありません。むしろテンポ刻んで徐々に盛り上げる手伝いをしてるというか、あくまでも主役はリングで戦っているボクサー達というか。

 それでも、BGM聴いただけで胸が躍るし、血が湧き上がるようなビートが最高です!

 それから、アニメ中でラップが何曲か出てきます。以下の『本編一部映像』で聴くことが出来ます。個人的にラップは苦手なのですが、この作品の雰囲気には合っているようで嫌いじゃないです(笑)

ティーザーPV

本編一部映像

 

 


作品:銀河英雄伝説Die Neue These</h7
歌手:橋本しん

 映画みたいな劇伴曲だなと思いました。作品の内容も関係してるとは思いますが、壮大なSF映画の世界観を描くにあたっては堂々たる素晴らしい劇伴だったと思います。

 特に、宇宙空間での戦闘や、作戦を練る緊迫した会議のシーンで流れる音楽などは『スター・ウォーズ』を連想させるような緊張感を興奮を煽るような雰囲気のある曲で好きです!(PVとかで流れている曲とかですね)

 本編の中だと、帝国軍の大艦隊の出撃シークエンスが映像格好良くて、さらにそれを束ねる音楽も最高でした!

メインテーマ

 

 

 

 

各視聴アニメ簡略感想

 7位以降の作品の感想です。

 


作品名:ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン
制作:Studio 3Hz

銃と鋼鉄の世界《ガンゲイル・オンライン》でソロプレイを満喫している女性プレイヤー・レン。可愛いものが大好きな彼女は全身をピンクの装備で統一し、コツコツと地道にプレイを重ね、実力をつけていた。

ついには「ピンクの悪魔」と呼ばれるまでになるったレンは、美人でミステリアスなピトフーイと出会い、意気投合。彼女に言われるがまま、チーム戦イベント《スクワッド・ジャム》に参加することになる。

PV動画

各話感想(Twitter)

 ……名前が長い! 『SAO オルタナティブ GGO』ってVRMMOの名前を2つも含んでいるんだから当然ですかね…….(笑)

 銃の世界でのバトル。『SAO』のスピンオフとしてちょくちょく本編の言及がある部分はとても嬉しい!

 そして内容は、とにかく「面白い!」の一言に尽きます!
 サバイバルゲームやFPSゲームを実際に自分でプレイしているかのようなスピード感・緊張感・爽快感などが伝わってきて本当に楽しい!

 ゲームならではの特性を活かしたアクションや展開描写が非常に見事でした!
 仲間や自身の体を犠牲にすることを厭わずに戦ったり、超人的な能力を発揮したり、圧倒的火力の武器を使用したり、マップでの位置表示、弾道を表示するバレット・ラインの問題……などなど。

 現実的ではない、格好いいアクションを楽しめるのは、やはり「ゲーム」だからですよね。

 そして、『SAO』にも負けないくらいに強くて、格好良くて、悪運強いキャラクターたちが魅力的でした!

 全身ピンクの小さい主人公レンは可愛いし、強いし、そして強運と信念あって素早いアクションが格好いい!

 レンの相棒フカ次郎もまた小さくて可愛いし、豪猛な女戦士軍団「アマゾネス」は現実世界でめちゃくちゃ可愛いし、悪魔に取り憑かれたピトフーイは圧倒的な強さ!

 それから、劇中で何度も挿入歌として流れた、神崎エルザの音楽が本当にいい曲ばかりで大好きです!
 曲といえば、OPですを歌う藍井エイルさんは本作で堂々の復帰! あの力強い歌声はやっぱり最高です!

OP:藍井エイル「流星」

ED:レン(楠木ともり)「To see the future」

 

 


作品名:ゴールデンカムイ
制作:ジェノスタジオ

明治時代後期の北海道。
「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一に、アイヌから奪われた莫大な埋蔵金という一攫千金のチャンスが舞い込む。

埋蔵金は網走監獄に収監中の男によって隠匿され、24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がその在り処を示す手がかりだという。そんな折、埋蔵金を奪った男に父親を殺されたアイヌの少女・アシ(リ)パと出会う。

さらに、北の最強部隊・第七師団や刺青を背負う脱獄囚たちの動きも顕在化。果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こった一攫千金サバイバルの行方は……!?

PV動画

各話感想(Twitter)

 北海道で、狂人たちが繰り広げる金塊争奪サバイバル!
 まずテーマが最強ですよ! 金塊をめぐるトレジャーハント、敵は頭のおかしい奴ばかり。鍵はアイヌ、ヒントは囚人の皮の彫られた刺青の模様。過酷な自然、敵との交戦。

 ただ単に地図を奪い合う為に戦うのみならず、個人的な恨みで戦う相手、信念を貫くために戦う人、大自然の脅威と戦い、さらには頭おかしい人とも戦うと。

 主軸は金塊争奪でも、沢山のキャラクター達を上手に活かして、種類豊富な“バトル”を描いていたので楽しかったです!

 そして、バトルだけじゃないのがこの作品の面白いところでした。
 登場するアイヌの少女や村民たちを描き、そしてアイヌの文化や言葉、生活や狩猟など様々な事を沢山描いていたのが良かったです。特に、アイヌの長老がアイヌ語を喋り、字幕をつけるという演出は良かったし、神や精霊の講義は勉強になりました。

 また、北海道という雄大な自然の中で生き延びるための術が描かれていたのも良かたです。狩猟の技、ヒグマとの戦い、寒さへの対応などの描写がしっかりとあったから、物語自体もより信用度?高いものになっていました。

 けっこうシリアスな内容かと思いきや、ちょくちょくギャグも挟んでくる、笑える作品じゃあないですか!!
 顔芸はヤバかったし、「オソマ(うんこ)」を連発したり、そもそっもギャグ担当の脱獄王がいたりと、楽しかったです!
 

