2019年6月15日訪問
ニッポン制服百年史
女学生服がポップカルチャーになった!
@弥生美術館
【一言】
「制服」の変化で見る「時代」の変化!
もはや日本文化を象徴する「学生服」の変遷。
単なる”服飾史”ではなく、歴史とサブカルと学生を融合させた素晴らしい展示でした!
【Twitter140文字感想】
【ニッポン制服百年史】
1919年、百年前に洋装女学生服が登場。
80’s、紺サージのロング丈
90’s、コギャルスタイル誕生
00’s、清楚な着こなし復活
10’s、──現在。❝女子高生は、女子高生のもの!❞
画一を促す制服で、個性を主張する。
まさに時代を写す鏡だし、今や「日本」意識の源泉たる文化! pic.twitter.com/2ryF9Mik3p— ArA-1 (@1_ARA_1) 2019年6月16日
展覧会の概要
「弥生美術館」での展示です!
イラストレーターで制服研究者の森伸之氏監修による「制服」に焦点を当てた展示で、大正から平成最後までの百年間を振り返ります!
今から100年前に欧米からもたらされた洋装女学生服。日本の学生文化にすっかり定着しました。長いスカートがカッコよかった80年代。チェック柄スカートの登場で一気にミニ化が進んだ90年代。2000年代には色・柄・デザインに驚くほどのバリエーションが誕生しました。
ハイティーンの魅力を引き立たせる衣装として独自の発展を遂げ、今や日本発信のポップカルチャ―として海外の注目も集める日本の学生服。大正・昭和・平成時代の、多種多様な制服デザインと着こなし方をご紹介します。
弥生美術館HP
監修をさせていただいた『ニッポン制服百年史』(河出書房新社)刊行されました。文章・イラストも提供しています。さらに書き下ろしとして、福岡のアイドルユニット963(くるみ)さんのインタビュー記事を収録。4月4日から始まる弥生美術館の同企画展では963ステージ衣装の実物展示も! pic.twitter.com/RNdglI17wT
— 森伸之 (@gooitch) 2019年3月29日
場所:弥生美術館
会期:2019年4月4日~6月30日
料金:一般900円
公式サイト:こちら
チラシ:こちら[PDF]
展示の感想
弥生美術館の「ニッポン制服百年史」に行きました!
昨年2018年の「セーラー服と女学生」に引き続き、学生服系の展示を弥生美術館で観たことになります!(昨年の感想はまだ未執筆なので、そのうち書きたいですねぇ~)
【 #セーラ服と女学生 】
日本でセーラー服が愛されるようになった理由を、時代背景と絵から探る。
❝日本人は一から個性を作り上げるのは苦手でも、定まった形に手を加えることで個性を出すのが得意❞
校風や時代、“らしさ”が反映される制服たるセーラー服は、統一性と独創性が混在してて面白い! pic.twitter.com/b0Pz0SoC7I
— ArA-1 (@1_ARA_1) 2018年6月2日
個人的な、私の制服への興味からお話。
…..ちょっと危険な香りもしますが、大丈夫です(笑)
私は男なのでもちろんセーラー服や女学生服は着たことないです。けど、アニメや漫画等の主人公ってみんな「制服」ですよね。一般論的にも、もはや日本を象徴する”文化”だし、「女の子≒制服」というイメージも少なからずあると思います。
「衣服」というのが大きいのでしょうが、「制服」の表現の幅とアイデンティティの質って本当に馬鹿にならないと思います!
展覧会の感想としては、良かったです!
前回「セーラー服と女学生」でも感じたのですが、「社会の変化を如実に映す鏡」としての役割や価値がとても大きいし、その点を素人でも感じ取ることができるのが面白いです!
やっぱり、感受性豊かで1番若い社会構成員である「学生」や「生徒」が着る衣服だから、反射率100%の如く社会を映す鏡になるのでしょうね!
なによりも「可愛い」や「お洒落」を求めて社会的なブームを生み出す力を持っているし、戦争や学生運動では社会の動きを1番センシティブに受け取った存在なのではないでしょうか。
多分、大人みたいに既存の壁や社会的偏見、固定観念を持たずに、どんどん自由に成長していくし、社会を動かしていくパワーを持っている存在なのではないかな、と展示を観ていてしみじみ思いました。
現在のインターネット登場にまで続く日本社会の百年間を代弁的に象徴するような、そんな「制服」の価値と解説を知ることが出来た展示でした!
