2019年の春~夏にかけて放送されたオリジナルアニメ『キャロル&チューズデイ』の感想記事です!
随分と時間が空いてしまいましたが、どうしても書きたかった作品なので、ようやく、こうして記事に残せて本当に嬉しいです!
この記事のポイント!
◇『キャロル&チューズデイ』紹介と感想
♪ ”傑作”と呼ぶに相応しい作品!
♪ 笑顔と愛が溢れる幸せなストーリー!
♪「音楽の魅力」がキラキラ輝いている!
♪ 想いを伝える「音楽の力」に感動!
♪ 挿入歌はどれも素敵で格好いい曲!
◇ぜひ、『C&T』を見て欲しい!
♪ 見たらきっと、感動に包まれる!
♪ 第1話だけでも!
*”物語が動き出す瞬間”の高揚感の心地よさ!
素晴らしい作品で、確実に私にとって「2019年視聴のNo.1作品」です!
本当に、文字通り「傑作」と呼ぶしかないような最高のガール・ミーツ・ガールな音楽アニメでした! ぜひ、沢山の方々に観ていただきたいです!
そんな想いから、今回は感想とあわせて、紹介というか、オススメ的な感じで、”良い文章”をたくさん詰め込みました!
ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです!
【目次】
『キャロル&チューズデイ』
アニメの概要
これは私の印象ですが、良作のアニメは作品の”あらすじ”がとても良いです。そして本作の”あらすじ”も最高に素敵なのです!
読む価値のある”あらすじ”です。
人類が新たなフロンティア、
火星に移り住んでから50年になろうという時代。
多くのカルチャーはAIによって作られ、
人はそれを享楽する側となった時代。ひとりの女の子がいた。
首都、アルバシティでタフに生き抜く彼女は、
働きながらミュージシャンを目指していた。
いつも、何かが足りないと感じていた。
彼女の名はキャロル。ひとりの女の子がいた。
地方都市、ハーシェルシティの裕福な家に生まれ、
ミュージシャンになりたいと思っていたが、
誰にも理解されずにいた。
世界でいちばん孤独だと思っていた。
彼女の名はチューズデイ。ふたりは、偶然出会った。
歌わずにいられなかった。
音を出さずにいられなかった。
ふたりなら、それができる気がした。ふたりは、こんな時代にほんのささやかな波風を立てるだろう。
そしてそれは、いつしか大きな波へと変わっていく──
公式HP
英 題:『CAROLE & TUESDAY』
原 作:BONES・渡辺信一郎
総監督:渡辺信一郎
キャラ原案:窪之内英策
世界観設定:ロマン・トマ , ブリュネ・スタニスラス
音 楽:Mocky
音楽制作:FlyingDog
放送期間:2019年4月~
放 送:フジTV「+Ultra」・Netflix
公式サイト
TVアニメ「キャロル&チューズデイ」PV
Twitter 140文字感想
140文字ではその魅力を伝えることは到底無理ですが、イントロには丁度いいですよね♪
第1クール
【キャロル&チューズデイ】
「一緒に音楽をしたい」
キャロルとチューズデイ。
彼女たちの歌声が世界に響く!素敵なメロディに溢れた音楽アニメ♪
軽快に弾むアニメと魅力的なキャラ!
2人の会話が堪らなく愛おしい!♪ 君に出会って
全てが始まった
孤独のふたり
ビートに合わせて
ブンブン歌う pic.twitter.com/Z9HAYPXdyA— ArA-1 (@1_ARA_1) 2019年7月2日
第2クール
【 #キャロルアンドチューズデイ 】
分断と対立で混乱する社会。
「音楽が死んじゃう」憂う。
今だからこそ。2人が出した答え──本物の《音楽の力》を観た。傑作。
心の中に染み入る歌詞と、
「歌う」という表現に懸ける歌手。
聴いているだけで涙が溢れてくる。
《奇跡の7分間》に感動と拍手を。 pic.twitter.com/0bFtjPG0Hg— ArA-1 (@1_ARA_1) 2019年10月6日
『キャロチュー』感想
素晴らしい作品でした。
もう、「傑作」と呼ぶしかない作品。
たった2人の小さな出逢いで始まるガール・ミーツ・ガール。彼女たちが楽しそうに奏でる「音楽の魅力」はキラキラに輝いています。そして「音楽の力」という言葉を感じる大きなパワーを秘めた作品です。
最高の音楽や挿入歌が劇中を彩る「音楽アニメ」で、キャロルとチューズデイという2人の主人公を中心にした「日常アニメ」で「ヒューマンドラマ」で、そして《今、この時代だから》こそ意味のある「社会派アニメ」で、前向きな2人にただただ癒やされ笑顔が溢れる「日常アニメ」です!
是非、皆んなに、全世界の人々に見てほしい!
自身を持ってそうオススメできる最高の傑作です!
何から感想を書こうかしら?
全てかもが素晴らしいので、順番が難しいです……。
まずは、「物語」から始めましょう。
笑顔が溢れるハッピーなストーリー!
アニメの物語は本当に幸せ! だって、キャロルとチューズデイの2人が前向きで、明るくて、音楽が大好きだから!
見ていて「あぁ、いいストーリーを見たな」と毎回思える素敵な物語。可愛らしい2人の女の子が奏でるメロディはとても綺麗で、2人を中心に回る物語はとても軽やかでまろやか!
笑顔が溢れてくるし、
元気が湧いてきます!
作品は「愛」で満ちています。
「一緒に歌いたい」とキャロルとチュ
ーが出会った最初の瞬間から、最終話の最後の一瞬まで。
1クール目は「音楽の魅力」
出会って、曲を作って、初ライブをして、オーディションを受けて、新人歌手発掘番組に出場して……。
とにかく楽しそうに楽器を弾いて、歌を唄うキャロチューの2人を中心に描かれるストーリーが大好き!
「音楽って楽しい!」とそう声高らかに歌い上げる彼女たちの姿が語っています!
2クール目は「音楽の力」
ある問題を巡って社会が分断され、衝突と軋轢が高まる嫌な社会。表現の自由まで規制されそうになる状況。
「音楽が死んじゃう」
主人公、チューズデイの台詞。
こんな時だから。
キャロチューの2人が導いた優しい”答え”。音楽には人に訴えかけるチカラがある。想いを込めて歌うことができる。表現を伝えることができる。そう強く感じました。
劇中の歌はどれも最高の曲!
