【2020年映画BEST10】感想まとめ[16作品]:ヴァイオレット, ジョゼ虎, 泣き猫, Fate…アニメ映画がとても素晴らしかった!

 こんにちは!
 お元気ですか?

 やっと2020年の総括記事を書き始めています。Covid-19についてのまとめ、アニメまとめと続き、今回は2020年に劇場鑑賞した映画のまとめです。

 今までは「劇場鑑賞作品」に限っていましたけど、このコロナ禍で配信作品をたくさん視聴したり、レンタルしたりした作品の方が多いので、このランキングも考え直す必要がありますね。

2020年鑑賞映画

映画まとめ

劇場鑑賞作品

/5.0タイトル
15.0劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
15.0ジョゼと虎と魚たち
34.7泣きたい私は猫をかぶる
44.6Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song
54.5TENET テネット
54.5劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
74.4どうにかなる日々
84.2思い、思われ、ふり、ふられ
93.9劇場版SIROBAKO
103.81917
113.6ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
123.3囚われた国家
133.2ワンダーウーマン 1984
143.0魔女見習いをさがして
152.2PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR
161.8FGO 神聖円卓領域キャメロット 前編 Wandering; Agateram

2020年映画の感想


 2020年の映画の感想です。
 ランキングとしては劇場鑑賞作品の話です。
 全体的に鑑賞数が少ないのは仕方のないですね。

 新型コロナウイルスの感染拡大や、緊急事態宣言による映画館の休業要請などによって映画の公開延期が続きました。また、アメリカ等の製作本国で封切りされないため、日本への配給・公開も延期となり大作洋画がほとんど公開されない1年でした。



 そして、冒頭にも書いたようにこれも考え直す必要がありますね。
 今までは劇場公開作品をメインとした感想でしたけどそもそもこの体制も見直すべきですかね。

 というのも、ネット配信がとても強い。
 もともとNetflixオリジナル作品はクオリティが相当高くて素晴らしい映画が多かったです。そこにこのコロナ危機が訪れたことで、純粋に配信作品を観る機会やレンタルすることがとても触れました。観た本数で言ったら圧倒的に配信等の方が多いと思います。

 また、ネット公開への移行もありました。
 日本では、劇場公開予定だったアニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』がNetflix配信となり、またディズニーは『ムーラン』やピクサー映画『ソウルフル・ワールド』などがディズニープラス配信となりました。

 というわけで、2021年以降は色々と考えた方がいいですね。

アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』
Netflix配信の『泣き猫』




 劇場鑑賞した16本(『泣き猫』も含む)を見ると、とにかくアニメ映画が多いですね。単純に私がアニメ好きということと、あとは洋画の公開が著しく減少したからでしょうね。

 というか、逆に実写映画を数えた方が早いです。『TENET』,『1917』,『囚われた国家』,『ワンダーウーマン』の4作品のみ。
 もちろんアニメ映画でも公開延期はあって、春夏公開予定の作品が冬になったり、『エヴァ』など公開日未定となった作品もいくつかありますね。

 アニメ映画については『鬼滅の刃』がすごいですね。
 TVアニメの時点で人気がすごくて劇場版への期待も元々高かったですけど、蓋を開けて見ればまさに社会現象。映画館は1日に40回上映のスケジュールを組み、日本の歴代興行収入を瞬く間に抜き去って『千と千尋』の興行収入300億円を超えてNo.1になり、まだまだ記録更新中。本当に凄いですね……。

映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』画像




 観た映画は全体的に「ラブストーリー」の要素が強め。

 アニメ映画だと咲坂伊緒の少女漫画『ふりふら』、岡田麿里脚本の『泣き猫』、志村貴子の漫画『どうにかなる日々』、田辺聖子の『ジョゼ虎』、京アニの『ヴァイオレット』などなど。
 洋画でも『ワンダーウーマン』はロマンス系だったし、『TENET』はむしろ恋愛要素が邪魔だったような。

 私は恋愛モノも好きだし、確証はないけど少女漫画とか好みな気がするのでとて良かったです。映画を見ても、「恋」から「愛」まで色々なカタチがあって良かったです。

『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』画像

ベスト10の感想

 普段の感想記事で書いている「感想あらまし」の部分を基本的にはそのまま掲載します。

1位 劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』キービジュアル
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
あらすじ

戦時中に兵士として育てられ、愛を知らずにいた少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンが、「自動手記人形」と呼ばれる手紙の代筆業を通じて、さまざまな愛のかたちを知っていく姿を描く。人々に深い傷を残した戦争が終結して数年、世界は少しずつ平穏を取り戻していた。新しい技術の開発によって生活も変わり、人々は前を向いて歩み始めた。ヴァイオレットも大切な人への思いを抱え、その人がいない世界を生きていこうとしいてた。しかし、そんなある日、一通の手紙が届く。

(映画.comより)

