こんにちは!
お元気ですか?
2021年の新クールが始まってしまっていますが、2020年に視聴したアニメのまとめです。あまり視聴本数を増やせなかったのが本当に残念です。
目次
※画像タップで感想に移動します。
視聴作品とランキング
作品部門
- 映像研には手を出すな!
- GREAT PRETENDER
- BNA ビー・エヌ・エー
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完
- 波よ聞いてくれ
- 日本沈没2020
- 魔女の旅々
- 呪術廻戦
- おちこぼれフルーツタルト
- プリンセスコネクト!Re:Dive
[ 女性 ]
- 水崎ツバメ(映像研)
- 金森さやか(映像研)
- 浅草みどり(映像研)
[ 男性 ]
- なし
- なし
- なし
[ オープニング ]
- chelmico「Easy Breezy」(映像研)
- やまだ豊「G.P.」(グレプリ)
- 影森みちる「Ready to」(BNA)
[ エンディング ]
- milet「prover」(『FGOバビロニア』)
- フレディ・マーキュリー「The Great Pretender」(グレプリ)
- 花譜「景色」(日本沈没2020)
[ 劇伴 ]
- GREAT PRETENDER
- へやキャン△
- 映像研には手を出すな!
2020年視聴アニメ
- 映像研には手を出すな!
- へやキャン△
- なつなぐ!
- 八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ
- 恋する小惑星
- BNA ビー・エヌ・エー
- 波よ聞いてくれ
- プリンセスコネクト!Re:Dive
- かぐや様は告らせたい?
- イエスタデイをうたって
- アルテ
- かくしごと
- 本好きの下剋上
- 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
- 攻殻機動隊SAC_2045
- LISTENERS
- GREAT PRETENDER
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完
- 富豪刑事 Balance:UNLIMITED
- 食戟のソーマ 豪の皿
- 日本沈没2020
- Re:ゼロから始める異世界生活
- 炎炎ノ消防隊 弐ノ章
- SAO アリシゼーション WoU
- デカダンス
- 天晴爛漫!
- 宇崎ちゃんは遊びたい!
- 彼女、お借りします
- モンスター娘のお医者さん
- 魔女の旅々
- 呪術廻戦
- おちこぼれフルーツタルト
- GREAT PRETENDER
- 安達としまむら
- アサルトリリィ BOUQUET
- 炎炎ノ消防隊 弐ノ章
- ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
- 憂国のモリアーティ
この記事でのランキングはTVアニメですが、劇場アニメも鑑賞した作品を載せておきます。
- 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
- ジョゼと虎と魚たち
- 泣きたい私は猫をかぶる
- Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song
- 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
- どうにかなる日々
- 思い、思われ、ふり、ふられ
- 劇場版SIROBAKO
- 魔女見習いをさがして
- PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR
- FGO 神聖円卓領域キャメロット 前編 Wandering; Agateram
2020年アニメの感想
2020年のアニメ感想です。
冒頭にも書いたように、2020年は本当に視聴作品数が少なくて本当に残念です……。見逃した作品の中には素晴らしいアニメもあったでしょうに、それをリアルタイムで見れなかったのが悲しすぎる……。
だって、2020年に視聴したのは全部で38本。
私の全盛期なら1クールで30本とか平気で見ていたので、これはかなり減少っしましたよ、本当に。
最後に未視聴作品リストとしてメモっておきました。
決して切ったわけじゃなくて、録画を残したり、配信サイトでチェックリストに入れておいたりと記録には残しているので、追々ではありますけど消化していきたいと思っています。
あとは、新型コロナウイルスの影響ですね。
感染拡大に伴って、アニメの制作現場が「密」になるということで作業体制の見直しが迫られ、特に春クールと夏クール作品で放送予定からの延期が迫られるアニメが続出しました。
制作現場やアニメーターらスタッフ、関係企業さん方は本当に大変だっただろうと思います。
とはいえ、正直に言えば、私個人的にはありがたかったりもしました。忙しくてなかなかアニメを視聴できていなかったので、放送作品が少なくなったり、再放送が増えたりしたのは助かったりしました。
それから、Netflixの強さを改めて感じました。
ここで挙げたベスト10作品の中でも、Netflixオリジナル作品、あるいはフジテレビとNetflixの共同ブランド「+ULTRA」枠作品がランクイン。『GREAT PRETENDER』,『BNA』,『日本沈没2020』ですね。
やっぱり資本主義を体現するコンテンツ制作&配信会社なだけあって、クオリティの高い作品を生み出すのだと思います。
そのほか、『攻殻機動隊_SAC2045』や『ULTRAMAN』、『バキ』や『7SEEDS』、『虫籠のカガステル』などなど、Netflixの独壇場のような感じ。
一方で、まだセル画アニメというか手描きアニメとCGアニメとの間は大きい気がしないでもないです。
感想は、各クールまとめと基本的に同じ内容です。
一応、適宜修正や加筆を加えています。
1位 映像研には手を出すな!
高校1年生の浅草みどりは、アニメーションは「設定が命」と力説するほどのアニメ好き。
スケッチブックに様々なアイディアを描き貯めながらも、1人では行動できないとアニメ制作への一歩を踏み出せずにいた。
そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の金森さやかはいち早く気づいていた。
さらに、同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメが、実はアニメーター志望であることが判明し、3人は脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研を設立することに……
(公式サイトより)
もの凄いアニメでした!
面白かったし、格好良かったし、「アニメを作る」という部分にガッツリ焦点を当てていたから本当に楽しかったです。色々な演出や見せ方も上手くて、ずっとワクワクしっぱなしの12話。
恐らく、余裕で「2020年ベスト10」に入る傑作だと思います!
→と2020年4月に書きましたが、ぶっちぎりの1位でした。
なによりもまず、「情熱」が凄かった。
主人公たちの「アニメを作りたい」という熱量が膨大で、そのエネルギーを余すことなく制作に注ぎ込んでいるから本当に凄いです。
目に見ている風景から次々と設定や物語を生み出す浅草氏とか、「描くこと」に対する自身の思いを堂々と訴える水崎氏とか。
浅草氏の思考も、水崎氏の拘りも、アニメを見る身として痛いほど分かるから、毎度まいど満面の笑みで「よく言った!」と拍手をしたいくらい!
「脇目も振らずに」という言葉が一番似合うかも。
高校生というところで寝る間を惜しんで制作を続け、授業中も作画作業を続けて、全てのリソースとエネルギーをアニメ制作につぎ込めるって、本当に格好いいと思います!
で、皆んな本当に楽しそう !
アニメを作る時もだけど、日常が本当に。
ボロい部室を修理する時も、生徒会に活動費を請求する時とか、追手から逃げる時も、雨に濡れても、穴に落ちても、いつも楽しそうだから、見ていて嬉しい!
そして「妄想・想像のパワー」が最強!
