【2020年秋アニメ】感想まとめ[9作品]:視聴本数が少ない中で『魔女旅々』,『呪術廻戦』が素晴らしかった。

 こんにちは!
 お元気ですか?

 2021年の成人の日ですね。おめでとうございます。私の時の成人式はどうだったかと思い返せば、式典に参加して小学校の友達と話して、夜は中学校の同級生や先生と同窓会をした、至って普通のもの。
 でも、それが”普通”じゃないのだと、有り難いものものだったのだと分かりました。

 さて、2020年秋アニメのまとめです。
 秋クールは本当にあまり数を見れなくて、なんとか9作品を見ることができました。感想を書いておきます。

2020年秋アニメ

秋クールアニメまとめ

※画像タップで感想に移動します。

視聴作品とランキング

作品部門

  1. 魔女の旅々
  2. 呪術廻戦
  3. おちこぼれフルーツタルト
キャラクター部門

[ 女性 ]

  1. イレイナ(魔女の旅々)
  2. 桜衣乃(おちフル)
  3. 釘崎野薔薇(呪術廻戦)

[ 男性 ]

  1. 両面宿儺(呪術廻戦)
  2. 五条悟(呪術廻戦)
  3. シャーロック・ホームズ(憂国の~)
音楽部門

[ オープニング ]

  1. 『魔女の旅々』OP
  2. 『呪術廻戦』OP
  3. 『安達としまむら』OP

[ エンディング ]

  1. ───
  2. ───
  3. ───
視聴作品
  1. 魔女の旅々
  2. 呪術廻戦
  3. おちこぼれフルーツタルト
  4. GREAT PRETENDER
  5. 安達としまむら
  6. アサルトリリィ BOUQUET
  7. 炎炎ノ消防隊 弐ノ章
  8. ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
  9. 憂国のモリアーティ

秋アニメの感想


 秋アニメです。
 標題の通り、9作品しか見れませんでした。
 本当に少ないです…。とりあえず感想を書きました。それにランキングにもしましたが、やっぱりそもそも母数が少ないのでランキングの正確性もほぼ無いですね。

 見ていなかったのに素晴らしい作品もあるし、リアルタイムで見られなくて本当に残念だと思います。とはいえ録画は残してあるし、配信作品はリストに追加してあるので、そのうち追々に見たいと思います。
 中でも続編ものは追いたかったです…『ゴールデンカムイ』,『ダンまち』,『ひぐらし』,『進撃の巨人』の4作品はとにかく見たかったです。続きが気になる作品です。

 一応、未視聴リストはこんな感じです。

未視聴&視聴したい作品リスト

 順不同です。

  • 神様になった日
  • 体操ザムライ
  • いわかける!
  • 池袋ウエストゲートパーク
  • 100万の命の上に俺は立っている
  • アクダマドライブ
  • キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦
  • くまクマ熊ベアー
  • トニカクカワイイ
  • まえせつ!
  • 戦翼のシグルドリーヴァ
  • 魔王城でおやすみ
  • 無能なナナ
  • 神様に拾われた男
  • キングスレイド 意志を継ぐものたち
  • One Room サードシーズン
  • おそ松さん
  • ゴールデンカムイ
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかlll
  • ひぐらしのなく頃に 業
  • 進撃の巨人 The Final Season
  • 魔法科高校の劣等生 来訪者編
  • ドラゴンクエスト ダイの大冒険

作品部門3作品

 秋アニメの上位3作品について、少し詳しめに感想を書きます!

1位 魔女の旅々

アニメ『魔女の旅々』画像
© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会
あらすじ

あるところに一人の旅人がいました。
彼女の名はイレイナ。
幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅を続けています。
この広大な世界を自由に渡り歩き、誰かの美しい日常に触れながら、彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人との出逢いを繰り返します。
そして同じ数だけの——
そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。

(公式サイトより)


 「わたし、魔女になる!」
 幼い頃に読んだ冒険譚に憧れて、旅に出ることを夢見た女の子イレイナ。彼女は魔法を学んで修行してついに一人前の《灰色の魔女》になって旅に出る!

 全体的に、前向きなイレイナの性格が随所にあらわれていて、旅の期待や面白さを楽しめる作品でした!



 何より、イレイナの性格が好き!
 前向きで明るくて自信満々でちょっと自画自賛気質(笑) 
 まずは自分の旅が最優先で、他者の頼み事を受けたり悩みを聞いたりもするけれど、どこか傍観者の感じを隠さない。ユーモアを忘れず、きちんと笑いを誘ってくれるのも嬉しい!

 特に、毎回のエピソードで挿入される自分語り?が好き!
 「魔女の証であるブローチを着け灰色の髪をなびかせて、その美しさと才能の輝きに太陽さえも思わず目を細めてしまうほどの美女は誰でしょうか?───そう、私です!」



 「旅の面白さ」を詰め込んだ良作!
 旅系の作品の魅力は、その土地ごとの風景やストーリーがあったり、知らなかった人や町との出逢いや別れがあったりすること。その特徴を存分に感じることができて楽しかったです!

