こんにちは!
傑作映画と評判の高い『ジョーカー』。
その試写会に当選したので鑑賞してきました!
また、その会場が都内初となる「ドルビーシネマ」という映像技術と音響技術を駆使した上映スタイルのシアターで、もう感激です!
せっかくなので、今回はその感想を簡単に書きました!
記事の概要はこんな感じです!
試写会の概要
日本で4館目の「ドルビーシネマ」オープンを記念した特別試写会。
オープニング作品となる『ジョーカー』の試写会でした!
ちなみに、募集要項はこんな感じ。
応募ページが既に閲覧できないし、まさか当選するとも思っていなかったので、記憶の限りではありますが。
応募資格:Filmarks IDを持っている人
応募期間:9月6~9月23日
応募条件:映画終了後に感想を投稿可能な人
補足:R15+なので要注意
そして届いた当選メール。
9月25日に届いたのですが、件名が「【当選のご案内・出⽋連絡必須】ドルビーシネマ『ジョーカー』試写会/Filmarks」となっていて、まさかと天にも昇る心地になりました!
なお、当選メールに関しては「偽造・転用防止の為、スクショ等のSNSやネット公開は禁止」ということでした。
試写会の概要は以下の通り。
日付:2019年10月2日(水)
時間:18:00開場/19:00上映開始
場所:丸の内ピカデリー3 ドルビーシネマ
また、、注意事項はこんな感じ。
・手荷物検査があるので早めに来場
・座席はランダムに配布する
・上映開始後の入場は断わる
とかでした。
この手荷物検査は通常の手順なんですかね? 『ジョーカー』という過激な作品が故の特別対応なんですかね?(後者だと嬉しいけどな……)
また、鑑賞後は感想の投稿が必須でした。
まず、Filmarks。
映画『ジョーカー』の感想と、「ドルビーシネマ」の感想投稿。この記事は、その投稿の再構成版ですね。
それからTwitter。
ハッシュタグの指定があって、「#丸の内ピカデリー」と「#ドルビーシネマ」をつけた上で、ドルビーシネマで『ジョーカー』を鑑賞した感想をツイートします。
なお、これらの感想投稿期限は2019年10月2日でした。
ドルビーシネマ
「ドルビーシネマ」の概要と感想です!
「ドルビーシネマ」概要
「ドルビーシネマ丸の内」は都内では初です。
そもそも「ドルビー」というのは音声規格で、優れた音を鑑賞者に配給すべくコンテンツの制作から上映機器まで一手に手掛ける米国企業のブランドです。
それを大規模にシアター丸ごと「鑑賞者のため」に《没入》を目指してプロデュースされたのが「ドルビーシネマ」です。
Dolby Cinema™(ドルビーシネマ)は映像と音響のパワフルな技術に、卓越したシアターデザインが組み合わせられることにより、映画館を最高に魅力的なシネマ体験をお届けする空間へと変えます。最先端の光学・映像処理技術…[中略]…、ドルビーアトモスは、これまでにないリアルなサウンドでシアター館内を満たし、縦横無尽に空間内を移動させることで、今まで体験したことが無いような没入感を味わうことができます。…[中略]…驚くほど鮮やかでリアルな映像・サウンドをお届けすることで、まるで映画の世界に入ったような、劇的な進化を遂げたシネマ体験をお届けします。
松竹マルチプレックスシアターズ
ドルビーシネマの鑑賞料金は「鑑賞料金+600円」
都内初ドルビーシネマ紹介映像
「ドルビーシネマ」感想
ドルビーシネマ、体験して来ました!
映画という点では「観る」という動詞が適当なのですが、これは「観る」に加えて「体験・体感」という動詞が相応しいと思います!
素晴らしい映画鑑賞&体験でした!
本当にありがとうございました!
“映画”としての「没入」なんです!
正直、舐めていた部分がありますが、恐れ入りました。本当に凄い上映システムですね! まさに、映画ファンの為に、鑑賞を第一に考えられたものでした。
「映像」と「音」の技術で実現。
このドルビーシネマで重要なのは、この2つの要素を徹底的に極めた上映であるということです。この2つはまさに映画作品そのものを構成するもので、それを極めたのだから完璧ですよ!
で、無理も無駄もない「没入」なのが最高。
「4D」という上映スタイルも同じ「没入」を体現するものだと思います。でも、アレって座席が揺れたり水がかかったりと、直接身体に影響を与えるものなんですよね。
私はこれが嫌い。「アトラクション」的な楽しさはあるけれど、「映画鑑賞」とは少し違う気がします。批判を恐れずに言えば、無駄な演出を強制的に加えている感覚です。集中出来ないというか、落ち着けないというか。
だからこそ、「音」と「映像」という基本的で最も重要な要素であるこの2つに集中した「ドルビーシネマ」という上映スタイルの凄さ、そして素晴らしさを実感しました!
