あと、パッと順位表を見た感じだと、第2シーズンとか2クール系のアニメは順位は低めな感じです。新規アニメのクオリティが高かったのと、継続アニメは持ち直しというか、展開が微妙だったんですかね…….。
1位
宝石の国
宝石たちの中で最年少、硬度三半とひときわ脆いフォスフォフィライトに与えられたのは、博物誌編纂という仕事。彼はその目で世界を見、様々なことを経験する中で、しだいに大きなうねりに飲み込まれてゆく。
月から飛来する謎の敵“月人”。彼らは宝石を攫っていくが、その正体、目的とは何なのか?
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まずは何よりも、映像が素晴らしいです。
描かれた宝石たちは、CGの無機質さや人工的な雰囲気によって「人ではないキャラ」という印象がより際立っていたように感じました。
本物の宝石や鉱物が持つ輝きを放っていて、光を浴びてキラキラと煌めき、カラフルに色づいた光彩がまき散らされる様子は本当に美しかったです!
また、日光を浴びて放たれる光の乱反射がこれまた綺麗でした。逆に、夜、月明かりに照らし出される紅色の姿も鮮烈でした。
そして、これまた「透明感」が美麗でした。
揺れる髪は言葉には表せないような、ガラスのような透明感を出していて、凄いと思いました。
もう一つ、作品として良いと思ったのは、宝石や鉱石が持つ自然界本来の特性を、キャラクターの性格として見事に描いていた事です。
脆い鉱石のフォスフォフィライトは戦闘に向かず、双晶という特性を持つアメジストは双子、他の鉱物の特性を活かすルチルは医者。
それから、「割れる」という表現が斬新で、また怖かったです。
「死ぬ」ではなく「割れる」で、割れた破片を集めて組み直せば彼女/彼らは元通りになる。
戦闘で手足や胴体、顔が割れて砕ける場面の「あぁ!」という、どうしようもない残念感が怖かったです。
あと、フォスの脆いという特性が、日常生活をしてても簡単に割れるという、物理的に描かれていたのが良かったです。
作品としては、その美しさに目が眩んで物語が霞んでしまいますが、凄いです。
宝石/月人/海人と謎多き三者の存在、神話的に少しだけ明かされた彼女らの誕生の秘密、疑惑の目が向けられる金剛先生…………とあまりにも曖昧な内容なのに、すんなり受け入れられて、消化不良と感じないのが気持ちいいです。
また、主人公フォスフォフィライトの成長や、仲間・友情という感情、代わり映えしない生活にある楽しさ、戦う意味、それぞれの役割など詰め込まれた密度の高いお話しだと感じました。
そしてそして、宝石たちキャラクターが可愛すぎる!! もう、可愛いし、愛らしいしで最高!!
序盤のフォスには笑わせられたし、金剛先生は眠くてお茶目。ダイヤは超絶可愛いし、シンシャはクールで、ボルツは格好いい!
2位
このはな綺譚
神様に遣える狐っ娘たちが働く温泉宿「此花亭」。
「このはな綺譚」は此花亭に奉公にきた新人仲居の柚と、 柚を取り巻く仲間たちとの心温まる物語。
仲居たちの想いはひとつ。 「正体が何者でも、 どなたさまでも、お客様は神様です。」
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相手を想いやる、優しさと気遣いに溢れる、「おもてなし」に満ちた作品でした。
旅館の仲居さんというお仕事の中で、お客様の要望や頼み事を快く引き受けるのは当然。
そして、それに加えて、相手の気持ちを推し量ったり、要望の裏にある本当のお願いを汲み取って、少しだけ手伝ってあげるような、優しさが良かったです。
旅で疲れてたら足湯を用意し、仕事で忙しい客にはおにぎりを用意する。
些細な気遣いなんですが、それがとっても嬉しいんです。
また、相手の心に寄り添った色々な事がとても感動的でした。
想いを伝える手助けをしたり、心残りを和らげてあげたり、時には相手を想って涙して、または一緒に明るい笑顔を見せてくれて。
「心」という目に見えないものだから、考えたりすれ違ったり、想いやったりする様子が本当に優しいなぁ〜と思いました。
主人公の柚ちゃんが懇切で、親切で良かったです。とにかく可愛くて、優しくて、楽しくて涙もろくて。
新人ゆえの不慣れな部分や、慌てた姿、失敗などは見ていて微笑ましい。また、相手の隣に立って一緒に涙し、笑うその距離に感動しました。
彼女の言葉がとって心に染みました。どこか詩的でありながら、大切なことをしっかりと言っていて。
四季の変化についても。
物語の中で、春の桜、梅雨の雨、夏の怪談と夏祭り。秋の紅葉と、年の瀬、そして新年。
四季折々の景色の変化や、文化の変化、心情の変化などを登場人物たちの言動や服装などで綺麗に表していて、美しかったです。
また、エンディングもその季節ごとに変化があり、これまた良かったです。
登場人物の皆んな、本当に最高です!