OP:MAN WITH A MISSION「Winding Road」

ED:THE SIXTH LIE「Hibana」

 

 


作品名:レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~
制作:ライデンフィルム

「どんなナゾもすべて解明、それが我がレイトン探偵社のモットーです」。
レイトン教授の娘「カトリーエイル・レイトン」は、しゃべる犬「シャーロ」と助手の「ノア」と一緒に「レイトン探偵社」を営み、ロンドンで起こる不思議な事件を日々、解決している。

元々は、突如姿を消した父『エルシャール・レイトン』を探すという目的で始めた仕事ではあるが、奇想天外な発想によるナゾトキが徐々に話題となり、いろんな依頼が舞い込んでくるようになる。

PV動画

各話感想(Twitter)

 レイトン教授の娘カトリーエイルが主人公の謎解きミステリー!
 なかなか面白かったのは、多分ゲームが原作だからだと思います! というのも、事件解明のヒントとなる証拠やイベントをしっかりと一つ一つピックアップして提示してくれて、視聴者に謎解きを楽しませてくれるからです。
 しかも、Aパートで事件&捜査、Bパートで謎解きという構成だかた、CMの間に考える時間をくれているという親切さ!

 『名探偵コナン』のような作品は、事件解明の推理段階に入って、視聴者が知らなかった事実や情報が急に入ってくるから、「視聴者が推理」することはほぼ不可能です。 でも、本作は基本的には証拠となるピースは全部出ているので、あとは想像力だけで視聴者の解けるんですよ!!

 そして、事件の内容が素晴らしいんですよ!!
 まず、決して人が死にません。元々は児童向けゲームが原作で、しかも放送時間も日曜朝だからか、殺人とかの事件は起こりません。

 しかし、その代わりに、事件はどれもファンタジックで不思議で奇妙。殺人事件なんかよりも全然面白いし、謎解きも想像力が試されるしで、楽しいです!

 さらに、物語の最後には、涙と感動を誘うような温かい内容や動機を用意していて、毎回見終わった後にホッと出来るのが大好きです!

 主人公のカトリーがとにかく可愛くて!
 見た目がまず可愛いし、頭が冴えたスーパー格好いい少女だし、オシャレだし! そして、事件を解決する時に、決まってお菓子に例えるのが大好きなポイントです!!

OP:足立佳奈 「チェンジっ!」

ED:花澤香菜「大丈夫」

 

 

10
作品名:ひそねとまそたん
制作:ボンズ

甘粕ひそねは、航空自衛隊の岐阜基地に勤務を始めた新人だ。素直すぎて無意識で他人を傷つけるのに疲れ、任期限定の自衛官を選んだのだ。

だが、運命の出逢いが彼女の人生を根底から変える。 基地に秘匿された戦闘機に擬態するドラゴンがひそねを選び、大空高く舞いあがったのだ。 こうして「OTF(変態飛翔生体)」であるドラゴンに乗りこむ飛行要員が、 ひそねの仕事になった。

PV動画

各話感想(Twitter)

 自衛隊とアニメのコラボ、今度は「航空自衛隊とドラゴン」です!
 主人公は、思った本心を全て口に出してしまう新人自衛官。彼女の「全て口に出す」というキャラが大好きな作品でした。

 嘘がつけず、悪口も良い事も、恋も怒りも全てをぶつける彼女。
 早口で捲し立てるように、思ったことを発する彼女。堰を切ったように溢れ出す嘘のない本心は、聞いていて共感できることばかり。なんだか、自分の代わりに彼女が代弁してくれるようで、なんだか心強い気がしました。

 もちろん、その性格は周囲との壁を作るし、嫌われる事もあります。それでも、本当の事を言っているから、真剣に喋っているから、彼女の周りにはちゃんと人が集まって。

 そして、そんな彼女のペアになるのがドラゴンの「まそたん」。
 人間は本心をぶちまけられたら嫌煙するのが普通ですが、まそたんは逆。素直な気持ちで接すれば、心を開いてくれて、いいペアになれます。

 その関係性がとっても良かったです。

 一方で、後半の「マツリゴト」の部分は正直、いまいちでした。
 急に奇想天外なストーリーに転がったのは残念だったし、しかも話の核心というか、細かい部分の設定や描写があまりなされず、何がしたいのかが微妙だったのが残念。

 アレを描かなくても、他に「試練」はいくらでも描けたと思うんですけどね……。

 絵の雰囲気も、、全体的に丸みを帯びた感じで、規律正しく厳しい自衛隊とは真逆の印象。柔らかさというか、温かみを感じました。

 エンディング曲がオシャレすぎ!!!

OP:福本莉子 「少女はあの空を渡る」

 

 

11
作品名:シュタインズ・ゲート ゼロ
制作:WHITE FOX

牧瀬紅莉栖を救うことを諦めたあの夏から、季節は巡り冬になろうとしていた。 紅莉栖を救えなかった後悔や失意から厨二病を卒業し、鳳凰院凶真を封印した岡部倫太郎。

そんな中、岡部は紅莉栖の研究仲間であるヴィクトル・コンドリア大学のレスキネン教授と研究員・比例定真帆に出会う。 彼らの研究に興味を持った岡部は、そこで予想外の出会いを果たす。
彼の目の間に現れたのは、牧瀬紅莉栖の脳内情報をベースとした人工知能「Amadeus」だった。

一方、世界も少し、かつ確かに第三次世界大戦勃発発の決められた運命の時へと刻一刻と近づいているのであった…………。

PV動画

各話感想(Twitter)

 『シュタインズ・ゲート』の続編として、あの世界線で起こった様々な事、特に「まゆりの死」と「牧瀬紅莉栖の死」が岡部にとって大きな負担になり、重い過去になっていて、その暗いものを背負っている彼の様子が良かった。

 楽しいイベントが多く描かれる中で、あのようにトラウマと罪の意識に似た感情が描写されるのは印象的だし、むしろ描かれるべき描写なのだと強く思いました。

 そんな楽しいイベントは、1期『シュタインズ・ゲート』でほとんど描かれなかった分、『シュタゲ ゼロ』でこれだけ描かれると嬉しいような、こっ恥ずかしいような、羨ましいような(笑)

 ラボでパーティー開いたり、お正月やクリスマスに集まったり。可愛い“お掃除軍曹”が登場したり、女子会を開いたり……最高!