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』本予告

 何をどんなふうに書けばいいのか……。

 素晴らしい映画で、
 完成されたアニメで、
 美しい登場人物と言葉で、
 涙がでるほど感動的な物語でした。




ヴァイオレットの美しい所作に見惚れたし、

綺麗な背景美術に息を呑んだし、

重厚な劇伴を聴いて、映画って良いと思いました。

“彼女”が”彼”を思う気持ちに心を打たれたし、

会いたいと願う気持ちが叶うよう祈りたいと思いました。

宝石のように輝く瞳に飲み込まれそうになったし、

溢れ出す感情が映った表情は何物にも形容し難いです。



「気持ちを伝える」ことがこんなにも愛おしくて、

大切で、大変で、でも止められないし、止めたくない。

難しいけど、今しかできなくて、伝えたい相手がいる。

ちゃんと言葉にしなくちゃダメなんだな、と。

文字にして手紙に綴って封をして届けるのでも良いし、

世の中が変わって、電信や電話が登場したとしても、

想いや気持ちを伝えることに変わりはないのかな、と。



「手紙」という想いを伝えるカタチの話で、

それを書き、届けようとする人たちの話で、

恋の話で、戦争の話で、家族の話で、人生の話。

過去を振り返って、未来を思う、今のお話。

そして、
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの物語。




 小説、TVアニメ、外伝、劇場版と描かれてきたヴァイオレットの物語と、彼女が繋いできた人々の想いが、ひとつの時間に結実するような、素晴らしい映画でした。

アニメ『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』:会いたいと願い"愛してる"を伝える彼女の物語。
「あいしてる」を伝える彼女の物語。大切な相手に「会いたい」と願い、「気持ちを言葉にする」ことの愛おしさが変わることなく押…
原作:暁佳奈
監督:石立太一
脚本:吉田玲子
制作:京都アニメーション
音楽:Evan Call
キャスト: 石川由依, 浪川大輔and more.
上映時間:140分
日本公開:2020年9月17日
配給:松竹

1位 ジョゼと虎と魚たち

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』画像
©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project
あらすじ

趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。
幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。
海洋生物学を専攻する恒夫は、[…]夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。
そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。
それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。
しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。
そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。
その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ
恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。

(公式サイトより)

『ジョゼと虎と魚たち』本予告60秒

 とても良いラブストーリーでした!
 物語として素晴らしい出来だったと思います。

 正直、「ちょっとさすがにやり過ぎかも…」と感じたりしました。けど、それを含めて良かったというか。というか、むしろ純情なラブストーリーはこれくらいひたむきに恋の物語に傾倒して、甘ったるく色鮮やかな感じにしいても良いかも♪っというくらい真っ直ぐな気持ちの強さに感動して泣きました!

 なんだか、現代版の「おとぎ話」に登場するお姫様のお話を見ているようで、ワクワク&キュンキュンしました!



 映画をつくる全部が好きだった!

 題名が好き。音楽が好き。キャラデザが好き。アニメーションが好き。物語が好き。台詞が好き。関西弁が好き。ロケーションが好き。季節の変化が好き。劇中の小道具が好き。魚が好き。虎は…ちょっと怖い。笑えるひょうきんさが好き。真っ直ぐな感情が好き。お婆ちゃんも友達も好き。優しい管理人も好き。喜んだり怒ったり泣いたりするのも好き。
 そして何より、ジョゼと彼女が笑った顔が好き!

 観ていて、例外なくすべてが愛おしいというのがこの映画でした!



 「夢」をみる姿勢とか、ジョゼが「障害者」であることとか、ともすると忌避してしまいそうな部分の描き方がとても良かったです。

 変に気負うこともなく、しかしキチンと背筋を伸ばして描かれていました。恥ずべきこととしてではなく、胸を張っている姿がとても眩しく輝いていました!



 原作と実写とアニメ映画。
 やっぱり、比べちゃうのは仕方ない。どれも、それぞれの媒体の持ち味を最大限に活かした作品だと思います!

 印象としては、原作の物語に近いのは実写映画だけど、雰囲気が似ているのはアニメ映画な気がします。
 実写映画は多くを語らずエロティックで大人な感じ。アニメ映画は物語性を大切に構成した誰でも楽しめる明るい感じ。実写映画の言葉にしない関係性とか余白に対して、アニメ映画はどこかファンタジックな明るい感じがしました。

劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』:綺麗な現代版おとぎ話の素敵なラブストーリーが最高!
まるで現代版《おとぎ話》のお姫様。甘く瑞々しく真っ直ぐ純情なラブストーリーが素敵!夢と障害が日常の所作に溶け込んでいる。…
監督:タムラコータロー
脚本:桑村さや香
制作:ボンズ
音楽:Evan Call
主題歌:Eve「蒼のワルツ」
キャスト:中川大志, 清原果耶, 松寺千恵美 and more.
上映時間:98分
日本公開:2020年12月12日
配給:松竹/KADOKAWA

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』公式サイト
アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』12.25[Fri.]ROADSHOW! 芥川賞作家・田辺聖子が描く、青春恋愛小説の金字…

3位 泣きたい私は猫をかぶる

© 2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
あらすじ

自由奔放、ちょっと変わった中学2年生、笹木美代。クラスメイトから「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれ、学校でも家でもいつも明るく元気いっぱい。ムゲが熱烈に想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人に毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった・・・。
大好きな日之出のそばにいられる唯一の方法、それは猫になって会いにいくこと。[…]
「猫」の世界を通して繰り広げられる、私をみつける青春ファンタジー。

(公式サイトより)

本予告『泣きたい私は猫をかぶる』

 良いアニメ映画でした!
 とても優しくて、温かくて好きです!
 猫ちゃん可愛いし、全体的に丸っこい雰囲気のアニメーションで、久々にいい映画を観た満足気分です!