「制服」を見に来ているんだけど、いつの間にか日本の社会動向まで観れるような、そんな素晴らしい内容でした!
景気の動向は女子高生のスカート丈に影響するのか的なことをときどき聞かれるのですが、実際のところはこんな感じでしょうか、というイラストです。週刊ポスト連載「街のツボ」より。 #街のツボ pic.twitter.com/QaIeQ59Pr3
— 森伸之 (@gooitch) 2018年4月21日
それから、サブカル・ポップカルチャー的な観点でも最高でした!
(監修の森伸之さんがサブカル寄りなところがあるからか、)単なる「服飾歴史」の展示でも「時代背景の展示」でも無かった部分を評価したいです! そんなのは江戸東京博物館とかでやれば良いんですよ。
最初にも書いたように、アニメや漫画やゲーム等、日本の《サブカル》・《ポップカルチャー》と「制服」は切り離せない関係だと思います。
今や様々なコンテンツで制服は必須アイテムですし、「学生=制服」のイメージも社会に定着しています。サブカルコンテンツやイラストを見れば女の子は大概が制服を着ているし、日本の美術観や感覚を「スーパーフラット」と提唱した現代美術家の村上隆さんや最近話題に上った会田誠さん等の芸術家も制服イメージが多いですしね(2人の選択はズルいか 笑)。
この「サブカル」との関係をしっかりと認識しているところが素晴らしかったと思います!
最前線で活躍するイラストレーターの作品を展示したり、『けいおん!』や『ラブライブ!』等のコンテンツに触れたりと、ある種オタク的な、ある意味では日本的な部分をしっかり展示していました。サブカル好きの私にとっても嬉しいです(というかこの部分に惹かれてきたかも 笑)
余談ですけど、18禁のいわゆる「エロゲ」に登場する少女の制服が妙にお洒落なのって、現実の学校制服に近づけるのをあえて避けている、という話を聞いたことがあります。真偽は不明ですがね。
展覧会を観ていて印象的だった風景があるので、そちらを紹介。
まず、私が行った日曜日お昼ごろは意外と混んでいて、女性客が多かった印象です。
その中で、まず母娘の「親子」で来ていた2人がいました。
会場の展示は時代別になっていて、7~90年代あたりでお母さんが「懐かしい~」と言いながら娘に思い出話していて、逆に2010年代やサブカル分野のところでは娘が喋っていて、世代を超えた交流の凄さを知って、非常に印象的でした!
それから、もういい年の女性2人組。
やっぱり「懐かしい」と口にしつつも、「私の学校では~」とか「私の地元では~」と学校や地域での違いを経験から互いに話していて、興味深いし、楽しそうだと思いました!
やっぱり、実際に「着ていた」女性の思い出ってとても重要だし、羨ましいなぁと感じました。
展示の紹介
展示の紹介ですが、写真撮影がNGだったので、大量のメモを取りました。
その内容をここに写していくので、今回は文字だらけの紹介です。
弥生美術館ギャラリートーク終了しました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました! pic.twitter.com/eecZ3oJvBi
— 森伸之 (@gooitch) 2019年5月12日
あいさつ
今から百年前に欧米からもたらされた洋装女学生服。
…[中略]…
長いスカートがカッコよかった80年代。チュック柄スカートの登場で一気にミニ化が進んだ90年代。2000年代には色・柄・デザインに驚くほどのバリエーションが誕生した。
…[中略]…
制服モデルチェンジが重ねられた結果、女学生服はどんどんブラッシュアップされ、<ティーンエイジャーをもっとも可愛く見せる服>へと変貌した
ニッポン制服百年史
日本の制服の変遷
上の大きなタイトルは私が勝手に付けました。以降の小タイトルは展覧会のものです。
約10年毎に、「制服」にまつわる潮流が紹介&解説されていました!