3位
クジラの子らは砂上に歌う
砂の海に覆われた世界の中、小島のような漂泊船「泥クジラ」の上で暮らす人々がいた。
超能力“情念動(サイミア)”を有する代わりに短命な「印」と、能力を持たないが長命の「無印」からなる彼らは、小さな共同体として穏やかに過ごしていた。
記録係である少年は、ある日謎の少女と出会う。それは新世界を開く福音なのか、破滅の始まりなのか───
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この作品は、何よりもまず美しい背景に目を奪われます。
まるで色鉛筆で描かれたかのように優しく柔らかい線と、淡く霞むように溶け合う色が美しいです。
今までにないような、芸術的な背景で驚いたし、凄いと思うしかないというか、ただただ感嘆してました。
あと、滑らかに波をたてる砂の海が綺麗でした!
そして、全く新しい世界観であるという点と、その世界観が私は大好きです!
異世界ファンタジーや、if戦記などと違い、これまでに無い世界を創り上げたのが凄いです。
(例が変ですが)『ロード・オブ・ザ・リング』のように、世界をまるまる一つ創り上げてしまっているんですよ!
その中でも特に、文化面が素晴らしいと思いました。
死者を砂の海に流す葬式、涙を流してはならないという風習、砂を掛け合うお祭り…………。人々が生きる拠り所にする文化を産むって難しいと思います。だからこそ、凄いなぁ〜と。
淡くて壮大な砂の海を背景に、小さな島で紡がれる人々の生活が丁寧でした。
そんな美しい世界観・背景とは裏腹に、世界は残忍さと秘密を秘めていました。
「泥クジラ」という船の真実、砂の海の果てにある国、殺戮と侵略を糧とする“帝国”………。
仲間が殺される悲しみと、武器を取って戦う怖さ。ぶつけようのない怒りと、やり場のない悲しみ。
ここがとても印象的でした。
そして、物語の中核を成すのは「感情」と「生死」だったように感じました。
感情を有する民と、感情を排した民の二者が対比され、それぞれの違いが描かれました。 また、“能力”の有無により短命/長命と命の長さが比べられ、それぞれが抱く想いが描かれました。
さらに、先程挙げたように、人の死を戦争や葬式という観点から描いていました。
こうやって、色々なパーツが物語を深くしているんだと思いました。
4位
Just Because!
高校三年の冬。 残りわずかとなった高校生活。
このまま、なんとなく卒業していくのだと誰もが思っていた。 突然、彼が帰ってくるまでは。 中学の頃に一度は遠くの街へと引っ越した同級生。
季節外れの転校生との再会は、 「なんとなく」で終わろうとしていた彼らの気持ちに、 小さなスタートの合図を響かせた。
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高校3年生という時期を、写実的な背景と丁寧な心理描写で描く、等身大の群像劇。
高校3年生という時期。
進路という名の大きな選択を迫られ、大学へ進むのか就職するのか。受験をするならどこを目指すのか、勉強をどうするのか。
旧友やクラスメイトなど友達との付き合い、後輩とのやり取りなど対人関係が難しくなる時期。
そうした「悩み」や「苦悩」が幾重にも積み重なる高校3年生という時を舞台にして、主人公らの心情を丁寧二描いていると感じました。
こんな、小さな悩み事を考えたりする姿が“等身大”に感じました。
そうした悩みが渦巻く中、部活を引退し、必修の授業が減る中で友達と会う時間がどんどんと無くなっていきます。
そんな時に、何人かの友達でLINEのグループを作って他愛のない話をしたり、スタンプを送り合ったりする様子がとてもリアルに感じました。
また、「受験勉強してるから……」とメッセージを送る事を躊躇したり、『既読』を気にしたりするのもまた、現実味があるなぁ〜と。
そして恋。
一人の男子の転校によって動き始める「恋」。ずっと心の中に恋慕を抱いていた相手と再開したり、想いを口にしたり、伝えられなくてモヤモヤしたり。
泣いたり、笑ったり、叫んだりと感情を顕にしたり。
なんだか見ている方がドキドキしたり、モヤモヤしたり、泣きたくなったり、手を上げて喜びたくなったりしました。
こういうのが描けるのは、やはりフィクションならではなんだろうなぁ〜と。
こうした内容により現実味を加えていたのが、写実的や背景です。
写真のように描かれた町並みや、交通機関、コンビニや神社などの建物。
また、ペットボトル飲料や受験対策本、町の広告やカメラなどの小物が本当にリアルです。