 まず、風景。
 この『魔女の旅々』という作品は、背景美術が驚くほどに美しいですね! 一見すると普通の異世界モノと変わらない気もしますが、細部に魔法の世界らしい看板があったり、綺麗に整備れている町になっています。何よりも、情報密度が高いというか、ギュッと詰まった背景や風景の説得力が凄いです。生活感があるというか、生きている感じがします!
 また、町以外でも、空や森、草原などただ箒で飛ぶだけの移動シーンも美しいのが印象的! 特に空は、青空からくもり空、夕焼けや朝焼けなど色々な表情を見られて綺麗でした!

 それから、「人との出逢いや別れ」。
 新しい町に寄れば新しい出逢いがあるし、昔の話とか前に出会った人と偶然再会することもあったり。「世間は狭い」なんて言いますが、この『魔女の旅々』ではその繋がりが時代を超えて見ることができるのが面白さの1つだと思います!



 教訓めいた旅の話。旅先のエピソードは、どれも教訓というか、昔話とかおとぎ話みたいな感じです。
 例えば、「正直者の国」では、魔法によって嘘がつけなくなった国が描かれます。一見すると良いところに思えますが、喋ると本心が出てしまうので、国民は皆んな口を硬く閉ざした寂しい市場に……。

 こんな感じのエピソードがたくさん。
 そして、そこからの学びをイレイナが日記や回想の形で語るのです。旅人という立場を崩さない彼女の視点は、とても中立だからこそ、よけいに印象深いんです。

 まさに『キノの旅』と同じ。
 けど、この『魔女の旅々』の方が人間味があるというか、旅の楽しさを交えて語っている節があるように感じました。どちらも良いけど、明るい方が楽しい!

TVアニメ『魔女の旅々』ティザーPV

2位 呪術廻戦

アニメ『呪術廻戦』画像
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
あらすじ

人間が生む負の感情は呪いと化し日常に潜む。
呪いは世に蔓延る禍源であり、最悪の場合、人間を死へと導く。
そして、呪いは呪いでしか祓えない。
虎杖悠仁はごく普通の高校生活を送っていたが、ある日“呪い”に襲われた学友を救うため、特級呪物を喰らい、己の魂に呪いを宿してしまう。
呪いを祓うべく呪いを宿した少年の後戻りのできない、壮絶な物語が廻りだす―。

(公式サイトより)


 芥見下々原作 × MAPPA。
 封印が解かれた特級呪物の”呪い”を喰らい、身体に呪霊《両面宿儺》を宿した少年・虎杖悠仁が呪術高専の仲間と共に、呪いと戦うジャンプ作品!

 何をおいてもまずバトルのアクションが凄い!
 虎杖悠仁や釘崎野薔薇ら肉体を駆使して戦うシーンが驚異的! 手足四肢の動きや身体の回転がめちゃくちゃ動くし非常に滑らかで見入ってしまう! その上、決めポーズをバッチリと静止して決める余裕も忘れないからさすが!

 極限まで高めた身体能力や術式を使っての個人戦も格好いいし、互いの得意分野をかけ合わせての連携プレーも最高だし、とても良く構築されたバトルを楽しみました!
 ただやみくもにパンチを繰り出すのではなく、自分の能力を十二分に理解して戦闘を構築しているところが素晴らしいし、あくまでも「プロ」としての意識が節々に宿っているからこその格好良さだと思います。



 全体的にクールで好きです。
 皆んな、熱苦しくないんですよね。

 虎杖悠仁は非常な事態にも動じずに涼しげに佇み、けど「生き様で後悔はしたくない」という台詞をサラッと吐く。伏黒恵・釘崎野薔薇・ほか先輩たち呪術高専のメンバーも、もちろん各々の矜持とか信念とかは持っている。

 けど、他のジャンプ作品みたいに鬼の形相でその”正義”とか”決め台詞”を大きく熱く叫んだりせず、どこまでも感情をある程度コントロールして冷静な態度でいるところがとても見事。
 呪術師として戦うからには、彼らも責務とか正義とか生死とかを背負っているし深く考えているけれど、それを”熱い台詞”として全面に押し出そうとせず、行動とか戦い方から訴えるのが凄いと思います。

 特に五条先生はまさに、冗談を飛ばす頼りなげな感じなのに、いざ戦闘となれば焦ることなく余裕たっぷりで息ひとつ乱すことなく颯爽と敵を倒してしまう。
 そういう、ある種の「軽さ?」みたいなものが『呪術廻戦』の魅力のひとつだと感じました。



 描かれるのは「命」の話。
 呪術師たちが対峙するのは「呪霊」で、それはつまり「人」が関わるということで。呪霊そのものは単に祓う”敵”だけど、その背後には人間社会そのものが関わっている。
 単純に鬼や悪魔やヴィランと戦うバトル作品でなく、生きるとか死ぬとか、人の憎悪とか呪いとか、魂とか生き様とか、そういう根源的なものを描いているのが凄いと思いました。

 でも、そんな”重い主題”を描くのに、前述のクールな感じだからまた凄い。
 勢いと熱意で押し切るんじゃなくて、淡々と思考したり、人が死ぬ現場を見せることで描くのですから。
 そしてクールだからこそ、窮地に陥った時の絶体絶命感が大変です。「あぁ、無理なんだ」という絶望感がひしと伝わります。
 肉が裂け、血が迸る。負けそうになる度に”弱さ”を突きつけれる。痛い感覚と痛い現実が押し寄せるし、絶望より少し浅い衝撃が身体を包み込む。ダークな部分、マイナスな部分のインパクトが本当に大きいです。

