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【映画】『フォレスト・ガンプ/一期一会』───《一生懸命》の大切さ

「一生懸命にやる事」の大切さ・素晴らしさを感じました。平凡で間抜けな主人公ガンプが、自分の得意な事を一生懸命にやり抜いて、また周りの人々を巻き込んでいく様子が本当に温かかったです!また、社会に沿ったストーリーと、歴史の裏にガンプがいたという内容が面白いです!

※ネタバレなし。

※画像は予告映像のキャプチャです。

2018年1月22日

フォレスト・ガンプ/一期一会
(原題:Forrest Gump

 

【評価:4.8/5.0】

 


【一言】

「一生懸命にやる事」の大切さ・素晴らしさを感じました。

平凡で間抜けな主人公ガンプが、自分の得意な事を一生懸命にやり抜いて、また周りの人々を巻き込んでいく様子が本当に温かかったです!

また、社会に沿ったストーリーと、歴史の裏にガンプがいたという内容が面白いです!


【目次】

 

 


 

 

ストーリー

 生まれつき知能の低い少年フォレスト・ガンプは、母親の大きな愛情と、近くに住む女の子と過ごす時間の中で強い青年へと成長していく。

 ガンプの半生を、彼が語る形式で進んでいくフィクション伝記映画。


予告動画

 

 


 

 

作品データメモ

監督:ロバート・ゼメキス
原作: ウィンストン・グルーム
キャスト:トム・ハンクス and more.
上映時間:142分
日本公開:1995年3月11日
配給:UIP
公式サイト

 

アカデミー賞
 受 賞 :作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞・編集賞・視覚効果賞
ノミネート:助演男優賞・撮影賞・作曲賞・美術賞・メイクアップ賞・音響編集賞・録音賞

 

 


 

 

感想

感想外観

 鑑賞は2回目なんですが、感想を書いていなかったので。
 「ガンプの自己語り」という形式で彼のこれまでの人生が描かれる形式がとっても好きです!

 何よりも、「一生懸命にやる」という事が本当に伝わってきて、心温く、また感動しました。
 頭が弱いガンプが、その持ち合わせたハンデに屈することなく、自分が出来る事・得意な事を一生懸命にやる姿が非常に胸を打ちました。

 そして、タイトルにもあるように、ガンプが沢山の人達と「一期一会」の出逢い・別れを繰り返しながら影響を与え、与えられていく物語がとても良かったです。

 個人的に「出逢いの物語」は大好きで、それは会う人が多いほど様々な展開があるし、反応がが違うし、“繋がっていく感覚”が温かくて大好きなんです。
 今作でも、それが感じられて本当に良かったです。ガンプは「幸せの台風の目」のようだなぁ〜と。

 ストーリーもなかなか面白かったです!
 アメリカや世界を代表するような歴史的事件・出来事のすぐ裏でガンプが活躍(?)していたというフィクションには、ワクワクします!
 また、歴史的な人物たちとの共演も凄いですよね!

 「米映画名セリフ100」にも選ばれた台詞を始めとして、セリフが一つ一つ胸に染みました。
 純粋なガンプや、彼を優しく包む母親、世間に不満を抱える人々の訴えなど、色々な“言葉”が簡略に、しかし強く込められていると感じました。

 トム・ハンクスの演技は感情を出したり、勢い良く走ったりと本物の「フォレスト・ガンプの人生」を描いているようで素晴らしかったです!
 あと、映画のクレジットで驚いたんですが、音楽・BGMがすごいですね(笑)

 

 

 

 

一生懸命に!

 何よりも、その「一生懸命さ」が最高でした!

