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【映画】セッション

2015年5月10日

【評価:5.0/5】
 
『〈完璧〉を求めるレッスン。二人のセッションは誰もみたことがないクライマックスへ―。』

 

目次

 

【STORY】

主人公アンドリューは偉大なドラム奏者を目指す19歳。
J・K・シモンズ演じる教師フレッチャー率いるバンドに参加させてもらえることになり成功を目指そうとする。
しかし、フレッチャーは〈完璧〉を求める狂気に満ちた鬼教師だった。
罵声や苦痛に耐えながら練習を重ねドラム主奏者として舞台に立ち、フレッチャーに勝って成功をしようと奮闘する。

 

 

【感想】

 これは「音楽映画」なんてものじゃない。スポーツ映画。バトル映画。
観客までをもバンドの練習に引っ張り込んでメンバーの一人として映画を“体感”させる。
これがアカデミー賞に輝く実力か…。
 そして、何よりもこれに驚いた。『息ができない。』息をしてはいけないという雰囲気がシアターに充満して誰一人音を立てない。音を立てた瞬間にフレッチャーに怒鳴られそう。
 静かすぎる劇場、カラカラの喉、バクバクとなる心臓、見動きの取れない身体。
 とにかく圧倒的な臨場感が“ヤバかった”。
 これは一度は体感して欲しい!
 これを製作したのはまだ28歳の監督。これからの作品が楽しみです。
 
 
 
 何を書けばいいのか…映画を観終わって30分。放心状態でどんな感想を書けば良いのか…
 最高のラストで映画が終わってエンドロールに切り替わった時から放心状態に陥りました。100分間の溜まっていた疲れが一気に押し寄せてきました。
 すべて終わり明かりが付いた時、大きなため息が漏れました。 周りのお客さんもそうだったようです「フゥ〜」という音が響きました。
 
 
 
 
 ここまでくるとまさに“狂気”。
 この映画は何よりもフレッチャーvsアンドリューが凄まじい迫力で描かれています。
 前半からフレッチャーの激しい攻撃。アンドリュー、我々観客に自らの力を見せつけるよに爆発します。
 一方でアンドリューは執念と堅すぎる意思で必死に汗を垂らして演奏し、血をにじませながら練習する姿は観ているこっちが苦しくなります。
 あの気迫と次第に狂気に支配されていく目。 素晴らしい演技だと思います。
ちなみに、自分はドラム奏者3人を数時間にも渡って演奏させ、競わせるシーンが最も狂気が現れていたと思います。
 
 
 この映画は3つの大きなヤマがあったと思います。
 1つ目はライバルが入ってきてからの練習と主奏者争い。
 2つ目はアンドリューに起こる大きく重大な事件。
 あれがあって、なのにちゃんと行って、あんなことになるなんて…って観てないとなんの事だかわかりませんよね(笑)
 そして3つ目。『ラスト10分』です!
 様々なメディア、レビュー等で言われていますが確かに凄いです!
 JVC音楽祭という名のコロシアムでのフレッチャーとアンドリューの壮絶で、迫力にあふれた闘いは素晴らしく、ワクワクとさえなってしまうラストです!
 勝負の内容はネタバレしたくないので軽く。
 攻守が入れ替わる壮絶なバトル。フレッチャーの先制攻撃に対するアンドリューの仕返しが最高です!
 時々見せるフレッチャーの笑顔が怖かったです。
 
 
 
 
 今までの感想からわかるように今回、音楽についての感想が一切ないですよね。自分にとって本当に“音楽映画”ではなかったんです!
 
 
 
 
 J・K・シモンズ最高です!
 今回で好きになりました!
 あの狂気じみた迫力と威厳のある演技は素晴らしいと思います! あの渋い感じが良いですね。
 今作では彼のアップシーンが何度かあるのですが顔や首のシワが貫禄を放っています。
 
 
 
HP:
 
劇中挿入歌
Whiplash:

Caravan:

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