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【アニメ&映画】2019年が舞台のアニメ3作+α:超有名な傑作SF作品の西暦がやってきた!

 

2019年が舞台のアニメ&映画作品!

今回は、2019年が舞台のアニメ作品や映画作品を紹介(?)していきます!
 

2019年が舞台のアニメ&映画作品

 
【一言】

傑作SFの舞台=西暦2019が到来!
SF作品が予言した「未来」の真っ只中で、「現実」の流動し変化する現状を感じられる特別な1年。
未来への希望と不安を寓話的に描いた物語の世界、”ディストピア”が実現しませんように────。

 

 

 「なぜ今頃」なんて自分でも思いますが、書きました!
 私自身の記録用という部分も大きいですが、超有名なSF作品が名を連ねる2019年という時代を舞台にした作品を一度まとめておきたいと思ったので、今回の形になりました。

 大きなきっかけとなったのは、NHKの「東京リボーン」という番組です。『AKIRA』と現代の現在を見事に重ね合わせるような構成になっていて、感動しました!
『東京リボーン』OP映像【NHKスペシャル×1.5ch】

 

【扱う作品】
※(▼)で作品にジャンプ
・AKIRA
・図書館戦争
・ROBOTICS;NOTES
・ハーモニー
・攻殻機動隊SAC
・ブレードランナー
・アイランド
・サイコパス3

 

 

 

 

2019年を迎えての感想

 

 まぁ正直、2019年を迎えたからといってどうなるという話でもないですが、作品と同じ時代を過ごすというのは、なんだか感慨深いし、色々と湧き上がるシンパシーのようなものを感じるのは、私だけではないはずです。

 2019年が舞台の作品というのは、「SF作品」になることが性質的に必須だと思います。なにせ、原作やアニメが制作された当時からすれば”未来”を描くわけですから。

 そして、作品の中で描き出された世界=「未来の2019年」が、我々の生きる「現代の2019年」をどう予言し想像していたのか、何が的中したのか、ということは誰もが考えることだと思います!

 作品に込められた「未来への希望」と同時に、ディストピア小説に代表されるような「不安」も描かれていて、そういう部分を感じならが色々と考えると非常に面白いものになります!

 2019年を迎えて感じるのは「変化」でしょうか。
 2019年前後という括りになるものの、漸次的なはずの”変化”がここにきて一気に進化しているようで、まさにSF作品を目の当たりにしているとワクワクします!

 平成からの改元が迫る、東京五輪が翌年に、米中対立、欧州危機、北朝鮮問題、気候変動と環境問題、革新的な技術の発展、台頭するポピュリズム、イスラム国の壊滅、エネルギー問題、紛争と難民─────挙げればキリがないほどの”変化”。

 SF作品で言うなら、『図書館戦争』で印象的だった元号の話、『AKIRA』が予言した東京五輪の話、『ロボノ』が描いた拡張現実(AR)の普及、『ハーモニー』を想起する国際的な緊張の高まり────等々。

 SF作品が描いた未来の真っ只中にいて、その「変化」を感じられるなんて、夢のようです!

 そういう訳で、以下から作品を挙げていきます。

 作品に関しては、超有名作ばかり!
 原作や原案者を挙げれば、大友克洋/有川浩/伊藤計劃/PKD。神山健治やリドリー・スコットが監督を務めていたり、主演がスカヨハだったり、Production I.G & ノイタミナのタッグだったり。

 

 

 

 

2019年が舞台の作品

 

AKIRA アキラ

アニメ映画『AKIRA』キービジュアル

あらすじ

 大友克洋による同名漫画を原作にした劇場アニメーション。
 舞台は第三次世界大戦から復興した新首都・ネオ東京。

 ある夜、主人公・金田たちがバイクで暴走中に不良仲間の鉄雄が事故を起こす。その後から鉄雄は超能力に目覚め、その力を使い暴れるようになる。
 一方、反政府ゲリラと軍は強大な破壊力を持つ”兵器”を探し求めあい闘争を続けていた。

 金田は鉄雄を助けようとする中で、軍やゲリラらの思惑に巻き込まれていく。

2019年の世界観

 『AKIRA』の世界では、1988年に日本・関東地区に核爆弾が投下されたことで第三次世界大戦を迎え、30年余で復興を遂げ東京湾上に築かれたメガロポリス=ネオ東京が舞台。

