こんにちは!
お元気ですか?
もはや社会現象となった『鬼滅の刃』の劇場版です! 各地の映画館では、上映回数が1日で40回超とかで公開前から大きな話題です。
私は何の問題もなく最高の映画館でド真ん中の座席を無事にGET! その後、興味本位でTOHOシネマズ新宿のページを覗いたら18万人待ちと表示がされて大仰天(笑)
友達と観てきました。色々と解説をしてくださいまして……本当にどうもありがとうございました!
2020年10月16日鑑賞
鬼滅の刃 無限列車編
4.5 / 5.0
- 大正時代の日本で人々を襲う鬼を斬る鬼殺隊の活躍を描く劇場版。
- 鬼殺隊の任務、母との約束、自身の信念、それら使命を果たすため鍛錬を詰み、一生懸命に戦う【煉獄杏寿郎】の真っ直ぐな姿が格好いい!
- 【炭治郎】の意志と決意と覚悟の強さが伝わってくる言動や台詞が凄かった!
- 『鬼滅の刃』がキャラクターの《内面の強さ》が作品の”強さ”に繋がっているのだと実感。
炭治郎たちは次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。
禰豆子を連れた炭治郎と善逸 伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。
映画公式サイト
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 本予告
監督:外崎春雄
脚本:ufotable
制作:ufotable
音楽:梶浦由記, 椎名豪
キャスト:花江夏樹, 鬼頭明里 and more.
上映時間:117分
日本公開:2020年3月15日
配給:東宝, アニプレックス
『鬼滅の刃』のTVシリーズ「立志編」に続く劇場映画「無限列車編」です! もちろん私も楽しみにしていましたが、それよりも世間の熱量が高すぎてそれに押されそうでした…(笑)
当然期待していましたが、(若干、不安は当たれども)物語もアニメーションもとても素晴らしくて良い作品でした!(なお、私のステータスは原作未読、TVアニメのみ視聴)
まず、「煉獄杏寿郎」について語らねばならないでしょう。
本作の主人公にして、鬼殺隊の炎柱である彼。
すごくいいキャラでした!
(最初は変人かと思ったけど、)すごく強いし、その上にとても真っ直ぐ。己の信条に従って、脇目も振らずに「人を助ける」ということを命懸けで一生懸命にする姿は心を打たれたし、格好良かったです!
それから、竈門炭治郎。
やっぱり、彼は凄い。覚悟が違う。
彼の持つ「人に対する慈しみの念」の強さは誰にも負けないし、それを堂々と言葉にしたり行動にしたりするところが凄い。剣士である前にまず、人として立派だから、残忍な鬼退治の印象が柔らかいものになる気がします。
戦いでも大活躍だったし、格好良かったし、さすが長男!!!
『鬼滅の刃』の面白さが「キャラクター」にあると強く実感した劇場版でした。
登場人物たちの内面───覚悟・思考・戦法・立場…等が物語をとても強くしているのだと思います。
大きな物語としては「鬼対峙」で、小さな部分では「妹の治療」とか「ヒノカミ神楽」とか色々ありますが、それを脇に置いても面白いのが『鬼滅』だと感じます。
そこにはキャラクターの魅力があって、彼らの信条や戦い方、さらには台詞とかに強く心を動かされるのだな~と思います。それに、鬼に対して”生身の人間”が戦うことの強さを改めて知った劇場版でもありました。
アニメーションについては、難しいところ。
正直、TVアニメの方が好きだったかも。
そもそも舞台の大半が列車内あるいは線路脇の空き地なので背景つまらなかったです。変幻する屋敷や怪しい蜘蛛山の方がufotableらしい密度と圧迫感ある映像だったと思います。
鬼殺隊の呼吸や、鬼の血鬼術などの演出についても、TVアニメパートに登場したものの方が良かったと思います。
また、ちょくちょく挟まるギャグパート。
TVアニメでは面白くてゲラゲラ笑っていましたが、劇場版には合わないようで少し萎えてしまいました。
音楽や戦闘音、効果音なんかはやはり凄い!