それもそのはず、エンディングの協力企業を見ると、神奈川県の公営施設や湘南モノレール、伊藤園やキャノン、数学社などの本物の企業が多く名前を連ねており、驚きました。
11話と、最終12話が本当にいい話でした。
それぞれ自らの進路を定めて、決意を固めた11話。そして12話の冒頭の卒業式で読まれた答辞の内容が心に染み、桜舞うラストが素晴らしかったです。
5位
十二大戦
十二年に一度開催される第十二回目の十二大戦。
干支の名を宿す十二人の猛き戦士が互いの命と魂を賭けて戦う。
参加者は『子』『丑』『寅』『卯』『辰』『巳』『午』『未』『申』『酉』『戌』『亥』の十二人、異様なる戦士たち。
その戦いに勝利した者は、どんな願いでもたったひとつだけ叶えることができる。 どうしても叶えたいたったひとつの願い―― 最後に生き残る者は誰か?
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西尾維新原作ということで期待していました。前半は期待を大幅に上回る展開だったのですが、中盤から後半にかけて段々と微妙になっていってしまいました。
まず、なんと言っても驚きは、12人の登場人物を次々となんと躊躇もなく殺していく展開には驚きました。
事前に「この作品はキャラが次々と死ぬよ」と友人に教わっていたので覚悟はしていたのですが、それでも驚きました。
だって、『十二大戦』が開幕する前、スタートの合図がなる前から既に一人死んでるですよ? これは笑うしかないじゃないですかwww
「は?お前もう死んでるのかよwww まだ始まってねぇぞww」と心の中で叫びましたよ(笑)
そして、12話の中でなんの躊躇いもなく、迷いもなくキャラを殺していくのは驚きですよ。
ただ、逆も然りでした。
まず、登場する個性的なキャラ達のやり取りとか、詳しい事を知る前に死んでしまうのは残念でした。
また、12話構成の中盤意向は誰かが死ぬのが当たり前のパターン化していたので、「どうせ今回も誰か死ぬんだろ?」と好奇心が薄れてしまったのも残念でした。
十二支をなぞらえた、強者揃いの12人の戦士たちがお互いに力をぶつけ合って殺し合う、まさに『竜虎相搏つ戦闘記』。
そんな戦いで、それぞれが持つ能力を活かした戦いが良かったです。爆弾、毒、酔拳、守備に攻撃、銃………などなど。
そして、彼らの名前がまた面白い! 見事に十二支を誤変換したような名前ですよね(笑) 名前と能力を表した肩書というか、決め台詞も良い!
あと、彼らって殺しの天才なんです。戦場で活躍する人殺しの玄人たち。
そんな彼らが語る正義観がとっても良かったです。
例えば、正しい事をするにはどうすればいいのか問われた戦士の回答。
「まず、正しい事をしようと思う。そして、する。」
それから、平和協定を結ぶ事に長けか、何人もの人の命を救ってきた女性戦士の言葉。
「私ほど、人を救えなかった人間もいないよ。国が滅ぶのを何度も見てきた。いわれのない虐殺を繰り返し見てきた。正義の蛮行を瞼に焼き付くほど見てきた。人間狩りを、奴隷制度を、仲間割れを、非人道兵器を、人身売買を、姥捨てを、親殺しを、子減らしを、文化の弾圧を、遺産の大量兵器を、資源の枯渇を、差別と偏見を、復讐と逆襲を、男尊と女卑を、飢餓と疫病を、見て、見て、見て、(中略)、見てきた」
6位
3月のライオン(第2シーズン)
中学生プロ棋士として注目を集めた高校生、桐山零を中心に回る物語。
第2シーズンでは新人戦に挑む桐山や、二階堂らライバルが繰り広げる戦いを描く。
そして、零がお世話になっている和菓子屋の川本家三姉妹の次女、ひなたは中学校でイジメに合っていた。
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どんな過去を持った人でも、どんな今を抱えている人でも。盤の上でなら対等に、学んだ事を基に静かなる戦いが繰り広げられる「将棋」。
第1シーズンでは将棋を通した桐山零の成長が描かれましたが、第2シーズンでは勝負をする桐山零が描かれました。
どうしても勝ちたいという強い思いで挑んだ新人戦。
一手に込める想いの強さとか、対戦の状況・相手への苛立ちを描いたりと「勝負」としての将棋が描かれていたので、これまで以上に真剣さが滲み出ていたように感じました。
また、棋士が背負う重たいものも垣間見えました。
特に、桐山のライバルを自称する二階堂の生き様が強かったです。病弱な身体を抱えながらも、集中力と持久力が必要な将棋の世界で立たない抜く彼の姿が強かったです。
そして、この第2シーズンで最も濃く印象に残っているのが、明るく優しくて可愛い少女に起きたイジメ。