メロディが素敵で、耳に残るし鼻歌を歌いたくなる踊りたくなるリズム!日本の「アニソン」とは別格の、「洋楽」が持つ格好良さや雰囲気がアニメに満ちていました!
そして、物語や登場人物の心情を歌詞が代弁したり、キャラクターがメッセージを込めた曲になっているのが素晴らしすぎます!
キャロチューの2人が悩みながら曲制作をするシーンとか、本当に大好きです
第14話『The Kids are Alright』音楽シーン✨
♪Army Of Two
歌:キャロル&チューズデイ(Vo. Nai Br.XX&Celeina Ann)
作詞・作曲・編曲:ANDY PLATTS pic.twitter.com/1KNjSTI5vn— TVアニメ「キャロル&チューズデイ」(公式) (@carole_tuesday) 2019年7月17日
制作陣の凄さ。
そして、作品へのこだわり。
「アニメを世界へ」と掲げたフジTVとNetflixのブランド「+Ultra」の作品です。アニメ制作陣の豪華だし、劇中の楽曲は海外で活躍する何人ものアーティストが手掛けたもの。劇中歌は全てネイテイブ・スピーカーが歌い、その歌手は全世界オーディションで選抜しました。
もうね、何から何まで凄いんですよ!
笑顔と愛が溢れるハッピー物語
ストーリーが本当に最高でした!
決して難しい話でも、面倒くさい話でも、重たい話でもなくて、「音楽が好きな2人の少女」が繰り広げる優しくて温かな日常の日々と時間を中心に描くようなストーリーです。
「一緒に音楽をしたい」と出逢った2人が一緒に過ごす《時間》が、とても愛おしくて尊くて、素敵で綺麗で優しいもので、「ずっと続いてほしい」と心から思える作品でした。
物語のエピーソードの1つ1つ、各1話1話のストーリーの幸福感がとてつもなくです。
1話、30分が終わると「あぁ、今日もいいストーリーを観たなぁ」と心の底から満足感が湧き上がってくる感覚が本当に幸せで、最高でした!
「音楽アニメ」と「日常アニメ」をかけ合わせた感じ。
音楽作品につきもののの挫折やライバルとの競争がないので、とても心穏やかに観られるし、常に明るいエピソードであるというところが本当に嬉しいです。
そして、日本によくある「きらら系」に近い、日常の何気ない瞬間や時間を描いています。そういう系の作品を見たことある方なら共感していただけると思いますが、「普通の日々の素晴らしさ」とか「日常の中にある楽しさ」みたいなものが、この『キャロル&チューズデイ』という作品にもあって、とにかく愛おしいし、見ていて幸せになります!
そんな作品は「愛」に満ちています。
その「愛」が「感動」を呼び起こします。
「一緒に歌いたい」とキャロルとチューが出会った最初の瞬間から、全25話の文字通り最後の一瞬まで。いや、”終わってからも”というのが正確かもしれません。
大好きな貴女と歌を歌いたいから。
皆んなにこの歌を聞かせたいから。
貴方の心に寄り添いたいから。
世界に音楽の素晴らしさを伝えたいから。
仲間と楽しい時間を過ごしたいから。
頑張っているあの人を応援したいから。
会えない彼に想いを届けたいから。
そばに居てくれる人に感謝をしたいから。
諦めた歌手にもう一度輝いてほしいから。
苦しむ彼女の背中を押してあげたいから。
聴いている人の心に伝えたいことがあるから。
「寂しいけど寂しくないって言いたい。1人だけど1人じゃないって言いたい」
物語の隅々と、登場人物の心の端々から伝わってくる「愛」が純粋で大きくて強くて綺麗で、とても素晴らしかったし、大好きでした。
1話1話でも心を動かされるし、大きな物語として見ても心は揺さぶられっぱなしです!
そして、結構大切なのが、「笑えるアニメ」だということ!
コメディとは違いますが、フフッと笑みが溢れるようなものや、微笑ましいシーンがたくさん挿入されていて、見ていて本当に楽しくなってくるんです! ポンコツなチューズデイが超可愛いんです!
「百合」だと思います。
一般的な誤解を恐れずに言うのなら。
「百合」の定義って難しいのですが、私が好きなのは「百合展2018」で掲げられていたものです。
「百合」って何だろう? 端的に言えば、女の子同士のすこし特別な関係性ーー恋愛感情に限らず、友情や愛情、敬愛、嫉妬といった強い感情がともなえば百合だと個人的には思っています。
綾奈ゆにこ|百合展2018
この言葉を知った時の衝撃は大きかったですが、それはまた別の話。決してエッチなものだけではないのです。
で、本題に戻ります。
多分、『キャロチュー』も「百合」だと思います。
「友情」とか「好き」という気持ちがとても大きくて強い、と私は感じました。これも分かる人にしか伝わらないと思いますが、「百合独特の空気感」がこの作品にも漂っていて、その幸福感がまた素敵だと感じました。「尊い」とか「エモい」とかって訳されるものですかね。
キャロルとチューズデイ
キャロルとチューズデイ。
この2人が最高に素敵なキャラクターで大好きです!
上述の通り、優しくて幸福感と愛情に満ちた物語を織りなしているのは、キャチューの2人で、自然の彼女たちを中心にした物語はなんだか”まろやか”で軽やかに感じます!
何事にも明るく前向きで、「2人なら大丈夫!」と手を取り合い一緒に歩みながら音楽を奏でるキャチューの、何とも形容出来ぬ、優しい雰囲気がとにかく最高でした!
キャロル。
親の顔も知らず孤児院で育ち、火星にやってきた彼女。
幾つものアルバイトを掛け持ちして生活する、厳しいもののはずなのに、いつも笑顔を絶やさなくて、何より歌っている時の楽しそうな表情がとても印象的です!
誰にでも共感して、話を聞いて、慰めてさせて、元気にする。まるで《太陽》のような明るい彼女を見ていると、こちらまで元気になるような、そんな素敵なキャラクターです!
チューズデイ。
親と意見が合わずに家出したお嬢様。
声が細いから気弱な印象を受けるけど、かなりのおてんば娘! 家出をはじめ、意外な行動力には驚かされるし、何よりも「発想力」が凄い!