 頭が弱いというハンデを自分でも分かっている彼は、自分が得意な事を真っ直ぐに、一生懸命にやっていく彼の姿が素晴らしかったです。

 「無理」とか「諦める」とかを考えるのではなく、ただひたすらに自分に出来ることをやっていく彼は凄いと思ったし、偉いとも思いました。

 そりゃ、あまりにもトントン拍子で成功していく部分に違和感を感じるかもしれません。でも、そこも含めて、ガンプの頑張りが“幸運”を引き寄せているような気がしました。

 

 

 

 

 

一期一会の出逢い

 ガンプが生涯を通して出逢ってきた人々。
 それっきりの人もいれば、その後に欠かせない人に出会ったり。尊敬できる人や愛する人に出会ったり、友や頼れる人を見つけたり。

 ガンプの能力と不思議な魅力は人々に色々な影響を与えて、またガンプも人たちと触れ合うことで様々な影響をを与えられています。
 こうやって、双方向でのやり取りが見られるのも、「出逢いの物語」の醍醐味の一つだと思います。

 そして、ガンプは「幸せの台風の目」なような気がしました。

 彼を中心にして沢山の幸せや喜びが、個人や国など広くばら撒かれて、でも彼は決してそれだけでは満足せず。しかも、他人のためではなく、自分が「やりたいからやっている」とその大きな幸福をあまり意識してないような印象だったので。

 

 

 

 

思わずニヤつく物語

 物語の内容が本当に面白いです! ただガンプの人生を語り描くのではなく、現実の世界とリンクさせているのが面白いです!

 私でも分かるような有名事件をスクープしたり、既にいない歴史的故人と共演したり。イベントや出来事の裏にガンプが潜んで(?)いたというのは、本当に面白いです!

 あと、見事に映像を作っていて凄かったです。
 全く違和感が無いほどに亡き歴史上の人物達が登場していました!

 音楽も、その時代に合わせた曲やBGMが掛かっていて、耳からも雰囲気をしっかり演出していたんだなぁ〜と。(エンドロールでの曲数が凄かった印象です。)

 彼の頑張りが、歴史を動かしてきたんです!

 

 

 

 

 

台詞&演技

 まずは「台詞」です。
 キャッチコピーでもある「人生はチョコレートの箱のよう、開けてみるまで開けてみるまで分からない」は有名ですね!

 ガンプの純粋な心から溢れる、全てを信じ切った台詞は飾られる事も、誇張される事もなくて、とても綺麗だと感じました。

 また、ガンプを心から愛する母親の悟ったような人生論や慰め・励ましの言葉が良かったです。

 そして演技。
 トム・ハンクスの演技はアカデミー主演男優賞を受賞しています。

 私が最初に思ったのは、「ガンプの人生をそのまま演じている」と言う事でした。役として演じているのではなく、本人になりきっているように感じました。

 純粋な眼差しや、全力の駆け足など色々な姿を見事に演じていたと思います。

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 

 


 

 

 

ネタバレあり感想

 

序盤

 1枚の羽根が宙を舞う。その羽根は、ベンチに座るガンプのもとへ。
 彼はそれを鞄の中にしまっていた絵本のページに挿む。

 隣に座った女性に話しかけ、チョコレートをすすめる。
 彼のママは言った。「人生はチョコレートの箱みたい。食べるまで中身は分からない」。

 靴の話をする。そしてママは言っていた。「靴で人が分かる。どこから来て、どこへ行くのか」

 彼の一番最初の靴を思い出して見る。
 少年時代、背骨が歪んだガンプ少年は矯正器具を付けることで、歩けるように。

 ママと2人暮らしで、そして優しいお母さん。
 「あなたは人と違わない」と教え、彼にもわかるように物事を説明し、最高の教育を受けさせようとする。

 大きな家で客を止めて収入にしていたガンプの家は、人が沢山出入りしてて、寂しくない。
 ある時は、ギターを持った若者に曲を聴かせてもらい、ダンスを踊る。その後、彼は「キング」と呼ばれ、歌い過ぎで心臓マヒを起こす。

 バスに乗って学校へ。
 皆んな席を譲らない中、一人の少女ジェニーが「ここに座っていいわよ」と。優しくて、天使のようだった。

 それかからは何時も一緒。木に登り、本を読み、ブランゴをして、日暮れを待つ。たった一人の友達。

 そんな彼女は家を嫌っていた。その理由は、父親に虐待されていたから。
 「神様、ここから逃げられるように、鳥にしてください」と2人で祈る。

 ある日、イジメっ子達に石を投げられる。ジェニーは「走って!フォレスト・ガンプ!」と逃げるよに言う。

 すると、ガンプは着けてた器具を外し、手を振り、足を上げて大きく、速く、走り出した!
 まるで、風のように速く。それから、どこへ行くときも彼は走った。

 

 