私も大好きなひなたちゃんが、イジメに遭うというだけでも心苦しいのに、クラスメイトの様子やや先生の対応が本当に酷くて、見ているこっちも心苦しくなりました。
それでも、自身の強い考えと、毅然とした態度で立ち向かう彼女の様子が本当に力強く感じたし、頼もしく感じました。
また、誰にも言えない彼女の様子を察して包んでくれる温かい家族の存在。親身に考える零ちゃん。熱く相談に乗ってくれた林田先生。
近くで支えてくれる人たちの存在が、とても優しく感じて感動しました。
彼女は、ひなちゃんは絶対に間違っていない!!!!!
9位
キノの旅 ─the Beautiful World─ the Animated Series
主人公の人間キノと言葉を話す二輪車エルメスは、世界をあちこちにある個性豊かな国々を旅している。
時に優しく、時に哀しく、 時に滑稽で、時に胸に突き刺さる。
そして、珠玉の物語たちは、 一言では言い表せない鮮烈な光景を私たちに見せてくれる。
“美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい”世界を。
数多存在する小さな国を巡る旅人と相棒のバイクの旅日記。
キノとエルメス、またはその他のキャラたちが旅をする様子は、どこか淡々としていて旅の道中よりも、旅先の風景が頭のなかにすんなりと入ってきた印象です。
私たちの住む現実世界に存在する社会矛盾や生活問題、想像や空想の世界。
そんなものを、非常識な風習や規範・伝統や統治体制を有する1つの国として具現化していました。
それは、中性で中立的な主人公の目を通して客観的に描くことで、指摘して、警鐘を鳴らしているようにも感じました。
面白く、そしてとても興味深い短編集でした。
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10位
魔法使いの嫁
彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていはいない15歳の羽鳥チセ。
そんなチセを弟子として、そして将来嫁として迎え入れたのは、異形の魔法使い・エリアス。
魔法使いの暮らしの中で、チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく。
これは、世界の美しさを識る為の物語。
魔法使い自ら使用する派手で劇的な“能動的”魔法ではなく、日常の隣にいる存在・自然の力・掟や仕組みなどを利用した“受動的”な魔法が描かれてて良いと思いました。
自然界や妖精たちと紡ぐ静かで美しい世界の優しさと、そこから豹変して恐ろしい姿を現す怖さの両極端が組み合わされた作品で、そこが物語に深みを与えていたのだと思いました。
自らの命すら捨てかねない程に自分を卑下し、必要ない存在と考えていた少女が、色々な人との触れ合いなど、周囲からの影響で変化する彼女の心境が丁寧に描かれていて良かったです。
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11位
結城友奈は勇者である ─鷲尾須美の章─/─勇者の章─
「結城友奈は勇者である」より2年前。
鷲尾須美は小学六年にして神樹に選ばれた 世界を守る勇者である。 同級生の乃木園子、三ノ輪銀と一緒に、 かけがえのない日常を大切にしながら、 お役目を果たしていく須美。
そして、物語は鷲尾須美から結城友奈へ。
『鷲尾須美の章』
前日譚として非常に興味深かったです。
視聴者の私たちは、勇者システムという栄誉の裏に隠された“呪い”の真相を知っているから、明るく楽しい日常が徐々に侵食されていく様子を見るのが、とても苦しかったです。
『勇者の章』
そして繋がった結城友奈の物語。アニメ第1期『ゆゆゆ』で描かれた勇者らの呪縛と「満開」から開放されたのに、また彼女たちを苦しめる“代償”が襲うのは苦しすぎます。
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12位
少女終末旅行
人間たちの文明が崩壊し、残されたのは廃墟となった巨大都市と朽ち果てた機械だけ。
そんな終わりの世界で、 ふたりぼっちになってしまった少女、チトとユーリは今日も延々と続く廃墟の中をあてもなく彷徨う。
荒廃した終末都市を放浪する2人の少女。
たった二人だけの旅模様まとっても可愛いです。あと、エンディングのクレジットで気が付きましたが、声優が2人だけって…….。
チトとユーリの二人は、緩くやんわりした外見、ゆったりした口調、少し間の抜けた性格のなどがとても可愛い!!