 こういう幸せな内容がある分、それを打ち壊すような暗い物語が映える気がします。

 そして、やっぱり牧瀬紅莉栖の変わりよう、死んだと思っていた彼女の再登場には驚きましたね。まさかコンピュータ・プログラムとして蘇るなんて。岡部との会話のシーンなどは、本当に紅莉栖が甦ったように感じてしまうこともあって、懐かしかったです!

OP:いとうかなこ「ファティマ」

 

 

12
作品名:食戟のソーマ 餐ノ皿 遠月列車篇
制作:J.C.STAFF

美食の頂点を極める遠月学園では、えりなの父・薊の暗躍により中枢美食機関セントラルが発足し、決められたレシピ以外で料理を作ることが許されなくなってしまった。

薊のやり方に納得できない創真達は中枢美食機関セントラルに立ち向かう。
そんな中、遠月最難関の1つと言われる進級試験の実施が創真たちの目前に迫っていた…。北の大地でさらなる戦いが始まる!

PV動画

各話感想(Twitter)

 もう、かれこれ3期分、60話近い話数を重ねているんですね。そして、いつ見ても面白いです! 『遠月列車篇』ではいよいよセントラルに対する反逆者達の戦いの一部が描かれるわけです!

 これは今までと共通ですが、困難な状況や不利な状況を、奇想天外なアイデアとこれまでの練習の努力で乗り切り、そして勝利を手にする姿が本当に大好きです!

 異能力主人公と違って、強敵が現れるたびにレベルアップするのではなく、同じステージにいる対戦相手に勝つために、毎回考えてその壁を突破するから見ていて面白いし、決着が分からない分、ハラハラもします。

 そして、料理を作り終わり、審査委員に出した時は緊張するし、“おはだけ”が来たら嬉しいし、勝ったときには大喜びです!

 そして『遠月列車篇』では薙切えりなの変化が丁寧に、大きく描かれていて良かったです。
 寒い北の大地で、えりな様の心が溶けていき、反逆者たちと一緒になって戦う姿は嬉しかったです!!

OP:ラックライフ「シンボル」

ED:Fo’xTails「アトリア」

 

 

 

 

13
作品名:ヒナまつり
制作:feel.

若きインテリヤクザ、新田義史は大好きな壺に囲まれ、悠々自適な独身生活を送っていた。ところがある日、謎の物体に入った少女ヒナがやってきたことで生活が一変。同居を余儀なくされてしまったのだ! 

暴走しがちなヒナはやりたい放題。頭を抱える新田だが、気のいい性格が災いしていつも面倒を見る羽目に。お人好しなアウトローと気ままなサイキック少女の危険で賑やかな日常が始まる!

PV動画

各話感想(Twitter)

 『ヒナまつり』はなんだかんだで面白かった作品です(笑)

 まず、とにかく笑えました(笑) ギャグに爆笑するというよりも、登場人物たちの性格と普通(?)の日常が面白かったです。
 何に対しても無表情と無関心で対応するヒロインのヒナの言動は予測不能すぎてわけわからないし、時々みせる優しさが見事に裏返って抱腹絶倒(笑)
 主人公の新田はヤクザなのに優しすぎるし、彼の「なんで?」って冷静なツッコミが最高すぎ!
 中学生でバーテンダーする瞳は見事な顔芸連発するし、途中参加のマオは何処を突っ込んだらいいのか……。クズな大人と変な子供ばかり(笑)

 なんだかんだで、感動的なお話があるから、調子狂わされちゃうというか、いいお話でおわるというか(笑) アンズがホームレス生活をして色々と大切な事を学んだり、養子としていい夫婦に引き取って育てられたり。
 アンズが良い子だから、ヒナの“クズさ”が目立つというか(笑)

 見ていて疲れないし、むしろ気持ちいいくらいのギャグでとても笑いました(笑)

OP:村川梨衣「Distance」

ED:新田義史(CV:中島ヨシキ)「鮭とイクラと893と娘」

 

 

14
作品名:グランクレスト戦記
制作:A-1 Pictures

混沌がすべてを支配する大陸、アトランタ。人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、《君主》に守られ生きてきた。

だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく。 その中、孤高の魔術師シルーカと、修練の旅を続ける放浪の騎士テオは出会う。

主従の契約を交わすことになった二人は、戦乱の巻き起こる大陸に、変革をもたらしていく。 秩序の結晶である<皇帝聖印(グランクレスト)>を巡り繰り広げられる一大戦記 ファンタジー、開幕!

PV動画

各話感想(Twitter)

 2クール目、完結です。
 広い世界観で同盟・連合・条約の三軍勢力が戦う2クール目は、1クール目と違い、展開は早かったものの、対立構造や戦う目的などが明確になっていて、分かりやすかったし、面白さが増していました!

 圧倒的なカリスマ性を持つ主人公と、彼に使える美しき魔法師。2人に従う諸侯達の信頼と強さが大好きでした。「故郷を圧政から救う」という夢を実現し、「世界を混沌か解放する」という壮大な大義を掲げる彼の戦いは、強い信念に満ちていて、本当に格好良かったです!