学校からの下校途中とか、ロケハンで街を歩いている時とか、ボロ部室を修理する時とか……etc. 色々な要素から次々と妄想・空想が広がっていって、そこに浅草氏と水崎氏がどんどん設定を付け足していって、いよいよ冒険に変わっていく感じとかワクワクしました!
あと、テンポの良さもポイントかも。
「アニメを作る」という情熱以外の部分がほとんど無いくらいで、とても見やすかったし、集中できたし、より濃かったな~と。
勢いで「映像研」を立ち上げ、情熱でアニメを作り、制作にとことん打ち込んで、依頼を受けたり仲間を集めたりと、全部が「アニメ」中心に回っているのがとても良い!
各話のスタートは「前回のあらすじ」とか無くいきなり続きからの本編だし、水着回とか温泉回とか無いし、ラブコメ要素もないし、胸のコンプレックスとかもないし。
純粋に「アニメ」に集中して、それだけを真っ直ぐに描いていたところが、見やすかったです。
そして演出が凄かった!
こういうことが出来るんだなって!
主人公の空想シーンやプロット会議では手描きのスケッチや作画っぽい映像で表現されて、効果音を声で重ねているところも最高! アニメinアニメというか、主人公たちが動く現実世界と、想像の世界とがシームレスに繋がっていく感覚が凄かったです! しかも作り途中というか完璧なものでないところがまたとても良い!
中でも第10話の音響シーンは凄かった……。鐘の音を波形で視覚化して、百目鬼氏が物理的に手で区切るという見せ方は本当に驚きました。
「頭の中のイメージを現実にする」って、やっぱり漫画とかアニメの強みだし、それを音や動き付きで見られるのはアニメの強さだなぁと。
映像研の作品全編が見れたのも嬉しい!
普通、劇中劇?とか劇中制作物があっても、その全部を見せてくれることってなかなか無いから、より楽しめました!
浅草氏が思い描いていた映像とか、水崎氏が描きたかった演技とか、物語の中でさんざん議論されていた部分が、最終的に形になって完成した姿を見ることができるのは、喜び以外にありません!
ってか、アレを数週間で作り上げるって凄すぎ!(本人たちにとっては”改善の余地あり”のようですけど)
『そのマチェットを強く握れ!』が好き。
ストーリーがさっぱり分かりやすいし、女子高生が格好良かったし! あと無音声だったからこそ、逆に上映時の会場の雰囲気とかも含めて迫力とか面白さが凄かったなぁと。
あとは『ロボvsカニ怪獣』が面白かったです。
TVアニメ「映像研には手を出すな!」PV
2位 GREAT PRETENDER
ターゲットは悪人のみ!騙して騙して騙しまくる!?
ロサンゼルス、シンガポール、ロンドン、上海、そして東京…世界を股にかけた壮大な<コン・ゲーム>、ここに開幕!!!
自称“日本一の天才詐欺師”枝村真人。世界を舞台に仕掛ける桁違いの騙し合いに、枝村は巻き込まれていく…!!
(公式サイトより)
詐欺師が活躍するコンゲーム!
物語も絵も音楽も全部最高で大好きです!
何もかもが「洋画」っぽくて本当に最高でした!
5話くらいで1エピーソードの構成。
ロサンゼルス編、シンガポール編、ロンドン編、東京編の4つ構成です。個人的には各週放送を見るよりも、各エピソードをまとめて見た方が面白いかなと思います。
2クール分、本当に楽しませてもらいました!
何をおいてもまず物語!
詐欺師や悪党やコンフィデンスマンがしのぎを削る騙し合い。大金をせしめるためなら味方も仲間もなく騙し、相手を手玉に取って金額を釣り上げる。舞台は世界。大掛かりな仕掛けや入念な準備でターゲットを騙す姿は、視聴者すら欺くよく出来たもので、規模も大きく、毎回超楽しいです!
用意周到な計画には舌を巻くし、「頭の良さ」を最大限に活かした展開が本当に素晴らしい!
騙すのは悪党のみ。
小賢しい嘘も演技も大歓迎。悪には悪を! 悪い奴から徹底的に金を搾り取るまさに「義賊」たる姿は、見ていてスカッと爽快で清々しいから、気持ちよく見ることができます!
最終話の展開はとにかく最高だったし、全編に渡って劇中の音楽が最高に格好いいし、背景美術がどのシーンもアートチックで超格好良かったです!
また、ロサンゼルス、シンガポール、フランスとロンドン、日本と中国などなどその土地ごとの言語で会話をして字幕表示をするという細かな演出が、『グレプリ』の世界観をより素晴らしいものにしていると思いました!
本当に「洋画」みたい!
舞台はロサンゼルスやシンガポール。
登場するお兄さんお姉さんは皆んなイケメンで美人だし、ロケーションがいちいち格好いい! 背景の街並みは日本とは違う雰囲気だし、アーティスティックな背景美術に引き込まれる!
あと、音楽がまた最高!
OPは歌詞無しのお洒落劇伴で洋ドラみたいだし、EDはフレディ・マーキュリーを起用! 劇中のBGMだってトランペットやドラムが鳴り響く格好いいヤツ! これでテンション上がらないわけない!
脚本は古沢良太さん。
同じく詐欺師が大活躍する痛快ドラマ『コンフィデンスマンJP』を手掛けてます。構想を練り始めたのは『GP』の方が先だとか。ドラマは50分で1話完結なのでテンポの良さが冴え渡っていた分、アニメは少し冗長的に感じたのが残念かも。ぜひ、劇場版とか作って欲しいです!
とはいえ、『オーシャンズ11』とか『ミニミニ大作戦』のような、豪華出演陣による強盗の興奮と、最後のネタバラシの面白さとか、そういう部分が詰まっていて最高でした!
メインPV第1弾
3位 BNA ビー・エヌ・エー
“人類”と“獣人”が共存する社会。 日本では獣人が獣人らしく生きるための獣人特区『アニマシティ』が設置される。
それから10年の月日が経ち、『アニマシティ』に17歳のタヌキ獣人・影森みちるがやってくる。普通の人間だったが、ある日突然タヌキ獣人になった彼女は「ここなら自由に生きられる!」と喜ぶが、『アニマシティ』にもこの街にしかない危険がたくさん潜んでいることを知る。
なぜ、みちるは獣人になってしまったのか。その謎を追ううちに、予想もしていなかった大きな出来事に巻き込まれていくのだった。
(公式サイトより)
最高のアニメでした!
ワクワクできて、笑えて、色々と考えられて、主人公に元気づけられたり、個性豊かなキャラを楽しめて、絵も綺麗で、色もお洒落で、ガッツリTRIGGERで、とにかく最高のアニメです!
「TRIGGER」らしい、ハチャメチャさ!
期待したモノが全部詰まっていました!