 新型コロナの影響もあり、最近は気分も落ち込みがちだったりするけど、こういう作品を観るととても癒やされます。



 色々な気持ちをキャッチーに描いてる。

 誰かを好きな気持とか、嫌いな気持ちとか。
 友達として、家族として、人間と猫として、猫と猫として、仲間として、もしかしたら”敵”として。

 ともすると面倒臭くなりそうな人間関係や感情を、角をとって丸くしたような描き方で表していて、観ていて嫌でなかったです。
 大人や中学生だけでなく、「猫」という身近な生き物を織り込んだのが良かったのかもです。



 脚本は岡田麿里さん。
 思春期の少年少女たちの心情表現がとても上手い方で、それ故に物語が”重たくなる”ことも……。

 でも、本作は違う!
 気持ちは痛いほど伝わるけど、トゲトゲしていなくて、ボールのように弾む感じ?がして、とても見やすかったです!

 そして、言葉の強さと鋭さを知っているのも彼女です。



 「コロリド」の”まるい”アニメーション!

 トゲトゲしていない”まあるい”心情に感じる作品になったのは、スタジオコロリドの優しいアニメーションの力が強いと感じました。

 コロリドの描くキャラクターって、薄くてフワッとしているんですよね。その感じが全体の雰囲気を優しい方向に引っ張ったのかな~と思います。



 猫かぶり。
 本心を隠したり、本当の姿とは違う自分を演じたり、そう見えるように振る舞ったり。これは思春期、ひいては日本人にとってはとても身近な話。

 だからこそ、「ちゃんと言いたい」と言葉で伝えようと頑張る主人公が大好きだし、とても大切にしたいと感じました。

 きっと、思っているよりも、周りの人は敵じゃないかも。



 猫が主役のアニメ!

 とても良かった! うんうん。猫ちゃん可愛かったし、活躍?も観ていてハッピーだったし、やっぱ猫だよなぁ~~~~。

監督:佐藤順一 / 柴山智隆
脚本:岡田麿里
制作:スタジオコロリド
音楽:窪田ミナ
キャスト:志田未来 花江夏樹 and more.
上映時間:104分
日本公開:2020年3月15日
配給: Netflix

4位 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song

劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring songポスター
©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
あらすじ

魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が万能の願望機「聖杯」をめぐって繰り広げる「聖杯戦争」。間桐桜は自らが犯した罪とともに、闇に溺れてしまう。彼女を守ると誓った衛宮士郎は遠坂凛と共闘し、聖杯戦争を終わらせるべく過酷な戦いに身を投じる。一方、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者としてその運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して自らの悲願をかなえようとする。

(映画.comより)

劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅲ.spring song 予告編

 もの凄い映画だった……。
 一体、何から、どこから書けば良いのか迷ってしまうのですが、とりあえず順番に書いていきたいと思います。



 『Fate/stay night』の堂々たる完結。

 『Fate/sn』という作品が迎える結末をようやく見届けられました。やっぱり、凄い。「冬木市の聖杯戦争」という他に類をみない出来事の顛末を知ることができたのは非常に大切なことでした。

 また、これまで『Fate/sn』で紡いできた人間関係が全部積もり重なって映画で描かれた以上の重厚なストーリーを織り成しているところも、最終ルートの映像化だからこそだと思います。



 【間桐桜の物語】は呆気なかった。
 「期待に反して」という表現が近いと思います。

 第1章で儚くも幸せな居場所を見つけた桜。それは第2章で夢が覚めるように消え去って、いよいよ迎えた第3章。

 春の扉へ足を踏み出す桜のキービジュアルや、主題歌から、もっと桜に寄り添った物語かと思っていました。



 他が真似できぬバトル。
 目の前で繰り広げられる戦闘は、地を裂き天を衝くほどの圧倒的な破壊力と迫力を持っていて、絶対に他が追随できないアニメ表現の真骨頂に達していました。

 キャラクターの存在が大きい気がします。
 超人的な能力と魔術や宝具で戦うサーヴァントと、傷つく弱さのある人間のマスターという2種類が同在するからこそ、見た目にも内容的にも濃いバトルシーンが完成しているのだと思います!



 『Fate/stay night』の「HF」が描くもの。
 英霊の物語ではなく、人間の物語でした。


 他の2つのルートが「セイバー」と「アーチャー」という英霊を主軸とした物語であったのに対して、『Heaven’s Feel』は魔術師の物語でした。
 主人公として設定されたキャラにしても、彼らが語る言葉にしても、境遇や結末にしても、あくまで人間重視だった気がします。



 もちろん映画を構成する色々も凄かったです。

 アニメーションは一級品。
 縦横無尽に飛び交う複雑な戦闘シーンを手描きで作り上げていると思うと気が遠くなりそうだし、キャラの表情とか、画面の構図とか、いちいち格好良くて美しい!

 それに、キャラが発する台詞はどれも含みと余韻を持っていて驚いたし、梶浦由記さんの劇伴が主役級に鳴り響いていて最高でした───!!!

映画『Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring song』:聖杯戦争と英雄譚の終幕を飾る人の物語
冬木聖杯戦争の終幕。“英雄”の活劇譚《Fate》《UBW》で描き積まれた運命に、“人間”の物語として終止符を打つ。掲げた…
原作:奈須きのこ/TYPE-MOON
監督:須藤友徳
脚本:桧山彬
制作:ufotable
音楽:梶浦由記
日本公開:2020年3月15日(122分)
配給:アニプレックス

5位 TENET

映画『TENET テネット』画像
©2020 Warner Bros.
あらすじ

昏睡状態から目覚めた名もなき男は、フェイと名乗る男から“あるミッション”を命じられる。それは、未来からやってきた敵と戦い、世界を救うというもの。未来では、“時間の逆行”と呼ばれる装置が開発され、人や物が過去へと移動できるようになっていた。
ミッションのキーワードは〈TENETテネット〉。
「その言葉の使い方次第で、未来が決まる」。
謎のキーワード、TENETテネットを使い、第三次世界大戦を防ぐのだ。突然、巨大な任務に巻き込まれた名もなき男。彼は任務を遂行する事が出来るのか?