 大規模な軍隊を指揮し、民からの信頼を得た領主たちの戦いは凄いです。けど、『グランクレスト戦記』の、少なくとも2クール目は、どちらかというと「感情」とか「恋愛」の部分が良かったなぁ~と。

 そもそもこの大戦争の下地にあるのは、アレクシスとマリーネの恋。それに、テオとシルーカの熱い恋も最高でした!

 良き世界を造るため、“良い選択”を繰り返す展開は、どこか叙事詩てきな美しさがあって好きでした。

 

 それから、3クール目は戦闘描写もすごかったです!
 巨漢なヴァイキングとの戦闘、戦いに命をかけるミルザーとテオの一騎打ち、単眼巨人サイクロプスとの壮絶な死闘。

 人物を少し雑に描く一方、驚くべき速さと激しさを描写する戦闘シーンは本当に気迫溢れていて凄かったです。

 

総集編

OP:ASCA「凛」

ED:綾野ましろ「衝動」

 

 

15
作品名:魔法少女サイト
制作:production dóA

主人公は、学校でクラスメイトからのいじめを受け、家では実の兄からの虐待に耐える日々を送る中学生の朝霧 彩。いつも死ぬことばかり考えていた彼女は、ある日、不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」と出会い、魔法の力を秘めた”ステッキ”を手に入れる。

彩は魔法の力を手に入れたことで、同じくステッキを持つクラスメイトの奴村露乃、そして他の“魔法少女”とともに苛烈な運命に巻き込まれていく。

PV動画

各話感想(Twitter)

 不幸な少女が魔法のステッキで戦うお話。とにかく、その「不幸」をぼやかさずにしっかりと描いていたのが素晴らしいです。

 特に、第1話目で主人公のヒロインが学校でイジメに合い、さらに家では兄から暴力を受ける描写は、目を背けたくなるほど、お腹を殴られたような痛みの感じる、気分悪くなるほどの描写で驚きました。

 後半に向かうに連れて、一人で苦しみに耐えながら生きてきた彼女たちの間に友情が芽生え、「守りたい大切な人」となっていくのが嬉しかったし、彼女たちが報われたような気がして、少し幸せな気分になって、本当に良かったなぁ~と。

 一方で、「結局はお友達ゲームかよ」感も否めませんでした。前半が不幸の暗い雰囲気で進んでいたのに、急に方針転換したかのように仲良くなっていくというのは、少し残念にも思いました。

OP:i☆Ris「Changing point」

ED:山崎はるか「ゼンゼントモダチ」

 

 

16
作品名:ラストピリオド
制作:J.C.STAFF

『ピリオド』とは、絶望から生まれた異形の怪物『スパイラル』を倒す者達の名である。
アーク・エンド第8支部に所属する見習いピリオド・ハルもまた、絶望の輪廻を断ち切るため、果てなき闘いに身を投じるのだった……。

──だったのだが!!!
謎の盗難事件により財政破綻し、本部からも見捨てられた第8支部に残ったピリオドは、何とハル達3名のみ。彼らは支部再建のため、果てなき闇営業へと身を投じるのだった!

PV動画

各話感想(Twitter)

 このアニメは、「パロディ」と「メタ台詞」が面白いとしか言いようがないです…(笑)

 『ガルパン』とか『けもフレ』をそのまんまパロディしちゃうし、『ひぐらしのなく頃に』や『あんスタ』とコラボするわで見ていて本当に面白い! 誰でも分かる危険なパロだからこそ、面白い!

 ガチャの沼に嵌まったり、スマホGalaxyの爆発をパロったりと社会風刺というか、バカにしたようなお話も最高に面白い!

 極めつけは、ちょくちょく挟まれるメタ発言。個人的にはこのやり取りが最高に大好きです(笑)

 主人公たちも頑張っていていいと思うのですが、敵役の「ワイズマン」がお気に入り!
 3人と1匹が本当に仲良くて素晴らしいチームだし、いざというときには“成すべきこと”をしっかりとする頼もしい人たち! 登場の仕方も色煙つかって格好いいし!
 エンディング曲もテンポよくて、彼女たちの雰囲気に合っていて好き!

 

 

17
作品名:鹿楓堂 よついろ日和
制作:ZEXCS

ある街の片隅に、ひっそりと佇む和風喫茶店「鹿楓堂」は、店主でお茶担当のスイ、ラテアート担当のぐれ、スイーツ担当の椿、料理担当のときたか、それぞれのスペシャリスト4人が働く隠れた人気店。

彼らはお客様を「おもてなし」しながら、時にはお客様の“悩み”を解決することもあるという。さて本日のお客様は…?。

PV動画

各話感想(Twitter)

 舞台は和風喫茶店。
 最初はイケメン男子による女性釣り作品かと思っていたけど、実際に見てみたら全然そんなことはなく、むしろ親切で、美味しい、良い作品でした。

 まずなんと言っても、「料理が美味しそう!」ってことですかね。
 ご飯アニメが大好きな私としては、やっぱり美味しそうに描かれているだけで嬉しいのです! しかも、今回は和食に洋食とクオリティ高い料理が多かったし、加えて、(私が大好物な)和菓子が沢山登場して、本当に美味しそう!

 特に、やっぱり「あんみつ」は見ただけで食べたくなってしまいます……。

 それから、人情アニメ(?)な面も良かったです。
 温かく優しい雰囲気の落ち着くお店と、そこを営み支える4人がお客さんの相談にのったり、悩み事を解決したり、美味しいご飯で元気を分けたりする様子は、心あたたまるいい感じのお話でした!