特に第1話の開幕、第4話の野球回、第12話の最終回は文句なしの神回!
最高の制作布陣ですよ。
・監督:吉成曜
・脚本:中島かずき
・アクションディレクター:今石洋之
全体的なストーリーは『LWA』を手掛けた吉成監督らしい、ワクワクしながらも考えさせられる社会派作品。それでいて、『プロメア』等の中島かずきさんの勢いある展開と伏線や言葉遊びがしっかりある物語。
それを支えるアニメーションは、『キルラキル』等で知られる今石洋之さんの熱量たっぷりなアクションシーンを筆頭に、「TRIGGERっぽい!」としか言いようのないもので、とにかく最高でした!
芳垣さんのキャラデザはもちろんTRIGGER顔だし、原画スタッフだって見知った名前が並ぶし、東宝のプロデューサーはヒット作連発の武井克弘さん!
バーンって始まって、ドーンとなって、ガツンと終わる感じ!
ワクワクして、ウオォォと盛り上がって、それがずっと続いたまま最後まで駆け抜けるような熱さが本当に素晴らしいし、超楽しい!
アニマシティの面白さ!
みちるが期待にむねを膨らませて辿り着いた街は獣人たちが暮らす賑やかな街。多種多様な獣人が生活していて、それぞれの動物の特徴がしっかり分かるのがとても面白い!
この「凄いところに来た!」というワクワク感は、『LWA』で魔法学校に足を踏み入れた時の感覚に似ている、とっても楽しいもの!
物語は少し難しめ。でも、小難しい説明とか抜きにして、「街を守る」というシンプルな気持ちで突っ走るところが最高なのだと思います。その単純さが盛り上がりに繋がるし、キャラの熱意も伝わりやすいです。
それに、しっかりと息抜きになるギャグやジョークを挟んでくれるのが有り難い!
とはいえ、テーマは真っ向から社会派。
一言で言えば「マイノリティと多様性」のお話。
「獣人を駆除しようとする人間との軋轢」や「獣人への偏見の視線」、「獣人間での派閥争いや揉め事」、「反人間派と融和派の対立」、「社会の不安定化と宗教」、「貧困街の住民が生きる術」……etc.と様々なものが織り込まれています。
これにバシッと台詞を突きつける!
「もっと知りたい、知らなきゃいけない」
「尻尾を巻いて逃げるのか?」
「どう生きるかは自分で決める!」
シビれる台詞はTRIGGER作品醍醐味ですが、この『BNA』でもまさにそれが聴けて大歓喜です。
奇しくも、現実の世界が似た状況。
新型コロナの感染者や医療従事者に対する差別が報道されています。白人警官による黒人殺害に端を発する黒人差別廃絶デモが全世界に拡散。中国では香港に対する言論統制や自由剥奪ともとれる法律が施行されました。
今、観ることができたことが、よりアニメの価値や意味を高めていたと思います!
キャラクターも最高でした!
タヌキ獣人のみちるは威勢が良いし、オオカミ獣人の士郎さんは強いし! 悪党のイルカ獣人フリップは渋いし、イタt….ミンク獣人のマリーさんは憎めない奴! 何よりも、クマ獣人のジャッキーが大好きすぎます! 製薬会社CEOのアランさんもね!
OPもEDもお洒落だし、色の塗り方とか影の付け方とか最高だし、街の風景とかメカとかも大好き! 久々に「コンセプトアートとか観てみたいな」と思うアニメでした!
個人的に微妙に感じた部分としては、少し銀狼教団のくだりが長いような。もっとアニマシティの色々な表情を見せてくれると嬉しかったのですけどね….。
あと、題名が『BNA』というのは分かりにくくて勿体ない気がします。『Anima-City』みたいなシンプルなものでも良いのかな、と。(もともとの仮案は『Night RUNNER』だったそうです)
TVアニメ『BNA ビー・エヌ・エー』第1弾PV
4位 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完
季節は移ろい、春。
雪乃から最後の依頼を受けた八幡と結衣。3月の卒業式を控えた中、いろはからプロムの協力を求められ…。― 本物を求めた八幡は3人の関係を変えていく。果たしてこの先、彼の高校生活はどんな結末を迎えるのか!?
(公式サイトより)
『俺ガイル』の完結。
本当に素晴らしかった!
青春の物語として、そこらの俗物とは一線を画する内容だったし、何より、「ラブコメ」の中でこんなにも綺麗な告白と、切ない失恋を見たことが無いと思います。傑作と呼んで過言ではないかと!!
「たったひとつの本物」を探す青春。
比企谷八幡・雪ノ下雪乃・由比ヶ浜結衣ら奉仕部を中心に過ごしてきた高校生活。間違いとか正解とか答えを手探りで見つけながら、色々な人とぶつかったり、あるいは自分自身を犠牲にしてきた日々。
そんな時間が、「無駄でなかった」と本気で思えるほどに、彼ら/彼女らの姿は眩しかったし、けれども寂しげで……。これを単なる「ラブコメを描いたラノベ」として扱うのは勿体ない気すらします。
2期終盤から3期で一気に変わったなーと。
ずっと、偏屈な八幡を主人公に、可愛い女の子たち(若干1名は男子)が青春する姿を穿った見方で描くようなところがあったと思います。どこか傍観的で、しかも八幡の自己犠牲の行動がその印象をより強めていた気がします。
けど、それぞれが自分の「願い/依頼」を見つけて、自分にとって大切なものや、相手が大事にしているものを考えるようになって、将来のことを考えたりして。「青春ラブコメ」という軽い響きが通用しないくらい、とても濃い内容でした。
もちろん生徒たちの言動も大好きだし、きちんと彼らを導いてくれる平塚先生や雪ノ下姉・母など大人の存在がとても大きかったと思いました。
第3期のメイン?の恋愛。
凄かった……。なんかもう、見ているこっちが切なくなるし、恥ずかしくなるし、キュンキュンするしで、精神的ダメージと消耗がヤバいです(笑)
八幡と由比ヶ浜結衣。
だけど、それは叶わぬ恋だと分かっている。知っている。だから、なんとか距離を取ろうとしたり、けど近くに居たいと誘ったり。諦めようと決意して、見守ることに徹すると決めて、流した涙の切なさといったら……。
彼女は気持ちを表にだすし、お菓子作りとか要所々々で近さが描かれていただけに残念だし、テンションが高かったからこそ、落ち込んだ時の寂しさがものすごい勢いで押し寄せてきました……..。
比企谷八幡と雪ノ下雪乃。
「お前の/あなたの人生を────」
こんなにも美しい告白を見たことがないし、恥ずかしさとかそんなのがどうでもよくなりました。自分の気持ちと向き合って、「言葉じゃうまく伝わらない」と答えを出して、雪乃へ。これはずっと記憶に残しておきたい告白でした。
あと、どんなに長い言葉を重ねて理屈をつけて伝えるよりも、たった一言シンプルな気持ちを想いを伝えることが、どんなに胸に響くのかと気付かされましたね。
PV第2弾
5位 波よ聞いてくれ
札幌在住、スープカレー屋で働く鼓田ミナレは、酒場で知り合った地元FM局のディレクター・麻藤兼嗣に失恋トークを炸裂させていた。
翌日、いつものように仕事をしていると、店内でかけていたラジオから元カレを罵倒するミナレの声が……!