 だから、「強さ」とか「力」を追い求める姿に説得力が生まれているのかも。「誰かのため」ではなく、皆んな行動原理の奥底にあるのは「自分のため」で、自身の位置を知っているからこそ、鍛錬が強く感じるのかも。

TVアニメ『呪術廻戦』PV第1弾

3位 おちこぼれフルーツタルト

アニメ『おちこぼれフルーツタルト』画像
©浜弓場 双・芳文社/おちこぼれフルーツタルト製作委員会
あらすじ

アイドルを志して上京してきた高校一年生・桜衣乃は、ネズミ荘の住民の売れない(元)子役のロコやミュージシャンのはゆ、モデルの仁菜とともに新人アイドルユニット「フルーツタルト」を結成!
取り壊しの危機に瀕するネズミ荘を救うため、芸能界のおちこぼれ達がアイドル活動に七転び八起き!?

(公式サイトより)


 アイドルに憧れて状上京した桜衣乃。
 元子役の女優志望な関野ロコ。
 売れないミュージシャンの貫井はゆ。
 元ファッションモデルの前原仁菜。
 期待の新人だけど性癖がアレな緑へも。

 芸能界落ちこぼれの5人がユニット「フルーツタルト」を組んでアイドルを目指す楽しく明るい『きらら』枠!



 やっぱり「きらら」は可愛く楽しい!
 登場する女の子たちが超可愛くて癒やされる!

 皆んなテンション高めでいつも騒がしい上に、互いの会話の掛け合いが勢いあってボケとツッコミのバランスが絶妙で天然も入っていつも笑える元気な感じが素晴らしい! 聞いているだけで楽しくなります!

 5人それぞれのキャラもしっかり立っているのが良い!
 真っ直ぐな明るさと女子好きキャラを隠さない衣乃、低身長で泣き虫なお子様キャラのロコ、元気ハツラツのロック好きなはゆ、身長も胸も抜群の包容力を誇る仁菜。とにかく衣乃を愛するへも。駄目な大人の見本マネージャー穂歩さん。
 それぞれバランスよく小さな寮の中に収まっていて素晴らしい!



 アニメーションとデザインが綺麗!
 アニメを視聴していてその綺麗さに驚きます。

 まず、デザインが良い!
 『ハナヤマタ』の浜弓場双さんによる「フルーツタルト」の衣装が超可愛い! それぞれのイメージ果物とカラーをあしらった法被はカラフルでひと目で印象が分かる素敵な服! 法被の下のノースリーブな白い衣装とか、水着とか、あと制服も超可愛い!!

 アニメーションもクオリティも凄い!
 動きがとても丁寧だし、デフォルメとシャープな時の切り替えとかメリハリあるし。あと特に驚いたのがライブシーンのダンス。CG使わずに手描きで踊らせていたのが凄いし、動きも滑らかで違和感ないし、本当に凄かった!
 それに、胸とか太ももとか”こだわり”あるシーンやカットの描き込みがまた凄い(笑)



 あとは全体的に……エッチだった…。
 胸のサイズの話が要所要所で登場するし、爆乳に癒やされるロコちゃんとか最高だったし、水着回があったかと思えば真剣に下着回を挿入するし! なぜかトイレのシーンの気合の入れようが凄いし(笑)

 あとは、皆んな「女の子が好き」というのが素晴らしい! まさに百合。不健全な感じがしないし、皆んな性癖と趣味に全力なのがまた最高(笑)

TVアニメ「おちこぼれフルーツタルト」第1弾PV

キャラクター部門

女性キャラクター

 女性キャラについては、選んだ後に気付いたんですけど、皆んな「ノースリーブ女子」なんですよね(笑) どうやら無意識的にノースリーブ好きなことが発覚してしまった……(笑)

1位 イレイナ

アニメ『魔女の旅々』イレイナ画像
© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会
名前:イレイナ
キャスト:本渡楓
作品:魔女の旅々

 『魔女の旅々』のイレイナ。
 彼女は『旅々』の主人公として各地をめぐる魔女。

 とにかく性格が好きです!
 前向きで明るくて自信満々でちょっと自画自賛気質(笑) 
 各話冒頭で入る「そう、私です!」という自分語りナレーションが大好きで、ああいうお調子者というか、ちょっとゆるくて陽気に旅をしている感じのところが本当に大好き! 何よりも、とにかく楽しそうに旅をしているのがとても良いです。

 また、自分の旅が最優先というところも。
 他者の頼み事を受けたり悩みを聞いたりもするけれど、それも完全に自分の興味からだし、それでもどこか傍観者の感じを隠さない。旅人としての旅行の様子を客観的に伝えてくれるという意味でも良いし、「まずは自分が楽しむ」ってとても大事なことだと思うんです!
 あとは、ユーモアを忘れず、きちんと笑いを誘ってくれるのも嬉しい!
 ともすると重苦しい話題になりそうな時でも見る人の笑いを誘ってくれるのが最高です!

 もちろん、可愛いところも好きだし、魔女のローブも似合っているし、それにノースリーブって最高ですね!

