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【イラスト展】『窪之内英策展 100のときめき』感想&レポ:“彼女”たちを描くイラスト展!

2018年10月7日訪問

 
【一言】

窪之内英策さんのイラスト展!
白黒のイラストなのに、“色”と“息遣い”が伝わってくる!
目が綺麗な、「現代版のミュシャ」みたい!

 
【Twitter140文字感想】

 

 

 

 

概要&作家紹介

 

概要説明

アニメ「その時、カノジョは。」の放送を記念して、有楽町マルイにて、「その時、カノジョは。」のコラボグッズ販売をはじめ、期間限定の展示会を開催いたします。

(有楽町マルイサイトより)

公式Twitter

会場:有楽町マルイ 8Fイベントスペース
会期:10月6日~11月9日
イベントページ:公式サイト

 

 

 

作家:窪乃内英策

代表作『ツルモク独身寮』『ショコラ』は翻訳出版のみならず、テレビドラマ化されるなど、国内外でも広く展開された。
現在はイラスト制作を中心に活躍中。
色鉛筆やマーカーを用いて書き出す、美麗で生き生きとしたキャラクターたちは年齢問わず多くのファンを魅了し、特に若い女性から支持を得ている。

最近では、日清食品カップヌードル テレビコマーシャル”HUNGRY DAYS シリーズ”『魔女の宅急便』『アルプス少女ハイジ』『サザエさん 編』のキャラクターデザイン。
NHKでは2020年東京パラリンピックやパラスポーツへの関心を高め、理解を深めてもらうプロジェクト「アニメ × パラ あなたのヒーローは誰ですか」のアニメ『パラ陸上競技』の原作・キャラクターデザインを手掛けている。

窪之内英策×パラ陸上競技

窪之内英策 × 駅すぱあと イラスト制作&撮影風景

 

 

 

 

全体感想

 

 窪之内英策さんの作品は「好き」というよりも、「凄い」と思います。
 「理想の女性像」を出来るだけ“現実”に近づけようと感じるというか、超個人的な感想を言えば「現代日本版の《ミュシャ》」に近い魅力のようなものを感じました。

 100枚にのぼる窪之内さんの作品、凄かったです……。

 今回展示されていたのは、主に『胸キュン』を主題に描かれた100点のラクガキと、2018年秋クール配信の短編アニメ『その時、カノジョは』の資料類でした。

 中でも、『胸キュン100枚』は凄かったです。手描きだし、色が付いていない白黒作品なので黒い壁に映えました! そんな作品を見て、白黒なのに“色”と“息遣い”が聞こえてくるような感覚に陥りました。

 陥ったというか、自分でそれをすることがとても楽しかったです。
「彼女の服装から描いた季節だな」とか、
「このリボンや髪の色は何色だろう?」とか、
「2人の関係はコレで、この後にアレになる」とか、
「この彼女を描いたイラストの題名はなんだろ?」とか。
 ……もう完全に《少女漫画脳》ですね(笑)
 女性のファッションとか微塵も分からないので、完全に想像というか理想像というか。具体的に書いたら恥ずかしくなるレベル(笑)

 あとは、イラストが沢山ありました、100点も。
 その中身も偏っていないのが良かったです。年齢は子供から高校生・大学生、社会人の女性まで。タイプも様々で清楚からギャルまで本当に幅広かったです。それに付随するように服装だって制服から大人コーデ、セクシーな下着やウエディングドレスまで。

 本当は全部写真を撮ろうと思ったのですが、時間が無くて好きなイラストをチョイスする形に。偏らないよう撮ったつもりなんですが、思いっきり好みのタイプ(?)が表れていました(笑)
 1つ断言出来るのは、「ギャルは苦手」なのでほぼ写真皆無です……参考資料ように数枚撮っただけですかね。

 これまた個人的な話ですが、二次元の絵で一番好きなパーツは「目」です。それはアニメでも、西洋絵画でも、イラストでも。
 やっぱり、「目は心の鏡」って言いますしね。描く人によって十人十色な表現にし方は面白いし、その人物なりキャラクターなりの性格や感情を本当に見事に表すと思います。

 で、今回展示されていた、窪之内英策さんのイラストもそうでした! やっぱり独特な雰囲気があって、綺麗で。全体的な印象としては、その「目」もとても大人っぽかったです!