多分、キャロルが太陽なら、チューズデイは「月」
キャロルに出逢ったことで、、チューは輝き出しました。それに、静かに誰かの背中を照らしている、というところも、お月さまのよう。
この「キャロル&チューズデイ」が大好き!
第1話。
ガール・ミーツ・ガール。
家出したチューズデイが、橋の上でキーボードを奏でるキャロルに遭遇した時の高揚感というか、「物語が動き出しそう」な感覚がとても鮮やか感じられてとても良かったです!
出逢った時の会話。
チュー「私、チューズデイ!」
キャロ「火曜日生まれ?」
チュー「わかんない!」
キャロ「私はキャロル」
チュー「クリスマス生まれ?」
キャロ「たぶんね!」
この会話だけで、もうこの2人が大好きだし、楽しげな雰囲気のファンになりました!
前向きで明るい2人が繰り出すアイデアと行動力には驚かされるし、歌う曲はとても良い歌ばかり。周りの人を巻き込んでいい方向に進んでいく物語も最高でした!
ついでに(笑)、ガス。
キャロチューのマネージャーとして彼女たちの音楽活動をフォローする彼が、これまたとても面白くて良いキャラクターなのです!
面白いキャラクターで、まるで洋画の登場人物のようなジョークを放つし、大胆な行動をとったかと思えば、ナイスなタイミングで欲しい台詞を言ってくれるし!
会話に映画ネタを挟んだり、酒に酔った時のやり取りとか、やっぱり洋画っぽい!
ショートアニメでネタにされていますが、「お前ら、いいニュースと悪いニュースがあるけど、どっちから聞く?」というお決まりの台詞が大好き!
どっちから聞くか悩むキャロルとチューズデイもまた最高に可愛いのです!
「音楽の魅力」
第1クール。
12話で描くのは「音楽の魅力」!
歌うことって、こんなに楽しい!
音楽って、色々な表情をする!
そんな魅力をたっぷりと描き出してくれる、最高に明るくて嬉しい12話で、毎回楽しみでした!
キャロルとチューズデイの出逢い。
チュー「キャロルと一緒に音楽やっていきたい」
キャロ「私も、そう思ってた」
チュー「2人でいっぱい曲作りたい!」
キャロ「いいね!」
チュー「でもって、どんどんヒットして世間をあっと言わせたい!」
キャロ「オッケー!」
チュー「クレジットは!?」
キャロ「キャロル&チューズデイ!」
キャロチュー「イェーイ!!」
この瞬間から!
2人が出逢って、一緒に音楽やっていくと決めた時から、このアニメの「音楽の魅力」の物語が動き出したのです!
歌に惹かれ合うように出逢って、
一緒に曲を作って歌って奏でて、
ドキドキの初ライブをやったり、
オーディションに参加をしたり。
小さな2人が、ゆっくりと自分たちの音楽を見つけて、それを楽しげに歌っている姿が本当に印象的だし、大好きだったし、胸に刻まれました!
特に、2人の記念すべき「初ライブ」は、ジーンと胸にくるものがあって、とても思い出深いし、大好きなエピソードの1つでした!
「曲作り」が凄い!
段々と「曲」が出来ていく過程が素敵!
最初は、耳に入った音楽が、彼女たちの口からハミングとして流れて、キーボードとギターでメロディをとって、一緒に歌詞を考えながら1曲の歌が段々と完成していく様子が、なんだか《2人の証》を作っていくようでとても嬉しかったです!
それに、なんとなくのメロディだけだったハミングから、歌詞のついた楽曲が完成されて披露された時の嬉しさが、また堪らない!
色々な音楽をショーのように披露!
第1クールで描かれる「Mars Brightest(マーズ・ブライテスト)」は新人発掘番組で、様々なジャンルの音楽を歌うアーティストが何組も登壇し、キャロチューと戦います。
ポップス、ロック、ラップ、ミステリアス系……と色々。私が音楽の種類に疎いので記述できないのが申し訳ないですが、出場するミュージシャンごとに違う音楽の表情を見て聴くことができます!
これもまた、「音楽の魅力」を描いているのかな、と思いました!
「音楽の力」
第2クール。
12話が伝えるのは「音楽の力」!
この節の以降は少しネタバレになるので心苦しいですが….。
でも、これが《感動》の大きなポイントで、この作品が何倍にも好きになって、記憶にも心にも残った作品になった理由の1つなので、書きます!
確かに、フィクションです。
胸に刺さる”重み”と”美しさ”が桁違いです。
ストーリーのネタバレを少し含みます。
一応、畳んで隠しておきます。
物語の背景。
大統領選を控えた火星。
選挙戦を戦う候補が議論の的に絞ったのが、「地球からの難民」を受け入れるか、拒否して排除するか、という政策。
火星の治安が悪くなるから、難民は排除すべき。
火星の住民も地球から来たから、受け入れるべき。
火星の人々が負担を背負い込む必要はない。
手を取り合あって、助け合っていくべき。
火星の社会は大きく分断されてしまいます。
受け入れ賛成派と反対派が衝突し、報道は過熱し、世論は暴風の如く荒れ狂い、意見の対立が深い溝と軋轢を生み出している、そんな社会。
遂に、恐れていた事態。
混乱を極める社会批判と政府非難の歌詞を歌ったミュージシャンが逮捕されてしまいます。
「音楽が死んじゃう」
チューズデイの台詞が心に響きます。
分断され、混乱する社会。
大好きだった火星の皆んなが対立する時。
こんな時だから。
今、私たちに何ができるかな?
何かしなくちゃダメだよ!
こんな状況は間違っている。
私たちには、音楽しかない。
キャロルとチューズデイの2人が、沢山の人と出逢って、答えを導き出すように、第2クールは物語が進んでいきます。
音楽には、人に訴える力がある。
想いを込めて歌うことができる。
表現することはこんなに素晴らしいこと。
彼女たちが出した答えが、どんな言葉にも勝る素晴らしいもので、美しくて、優しくて、温かくて、幸せに満ちていて、心の底から感動の涙を流しました。
1つだけ、補足。
ここまで内容を書いて、「なんだか重たそうだな~」と感じるかもしれませんが、そんなことは決してないです!