煉獄杏寿郎の強き”生き様”
この映画の中心人物である、炎柱の煉獄さん。
めっちゃ格好良かった!
ビシッと堂々と仁王立ちをして、ガッチリ前を見据えて臆することなく鬼に挑んでいく強い信念を体現したかのようた戦い方は超格好良くて、普通に主人公級!
正直、最初はヤバい人かと思ってました。
瞬きしない”あの目”が結構怖いし、アニメの柱会議でも「コイツ感情がないの!?」って思うくらい雑な返事をしていた印象だし、常人ではないな…というのがファーストインプレッション。
けど、今回の劇場版を観てそのイメージは払拭されました。
ものすごく真っ直ぐな剣士。
厳しい状況に弱音一つ吐かないで戦う姿はそれだけで格好いい! それに、鬼の誘惑にも屈せず首を取ることに全てを投じる姿はサムライみたい。
彼の行動原理は「人を助けること」
それは鬼殺隊の任務であることと同時に、幼き日の母との約束であり、そして彼自身の信条でもある堅い意志。その使命を果たすために鍛錬を積んで、命懸けで一生懸命に鬼に立ち向かう姿には心をたれました。
まさに、「生き様」という言葉がぴったりのキャラクターだと思います。
あと、めっちゃいい先輩!
的確に状況分析をした上で炭治郎たちの力を信頼して指示したり、後輩が危険な場合には自身が体を張って守ったり。尊敬できるいい先輩!
(今までTVに登場した、冨岡さんは何考えているか分からなくて怖い先輩だし、胡蝶さんは言葉の端に棘があって怖い先輩だし…….)
劇場版のラストバトルとても良い!
初めて目にした「柱の戦い」は予想以上にハイレベルで驚いたし、しっかり剣を使っているところが凄かったいし、炎の呼吸が強かったし、煉獄さんの意志がしっかり伝わったし、最高でした! 「柱とは斯くあるもの」というのもまざまざと見せつけられたラストバトルでした。
ダンテの『神曲』とかにあるように、「煉獄」は天国と地獄の境にある場所で、「浄化の炎」・「浄火」が燃えているところを指します。
煉獄さんの炎が暴力的な強さだけじゃないのは、こういう部分にも通じるのかな~なんて思いました。
LiSAさんの主題歌「炎」は、煉獄さんをイメージしたものだそうです。
LiSA 『炎』 -MUSiC CLiP-
今回も大活躍の竈門炭治郎
主人公の竈門炭治郎くん。
もう、彼の覚悟が桁違いで凄いです。
正直、赤の他人を助けるためにあそこまで体を張れるって凄いし、自分の幸せを捨ててまで戦い、満身創痍も厭わず立ち上がろうとする姿は絶対にマネできない(他の剣士もそうだけど)。
今回の鬼は「下弦の鬼・壱:魘夢」
鬼殺隊の面々も彼が見せる夢、それも幸せな夢に落ちていきます。そんな居心地の良い場所に留まろうとせず、鬼の夢から覚醒しようと藻掻く姿を観ていると、本当に彼の意志と決意と覚悟の強さが伝わってきます。
とにかく、人として立派。
強き者に倣い、弱き者を助け、善を成し、悪を挫く。そして「人への慈しみの念」を胸に持っているから、彼の言動のひとつひとつが丁寧で綺麗に感じます。それに、家族への深い愛情が溢れ出る劇場版でもありました。
剣士としての強さも素晴らしいけど、こういう人としての強さがあるから、『鬼滅』で描かれる残酷な鬼退治も心象柔らかになるのしょうね。
今回の劇場版でも、列車に乗っているお婆さんの荷物を棚に上げるのを手伝ったり、敵意のない人は傷つけなかったり、戦闘を労ったりと、本当に良い人です。
劇場版は、最後の台詞が良かった!
炭治郎が鬼に向かって投げる台詞。
あれは本当に感動。
彼らがいかなる覚悟で戦っているのかが凄く伝わってくる台詞で、深くにもウルッときました。あんなに熱のこもった台詞があるんだなぁと感動です。
魘夢・伊之助・善逸・禰豆子
その他のキャラクターも良かった!