(公式サイトより)

映画『TENET テネット』予告

 「時間」に関わるアクションSF映画。
 もう凄いとしか言葉が出てこないくらい。
 どれくらい理解できたのか怪しいところ……。

 でも大丈夫、映画のモットーは「考えるな、感じろ」だから!
 ノーラン映画の醍醐味は、劇場の大画面と大音響で観て、映画というものを楽しむことだと思うから!!!!



 相変わらず、映画として凄い!
 劇場で観てこそ価値のあるアクション映画!

 お決まりの銃撃戦や爆発、カーチェイス等のアクションシーンは映像に迫力があるし、効果音にも迫力があるからもう最高!
 加えて本作は「逆行」というアクセントが、面白さを増していました!

 ノーラン映画には珍しく、「概要の説明」が少ないから、矢継ぎ早なアクションに集中することができる!



 SFの理論や世界観がまた最高!
 映画の表層の部分で明示的に描かれていた部分になんとか追いつこうとするので必死
で、その奥にある理論とか理解が至らなかった部分はありますが、それでもSF好きにはたまらない!

 でも、頭の処理が追いつかないほどのSF世界観を浴びたのは最高に楽しかったし、「時間」や「世界の見方」に関する問いかけがとても好き!

 映画だから台詞がどんどんと流れていってしまうし、特にこの『TENET』はガジェットや機械の説明が少なかったので、じっくり考えたいです。



 とはいえ個人的に、物語は「う~ん」という感じ。
 なんか、焦点がブレてしまった感が否めないです。

 「第3次世界大戦を止める」なのか、「時間逆行がメイン」なのか、もしくはラブストーリー的な部分に重点があるのか、はたまたスパイ映画的な諜報行動に軸を置くのか、いまいち煩雑な印象を受けました。

 スパイ映画からブリーフィングを排除した感じ。良い意味では無駄がなく、悪い意味では物足りなさを感じました。

映画『TENET テネット』:映画体験を愛するノーラン節爆発アクション!時間逆行の世界を楽しもう!
映画体験を愛するノーラン節炸裂!劇場の大画面と大音響で楽しむ価値のある、本物志向の映像と効果音&劇伴が超格好いい!《時間…
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
制作:Syncopy Films
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
キャスト:ジョン・デヴィッド・ワシントン, ロバート・パティンソン and more.
上映時間:151分
日本公開:2020年9月18日
配給:ワーナー・ブラザース

5位 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編

映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』画像
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
あらすじ

炭治郎たちは次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。
禰豆子を連れた炭治郎と善逸
伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。

(公式サイトより)

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 本予告

 『鬼滅の刃』のTVシリーズ「立志編」に続く劇場映画「無限列車編」です! もちろん私も楽しみにしていましたが、それよりも世間の熱量が高すぎてそれに押されそうでした…(笑)

 当然期待していましたが、(若干、不安は当たれども)物語もアニメーションもとても素晴らしくて良い作品でした!(なお、私のステータスは原作未読、TVアニメのみ視聴)



 まず、「煉獄杏寿郎」について語らねばならないでしょう。
 本作の主人公にして、鬼殺隊の炎柱である彼。

 すごくいいキャラでした!
 (最初は変人かと思ったけど、)すごく強いし、その上にとても真っ直ぐ。己の信条に従って、脇目も振らずに「人を助ける」ということを命懸けで一生懸命にする姿は心を打たれたし、格好良かったです!



 それから、竈門炭治郎。
 やっぱり、彼は凄い。覚悟が違う。

 彼の持つ「人に対する慈しみの念」の強さは誰にも負けないし、それを堂々と言葉にしたり行動にしたりするところが凄い。剣士である前にまず、人として立派だから、残忍な鬼退治の印象が柔らかいものになる気がします。

 戦いでも大活躍だったし、格好良かったし、さすが長男!!!



 『鬼滅の刃』の面白さが「キャラクター」にあると強く実感した劇場版でした。
 登場人物たちの内面───覚悟・思考・戦法・立場…等が物語をとても強くしているのだと思います。

 大きな物語としては「鬼対峙」で、小さな部分では「妹の治療」とか「ヒノカミ神楽」とか色々ありますが、それを脇に置いても面白いのが『鬼滅』だと感じます。

 そこにはキャラクターの魅力があって、彼らの信条や戦い方、さらには台詞とかに強く心を動かされるのだな~と思います。それに、鬼に対して”生身の人間”が戦うことの強さを改めて知った劇場版でもありました。



 アニメーションについては、難しいところ。
 正直、TVアニメの方が好きだったかも。

 そもそも舞台の大半が列車内あるいは線路脇の空き地なので背景つまらなかったです。変幻する屋敷や怪しい蜘蛛山の方がufotableらしい密度と圧迫感ある映像だったと思います。
 鬼殺隊の呼吸や、鬼の血鬼術などの演出についても、TVアニメパートに登場したものの方が良かったと思います。

 また、ちょくちょく挟まるギャグパート。
 TVアニメでは面白くてゲラゲラ笑っていましたが、劇場版には合わないようで少し萎えてしまいました。

 音楽や戦闘音、効果音なんかはやはり凄い!