やはり、キャロルとチューズデイという2人の明るいキャラクターが物語を牽引していくことで、全体の印象が暗くなることはないので、安心してください!
最高の音楽を、貴方へ!
「音楽の魅力」と「音楽の力」
この2つが全24話に渡ってとても丁寧に、かつ最高にハッピーで素敵なストーリーとして描かれている、という事をここまでで書きました。
そして、その主役とも言えるような「音楽」や「楽曲」も、当然のことながら最高に格好良くて、綺麗で、ノリノリで、最高です!
音楽が、本当に《いい》んです!
なんというか、「Feel so good !!」という英語の言い回しがピッタリくるような気がします!
聞いていて「とても素敵な音楽だな」というのは、見ている誰もが感じることができると思います! 私だって、音楽に疎い人間ですが、「あ、この曲はお気に入り!」という劇中の挿入歌が何曲もあります!
”質”が良いです。
劇中に登場する楽曲は、どれも最高に格好良くて、綺麗で、オシャレで、ノリノリのメロディで、聴いていると耳と脳がとてもハッピーになります!
これが「アニメ音楽」でなく。一般のアーティストとして発表されていれば、普通にビルボードに食い込んで、You Tubeでも再生回数がうなぎのぼり、そんなレベルなのでは!?
ぜひ、挿入歌集「VOCAL COLLECTION」を聴いてみてください!
VOCAL COLLECTION Vol.1 トレイラー第1弾
※以下でお試し試聴! (各曲、最初の30秒がApple, 続く30秒がAmazonで聴けます 笑)
綺麗な歌は、その内容も綺麗です。
「歌詞」が素晴らしいですね。
基本的に、『キャロル&チューズデイ』の劇中内の楽曲は、登場するミュージシャンのキャラクターたちが歌う、という位置づけです。もちろん、作曲も演奏も歌唱も、その登場人物たちのもの。
なので、「歌詞」が良いです!
ストーリーに合わせた言葉やフレーズを曲の中に織り込んだり、キャラクターの心境や考えを歌詞として歌ったりします。歌を聴く人々へのメッセージを込めたり、自分自身を奮い立たせるように歌ったり。
「劇中劇」に似た印象を持ちましたが、「歌」に「意味」を込められるというのは、創作された世界観があり、それに対する答えのように音楽が描かれているからなのだろうなぁと。
そして、キャロルとチューズデイだから!
この2人だから、より一層最高に素晴らしい歌に!
お互いに大好きで信頼し合う2人。
一緒に曲作りからはじめて、完成した曲を歌います。キャロルはキーボード、チューズデイはギターを弾きながら。
そのパフォーマンスが超尊い!
自分たちがどんな音楽を聴かせたいかを見つけて、それを演奏。歌っている最中に、2人が互いに見つめ合ったり、アイコンタクトをしたりと、「一緒に歌う」という感じがとても丁寧に描かれていたのが印象的だし、大好きです!
この曲が、好き!
『キャロル&チューズデイ』に登場する曲。
どれも、とても綺麗で最高に美しくて、元気が出て、耳に残るメロディで、とにかく本当に”いい音楽”!
キャロチュー(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)
と、アンジェラ (Vo.Alisa)
の歌が大好きです!
キャロチュー。
囁くような優しさと、笑うような楽しさと、遊ぶような元気があって、とてもいい曲だなぁと毎回思いながら聴いています! サビのメロディとか言葉の並べ方とか、耳に気持ちいい感じがします!
アンジェラ。
彼女の曲はとにかく「強い」です。声の太さとか曲調の感じとか、強いポップスという印象。それに、歌詞や題名も「Light A Fire」や「Move Mountains」のように強めの印象を抱く内容が多い気がします。
聴いていて、とにかく「格好いい!」と思える曲が多いのは、アンジェラの方です!
どの曲も大好き!
中でも、以下の曲は大好きなものです!!
※他にも素晴らしい曲はありますが、ネタバレになる部分もあるので、ここでは彼女たちの歌だけ挙げました。
キャロチューの歌。
♪「Army of two」
♪「The Lonelist Girl」
♪「Round&Landry」
2人の歌はとても上品な印象で、同じフレーズを繰り返すリズムとか、今の2人に重ねた歌詞とかが本当に綺麗で大好きです!!
アンジェラの歌。
♪「Breathe Again」
♪「Light A Fire」
♪「Move Mountains」
アンジェラのは、「格好いい」というのが第一印象です。メロディと声の強さがビビット心に響いて、最高にパフォーマンスです! 歌詞もエネルギーある単語が多いです。
第2話「Born To Run」音楽シーン♪♪#キャロチュー #CandT pic.twitter.com/ij2BCqmVhh
— TVアニメ「キャロル&チューズデイ」(公式) (@carole_tuesday) 2019年4月17日
もちろん、他のアーティストたちの歌も最高に格好良くて、最高に綺麗で、最高にいい歌詞なので、ぜひ、「Vocal Collection」だけでも聴いてみてください!
豪華な制作陣が超凄い!
本作『キャロル&チューズデイ』。
その制作に携わるスタッフやアーティストがとにかく豪華で凄い人たちです!
作品のオフィシャルな宣伝でも全面に押し出さえていて、本記事でも最初の方で書きたかったけれど、色々と順番を考えて、最後にしました。
まず、アニメ制作。
・監督:渡辺信一郎
・アニメ制作:ボンズ
・音楽制作:フライングドッグ
・キャラデザ:窪之内英策
・製作&放送:フジTVとNetflix
独自の深夜アニメ枠「ノイタミナ」を送り出したフジテレビの、”アニメの拡張”を掲げた新ブランド「+ULTRA」。タッグを組むのは、飛ぶ鳥を落とす勢いのストリーミングサービス「Netflix」。
文字通り、「アニメを世界に売る」という姿勢が全面に出て、それ相応のクオリティの作品だから最高!
監督は「渡辺信一郎」さん。
『サムライチャンプルー』や『残響のテロル』等で監督を務められ、音楽作品では『坂道のアポロン』を監督されています! ハリウッド映画『ブレードランナー』の短編アニメを制作されました!
キャラデザの窪之内英策さん。
漫画『ツルモク独身寮』や『ワタナベ』を連載。2018年に短編連載アニメ『その時、カノジョは。』を制作し、最近は日清カップヌードルのCMでキャラデザを手がけられました!