せっかくなので、短めに書き残しておきます。
まず、敵の鬼。
下弦の壱《魘夢》。
すごく”ちゃんとした鬼”で、とても好感度が高かったです。念を入れて練られた綿密な計画で、失敗しないような安全策をいくつも用意しているあたり、とても良いですね。姑息な戦い方とか最高だし、ねっとり絡みつくような喋り方も好きでした。
(最初、TVアニメ最終話で観た時は、あのビジュアルと声から女性だと勘違いしたのは内緒です)
あと、伊之助が大活躍だった!
戦闘では炭治郎の右腕として(いや、炭治郎が子分か?)息のあったバトルを繰り広げていたし、全集中の呼吸を駆使していたし、あの猪頭が役立つことになったし、炭治郎を助けたりもしていたし、凄かった!
まぁ伊之助はうるさいし主張が激しいから、印象に残りやすいのかも……(笑)
善逸はちゃんと寝ていました。
彼は起きていると騒がしいけど、今回の無限列車編では寝ている場面が多いから、あまり印象に残らない…。
けど、彼のお陰で超可愛い禰豆子ちゃんが見られた!!!
その禰豆子。
今回は色々な禰豆子(バニー含む)を見れて最高でした! とにかく可愛いのが何より素晴らしい! 戦っている姿も、背負箱サイズのミニ版もとても好き!
考えてみれば、最近のアニメでは珍しく劇中のほとんどが「紅一点」で、しかもほぼ喋らないのに、あれだけ存在感を残しているのが凄いですね。
登場人物の”強さ”が作品を強くする
『鬼滅の刃』の面白さ。
それがキャラクターにあるのだと思いました。
世にある《物語》は、ストーリーが面白いとか、キャラに魅力があるとか、色々な要素が挙げられます。で、この『鬼滅』は「キャラクターが物語をしっかり背負っている」と感じました。
「財宝を探す」という”大きな物語”があるわけでもなく、かと言って「ラブコメ」みたいな”小さな物語”が組み合わさった作品というわけでもない気がします。
「鬼退治」という曖昧な物語の中で、鬼を含めた登場するキャラクターたちの内面の面白さが全面に出ているのだと感じました。
登場人物たちの内面。
鬼殺隊員としての覚悟、鬼を倒すために研ぎ澄まされた思考、全集中の呼吸を活かした戦法、鬼殺隊として戦う理由、それぞれが絶対に曲げられない信念、守るべき家族・・・・・・。鬼にしても、血鬼術を用いた戦闘、鬼舞辻無惨との関係、鬼化した理由と過去・・・・・・。
こういう、キャラクター一人ひとりが持つ”内側の強さ”が大きいから、作品の強さに繋がっていると思います。単なる戦闘力の強さだけでなく、精神力の強さが凄い。(それでいて、精神論的なパワーアップに頼らないからまた凄い)
だから、彼らの台詞が印象深いし、強く心を動かされるのだと思います。
TVアニメでは炭治郎の台詞が素晴らしかったですが、劇場版では炭治郎に加えて、伊之助や善逸も最高だったし、もちろん煉獄さんも凄かったです!
特に、劇場版終盤の煉獄さんと炭治郎の台詞が素晴らしかった!
「なぜ戦うのか?」ということ、そして「生身の人間が鬼と戦う」ということについて、身体中の力を振り絞って訴える姿が強く胸に残りました。あれは本当に格好良かった……。
アニメーションと演出
アニメとしての『鬼滅の刃』
ufotableのアニメーションは高く評価しているし、これがufotableだったからこそ、アニメがこれほどまでに人気になったのだと思います。演出も、音楽も、どこを切り取ってもピカイチ。
でも、劇場版でufotableの素晴らしさが活きていたかというと、個人的にはビミョーだと思いました。(一応補足しておきますが、凄かったんですよ!!!)