 最初に「現代版《ミュシャ》」と書きました。
 個人的に、なかなか上手い言葉をひねり出したと自画自賛しています!

 アール=ヌーボーの筆頭に掲げられるミュシャ。ここでは学術的価値は無視することにして、あと連作『スラブ叙事詩』も抜きましょう。
 彼が手掛けた演劇ポスターに描かれた女性像についてです。彼女たちが純粋に「綺麗」だから好きです。独特の描写や装飾ももちろ大好きですが、女性像だけ見てもとっても美しいです!

 で、長くなりましたけど、「ミュシャ」と「窪之内英策」が私の中でどう繋がったかというと、「女性を美しく描いている」ということです! 
 女性の顔にフォーカスを当てている点とか、表情が色濃く表れている点とか。

 一番大きなのは「背景に物語がある」という点です! ミュシャは神話や星座や精霊のモティーフを女性化したり演劇の宣伝で描いたり。一方の窪之内さんは『胸キュン』という場面?関係?女性?を描いているので、やっぱり背後物語を想像できると思いました。

 まぁ、女性を描いた絵画なんで天文学的作品数になるでしょうし、どんな作品にもなんらかの形で物語はあるんですけどね。完全に第一印象だし、ミュシャの絵は個人的に好きですし(結局は私の好みの問題ということで)。

 最後に……完全にこじつけですが、ノイタミナ系列の新ブランド「+ULTRA」枠で2019年4月に放送予定の作品『キャロル&チューズデイ』のキャラ原案を担当されています!(まだまだ全然情報無いですが、30秒のPVだけで、期待が高まっています)

「キャロル&チューズデイ」ティザーPV

 

 

 

 

 

展示の紹介

 

 展示は「窪乃内英策の原画」と「アニメの設定資料」の大きく2つに分かれていました。
なので感想も大きく2つに分けようと思います。

 

窪乃内英策「胸キュン」

 

あいさつ

『胸キュン』というこっぱずかしいワードで日々のラクガキを集めてみました。
紙と鉛筆で描いた女の子達の向こう側に、そのこっぱずかしい記憶が潜んでいます。
『胸キュン』が懐かしい人も、『胸キュン』が現在進行形の人も、甘酸っぱい余韻を感じてもらえたら幸いです。

 

 

 

展示イラスト紹介

 正直、どうやって紹介しようか迷っていますが…..。いつも通り、写真を掲載して、2~3行だけ感想を書いて終わります…あまり上手い感想は書けないと思いますが。

 展示は、大きくパネルに印刷された100点のイラストと、窪乃内さんによる原画(?)が展示されていました。

 あと、全部で100点の展示があって、さすがに全部は不可能なので、独断と偏見と好みと趣味で何点か選んじゃいます。
 特に最初の掲載2つ「#66 & #67」と「#56」は超”感動”したイラストです!

 

#66 & #67(

 もう、完全に個人的な好みですこういうイラスト大好きです!
 複数作品が「1つの大きな作品」を構成しているタイプの美術品が、イラストに限らず西洋絵画や日本画・仏像…etc.とういうような、所謂「連作」のような作品が大好きです!

 この2作品に関していえば、意図したのか否か、設置上の関係で柱(?)に分断されているけど、「糸電話」で繋がっていうというのが最高にロマンチック!

 ……と思うじゃないですか?
 私もドキドキしながらこの連作の題名を考えたりしましたよ。

 ……で、別のケース内に展示されていた原画の中にこの2作品のものがあって……なんんと作品タイトルと思しき言葉が書かれているじゃないですか!!……しかもその内容が!!

#66:『失恋』
#67:『告白』

 ……..え、えぇぇぇぇ!?
 この男の子の浮かない表情は「失恋」の顔だったというわけで。というか、女の子側に『告白』というタイトルがつけられているのは、どういうこと何でしょう?(「付き合わない」という内容の”告白”ってこと……?)