終末世界という雰囲気を全然感じさせないあの雰囲気、大好きです!!!
始めはただ面白いだけのアニメだったけど、終末世界で忘れられた人類の遺産や、思想に片鱗が時々現れるようになり、曖昧だから深い作品になっていました。
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13位
将国のアルタイル
将軍《パシャ》と呼ばれる為政者たちの治める草原と砂漠の国・トルキエ将国で史上最年少将軍となったマフムート。
バトルライン帝国の侵略が始まった今、 国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂かんと動くマフムートは、 いかにして自分の国を平和へと導くのか?
架空の中東地域を舞台に大陸の覇権を争う架空戦記。
『アルスラーン戦記』と被ってしまいそうな内容ですが、より現実の中東世界に似た世界観や用語で面白いです。
圧倒的な軍事力で侵略を目論む帝国と、交渉と計算で反帝同盟を造り上げる主人公。乱世の世でいかに敵勢力に勝つかの知略が見応えありました。
2クール目は、遂に戦争の火蓋が切って落とされ、マフムートの人望と交渉能力・先見の明により形成される反帝同盟の様子が、政治的策略と利益を考慮した交渉で面白かったです。
また、戦力や地形,騎馬民族の知恵など様々な要素を総合的に考えながらの戦争が見応えありました。
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14位
ボールルームへようこそ
平凡な中学生・富士田多々良はある出来事をきっかけに社交ダンスの魅力に引き込まれていく。
「何か一つでいい、好きだと言えるものがあれば」 今の自分から変わるため、 多々良は社交ダンスの世界へ飛び込む。
多々良の成長を圧倒的な「熱量」で描く、 唯一無二の青春ダンスアニメ、ここに開演!!
1クール目の「楽しいダンス」から大きく1歩踏み込んだ、美しい洗練された「踊る」が描かれた2クール目。
自らのダンスを追求するだけでなく、相手との兼ね合いを考えながらダンスを向上させていく様子が描かれていて、「競技なんだなぁ~」と感じました。
目の前の他人と“一緒に”踊るダンス。
理解出来なくとも、各々が背負う過去、ダンス観、目標などを互いにぶつけ合い、主張しあうから見応えありました!
そして、最終話で描かれた勝敗の行方。一視聴者として固唾を呑んで見守ったし、結果が分かった時には、本当に嬉しかったし、感激しました!!!
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15位
ブレンド・S
ツンデレ・妹などなど、店員さんのいろんな「属性」が楽しめる喫茶店で、新人アルバイトの苺香が店長にリクエストされたのは、なんと「ドS」キャラ!?
一生懸命働くうちに、意外と「ドS」の才能が開花してしまい…….。
きらら原作のキャラ設定系喫茶店を舞台にしたお話。
《ドS/ツンデレ/妹/お姉さん/僕っ娘》と各々の登場人物が演じる“設定キャラ”が最高に可愛いいです!
そして、もとろん通常時の“キャラ”もまた超絶可愛い!
キャラクターも絵も、言動も可愛いし、あらゆる好み(性癖)に答えるようなサービスが盛り沢山で嬉しいです! 見ていて、笑みが溢れてしまいます(笑)
あと、とにかく主人公の苺香さんが可愛すぎですよ♡
まず見た目が超絶可愛いじゃないですか。そして勘違いや思い込みの行動が可愛いし、さりげない萌えセリフが可愛いです!!
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16位
食戟のソーマ 餐ノ皿
幸平創真は、 超エリート料理学校「遠月茶寮料理學園」で様々な料理人たちと出会い、成長を続けるなかで 学園の頂点、遠月十傑にも勝負を挑む。
十傑と勝負する舞台は、遠月恒例行事である学園祭――その名も「月饗祭」。彼は何を起こすのか!?
一方、その裏ではある人物による計画が動き始め――? 創真の新たな戦いが幕を開ける!
これまで2期をかけて描いてきた遠月学園で料理の腕を磨く創真の様子と、成長。そして、いよいよ十傑との対決です!!!
