※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2017年11月23日
ジャスティス・リーグ
(原題:Justice League)
【評価:4.1/5.0】
【一言】
DCヒーロー大集合!
今後への布石・伏線・展望も盛り込んだ娯楽映画に!
幾人もの登場人物のバッグストーリーを簡潔に描きながら、テンポよく進んでいて良かった。
各々の能力を活かしたバトルと映像は観応えあるし、純粋に楽しい!
ただ、内容的にはイマイチかな……(-_-;)
でも、良いチーム!!
【目次】
ストーリー
人々の希望の象徴であったスーパーマンを失った世界。
ブルース・ウェイン(バットマン)は彼のいない世界で人々を守るため、メタヒューマンを集めてチームを組むことを考える。
一方で、地球に残された古代のパワーを秘めた遺物を狙って強大な敵が攻めてこようとしていた。
予告動画
作品データメモ
監督:ザック・スナイダー
制作:DCエンターテインメント
原作:DCコミックス
主題歌:Sigrid『Everybody Knows』
キャス:B.アフレック,E.トーマス and more.
上映時間:121分
日本公開:2017年11月23日
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
公式サイト
感想
感想外観
面白かったです! 『バットマンvsスーパーマン』や『スーサイド・スクワッド』が微妙だったので心配していましたが、楽しい娯楽映画になっていました!
何人ものヒーローが集まる映画なので、やはり見応えがあります。色々な能力を使ったり、チームワークを見られたりと見所が多くて楽しいです。
また、それぞれのヒーローの能力を綺麗に描いた映像も良かったです!
そして、今回新登場のヒーローが何人もいる訳ですが、彼らに関する情報をとても簡略に分かりやすくまとめていたのが印象的でした。
ぐだぐだとバッグストーリーを描かず、必要な部分だけをピックアップしており、複雑にならないので分かりやすかったです。
内容的には、正直言うとイマイチでした。と言うのも、やはり前例としてのMARVEL映画や『アベンジャーズ』を意識せざるを得ないですし、ファンタジーに寄った内容だったので。
現実感よりフィクション感が強かったのが残念だったなぁ〜と。
あとは、共通世界観を取り入れたアメコミ映画特有の伏線や伏線と思われる部分、嬉しくなる台詞などがあり楽しかったです。
ただ、やはり知らないと分からないですよね………。
DC映画世界観まとめ動画
DC映画の巻き返し!?
スーパーマンのリメイク『マン・オブ・スティール』から動き出したDCコミックス映画を共通世界観で結ぶ「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」。
『マン・オブ・スティール』、『バットマンvsスーパーマン』、『スーサイド・スクワッド』の3作は私的に微妙な作品でした。
ただし、『ワンダーウーマン』は面白かったです。
『ワンダーウーマン』の感想
微妙な作品が多かったので、正直今回はあまり期待していませんでした。
しかも、米国では第1週目の興行収入が最低と言うじゃありませんか。
しかし、今回は予想に反して面白かったです!
これまでの悪口をほとんど(?)改善したような映画になっていて、良かったです。
ただ、今作を楽しむには『バットマンvsスーパーマン』は観ておかないと世界観が分からないでしょうね………。
個性派ヒーロー&バトル
沢山のヒーロー、良いですねぇ。
何が楽しいって、それぞれの唯一無二の能力を操るヒーローか一堂に介して、その戦いが観られるという豪華さが良いです。
渋いバットマンの乗り物や武器などのガジェット、美しいワンダーウーマンの溢れ出る正義感…………etc.
こうやって、色々な味がグチャっと混ざった豪華さが最高です!
キャラ紹介動画
バットマン
ワンダーウーマン
フラッシュ
アクアマン
サイボーグ
そして、何が楽しいってバトルですよ!
それぞれのオリジナルな能力を存分に活かした戦い方が観られるのが良いです!
ヒーロー一人ひとりを描いた映画は物語に重点が置かれますが、今作のように集結系はバトルシーンに重点が置かれるので、楽しめます!