2位 桜衣乃

アニメ『おちこぼれフルーツタルト』桜衣乃の画像
©浜弓場 双・芳文社/おちこぼれフルーツタルト製作委員会
名前:桜衣乃
キャスト:新田ひより
作品:おちこぼれフルーツタルト

 『おちフル』の主人公、衣乃。
 やっぱり真っ直ぐな明るさとアイドルを夢見るところが好き。
 目の前のことに全力だし、パァ~と花が咲きそうなほど元気で笑顔が眩しくて、謎に行動力があるところ、なんだか小動物的な可愛さがあるところ、そういう「きらら主人公」っぽいところがやっぱり好き!
 見た目とか性格とかちょっと『ゆるキャン』のなでしこ似なところも感じました。やっぱり好きなキャラは似るんですかね。

 あとは、「女の子好き好き」キャラを隠さないところが良い。
 最初は駅前チラシ配りとかで「アイドルは笑顔が大切」とか言っていたから真っ当なキャラかと想いきや、変態!? 視聴者陣に負けないくらいエッチなところ、おかげでメンバー皆んなの色々なラッキーシーンを拝めました(笑)
 見た目がとても可愛らしい! すごく柔らかそうな肉づきと太もも最高だし、タイツがとても良い! なぜかお花を摘むシーンの映像化に気合が入っているろことも素晴らしいですね。

3位 釘崎野薔薇

アニメ『呪術廻戦』釘崎野薔薇の画像
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
名前:釘崎野薔薇
キャスト:瀬戸麻沙美
作品:呪術廻戦

 呪術廻戦の紅一点、釘崎野薔薇。
 まぁ真希先輩とかもいるけど、ほぼ紅一点。第4話?で彼女を原宿に迎えにいったエピソードがとても好き! クールビューティーな強い女の子として呪霊と戦う姿が格好良かったし、その後に東京観光に繰り返す時のはしゃぎようのギャップがとても可愛かった! 本編後の『じゅじゅさんぽ』でもいいキャラしてます!
 そしてとにかく「戦う女性」って格好いい! キリッとイケメンな容姿も好きだし、あの細身で呪霊と戦う姿が格好いいし、高専の制服が黒や紫で落ち着いた色なのも雰囲気にあっています!

男性キャラクター

1位 両面宿儺

アニメ『呪術廻戦』両面宿儺の画像
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
名前:両面宿儺
キャスト:諏訪部順一
作品:呪術廻戦

 「呪いの王」こと両面宿儺。
 まさに王たるに相応しい言動がとても良かったです。特級呪術師がかかっても倒せないくらいの最強の呪霊。そんな彼の強さや覇気が溢れ出す重い威圧感がものすごく発せられていて、その存在の大きさを感じるに十分なキャラだったところが印象深いです。

 「最強」と謳うふ相応しいキャラだと思いました。
 玉座に座って高圧的な声を投げ、指を少し動かすだけで相手を翻弄するような余裕たっぷりな感じ、外連味が皆無で絶対に敵わないと感覚で察知できる、そんな圧倒的な雰囲気が素晴らしいと思いました。
 どこか『Fate』のギルガメッシュ王に似ているところもある気がします。

2位 五条悟

アニメ『呪術廻戦』五条悟の画像
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
名前:五条悟
キャスト:中村悠一
作品:呪術廻戦

 大人気なキャラですね。
 もちろん格好いいです。彼の「領域展開」のシーンでファンが増えたというところも大いに納得できます。もちろん、私もあの格好良さと美しさが融合した場面はめちゃくちゃ好きでした。

 ただもっと気に入っているのは、先生のあの性格。
 めちゃくちゃ強いからこそなのか、あの気の抜けた感じというか適当な感じというか、極めてやる気がないように見える感じがとても好き(笑)
 物語や作品がダークで、主人公や生徒たちも皆んな真剣だから、五条先生みたいなタイプのキャラがいるだけで緊張がほぐれるというか、和むというか(笑)
 あの飄々とした喋り方も好きだし、ニヤリと笑う口元も良いし、とても良いキャラだと思いました!

3位 シャーロック・ホームズ

画像『憂国のモリアーティ』シャーロック・ホームズの画像
©竹内良輔・三好 輝/集英社・憂国のモリアーティ製作委員会
名前:シャーロック・ホームズ
キャスト:古川慎
作品:憂国のモリアーティ

 言わずと知れた名探偵。
 正直、ジェームズ・モリアーティ卿は原作とか派生作品のイメージと乖離しすぎていてあまり好きじゃない。けど、本作に登場するホームズは見た目にも仕草にしてもセリフにしてもそれなりにイメージ通りなので良いですね。

 彼のトレードマークでもある、考え込む時に両手の指を顔の前で交差させる動きを見ることができたのはとても嬉しかったです!

音楽部門

オープニング

1位 『魔女の旅々』OP

曲名:リテラチュア
歌手:上田麗奈
作品:魔女の旅々

 やっぱり丁寧で澄んだきれいな歌声が一番!
 それからサビの「どこ行くの?少し遠くまで」というフレーズがめっちゃ好き。旅物語の主題歌ということもあるし、出掛けることを重荷に考えていないというか、気軽な雰囲気がとても良い!
 アニメーションも背景が綺麗で見惚れるし、サビで空を飛ぶ魔女っぽい映像が良い!