そして、「音楽」の制作。
少し触れた気がしますが、世界を舞台に活躍している人気コンポーザーやアーティストたちが劇中歌を書き下ろして提供しています!
私自身は洋楽に疎いです。
ぜひ公式HPをご覧ください!
素晴らしい褒め言葉を添えて、参加アーティストたちの紹介が丁寧にされています! 素人の私でも知っているビックネームの歌手や楽曲をプロデュースしている方々ばかりです!
参加コンポーザーPV
参加コンポーザーPV 第2弾
参加コンポーザーPV第3弾
そんな曲を歌う「歌手」。
「全世界オーディション」を実施して、英語などの外国語をネイティブに話せるミュージシャンを期用しています。
日本人は「英語というだけで、なんか格好いい」という感覚になりますが、当然、一般的な”アニソン”とは違って、格好いいです!(笑)
その他、世界観設計とコンセプトアートにはフランス出身のロマン・トマさんが起用されています。
加えて、OPアニメーションやサントラジャケットは『ベイマックス』や『リメンバー・ミー』等のピクサー作品に参加し、アニー賞を獲得した日本人コンセプトアーティスト上杉忠弘氏が手掛けています!
好きな素敵なエピソード
たくさん書きました。
もう本当に、こうしてブログに感想を書くだけで心が満たされる、素晴らしい名作で、今まで見てきた作品の中でも5本の指に入る傑作です!(他の作品名を聞かないで!笑)
以下の「ネタバレ感想」で第1話と23話と24話の感想は細かく詳しく書いたので、ここではそれ以外のエピソードの中から、お気に入りを書きます!
少しネタバレにはなりますが、本編すべてではなく、ほんのワンシーンを抜き出しただけなので、ぜひ読んで興味を持っていただけると本当に嬉しいです!
まずは、オープニング!
第1クールと第2クールで曲も映像も変わりますが、私は第1クール目が曲も音楽も好きです!
第1クールOP「Kiss Me」
音楽はNulbarichが作詞から作曲まで担当。
「Kiss Me」Music Video(short ver.)
冒頭チューズデイの
Dreaming my dreams
Miracle, beautifuls, Here we go all the way
の部分は素敵な単語で溢れていてとっても好きです! 訳すなら、「私の夢見る夢。美しい奇跡への道を」とかでしょうか?
もう一箇所、キャロルの歌う
Like a rainbow in the clouds
A gift from above
ここのやっぱり、幸せ単語で溢れていて、「雲の中の虹みたいな空からお贈り物」という意味でしょうか。なんて美しいでしょう──!!
最後はサビの冒頭、2人の声が合わさる
Kiss me before sunrise
です! 「朝日が昇る前にキスして」とまぁ! 段々明るくなる夜明けの光景が目の前に浮かぶような、本当に綺麗なフレーズだと思います!
上の制作陣のところで、OPアニメを上杉さんが手がけられているとご紹介しましたが、本当に「素敵」としか言いようのないアニメーションになっていて、可愛くて大好きです!
クルッと一周回るシーンが本当に大好きです!!
ぜひ、OPだけでもいいので、見て頂きたいです!
エピソードは全24話。
もちろん、全て好き!
第1話と第23話は最高に大好き!
それから、第2話、第3話が特に!
まぁ、ほぼ前半(笑) キャロルとチューズデイの出逢いから、2人が一緒になっていく姿がすごく好きだったし、可愛かったし、面白かったし、最高です!
第2話『Born to Run』
「一緒に音楽をやりたい!」と出逢ったキャロルとチューズデイの2人の生活がいよいよ始まります! その様子がとにかく可愛すぎて、本当に最高でした!
2日目の夜、寝る前。
キャロ「私さ、嫌な事とかあった日はそのまま寝たら悪い夢とか見ちゃうのね」
チュー「うん、分かる」
キャロ「そういう時はさ、自分が好きなもののことを考えて寝るの。だからさ、1人ずつ好きなもの言ってかない?」
チュー「いいよ」
キャロ「じゃあ私から。まずは火星焼き」
チュー「なにそれ?」
キャロ「アルバシティの名物。火星人みたいなタコ焼いたやつ」
チュー「うふふっ。キモい!食べたい」
キャロ「はい、次」
チュー「好きなもの…アッサムタピオカミルクティー」
キャロ「女子ぽーい!」
チュー「そうかな?」
キャロ「ティンバーランドのブーツ」
チュー「いいな~。履いたことない!」
キャロ「そればっかり履いてるんだ」
チュー「ギターの名前、ハミングバード」
キャロ「可愛い名前だよね」
チュー「ね!」
キャロ「ボードで川沿いを走る時の川の匂い」
チュー「匂い?」
キャロ「そう」
チュー「匂い…紙の本の匂い」
キャロ「紙の?」
チュー「そう。あとは…シンディさんの歌」
キャロ「私はクリスタルさんかなぁ」
チュー「あ、私も!クリスタルさん好き!」
キャロ「うそ!どの曲?」
チュー「うーん…どれかな~…アンブレイカブルとか」
キャロ「良いよねー!」
︙
もう、こういう何気ない会話が本当に大好きで、愛おしくて、嬉しいです! この素敵な時間が何とも言えなくて、幸福感に満ちてくるし、尊いです……。
第3話『Fire and Rain』
ガスを(無理やり)マネージャーに。
そして、帰り道でのコインランドリーでの会話が、やっぱり大好きで、しかもそこで挿入された歌「Round & Laundry」が一番大好きなんです!
コインランドリーで。
チュー「なんか、私たちみたい」
キャロ「ん?」
チュー「ずっと止まっていたのにいきなり回って、巡り合って、色んなものを詰め込まれて」
キャロ「回り回って」
そして、段々と、曲ができる。
♪ Hit me with the beat, and Singing
Boom boom boom boom yeah!
Round and round, the dancing laundry
この曲、明るいし、2人がそのまま溶け出したような感じだし、日常生活の中でフッと生まれた感じが良いし、作品中を通しても、No.1レベルで大好きな曲です!