弥生美術館「ニッポン制服百年史」始まりましたー‼︎みほなっちも初日満喫してきたよ‼︎
制服の歴史、朝ドラになりそうなくらい面白かった‼︎✨
監修の森伸之先生から貴重なお話を沢山伺えて、最高に幸せでした‼︎
ちゃっかりサイン頂いて有頂天✨#弥生美術館 pic.twitter.com/RPKUO8WxPP— 藤井みほな(いきなり戻った) (@mihona_fujii) 2019年4月4日
1920~:
日本初の洋装女学生服
濃紺のワンピースをバックル付きベルトでウエストマークし、白い襟と白いカフスでコントラストを効かせた清楚なスタイル。
これが誕生したのは今から百年前の1919年(大正8)である。
驚くべきことに、ほとんどモデルチェンジをせずに現在まで受け継がれている。つまり、大正時代の女学生も、平成最後の女子校生も、ほぼ同じ制服を着て通学しているのだ。
ニッポン制服百年史
明治維新後の日本では学校へも和装で通っていたものが、西洋化や機能性を求めて洋装へ移り変わったそう。
私は男なので女子制服を着たことは無いですが、百年経ってなおほぼ同じっものを着用しているというのは感慨深いし、文化や伝統の観点からも興味深いし、なにより大きな変化を必要としない機能性が優れていると思います!
また、本展の監修を手がけられた森伸之さんによるイラスト解説もありました(このセクションに限らず、他の部分でもそうですが。)
『ニッポン制服百年史』展示準備中の弥生美術館。1階展示室は今年で制定100年となる山脇学園の歴史的なワンピース制服から始まります。昭和から平成にかけての制服デザインと着こなしの変遷を一望できる実物展示も注目。いよいよ明日4/4から! pic.twitter.com/tsOuZxfLkZ
— 森伸之 (@gooitch) 2019年4月3日
1930~:和装から洋装へ!
セーラー服が人気に!
このセクションは、昨年2018年に同じ弥生美術館で観た「セーラー服と女学生」展の方で詳しく観た(気がする)ので、今回はほぼメモなしです。
1940~:へちま襟にもんぺ
戦火をくぐり抜けた女学生服
戦時中、軍部は学生の制服を「セーラー服」に統一しました。ここには大きく2つの理由があったそう。
・セーラー服が人気だった
・(他服に比べ)生地を節約できる
セーラー服ってもともと海軍制服なわけですが、その方面からの思惑ではなく、「人気」と「節約」が理由というのが当時の時代背景を映しているように思います。
1950~:中学校新設
制服がみんなのものに
中学校で制服が導入されました。
ここには、「化学繊維の登場」や「学生服が既製服化し、大量生産による価格の低下の進展」が大きな理由としてあり、題名通り「みんなのもの」になったそうです!
1960~:日本の制服を支えた
岡山の製服産業の黄金時代
制服の製造は岡山県がNo.1だそう!
現在でも、学生服の約7割が岡山で生産されていたり、本社が岡山の企業が多いということです。
1970~:学園紛争がまき起こる
制服の自由化が活発に
全国的に大学生による学生運動が活発になり、その影響を受けて高校でも学園紛争が大きく広がりました。
その中で、「制服」は「自由を束縛する象徴」として捉えられ、自由化が進展したそうです。
1980~:ツッパリブーム!
変形学生服の流行
女学生はおヘソが見えそうな程に短いセーラー服と足首に届くほど長いスカートが定番
ニッポン制服百年史
私はその時代の学生ではないので、話に聞いたり、ドラマや映画等の映像で知っている「ツッパリ」。
本当に威勢が良いというか、強そうな衣装ですよね……。まぁ、私は着てみたいとは思わないのですが(笑)
1980年代後半~:タータンチェックスカート登場!
解説で用いられていた言葉を使うと、80年代後半は「怒涛のモデルチェンジブーム」なのだそう!
展示されてた資料や制服モデルを観ていると、どんどんとお洒落になっているのが分かります! 社会の動きに対応するかのように、制服も多様化してきているのが分かるのって、とっても良いです!
1990~:時代の寵児!
コギャル・フィーバー
中頃より、女子生徒の間で制服を着崩した独特のファッションが流行
ニッポン制服百年史
いよいよ満を持しての「コギャル」登場です!
ここで生まれたのが「ルーズソックス」なのです!