2位 『呪術廻戦』OP

曲名:廻廻奇譚
歌手:Eve
作品:呪術廻戦

 とにかくオシャレで格好いい曲というのが第一印象。
 正直、BGMが大きすぎて歌詞が聞き取れなかったりもしなくもないんだけど、だからこそサビの「闇を払って」からも盛り上がりが最高。ラップ調というか言葉を畳み掛ける感じも好きだし、歌詞もキチンと確認すると「呪術廻戦」にあった雰囲気とか単語とかがたくさんで好き。
 それから、オープニングムービーが格好いい! 街を俯瞰する五条先生とか呪術師も立ち姿が格好いいし、灰色にくすんだ映像も好きだし、呪霊とのバトルシーンの格好良さよ!!

3位 『安達としまむら』OP

曲名:君に会えた日
歌手:安達としまむら(CV.鬼頭明里と伊藤美来)
作品:安達としまむら

 歌詞と映像が好きなOPです。
 最初の「この世界で君に会えた日から輝き始めてる」の入りからとても好き。好きな人を想っているのであろう歌詞で、その人のおかげで目に映る日常まで変わっているというのがとても素敵だな、と。
 あわせて、安達としまむら2人を描くアニメーションも綺麗だし、水面とか宇宙服ヘルメットとか、花とか雪とか、ウユニ塩湖的な風景を走ったりとか、満天の星空とか、景色がとても綺麗で印象的です!

エンディング

 今期見た作品では、あまりここに挙げたいと思うエンディングがなかったので、保留ということにします。
 もちろん印象的なものはあって、『アサルトリリィ』のEDは好きだったし、『虹ヶ咲』のEDも可愛らしかったし、『おちフル』のEDはエッチで最高だったし。とはいえ、「歌・曲」として耳に残るものが少なかった気がします。

 見ていない作品が多すぎて、選べない…。

視聴アニメの感想

4位 GREAT PRETENDER

GREAT PRETENDER
©WIT STUDIO/Great Pretenders

 信用詐欺師《コンフィデンスマン》の活躍を描くNetflixアニメ。
 脚本は『コンフィデンスマンJP』の古沢良太、アニメ制作はWIT STUDIO。

 第1クールでは大物映画プロデューサーと中東王子の飛行機レーサーをターゲットに大活躍。第2クールでは、世界一の美術商と極東のマフィアを相手に騙し騙され奮闘する大立ち回りを演じます!



 いや~面白い!
 第1クールに負けず劣らずの面白さを展開させて、物語の濃さやキャラクターの掘り下げも完璧で、本当に見事な脚本です!

 「美術商」と「マフィア」なんて詐欺系物語の定番。
 贋作の絵画オークションで金額がどんどんつり上がっていく焦燥感と土壇場で競争をし合うドキドキが癖になる! さらにマフィアを相手にすれば命を懸ける覚悟で危険と隣合わせ、その緊張感がピリッと引き締まる!

 ターゲットの相手はもちろん、TVの前の視聴者も、さらにはチームの仲間までをも騙す徹底ぶり。完璧な計画と予想外のハプニングと裏切りと闖入者と大掛かりな仕掛けとサプライズとゲスト。
 どんでん返しに次ぐどんでん返し、高度な化かし合いは観ていて最高に楽しいし、最終的にタネ明かしされた時の爽快感と痛快さにスカッとする感覚が本当に気持ちいい!



 キャラクターの掘り下げも完璧。
 確かに『コンフィデンスマンJP』のようにただ騙すだけの痛快詐欺作品とは違うから、ヒューマンドラマが煩わしく感じることもしばしば。けど、詐欺師を演じるのも人間なのであって、その背景や動機を知ることができるというのは物語に厚みを与えます。

 「Case.3」のシンシアさん。
 紅色の髪が綺麗なクールビューティーお姉さんな彼女の過去編。青年の頃の彼女は若々しくて、恋する絵描きとの貧しいながらも幸せそうなラブストーリーが本当に綺麗でした! それに、挿入されるBGMが良い効果なんですよね……。素晴らしかったし、より彼女が好きになりました!

 「Case.4」のローラン。
 彼がいかにしてコンフィデンスマンになったのか。今まで笑みの仮面の下に隠していた過去と真実と動機が分かる物語。同時に、これまでの『GREAT PRETENDER』という作品そのものの説明もしてしまう見事な脚本。
 確かにご都合主義的なところもあったけど、逆にそれは全部ローランがお膳立てと舞台設定をしたから? とにかく素晴らしい最終話までの物語でした!



 最終話の展開はとにかく最高だったし、全編に渡って劇中の音楽が最高に格好いいし、背景美術がどのシーンもアートチックで超格好良かったです!
 また、ロサンゼルス、シンガポール、フランスとロンドン、日本と中国などなどその土地ごとの言語で会話をして字幕表示をするという細かな演出が、『グレプリ』の世界観をより素晴らしいものにしていると思いました!

 2クール分、本当に楽しませてもらった!
 1つ言うなら、この作品は毎週1話ごとに見るのではなく、一気にまとめて見るのが正解ですね。その方が気分が途切れず向き合えるのでより面白いです!