 そして、2020年には「東京オリンピック」が開催される設定で、建設中の国立競技場メインスタジアムが物語の舞台も1つにもなっている。

 超高層ビルが立ち並ぶ反面、開発の遅れる旧市街はスラム街に近い様相を呈する。そこも五輪開催に向け開発の波が押し寄せ、混沌としたネオ東京が描き出される。

感想

 大人の事情が交錯する理不尽な世間に翻弄されながらも、青年たちが自身の信念の下に行動するその姿は心に残ります。「社会」という大きな存在に立ち向かうのが一人の少年で、彼は日本崩壊の危機より「友情」を守ろうとする。鬱憤とか反抗とか思春期とか、そういうテーマが詰め込まれていて本当に凄い物語だと思います。

 発展と荒廃が融合したような不規則に広がる都市と世界観が大好きだし、頭から離れない音楽が非常に印象的。アニメーションの演出や構成も秀逸で、本当に素晴らしいアニメ映画だと思います!

 改めて考えると、2020年の東京オリンピックを予言しているのが本当に驚きです。 ラストの解釈云々については私自身ビミョーですが、音楽の壮大さも合わせて、『2001年宇宙の旅』を連想しました!

 『レディ・プレイヤー1』を初め海外でもオマージュされるほど有名作! 日本を代表する絵に映画作品として一度は観ておいたほうが良いのではないでしょうか?

監督:大友克洋
原作:大友克洋「AKIRA」
制作:東京ムービー新社
上映時間:124分
日本公開:1988年7月16日
公式サイト

1988年 予告映像

 

 

 

 

図書館戦争

アニメ『図書館戦争』キービジュアル

あらすじ

 有川浩による同名小説が原作。
 公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」が施行。検閲が行われ自由が制限されている正化31年の日本が舞台。

 法に対し唯一対抗したのが公立図書館であり、図書隊を創設すると武力を伴う自主防衛へと向かっていく。
 主人公・笠原郁はあるきっかけから図書隊に入隊。精鋭部隊「図書特殊部隊」に配属された彼女は上官や同期らと共に図書と自由を守る戦いに身を投じていく。

2019年の世界観

 1988年(昭和63)に「メディア良化法」が成立・施行。
 メディア監視権を行使する良化委員会が設立され、その執行機関である良化特務機関(=メディア良化隊)が過激な検閲を行っている日本社会。

 そんな中で唯一対抗したのが公立図書館であり、「図書館の自由に関する宣言」を元に「図書館の自由法」を制定すると、図書隊を設立し武装防衛を固めていく。
 この図書隊設立の契機となったのが、1999年(正化11)に発生した「日野の悪夢」という事件。良化委員会に賛同する過激団体が日野市立図書館を襲撃し、多数の死傷者を出した。

感想

 「自衛隊三部作」を著した有川浩さんだけあって、さすがの物語です。法律・図書隊・良化委員会とそれに纏わる事件の設定をしっかりと固めた世界観があるからこそ、目の前の現実を見ているよう。銃火器を伴う”戦争”に違和感を覚えないのは、やはり有川浩さんの凄さかなぁと。

 「本を読む自由」を守る為に戦う。
 誰もが好きな本を読む権利があって、それを侵すことは出来ないという信念の下で戦う隊員たちの背中が本当に格好いいです。メディアやコンテンツに触れ、それらが大好きな人にとっては最高に共感して応援できる物語ではないでしょうか。私はラストでウルッと涙し感動してしまったほど。

 ジャンル分類が難しいのかもしれませんが、私は「ディストピア作品」に数えて然るべきだと思います。「メディア良化法」という法律の下で検閲や焚書、表現の自由侵害に人権侵害まがいの弾圧が行われるというのは、オーウェルの『1984年』と似ています。

 元号に関しては、「平成」の代わりに「正化」というものを用いています。Wikipediaによれば昭和の次の元号案が「平成・正化・修文」の3つだったそう。平成31年の次も元号が変わる中で、非常に印象的です。

監督:浜名孝行
原作:有川浩「図書館戦争シリーズ」
制作:Production I.G
放送:2008年4月~(全12話)
備考:フジ「ノイタミナ」枠
公式サイト