映画『鬼滅の刃 無限列車編』:熱く燃える剣士の信念と覚悟が胸を打つ鬼退治。
炎柱の煉獄杏寿郎。《人を助ける》鬼殺隊の任務、母との約束、自身の信条を真っ直ぐ貫くように戦う背中に心を打たれる!満身創痍…
原作:吾峠呼世晴
監督:外崎春雄
脚本:ufotable
制作:ufotable
音楽:梶浦由記, 椎名豪
キャスト:花江夏樹, 鬼頭明里 and more.
上映時間:117分
日本公開:2020年3月15日
配給:東宝, アニプレックス

7位 どうにかなる日々

映画『どうにかなる日々』画像
©志村貴子/太田出版・「どうにかなる日々」製作委員会
あらすじ

誰かを想う日常は、ときに甘くて、ときに痛い。
そんな、なるようにしかならない日々も きっと、いつか。
元恋人の結婚式、
男子校の先生と生徒、
心と身体の変化を迎える思春期の幼馴染。
誰が相手でも、どんな形でも、全ての恋と生き方には同等の価値がある。
そして、不器用に誰かを想った日々は、きっといつか愛しい思い出になる。
そんな“誰かの恋”を優しく見守り、温かく描くオムニバスショートストーリー集。

(公式サイトより)

劇場アニメ「どうにかなる日々」特報PV

 志村貴子さん原作。
 『どうにかなる日々』
 ”Happy-Go-Lucky Days”


 60分と短いオムニバス形式のアニメーション映画。さらに短いそれぞれの物語の中で、登場人物たちの”気持ち”をとても丁寧に描いた作品で、とても良かったです。「きれい」でした。美しいとか素晴らしいとかではなく、「きれい」が似合う作品だと思います(あえて漢字ではなく、ひらがなで)。



 いろいろな「好き」を描く作品。
 ひとつに限定されない、あの人この人がそれぞれが持っている気持ちで、それが向けられた人がまた感じるところ。

 とても繊細に描かれています。
 けど、それがなんだかとても力強い。と、いうか。”腫れ物に触るよう”な恐る恐る描くのではなくて、堂々と、自信と勇気を持って、「これでいいんだ」と言っているようで、印象的でした。



 そして、ナチュラルな作品。
 自分の気持ちを大切にする人たちだから、物語が柔らかいし、映画が優しく感じました。

 なんか、描かれる登場人物たちの間に入るのが躊躇われるような、スクリーン越しに覗き見ていることすら申し訳なくなるような、そんな感じが胸の奥から湧いてくる不思議な映画でした。



 とても短いオムニバス映画。
 60分で4つのエピソードが描かれます。

 とても短いんだけど、とても良い映画。
 短い時間の中で登場人物たちの心境の変化や成長、時間の経過を見事に描く脚本が素晴らしかったです! 端折る部分はしっかり飛ばす。けど、その間に経過した時間の分だけ、登場人物たちに小さな変化をつけているところが好きでした。


 絵も、音楽も、演出も、とても素敵。
 なんか、空気がとても澄んでいる!
 なんでもない日常の一コマを切り取ったり、部屋の一角を映したり、空模様が変わったり。物語の感じも相まって、漫画と詩集の間を行くような感じの映画でした。

 主人公たちが歩く背景は水彩画っぽくて綺麗だし、ラジオから流れてきそうな音楽が良かったし、本当に詩集の装丁とかでありそうな演出とか、とてもいい感じでした!

映画『どうにかなる日々』:ふつうの日々を大切にいろいろな"想い"を包むゆったり時間。
志村貴子『どうにかなる日々』とても短くて、柔らかい作品。好きも想いも本人たちの大切なもの。焦らずゆっくり日々の時間を描く…

原作:志村貴子
監督:佐藤卓哉
脚本:佐藤卓哉
制作:ライデンフィルム
音楽:クリープハイプ
キャスト:花澤香菜, 櫻井孝宏, 木戸衣吹, 石原夏織 and more.
上映時間:54分
日本公開:2020年10月23日
配給:ポニーキャニオン
公式サイト

8位 思い、思われ、ふり、ふられ

アニメ映画『思い、思われ、ふり、ふられ』キービジュアル
©2020 アニメ「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会
あらすじ

偶然出会ったタイプの全く違う朱里と由奈。朱里の義理の弟の理央と由奈の幼なじみの和臣。4人は同じマンションに住み、同じ学校に通う高校1年生。由奈は理央に憧れ、理央は朱里に言えない思いを抱き、朱里は秘密を抱え、和臣はある秘密を目撃してしまう。それぞれの思いが複雑に絡み合い、相手を思えば思うほどにすれ違っていき……。

(映画.comより)

『思い、思われ、ふり、ふられ』予告

 咲坂伊緒さんの『ふりふら』。
 すごく良く出来た物語と映画でした!


 私は、『ストロボ・エッジ』や『アオハライド』よりもこの『ふりふら』の方が好きです。
 縺れる人間関係ではあるけど嫌な感じはしなくて、むしろスッキリ爽やかな印象さえ受けるから見やすかったです!



 とにかく物語と構成が凄い!
 主人公4人がいるだけでも複雑。
 そこに、友情や恋愛や家族の話をいれる。

 100分の映画であれば、ともすると煩雑で面倒くさくて、薄い人間関係の表面だけをなぞるような物語になることもある。
 けどアニメ『ふりふら』は、すっきり見立てた上できちんと丁寧にそれぞれの人間関係や心情を描いていたから凄いです!