OP:aki / 出口陽 「桜色クリシェ 」

 

 

18
作品名:Lostorage conflated WIXOSS
制作:J.C.STAFF

束の間の平和な日々に、再びセレクターバトルの闇が忍び寄る。───異変にいち早く気づいた水嶋清衣は、闇の連鎖に終止符を打つべく、動き出す。

今回のバトルに加わる、新しいカード“鍵<キー>”。今までとは違う、仕組まれたルール。首謀者も目的の謎に包まれたまま、闇は次第に深くなっていく。

ふたたび集結する少女<セレクター>たち。“願い”と“記憶”、そして“鍵”。すべてを懸けた最後のバトルが今はじまる・・・!

PV動画

各話感想(Twitter)

 なんだかんだで『selector infected WIXOSS』、『selector spread WIXOSS』、『Lostorage incited WIXOSS』と続いてきて、本作『Lostorage conflated WIXOSS』。
 カードゲーム作品が苦手な私ですが、『WIXOSS』は女の子のダークで重い戦いが描かれていて、心情描写友情描写が優れていて、良い作品だと思います。

 そんな『アニメWIXOSS』も本作で一旦落ち着くんですかね? 少なくとも、最後に相応しい作品の内容とラストでした!

 『selector』と『Lostorage』の2作品が繋がり、これまでの邂逅と昇華を遂げたような作品。“異常”ばかりが目立つ一方で、これまで通りの、少女たちの葛藤や共闘が描かれていて面白かったです。

 特にラストは、本当にいい終わり方で良かったです!

 ただ一方で、本作『Lostorage conflated WIXOSS』はどこか、なにか欠けているような気がして、そこがモヤモヤしたというか。

 多分、これまでの「WIXOSS」はバトルに相当な代償があったから誰もが本気で戦ったし、負けた時の絶望感がものすごかったんだと思います。しかし本作は“イレギュラー”こそ取り上げられたものの、「絶望」が一切無かったんですよね。そこが非常に残念でした。

OP:井口裕香「UNLOCK」

ED:Cyua「”I”」

 

 

19
作品名:鬼灯の冷徹 第弐期 その弐
制作:スタジオディーン

これは地獄のお話。
あいもかわらず亡者であふれ返っている地獄では、閻魔大王の第一補佐官・鬼灯が、亡者への呵責や獄卒の指導に、現世への視察と大忙しの日々を送っていた。

そんな鬼灯といつもの愉快な仲間たちに、幼馴染や双子の妖怪、雪鬼など騒々しくも楽しい地獄の毎日が再び幕を開ける!

PV動画

各話感想(Twitter)

 『鬼灯の冷徹』の2期目2クール目。
 単話完結で、しかも内容がコメディ調なので感想はこれまでと大きな違いは無いです。

 パロディもあり、ブラックユーモアもあり、ボケもツッコミも健在で、とても楽しいです。ただ、2クール目の今回はお笑い要素少なめだった印象です。

 それよりも、教養部分が多かったです。
 茶吉尼と宇迦之御霊、滝夜叉姫、天邪鬼、奪衣婆と懸衣翁、地獄の各庁や部署など。伝説や神話、御伽噺や古事記のような日本の伝承を見事に同じ世界観に組み込んで展開される物語は、しっかりと説明や解説が入っていてわかりやすいし勉強になります!

 また、「可愛い」という部分も強かったですね。
 無表情な座敷童子の双子は相変わらず超可愛いし、カチカチ山ウサギの芥子はモフモフで可愛いし、アイドルのミキ&マキはそれだけで可愛いし!

  キャラクターが魅力的で面白いのって大切ですね!

 

 

20
作品名:BEATLESS
制作:ディアメディア

社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。
17歳の遠藤アラトはある日一体のhIE・レイシアに出会い、オーナー契約を交わす。それは、人智を越えるアンドロイド<人類未到産物>5体のひとつだった――。

5つの機体はそれぞれ意味を持ち、互いの性能を求め戦いはじめる。 その戦いを傍観することしかできない大人たちと、その存在に近づき新しい関係を試みる少年たち。

未来への選択と、人間とモノとの関係の答えを求められる――。
進化しすぎた機械と、人間世界を繋ぐのは何か?
アラトはレイシアと出会ったことで未来への選択と、人間とモノとの関係の答えを求められる――。

PV動画

各話感想(Twitter)

 『BEATLESS』の2クール目。結局、結論部分を描く最後の4話は2018年10月に放送ということで、半年待たされたのにと残念ですが……2クール目は物語が具体的に進展して面白かったです。

 これまで1クール目は「hIEとオーナーの関わり」が主として描かれていましたが、2クール目では「未来をどうデザインするか」が具体的に、そして行動を伴って描かれていたので、見ていて理解しやすいと同時に、考えさせられました。

 5体の超高度AIがそれぞれの考えの下、各々が持つ能力で未来を描き出そうとする姿は、人間への問題提起のように見え、強制しているようにも映り、非常に興味深かったです。

 特に、主人公のアラトと、彼のhIEレイシアの2人の物語は、選択を決める大きな決断と信頼、信用、そして好意などいろいろな要素が描かれていて、良かったです。

 「未来をデザインする」という大きなポイントに立たされた2人の決断が楽しみだし、どんな未来が創造されるのかも本当に気になる。続きが観たい!!