この放送は反響を呼び、やがて麻藤からラジオパーソナリティにスカウトされる。
「お前、冠番組を持ってみる気ないか?」
タイトルは『波よ聞いてくれ』。北海道の深夜3時半、そしてミナレは覚醒するッ!
(公式サイトより)
コレも最高だった!
個人的には、物語の内容部分では「う~ん」なところもあったりしたけど、それを遥かに上回る「喋り」の魅力が最高でした!
とにかく、よく喋るんですね。
一言二言で済みそうな話を分量増やしたり。特に主人公・鼓田ミナレの一人芝居とかナレーションとかツッコミとか、そういう部分の喋りが面白かった!
興奮したり、驚いた時に饒舌になって、口からも脳内でもペラペラとよく喋ります。で、それがとても聞き心地いいから良いですね。
けっこう低めの声で、抑揚がしっかりと付いていながも、息継ぎも少なくマシンガントークを繰り広げたり。かと思えば緩急ある喋りもあって聞いていて面白い!
正直、その話の中身はよく分からないけど、勢いでまくし立てつつ引き込むような喋りを展開できるのが凄いな~と!
劇中でも触れられていたけど、このアニメを噛まずに演じきった声優さんも本当に凄いと思います!
やっぱり、ラジオシーンが好きです。
なので、欲を言うともっとラジオを聴きたかったなぁと。全12話のうちで、ラジオ以外の話と同時並行なのでその部分が残念でした。
もちろん、ラジオ以外のエピソードも面白かったし、主人公「鼓田ミナレという女」を語る上では不可欠な要素が多いんですよ。なので、全然良いんですけどね。
あと、あのカオス感というか、話が密集している感じも、むしろトークを盛り上げていたのかも。
そういう訳で、改めて思い返すと思い出補正というか、ラジオシーンの印象が強すぎるので違う部分もあるかもですが、それでも台詞の量が多かった!
舞台は、北海道の札幌。
私も詳しくはないですが、羊ヶ丘展望台とか時計台とかの観光名所が登場したり、ちょくちょくご当地ネタが出てきたりと面白かったです! 道民はもっと楽しめるのかも。
例えば、以下のPVの台詞でも。
「北海道でヒゲのディレクターは皆んな演者を何だと思ってんの? それでも私はやるしかない! 道内一のラジオDJになってやる! 女版大泉洋として成り上がっちゃる!」
TVアニメ『波よ聞いてくれ』第2弾PV
6位 日本沈没2020
2020年、平和な日常が続く日本を襲った突然の大地震。
都内に住むごく普通の一家、武藤家は、大混乱の中、家族4人で東京からの脱出を始めるが、刻々と沈みゆく日本列島は、容赦なく彼らを追い詰めていく。極限状態で突きつけられる、生と死、出会いと別れの選択。途方もない現実と向き合う中、未来を信じ、懸命に生き抜く強さを身につけていく…
(公式サイトより)
小松左京『日本沈没』を現代版にリメイク。
ネットでは悪評が多くて、確かにツッコミどころもあるけれど、総じて良く出来ていたと思います。
それに期せずして、新型コロナ禍にある日本に重なる部分も少なくない作品。この「2020」を冠したタイトルとともに将来思い出すことになりそうです。
それとは別に、やっぱり『東京マグニチュード8.0』を思い出しますね。
日本を襲った巨大地震。
安全な場所を目指して逃げる家族や人々を追った物語。とにかく辛くて苦しくて心の擦り減り様が尋常じゃないくら見るのが厳しいアニメでした。よくあんなに不幸を畳み掛けられるなぁ~と。戦々恐々としながら続きを見てました。
その良し悪しを別にして、描き方が凄い。
メインストーリーでも衝撃的な展開は多々ありましたが、それ以外が細かいです。画面の端に映る死体とか、主人公の会話に後ろで支援物資の取り合いをしていたり。そんな感じでサブな所で描かれる悲劇が、辛さをUPさせていました。
震災の描き方もリアルだなぁと。
何がリアルか正確には分かりませんが、被害を受けた建物や街の様子、被災下でむき出しになる人間のエゴ、ネットに拡散されるデマ、火災旋風に巻き込まれた避難所、暴力や怒号…..。
実写とかなら分かりますが、よくアニメで描いたなぁと感心してしまいます。
家族や人々が頑張る姿を描く。
まぁ正直、ここは微妙というか、う~ん。
確かに企画自体は上手いです。
原作や実写映画が日本政府の対応を描いている行政主観な特撮作品だったのに対し、アニメ版は一般人の目線に切り替える形に。
ここはとて良い構想だと思うけど、ご都合主義な展開とかよく分からない宗教組織の話とかデジタル化とかの要素が邪魔をして、何だかよく分からないものになっていたような。家族や人の繋がりの話を描くには、スケールが大きなものを合わせ過ぎたと思いました。
色々な要素が混ざってました。
災害の話は当然。他にも、第二次世界大戦の話、外国人問題や多様性・人種差別の話、宗教団体やコミュニティの話、右翼的な日本ナショナリズムの話、ネットの話…などなど。
詰め込みすぎな感じは否めないかなぁと。面白かったし私は好きだけど、まずは物語としての統一性を大切にして欲しかったです。より「家族」という部分に焦点を当てるとか。
ただ一方で、もともと原作の主題も「日本民族」という視点が強いので、ある意味ではナショナリズムを掲揚する描き方とか、困難に直面した人々を描くというのは原作通りで素晴らしいと思いました。
また、ラストでも「日本最高!」と叫ばんばかりに、日本らしい風景を次々と映しながら、古代の逸話まで持ち出して国威を掲揚するような感じ。さらにオリンピック開催で見覚えある制服の選手団が日章旗を振る映像まで!
SF作品としてもとても面白かった!
原作に登場する「D計画」や潜水操舵士の小野寺さんなどが登場したのは嬉しかったし、最終的な結末も私は肯定できます。
小野寺さんが託した未来のデータ、そして仮想空間上に復興した日本。突拍子もないようなものに思うけど、SFの強さを感じるラストで私は好き!