 

 

前半

 高校に入っても、それは変わらず。イジメっ子は石を投げるけど、ガンプは走って逃げる。

 彼が逃げ込んだ先にあったのはラグビーのコート。その速さを見込まれて、大学に入り、ラグビー選手に。 誰よりも速い彼に、コート内の誰もがかれに追いつけない! 全米代表チームに選ばれ、大統領にも会えた。

 大統領 「おめでとう、気分は?」
 ガンプ「小便がしたい」
 数年後、その大ケネディ統領は車に乗ってるところで撃たれ、弟も暗殺された。

 その大学で黒人の入学差別が。ウォレス知事は入り口を塞ぎ、ケネディ大統領は機動隊を向ける。
 中継に映り込むガンプ(笑) 
 数年後、大統領に立候補したウォレス知事。その後、銃で撃たれてしまうが。

 雨降る夜。
 ジェニーは車で彼氏と来る。ガンプは襲われていると思い彼氏を殴ってしまう。
 ジェニーは怒るが、すぐに気を直し、ずぶ濡れのガンプと寮に戻る。

 大学卒業後、彼は軍隊に入る。
 入隊のバスでエビ釣り漁船に乗る家系でエビの事ならなんでも知ってる黒人ババの隣に座る。

 不思議なことに、ガンプと軍隊は上手く合った。規則通りにし、「はい、軍曹様!」と叫べば良いだけだから。

 何気なくグラビアを見てた彼は、ジェニーの姿を見つける。大学を退学になった彼女は、ストリップバーの様な所で働いていた。

 ヤジを飛ばす男性客に対し、ガンプは助けに入る。けど、彼女は嫌がる。「私のことは放っておいて」
 ベトナムに送られることを告げたガンプに、ジェニーは「何かあったら、走って逃げて」と伝える。

 そしてベトナム。
 尊敬できる中尉曰く、敬礼で上官だと分かると、狙われるから必要ないと。
 足を清潔に保ち、バカなことをしないのが軍律。
 ベトナムでは常に色々なところへ移動し、様々な景色を見て、長い雨も経験した。

 ある日、嘘のように雨が止んだ。その瞬間、敵からの激しい攻撃に晒される。飛び交う銃弾の中、負傷者多数。彼らは撤退を決め、ガンプに走って逃げるように告げる。

 逃げ延びたガンプは、ババを助けに探しに戻る途中で何人もの負傷島仲間を助ける。嫌がる中尉まで彼は助ける。ナパーム弾が降る中、ババを連れ出すが、彼は「うちに帰りたい」と一言残し、死んでしまった。

 森を抜ける途中、ガンプは何かに噛み付かれたが、それは銃弾だった。
 怪我をしたことでアイスクリームが好きなだけ食べられて良かった(笑) 隣のベットには両脚を失った中尉が。彼は深く大きな悲しみと怒りを抱いていた。

 ガンプは帰国し、大統領から栄誉勲章を頂いた! 
 首都剣物をしている途中、平和活動をする団体に連れ込まれ、演説する事に。

 「僕に言える事はたった1つ。」で始まり、途中マイクの線が抜かれ、「僕に言える事はこれだけです」で終わる。何故か、良い話になってしまう。
 その演説後、ジェニーが彼の姿を見て叫び走ってきて、ガンプと抱き合う。 

 ジェニーは、黒人を守る過激な団体に入って活動をしていた。
 ガンプはそこから彼女を連れ出し、ボーイフレンドになろうと話し、これまでの話を色々とする。
 勲章を彼女に私、ハグをして別れる。

 

 

 

 

中盤

 病院で試しにやってみたピンポンと性があった。皆んなは「水を得た魚のようだ」と言う。
 彼はほうぼうの病院でその腕前を披露し、とうとう全米代表選手として中国を訪問し、「平和を担うもの」と言われた。

 帰国すると有名人になっていて、英国から来た若者と一緒にTV出演! 数年後、彼はファンに撃たれてしまう……ジョン・レノン。

 ニューヨークの裏路地で出会ったのは、ダン中尉。脚がない彼は政府支援を受けながらひっそりと暮らしていた。

 新年の夜、パブで中尉と過ごすガンプはエビ釣り船長にやる夢を語る。中尉は「ガンプが船長なら俺は一等航海士だ!」と叫ぶ。

 数ヶ月後、またホワイトハウスに招かれたガンプは卓球チームの激励でニクソン大統領と合う。
 その夜、彼はホテルでの変な動きを通報し、結局それがウォーターゲート事件へ。