OP:TrySail「Truth」

ED:東京パフォーマンスドール「Shapeless」

 

 

21
作品名:ゲゲゲの鬼太郎(第6期)
制作:東映アニメーション

21世紀も20年近くが経ち人々が妖怪の存在を忘れた現代。
科学では解明が出来ない現象が頻発、流言飛語が飛び交い大人たちは右往左往するばかり。

そんな状況をなんとかしようと妖怪ポストに手紙を書いた13歳の少女・まなの前に カランコロンと下駄の音を響かせてゲゲゲの鬼太郎がやってきた…。

PV動画

各話感想(Twitter)

 『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ化50周年を記念した第6期。
 個人的に『ゲゲゲの鬼太郎』は大好きなコンテンツなので期待していたんですが、あまりにも残念な部分が多くてがっかりでした。

 まず、内容がしっかりと現代版になっている部分は良かったと思います。妖怪は人がいてこそ存在しえて、時代に合わせて変化していくのが妖怪だと思います。
 そもそも、人間の闇は、時代によって変わりますから、生まれる妖怪の根源だって時代に合わせたものになるでしょうし。

 残念だったのはその内容。
 原作漫画や従来アニメは「人間が悪いことをしたから妖怪が怒って悪さをし、鬼太郎が止める」という流れが多かったように思います。人間の傲慢さとか利己的な部分を戒めるような意味があったと思っています。

 しかし、今回の第6期は「妖怪が悪さをして、鬼太郎が倒す」という構図に。妖怪が「悪」とされる話が非常に多くて、違和感……というか怒りを覚えました。妖怪が悪いわけではなく、なにかしら人間が原因であるはずが多いと思うんですけどね……。

 それから、ねずみ男の使い方が酷すぎです。確かに彼は一儲けしようと悪巧みすることはあれど、諸悪の根源ではないです。なのに、物語の多くにねずみ男を絡ませて「コイツが悪い」みたいな描き方は好きじゃないです。

 キャラクターが大きく変わった事が話題になりましたが、キャラデザに関する違和感にはなれました。しかし、ネコ娘をツンデレ設定にして視聴者に媚びるように描くのは大嫌い。

 それに、主人公に人間の女の子一人を限定するのもいかがなものかと。物語が狭まるし、無理矢理感も出てしまいますし。

OP:氷川きよし「ゲゲゲの鬼太郎」

ED:まねきケチャ「鏡の中から」

 

 

22
作品名:奴隷区 The Animation
制作:ゼロジー/ティー・エヌ・ケー

『SCM』―それは他人を奴隷にできる器具。 勝負に勝てば主人となり、敗者は奴隷となる。

復讐、愛情、憎悪…… さまざまな思惑でSCMを手にした者たちが繰り広げる、欲望の群像劇。 勝利か、服従か。 壮絶なサバイバルゲームが幕を開ける。

PV動画

各話感想(Twitter)

 なかなか踏み込んだ物語を描けていたし、登場人物が23人強いるのに各々のキャラをしっかりと深められていて上手でした。
 雰囲気的に、『王様ゲーム The Animation』と同じような道を辿るかと心肺してたら、比べ物にならないくらい良い作品で良かったです!

 ゲームをして、負けたら奴隷。
 ルールが単純なだけに、見ていて分かりやすかったです。ただその反面、登場人物たちが選択するゲームは簡単なジャンケンとかそういう類の簡単なもの。だからゲーム部分の楽しみが薄れてしまって残念でした。

 あとは、「負けたら奴隷」という緊張感をもっと持っても良いと感じました。奴隷になっても絶望感のようなものもなかなか描かれなかったし、心情面の描写がいまいちだったのは残念でした。

 一方で、今回の「奴隷ゲーム」の参加者は23人強という大人数。その割には物語がバラバラにならず一貫性を持った展開で見やすかったです。登場人物たちが相互に結びついているからその分物語も深くなっていまいした。
 
 さらに、登場人物たちの過去とかバックグラウンドとかをしっかり描いていたので、“人物”としての認識もしっかりと出来ました。

 奴隷の扱いもそれなりに酷いないようで、その部分も軟化させずに描いていたのは嬉しかったです。

ED:Pile「BJ」

 

 

23
作品名:踏切時間
制作:EKACHI EPILKA

「カンカンカンカン……!」。今日もどこかで『踏切』が降り、誰かが足止めされている。『踏切』の待ち時間に繰り広げられる青春、エロス、芸術、初恋……etc。

踏切待ちで足止めされる若者たちの日常を描いたオムニバス形式のショートストーリー。

PV動画

各話感想(Twitter)

 電車が通過するため、踏切の遮断器が下りた短い待ち時間に繰り広げられる日常の一瞬を切り取った作品。面白いところに着眼しましたね(笑)

 ちょっと特徴ある2人の会話劇が描かれるわけですが、なかなかこれが面白い!
 電車が通る瞬間の轟音に合わせて好きな人叫んだり、俳句詠んだり、エロいこと考えたり、変態おじさんと話したり。なかなか個性的(笑)

 個人的には、『SNS兄妹』が好きです。近くにいるのにSNS上でしか会話しない2人のそのまんま感が出ていて、素早い返信とかスタンプとか使ったやり取りが面白かったです!

OP:駒形友梨「トマレのススメ」

 

 

24
作品名:ピアノの森
制作:ガイナックススタジオ

森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った一ノ瀬海。

過酷な境遇にも負けず、師との運命的な出会いを経て、ショパン・コンクールで世界に挑む姿を描く感動の物語。

PV動画

各話感想(Twitter)

 音楽を描く作品は大好きなので期待していたんですが、残念な内容でした……。

 まず、クラッシックが個人的に苦手という事もあり、そして曲調も含めて、あまり盛り上がらなかった印象です。静かで厳かな雰囲気が漂っていて、ポップで明るい作品というより、単調でつまらないというイメージが。

 やはり、音楽の全体的なパンチが薄いから、作品自体の印象も薄いものになってしまったのかな~と。作品の音楽って大切です。

 主人公は天才的なピアノの才能を持つ少年。
 確かに彼は「上手くなりたい」という願いを持って練習に励んでいますが、その部分があまり描かれず、なんだかトントン拍子で進んでしまっていて、その部分がつまらなかったです。