Netflix予告編
7位 魔女の旅々
あるところに一人の旅人がいました。
彼女の名はイレイナ。
幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅を続けています。
この広大な世界を自由に渡り歩き、誰かの美しい日常に触れながら、彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人との出逢いを繰り返します。
そして同じ数だけの——
そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。
(公式サイトより)
「わたし、魔女になる!」
幼い頃に読んだ冒険譚に憧れて、旅に出ることを夢見た女の子イレイナ。彼女は魔法を学んで修行してついに一人前の《灰色の魔女》になって旅に出る!
全体的に、前向きなイレイナの性格が随所にあらわれていて、旅の期待や面白さを楽しめる作品でした!
何より、イレイナの性格が好き!
前向きで明るくて自信満々でちょっと自画自賛気質(笑)
まずは自分の旅が最優先で、他者の頼み事を受けたり悩みを聞いたりもするけれど、どこか傍観者の感じを隠さない。ユーモアを忘れず、きちんと笑いを誘ってくれるのも嬉しい!
特に、毎回のエピソードで挿入される自分語り?が好き!
「魔女の証であるブローチを着け灰色の髪をなびかせて、その美しさと才能の輝きに太陽さえも思わず目を細めてしまうほどの美女は誰でしょうか?───そう、私です!」
「旅の面白さ」を詰め込んだ良作!
旅系の作品の魅力は、その土地ごとの風景やストーリーがあったり、知らなかった人や町との出逢いや別れがあったりすること。その特徴を存分に感じることができて楽しかったです!
まず、風景。
この『魔女の旅々』という作品は、背景美術が驚くほどに美しいですね! 一見すると普通の異世界モノと変わらない気もしますが、細部に魔法の世界らしい看板があったり、綺麗に整備れている町になっています。何よりも、情報密度が高いというか、ギュッと詰まった背景や風景の説得力が凄いです。生活感があるというか、生きている感じがします!
また、町以外でも、空や森、草原などただ箒で飛ぶだけの移動シーンも美しいのが印象的! 特に空は、青空からくもり空、夕焼けや朝焼けなど色々な表情を見られて綺麗でした!
それから、「人との出逢いや別れ」。
新しい町に寄れば新しい出逢いがあるし、昔の話とか前に出会った人と偶然再会することもあったり。「世間は狭い」なんて言いますが、この『魔女の旅々』ではその繋がりが時代を超えて見ることができるのが面白さの1つだと思います!
教訓めいた旅の話。旅先のエピソードは、どれも教訓というか、昔話とかおとぎ話みたいな感じです。
例えば、「正直者の国」では、魔法によって嘘がつけなくなった国が描かれます。一見すると良いところに思えますが、喋ると本心が出てしまうので、国民は皆んな口を硬く閉ざした寂しい市場に……。
こんな感じのエピソードがたくさん。
そして、そこからの学びをイレイナが日記や回想の形で語るのです。旅人という立場を崩さない彼女の視点は、とても中立だからこそ、よけいに印象深いんです。
まさに『キノの旅』と同じ。
けど、この『魔女の旅々』の方が人間味があるというか、旅の楽しさを交えて語っている節があるように感じました。どちらも良いけど、明るい方が楽しい!
TVアニメ『魔女の旅々』ティザーPV
8位 呪術廻戦
人間が生む負の感情は呪いと化し日常に潜む。
呪いは世に蔓延る禍源であり、最悪の場合、人間を死へと導く。
そして、呪いは呪いでしか祓えない。
虎杖悠仁はごく普通の高校生活を送っていたが、ある日“呪い”に襲われた学友を救うため、特級呪物を喰らい、己の魂に呪いを宿してしまう。
呪いを祓うべく呪いを宿した少年の後戻りのできない、壮絶な物語が廻りだす―。
(公式サイトより)
芥見下々原作 × MAPPA。
封印が解かれた特級呪物の”呪い”を喰らい、身体に呪霊《両面宿儺》を宿した少年・虎杖悠仁が呪術高専の仲間と共に、呪いと戦うジャンプ作品!
何をおいてもまずバトルのアクションが凄い!
虎杖悠仁や釘崎野薔薇ら肉体を駆使して戦うシーンが驚異的! 手足四肢の動きや身体の回転がめちゃくちゃ動くし非常に滑らかで見入ってしまうし、決めポーズをバッチリと静止して決める余裕も忘れないからさすが!
極限まで高めた身体能力や術式を使っての個人戦も格好いいし、互いの得意分野をかけ合わせての連携プレーも最高だし、とても良く構築されたバトルを楽しみました!
ただやみくもにパンチを繰り出すのではなく、自分の能力を十二分に理解して戦闘を構築しているところが素晴らしいし、あくまでも「プロ」としての意識が節々に宿っているからこその格好良さだと思います。
全体的にクールで好きです。
皆んな、熱苦しくないんですよね。
虎杖悠仁は非常な事態にも動じずに涼しげに佇み、けど「生き様で後悔はしたくない」という台詞をサラッと吐く。伏黒恵・釘崎野薔薇・ほか先輩たち呪術高専のメンバーも、もちろん各々の矜持とか信念とかは持っている。
けど、他のジャンプ作品みたいに鬼の形相でその”正義”とか”決め台詞”を大きく熱く叫んだりせず、どこまでも感情をある程度コントロールして冷静な態度でいるところがとても見事。
呪術師として戦うからには、彼らも責務とか正義とか生死とかを背負っているし深く考えているけれど、それを”熱い台詞”として全面に押し出そうとせず、行動とか戦い方から訴えるのが凄いと思います。
特に五条先生はまさに、冗談を飛ばす頼りなげな感じなのに、いざ戦闘となれば焦ることなく余裕たっぷりで息ひとつ乱すことなく颯爽と敵を倒してしまう。
そういう、ある種の「軽さ?」みたいなものが『呪術廻戦』の魅力のひとつだと感じました。
描かれるのは「命」の話。
呪術師たちが対峙するのは「呪霊」で、それはつまり「人」が関わるということで。呪霊そのものは単に祓う”敵”だけど、その背後には人間社会そのものが関わっている。
単純に鬼や悪魔やヴィランと戦うバトル作品でなく、生きるとか死ぬとか、人の憎悪とか呪いとか、魂とか生き様とか、そういう根源的なものを描いているのが凄いと思いました。
でも、そんな”重い主題”を描くのに、前述のクールな感じだからまた凄い。
勢いと熱意で押し切るんじゃなくて、淡々と思考したり、人が死ぬ現場を見せることで描くのですから。
そしてクールだからこそ、窮地に陥った時の絶体絶命感が大変です。「あぁ、無理なんだ」という絶望感がひしと伝わります。
肉が裂け、血が迸る。負けそうになる度に”弱さ”を突きつけれる。痛い感覚と痛い現実が押し寄せるし、絶望より少し浅い衝撃が身体を包み込む。ダークな部分、マイナスな部分のインパクトが本当に大きいです。
だから、「強さ」とか「力」を追い求める姿に説得力が生まれているのかも。「誰かのため」ではなく、皆んな行動原理の奥底にあるのは「自分のため」で、自身の位置を知っているからこそ、鍛錬が強く感じるのかも。
TVアニメ『呪術廻戦』PV第1弾
9位 おちこぼれフルーツタルト
アイドルを志して上京してきた高校一年生・桜衣乃は、ネズミ荘の住民の売れない(元)子役のロコやミュージシャンのはゆ、モデルの仁菜とともに新人アイドルユニット「フルーツタルト」を結成!