上映前に、デモ映像が上映されました。
「ドルビーシネマ」というものがいかに凄いシステムなのか、いわば宣伝なのですが、その宣伝手法がめっちゃ格好良くて効果的で見事でした!
以下がその動画。英語版ですが、イヤホンをして見れば音響の感覚掴めるはずです!
Dolby Presents: “Universe” | Trailer | Dolby
まず、映像。
「いまご覧になっているのは黒ではありません。本物の黒は───コレです」というアナウンスとともに、スクリーンが文字通り”真っ黒”になりました。
今まで劇場で観て「黒」だと信じてきた色が「濃い灰色」であったということに衝撃を受けました。シアター内は光の一切ない暗闇に包まれて、「ここまで”闇”を作り出せるのか」と感動しました。
そして、音楽。
シアター内で観客席を360°囲うように設置された無数のスピーカーが、映像内の登場人物やアクションの位置関係をそのままサウンドに反映する立体音響が導入されています。
そのデモ版も、「音の珠」が自分の周囲を回るように綺麗で自然に聴覚出来て驚きました。
劇場に関して。
とっても清潔感のある格好いい雰囲気の映画館で良かったです!
青色を基調とした照明はSFみたいだし、全体的に明かりは控えめでした。
また、シアターが凄い。かなり余裕のある空間にシートが並び、そのシートも肘掛けが両サイドにあったり、足元が広かったりと、好待遇でした!
映画『ジョーカー』を観た感想。
「映像」に関しては微妙なところ。
色が鮮やかな大自然系映画とかではなく、むしろ淡く滲んだような印象の映画なので、鮮明さとかはあまり感じませんでした。
しかしもしかしたら、その「薄さ」とかも通常上映では見られないくらいクッキリとした淡さなのかもしれません。(これは同じ作品で比べないと分からないな……)
「黒」に関しても、残念なことに『ジョーカー』には真っ暗なシーンってほぼ無いんです。『ダークナイト』とかだったら、その効果を実感できたかもしれません!
それから、「音」。
これはその凄さを実感できました。というのも、劇中でデモや暴動のシーンが度々描かれるのですが、その喧騒や叫び声がシアター内で立体的に再生されるので、自分が騒動と混乱の渦中にいるかのような印象を受けるんです。
ただ、これも『ジョーカー』ではホアキン・フェニックスが一人語ったり笑ったりするシーンの方が圧倒的に多いので、そのサウンド・システムの魅力も不完全燃焼というところなのでしょうかね。
以下の動画はドルビーシネマ版の予告映像です。少しは感覚が伝わるかもしれません!
Joker – Trailer | Dolby Cinema | Dolby
今後への期待。
この「ドルビーシネマ」の凄さは本物です。
今回の『ジョーカー』では力を発揮しきれなかった部分がありましたが、その他の映画では大きな可能性を秘めていることは絶対だと思います!
「音」に関して、例えば。
『アベンジャーズ』等のマーベル映画はアクションが凄いのでその音響を楽しめるでしょう! また『ワイルド・スピード』のようなカーチェイスでは車の移動に合わせて音源も動くでしょうし、ホラー映画のように劇中の音源位置が重要な作品で最大の威力を発揮しそうです!
「映像」に関して、例えば。
ホラー映画のように「暗闇」が上映時間の大半を占める作品では良い闇が演出されそうです。また、『ネイチャー』のような雄大な自然の絶景を描く作品では色の綺麗さがより強調されそうで、良いと思います!
ドルビーシネマへの感想はこのくらいですね!
一度は体験してみても良いと思います!
映画『ジョーカー』
映画『ジョーカー』の主人公はアメコミ「DCコミックス」の『バットマン』に登場するヴィラン「ジョーカー」です。これまでにジャック・ニコルソンやヒース・レジャーなどが実写版ジョーカーを演じて高い評価を受けてきたキャラクターです。
そして本作ではホアキン・フェニックスが見事に演じ切り、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞を受賞したことで「アカデミー賞は確実」や「アメコミが遂に!」などと話題になっている作品です!
【 #ジョーカー 】
犯罪の象徴《ジョーカー》の誕生。
〝ヒーロー〟たる「悪」の衝撃。凄い。
響く狂気の笑い声。
ホアキン・フェニックスの怪演。
〝彼〟が立上がる姿に鳥肌が走る。
「人を殺したい」と衝動が湧上がる。混乱と破壊を煽動する道化。
資本主義を嘲る現代の喜劇。
素晴らしい傑作。 pic.twitter.com/hn3mpoVf8z— ArA-1 (@1_ARA_1) 2019年10月2日
映画の詳細な感想は、以下のブログ記事に公開しました!
ぜひ、よろしくお願いいたします!