 アニメの演出が素晴らしかった!
 ラブストーリーとかヒューマンドラマは、いかに演出を上手くするかが、映画をより面白く凄いものにすると思います。

 その点、この『ふりふら』はすごく良かった!
 音の演出やキャラの身振りの映像、また漫画チックな光や効果が随所に散りばめられていて、漫画原作のアニメだからこその作品でした!



 2人のヒロイン。
 少女漫画好きで運命の王子様を待つ由奈と、複雑な家庭事情の中で現実的な考えの朱里。恋愛観が正反対の2人が一緒にいるのが好きだし、見る側も色々と考えさせられました。

 あと、男子がキザっぽくなくて良かった!
 福士蒼汰や北村匠海みたいなお高く止まったイケメンじゃなくて、もっと庶民的で普通の男子に近いような印象でした。



 他人の気持ちを思いやることができるキャラクターたちだったのが、とても好きでした。
 好きになって、でも相手のことを色々と考えるところ。それゆえに不憫に思ったり、もどかしさを覚えたりもするけど、とても良かったです。

 その一方で、ちゃんと自分のことも大切にしているところが、なおさら良かったです。気持ちを伝えたり、慰めたり、心内を話したり、そういうことがきちんと出来るのは大事だと思います。

アニメ『思い、思われ、ふり、ふられ 』:恋に真剣で相手に優しく自分を大切にする4人の青春。
恋愛観が違う思春期の4人の青春。皆んな「好き」に真剣。素晴らしいアニメ演出の中、恋愛/友情/家族の話を丁寧に描き、爽やか…
監督:黒柳トシマサ
脚本:吉田恵里香
制作:A-1 Pictures
音楽:野見祐二
キャスト:潘めぐみ, 鈴木毬花 and more.
上映時間:103分
日本公開:2020年9月17日
配給:東宝

9位 劇場版SHIROBAKO

劇場版『SHIROBAKO』ポスター画像
©2020 劇場版「SHIROBAKO」製作委員会
あらすじ

あれから、4年。日々の仕事に葛藤しながら過ごしていたあおいは朝礼後、渡辺に呼ばれ新企画の劇場用アニメーションを任されることになる。しかし、この企画には思わぬ落とし穴があった。今の会社の状況で劇場用アニメーションを進行できるのか?不安がよぎるあおい・・・新たな仲間・宮井 楓やムサニメンバーと協力し、完成に向けて動き出す。果たして、劇場版の納品は間に合うのか――!

(公式サイトより)

劇場版「SHIROBAKO」本予告

 P.A. WORKSのお仕事アニメ。
 アニメや作品は本当に強い力を持っているし、それを込めることができるし、最高だなって思いました。

 「頑張れっ!!」って背中を押される。
 でも、ただ応援するだけじゃない。

 「私たちも頑張るから、貴方も人生を頑張ってみて」と、優しく、けどもの凄く強く背中を叩かれる感じ。
 本当に、どうもありがとう!!!



 「アニメが好きで良かった」って。
 アニメとか作品とかフィクションとか、そういう色々な《物語》が好きで本当に良かったと心の底から思いました。

 日常アニメも、SFも、アクションも、ミュージカルも、恋愛も、青春も、CGも、バトルも、友情も……。

 色々な作品に出会ってきて本当に良かった!!
 そして、「ムサニ」に出会えて良かった!!!



 「好き」を全力で肯定してくれる作品。
 そして、その「好き」と「人生」の2つの結び方を少しだけ教えてくれる作品だと思います。

 「好き」と「人生」の、
 線引の加減とか、ごちゃごちゃに混ぜる生き方とか、頑張りどころとか、譲れない部分とか。

 そういうものを、ほんの少しだけ教えてくれる……ような気がする作品だと感じました。(ミムジーとロロが良いんだよ)



 みゃーもり、大好き。
 「ドーナツの誓い」の5人が大好き。


 「好き」に向かって全力で頑張っている5人を見ていると、自然と言葉には出来ない温かさが湧き上がってきます。

 未だに消えぬ夢と情熱をしっかりと持っている姿とか、でも超人みたいに強いわけじゃなくて。だからこそ、時々5人で会う時間を大切にしている姿が本当に良いな~って思います。



 アニメのアニメ。
 アニメ業界も色々ある。
 明るい面も、暗い面も。
 その一端を描き出した作品だと思います。

 それにしても、水島監督すごいな…….。
 作品の隅々にまで携わっていて、多才というか、本当に凄いとしか出てこないです……。

原作:武蔵野アニメーション
監督:水島努
脚本:横手美智子
制作:P.A.WORKS
音楽:浜口史郎
キャスト:木村珠莉, 千菅春香, 大和田仁美, 佳村はるか, 髙野麻美and more.
上映時間:120分
日本公開:2020年2月29日
配給:ショウゲート

10位 1917

©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution
あらすじ

第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若き…[中略]…兵士のスコフィールドとブレイクにひとつの重要な任務が命じられる。それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。
…[中略]…
戦場を駆け抜け、この伝令が間に合わなければ、…[中略]…味方兵士全員が命を落とし、…[中略]…戦いに敗北することになる───
刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる・・・。

(公式サイトより)

『1917 命をかけた伝令』予告

 舞台は第一次世界大戦の1917年。
 独軍の撤退を契機と、一斉攻撃を計画する友軍。それが独軍の罠と判明し、攻撃中止命令を前線へ届ける任務を負った2人の伝令の物語です。



 驚異の「全編ワンショット」。

 これは確かに凄かったです!
 狭い塹壕を走り、広い荒野を歩き、休んだり、敵兵と戦ったりと、気の休まる暇のない戦場の1日をワンカット(に見えるよう)に撮影された本作。

 本当にシームレスで、場面転換や時間経過の感覚はおろか、映画を観ている感覚すらも薄れていく感じ。「没入」というか、「追体験」という印象でした!