まぁ繰り返すように、私自身がこの格好をした訳ではないので、実際にやっていた年代の方にとっては、非常に懐かしい時代なのではないかな、と思います!
また、
この時代を端的に表現した文章が解説にありました!
皆が同じデザイン・色・素材のものを着るのが基本
…[中略]…
しかし、生徒たちは…[中略]…個性を主張する
ニッポン制服百年史
「制服」に関する様々なトピック
ここも、大きなタイトルは私がつけました。同様に小さいタイトルは展覧会でのものです。
本当にバラエティ豊かで、サブカル寄りで面白かったです!
ここで書く順番は展示されていた順番です。
青木光恵:ギャルウォッチング
自身も当時は学生だった青木さんが、「コギャル・ガングロ・ゴングロ・ヤマンバ」の”ギャル”達について、イラストとコメント付きで解説したものです!
まさに「ギャルのモデル像」的なイラストで、しかも青木さんのコメントが結構面白かったです! 私は男性なので、女子目線でのコメントって衣装面とか着心地面とか、私には分からない視点でのコメントだったのでなお面白かったです!
青木光恵さんのギャルウォッチング、ど迫力のかわいさ。私も数日前に完成した渋谷2019イラストほか原画を多数展示しています。週プレのグラビアや全力坂も話題のアイドル963(くるみ)さんのリアル制服改造衣装もスタンバイしてます。そして江口寿史先生の原画はぜひその目で! #ニッポン制服百年史 pic.twitter.com/2GwlukOdCk
— 森伸之 (@gooitch) 2019年4月3日
久保友香:ギャルファッション
とメディア技術
2008年(平成20年)頃になると、渋谷でもそのような女の子たち[※=着飾ったギャル]が見られなくなります。…[中略]…渋谷から「インターネット」へ舞台を移します。彼女たちが重視するのは、「リアル」なビジュアルよりも、「バーチャル」なビジュアルになります
ニッポン制服百年史
まさに、この傾向って今では如実じゃあないかな、と。渋谷や原宿に行っても、居る女の子って宣伝用の女の子だったりすることが多い印象ですし。
一方で、ネットを観ると「インスタグラム」を始めとした写真投稿SNSで”映え”を気にしたり、動画配信サービスでライブ中継をしたりと、確実にバーチャルな空間へ移行しているように実感します。
制服着こなしクロニクル
80年代から2010年代までの制服のトレンドです。
ここでは、制服生産でNo.1の官公学生服株式会社の全面協力で、各年代の制服スタイルのモデルを展示してありました!
80’s:女学生は紺サージのロング丈
80後:タータンチェックスカートの登場
90’s[女]:色が明るく、華やかに。
90’s[男]:みんなやってた!ズボンの腰ばき
90後:コギャルスタイル
00’s:進化した男子詰襟学生服
00後:清楚な着こなしが復活
10’s:無理をしない、ゆる~い着こなし
内容としては上記の感じです。
一気に多様化した(乱れた)90年代後半から、清楚スタイルへ揺り戻しが起こるのは、どの業界でも同じなのですかね!
2010年代の「無理をしない」というところでは、制服の下にパーカーを着るスタイルが紹介されていました!
タマフル時代から聴いていた宇多丸さんの番組に、まさか自分が出る日が来るとは…。明日4/25のTBSラジオ「アフター6ジャンクション」に、弥生美術館学芸員の内田静枝さんと共に生出演させていただきます。着こなしの変遷とかセーラー服と2020東京五輪の関係とか(予定)。20時頃から。 #アトロク pic.twitter.com/2ML9pBuSPQ
— 森伸之 (@gooitch) 2018年4月24日
今日は、#ニッポン制服百年史 の取材をさせて頂きました!
そうそう、コギャルマネキンの他校カバン、昭和第一高のカバンなんですよー‼️
SDHは何を隠そう、麗と裕也が通った明匠第一高(現在共学)のモデルなんです。#弥生美術館 さんの演出に泣くー‼︎😭✨
ご鑑賞の際は、見逃さないでくださいね💗 pic.twitter.com/Wnz39ZTMpe— 藤井みほな(いきなり戻った) (@mihona_fujii) 2019年5月11日
森伸之:ソックス50年史
あまり詳しいことはわからないのですが、「ソックス」の変遷にが実物を展示しながら紹介されていました!