TVアニメ「GREAT PRETENDER」ティザーPV

5位 安達としまむら

アニメ『安達としまむら』画像
©2019 入間人間/KADOKAWA/安達としまむら製作委員会


 高校1年生の安達としまむら。
 授業をサボり、体育館の2階で過ごしていたところで出会った2人の関係とか揺れる心を機敏に描きとった作品でした。



 とても良かったです!
 「気持ち」とか「心」とかそういう登場人物、中でも主人公の2人の内面を描き出す表現が非常に美しくて素晴らしかったです。描き出される光景や景色がとにかく綺麗でため息ものでした。

 2人の関係と距離が本当に特別。他人がいる時は静かに息を潜めるように、けど2人だけの時は跳ねるように言葉が飛び交う2人の関係がとても愛おしくて好き。
 雨の中を一緒に帰ったり、買い食いしたり、自転車を二人乗りしたり、家の前に迎えに来たり、贈り物を渡したり貰ったり。2人っで過ごす時間が本当に濃密で、何でもないようなことすらイベントに思えちゃう、特別な時間だと思えてくる、そんな演劇みたいな作品で好きでした。

 また、モノローグが美しい!
 2人は喋るのが苦手なのか口数は少なめ。だけど胸の内では溢れ出さんばかりに気持ちと言葉が渦巻いていて、気を許すと口から飛び出しそうなほど強い想いだったり。
 そんな胸の内を静かに語るモノローグがとても綺麗でした。素朴な言葉で相手のことを考えたかと思えば、例えや比喩を散りばめた詩集のように次々と言葉のイメージを思い浮かべていたり。そして、そのイメージをアニメの中で実際に映像化するから、本当に綺麗な光景が生まれていました。



 安達としまむら、2人の関係と距離がとても良かったです。丁寧に描かれていて、お互いの心の映し方が本当に上手。

 自分と相手との関係、あるいは自分が望む関係を確かめながら、しかし不器用に慌てふためく姿はとても等身大で好きです。胸に抱える好意に気づかぬふりをしたり、それでも日常生活の中で友達としての距離を縮めたかったり。

 多感で機敏な青春の2人の時間がいかに特別であるか、あるいは普通に過ごすということ、勇気を出して言葉にすること、約束を交わすこと、心の距離にズレがあること、悶々ともどかしさを感じること……。
 2人が今持っている距離と、物語が進むにつれて変化する関係とか内心の描き方が見事でした。例えば、いつのまにか2人もちゃんと授業を受けていたりとかね。



 あとは純粋に女の子が可愛い!
 制服の着こなしとかスカート短すぎるし、私服が可愛いし、露骨に太ももをアピールしてくるし、女の子同士のやり取りが良いし、手をつないだり、頬にキスしたり……。

 やっぱり百合は素晴らしいなぁと思うのです。

TVアニメ『安達としまむら』 PV 第1弾

6位 アサルトリリィ BOUQUET

アニメ『アサルトリリィ』画像
©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト


 謎の生命体《ヒュージ》と戦うための決戦兵器「チャーム」を操る少女《リリィ》たちの活躍と学園生活を描くシャフトのオリジナル作品。

 まず何よりも、アニメーションが綺麗!
 細居美恵子さんのキャラデザが可愛いし、彼女たちが動く様も綺麗でとても良い! アニメーションの動作は滑らかだし、バトルは派手で動きが大きくて格好いいし、全体的にクオリティの高い作品でした。

 正直、「女の子が武器を手に戦う」って設定のアニメは山ほどあると思うんですよ。その中には良い作品も「う~ん…」となる作品もあるんです。で、もちろん物語の重要性は大切ですが、似通った設定の作品ってストーリーも似る傾向にあるからそこの差別化だけが重要じゃないというか。
 そうすると、やっぱりアニメーションのクオリティって大切だと思います。こういうところは異世界系とかで例えるとわかりやすそう。



 まずはバトルが格好いい!
 メカニカルな兵器「チャーム」を手にする女の子は格好いいし、やっぱり「戦う女の子」は格好いいです!

 バトルシーンは必見。
 巨大な強敵を前に戦ったり、あるいはリリィ同士で決闘をしたりするわけですが、そこの緊張感はとても良いです。もちろん物語的な緊張感もあるし、でもそのシーンの描き方がとても良い! けっこう絵画的というか神聖な感じを醸した場面構成や止め絵を多用したりするので、シーンの印象がとても強く、彼女たちの戦いが焼き付きます。



 物語もとてもシャープで素晴らしかったです。
 「女の子が学院で生活する」という部分は数多のアニメ作品と変わらないのですが、とことん無駄を排して削ぎ落として主人公である「一柳梨璃と白石夢結の関係」というところにしっかりフォーカスしているのがとても良いです。
 だからこそ、作品の全体が無駄なくブレずにひとつの方向に向かっていることが分かるし、何よりも2人と彼女たちを取り巻く少女たちの心情の変化が機敏に感じ取れます。

 また、かなり多くの女の子が登場するのですが、それぞれしっかりとキャラが立ってる点も良いです。
 そして、それぞれの説明に時間を裂きすぎないところが、最初に書いた「シャープ」な印象の理由だと思います。アイドル作品とかだと「1人の紹介に1話」とか普通に使いますが、本作ではそこはサラーっとかなり淡白。でも、それぞれの少女たちの関係性とか考えていることとかが細かく伝わってくるのだから、それはひとえに脚本とか画面構成とか演出の素晴らしさを示しているのだと思います。



