響く音、輝く楽器、光る汗・・・。 良い総集編だった! 吹奏楽アニメなだけあって劇場で聴く音は迫力と臨場感あり!
※ネタバレあり。(TVアニメの総集編)
2018年2月1日鑑賞
劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜
【評価:3.1/5.0】
【一言】
響く音、輝く楽器、光る汗・・・。
良い総集編だった!
吹奏楽アニメなだけあって劇場で聴く音は迫力と臨場感あり!
感想
感想外観
※以前(2016.4.25)の感想記事を基に、大幅に加筆・添削修正したものになります。
『響け!ユーフォニアム』はTV放送でもちろん視聴して、映画も以前に観に行きました。
今回、音響で有名な映画館「立川シネマシティ」さんで《極上音響上映》をするという事で、観に行ってきました!
まずは語るべきは『音』でしょうね。吹奏楽アニメなので、、やっぱり音が命ですよ。
練習シーン、演奏シーン等々。これが映画館の大サウンドで訊けたので迫力も臨場感もあったし、TV放送では聴き取れない音なども聴けてよかったです!
総集編と言う事ですが、まとめ方が本当に上手でした!
TVアニメ13話を見事に100分でまとめています。要らないシーンや不要なキャラは全てカットする一方で、重要なシーンや転換点にはたっぷりと時間を割いていたので、全体としてスッキリと濃厚な100分に仕上がっていました。
初めての合奏と練習後の合奏、オーディションなどは音楽ド素人の自分でもその違い(下手・上手)が分かるように演奏の音をとってくれたのが良かったです!
とは言っても細かい部分は分かりませんが、吹奏楽部員や音楽関係の方ならもっと楽しめたんだと思います。
そして、最後のコンクールでの演奏を書かないわけにはいきませんね!
本当に凄かった! まず音楽は先にも述べたように迫力満点。それに加えて真剣な眼差しと、光る楽器。いや〜本当良かった、素晴らしかった!
そして、私達の曲は続くのです!
立川シネマシティ
このアニメは本当にお気に入りの1作です。
2015年に放送されたアニメの中でも5本の指に入るくらい。その総集編ということでもちろん2016年の劇場公開に観に行きました。
そして今回、「立川シネマシティ」さんで観る機会が取れたので、観てきました!
立川シネマシティといえば、音響に拘った映画館で全国に名前を知られていますよね。洋画『マッド・マックス/怒りのデスロード』でその名を轟かせると、次はアニメ『ガールズ&パンツァー』の劇場版で聖地と呼ばれました。
スピーカーに何千万円もの投資をし、各作品それぞれで音響調整をするという細かさは、もちろん本作でも素晴らしい効果を生み出していました!
(詳しくは下の感想で)
最高の音響
まずは何と言っても『音響』!
吹奏楽アニメなんだから音が命!
楽器をいくつも合わせる合奏などが描かれるアニメ中で、主人公たちがクラッシック等の音の重厚感がある音楽を演奏するわけです。となると、TVの音質だと物足りないんですねぇ〜。
そこで映画館。映画用のちゃんとしたスピーカーで聴くと全然違いました!正直、もし万が一仮に内容が嫌いでもこの音は聴くべきだと思いました。
練習シーンや山の上でトランペットを吹くシーン、全楽器パート合わせての合奏シーン、県大会と行進演奏のシーンなどなどとにかく音が重要! そしてこのシーン達は音響が綺麗なほどより良いシーンになってました。
でこの映画館の高性能音響のおかげて何が一番良かったかというと「スゥ〜」という『演奏前に吸い込む息の音』です!
TV版でも若干聞こえてたような気がするんですが、劇場版になってより大きくはっきりと聴こえたし、「息が震えている」というのが音から伝わってきたんです!
もう、これには感動しました。
立川シネマシティならではという部分では、やはり迫力がさらに増しているという点ですね。特に低音がドーンと身体に響く感じで前方から飛んでくるので、聴いてて「おぉ〜」となりました。
まとめ方の上手さ
今回はすっごく上手にまとめてくれてました!
確かに13話のアニメをたった100分にまとめるというのは簡単ではないでしょうけれども、今回はそれを見事にやってのけました! 時間の使い方が本当に上手かったです!
「大切なシーンはしっかりと、それ以外はサラッと、要らないシーンはカット」これを徹底していたように思います。
また、たくさんの素晴らしいセリフを漏らさず拾っていたのもまた、映画の密度を上げていたように感じました。
前半1時間はかなりのハイテンポで進んで行きます。バァーっとアニメの内容をおさらいするような感じです。軸となる部分だけを切り出して、それ以外はほぼカット。登場人物もかなり端折ってましたね。でもこれだけ思い切ってカットしたおかげで物語がスッキリとしました。
で問題は「大切なシーン」。この作品で言ったら『演奏シーン』と『青春』でしょう。
テンポよく進めて時間をたっぷりと貯金した前半1時間。そのおかげで後半1時間はかなり贅沢な時間の使い方をしていました。
まず演奏シーンはほぼ全てノーカット。また新規カットも挿入してました。まぁ一番の見どころでもあるわけですからね。
それからTVを見ていて「おぉ」と思った主人公達が青春しているシーンもキッチリと。夏祭りの日の山での会話がすっごく良かったです!
前半で作品の概要や設定、後半に向けてのストーリー展開などを素早く収め、後半でじっくりと時間をかけて見どころをタップリと描く。濃密な100分間でした!
表現の上手さ
これは劇場版ならではというより、作品自体の評価ですね。
(TV放送時もでしたが、)一番凄いなって驚いたのはここです。
音楽ド素人の自分でも上手い・下手が分かるくらいに丁寧に演奏してくれているんです。
合奏シーン。
1回目は、合わせてはみるものの音はバラバラで顧問にも怒られる。でも本気で練習した後の演奏ではどのパートもピッタリと音が合わさって合奏をしている。この違いが聴いていて分かるんです。
トランペットのソロパートのオーディション。
最初の一人が吹き終わり、静寂の後に二人目の演奏。全く違う。口では表現が難しいのですが音の伸び、強弱、豊かさみたいなのが比べ物にならないくらい違いました。
こういうふうに違いがわかると俄然面白くなりますもんね。
やはり素晴らしきは
ラストはやっぱりあのコンサートですよね!
約5,6分間ずっと演奏シーンが描かれていました!これ、本当に凄かったです!
強いスポットライトに照らされたステージ上に北宇治吹部が立ち、滝先生が腕を上げ、息を吸って、腕が振り下ろされて演奏がスタート。
真剣な眼差し、細かく動く指、震える唇、流れる汗、スコアボードに書き込まれたメッセージ、隣との目配せ、揺れる髪、輝く楽器・・・。
名シーンでした!キラキラと輝くこの演奏シーンを映画館で見ることか出来て本当に嬉しいです!!
以降、映画本編のネタバレあり
ネタバレあらすじ&感想
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最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!