 彼は軍隊を退役し、故郷へ帰った。
 そしてババとの約束を果たすため、ババの家を訪れる。卓球ラケットの宣伝で入ったお金でエビ釣り漁船を買い、海へ。

 まずは船に名前をつける。世界で一番美しい名前「ジェニー」と。
 なかなか釣れない中、桟橋に居たのは車椅子の人物、ダン中尉だった! 「一等航海士になる」という約束を守った彼。

 神に祈っても不漁が続く中、船が嵐にあってしまう。このハリケーンの影響で多くの漁船が被害を受ける中、沖にいた「ジェニー号」は被害を免れ、以降は大量に!

 ババ=ガンプ社を立ち上げ、一躍お金持ちに。中尉は命を救ってくれたお礼を良い、どうやら神様と仲直りをしたみたい。

 

 

 

 

 

 

後半

 上手く行っていた中、ガンプの母親がじきに死んでしまう病気に。
 死を受け入れ、自分の運命は自分で決めるようにと諭す。「人生はチョコレートの箱よのう。食べるまで中身は分からない」と。

 ガンプは大好きな芝刈りの仕事につき、中尉はエビ漁を続ける。そしてお金をフルーツ会社に投資したらしく、その後のお金の心配はないと。
 それは、リンゴのマークの「アップル」だった!

 充実した人生だけど、誰もいない家にいると、ジェニーの事を思ってしまう。

 ある日、とうとう本物のジェニーが彼の家に戻ってきた。彼女は安らかに眠り、毎日散歩しながらたくさん喋った。
 彼女はナイキの靴を一足プレゼントしてくれた。

 本当の家族のように過ごし、人生で一番幸せな時間だった。そしてガンプは唐突に「結婚しよう」とプロポーズする。しかし、ジェニーは受け入れなくて、家から出てってしまう。

 「僕は利口じゃないけれど、愛が何かは知っている」

 ガンプはその日、なんの理由もなく走りたくなった。道の外れ、町の外まで。ついに郡の端、そしてアラバマ州を横断した。アメリカ大陸を横断し、走り、食べ、眠り、また走り続けた。

 走りながらこれまで会った人達のことを想った。ついに2年間も走り続け、4回も大陸を横断した。

 TVマスコミに取り上げられ、彼を追う人まで現れ、その数はどんどん増えていった。彼は「走りたいから走っているだけ」。

 ある人がステッカーの文句を聞きに来て、彼は「人生嫌なこともある」というキャッチコピーを思いついた。
 別の人は、ガンプが顔を拭いた布の汚れを見て、スマイリーフェイスを思いついた。

 そしてある日、ガンプは不意に立ち止まり、家に帰った。走る日々は終わった。
 その後、ジェニーから手紙が来て、住所に来るように言われる。だから彼はバス停で待っていたのか。

 

 

 

 

 

終盤

 ジェニーに会う。
 彼女はこれまでの事について許しを乞うた。そして彼女は子供を1人育てており、名前はフォレスト。その子は、ガンプの子供であった。

 ジェニーは病を抱えている事を告白する。ガンプは彼女の看病をすると決意し、2人は結婚。

 結婚式に訪れたのは、ダン中尉。彼は義足をつけて、歩いてやってきた。

 ガンプとジェニーは夫婦として時間を過ごし、ガンプは彼女の看病をする。
 これまで見てきた景色を伝えながらお話をする。そして、彼女は土曜日に亡くなった。ママは言っていた「死は生の一部」なのだと。

 ガンプは子供と一緒に本を読んだり、ピンポンを教えたり。とても利口な子供で、「君にも見せたい」と涙を流す。

 ガンプは分からない。だから問う。
 「人に運命があるのか、それともただ風に乗ってさまよっているだけなのか。」
 多分、両方が同時に起こっているんだと彼は思う。 

 絵本から落ちた1枚の白い羽根は、再び風に乗って青い空へと飛んでいく。

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

 


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