 可憐ながらも、「死」と隣合わせの最前線で戦うリリィたち。
 学院内にいる時の楽しげな学園生活と、それを簡単に無残に壊すヒュージの襲来と、その日常と非日常の繰り返しが心に痛い……。

 友達と心を交わして戦ったり、大切な仲間を喪ったり、愛する人を守りたいから自分自身を犠牲にしようとしたり、皆んなで心の穴を埋め合ったり。

 そういう人間ドラマが、可愛い見た目とは裏腹にしっかり組み立てられていたところに、この『アサルトリリィ』の深さがあると思います。



 あとはまぁ「百合」ですね。
 作品名が『リリィ』ですし、内容に関しても「女の子同士の関係性」を強く描いているという点で、やっぱり百合。

 エッチな展開は皆無だけど、だからこそ「関係性」に重点をおいているということが伝わってなお良いです。

TVアニメ「アサルトリリィBOUQUET(ブーケ)」PV

7位 炎炎ノ消防隊 弐ノ章(2クール)

アニメ『炎炎ノ消防隊』画像
©大久保篤・講談社/特殊消防隊動画広報課

 『炎炎ノ消防隊』の第2期2クール目。
 ここまでくると今までの感想と被る部分もかなりあるので、省略しながら簡潔に書いていきたいと思います。



 まず、物語が素晴らしいです。
 第1期では「人発火現象と謎の伝導者一派」に対応する特殊消防隊の活躍を描く内容で、謎が多いままに現場へ急行して鎮魂の祈りと消火活動に励む姿が非常に格好良かったです。

 そして、第2期。
 いよいよ本格的に「謎解き」が始まったわけです。
 「伏線回収」というよりは「新しい設定を追加している」感が否めませんが、今まで秘密とされてきたことや、東京皇国の真実が明かされるというのは非常に興味深いしワクワクします!

 ベールに包まれていた伝導者一派の正体や皇国の形、さらにはアマテラスやアドラバーストなどについて日本を飛び出しての物語が展開されるので非常に面白かったです!
 灰島や白装束、消防隊の各部隊など登場したり存在する組織の関係や内部事情がうかがえたのも面白いポイントでした!



 キャラクターに焦点を当てた内容も良かった!

 謎の人物《ジョーカー》の行動原理が分かったり、アドラバーストを持つ者とそれを守る者との特別な関係が深く描かれたり。また、茉希尾がいかに消防隊としての矜持を抱いているのか、環古達がどんな思いで消防隊に身をおいていたのか、シスターが心の中に抱く葛藤のこと……などなど。

 もちろん能力を用いたバトルは最高です! けど、そこで戦うキャラクターの背景や内面が分かるのはもっと面白いです!

TVアニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』本PV

8位 ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

アニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』画像
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会


 『ラブライブ!』を関する作品第3弾!
  今までの2作品とはガラリと作風を変えていて、良かったところもあり、一方で首を傾げるところもあり、という感じ。

 ひとまず安心したのは、『無印』や『サンシャイン!!』みたいに「廃校の危機!?」という展開でないところが良かったです(笑)(さすがに同じ展開だと発狂してた 笑)



 大きな特徴は「ソロアイドル」というところ。
 今までのように「9人全員で目指す」というものではなく、メンバーそれぞれが憧れる姿やなりたいアイドル像、求める輝きやファンとの関係のあり方を見つけ出して、それに向かって頑張る物語になっています。
 そして、「スクールアイドル同好会」として9人全員で練習したり話し合ったり、互いに応援したり励まし合ったりと、チームとしての強さも同時に発揮するという、《新しいラブライブ!!》でした!

 「皆んなやりたいことバラバラだね!」
 という台詞を笑顔で言って、それを肯定できる。皆んなで笑いながら一緒に練習している姿というのは、互いに認め合って尊重し合いながら「《アイドル》として”楽しい”を伝えて、”大好き”をつなげる」という共通の夢や目標を共有しているところが素晴らしい!



 一方で『ラブライブ』感が薄いな、とも。
 「9人全員でラブライブの舞台を目指す」というのが前2作で、そのために練習したり歌詞作ったり衣装やダンスを考えたりと、それぞれ出来ることを頑張っている様子が描かれました。また、合宿や学園祭など全員で打ち込めるイベントもたくさん登場しました。

 しかし『ニジガク』では個別の物語展開が多いな、と。個々人の背景とか悩みとかを深く描いて、彼女たちがアイドルをやろうと決心したり、アイドルとしての夢や輝きを見つけるところを各話で描きます。1話で1人ですね。
 つまるところ、「アイドル活動」そのものに関わる部分の物語が薄いなって思いました。

 練習と言っても皆んなで走るくらい。仲間のことを思いながら歌詞書いたり衣装を作ったり、フォーメーションの置き方を考えたり、学校皆んなの応援を背負ったり……要するに「スクールアイドルらしくない」というのが正直な印象でした。確かに主人公たちは高校生だけど、その”高校生だけが持つ特別なもの”を活用しきれていないと感じました。
 なんか、『アイマス』とかみたい。一応は大きな枠の中で皆んな一緒だけどそれぞれが別々のグループにいる、みたいな。