自分の能力を信じて一人ひとりで的と戦ったり、各々の能力を合わせた素晴らしいチームワークを発揮したり、合体技なんてのが飛び出したり。
観ていて、純粋に、単純に楽しめますよね。
無駄ない物語
今作から登場する新規ヒーローがいる訳ですが、彼らの描き方が良かったです。
ヒーロー映画って基本的には葛藤と苦悩に満ちた成り立ちを単独映画化して、バッグストーリーを描いた上でチームを組むのが普通かなと。
現に、『アベンジャーズ』はそこに至るまでにそれぞれを主役にした映画で成り立ちを描いているじゃないですか。
でも、今作は初登場ヒーローが何人も。
その彼らが背負う歴史や生い立ちを長々と語るわけでもなく、完全に省略する訳でもなく、必要最低限を上手に描けていたと思います。
ある程度でもアメコミを知っていれば補完出来るのでしょうが、それが無くても「DCEU作品」を観ておけばとりあえずは分かる範囲での説明でした。
観客が想像できたり、既出の情報はあまり触れず、必要な部分だけを説明する。
何が言いたいかというと、彼らの成り立ちを描く事で物語全体としての密度は上がっていました。一方で、良い具合に省略する事でその他に関してもきちんと描けており、さらに物語が濃く、分かりやすくなっていました。
内容は……..イマイチ
映画の内容という点ではイマイチでしたね……(笑)
「酷い」というのではなく、「物足りない」という感じですかね。
まず、何度も比べて申し訳ないんですが、MARVEL映画をどうしても意識してしまいます。この分野で大きな成功を収めているので、どうしても……………ねぇ。
比べてどうこう言うわけではないのですが、観ながら「ここはMARVELなら〜」と思っちゃうのが残念だなぁ〜と。
あとは、ちょっとファンタジーに寄り過ぎていた気がしました。
私はアメコミの世界観として現実とリンクしているようなリアリティが好きなので、フィクション感満載の今作は少し残念でした。
あとは、どうも雰囲気が沈んだ悲しい感じ、暗い感じだったのも残念でした。
『ワンダーウーマン』は正義と陽気さに満ちた映画だったのに…………。やっぱり闇の騎士バットマンが絡むと雰囲気変わっちゃうんですかね………?
映像と音楽
映像と音楽はやっぱり良いですね!!
まず映像。
最初にも書かましたが、ヒーローの戦いを綺麗に映像として描いていました。やっぱり、「見せ方」って大切ですからね。
特筆すべきは高速のフラッシュでしょう! 彼のシーンは稲妻が画面を走り、周囲の物がスローモーションで描かれます。
また、ワンダーウーマンは格好いいポーズで描かれるので、とてもヒーローっぽくて、しかもセクシー!!
チームで共闘する時は特に、色々な能力を流れるように映しているので一体感のようなものが映像として観られました。
音楽は、テーマ曲ですよ。
ヒーローが登場する時や、盛り上がる場面で流れるテーマ音楽を聴くと、自ずと胸が高鳴ります!
主題歌:Sigrid『Everybody Knows』
DCEU世界観
例によってアメコミの共通世界観は健在です!
これの良い所は、伏線とかサービスとかが分かった瞬間の「あぁ!!○○だぁ!」と嬉しくなる所ですよね。
後は、共通世界観を取り入れることで、実際には語っていない事もその世界観が補完してくれるので、自然と深い中身の映画だと感じられるところでしょうか。
次作への布石も打たれていたので、これは楽しみですよ!!!
以降、映画本編のネタバレあり
ネタバレあり感想
序盤
スーパーマンへのインタビュー。
胸の「S」の意味を必死に説明しようとしているのが面白かったです。
彼曰く、希望とは車のキーのようなもの。無くしてもすぐ近くで見つかるもの。
ゴッサムの夜闇に紛れて登場したのはバットマン。
泥棒を捕らえたバットマンは彼を宙吊りにし、恐怖を煽って……………現れたのはハエ人間のような怪人。どうやら、恐怖を餌にするらしい。
そして、スーパーマンの死を嘆く世界は、彼のマークを描いた旗を掲げる。
彼がいない世界で、適に立ち向かうためにウェインは仲間を集めてチームを作ろうとする。
こちらはエイリアンの侵略と人類終末を結びつける謎のテロ部隊。
彼らを成敗する為に現れたののが………ワンダーウーマン!!
スローモーションと素早い映像を混ぜた格好いいバトル! そして、すべての銃弾を跳ね返す技がすごい!
前半
ウェインは新たな仲間を探して北へ。
向かったのは小さな漁村。そこの酒場で情報を聞いていると、背後の壁に描かれた3つのキューブと人の姿を発見。
そして、アクアマンを説得しようとするが、失敗。
なかなか見つからない超人ヒーローに、ため息を漏らして一言「ペンギンを追いかけていた頃が懐かしい……」
そして場面は変わり、父親が服役中の青年が。皆さんご存知、彼がフラッシュです。
次に描かれたのはサイボーグのビクター。事故で瀕死の身体をエイリアンのエネルギーで機械化したのは研究者の父親。
彼は自分の姿と力に納得が行っていない様子。
舞台が変わり、ワンダーウーマンの故郷であり、アマゾン族の住むパラダイス島に。
ここで起こっていたのは、彼女たちが保管していたマザーボックスが突然運動を開始し、遂にステッペンウルフという敵が出現する。
なんとかボックスを守ろうと多大な犠牲を払うアマゾン族たちだったけど、ステッペンウルフに奪われてしまう。
……………ってか、アマゾン族の戦士ってあんなに人数いたの?(笑)
とりあえず、「警告の炎」を灯してダイアナに警告。
そして語られたマザーボックスの詳細。
かつてボックスを狙ったステッペンウルフに対抗すべく、アマゾン族・アトランティス人・人間が力を合わせた立ち向かい、ボックスをそれぞれが守る事に。
この場面、グリーンランタンとか、電気を操る超人とかも映ってましたよね!?