映画を初心者でも楽しめるJOKER講座
大絶賛の本作。
大丈夫です、アメコミはおろか『バットマン』作品を1作も観ていない人でも十二分に楽しめるので、ぜひ劇場に足を運んで、暗闇の中で鑑賞してみてください!
以下は、「知っておくと良いよ!」という簡単な基礎知識紹介です。これだけ知っていれば問題ない!
・「ジョーカー」とはバットマンの宿敵
・本作は『バットマン』の前日譚
・舞台は架空のゴッサム・シティ
・バットマンの正体は大富豪ブルース・ウェイン
・B.ウェインは幼少期に両親を殺されたことがキッカケとなり、バットマンになる。
上の6点だけ頭に入れておけば、この作品は問題なく楽しめます!
もし時間がある方は、以下の過去作2作のうちどちらかを観ておくと、より理解が深まり、楽しめること間違いなしです!
◇『バットマン』(1989年)
・監督:ティム・バートン
・時間:127分
・バットマン誕生とジョーカーとの対決の姿が描かれる作品。少し映像は古いもののT.バートンらしい世界観と現在に繋がるジョーカー像の始まりとして、予習にピッタリ!
◇『バットマン ビギンズ』(2005年)
・監督:クリストファー・ノーラン
・時間:141分
・バットマン誕生に焦点を絞って描かれた作品。有名なアメコミヒーローがいかに生まれたかを知るにはうってつけ。映像も現代的でスタイリッシュなので見やすいかも。
ちなみに。
「ジョーカー」は正体不明のヴィランです。
誕生理由で一番有名なのは、「ただの犯罪者がバットマンから逃走する中で化学工場の劇薬に落下し、肌は白く、髪は緑になり、狂った」という説です。
以下の動画は、映画『スーサイド・スクワッド』の特別映像ですが、「ジョーカーの解説」が比較的分かりやすいです!
キャラクター解説動画⑨ジョーカー
映画の概要
「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。
都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに密かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気あふれる〈悪のカリスマ〉ジョーカーに変貌したのか?
映画公式サイト
予告動画
監督:トッド・フィリップス
脚本:トッド・フィリップス
制作:ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
キャスト:ホアキン・フェニックス, ロバート・デ・ニーロ and more.
上映時間:122分
日本公開:2019年10月04日
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト
映画の感想
ここで掲載するのが「映画の感想概要」です。
私の記事を読んだ事がある方はお分かりいただけるかと思いますが、「詳細な感想のまとめ版」といったところです。
本日中にその詳細版を公開する予定ですが、ここでは概要版のみ掲載しておきます。
ギリギリ”本日中”に公開できました!(2019-10-03-13:47)
「ジョーカー」という存在。
《悪》の象徴であり、カリスマ的なヴィランである彼がゴッサムシティで誕生する”瞬間”。衝撃的であり、まさに劇的であり、興奮と鳥肌が走り抜けました。
彼は《悪》であり、人々の《ヒーロー》でもある。
暴動と混乱の中で立ち上がる彼の姿を見た時の鮮烈な高揚感と殺人衝動は忘れられない。
狂気の笑い声。
ホアキン・フェニックスの”怪演”には翻弄されるような恐ろしさと、絶対的な魂が宿っていました。
新しい、ヴィランとしての「ジョーカー」を見事に演じていたし、あの笑い声が耳から離れない、そんな名演でした!
人間ドラマにして、社会派映画。
一人の貧しい道化師が、「ジョーカー」になるまでを描いた本作は、アメコミ作品の前日譚でありながら、社会への完璧なアンチテーゼでした。
「狂っているのは俺か?世間か?」
彼はこの社会が生み出した怪物にして道化師。軋轢と分断が蔓延る現代世界を前に、彼の言葉が胸に突き刺さります。
アメコミの「ジョーカー」としても完璧。
白い肌、緑の髪、紫系のスーツ、真っ赤な口。
出生不明のヴィランの誕生物語として、『バットマン』の物語として、素晴らしい解釈でした。ゴッサムシティの根幹をたった120分のこの作品が全て描き出しました。
見事としか言いようがない、拍手ものの作品でした!
音楽が異様に耳に残りました。
不幸で不運なアーサーと、不条理な社会を映す映像に合わせて、不安感を煽りまくる不自然な音楽が本当に凄かったです……。
以上で、この記事は終わりになります!
とにかく「ドルビーシネマ」を体験できたことが嬉しいと同時に、『ジョーカー』という大作を、日米同時公開の10月4日よりも前に観られたという、特別感がめちゃくちゃ嬉しいです!!
『ジョーカー』の方も、本当に素晴らしい作品でしたので、ぜひご覧になてください! シリーズ未見でもまったく問題ありません!
映画『ジョーカー』の詳細な感想は以下のブログ記事に掲載しました!
また、試写会があった10月2日は「せっかく都心に出るから」と、何件か美術展やイラスト展を回ってきました。
その内容に関しては、以下の記事で紹介しております!
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!