第3話『Fire and Rain』音楽シーン
♪Round&Laundry/キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)
作詞・作曲・編曲:津野米咲 英訳詞:Celeina Ann#キャロチュー #CandT pic.twitter.com/isAlN9YOQ7— TVアニメ「キャロル&チューズデイ」(公式) (@carole_tuesday) 2019年4月24日
素敵がいっぱい『C&T』
とまぁ、ここまで物語に登場人物に音楽に、色々なことを書いてきました。
私としては、上手くまとまって書けたつもりです。
なので、ここでは、上の部分で触れられなかった部分について、簡単に触れておこうかな、と思い、1節を立てました。
なので、順番とか関係性とか繋がりとか無視で、書きたいことをテキトーな順に書いていくので、よろしくお願いします(笑)
まずは、「綺麗な背景」!
この記事でも何枚か場面写を貼って来ましたが、アニメの画面に、登場人物の背景として映る風景が本当にキラキラと輝いていて綺麗です! 中でも海に反射する太陽光や街の明かりがとっても綺麗です!
海辺を歩いたり、ジョギングしたり、走ったり。2人で話し合ったり、思いがけない出逢いをしたり。そういう場面では、画面いっぱいに背景を映してキャラクターを小さく描くから、なんだか彼女たちに引き込まれるような気がしてきます。
次は、「音楽の演奏と映像」!
この『C&T』は様々な楽器メーカーとコラボして、劇内に本物の楽器を描くのが魅力の1つです。そして、それらを演奏するシーンがまた凄く丁寧なんです!
というのも、この作品では実際に歌手が演奏したり歌っている場面を動画に撮って、それを手描きのアニメーションに起こす手法を採用しています。
だから、歌っている時の身体の揺れがすごく自然だし、一方で激しいダンスのパフォーマンスが滑らかで格好いい動きになっているんです!
「Dance Tonight」歌:ピョートル(Vo.J R Price)Making Movie
「Move Mountains」歌:アンジェラ(Vo.Alisa)Making Movie
第6話『Life is A Carnival』音楽シーン
♪unrequited love/SKIP (Vo.Thundercat)
作詞・作曲・編曲:Flying Lotus,Thundercat
♪Unbreakable/CRYSTAL (Vo.Lauren Dyson)
作詞・作曲・編曲:Evan Bogart,Justin Gray#キャロチュー #CandT pic.twitter.com/i9tMss4lXZ— TVアニメ「キャロル&チューズデイ」(公式) (@carole_tuesday) 2019年5月15日
そして、各話のサブタイトル!
キャロル&チューズデイのサブタイトルは、海外の楽曲名が元ネタになっています。細部まで音楽への愛を示す、最高にアニメです!
ABBA、U2、Aerosmith、The Who、The Beach Boys…等々の有名なアーティストの楽曲が並んでいるんです!
●タイトル解説
#9「Dancing Queen」(ABBA)スウェーデンの男女4人組ABBA(アバ)の76年の大ヒット曲。世界的に人気だっ た彼女たちにアメリカのチャートでの初の1位をもたらした。17歳の女性を主人 公に、ディスコサウンドでキラキラした世界を描き出す。#キャロチュー #CandT
— TVアニメ「キャロル&チューズデイ」(公式) (@carole_tuesday) 2019年6月7日
さらに、Web公開の短編「きゃろる & ちゅーずでい」!
YouTube等で公開されているショートアニメです。
内容自体は本編とは関係ないのですが、この作品の前向きで穏やかで微笑ましい雰囲気をギュッと凝縮したような感じで、本当に大好きです!
アニメの内容を知らなくても楽しめるので、再生時間も短いですから、ぜひご覧くださいませ!!
「きゃろる&ちゅーずでい 第4話 ~チューズデイ&ロディ~」
「きゃろる&ちゅーずでい 第8話 ~キャロル&チューズデイ~」
続けて、「世界的な評価」!
この『キャロル&チューズデイ』は、なんと「アニー賞」の”テレビ作品ストーリーボーディング賞”にノミネートされているんです!
アニー賞というのは、「アニメ版アカデミー賞」と言われるくらい凄い賞なんです! ノミネート発表は2019年12月3日でしたから、結果が楽しみで仕方ありません!
でも、1つ冷静なことを書けば、この部門でのノミネート作品を見ていると多くがNetflix作品なので、もし『C&T』がネトフリ作品でなければ、ノミネートされていなかったかもしれませんね………。
アニメ界のアカデミー賞と呼ばれる「第47回アニー賞 #AnnieAwards 」で、「キャロル&チューズデイ」渡辺信一郎監督が #BestStoryboarding-TV/Media部門にノミネートされました‼️#CandT #キャロチュー #shinichirowatanabe #渡辺信一郎 pic.twitter.com/ayd4rqHNY9
— TVアニメ「キャロル&チューズデイ」(公式) (@carole_tuesday) 2019年12月3日
最後に、補足。
この記事で書いた感想全体についてですが、キャロルとチューズデイという2人の少女をメインに据えて、物語や音楽などの感想を書きました。その他のキャラで触れたのはガスとアンジェラとかです。
でも誤解しないでいただきたいのは、この作品には他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場して、素晴らしい歌とパフォーマンスを披露してくれるし、濃い物語を展開してくれます。
ミステリアス系の歌姫とか、口の悪いプロデューサーとか、火星で大人気のDJ(CV.宮野真守)とか、ロボットのキャラとか……。
本当に個性的で魅力的なキャラクターばかりです。窪之内英策さんのデザインがまたオシャレで、皆んな好きになってしまいます!
むしろ、主人公のキャロル、チューズデイ、(とアンジェラ)よりも目立っているキャラとか、物語を引っ張っている人物もいるし、超個性的な性格もわんさか。なのにどこかリアルで憎めないんです!
ここではネタバレとか作業量の都合で書けないのが本当に残念ですが、アニメをご覧いただければきっと分かっていただけると思います!
どうして、こんなに素敵な作品なの?
その答えの少しを、アニメ放送前に公開された「Story of Miracle」で見ることが出来ます!
Story of Miracle Vol.1
Story of Miracle Vol.2
Story of Miracle Vol.3
それから、『キャロチュー』のライブがYouTubeで配信されたときに見させていただきました。綺麗な歌声で、本当に仲が良さそうで、最高のライブでした!