 彼のライバルでる少年は、嫉妬するし不安や苦悩を抱えたりするものの、結局深く描かれずに物語やコンクールが進んでいくので、これまた残念でした……。

ED:悠木碧「帰る場所があるということ」

 

 

25
作品名:ルパン三世 PART5
制作:テレコム・アニメーションフィルム

ルパン三世と次元大介はフランスにいた。
麻薬や銃など非合法な物まで何でも買える闇のサイト、‘マルコポーロ’からデジタル通貨を盗み出すため、ルパン達は厳重に警備されている巨大サーバ施設へ侵入する。

そこで出会ったのは謎の天才ハッカー少女、アミ。 ルパンはアミと共に、マルコポーロの罠に立ち向かっていくが、 敵が仕掛けた‘ルパン・ゲーム’により、全世界から監視されるハメに。。。

PV動画

各話感想(Twitter)

 今回のルパンは一味違う! 2クールの本作、1クール目では大きく2つの物語が描かれます。

 まずは第1部。
 デジタルに大きく物語が傾きます。ネットやSNS、サイバー犯罪やテクノロジー・ガジェットを活用して危機から逃れ、目的を果たしていく怪盗は、さすがルパン!

 時代に合わせて現代に強くなるのは良いと思う一方で、古臭いルパンが好きだから、なんだか寂しい感じ。自分の身体で困難な状況を変えていた彼が、ボタン一つでというのは残念です。

 第2部はルパンの昔の相棒の話。
 過去のルパン三世シリーズはあまり見ていないので知りませんが、彼の若かった頃とか昔の相棒について触れられていたんですかね?

 なんか、ルパン・次元・五エ門・不二子のチームが馴染んでる中で「彼が昔の相棒だったんや」と言われると、なんか興ざめしてしまいました。

 まぁ、ルパン三世、やっぱり女の子を守っている姿は格好いいですけど!

OPノンクレジットムービー

ED:沢城みゆき「セーヌの風に…(Adieu)」

 

 

26
作品名:LOST SONG
制作:ライデンフィルム、ドワンゴ

架空の大陸ヌーナシア。緑豊かな辺境の村で優しい家族に囲まれて平穏に暮らすリンは食いしん坊で元気な女の子。一方、華やかな王都で、民衆から愛される歌姫・フィーニス。は王宮の奥深くで孤独な毎日を過ごしている。

そんな対照的な2人にはさまざまな奇跡を生む“歌”を歌うことができる。
…運命は、歌の力を持つ2人を、それぞれ過酷な旅へ誘う。 戦争の影が王国を覆いつくすと奇跡の歌の輝きさえ血の色に染まってゆく。2人の運命が交わり最後に歌われる歌は、絶望か、希望か、それとも・・・・・・

PV動画

各話感想(Twitter)

 「歌の力」を描いた作品。
 2人の歌姫と不思議な奇跡を起こす歌、そして世界の命運。コンセプトはとても大好きで、中身がもっと良ければ感動して泣いていたレベルだと思います。

 なにが残念だったかというと、全体的に物語が薄いように感じました。旅とか世界観の説明はそれなりに描かれるし、登場人物同士のやり取りなどはしっかりと語られます。ただ、それが物語の深さに繋がっていないというか、表面上だけのように感じてしまいます。

 核心に迫る部分は後半の残り数話になってから大きく動き出したし、その中身はかなり濃かったのに、描く時間と中身がズレているようで、「なんかな~」と。

 あと、キャラクターの見た目が……蝋人形のような感じがしたというか、生気があまり感じられなくて、その部分がもっと生き生きしてるだけで印象が大きく変わったと思います。

OP:鈴木このみ「歌えばそこに君がいるから」

劇中歌視聴PV 1~3話

劇中歌視聴PV 4~7話

劇中歌視聴PV 7話

劇中歌視聴PV 12話

 

 

27
作品名:異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~
制作:サンライズ

京都の寂れた通りに店を構えた居酒屋「のぶ」は、 正面入口がなぜか異世界へと繋がってしまっていた。 大将の矢澤信之と 給仕の千家しのぶは、 その異世界の街・古都アイテーリアで 店を始めることにする。

衛兵、職人、商人、貴族…… 誰でも気軽にちょっと一杯。 そんな居酒屋「のぶ」は、今日も通常通り営業中。

PV動画

各話感想(Twitter)

 入り口が異世界に繋がる居酒屋の毎日を描く、Web配信アニメ。
 こちらも「ご飯アニメ」という事で期待していました。そして内容自体はとても良かったです!

 こちらの世界の美味しい料理を食べた異世界の人が感動したり、常連になる様子は見ていてこちらも嬉しくなったし、出される食べ物も居酒屋というだけあって、いい具合に美味しそうなんですよね……。

第1話『おでんのじゃがいも』無料配信

 劇中に字幕とか効果音的なものが入るのは残念な気もしますが、そこは我慢。

 それから、『異世界食堂』というアニメ作品と内容がほぼ一緒なんですよ! 両方とも異世界に通じる料理屋だし、客も毎回料理に驚くし、どこか解説口調だし。
 『異世界食堂』は最高に素晴らしい作品だったので、どうしても比べてしまい、見劣りしてしまうんですよね……。

主題歌:クラムボン「Prosit!」

 

 

28
作品名:ダーリン・イン・ザ・フランキス
制作:トリガー/A-1 Pictures

遠い未来。 人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。 その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”で暮らすコドモたちに教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。

敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。 それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。

かつて神童と呼ばれ、今は落ちこぼれの少年ヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。 彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。

PV動画

各話感想(Twitter)