取り壊しの危機に瀕するネズミ荘を救うため、芸能界のおちこぼれ達がアイドル活動に七転び八起き!?
(公式サイトより)
アイドルに憧れて状上京した桜衣乃。
元子役の女優志望な関野ロコ。
売れないミュージシャンの貫井はゆ。
元ファッションモデルの前原仁菜。
期待の新人だけど性癖がアレな緑へも。
芸能界落ちこぼれの5人がユニット「フルーツタルト」を組んでアイドルを目指す楽しく明るい『きらら』枠!
やっぱり「きらら」は可愛く楽しい!
登場する女の子たちが超可愛くて癒やされる!
2020年はアニメ視聴本数が少なかったこともあり、久々にこういう柔らかいアニメをみて、「やっぱり良いな~」と思いました。
皆んなテンション高めでいつも騒がしい上に、互いの会話の掛け合いが勢いあってボケとツッコミのバランスが絶妙で天然も入っていつも笑える元気な感じが素晴らしい! 聞いているだけで楽しくなります!
5人それぞれのキャラもしっかり立っているのが良い!
真っ直ぐな明るさと女子好きキャラを隠さない衣乃、低身長で泣き虫なお子様キャラのロコ、元気ハツラツのロック好きなはゆ、身長も胸も抜群の包容力を誇る仁菜。とにかく衣乃を愛するへも。駄目な大人の見本マネージャー穂歩さん。
それぞれバランスよく小さな寮の中に収まっていて素晴らしい!
アニメーションとデザインが綺麗!
アニメを視聴していてその綺麗さに驚きます。
まず、デザインが良い!
『ハナヤマタ』の浜弓場双さんによる「フルーツタルト」の衣装が超可愛い! それぞれのイメージ果物とカラーをあしらった法被はカラフルでひと目で印象が分かる素敵な服! 法被の下のノースリーブな白い衣装とか、水着とか、あと制服も超可愛い!!
アニメーションもクオリティも凄い!
動きがとても丁寧だし、デフォルメとシャープな時の切り替えとかメリハリあるし。あと特に驚いたのがライブシーンのダンス。CG使わずに手描きで踊らせていたのが凄いし、動きも滑らかで違和感ないし、本当に凄かった!
それに、胸とか太ももとか”こだわり”あるシーンやカットの描き込みがまた凄い(笑)
あとは全体的に……エッチだった…。
胸のサイズの話が要所要所で登場するし、爆乳に癒やされるロコちゃんとか最高だったし、水着回があったかと思えば真剣に下着回を挿入するし! なぜかトイレのシーンの気合の入れようが凄いし(笑)
あとは、皆んな「女の子が好き」というのが素晴らしい! まさに百合。不健全な感じがしないし、皆んな性癖と趣味に全力なのがまた最高(笑)
TVアニメ「おちこぼれフルーツタルト」第1弾PV
10位 プリンセスコネクト!Re:Dive
穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。
彼を世話する小さなガイド役コッコロ。いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。ちょっとクールな猫耳魔法少女のキャル。
運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開けるー
(公式サイトより)
これも素晴らしいアニメでした!
Cygamesは持ってるコンテンツの質が違いますね。
まず何よりも、3人のヒロインが可愛い!
彼女たちのことなら何千文字でも書けそうです(笑)
・お間抜けガイド、コッコロ。
・お腹ペコペコ、ペコリーヌ。
・ツンデレ猫ちゃん、キャル。
コッコロは、主人公に従順で純情な優しさと丁寧さがとても好きだし、時折見せるポンコツぶりと”ミッフィー口”が最高に可愛い!
ペコリーヌは、とにかくよく食べて幸せそうなのがとても好き。底抜けに明るくてポジティブで見ているだけで楽しいし、笑わせてくれるのも最高!
キャルは、猫耳をピクピクさせて、尻尾をゆらゆらしているだけで最高。ツンデレ(最初っからデレデレだけど)なところも可愛い!
その、ヒロインを際立たせているもの!
それが、主人公が「ほぼ影」なところ。
アニメ全編を通して、男性主人公はほぼ影です。全13話のうち喋ったのは数十単語だけだし、活躍はしないし、見た目も凡庸。
でもそのお陰で、ヒロインたちの魅力が存分に描かれていたし、彼女たちに下心ある目線を送るキャラがいないのは平和で良いですね。
最近のアニメは、すぐに男性キャラがエッチなことするし、ハーレム作りたがるし、無駄に騒がしい割には大したことなかったり、恥ずかしい中二病をこじらせていたり……と見るに堪えないのでね。
アニメーション作品としても凄かったです!
まず、背景。
よくある異世界作品って、中世の町並みや建物をそのまま劣化させて描いただけのつまらない平凡な景色しかありませんでした。
けど、この『プリコネRe』では背景がしっかりとデザインされています。曲線を描く屋根とか、レンガ造りの家とか、木材を使った内装とか。まさにファンタジーの世界の建物が並んでいてとてもワクワクしました!
それから、アニメーション。
動きがめちゃくちゃ滑らかで綺麗で丁寧。特にヒロインの表情を描く時の作画クオリティといったら、ドキッとするほど最高のもの!
バトルシーンでは今まで異世界アニメでは見たことないほどの躍動感とかカメラワークとかで、本当に凄いですよ!!
アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」第1弾PV
女性キャラクター
女性キャラは『映像研』の3人。
もちろん他のキャラクターもとても良かったですが、やっぱり彼女たちの”強さ”には勝てないというか、映像研の3人の魅力が大きすぎます!
1位 水崎ツバメ
キャスト:松岡美里
作品:映像研には手を出すな!
彼女の台詞には共感しかない!
「アニメーションを描く」ことに対する熱い情熱はきっと誰にも負けないし、その情熱が詰まった台詞は「よくぞ言った!」と声援と拍手を贈りたくなるような最高のもの! 共感で何度も頷いたし、アニメ好きの心をがっつり鷲掴みにされました。
アニメーターとしての意思というか矜持というか、とにかく格好いい!
全てがアニメーターの演技。
金魚も桜吹雪も、地味な仕草も、全部アニメーターが意識して描いているもの。
これ、本当にそう。凄いというか、尊敬の念しかないです。だって風景も人物の動きも全部を手描きって凄いじゃないですか。
それを、あんなにも意気揚々とハッキリ強く言われちゃったら、もうファンになる他にないじゃないですか!!
