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【映画】『ジュラシック・ワールド/炎の王国』感想&あらすじ───襲う恐竜のスリル!迫る溶岩の恐怖!

※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2018年7月13日鑑賞 

ジュラシック・ワールド/炎の王国
(原題:Jurassic World: Fallen Kingdom

 

 

【評価:3.4/5.0】

 


【一言】

迫る溶岩、襲いくる恐竜!
恐怖とスリルの迫力が最強!
映像の見せ方が素晴らしいし、娯楽と警告含んだ物語はやっぱり面白い!

 


【Twitter140文字感想】

 

 

 

ストーリー

 

あの大惨事から3年───
大人気テーマパーク「ジュラシック・ワールド」は放棄され、恐竜たちは大自然で自由に生活を始めていた。

しかし、島で火山噴火の予兆がとらえられていた。
迫りくる危機的状況の中、恐竜たちの生死を自然にゆだねるか、命を懸け救い出すか。
人間を救うためではなく、恐竜のための選択を迫られる。

予告動画

 

 


 

 

目次&メモを表示

 

【目次】

 

 


 

 

作品データメモ

監督:J・A・バヨナ
制作:ユニバーサル・ピクチャーズ
原作: マイケル・クライトン
キャスト: クリス・プラット, ブライス・ダラス・ハワード and more.
上映時間:128分
日本公開:2018年7月13日
配給:東宝東和
公式サイト

 

 

 


 

 

 

感想

 

感想外観

 

 『炎の王国』、どうなる事かと期待半分、不安半分で観てきましたが、面白かったです! やっぱり、『ジュラシック〜』は最高で最強です!!

 まず、何よりも良かったのは「圧倒的なスリル」です!
 この『ジュラシック・パーク』シリーズは第一作目からそうですが、恐竜の怖さを活かした映像や演出が本当に秀逸です!

 それに本作では、恐竜以外にもう一つ、「噴火する火山と溶岩」という要素が加わって、これまで以上のドキドキ感が味わえました!

 そして、これもこれまで通りな部分ですが、「映し方・見せ方」が本当に上手!
 恐竜の影を上手く使ったり、絵画のように計算された構図にしたり、光や背景を調整したり。
 こういう細かな部分が、映画全体のクオリティと印象をアップさせているのかな〜と。

 本作で描かれるのは、「遺伝子操作と人類の愚かさへの警鐘」だと感じました。
 恐らく、シリーズ通してのテーマでしょうが、本作ではより直接的に語りかけられていたように思いました。

 技術が進歩して、クローンや遺伝子操作が発達して、現実が『ジュラシック・パーク』に追い付いた“今”こそ、考えなければならない問題なのかもしれません。

 シリーズ作品としては、『ジュラシック・パーク』の名残り、そして『ジュラシック・ワールド』からの繋がりが見られて大満足です!
 オーウェンやブルーに再び会える嬉しさは最強!!
本編映像『子供の頃のヴェロキラプトル 4姉妹』

 

 

 

 

 

最強のスリル、最凶の恐怖

 

 『ジュラシック・〜』作品を映画館の大スクリーンで観る大きな理由の1つは、やっぱりこの“スリルと恐怖”を感じる為です!!

 まずは主役の恐竜さん!
 そっと忍び寄る恐竜、雄叫びをあげる恐竜、大きな口を開けて喰いかかって来たり、猛スピードで追って来たり。
 響くデカい足音、耳をつんざく鳴き声は、現代の動物にはない恐怖を煽る最高のツールですよ!

 それから、本作で初登場の火山さん!
 恐竜とは違う怖さ、大規模な噴火による噴石や火砕流、流れる溶岩など刻々と迫る災害の恐怖がありました。
 逃げる主人公達を見ていると、本当にヒヤヒヤしました……。

 このドキドキ、ヒヤヒヤ、ビクッとする感じが本当に秀逸です!!

 

 

 

 

 

上砂見せ方、撮り方、映し方

 

 『ジュラシック・〜』シリーズはどの作品もそうですが、映像作品としての“見せ方”が秀逸です!

 「恐竜」という恐怖の対象の姿が見えず、草木が音をたてたり、足音や唸り声が聞こえてきたりと、姿を見せずにジワジワと描いたり。

 恐竜自身の姿は見えないけど、影がくっきりと浮かび上がったり。
 “恐怖の描き方”が凄かったです!