まず、舞台が合わなかったのかも。
今回の「無限列車編」はその題名の通り、炭治郎たちが戦うのは蒸気機関車とその周囲の土地がメインになります。
これが少しつまらなかった。
代わり映えしない客車とか、周りには空き地と田畑しかない線路周辺とか、パッとしない場所が多かったです。
アニメ『鬼滅の刃』って、背景美術の力が絶大だと思うんです。
- 冷たい絶望が降り落ちる雪山
- 藤の花が妖艶に咲き乱れる藤襲山
- 活気と賑わいに溢れた浅草の街
- 縦横無尽に姿を変幻させる鼓屋敷
- 圧迫感と恐怖が覆う那田蜘蛛山
こういう一見なんでもない普通の舞台が、鬼の居る恐ろしい場所へと変貌する独特の雰囲気や、まとわりつくような重苦しい空気が伝わってくる、密度の高い背景美術。3DCGによる立体感ある描写が余計に奥行きを感じさせる点もあります。
これは、ufotableが『空の境界』や『Fate』でも描いてきた「怪しさ」そのものだと思うんです。だから、鬼の存在に説得力があったし、画面に引き込まれました。
けど、劇場版ではずっと同じ車窓・車内で面白味に欠けたというのが正直なところでしょうか。
また、全集中の呼吸の描写。
これもTVアニメ版の方が良かったです。
これに関しては劇中で炭治郎が言ってた「狭いから刀が振り辛い」という台詞がよく表していると思います。
もちろん、煉獄さんの「炎の呼吸」とか格好良かったし、炭治郎の「水の呼吸」も良かったけど、私はTV版の方がどの技も迫力あったと思います。蜘蛛山のヒノカミ神楽以外と比べても、TV版の方が迫力あったような。水の呼吸は特に。
それから、ちょくちょく挟まるギャグパートとかデフォルメ部分も、あまり劇場版には似合わないのかな~なんて思いました。
もちろんアレが『鬼滅』の面白いところだし、TV観ている時は爆笑していましたが、映画館の大スクリーンで見ると少し萎えてしまったように思います。
それに、これは完全に『鬼滅』は悪くないのですが、ufotableの『Fate/sn HF』であの人物描写や表情の表現力を見せつけられると、物足りなさを否めませんでした。
とはいえ、ufotableのアニメは凄かった!
影の濃さとか、自然光と列車の人工光の違いとか、CGで描かれた炎や水のリアルな描写、また全集中の呼吸を描く時の洗練された感じとか、「質感」が単なるイラストを超えているから凄い!
それに、『Fate/sn HF』では「聖杯」として登場した肉塊が今回も観られるなんて! 終盤なんてほぼサーヴァント戦みたいなものだったし、ufotableしていたな~なんて(笑)
また、劇伴音楽や戦闘音なんかは完璧!
劇伴は梶浦由記さんと椎名豪さん。
TVアニメの時から耳に染み付いている、各キャラのテーマ音楽が響いた時の高揚感がとても良いですね! アメコミ映画っぽい感じ! それから、鬼が登場する時のヴォーカル入りの怪しげで妖艶なBGMがまたいい効果!
剣を当てる戦闘音や、機関車の走行音、叫ぶような蒸気音とか、甲高いブレーキ音とか、空気を切り裂く刃の音とか、地鳴りのような重低音とか、そういう戦闘音・効果音がとても良かったです! これはやっぱり劇場で見る価値ありですよね。
↑
以降、映画本編のネタバレあり
↓
煉獄さん格好良かった!
煉獄杏寿郎。
めっちゃ格好良かった!
ネタバレなしの大雑把な感想は上で書いた通り。真っ直ぐなところに惹かれるとても良いキャラクターでした!