「ルーズソックス」までの変遷と、そのルーズソックスの進化の部分は如実な変化が目に見えて、本当に面白かったです!
「レトロとしてのルーズソックス」説 #街のツボ pic.twitter.com/BXUgKoi2M4
— 森伸之 (@gooitch) 2018年5月10日
制服オリジナル リカちゃん
実在する学校の制服をリカちゃん人形に着せた…[中略]…各学校の同窓会を通じて企画販売
ニッポン制服百年史
リカちゃん人形は、ただの玩具以上の存在であるというところが強調されていていました。女性にとっては、自身の思い出のリカちゃんが自身の制服を着てくれるというのは、とても感慨深いことなのかもしれないです!
こちらは全国の「制服リカちゃん」が一堂に会したコーナー。可愛さが多段積みです! #ニッポン制服百年史 pic.twitter.com/ir2RU2jjsE
— 森伸之 (@gooitch) 2019年4月3日
実在する学校の制服をリカちゃん人形に着せた〈制服オリジナルリカちゃん〉が人気を博しています。発売から50周年を経たリカちゃんは、世代を超えて愛されています。リカちゃんによせる思いと、母校の制服によせる思いは、どこか通じるものがあるのでしょう。「ニッポン制服百年史」にて展示中です! pic.twitter.com/ZHGfKj3tFD
— 弥生美術館・竹久夢二美術館 (@yayoi_yumeji) 2019年5月17日
最新の課題
制服の百年を総覧した中で、制服にまつわる最新の課題が提示されていました。こういう部分って、個人的には非常に大切に思います!
挙げられた内容としては「マイノリティ対応の学生服」でした。
具体的な内容としては、イスラムの女学生やLGBTの生徒がが着る学生服への対応が課題とされていました。
最近では、男女関係なく「ズボン」を選択できる高校も増えていると聞きますし、柔軟な対応はもう始まっていると思います!
昨日のAbema news『平成から令和へ 25時間テレビ』の依頼で描いた「令和の制服」イラスト。学校と制服メーカーが制服のボーダーレス化を模索するなか「男子も着用しやすいスカート状の制服」ということで、男性の正装キルトをモチーフにしてみました。スポーランは不人気で幻のアイテムになりそう。 pic.twitter.com/YNIjMiT1tc
— 森伸之 (@gooitch) 2019年5月1日
「制服」を描くクリエイターとサブカル
例によって、上の大タイトルは私オリジナル。以下の小タイトルは、展覧会に即しています。
個人的にサブカルやイラスト系が好きということもあり、やっぱり面白いと感じました!
弥生美術館🌸次回展
「ニッポン制服百年史
ー女学生服がポップカルチャーになった!」⠀
⠀2019/4/4〜6/30⠀⠀ ⠀
⠀#江口寿史 #森伸之 #藤井みほな #今日マチ子 #佐藤ざくり #かとうれい#和遥キナ
⠀#明石スクールユニフォームカンパニー #菅公学生服 #CONOMi #トンボ学生服 #ハルタ #制服 pic.twitter.com/XKs6uiC6x5— 弥生美術館・竹久夢二美術館 (@yayoi_yumeji) 2019年3月13日
美術館二階は、制服にまつわるイラストや漫画などが展示してあるよ🌸
今日マチ子さん
かとうれいさん
和遥キナさんああ〜〜もう、みんな好きーー‼︎‼︎✨
そして我らがりぼん‼︎
さよミニーーーー‼︎✨✨✨瑞々しい感性が爆発してるから、みんな見に来てねーーーー‼︎‼︎#弥生美術館 pic.twitter.com/aOFwJkZ7Hz
— 藤井みほな(いきなり戻った) (@mihona_fujii) 2019年4月4日
そして、真打ち登場江口先生と森先生!✨✨
森先生の生原画がこれでもかと展示されてて涙😭✨森先生の描いた男子校生貴重でヤバいぞ‼︎萌えるぞー‼︎
藤井みほなは、1階と2階に展示スペースがあり、カラーや1色の生原稿などを展示させていただいてます( ´ ▽ ` )#江口寿史 #森伸之 #弥生美術館 pic.twitter.com/20vGxcnZyo
— 藤井みほな(いきなり戻った) (@mihona_fujii) 2019年4月4日
渋谷のコギャルを描いた
藤井みほな「GALS!」
90年代のコギャルの変化を知るための資料としても注目
藤井みほなさんによる漫画『GALS!』の展示で、実際の原画等もあり、非常に貴重なものだと思います!
