東京都立川市にある「国立極地研究所 南極・北極科学館」に行って来ました!
2018年1月から放送されているアニメ『宇宙よりも遠い場所』に登場した舞台ということもあり、また私自身が以前から興味を持っていたので、この機会に。
極地研 南極・北極科学館
行った日が曇っていたのが残念です……。
「極地研 南北科学館」の紹介を簡単に書いておきます。
“南極、北極の今”を皆さんにお知らせする広報展示施設です。
新たな発見や研究成果はポスターにして迅速に張り出しています。また、展示には三つの工夫があります。
その一つは“実物”を展示していることです。南極観測で使用していたもの。今も使用しているもの。そして、今後の観測計画によっては展示から外して南極に持っていこうというものなどもあります。
二つめは“さわれる”ことです。地球外物質(隕石)や南極の氷にさわれます(もちろん実物)。偏光顕微鏡で隕石や岩石の観察もできます。
三つめは“映像”です。昭和基地のライブ映像を見ることができます。オーロラの映像は、全天ドーム型のオーロラシアターで研究用に撮影したオリジナルデータの映像を月替わりで見ることができます。
オーロラの謎を解き、ペンギンの写真を撮り、顕微鏡をのぞき、生き物を調べ、隊員の生活をモニターでチェックし、南極の氷にさわり、大気摩擦で表面が溶けた隕石に触れ、月の裏側の石や火星の石を見て宇宙の旅を感じ…必ずや知的好奇心が満足させられることでしょう。
(公式サイトより・一部改変)
パンフレット&フロアマップ(PDFデータ)
開館日時:毎週火曜日 〜 土曜日
:10:00 〜 17:00(最終入館16:30)
入場料:無料
場所:東京都立川市緑町10-3
電話:042-512-0910
公式サイト
『宇宙よりも遠い場所』
2018年1月から放送されているTVアニメです。
女子高校生たちが南極を目指すという、胸熱で最高にワクワクする青春群像劇で、とにかく面白いです!
そこは、宇宙よりも遠い場所──。
何かを始めたいと思いながら、中々一歩を踏み出すことのできないまま高校2年生になってしまった少女・玉木マリことキマリは、とあることをきっかけに南極を目指す少女・小淵沢報瀬と出会う。
高校生が南極になんて行けるわけがないと言われても、絶対にあきらめようとしない報瀬の姿に心を動かされたキマリは、報瀬と共に南極を目指すことを誓うのだが……。
(公式サイトより・一部改変)
PV動画
このアニメ、個人的にかなり推している作品です。とにかく大きな期待感とワクワク観に溢れてて、観ているだけで応援しちゃうし、胸が高鳴ります!!
第1話目の感想はこんな感じ⇩(公式ハッシュタグは「#よりもい」か「#yorimoi」)
【 #宇宙よりも遠い場所 】
STAGE1『青春しゃくまんえん』普通の高校生活を送っていたマリ。出逢ったのは、一人南極を目指す少女。
“平凡”に差し込んだ“憧れ”が、大きな輝きとなって動き出す!
遥かなる地への冒険に、期待で胸が高鳴り、眩しいほどのワクワクで胸が熱くなる!
青春が動き出す── pic.twitter.com/49GlZlbe2A
— ArAnime (@ArAnime_1) 2018年1月2日
科学館の感想
ということで、早速感想を書いていきます!!
全体的な感想
全体的な感想としては、結構楽しめました。学術的な成果を展示するだけなのかと思っていたら、それ以上に南極・北極への興味が湧くような展示がしてあって、とても面白かったです!
公式サイトから引用した紹介文にもありましたが、「触れる」と「見れる」という体験はなかなか凄いと思いました。 本物の機器や採集物、さらには南極の氷まで貴重な品々を直に触れられるというのは、印象にも記憶にも残ります!
リアルタイムという点でも凄かったです。
訪問日の天候が昭和基地と比較してあったり、ライブ映像が流れていたり。これはこの研究所でしか出来ない事ですよ!