学園祭という、一年生も十傑も、全生徒が同じ条件のフィールドに立ち、それぞれが磨いてきた料理の腕と技術、そしてアイデアと美味感覚で競い合う様子が格好良かったです!!
食のバトルは上下階級と善悪に構図を移す。
個々人の想像力と腕前による美食が強権と画一化に侵されるのには断固反対。
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17位
いぬやしき
定年間近の犬屋敷壱郎と、高校生の獅子神皓はある晩、突如飛来したUFOにより機械の体に生まれ変わった。
手に入れた能力で、自分の意に背く人々を傷付けていく獅子神と、 獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。
人間の本質は善なのか、それとも悪なのか…?
肉体を機械化された2人の男性。
機械になった今、生の実感を「他者を救う事」で得るか、「他者を殺す事」で感じるかの両極端に別れた二人の姿は「可哀想」の一言では片付けられない苦しみがあったのだと思う。
淡々と軽々しく描かれる獅子神の殺戮は、行為する彼自身が無感情だから“作業”のように思え、無味乾燥で少々つまらなかったです。
一方で、自身の感情と道徳を拠り所にして、地道に人を助ける犬屋敷さんの姿が、人として素晴らしいと思いました。
最終話、救われない中で最後に見せた、“救い”がとても感動的だったし、悲しかったです。
TVアニメの声あて初挑戦という小日向文世さん、味のある演技で良かったし、なんだか可愛い演技もあって面白かったです! (まさか鉄腕アトムの歌が聴けるとは!)
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18位
つうかあ
レーシングニーラー女子高生部門のエキシビションレースが開催され、全国から集まった「ニーラーレース」の淑女達が、闘志の炎を燃やしている。
今季のドライバーとパッセンジャーをみなさんに知っていただく、お披露目レース。 デモンストレーション走行で無理な競り合いや追い越しはしませんが、それは本戦でご期待ください。
今季優勝を狙って戦う女子レーサーたちが、今!駆しりだす!
レーシングニーラーという競技を初めて知りました。
二人乗りのサイドカーに乗り、体重移動でコーナーを走り抜けたりするのは技術的に難しいでしょうし、またドライバーとパッセンジャー二人の心を合わせるのが重要だと思いました。
高速で走る車の上で互いに命を預け合うスポーツだからこそ、お互いのをしっかり信じて走る姿が格好良かったです!!
そして、その上でスピードを求める姿が格好いい!!
信頼が大切なペアの間に生まれる“信頼”にも色々な形があり、お互いにぶつかりながらも成長し、結束を強めていく様子が良かったです。
特に、息ぴったりな三宅女子、ズレズレの多可女学園、ドッペルゲンガー茂木女子が最高に好きです!!!
ただ、全12話の中で7校の出場チームを各1話につき1校で紹介していたので、物語の内容としては少々薄いと感じました。
また、もっとテクニック面を詳しく描いたら面白いとも思いました。
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19位
魔法陣グルグル
旅に出たジミナ村の少年ニケは、不思議な魔法グルグルを使う少女ククリと出会う。
お調子者の小さな勇者と天真爛漫な魔法使いの少女が繰り広げる、 「思いっきり笑えて、ちょっぴり泣ける」 王道冒険ファンタジーが今、幕を開ける!
魔王を倒す旅に出た勇者とグルグル使い。
2クール目はより魅力的で狂気なキャラが多く、賑やかで楽しかったです! キャラが濃いとか面白いという次元を超えたような、もはや本当にギャグを背負うような登場人物たちで楽しい!
2クール目は物語もギャグだけに傾倒せず、勇者としての正義とか、恋模様や「心の力」とかが語られていて濃かった印象です。
特に、グルグルという心を映す魔法を通して描かれたククリの“気持ち”が良かったです。
相変わらずというか、特徴でもあるんでしょうが、シリアスな場面でギャグを挿入できる神経が凄いです(笑)
だって、最終話の愛と感動と正義に満ちた最終回、あんな汚し方(褒め言葉)をするなんて!!!!
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20位
鬼灯の冷徹 第弐期
これは地獄のお話。
あいもかわらず亡者であふれ返っている地獄では、閻魔大王の第一補佐官・鬼灯が、亡者への呵責や獄卒の指導に、現世への視察と大忙しの日々を送っていた。
そんな鬼灯といつもの愉快な仲間たちに、幼馴染や双子の妖怪、雪鬼など騒々しくも楽しい地獄の毎日が再び幕を開ける!