 「高校生」としての内面を掘り下げようとしたのでしょう。
 事実、人見知りで人と上手く喋れない天王寺璃奈、姉妹で互いに頑張る近江彼方、本当の自分を演技で隠す桜坂しずく、この3人の回はとても良い感動的なエピソードで素晴らしかったです。

 でも、全体的に見るとキャラも立ってない?
 『無印』や『サンシャイン』に比べると、キャラ立ちがとても薄いと感じました。アイドルにとっては非常に重要な要素でしょうから、これは致命的では?
 例えば、髪の毛の色。過去2作は赤・明るい茶色・紫・青・黄色 (金)…と色味が濃くてカラフル。対して『ニジガク』はそもそも薄いパステルカラーが入ってる感じですよね。あるいは、目立った富豪や堕天使もいないし、「にっこにっこにー」や「ヨーソロー」のような印象的な台詞もない。

 そして過去2作と決定的に違うのは、「キラキラ感」が失われてしまっていることです。その最たるは「目」です。過去2作の方が圧倒的にキラキラと輝いています。これは印象を決める上で大きな痛手でしょうね……。



 一方で良かったのは、とにかく「ライブシーン」が最高でした!

 CGパートの滑らかさは作品を追うごとに綺麗になっているし、セルルックな感じもまったく違和感ない! それぞれ9人の個性に合わせたライブ演出にもなっていて、これは過去最高くらいにとても良いです!

TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」PV

9位 憂国のモリアーティ

アニメ『憂国のモリアーティ』画像
©竹内良輔・三好 輝/集英社・憂国のモリアーティ製作委員会


 コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』に登場する”犯罪卿”ことジェームズ・モリアーティがロンドンの裏で暗躍するまでを描く物語。

 シャーロックホームズ系の物語は面白い作品が多いので期待していたのですが、どうも私には合わなかったようで……。

 とにかくモリアーティ像がしっくりこない。
 もちろん原作小説での言及がほぼ皆無なので想像は自由でしょうけど、やっぱり原作のモリアーティと本作の彼との思考方法や動機に大きな隔たりがあるように思います。(というか私が原理主義なだけ?)



 この作品で大きなテーマとなっているのが、大英帝国における身分制から生じる特権階級と平民との差別や憎悪、わだかまりです。民は虐げられ、社会が歪んでいる。生まれながらにして命の価値が決められている理不尽な時代。
 その社会に牙を向くのが、天才的な頭脳と知識で犯罪を計画するウィリアム・J・モリアーティである、というのがこの作品の根幹にして、彼の行動原理です。

 いやいや。
 モリアーティにそんな大義というか理想があるのでしょうか? しかも、彼が襲うのは腐敗した貴族たち。そんな義賊みたいな側面があるとは到底思えません。
 原作では「ロンドンの犯罪の半分はモリアーティの息がかかっている」と言われたりするわけで、貴族以外だって被害にあっている。そんな原作に対して、ダークヒーロー的な扱いはどうなんだろう……と思いました。

 アニメ作中でモリアーティは「犯罪は目的じゃない、方法だ」と言っていました。ある意味では正しいですが、その目的が”正義”なのだとしたら、ちょっと変だよな、と。
 もちろん「最初の動機」から原作で描かれる時期では動機や目的が変化しているのかもしれません。ただ、こんなに崇高な目的を考えるかなぁ…と。原作や映像化作品を見ると、純粋に「犯罪そのものを楽しむ」というような性格で描かれているので、なおさら。



 作中にはシャーロック・ホームズを筆頭としたキャラクターも登場します。

 モリアーティ陣営のキャラは正直、若すぎるし美形すぎるし、あまり好きになれないというのが正直なところであったりします。
 ってか、ホームズがある程度いい歳をしているように見えるのに対して、モリアーティがまだ若造というのはどうなんだろう? 最終的にライヘンバッハの滝で格闘する時の年齢と合うの?

 他方で、ホームズやワトソン、ハドソン夫人やスコットランド・ヤードの面々などは原作や他映像化作品と性格や行動の点で同じだったので嬉しかったです!  特にホームズが指を組んで考える仕草とか、軽口を叩く様子とかがとても良いです!



 その他、全体的な物語も微妙かなぁと。
 基本的には各話で事件が起こる、つまりモリアーティが犯罪の糸を引くことになります。
 やはり「社会を変革する」という大義を全面に押し出しているからか、クライム作品で重要な「動機」が一辺倒になってしまったのが残念。
 それに、この作品は「犯罪マンガ」。つまり、犯罪が最も重要なわけで、その動機が最初から明かされている、あるいはワンパターンなのは面白味に欠けます。

 確かに、この作品が「ホワイダニット」に焦点を当てているわけではない点は念頭に置くべきでしょう。ただ、犯罪の計画遂行パートが短いし、最後のネタバラシもさっぱりしている気がしてやっぱり残念……。

TVアニメ「憂国のモリアーティ」PV第1弾


 ということで、2020年秋クールアニメでした。
 本当に、とにかく視聴本数が少ないことが悔やまれます…。

 なんとか、なんとかこの緊急事態宣言とか自粛期間とかを使ってなんとか見たいと思います……はい。すいません…🙏

読んでくださり、
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!

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