解説を引用しましたが、漫画が「資料」とし活用される可能性があるというのは凄いです! 解説で紹介がありましたが、作者の藤井さんは女子高生の日常の風景をとにかく観察したそうです!(ファミレスでの会話に聞き耳をたてたり)
藤井みほなですこんにチワワ‼️‼️
弥生美術館にて、GALS!の展示替えをしていただきました!✨🤩✨
カラー原画はこの↓見開き2点、一色原画は蘭©︎の綾ビンタ熱血シーンです‼︎まだまだ会期は続きますので、ぜひぜひ足をお運びください💗😊💗#弥生美術館 #ニッポン制服百年史 #GALS #藤井みほな pic.twitter.com/vj5eJiSaU6
— 藤井みほな(いきなり戻った) (@mihona_fujii) 2019年6月12日
4月いっぱい弥生美術館に展示して頂いていた34話の扉絵ー✨
藤井もお気に入りの1枚😊美由は一人暮らしを始め、綾は乙っちと同じ大学を目指す回ですね!
蘭が言ってる「ココ」とは、心のことなのですが、当時はよく「渋谷のこと?」と勘違いされたりしてました笑
まあそれもアリだけどさ笑#GALS pic.twitter.com/JuWelZ66xe— 藤井みほな(いきなり戻った) (@mihona_fujii) 2019年5月16日
藤井みほなですこんにチワワ‼️‼️
弥生美術館にて、GALS!の展示替えをしていただきました!✨🤩✨
カラー原画はこの↓見開き2点、一色原画は蘭©︎の綾ビンタ熱血シーンです‼︎まだまだ会期は続きますので、ぜひぜひ足をお運びください💗😊💗#弥生美術館 #ニッポン制服百年史 #GALS #藤井みほな pic.twitter.com/vj5eJiSaU6
— 藤井みほな(いきなり戻った) (@mihona_fujii) 2019年6月12日
誰もが心の中にもつ青春を描いて
今日マチ子「センネン画報」
今日マチ子さんがブログで発表していた作品「センネン画報」で、短い漫画的な作品です。
「小さな題名」と「少ない台詞」と「淡い絵」がとっても素敵で、初めて見ましたが好きになりました!
【展示作品】
足踏
三脚
ほんとうの虹
BACK TO THE FUTURE
ミュート
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制服観察40年!
森伸之「制服コレクション」
森伸之「日本制服ジャンクション」
本展の監修を手がけた森伸之さんの作品。
「制服コレクション」は学校別で有名な学生服や可愛い学生服等をイラストと詳細なコメントで紹介したものです!
「日本制服ジャンクション」は、地域別に制服の特徴等をイラストと解説で紹介したものとなっていました!
森伸之新刊『平成女子高制服クロニクル』は、平成日本の各都市で見かけた制服のデザインと着こなしに関する「記録の書」です。そしてテレビドラマや映画に登場した様々な学校制服についても記録・分析しています。書店や弥生美術館売店で手に取ってみてください! Amazon→https://t.co/EjblgJ2lhx pic.twitter.com/4A18AsGCAb
— 森伸之 (@gooitch) 2019年5月25日
ドラマ・映画・アニメ・ゲーム
メディアで描かれた女学生
「可愛い制服」はアイドルの衣装や、テレビや映画、ゲーム・アニメ・漫画において欠かせない要素となり、さらなる進化を遂げた
…[中略]…
このようにして発展した日本の学生服は、外国人の目には「日本的なもの」として映るそうだ。
ニッポン制服百年史
私自身もアニメや映画は大好き(ドラマにはあまり興味ない)で、特に日本のアニメや漫画は高校生を主人公にしているということもあり、本当に制服を目にする機会が多いし、どれも可愛いデザインですよね!