 『ダリフラ』は正直、話が進むにつれて、難しくなり、展開は飛躍するし、どんどん訳わからなくなっていったというのが第一の感想。ネットを見ると考察や示唆、隠喩やオマージュなどを解説している内容をよく目にしますが、なんかな~と。

 個人的には、第1に「純粋に見て楽しめる」、第2に「細かい部分が凄い」という順番が好みです。『ダリフラ』は2つ目が濃かったとしても、そもそも超展開されると“楽しさ”が消えてしまうんです……(まぁ、私の能力不足もあるでしょうが 笑)

 2クール目はヒロとゼロツーの過去、コドモ達の絆、成長などが描かれていて、理不尽なオトナたちとの対比が鮮明になり、彼らの生き生きとした生命の力と優しさが描かれていて部分は良かったです。

 ヒロとゼロツーの関係は本当にいい「カップル」だし、結婚と妊娠までいった“あの2人”には驚かされました。

OP:中島美嘉「KISS OF DEATH」

 

 

29
作品名:ヲタクに恋は難しい
制作:A-1 Pictures

失恋をきっかけに、転職を決めた桃瀬成海(隠れ腐女子)。
転職先で、かつての幼馴染である二藤宏嵩(重度のゲーヲタ)と偶然再会する。

隠れ腐女子と重度のゲームオタクの男性というオタク同士の不器用な恋愛模様を、笑いを交えて描く

PV動画

各話感想(Twitter)

 社会人になったヲタク男女の恋と聞いて楽しみにしていたんですが…….想像以上に期待はずれで残念でした。

 まず、彼らが悩んでいるのは恋じゃないと思います。もちろん、恋を一義的に定義するのは不可能ですから、あくまでも私の見解で、本人たちがどう思っているかは別の話ですが。

 「恋」に悩んでいるのではなくて、「人間関係」に迷っているというか、社会人としての世間体を少し意識しているというか。「恋」ではなくて……そもその恋にたどり着いてすらいないような。(まぁ、作品名にかなり引っ張られた感想ですけど 笑)

 それから、彼らがあまりにも幼稚すぎて物語が全然進展しない事にもイライラしました。彼らがしているのは、アニメイト行って、ゲームして、腐女子トークして、少し仕事して。
 何するかは自由ですけど、他人の遊ぶ姿を見せつけられるほど「どーでもいい」と思わせる愚行はないですね。ラノベアニメとかならキラキラ輝いているから見てて楽しいけど、ただゲームしてるだけって……。

 そもそも、ヲタクでも、そんなに美男美女なら、恋に困ることは無いだろう!!!

OP:sumika「フィクション」

ED:halca「キミの隣」

 

 

30
作品名:魔法少女 俺
制作:ぴえろプラス

駆け出しアイドルユニット・ マジカルツインで日夜、 芸能活動に励んでいる卯野さき。 彼女の憧れはユニットメンバー桜世の兄で、 トップアイドルの御翔 桃拾。 彼の為なら何だって出来る。

そんな想いがまさかの奇跡を起こしてしまった! “大切な人を守りたい”という願いによって、 魔法少女へと変身したさき。 だが、その姿は予想もしないものだった……

PV動画

各話感想(Twitter)

 最初は衝撃的でした。女の子が魔法少女に変身したらムキムキの筋肉持った巨漢に早変わり。バトルはステッキで撲殺するか、殴打して殺すかの二択。衝撃的ではありましたが、ただそれだけというか。

 見どころはそこだけで、その驚きも序盤こそ新鮮だったものの、中盤以降は普通に感じてしまいましたし。

 物語に意外性はなく、敵も全然強くない雑魚キャラばかりでつまらない。むしろ、何をしているのか分からない脈絡のない話が続くし、ただ「強い・可愛い」を宣伝するだけというか……。

 応援する気分にもならなかったし、盛り上がりもしなかったし……。なんというか、残念な作品でした……。

OP:大橋彩香「NOISY LOVE POWER☆」

 

 

31
作品名:こみっくがーるず
制作:Nexus

萌田薫子(P.N.かおす)15歳。職業高校生、そして4コマまんが家!

まんが家専用の女子寮に引っ越してきた彼女は、同室の少女まんが家の小夢やTLまんが家の琉姫、少年まんが家の翼といった仲間に囲まれて、今日も楽しくネームにペン入れ、仕上げ作業に徹夜作業!かわいくて面白い、まんが家寮生活が始まります!

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 春クールの「きらら枠」でしたが、個人的には“可愛さ”がイマイチ理解できませんでした……。もちろん、女の子ちたちは“普通に可愛い”のですが、私が求める?可愛さとは別物でした。

 これまで直近の『きらら作品』に登場する女の子たち、特に主人公がガチ可愛かったんです。外見的には、ふっくらした体格とか、ちょっと抜けたような性格とか、周囲のキャラ達の百合に似た仲の良さとか。

 でも、『こみっくがーるず』のキャラ、特に主人公って“柔らかさ”がなかなか感じられないし、お互いの関係も「仕事」というものが存在してか、少し固めな印象でした。

 しかも、主人公のキャラが、自分を卑下しまくるし、口癖が変だし、思考回路がおっさん的だし、オシャレ性も薄いし…….。

 漫画家という仕事を抱えている彼女たちえを描いた作品として、「協同」という部分では支え合ったり、息抜きしたりと“皆んなで一緒に”でしたが、最終的には個々人で完結しているというか……。
 「成長」という部分では他作品同様に描かれていましたが、その中身が違ったというか…….。

 まず『きらら作品』への期待から大きく離れていたのと、主人公が残念だったこと、そして物語に「可愛さ」要素が少なかった事が残念でした。

 

 

 


 

 

 

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 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

 


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