動物の剥製とか、記念撮影用の衣装とか、結構子供でも楽しめると思います!
建物外・エントランス
まずは建物の外にある展示から。
これは南極にいった犬たちの銅像です。
実は、その他にも大きな鉄鉱石や南極観測船のスクリューなどがあったのですが、写真を撮っていませんでしいた……….。
そして館内へ。
常設展示室に入る前のエントランス部分では、企画展が行われています。行った時はは南極・北極の動物特集でした。
有名なタロとジロの話を始めとして、色々な“実話”がパネル展示してありました。また、折り紙のワークシートも置いてありました。
公式Twitter
南極・北極科学館では本日(12/20)~2/28の間、2017年度冬の企画展示
「南極観測隊と動物たち ~日本から南極に行った動物 初期観測隊と歩んだ道~」を開催します。極地研アーカイブ室、観測隊OBの協力の下、素敵な展示となりました。ぜびお越しください。癒やされますよ・・・https://t.co/sLppDjhRJY pic.twitter.com/L1vt6dVzAH— 国立極地研究所_広報室 (@kyokuchiken) 2017年12月20日
それから、個人的に嬉しかったのが、床に大きな南極大陸の地図が貼ってあったことです。結構時間を掛けて眺めながら、知っている基地を探しました。
そしていざ、常設展示室内へ!
常設展示室内
常設展示は一応、内容ごとに章立てされていたんですが、結構境目が曖昧だったり、そもそも関連が難しくてわからなかったしたので、章とか関係なく、ダラダラと書いていこうと思います!!
中はこんな感じです⇩
まず入り口にあるのが、南極大陸の模型です。
個人的なイメージとして、南極はゴツゴツと高低差があるものだと思っていたので、結構真っ平らで驚きました。
そして嫌でも目に入るのが、壁際に展示された長い物体。名前は「液封電動メカニカル型氷床深層ドリル」というもの。
要するに、地面を掘る道具ですよ。何が凄いって、実際に使用する時には長さ3500mにもなるということですよ。
これで採集された南極氷床のコアからは「積雪が氷へと変化する速度に影響する要因」が発見されたらしいです…………え?(笑)
この科学館で1番の目玉展示でもあるかもしれないのが、「南極の氷に触る」という体験展示。
だって南極の氷ですよ!??? 貴重過ぎるじゃぁありませんか。それを普通に展示して、しかも触っていいだなんて……….触りましたが、普通の氷でしたよ(笑)
ただ、解説パネルに南極での氷のでき方が書いてあり、特徴は「雪が空気ごと押し潰されて氷になる」とあり、確かに氷の中には気泡がめちゃくちゃ入っていてツブツブでした!
南極北極の生物や植物についての展示では、ペンギンやアザラシの剥製などが可愛かったです。特にホッキョクギツネは真っ白で美しかったです。
驚いたのは、隕石に関する展示です。南極って地形的な要因と、白い世界という点から隕石を見つけやすい場所なのだそう。しかも、氷の融解と移動の影響で隕石が特定の場所に大量に集まってくるそう。
あと、日本は南極隕石の世界でも有数の保有数なんですって!! もちろん、展示してある隕石は本物ですし、触ることもできます!!
気象や状況の変化を調べる観測機器も漏れずに展示。あまり詳しく説明を読んでいないので分かりませんが、色々ありました(笑)
無人機を飛ばして火山活動をしている地域を観測したり、簡易気球に測定機器を取り付けて空に飛ばしたり。こういうのを見ると、極地探検が学術調査だと思い出します。
こちらは、実際に南極探検で用いられた雪上車で、「機械遺産」に登録されているすごいヤツです。なんと、その中に入ることができるんですから、驚きですよ。
驚いたのはその燃費にも。なんと250m/1リットルといいます。普通の自動車の80倍って信じられますか…..。
雪上車の横に展示されていたのが、歴代観測船の模型です。「初代しらせ」なんて有名過ぎますよね!!(アニメにも登場したので余計にテンションアップでした 笑)
非常に興味深かった展示が白瀬矗さんに関するもの。彼は1909年に探検隊を組織して南極に行った人です。木製など今とは比べ物にならない装備で、自身の憧れ一つで探検した彼は本当に凄いと思いました!!