中盤
ウェインはフラッシュの勧誘へ。
フラッシュのスーツはスペースシャトル素材と同じらしいけど、どこで手に入れたんだ!?(盗むのは簡単か 笑)
ウェインの能力を尋ねた返答が「I’m Rich」って…………スタークみたいなこと言うな(笑)
ダイアナはサイボーグの勧誘へ。
直接会うことが出来て、心の寂しさを説くも彼の心は変えられなかったよう。
そんな時、アトランティスで保管されていたマザーボックスを盗みにステッペンウルフがやってきた!
水中でのバトルは、陸上よりも若干スロースピードで水の抵抗を感じられる映像になっていたのが良かった!
さらに、ステッペンウルフは人間が保管するマザーボックスを奪うため、研究者複数名とビクターの父親を誘拐。
ゴードン本部長がバットシグナルを夜空に輝かせ、助けを求める。
そして警察署の屋上に現れたのは、バットマン/ワンダーウーマン/フラッシュ/サイボーグ。
この皆んなが集まる場面って本当に格好いい!!
ステッペンウルフを捕まえるため、ゴッサム・シティの地下に張り巡らされた地下道でバトル!
それぞれの力を用いてザコ敵や〜ウルフと戦う!
血が苦手なフラッシュも、「たった一人助けるだけでいい」とウェインに言われて加勢。
バットモービル「ナイトクローラー」も駆けつけて、一進一退の戦いを繰り広げるが、壁に穴が空いて海水が流れ込み始めた!
そこに現れたのはアクアマン。彼の能力で水を止め、そのうちに皆んなが脱出。
隠れ家に戻ったヒーロー達は、今後の方針を巡って口論に。
今の戦力では足りないから、科学の力とマザーボックスの力を借りて死んだスーパーマンを生き返らせるという案が。
賛成派のウェインやビクター、慎重に反対するダイアナ、協調性に掛けるアクアマン………。
結局、スーパーマン復活大作戦を決行する事に。
まずはスーパーマンの棺を掘り返す。この場面で会話形式でサラッと語られるフラッシュとサイボーグの生い立ち。(作り方が上手い!)
宇宙人の船の中にある羊水と、マザーボックス、そしてフラッシュの電力を利用して、いざ決行!!
スーパーマンは蘇ったが、自身の現状に心や頭が追いつかず、自分を見失って暴走を。
バットマン率いるチームと戦う事になってしまうが、恋人のロイスの姿を目にすると、心が落ち着いた様子。
後半
スーパーマンは恋人とともに実家で感傷に浸りながら精神統一。
ステッペンウルフが3つのマザーボックスを手にし、三位一体を実現しようとしている!
場所はロシア北の廃炉がある街。
さぁ、最終決戦の火蓋が切って落とされた!!
バットマンはモービルで突っ込んで攻撃しまくり、バリアを破壊。その後、ザコ敵を引き付ける。
一人だけの予定だったけど、ワンダーウーマンの指示で皆んなが駆けつけてくれた!
チーム全員で敵と戦え!
サイボーグがマザーボックスの分離を行う間、ステッペンウルフを近づけないように時間稼ぎ。
それでも、ヤバいという状況で………………現れたのはスーパーマン!!!!
さすがスーパーマン、めちゃくちゃ強い!
フラッシュは住民の避難を助けに行くが、スーパーマンの速さと力にはかなわない(笑)
そして、圧倒的な強さでステッペンウルフに攻撃を加えていく。
サイボーグにより分離の準備が整ったボックスに、スーパーマンが手をかけて力の限り引き離す。
終わった2人の馬鹿みたいに無邪気な会話が良いなぁ〜。
まだ威勢をふるうステッペンウルフだったが、死の恐怖に耐えられず、少し表に恐怖を出してしまう。
すると、それを嗅ぎつけた無数の手下達がウルフに群がる。そして、捨て台詞を吐きながら彼は帰っていった。
チームのその後が描かれるラスト。
各々、自分がやるべき事をしっかりとやっているようで。
で、スーパーマンとフラッシュの対決が。
どうやら太平洋までスピード勝負をするみたいですね(笑)
エンディング後。
刑務所に収監されているはずのルーサーが脱獄。
そして「悪の同盟」を組織する事を匂わせる発言。彼のそばに立つのはデスストローク。
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!