そして、いつも前向き。
「いいね、それ!」と楽しそうに笑顔で乗ってくるところが本当に大好き。常にニコニコしている印象です。
浅草氏はネガティブな部分があるし、金森氏は現実主義で怖いけど、水崎氏の天真爛漫さがいいバランスで、彼女は本当にベストキャラ!
読者モデルとアニメーターを兼業したり、親と対立しても暗くなったり自暴自棄にならないところとか、とても前向きで見ていて気持ちがいいです!
2位 金森さやか
キャスト:田村睦心
作品:映像研には手を出すな!
マネジメントスキルがすごい!
とにかく儲けを第一に考える恐ろしい高校生。稼ぐための費用計算や効果を考えながらアニメの制作進行管理をしたり、SNSプロモーションを本気でやったり、生徒会との協議や裏取引・工作・強請り・恐喝、さらには商工会とのタイアップ……等々とスキルが凄すぎる!
議論の場でも、まくし立てて相手を説き伏せるあのディベート力よ!(笑)
もはや高校生のレベルじゃないけど、言っていることは正論(に聞こえる詭弁)だから嫌いになれない、むしろ応援したい!
あの悪い笑みを浮かべながら、やる気ない声で捲し立てる場面が好きすぎてたまらないです(笑)
そしてめっちゃ面白い(笑)
立ち位置は鬼プロデューサーとかマネージャーなのに、それとは真反対?の笑えるギャグ要員になっているところが、また面白い(笑)
金森氏は大真面目に注意しているのに、それがツッコミになっているあたり、映像研の3人の相性とか関係性とかが抜群だとよく分かります(笑)
個人的には、「問題を感情で解決する人間が一番嫌いだ」という台詞が印象に残っています。
3位 浅草みどり
キャスト:伊藤沙莉
作品:映像研には手を出すな!
妄想が飛び出す脳内、最高!
浮かんだ設定をスケッチブックに書いたり、街を歩く中で唐突に空想の世界に入っていったり。地下道とかマンホールとか橋とかにワクワクする姿がとても好きだし、蝶や狸をみつけて踊ったり、とにかくすごく楽しそう!
多分、3人の中では一番子供だけど、その子供っぽさが大きな強みになっているんだろうなぁと思いながら彼女を見ます。
だって、白線の上を歩いたり、アリの観察に夢中になったり、そういうことに目をキラキラさせている姿を見たらもう、純粋で羨ましいなぁ~なんて。
そして、誰よりもアニメ好き。
水崎氏と同じく、アニメを作ったり見たりしている時の目がキラキラと輝いているから! でも、水崎氏とはちょっと違う光り方。「作品そのものを好いている」というか。(なかなか言葉に出来ないのが辛い……)
男性キャラクター
なし。
各クールごとに何人か選んではいますけど、総合的にベスト3を選ぶのは難しいです…。
なんか「ヴィラン・悪党」が良かったです。
『BNA』のアラン、『攻殻機動隊』のポストヒューマン、『GP』の詐欺師たちはもちろんターゲットのカッサーノ, イブラヒム, コールマン、『炎炎ノ消防隊』の伝導者一派、『SAO』のカルザス、『呪術廻戦』の両面宿儺などなど。
オープニング
1位 chelmico「Easy Breezy」
歌手:chelmico
作品:映像研には手を出すな!
『映像研』のオープニング。
一年を振り返って一番印象に残っているのはやっぱりこの『映像研』のOPでした。これは印象に残るOP曲&ムービーだと思います!
「どうってことない」と最強の世界を歌う中毒性ある曲とメロディも最高。なんだかよく分からないけど好きになっちゃう曲です!
そしてサイケデリックなアニメーションが大好き! 最初の3人のジャンケン?も良いし、何よりもあの「変なダンス」が超ハマってます(笑) くねくねでわけ分からない踊りだけどすごく好き(笑) 『映像研』ってタイトルロゴが出てくるところのアイテムも良いです。
2位 やまだ豊「G.P.」
歌手:やまだ豊
作品:GREAT PRETENDER
歌詞がないOP。
これがめっちゃ格好いい!
格好いい音楽だけでクレジットを表示する感じが洋ドラっぽくて最高! アニメーションもシルエットとシンプルなイラストで好きだし、テンポよく場面がメタモルフォーゼする感じも良い! なんか『007』のOPをもっとスタイリッシュにした感じ!
音楽がとても良い!
音楽にはまったく詳しくないですが、トランペット系の金管楽器が高らかに音を鳴らすジャズっぽい感じとか、ドラムが叩くリズムとか、2つセッションとか、とても好き!
フルバージョンも最高なのでぜひ!
3位 影森みちる「Ready to」
歌手:影森みちる
作品:BNA ビー・エヌ・エー
めっちゃ好きなOP!!
中毒性高いノリッノリのメロディがめっちゃ好き。ドラムとギターが格好良すぎて、これ聴いてテンション上がらないわけないし、もう何十回をリピートしています(笑)
イントロの「♪ Hey, are you ready to Go?」に続く跳ねて弾む感じのメロディが大好きだし、「♪ The brand new world」で瞬きするアニメ演出が最高!
その後のタイトルロゴが登場するまでの間奏も映像もテンポいいし、タイトルの格好良さも相まって最高!
アニメーションも好き!
アニマシティの風景は有名企業のロゴをパロった看板ばかりで楽しいし、キャラ紹介パートのマリーさんが可愛い! サビで士郎さんと走るみちるが格好いいし、その後の変身シーンも滑らかで良い!
エンディング
1位 milet「prover」
歌手:milet
作品:FGO 絶対魔獣戦線バビロニア
『FGO』はアニメ本編の途中で止まってしまっているんですが、ED曲はとても良い歌だと思います!(なので歌詞と本編との意味合いとかは分からないですけど)
エンディングアニメーションがとても豊か。
ギルガメッシュの歩む姿や登場サーヴァントたちが描かれます。基本的には立ち絵。動きがあるエンディングムービーとは違うのに、その姿からは哀愁というか誇らしさというか、筆舌に尽くしがたい表情を浮かべていて、物語の力とアニメ・イラストの力を強く感じます。
そして、miletの歌がとても素敵で大好き。
力強く響く歌声も好きだし、歌詞の言葉やフレーズの発音がとても滑らかというか、単語間とか英語と日本語の繋がりがとても綺麗で、聞き惚れる曲です。
2位 フレディ・マーキュリー「The Great Pretender」
歌手:フレディ・マーキュリー
作品:GREAT PRETENDER
歌うのはフレディ・マーキュリー!
いや、凄い! 正直、外国の歌とか詳しくないけど、凄いと思う! QUEENを知っていて、映画『ボヘミアン・ラプソディ』にハマった人からすれば嬉しい起用!