良い意味でも悪い意味でも、「相変わらず」というのが正直な印象です。
笑わせ方とかブラックジョークやユーモアなどは1期同様に面白さが健在だし、安定感があったので良かったです。また、パロディがキレッキレでしたね(笑)
一方で、これと言って大きな変化が無かったのは少しつまらなかったです。(まぁ、ギャグアニメなので仕方ないのかもしれませんがね)
1期と比べると神話や地獄世界の説明&解説が多かったように感じ、勉強になった(?)点も少なくなかったです。
ただ、相変わらず地獄とか黄泉の国の全体像や組織図はイマイチ理解出来ていないです…….(笑)
新しいキャラクターも沢山登場して、閻魔帳はより賑やかに! 個人的には座敷わらしの二人が可愛すぎて大好きです!!
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21位
アイドルマスターsideM
できたばかりの小さな芸能事務所「315プロダクション」。
そこにスカウトされて集まってきた男性アイドルたち。様々な前職を持ち、それぞれの思いを胸にアイドルに転職した彼らが、トップアイドルを目指し、夢に向かって紡ぐ新たな物語。
理由《ワケ》あって、アイドル!
女性アイドル作品と違って、「可愛さ」で飾り立てることがなく、仲の良さや服装など雰囲気で誤魔化さない、紳士アイドルだからこその“良さ”があって良かったです!
まず熱心にアイドルを目指している姿がとても印象的でした。趣味や部活ではなくて、「仕事」だから取り組み方が真摯で好印象です。
また、男性だからなのか、自分の考えるアイドル像や目的を頑なに信じて、なかなか考えを曲げようとしなかったという印象も受けました。
ただ、人数が多くて各ユニットとメンバーの紹介メインになっていたのが残念です。
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22位
Fate/Apocrypha
一族の悲願のため強奪した大聖杯を象徴に掲げる黒の陣営。
彼らの野望を阻止せんと魔術協会によって招集された赤の陣営。
ルーマニアを舞台に繰り広げられた聖杯大戦は、 徐々にその様相を変える。
全人類の救済を願う“奇跡の子”天草四郎時貞。
聖杯大戦の調和を願う“聖女”ジャンヌ・ダルク。
“竜殺し”の力をその身に宿し、己の願いの為剣を取る少年ジーク。
それぞれの願いの果てに、“外典”が紡がれる。
聖杯戦争の体をなさず、大戦の構図さえ崩壊した異常な展開で、私が「ZERO」や「stay night」から抱いてた、形式を重んじた聖杯戦争像から大きく離れてしまっていて、残念に思いました。
具体的な事として、1番は使役されるはずのサーヴァントがあまりにも自由すぎる点です。マスターを手に掛けたり、聖杯に入って願ったり。マスターとサーヴァントの2人一組で戦うというのが好きだったのですが…….。
また、英霊七騎×七騎=十四騎というサーヴァントの数と、それに付随してマスターも十四人いる訳です。魔術師・英霊の数が多すぎて物語が表面的にしか語られないし、戦闘描写だけで終わってて残念でした。
もっと心情面とか駆け引きとかを描いて欲しかったなぁ~と。『Apocrypha』はどこか猪突猛進的な、何も考えずに戦っているような気がしてしまって……。
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23位
ラブライブ!サンシャイン!!
静岡県沼津市ある私立浦の星女学院。
2年生の高海千歌を中心とした9人の少女たちが、大きな夢を抱いて立ち上がる。 それは、キラキラと輝く“スクールアイドル”になること! 諦めなければきっと夢は叶う───。
いまはただ輝きを目指して、がむしゃらに駆け抜けていこう!
ここから彼女たちの「みんなで叶える物語」が始まった!
“元気と勢い”に後押しされ過ぎてる気がしました。
もちろん、元気が良いのは大切ですし、一つの夢に向かて進もことも重要でしょう。でも、それはあまりにも運任せだと思います。
その元気と勢いに「練習」や「努力」を加えてほしかった、描いてほしかったです。
輝きを求める彼女達を阻む幾重もの障壁を超える、という目的が重視されていたのが残念でした。
もっとその過程や手段、頑張った部分などをしっかりと描いていれば、より一層い作品になったと思いました。
また、不要なエピソードが目立ち、1期ほど感動や輝きを覚えなかったです。
2期になってまで犬のエピソードとか必要ありますかね??
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24位
Wake Up, Girls! 新章
仙台の弱小芸能プロダクションに所属するWUGは、国民的アイドルグループ「I-1club」を『アイドルの祭典』で破り、優勝した。
しかしアイドル経済不況と呼ばれるこのご時世、現実は甘くない。7人は地道なアイドル化活動に追われる日々が続いていた。
個人的な都合ではありますが、『WUG』は2015年の劇場版2作未鑑賞なので冒頭部分の話が分からなかったです。(TVとかネットとかで放送して欲しかったです….)