『キャロル&チューズデイ』
LIVE「The Loneliest Girl」
最高に楽しかった!Celeina Annの
「今夜は特別なんですよ♪」
という一言が最高にキュンって!NaiとCeleinaのが見つめ合うように歌っていたのが印象的!
Alisaの「Light A Fire」は超格好いい!『 #キャロチュー 』は綺麗な楽曲が多い! pic.twitter.com/bktmZ0OwlO
— ArA-1 (@1_ARA_1) 2019年8月11日
以降、アニメ本編のネタバレあり
『キャロチュー』ネタバレ感想
彼女がとっても大切だから
『キャロチュー』はどれも本当に素晴らしいエピソードで、良いものがたくさんで、どのお話も大好きです!
どれが1番とかは決められませんが、お気に入りのものを何個か紹介できてとても嬉しいです!
ネタバレありの方でも、いくつか書きます!
第1クールの12話『We’ve Only Just Begun』
マーズ・ブライテストの決勝戦に出場するという嬉しい状況の中、チューズデイが母親ヴァレリーによって、強制的に自宅に連れ戻されてしまいます。
大統領選が迫る中で「娘の家出」は政治駆け引き的に痛いという背景での、強権的な対応が11話終盤から12話冒頭で描かれます。
なかなか辛かったです…..。
決勝戦に残ったという喜びが、一気に覚めてしまったことも残念だし、チューズデイの身も心配でしたし。
2人がようやく掴んだ音楽の舞台を楽しんでいる最中に、そこに水を差すように”大人の事情”で介入する母親のことが残念でなりませんでした。
本当に、大人は勝手。
チューズデイの「人生で最悪の誕生日だった」という心の声が、痛いほど伝わって来て、見ているこちらも悲しくなりました……。
一人っきり、暗い部屋の中で、ベッドに倒れ込んだチューズデイの心の声が辛い。
キャロルと歌ったこと、キャロルと洗濯したこと、キャロルと走ったこと。
バカな私は自分にとって本当に大事なものが何かちっとも分かっていなかった。
今、やっと気づいたんだよ、キャロル───
でも皆んな、彼女のことを思っている!
キャロルはもちろん、チューズデイの兄スペンサーだって、チューの夢が叶うようにと応援してくれている。
キャロルの「私は彼女を必要としている!」と、そして「彼女もきっと私を必要としている!」という言葉が本当に嬉しい!
で、ガスの言葉が最高!
自分が昔、離れてしまった相棒を連れ戻さなかった後悔を、いまのキャロルにしてほしくないから。
「実は、これからちょっと女性を誘拐に行くんだけど一緒にくるか?」
ガスとロディが犠牲になって、2人は無事に再会!
抱き合う2人が本当に印象的でした。
で、マーズ・ブライテストの決勝戦。
アンジェラの熱い「Light A FIre」が最高に格好良かったし、キャロチューの「The Loneliest Girl」は、出逢った2人の最初に思い出だから、とっても嬉しかったです!!
本当は、
・アンジェラとタオ
・アンジェラとダリア
・アーティガン(笑)
・チューとカイル
・キャロルの家族
・キャロルとアメル
・チューとシベール
・ガスとフローラさん
・マーズブライテスト出場者
・登場したロボットやAI
とか、色々と話したい、喋りたい、書きたいのですが、さすがに全部は書けません。とても残念ですが、この記事では、これまで書いてきた内容と、以下で「第23話と第24話」を書きます!
”奇跡の7分間”へ!
それはまるで奇跡だった。
そう、火星の歴史に刻まれることとなった《奇跡の7分間》
これは、その原動力となった2人の少女の物語である。
『キャロル&チューズデイ』
作品の最初から最後まで描かれた「奇跡の7分間」
ずっと気になっていました。小さな、二人ぼっちの少女が”どんな奇跡”を起こすのか、待ち望んでいた”奇跡”!
最終話、第24話。
その1つ前の、第23話。
本当に素晴らしかったです!
楽しげな第1クールから一転。
加熱する大統領選挙の中、地球からの難民問題を巡って社会が分断。ヴァレリー候補は受け入れ拒否と排斥を掲げ、大きな混乱が巻き起こります。
さらに、痛烈な社会批判をしたラッパー・エゼキエルの強制送還や、表現規制への批判をした人気ミュージシャンのスキップが逮捕される事態に。
第23話。
キャロル「今、ミュージシャンが自由にものを言えなくなっていく雰囲気があると思うんだ」
チュー「その風潮をつくったのが、私の母ヴァレリー候補だと思う」
キャロ「私たち、黙ってていいのかな? このままどんどん歌いたいことも歌えなくなっていったら──」
チュー「音楽は死んじゃうんじゃないかって」
ガス「で、どうしたいって?」
キャロ「私たち1人ひとりはちっぽけな存在だけど。でも、チューズデイと会えたから1人じゃできなかったことができるようになった」
チュー「それに、グラミーでクリスタルさんと共演したとき、2人でもできなかったことができた」
キャロ「だったらもし、火星中のアーティストが集まって1つの曲を歌ったら、もっと凄いことができるんじゃないかって!」
チュー「みんなでこんな風潮に負けない自由な歌を歌えたら──」
キャロ「それでその曲を、」
チュー「世界中に配信できたら」
ガス「なるほどな。言いたいことはわかった。しかし現実的には難しいな」
︙
ガス「それでもやるか?」
キャロチュー「やる!!」
︙
ガス「まったく、そんなもん実現したらそれこそ奇跡だ。だが、奇跡は起きるもんじゃない。起こすもんさ」
キャロ「チュー」
チュー「キャロル」
︙
トビー「フッ、最高にクソな連中だぜ」
この会話。
正直、第24話のステージよりも、この23話のこのシーンの方が感動しました! 2人がずっと胸の内で考えていた考えが明らかになって、ミラクルへの希望の光が見えてきて、高まる興奮と高揚感がものすごかったです!
「やってくれるな!」と笑顔とニヤケ顔が収まらなくて、すでに目はウルウル。最高に大好きな展開になって、最高に格好いい仲間が集まって、最高の親友が隣にいて、本当に最高のストーリーです! こういう展開が本当に大好きなので、もうこの時点で感無量ですよ!
「ライブエイド」とか「We Are The World」とかに似ていますね!
この、短くて、派手な演出もなにもない、ただの会話で言葉が流れるだけのシーンが、こんなにも胸に響いて、涙を呼ぶなんて、本当に凄い!