いつも言っていますが、『グレプリ』は本当に外国の作品っぽい! 主題歌にしてもやっぱり同じ英語の歌詞の曲にするにしても、日本人が歌うのとネイティブスピーカーが歌うのとでは全然別物ですね。
元々の歌詞はラブソングだろうと思います。
1クール目を見た時点では「Pretender」という部分がコンフィデンスマン=詐欺師=演者という彼らと合致するのでしょうね。でも2クール目を見ると、その感じ方もまた少し変わります。
歌詞の日本語訳付きPV
あと、アニメのEDアニメーションは一部、フレディの公式MVをオマージュしたものになっています! たぶん、猫たちが登場するのも、フレディが好きだったからでは? また、このアニメーションについても、2クール目でまた意味合いに気付きます。
Freddie Mercury – The Great Pretender
3位 花譜「景色」
歌手:花譜
作品:日本沈没2020
バーチャル・シンガー花譜の主題歌。
『日本沈没2020』のグランドエンディング・テーマとして、最終話のエンドロールで使用されました。
ものすごく上手い起用だと思います!
本編の内容、というかラストの結末が「バーチャル」に立脚するような物語。さらに、大地震でドン底に陥った日本国の若者たちが頑張る、そんな話でした。
そういう作品の最後を飾るのが「花譜の歌」という意味合いがとても強い気がします。彼女がネット上で活躍しているというところもだし、まだ16歳の少女だというところも。あとは、リアルとバーチャルを繋ぐような作品を発表しているところとか。
歌詞だって、良いものだと思います。
アニメの中で人種とか性別とか年齢とか信条とかで差別することに反対するような台詞が出てきました。そこに繋がる、とても明るい歌詞で好きです! さすがカンザキさん!
「あるべき自分」を決めつける必要はないさ
なんだってできる
僕らはどこにだって行ける
僕らはどこにだって飛べる
不変でいるのは僕が僕だから作詞:カンザキイオリ
劇伴
正直、劇伴やBGM系は印象に残るものが挙がる傾向にあるので、そのへんは仕方ないと留意していただけると有り難いです🙏
1位 『GREAT PRETENDER』
作曲:やまだ豊
めっちゃお洒落な劇伴です!
ジャズ色がすごく濃くて格好いい劇伴。外国を舞台にした物語とか異国情緒ある背景美術とか、外国人が主役級のアニメにものすごくマッチしていると思います!
詐欺師が騙して最終的なネタバラシをしたり、勝ち誇ったりする時に流れるテーマ曲とか、寂しげな雰囲気で流れるBGMとか、シンシアさんのエピソードで流れたボーカル入りの曲とか、どれも格好良くてお洒落で好きです!
2位 『へやキャン△』
作曲:立山秋航
『ゆるキャン△』に引き続き、立山秋航さん。
アニメの中で流れるまったりゆっくりマイペースな時間とか、わちゃわちゃした感じとか、とりあえず楽しそうな感じとか、そういうのがやんわり音楽からも感じられるところがとても好きです!
それに、全体的な曲調ってかなり穏やかで優しい感じだけど、アニメ本編では結構BGMなのに主張している気がして、そういうところも良いです(笑)
3位 『映像研には手を出すな!』
作曲:オオルタイチ
ここでも『映像研』が入りました。
なにが好きって、あの妄想・空想シーンで浅草氏が設定を説明したり水崎氏がワクワクしながら補足する場面で流れる、宇宙人がこしょこしょ喋っているみたいな感じの音楽?演出?表現?がある曲! すごく耳に残っているし、好きです(笑) アニメの作画風演出ともあっているのだと思います。
あとは、全体的にも芝浜の町のイメージにピッタリな音楽だったり、おどおどする浅草氏そのままの音楽だったり、とても良かったです!
自分自身のメモとして、未視聴作品をリストアップしておきます。
明らかに「視聴切り」と考えた
基本的には順不同と考えてもらってOKです。
- pet
- ドロヘドロ
- 空挺ドラゴンズ
- ソマリと森の神様
- ダーウィンズゲーム
- マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
- 宝石商リチャード氏の謎鑑定
- 理系が恋に落ちたので証明してみた。
- 22/7
- ID:INVADED イド:インヴェイデッド
- インフィニット・デンドログラム
- うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~
- はてな☆イリュージョン
- 群れなせ!シートン学園
- ランウェイで笑って
- 異種族レビュアーズ
- 虚構推理
- 推しが武道館いってくれたら死ぬ
- 魔術士オーフェンはぐれ旅
- 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
- プランダラ
- ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。
- Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線バビロニア
- 歌舞伎町シャーロック
- ゲゲゲの鬼太郎
- ちはやふる3
- 異世界かるてっと2
- ULTRAMAN
- ハクション大魔王2020
- 別冊オリンピア・キュクロス
- 球詠
- ギャルと恐竜
- グレイプニル
- 社長、バトルの時間です!
- 八男って、それはないでしょう!
- 銀河英雄伝説 Die Neue These
- フルーツバスケット 2nd season
- Lapis Re:LiGHTs
- THE GOD OF HIGH SCHOOL
- ジビエート
- ピーター・グリルと賢者の時間
- 放課後ていぼう日誌
- ド級編隊エグゼロス
- 魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
- ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
- バキ 大擂台賽編
- A.I.C.O. Incarnation
- HERO MASK
- 神様になった日
- いわかける!
- 体操ザムライ
- 池袋ウエストゲートパーク
- 100万の命の上に俺は立っている
- アクダマドライブ
- キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦
- くまクマ熊ベアー
- トニカクカワイイ
- まえせつ!
- 戦翼のシグルドリーヴァ
- 魔王城でおやすみ
- 無能なナナ
- キングスレイド 意志を継ぐものたち
- 禍つヴァールハイト -ZUERST-
- 神達に拾われた男
- One Room サードシーズン
- おそ松さん(第3期)
- ゴールデンカムイ(第3期)
- ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかlll
- ひぐらしのなく頃に 業
- 進撃の巨人 The Final Season
- 魔法科高校の劣等生 来訪者編
2020年のアニメまとめでした。
群を抜いて『映像研』が圧倒的に面白かったです!
12話でこれだけワクワクさせてくれるのが最高だし、「アニメを作る」ことが主題の作品だし、色々な演出を見られたし、設定が盛りだくさんなのが好きだし、とにかく登場人物たち皆んなが楽しそうなのが良いですね!!!
それから、誰かに勧めるなら『映像研』と『グレプリ』、『魔女の旅々』でしょうかね。この3作品はアニメ好きでもそうでなくても楽しめるクオリティになっていると思います!!!!
とはいえ、やっぱり見逃した作品が多いのが残念すぎるので、そのうち巻き返しの挽回を図って頑張ろうと思います!
それに、2021年も期待しているアニメ作品は次々に放送されると思うので、そちらも楽しみにしたいと思います!
読んでくださり、
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!