最初、「美味い!!」を連発しているあたりは「ヤバい人かな?」と思ったけど、きちんと最後まで観たらとても良い人。惜しい人を亡くしたなぁ……。
無限列車での戦い。
八両の列車で「俺は5両を守る」と言い切って、それを物凄い戦闘力で実行するところがとても格好良かった! 些細なことかもしれないけど、乗客を守ることに信念を捧げている彼の姿が見えた気がします。
また、魘夢を炭治郎に任せたところ。
当然煉獄さん自身が対峙すればものの数秒で終わるのでしょうけど、乗客の命を守るために炭治郎に任せたという判断力と信頼の力が凄い!(物語的には「主人公の炭治郎に華を持たせる」という部分があるのでしょう。)
「信頼」という意味では、「親方様の指示だから」として炭治郎や鬼の禰豆子を仲間として認めたし、禰豆子の戦いっぷりをみて「鬼殺隊だ!」と認めました。そういう真っ直ぐなところも好きでした!
煉獄杏寿郎
「竈門少年、俺は君の妹を信じる。鬼殺隊の一員として認める。汽車の中であの少女が血を流しながら人間を守るのを見た。命をかけて鬼と戦い人を守るものは、誰がなんと言おうと鬼殺隊の一員だ。
胸を張って生きろ」
吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第8巻
上弦の参・猗窩座との戦闘。
「鬼にならないか?」
と誘われた時、煉獄さんは断固たる拒否を示しました。
そして、最後。
身体中がボロボロでもなお戦おうとし、最終的には腹部を猗窩座の腕が貫通していてもなお、彼を倒そうとする姿が凄い。もはや気力で立っているような感じ。あれには尊敬の念しか浮かびません。
この真っ直ぐな強さ、凄いとしか言葉が出てきません……。
炭治郎の覚悟と台詞が凄い!
炭治郎、やっぱり凄かった。
血鬼術の夢の中。
禰豆子の力添えがあったとはいえ、「これが夢だ」と気がつくところがまず凄い。夢の中で覚醒したあと、居心地がいい家族を置いて走り去ることなんて普通は出来っこない。それを出来る炭治郎は本当に心が強いと思います。
さらに、夢から解放される条件が「自害」であると見抜きます。見抜くだけならまだしも、刀を首に当てて断首するなんて、相当な覚悟がなければ無理ですよ。劇中で「現実にも影響されるかも」と言っていたように、もしかしたら死ぬかもしれないのに。
このエピソードだけで、もう十分お腹いっぱい。
対魘夢戦。
魘夢の血鬼術で眠らされながらも、その度に夢の中で自身の首を斬って自害することで覚醒する炭治郎。それをほんの数秒で成し遂げているところが、常人離れしています。そりゃ、魘夢本人も驚きますよ。
一番心に残ったのは最終場面。
煉獄さんが猗窩座の攻撃よって瀕死の傷を負った後、逃げる猗窩座に向かって炭治郎が叫んだ台詞が本当に格好良くて胸に響きました。
竈門炭治郎
「逃げるな卑怯者!
いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇で戦ってるんだ!! 生身の人間がだ!! 傷だって簡単には塞がらない!! 失った手足が戻ることもない!!
逃げるな馬鹿野郎!! 馬鹿野郎!! 卑怯者!!
お前なんかより煉獄さんの方がずっと凄いんだ!! 強いんだ!! 煉獄さんは負けてない!! 誰も死なせなかった!! 戦い抜いた!! 守り抜いた!! お前の負けだ!! 煉獄さんの勝ちだ!!」
吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第8巻
このシーンの台詞をきちんと読みたいがため、原作漫画の7, 8巻を購入しました。
それに、この後、煉獄さんを看取った後、炭治郎が自身の無力さを悟って泣く場面がまた、胸にくるのですよ……。
そうそう、炭治郎の無意識領域がウユニ塩湖的な風景として描かれていましたね。
彼の心の「広さ」とか「美しさ」とか「清らかさ」をイメージするのにうってつけの場所かもしれませんね。「澄み渡って清らか」という印象にピッタリだと思いました。
伊之助、とても頑張ってた!
伊之助、頑張ってましたね(上から目線)
もちろん強いしいつも頑張ってはいますが、TVパートではいつも炭治郎に助けられてばかりな印象です。
なので劇場版では炭治郎と台頭に戦っていたし、なんなら炭治郎を助けていたから凄かった!