 特に印象的だったのは「絶対に俯瞰しない」こと。
 とにかく、観客に与えられる情報が限られていたな、と。

 「映画の視点」は基本的に主人公の目線の高さ。
 だから、観客にとっては何も分からない。塹壕の外の景色も、戦況の優劣も。

 位置的にも、情報的にも俯瞰しない映画。
 だから、より”戦場のいち兵士”というような、実際に戦場に居るような感覚に陥ったのかな、と思います。



 戦場を本当に見事に再現しているな、と。

 塹壕の描写が凄かったです。
 満身創痍で疲労困憊した兵士が重たい身体を横にし、そばには死体とネズミ。泥まみれの中を歩いていく主人公。

 不衛生な状況、気が滅入りそうな戦場の状況が、視界の端にずっと映し出されて、とてもいい舞台設計だな、と思いました。



 悲惨な戦場に対して、人間の温かさも。

 2人の伝令は互いに助け合いながら歩き、時にはジョークを交わしたりしながら進みます。仲間も応援してくれ、また非戦闘員の女性や赤子との会話もとても優しかったし、自然の景色も良いものでした。

 戦争映画って鬼上官や胸糞兵とかがたくさん居る中で、この映画では(いい意味でも悪い意味でも)いい人ばかりだった気がします。



 ただ、「物語」と「音楽」は微妙。

 「物語」の方は、映画としての誇張や脚色が多すぎたと感じました。所々にハラハラ・ドキドキの見せ場があって、むしろアクション映画に近い感覚になった点が残念でした(そもそも実話ではなくフィクションですけど)。

 それから「音楽」の方は、BGMが邪魔でした。ワンカットの映像が素晴らしいだけに、下手にBGMをつけることで没入感が削がれてしまったな、と。無音声とか、効果音のみの方がこの映画に似合っていたのではないかなーと思いました。

監督:サム・メンデス
脚本:サム・メンデス
制作:ドリームワークス
音楽:トーマス・ニューマン
キャスト:ジョージ・マッケイ, ディーン=チャールズ・チャップマン and more.
上映時間:119分
日本公開:2020年2月14日
配給:東宝東和

演出とかアニメーションとか

 正直なところ、演出とかまったく分からないので、印象に残ったものをメモ程度に書き残しておきます。
 というか、詳しいものは上の作品ごとの感想で書いているので、ここでは簡単に触れるに留めておきます。



 2020年の映画の中で頭に浮かぶのは『TENET』『1917』です。
 どちらも独特な撮影方法とか演出をしているので、これも当然といえば当然ですけど、やっぱり凄かったです。

 『TENET』は《時間逆行アクション》
 物語が過去に遡って任務を遂行するというストーリーで、それに合わせて本編中でも「逆再生」のような場面がなんども登場しました。それだけでも斬新で面白かったのですが、これがただ逆再生しているのではなく、撮影の段階で後ろ向きに撮っていると知って驚きましたね。

 『1917』は《全編ワンカット》
 第一次世界大戦の伝令を描いた作品で、2時間すべて途切れのないワンカットであるかのように撮影・編集されています。実際に観ても分からないどころか映画にのめり込んで自然に時間の経過や移動を受け入れてて凄かったです。

『1917 命をかけた伝令』ワンカットを体感せよ!3分半超えの本編映像




 アニメ映画はどれも演出が冴えていて良かったです。
 やっぱり実写映画と違って、人物の動きも背景も空気も全部をゼロから描き出すので、その演出とか表現の幅が拾いし、本編にあっていて素晴らしかったです!

 『ジョゼ虎』は背景美術がとても綺麗で情報密度が高くて写実的な一方で、それをあえて暈すような演出がカメラ越しの映像のようで好きでした。また全体的にファンタジックな感じで良かったです!

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』冒頭シーン大公開!!


 『ヴァイオレット』は京アニの美麗なアニメーションと背景美術がめちゃくちゃ綺麗だったし、ufotableの『Fate』『鬼滅』は禍々しい空気感まで描いているのが本当に凄いです。あとは、『ふりふら』は少女漫画チックな演出が随所に散りばめられていて「あ~少女漫画だなぁ」と気分もあがりました(笑)

アニメーション映画「思い、思われ、ふり、ふられ」 本編冒頭3分半映像

音楽のこと

 2020年に鑑賞した映画の主題歌、どれも良かったです!
 と言っても英語は分からないので、基本的にはアニメ映画のことになってしまいますが、とても良かったです!