アニメの内容としては、1期と違い物語の一貫性が薄いように感じました。
一応、ファンイベ&ツアーという大きな目標はあるものの、話が各メンバーでバラバラになってしまっているような印象を受けました。
全員で歌詞を考える部分などにもう少しフォーカスすれば、より一貫性を持つとともに、WUGの結束力もより示すことが出来たのではないでしょうか?
「宣伝するための仕事」という意味では仕方ないのですが、メンバーが別々に分かれて仕事をするのが悲しかったし、皆んなの心がバラバラになっていく様子を見るのも残念でした。
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25位
URAHARA
東京・原宿で、ファッションやスイーツなど自分たちのオリジナルグッズを扱うおしゃれなお店「PARK」をオープンしている三人の女子高生、りと・まり・ことこ。
奪うだけでモノを作り出すことができない宇宙人スクーパーズとの戦いを通じてそれぞれ自分自身を見つめ直し、自分にとってクリエイティブとは何か、なぜ作りたいと思うのか、何のために作るのか、考える物語。
舞台は原宿の裏世界=ウラハラ。
日本の「Kawaii文化」の中心地としてファッションやアイテムの最先端を進み、新しいものが生み出される町。
そんな原宿で、創造するということの素晴らしさ、大切さを描いていました。普段何気なく生み出しているものが、奪われて初めてその凄さに気がつくかも知れないです。
「クリエイティブ」を巡る物語は、その良し悪しや巧拙ではなく、創造する本人のの気持ちが何よりも大切だという考え方がとっても好きです。
お菓子をテーマにした小物や副題・ポップな演出・キュートなアイテムなどの「Kawaii」装飾がいっぱいで綺麗だったし、楽しかったです!!
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26位
おそ松さん(2期)
赤塚不二夫の名作ギャグ漫画『おそ松くん』の主人公ら6つ子はクズでニートな大人に成長。
予測不能なギャグコメディで、笑った泣けて、ほっこり出来る、鮮烈な記憶を残した6つ子が、パワーアップして帰ってくる!
快進撃を続ける6つ子ニートのギャグアニメ。
こちらも、『鬼灯の冷徹』と同じく、相変わらずな内容でした。
ただ、1期はパロディや真面目なギャグなどが面白くて笑ったけれど、2期では面白さが随分と欠けているように感じました。
どこか、勢いで笑わせようとするように感じたというか、物語的な面白さが無かったというか…….。
特に「下ネタ」で笑わせようとする話があまりにも多かった印象です。裸を出したり、モザイクを多用したり、単語を連発したり。
なんだか、あまりにも低俗すぎて笑う気にもなれなかったです。
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27位
王様ゲーム The Animation
転校してきて、ようやくクラスと馴染み始めた金沢伸明は、前の学校でのトラウマを抱えていた。
そんなある日、クラスメイト全員の携帯に「王様」と名乗るモノからの一通のメールが届く。
いたずらと受け取るクラスメイトの中、その意味を知る伸明だけは、これから始まる「死」のゲームに立ち向かおうと葛藤するのだった…。
「王様からの命令に逆らったら罰」という厳しく恐ろしい規則の下で、唯一の生存者を賭けて生死を争うという根幹構想は非常面白いと思います。
突然、クラスメイトという仲のいい友達とデス・ゲームに引きずり込まれて、たった1人生き残るまで恐怖と罪の意識にさいなまれるというのは面白そうじゃないですか!
でも、実際にはただ死ぬだけ。
せっかく極限状態を造り上げたのに、心理的な駆け引きや、精神に異常をきたしたり、真面目な恋愛や、「自分だけが助かればいい」という利己主義や、発狂しておかしくなったり……等の人間の本性が垣間見えるような内容が一切なくて無くつまらない。
あと、物語を見ていていつも思ったのは、主人公らの利他主義&自己犠牲精神が馬鹿みたいだなぁ~と。
この作品に期待していたのは、他者を蹴り落としてでも生き残ろうとする様子です。皆んなで仲良く助け合いっこをしたら、それはつまらない!!!
ただ、グロ描写は凄すぎて良かったです。
首が切れたり、捻れたり。腕が取れたり、指を折ったり。チェーンソーで首を切るシーンとかマジで名場面でしたよ!!
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