この展示では、作品の紹介として
・けいおん!
・ラブライブ!サンシャイン!!
ときめきメモリアル
が展示されていました!
学校制服最前線
メディアとの関わりの後で、「学校制服最前線」と第されたセクションでは、京都市立工業高校の事例が紹介されていました。
この学校は数年前に創立された学校で、その制服にはなんと、漫画に登場する制服を採用しているのです!
漫画雑誌『マーガレット』に掲載の漫画に登場する制服を採用していて、実際に生徒たちからも好評だし、志望する生徒も増えたとか!
学校制服⇄アイドル
制服をモチーフにした衣装ということで、秋元康がプロデュースする「AKBグループ」のことが紹介されていました。
申し訳ないですが、アイドル系は一切興味がないので、あまり記憶に残っていないです…..。
平成の30年間で日本の女学生服は〈ティーンの魅力を輝かせる服〉へと変化しました。 963 (くるみ)のように、学校制服を〈衣装〉とするアイドルも登場(写真左)。そしてまた、アイドル衣装制作のノウハウをとり入れた〈学校制服〉も登場しています。右はその一つ #熊本県立芦北高校 の制服です。 pic.twitter.com/LHoxY87bjX
— 弥生美術館・竹久夢二美術館 (@yayoi_yumeji) 2019年4月17日
#熊本県立芦北高校 の制服はAKB48グループ等の衣装デザインで知られる #茅野しのぶ 氏率いる #オサレカンパニー さんが、制服メーカー #AKASHI S.U.C.とコラボレートして作ったものです。襟元や袖口など細かなディテールに凝っていてステキです。#ニッポン制服百年史 pic.twitter.com/fLMakwGTHq
— 弥生美術館・竹久夢二美術館 (@yayoi_yumeji) 2019年4月17日
かとうれい「ロマンチックあげるよ」
短いポエムとそれに合うイラストを作品とするクリエイター「かとうれい」さんの作品が並んでいました!
「ロマンチックあげるよ。」の作品以外に、商業誌等で手がけたものも展示してあり、私が知っているものだと武田綾乃さんの小説『青い春を数えて』の表紙イラストを担当された方でした!
【展示作品】
小さな幸せ
遠出
退屈すぎる青春と僕らの距離
卒業
「約束」ジャケット (by サイダーガール)
幼い足どりで辿り着いたこの旅に名前を付けよう pic.twitter.com/R98fr25faj
— かとうれい rei kato (@rainnu_) 2019年4月21日
和遥キナ
イラストレーターの「和遥キナ」さんの作品が展示されていました! 私も好きな作家さんなので、嬉しいです!
また、和遥キナさんのコメントというかコンセプトが本当に素晴らしくて、この展覧会の中でも特に印象深い文言になりました!
女子校生は日本が誇る文化だと思う
ニッポン制服百年史/和遥キナ
また、「毎日JK企画」というその名の通り毎日女子高生を描くという作品企画に関しては、以下のようなコメントをしており、この言葉が本当に胸に残りました!
「今」を残しておきたい
女子高生本人たちからは「わかる」と
OGたちからは「嬉しい」と
そして男性たちからは「尊い」と
ニッポン制服百年史/和遥キナ
そして、最後の言葉がとにかく頭の中に響きました!
強いアイデンティティを感じるし、私個人的な感覚だとどこか「鑑賞対象」になっていた部分もある気がするのですが、この言葉にはハッとしましたね。
女子高生は、女子高生のものだ!
ニッポン制服百年史/和遥キナ
【展示作品】
わたしの三年間
冬の幻
グラウンドの思い出
ユキカナギ
泡沫の夢
「毎日JK企画」(Webサイト)
君の夢が、終わるまで
【告知】
弥生美術館で開催の
『ニッポン制服百年史ー女学生服がポップカルチャーになった!』
本日4月4日に始まりました!【参加作家】
江口寿史/森 伸之/青木光恵/藤井みほな/今日マチ子/佐藤ざくり/かとうれい/和遥キナ 他https://t.co/upm8jlJgZR pic.twitter.com/7BQieAl7A3— 和遥キナ (@kazuharukina) 2019年4月4日
【サイン会告知】
『5月11日』に、弥生美術館様でミニトーク・サイン会をいたします!