主題歌と挿入歌

 主題歌は、どのアニメも良かったです!
 アニソンシンガーというより、お洒落なミュージシャンや歌手を起用していることが多かったですかね。あと、劇中挿入歌と主題歌とで複数曲ある作品も多かった気がします。



 『泣き猫』『ジョゼ虎』
 どちらも動物の名前が入っているアニメ映画ですけど、主題歌がとても良かったです。歌うのはそれぞれ「ヨルシカ」と「Eve」。
 単純に私が好きなアーティストというのもあるし、2020年にとても流行ったミュージシャンでもあるし、それから主にインターネット上での活動がメインというところも共通だと思います。

 『泣きたい私は猫をかぶる』のヨルシカ。
 主題歌「花に亡霊」、挿入歌「夜行」、ED曲「嘘月」の3曲はどれも好き。歌詞のフレーズとか単語とかが良いし、メロディと歌声が耳に残る可愛さでとても好きです。

ヨルシカ – 花に亡霊(OFFICIAL VIDEO)

ヨルシカ – 夜行 (OFFICIAL VIDEO)

ヨルシカ「嘘月」×『泣きたい私は猫をかぶる』PV


 『ジョゼと虎と魚たち』のEve。
 主題歌「蒼のワルツ」、挿入歌「心海」はどちらもとても綺麗な歌でした。高い歌声が映画の雰囲気とかアニメーションにマッチしていて、歌詞も世界観もとても好きでした!

蒼のワルツ – Eve MV

心海 – Eve MV




 最初に「ラブストーリーが多め」と書いたように、主題歌がラブソングなものも当然多かったですね。
 上に挙げたヨルシカ「夜行」とかEve「蒼のワルツ」もそうだろうと。『ヴァイオレット』の主題歌TRUE「未来の人へ」は超純愛なラブソングで、『ふりふら』のBUMP OF CHICKEN「Gravity」は片思いの歌だと思います。

未来のひとへ ~Orchestra ver.~

BUMP OF CHICKEN 「Gravity」




 あとは、fhánaが歌う『SHIROBAKO』の「星をあつめて」が好きでした。歌声が綺麗で好きだし、「頑張ろう」と思えるところが物語ともあっていて綺麗です。

fhána「星をあつめて」(劇場版『SHIROBAKO』主題歌)MUSIC VIDEO




 ufotableの映画2つ。
 『Fate/sn HF』の最終章を飾ったAimer「春はゆく」と、『鬼滅の刃 無限列車編』の主人公を歌うLiSA「炎」はどちらも歌唱力が凄すぎて大好きです。

Aimer 『春はゆく』MUSIC VIDEO

LiSA 『炎』 -MUSiC CLiP-

劇伴・BGM

 劇伴についても、印象に残っているものを何作品か。
 とはいえやっぱりBGMは分かりやすいというか、印象に残りやすい作品が多くなってしまいますけどね。



 まずは『TENET』
 クリストファー・ノーランのアクション映画。劇伴を手掛けるのはルドウィグ・ゴランソン。「これぞ洋画のBGMだっ!!」ってくらい格好良くて、お気に入りです。
 特にサントラ第1曲目とかめちゃくちゃ格好いい! サントラのフルバージョンがYoutubeで公開されていますので、ぜひ!

TENET Official Soundtrack | FULL ALBUM




 それから、Evan Call。
 2020年は『ヴァイオレット~』『ジョゼと虎と魚たち』の2作品で劇伴を手掛けられました。前者はTVアニメの時からその世界観が大好きで、それは劇場版でも変わらず。
 また、後者の『ジョゼ虎』は現実世界の物語でありながらも少しフィクション色の強い演出が特徴的なアニメ映画で、そこにEvan Callのファンタジックな音楽がピタリと合っていました!




 梶浦由記も2作品ですね。
 『Fate/sn HF3』『鬼滅の刃』
 もともと大好きな作曲家さんということもあり劇場で堪能できて嬉しい限りです。『Fate』は「Zero」も「HF」も最高で、特に「HF」はより磨きがかかっていて超素晴らしかったです!
 『鬼滅』は椎名豪との共同。格好いいし、鬼のテーマとかが好きです。主題歌「炎」も作曲・編曲ともに梶浦由記、作詞もLiSAとの共同です。

劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅱ.lost butterfly Blu-ray&DVD オリジナルサウンドトラック紹介映像




 『どうにかなる日々』の劇伴も好きでした。
 作曲はクリープハイプ。サントラだけ聴くと結構何気ないというか何でもない感じの音楽というか落ち着く感じというか、丁寧で優しい感じです。それがまた本編の内容とかマイペース?な雰囲気とかに合っていて印象深いです。

エンディングが良かった映画

 標題の通り、エンディングが良かった映画です。
 誤解しないでいただきたいのは、「良かった」といっても決してハッピーエンドなのかバッドエンドなのかをネタバレしているという意味ではなく、「好きな」という意味合いです。

 と言ってもネタバレするわけにもいかないので、作品名を挙げてサラッと流すことにします。



 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、彼女が”愛してる”を探し続けた果てのエンディングということで、やっぱり綺麗だし泣けますよ。『ジョゼ虎』も映画の全体的な雰囲気を保っていて綺麗でした。『泣き猫』はツイートしていたので、それを貼っておきます。




 洋画『TENET』もラストの戦闘がとても良かった上に、そもそも「時間逆行アクション」というジャンルなので、エンディングは大切ですよね。

 逆に『Fate/sn HF』は最終章ということで期待していたエンディングは、私はあまり好きではなかったかもと思います。


 そんな感じで、2020年映画のまとめでした。

 ご覧の通りアニメ映画が多かったですね。
 これは2021年も同じで、『エヴァ』,『鹿の王』,『ビブリア古書堂』…等々と原作が有名な作品も多いし、オリジナルアニメも期待作が目白押しなので楽しみです!

 また、2020年にCovid-19のせいで公開延期になってしまった『007』や『キングスマン』、マーベル映画などのハリウッド大作も一気に公開されるかもしれませんし、やっぱり楽しみです!

読んでくださり、
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!

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