炭治郎の次に覚醒した伊之助。
彼がどういう経緯で「夢を解くトリガーは自害」だと気がついたのかがものすごく気になるのですが、これは分からないんですかね……。(←原作漫画を読んだら答えが書いてありました)
その後は、色々とあれど、きちんと乗客を守っている猪頭!
対魘夢戦。
炭治郎と協力して首を断つよう命じられた時、すでに「俺はもう場所を掴んでいる」と宣言するところがとても伊之助らしかった! 獣の呼吸をきちんと活かしているんだな~と。
戦闘ではなにかと炭治郎に助けられては反発している伊之助。けどここでは、炭治郎が「一人が肉を斬り、一人が露出した骨を斬る」という作戦を提案した時、素直に「さすがだな!」と褒めていたところが印象的というか、なんだか違和感というか(笑)
さらに、魘夢の眼球から炭治郎を守ったり、現実と夢の区別がつかなくなった炭治郎を起こしたりと、何かと良い役回りだった気がします!
それに、腹部を刺された炭治郎を心配したり、煉獄さんの死を前に泣いている炭治郎を励ますような姿も見れて、TVパートからの印象とはまた大きく変わりました!
嘴平伊之助
「弱気なこと言ってんじゃねぇ!!
なれるかなれねぇかなんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ!! 信じると言われたなら、それに応えること以外考えんじゃねぇ!! […] 悔しくても泣くんじゃねぇ」
吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第8巻
もちろん、面白さも良かった(笑)
列車に乗った時はめっちゃはしゃいでいて善逸に止められている姿が子どもみたいで好きだったし、夢の中で探検隊の親分として振る舞っているのも良かったし、賑やかで良いですね(笑)
あと、魘夢を倒した後も、「肉で弾んだから”逆に”助かった」と元気一杯だったり、炭治郎を刺した機関士を「あいつ死んでいいと思う!」と非難したり、「髪の毛を全部抜いてやる!」と言ったりと、色々と笑わせてくれました!
その他、いろいろ感想
雑多な感想をいくつか。
まず、善逸!
無限列車の中で禰豆子が危険になった時、颯爽と現れた黄色の剣士! ちょっと「禰豆子ちゃんは俺が守る!」という台詞には鳥肌が立ちましたが、格好いいですね。
最後に魘夢が「術が解き切れていないのになぜ?」と驚いていましたけど、「眠ったままの方が強い」という善逸の性格をきちんと活かしていて、なるほどな~と感心しながら戦闘を観ていました(笑)
今回、結構キツかったですね。
映倫では「PG12(小学生以下には保護者の指導が必要)」と指定されていました。
正直、このPG12指定も大袈裟なものだろうと高を括っていましたが、思いの外キツイ内容やアウトな描写が多くて驚きました。
私の個人的な意見としては、TV版は小学生以下でもほぼ問題ないと思うけど(最初の一家惨殺はヤバい)、劇場版は少なくとも小学校中級生くらいからセーフという感じかな~と思いました。
TV版では「鬼を対峙する」という描写だけでしたけど、劇場版は「人間を痛める」描写が多々ありましたからね。
正義の味方であるはずの煉獄さんが子どもの首を締めたり、炭治郎が自分の首を切り落としたり、子どもの首を叩いて気絶させたり。特に首絞めシーンは、手の跡が残る描写が生生しく怖かったです。
とまぁ、厳しいシーンが多かったような。(私は大歓迎ですけど)
『鬼滅の刃 無限列車編』の感想でした!
来場者特典はこんな感じ。煉獄さんの初任務を描いた『煉獄零』や、TVアニメの総集編、さらにはキャストやスッタフインタビューなど盛りだくさんの冊子!
加えて、吾峠先生描き下ろしの塗り絵が付いてきました!
この塗り絵は、公式サイトからダウンロードできるそうです!
また、原作漫画を買いました!
劇場版パンフレットを買うより、劇場版の範囲となる原作7, 8巻を購入。台詞とかをしっかり確認できたので良かったです!
ついでに、吾峠呼先生のマスク啓発イラストを掲載しておきます。
読んでくださり、
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!