ミニトークは午後3時から、
サイン会は午後3時40分頃からです。ミニトーク会は事前申込不要・無料(要入館料)
サイン会の参加方法については、下記URLご確認ください!詳細➡https://t.co/PY70n9etA0 pic.twitter.com/M1zoAb0vz4
— 和遥キナ (@kazuharukina) 2019年4月23日
世界に羽ばたくKING OF POP!
江口寿史
正直な話、私は全く江口寿史さんのことに詳しくないんです。
もちろん、街なかで看板を見かけたり、書店で本の表紙を見れば江口寿史さんの作品だと分かりますが、どんな作品を手がけているとか、刊行漫画やその他活動等については全く知らないんです……。
それでも、やはり「制服」とか「少女」とかのイラストや展覧会、書籍や画集等を観ると必ずと言っていいほど登場する方なので、凄いんですよね!(今回の展覧会のポスター・イラストも江口寿史さんです!)
【展示作品】
月間フレッシュジャンプ表紙 1984年3月号
ラッキーストライク 予告
Tribute to YASUYUKI OKAMURA
ゲーム「リアルエイジ」のキャラ設定
はじめて投票するあなたへ、どうしても伝えておきたいことがあります。
KAWAII
ハロー!チャンネル vol.8 裏表紙
RKK BOY & GIRL キャンペーン
熊本地震応援イラスト
その他:森伸之さんのツイート
せっかくなので、森伸之さんのツイートを何件か掲載させていただきます!
去年の今ごろ見かけた女子高生。マフラーぐるぐる巻きは今年も主流ですね。週刊ポスト連載「街のツボ」より。 #街のツボ pic.twitter.com/xzhEdwI0Cu
— 森伸之 (@gooitch) 2018年12月21日
茶髪全盛期の1996年に描いたイラスト。そういえば最近、刈り上げている女子高生を見ました。懐かしかった。山脇学園にはもう三つ編みの規則はありませんが、卒業式では自主的に三つ編みにするのが「伝統」になっているようです。(初出:『制服通りの午後』東京書籍 1996) pic.twitter.com/Us9IS9kdiE
— 森伸之 (@gooitch) 2019年5月28日
大阪は自由だ!
週刊ポスト連載「街のツボ」2018年6月。 #街のツボ pic.twitter.com/Vlu63h4KEx— 森伸之 (@gooitch) 2018年7月18日
東京の現在の女子高生の着こなしは、2010年頃の石川県に似ている。とはいえ東京が地方の真似をしているというわけではなく、女子高生的なドレスコードから解放された東京が「楽なほう自由なほう」へと流れた結果、着こなしが似てきているのではないかと。 #街のツボ pic.twitter.com/FdVvpjX8cc
— 森伸之 (@gooitch) 2018年4月30日
「アフター6ジャンクション」で出てきた面白いタイの結び方にはこんなのも。80年代フェリス女学院をはじめ石川町駅近辺の学校で流行した通称「石川町結び」は細く伸ばしたタイの先を小さく結ぶスタイル。大きな襟をまたぐようにスカーフを結ぶ名古屋の中京女子大学附属(現・至学館)も個性的でした。 pic.twitter.com/xbdnUfC4Dc
— 森伸之 (@gooitch) 2018年4月25日
今日使える女子高生のライフハック #街のツボ pic.twitter.com/xzGfr9x6Qn
— 森伸之 (@gooitch) 2018年1月23日
森伸之新著『平成女子高制服クロニクル』(河出書房新社)より、「平成最後のハロウィン(渋谷)」。ネタ化したコギャルに平成の終わりを思ふ…。続きは弥生美術館・本日午後3時~のギャラリートークにて! #平成最後の pic.twitter.com/4FRqNope5Y
— 弥生美術館・竹久夢二美術館 (@yayoi_yumeji) 2019年4月27日
展示内容の紹介は以上です!
今回お土産で買ったポストカードはこの2枚!
1枚は江口寿史さんの作品で、今回のキービジュアルの元です。
もう1枚は和遥キナさんのイラストで、「ブレザーのここが好き!」とはまさに今回の展覧会に合うものだと感じました!
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!