 

 

#56(

 

 描かれているのは、普通にスマホを使っている女子高生と思しき彼女。
で、「彼女は誰とどんなメッセージのやり取りをしているのかなぁ~」なんて考える訳ですよ。そして考えた結果は「彼氏とラブラブなんだろうなぁ」と半ば期待した感じで考えたのです。

 このイラストも原画が展示してありました。
 そこに吹き出しの形でメッセージ内容が書かれていたのですが……「キノコって洗っていいの?(汗)」

 ……え、誰とのやり取り? 母親? 父親? 同棲してる彼氏? 兄弟?
 彼女の表情からは想像できない内容で驚きました(笑)

 

 

#8

 女性の顔をアップで描いたイラストは沢山ありましたが、その中で一番のお気に入りはこのイラストでした。多分、描かれているのは普通の大人の女性ですよね。何と言うか……一番“中性”っぽいというか、平均的で理想的な女性像のような感じを受けました。

 あと、「目」がとっても良かったです! 瞳の感じ、虹彩の光加減、まつ毛の感じ、眉毛の感じとか色々と!!

 

 

#52

 このイラストは、個人的に好きな表現だったので載せました!
 「イヤホンから音楽が流れる」のを「音符」で描いている表現、(オーソドックスだけど)とっても大好き!

 

 

#53

 男女が背中合わせで座っているイラスト。既視感があると思い出したのは、以前行った『中村祐介展』で見た作品と雰囲気が似ているような気がしました!

 

 

#94

 ドレスで着飾った小さな女の子。私の想像の中では「大人の女性への憧れ」があるんだろうなぁ~と。手を差し出しているのはお父さん? 王子様?
 もしタイトルつけるなら……「舞踏会」か「リトル・プリンセス」か「Shall We Dance?」とかですかね(絶望的にセンスがない 笑)

 

 

#100

 記念すべき(?)100番目のイラストはコレ。
 とてもセクシーな下着を身につけて、大きなリボンを頭につけたお姉さん。多分、下着とリボンは同じ色なのではと思うんですが、何色でしょう? 濃い系統だと思うんですが……黒? 赤? 真紅色?

 

 

#その他:撮影した写真など

 

 

 

アニメ『その時、カノジョは』

 

作品紹介

福岡の実際の街並みを舞台にした、ショートアニメーション。
「恋する絵本」をテーマに、1枚1枚のイラストを見せる映像演出で制作。
原案・キャラクターデザインには「アオハル」シリーズが記憶に新しい、
漫画家の窪之内英策氏、
脚本にはSNSの妄想ツイートで高い支持を集める夏生さえり氏を起用。
制作は新進のプロデュース企業・MASTER LIGHTSが担当。
4人の女性を主人公に、高校、大学、社会人という
各世代それぞれの恋愛を描く。

(公式サイトより)

PV動画

 
【Twitter140文字感想】

監督:番場進
脚本:夏生さえり
キャラデザ:窪之内英策
制作:MASTER LIGHTS
主題歌:竹内まりあ「MajiでKoiする5秒前」
キャスト:福田愛依, 奈緒 and more.
放送:2018年秋クール
公開:Gyao!(第1話
公式サイト

 

 

 

展示資料紹介

 GyaO!で配信中のアニメの資料などが展示されていました。
 行った時(2018.10.7)はまだアニメ第1話しか観ていなかったのですが、展示されていた資料も主に1話にフォーカスされていたので良かったです!

 展示会の初日がアニメ第1話の放送日でしたしね。
 第1話は「GyaO!」で無料公開されています!→リンク

 

キャラクター設定資料

 設定資料が本当に細かくて、これまで見てきたアニメ原画展や資料展で展示されていた資料の中でも群を抜いて1つ1つ細かったように感じました!

 女性キャラの表情、髪、顔のパーツ等々、本当に細かくて、読むのが本当に楽しかったです! あのアニメの絶妙な感覚はこの細かさから来ていたんですね!


 以下、キャラの顔写真だけ掲載しておきます。

 

 

絵コンテ資料

 この絵コンテも、第1話をイラスト展前に見ておいて良かったと思いました!
 やっぱり、アニメの一瞬の映像の中にも、様々な指示が詰まっているんだと改めて感じました!

 手描きの絵コンテを目にする機会が多いので、こうして活字で書かれていると見やすいです!

 

 

その他資料

 一番印象に残ったのは、「タイトル」のフォント候補が幾つも書かれた一枚。だって全部が手書きですよ! パソコンで制作していると思っていたので、これは本当に驚きでした!

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

 


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