『図書館戦争 革命のつばさ』予告編

 

 

 

 

ROBOTICS;NOTES(ロボティクス ノーツ)

アニメ「ROBOTICS;NOTES」キービジュアル

あらすじ

 『シュタインズ・ゲート』等の「科学アドベンチャーシリーズ」第3弾。
 端末「ポケコン」によりで拡張現実が普及した2019年の日本が舞台。

 主人公は種子島の高校にある「ロボット研究部」の瀬乃宮あき穂と八汐海翔。あき穂の「巨大ロボットを完成させる」という目標のため、廃部の危機に瀕したロボ部を復活させるべく起死回生の策として「ロボコン」に出場することを決める。
 その裏では、世界を巻き込む陰謀が粛々と進展していく────。

2019年の世界観

 「科学ADVシリーズ」の共通設定として、2009年に渋谷地震(『CHAOS;HEAD』)が発生、2010年に秋葉原でタイムマシン事件(『STEINS;GATE』)が発生している。

 『ロボノ』における2019年の日本では携帯端末「ポケコン」が普及し、拡張現実(AR)サービスが拡大、人々の生活に大きな影響を与えている。
 また、ロボット工学や電子機器研究が大きく進展し、社会にも人型ロボット等が浸透し始めている。

 さらに、2020年には東京万博が開催される予定になっている。

感想

 『AKIRA』と『図書館戦争』がどちらかというと重めの作品ですが、『ロボノ』はロボットに高校生活を懸けるとても明るく超胸アツの青春群像劇で最高でした!
 少年と少女たちを突き動かす原動力は「巨大ロボットを造る」で、とにかく元気で前向きなヒロインのあき穂がとても気持ちいいです!

 キャッチコピーが《世界を救うのはヒーローじゃない、オタクだ》ということからも分かるように「大好き」という感情が大きなパワーになるからこそ、見ていてとても気持ちいです。
 物語の進展は一歩ずつ積み重ねていく丁寧さで、そこに恋愛事情が絡むから濃くなるし、その裏で進行する世界転覆の脅威も徐々に明かされていくし……と文句なし!

 全編に明るさと気持ちよさが漂っていて、要所ではかんじょうを高ぶらせる仕掛けがしてあって、伏線も物語も完璧と、素晴らしい青春アニメ作品です!

監督:野村和也
原作:志倉千代丸/MAGES.
制作:Production I.G
放送:2012年10月~(全22話)
備考:フジ「ノイタミナ」枠
公式サイト

ROBOTICS;NOTES PV第一弾

 

 

 

 

その他、2019年が舞台の作品

 2019年が舞台のアニメ作品がメインなので、その他の映画や設定が一部かぶるような作品をここで紹介しておきます。

 

ハーモニー <harmony/> 

アニメ映画『ハーモニー』キービジュアル

高度な医療技術と福祉による社会体制が確立した近未来が舞台。WHO職員の霧慧トァンは、全世界で同時に6千人以上が自殺するという衝撃的な事件の調査を初める。

2019年に発生した戦争とパンデミック「大災禍」で各国は崩壊。その後、高度な医療技術に基づき人民を管理する《生府》が各国に設立されていく。

幸福が実現した社会の中における孤独と虚無感を描き出し、優しさに包まれた世界が哲学的な思考を投げかけます。台詞がとても美しく、素晴らしい作品です!

監督:なかむらたかし
原作:伊藤計劃「ハーモニー」
制作:STUDIO 4℃
公開:2015年11月13日
公式サイト

劇場本予告

 

 

 

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』キービジュアル

ネットやサイボーグ技術が高度に発達した2030年の日本が舞台。超特A級ハッカー草薙素子を中心とする攻性諜報機関「公安9課」の活躍を描く近未来サイバーパンク作品。一話完結エピソードでありつつも、物語は「笑い男事件」を中心に展開される。

『攻殻機動隊SAC』の作品内において2019年には、物語のキーとなる「電脳硬化症」が報告される。これは電脳化した脳が硬化し死に至る謎の病とされる。

SF要素を十二分に堪能させてくれ、ハードなアクションが格好良く、扱うテーマが社会を見事に風刺し寓話的に描き出しているのが最高だと思います!