第二次世界大戦後、日本が国際的な南極観測事業に参加できたのも白瀬さんの功績が大きいそう。
そして、これは白瀬南極探検隊が持っていった本物の旗です。南十字星をモチーフにしたデザインです。
一番奥にあるのが「オーロラシアター」です。南極で実際に撮影・記録されたオーロラの映像を、プラネタリウムのような全天球型スクリーンに投影します。座り心地良い椅子に腰掛けて、空を眺めるように上を向いて楽しみました。(少し寝ちゃったけど 笑)
展示場内には様々な雑学(?)パネルが。これが結構わかりやすくて、しかも詳しく面白いからじっくり読んでしまいました。南極と北極の違い、地球温暖化についてなど。個人的に1番面白いと思ったのは、「解ける、融ける、溶ける」の使い分けについてでした。南極基地では「融ける」を持ち入りますが常用漢字外の読み方なんだそう。
最後、記念撮影スポットです。南極観測のジャケットを着てペンギンと写真を撮ったり、タロとジロと写真を撮ったり。
アニメとの比較
アニメ『よりもい』こと『宇宙よりも遠い場所』に登場した聖地でもあり、また情報協力もしている極地研。今回は、その聖地巡礼的な意味も兼ねて行っていきた訳です。
今回はまだ特に何もありませんでしたが、そのうち、コラボとかしてくれるんですかね~~!!
この通り、しっかり協力に名前が載っています。
アニメ中には第3話に登場していて、公式Twitterでも宣伝(?)していました。私自身、この組織・科学館の事は知っていたので、登場した時は嬉しかったです!!
第3話に登場した「南極・北極科学館」は国立極地研究所内にありますよ🐧 入館料は無料なので、南極に興味を持った方は行ってみてくださいね。国立極地研究所については、南極チャレンジのインタビューをどうぞ❗
🎙インタビュー⇒https://t.co/keRjBTLkYt #yorimoi #よりもい pic.twitter.com/Aqw1fZYJf3
— TVアニメ『宇宙よりも遠い場所』 (@yorimoi) 2018年1月20日
まずは入り口から。
イベント情報掲示板のところに『よりもい』のポスターが貼ってありました!(何も期待していなかったから、これだけでも嬉しい 笑)
あと、トイレの近くにも貼ってありました。
以下はアニメとの比較です!
上がアニメ、下が写真です。構図はあまり気にしていませんが………..での、本当にアニメがそのまま描かれていて、超嬉しかったです!
極地研の看板⇩
アニメ「南極よりも遠い場所」第3話で彼女らが訪れた、極地研の「南極・北極科学館」。取材時にはヒビだらけだった看板が、きれいに新調されていました。#よりもい pic.twitter.com/OXNpaL3Ibv
— 伊村 智 (@kokebouzu) 2018年1月18日
南極にいったワン子たち⇩
なが~いドリル⇩
生き物大好き報瀬ちゃん⇩
南極基地の隊員用個室の模型⇩
雪上車⇩
ペンギンを背景に、皆んなで記念撮影⇩
他にも、コラボとして『よりもい』の公式サイトでは「極地研」の紹介記事が掲載されています!!
あ、これはおまけですけど、「極地研 南北科学館」の向かい側に研究所の建物があるんですが、そこの広報室の前にポスターが揃って掲示されていました。
追記
アニメ『宇宙よりも遠い場所』と「極地研」のコラボが決定しました!
パネル展示やグッズ販売が行なわれるそうです!
詳細:マイナビニュース
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!