同じく、第23話。
計画を練り、会場を決め、曲を作る。
ロディ「火星移民メモリアルホールも空いてますよ」
ガス「なるほど。あそこは移民の象徴であり火星を代表するホールだ。いいかもしれねぇな」
ロディ「それにあそこはキャロル&チューズデイが始まった場所みたいなもんだし」
︙
キャロチュー「どうしよう?」
ガス「お前らには大事な使命があるだろう」
キャロチュー「ん?」
ガス「そこで歌うスんゲェ名曲を作るっていう使命がな!」
︙
キャロチュー「えぇ!!」
︙
チュー「マザー」
︙
キャロ「マザー…か。私は母親に会ったことはないけど、マザー、母親ってさ、お母さんのことだけじゃなくて、私たちのルーツのことでもあるよね。例えば、地球と火星で色々と揉めているけど、私たちはみんな地球をルーツに持ってて」
チュー「そうだね。生まれも育ちもみんな違うけど、母親から生まれたってことは同じだし。時には私たちを優しく包むものだったり、時には私たちを縛るものだったり」
キャロ「そういうの全部ひっくるめてマザーってことだよね」
チュー「私たちはみんなマザーから生まれた」
キャロ「きっと、自由に生まれてきた」
︙
(24話)
︙
キャロ「どう?」
チュー「できた──気がする」
キャロ「やっぱそう?」
キャロチュー「できたーー!!」
全部が繋がっている。
物語の一番最初に2人が曲を歌ったところ「場所」。家出したチューズデイ、難民キャンプで育ったキャロル、ママ・ダリアとの関係に悩むアンジェラたち「キャラクター」。舞台の火星と故郷の地球との間の「ストーリー」。 ここまで積み重ねてきた物語のすべてがこの《奇跡の7分間》へと繋がっている。
今までのことは全部”意味”があって、皆んなが、全部が集まって完成するのが、このミラクル。本当に、感動モノ。拍手喝采で褒め称えたいし、泣けてきます….。
”奇跡の7分間”を!
第24話。
いよいよ、本番。
チュー「とうとう来ちゃったね、大晦日」
キャロ「なんか実感湧かないね」
チュー「このまま誰も来なかったりして」
キャロ「そんなことあるわけ……どうしよう、そんななったら!」
チュー「わかんない!」
キャロ「切腹もんだよ!」
切腹という言葉を知っているんですね(笑)
火星中のミュージシャンを巻き込んだ、一世一代の大一番。そりゃ失敗したら大変なことになりますからね…..心配の気持ちも分かります。
そんな予想に反して。
沢山のミュージシャンやアーティストたちが次々と続々と集まってくて、言葉をかけてくれて。それに、大勢のボランティアまで参加してくれて!
♪キャロル
♪チューズデイ
♪アンジェラ
♪アーティガン
♪クリスタル
♪ピョートル
♪GGK
♪デズモンド
♪フローラ
♪ロンサム・クラレンス
︙
クレジットされていなくても、他にも何人ものアーティストが駆けつけてくれました。マーズ・ブライテストやサイドニア・フェスで見かけた(気がする)キャラクターが背景の壇上にいたりして。
バトル漫画とかじゃないですが、これまでに出逢ったり、戦ったり、一緒に過ごしたりしたキャラクターが、最終回で全員集まって、《1つのこと》をやり遂げるという展開。とにかく胸アツで最高に大好きで感動したし、感激しました!
集まったアーティストたちへ。
「ここに集まったのは全員が最高のシンガーだ。だから、ただ歌えば良いのさ」
アーティガンのコメントが最高に格好いい!
そして、0:00。
本番が始まる。
Voices from Mars「Mother」
素晴らしいステージでした!
「歌う自由」と「互いを認めあえる社会」になれば、そんな想いで集まったアーティストたちが、舞台の上でスポットライトの中にキラキラ輝いて、歌っている姿は心の底から楽しんでいて、最高でした!
その上で、歌詞がミュージシャンに重なったり、回想を入れたり、会場にはいない人も映したり。
キャロルとチューズデイという、「2人の小さな少女が繋げてきた大きな輪」がこうして、形になり、歌になった、その感動が言葉にできないくらいです!
(水を差すような事をいうと、「火星中のアーティスト」にしては少ないかな、という気もしましたが、ここはご都合主義に万歳!)
歌に感動している最中。
スタッフクレジットが流れます。
このまま終わってしまうのか、悲しく思うとともに、これまでにないくらいに心が満たされていて、素敵な時間でした。
そして、映し出される、キャロルとチューズデイとアンジェラの3人が幸せそうな笑顔を浮かべて抱き合うワンショット。
なんかもう、感無量というか、本当に「ありがとう」という気持ちに素直になりました。
第24話音楽シーン🎶
奇跡の7分間…📢「Mother」VOICES FROM MARS
作詞・作曲・編曲:Evan Bogart,Justin Gray#キャロチュー #CandT pic.twitter.com/2b7oK0xcX9
— TVアニメ「キャロル&チューズデイ」(公式) (@carole_tuesday) 2019年10月2日
最後は、ガスのモノローグ。
それはまるで奇跡だった。
そう、この日の出来事は後に《奇跡の7分間》と呼ばれることになった。
だが、奇跡がここで起こったんじゃない。きっとこの歌を聴いた1人ひとりの心の中で起きたんだ。
この言葉。感動。
そして、最後のひとワード。
これ以上語るのは、無粋というものでしょう。
Will be continued…
In your mind.
この記事の他に、「VOCAL COLLECTION vol.1」をまとめた記事も書きました。合わせてご覧いただければ幸いです!
『キャロル&チューズデイ』
本当に素敵で素晴らしい作品なので、ぜひ第1話だけでも見ていただきたいです! それだけで、”物語が動きはじめる”瞬間の、なんとも言えない心地いい雰囲気を味わうことができます!
本当に、優しくて、温かくて、楽しい、素晴らしいアニメでした! 大袈裟でなく、2019年でNo.1のTVアニメだと思います! ぜひ、1人でも多くの方が観てくれたらとっても嬉しいです!
もちろん、この『キャロチュー』以外でも、皆さんに素敵なアニメとの出逢いがありますよう願っています!
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!