監督:神山健治
原作:士郎正宗『攻殻機動隊』
制作:Production I.G
放送:2002年10月~(全26話)
公式サイト

「攻殻機動隊 新劇場版」PV

 

 

 

ブレードランナー(Blade Runner)

映画『ブレードランナー』画像

2019年が舞台の代表的なSF作品。
惑星開拓用のネクサス6型レプリカント(=人造人間)がある星から脱走し地球に逃亡。引退したブレードランナー(=捜査官)のリック・デッカードは捜査に乗り出す。

地球が環境破壊で荒廃する中、人類は宇宙の星に植民地を造り移住するようになる。その惑星開拓に従事したのがタイレル社による人造人間「レプリカント」であり、ネクサス6型はその最新型。

あまり評価の理由がよく分からず。装飾や世界観を具現化した映像や、淡々と冷淡な雰囲気が漂う当たりは好きだし、”夜”の空気感もかなり。でも、個人的には原作の小説の方が好きですかね~。

監督:リドリー・スコット
原作:フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
制作:ラッド・カンパニー
公開:1982年7月3日(日本)
時間:116分
公式サイト

【予告編】『ブレードランナー ファイナル・カット』

 

 

 

アイランド(The Island)

映画『アイランド』(2005)ポスター

 汚染された大気を避けるべく人々がコロニーで身を寄せ合う2019年。彼らの唯一の希望は至高の楽園「アイランド」に行くことだが、それは定期的に行われる抽選に当選した者のみ。住人リンカーンはある事から、コロニーの謎と真相を知ってしまう────

 『アイランド』内で描かれる2019年は─────(ここが一番の肝心なネタバレに直結するので伏せます)

リンカーンが知った「真実」に衝撃をした記憶が鮮明に残っていて、その部分が今回の記事の要ともいえる2019年の世界観の重要な部分だと私は思うのですが、ここでは伏せておきます。
 監督がマイケル・ベイ、ヒロインはスカーレット・ヨハンソンと豪華で、アクション映画としても秀逸です!

監督:マイケル・ベイ
脚本: カスピアン・トレッドウェル=オーウェン
制作:ドリームワークス
公開:2005年7月23日(日本)
時間:136分
公式サイト

The Island – Official Trailer

 

 

 

PSYCHO-PASS サイコパス 3

アニメ『PSYCHO-PASS3』画像

厚生省の巨大監視ネットワーク「シュビラシステム」により人々を監視し、心理傾向や危険度を数値化できるようになった近未来の日本。一定数値以上の人物を「潜在犯」として法執行(逮捕と隔離、もしくは即時死刑)を行う公安捜査官の活躍を描く。

物語の舞台は主に2110年代。アニメ第3期は2120年を舞台にした物語が展開される。鎖国政策を採っていた日本が、国際情勢の変化によって開国へ動き出す。
なお、シュビラが統治する日本は安全が保障されているが、海外が紛争が絶えない危険地帯となっている。

舞台は2120年です。
今回の「2019年が舞台の作品」というお題とはズレるのですが、きっかり100年後を舞台にしているので……”逆に意図的だろう”と邪推して入れました。劇場三部作『PPSS Case.3』の舞台が2117年だったので、何かしら2119年の内容も描かれるだろうと期待しています(笑)

監督:塩谷直義
原案:虚淵玄
制作:Production I.G
放送:2019年10月~
備考:フジ「ノイタミナ」枠
公式サイト

『PSYCHO-PASS サイコパス 3』PV第1弾

 

 

 

 


 

 

 今回の記事は以上です!
 SF作品が”予言”した「2019年」の姿と現実の現在を比べて見ると、明るい未来が実現したのか、解決すべき問題が山積みなのか、色々と考えるところが多いと思います。

 それから、アニメに関してはノイタミナ系列とProduction I.Gが圧倒的に多いですね(笑) さすが、社会派です(笑)

 2019年という1年が、世界的な”良い年”になるように、ディストピアが現実にならないような一年になることを心の底から願っています!

 

 

以下、参考にしたサイトです。

【BuzzFeed】
・あの漫画で描かれていた2019年が未来すぎる:リンク

・え、2019年ってこんなヤバい世界なの……:リンク

【シネマトゥデイ】

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

P-F easy/らいらっく(@pfeasy)氏の年賀状イラスト

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