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【映画】名探偵コナン 業火の向日葵

2015年5月4日
【評価:3.8/5】
 
『時を超えて交錯する「嘘」と「愛」―人類の至宝をめぐる、芸術的〈アート〉ミステリー!』

 
目次
 
 

【STORY】

鈴木財閥の鈴木次郎吉相談役はオークションでゴッホの名画「ひまわり」を落札し、自身が手掛けるプロジェクトを発表する。それはゴッホの描いた7枚の「ひまわり」すべてを日本に集めるというものだった。
しかし、会場にキッドが現れ犯行予告を残してNYの空へと消え去った。
数日後「ひまわり」を載せた飛行機が爆発。潜んでいたキッドに絵画を盗まれてしまう。
コナンのお陰で取り戻せたもののその後もキッドの不可解な犯行は続いた。
そんな中次郎吉は7枚のひまわりを難攻不落の完全なセキュリティを誇る美術館「レイロック」へと移しキッドとの対決に備えてていた。

世界的な名画を巡る史実と謎を絡めた謎解きアートミステリー!
 

 
 
 
 

【感想】

 

 最近のコナン映画の中ではかなり面白い作品でした。最初からラストギリギリまで疑いを捨てきれませんでしたから!
 内容も知的で、史実が盛り込まれていたので今までの作品よりも楽しめました!
特に「ヒマワリ」を巡る話についてはかなり興味深かったです。
 もちろんちゃんとコナン君が絶体絶命の状況に陥りますよ。まずは冒頭で、そしてラストで。毎回思うのですが、小学生なのに頑張りますよね〜。青山さんも設定の時点でせめて中学生とかにしてあげればよかったのに…
 唯一文句を言うなら頼むから“動機”をしっかりと考えてくださいよ!過去作もそうですがトリックや謎解きに重点を置くあまり重要な動機が曖昧になってしまっています!作品によっては勘違いから凶悪犯罪になっているものもありますからね…
 
 
 
 最近のコナン映画はコナンらが凶悪犯を捕まえる過程でまぁ事件があったり、アクションがあるというようなパターンが多く飽きるというか、現実離れしすぎていたというか…
でも今回のはキッドを軸に組み込んだ事で物語に“芸術”が加わり高度な?ストーリーになっていてかなり楽しめました!
 具体的には、ゴッホの名画「ヒマワリ」に関する歴史的事実や芸術的見解、キッドによる華麗な?テクニックと推理、鈴木財閥の財力の凄さ などなど。
 
 
 
 コナンの作品はどの登場人物も時間が経つごとにどんどんと怪しく見えるように描くのが上手なのですが今回は最初から最後まである一人の人物がずっと怪しかったんですよね…あれには騙されました!
 
 
 今回、かなりキッドが派手に立ち回ります!……というかもはや別人のようです。ビックリするはずです!
 でもキッドはキッドですね。何が大事で守るべきかを分かって行動してますから。
 
 
 今回は少年探偵団が活躍しなかったので観やすかったです。というのも毎回彼らが無駄に活躍するから余計に現実離れしちゃって観るのが辛いんです。その点、今回はコナンとキッドが軸として活躍するので気持ちよく観ることができました。
 
 
 
 鈴木財閥の鈴木次郎吉の金の使い方が大胆すぎます!「ヒマワリ」を超高額で競り落としたり、百億円を短時間で準備したり、使用期間たった1ヶ月のために美術館を建設したり…
 で、TV番組に出演する次郎吉が街の大型液晶パネルに映し出された時に「あれ誰?」などの群衆の声のなかに「明石海峡大橋に飛行船をぶつけた人だ。」ってセリフが紛れていて笑いました!(わかる人には分かるネタですね)
 
 
 コナンの映画は観る前から犯人の予測が出来るという事がある程度知られていますよね。(さすがにここで方法を書きませんが。)
 で、今回自分なりに犯人を推理してみたんですが、大当たりでした! 
もちろん、ネタバレとか、解説を読んだわけではないですよ。別にトリックも分かるわけではないですし、クイズ程度で推理してみてはどうでしょう?公式サイトやWikipediaの登場人物紹介を参考にしてみてください!
 
 
 
 題名をもう少し考えて欲しかった…
 今までは「狙撃手=スナイパー」、「追跡者=チェイサー」、「15分=クウォーター」などと格好いいルビが振られたのに今回は「業火の向日葵」ですか…
「向日葵=サンフラワー」とかでもいいからルビをつけて欲しかったです。(絵画の英名がSunflowersなんです。)
 
 
 
 
HP:
 
Googleアートプロジェクト:ゴッホ「ひまわり」

www.google.com

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