 まるで画家の描いた絵画のように、見事な構図で登場人物や恐竜、背景や光、アイテムを配置したカットなど。
 ため息が出るほどに美しいシーンがとても綺麗でした。

 

 

 

 

描かれるのは、人類への警鐘

 

 本作『炎の王国』で描かれる物語の根幹にあるテーマは「人類への警鐘」でしょう。
 もちろん、過去シリーズを通しての主題でしょうし、観る人によって受け取り方も違うでしょう。しかし、本作は違います。
 ハッキリと、ほぼ直接的に「ヤバい」と私達人類に語りかけます。

 遺伝子工学が発達し、クローン技術が現実のモノとなり、科学と倫理の境界線で議論が紛糾する21世紀現代。

 そんな時代において、時に賢くも、愚かな選択を行う人類への警鐘が大きく鳴らされているように感じました。

 このままだとマズい。
 愚劣なる人間の選択がどんな未来を引き起こすのか、そういう事をほのめかすような作品であったと思います。

 まぁ、感じ方は人それぞれなんですけどね。

 

 

 

 

 

懐かしの“パーク”

 

 『ジュラシック・〜』シリーズの良いところは、過去の作品が“遺産”として残されたり、繋がっている所です!

 「ジュラシック・パーク」のロゴが入ったパトロール車、「ジュラシック・ワールド」と大きく書かれた入り口ゲート。
 過去作に登場した人物や単語が至る所に散りばめられているのは、本当に嬉しいです!

 また、飼育員オーウェンと、彼の育てた賢いラプトル「ブルー」の2人をまた見られたのも嬉しかったです!!!

 

 

 

 

 

ネタバレあり感想

 

ネタバレを表示

 

 映画を観終わって思ったのは、原題について。
 原題の『Fallen Kingdom』は2つの意味を表しているんでは無いかな〜と。

 1つ目は火山による「恐竜の王国=パークの崩壊」。

 もう1つは恐竜による「栄華を誇る人類帝国の崩壊」。

 これを『炎の王国』と邦題付けるのは愚の骨頂ですよ。

 前半のパークが凄かったです!
 迫る溶岩のスリルは本当に怖かったし、楽しかったです! クレアとIT担当の若者が閉じ込められたシーンは手に汗握る緊張感でした!

 そして後半。
 パークではなくて普通の船の上や米国本土での物語になったのはかなり残念でした。それに、恐竜映画というか、ホラー映画というかの微妙なラインで……。

 終盤、屋敷で新種のインドラプトルと戦うオーウェンらがすごかった……。特にブルーが助けに来てくれた時は嬉しかったし、インドラプトルが死ぬシーンは美しかったです……。

 

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 

 


 

 

 

ネタバレあらすじ&感想

 

序盤

 

 コスタリカ、イスラ・ヌブラル島。
 海中に潜る探査艇が発見したのは、インドミナス・レックスの骨。骨の一部を採集して浮上しようとした探査艇を、巨大なモササウルスに食べられる。

 一方、地上では探査艇からの連絡を待っていたが、応答はない。ヘリが離陸しようとしたその時、電気系統を操作していた操作員がティラノサウルスに襲われてしまう。

 タイトルバック。

 「ジュラシック・ワールド」の惨劇から3年が経ち、島では休眠していた火山が活動を始め、世間では恐竜を救うか否かで議論が真っ二つに割れていた。

 議会では、「ジュラシック・パーク」の悲劇に関わった数学者イアン・マルコムが意見を述べていた。

 

 

 

 

 

前半

 

 一方、クレアは恐竜保護団体を立ち上げて、島から恐竜を救うよう各方面に働きかけていた。
 そんな中、彼女が訪れたのは、ロックウッド邸。
 パーク創設者であるジョン・ハモンド氏の意思を継ぐロックウッド財団の経営運営を任されたイーライ・ミルズに会った彼女は、「恐竜救出プロジェクト」を提案される。

 そして、ヴェロキラプトルのブルーを捕獲すべく、担当者──オーウェンを連れてくるよう頼まれる。

 オーウェンを説き伏せたクレアは、保護団体の獣医師ジアと、コンピュータ担当であるウェッブと共に、軽飛行機でヌブラル島に向かう。
 島に着いた彼女たちは早速、傭兵チームと合流して封鎖されたパーク内へと入っていった。

 ウェッブの功績により、パークの管理施設の機器を復活したチームは、飼育恐竜の体内に埋め込まれていたICチップの情報からブルーの位置を習得する。

 ジャングル内でオーウェンは一人で行動。ブルーを見つけた彼は、そっと近づき、手を差し出す。

 その時、傭兵メンバーの隊長が鎮静剤をブルーに撃ち込んだ。驚いて暴れるブルーに対し、傭兵の一人が拳銃を発砲。ブルーは撃たれてしまう。

 オーウェンも鎮静剤を打たれ置き去りにされる中、傭兵に強要されたジアの介抱を受けながら、ブルーは傭兵たちによって連れ去られる。

 

 

 

 

 

中盤

 

 その頃、パークの管理室にいたクレアとウェッブだったが、大きな噴火によって自動ドアが封鎖され、天井から溶岩が入ってきた。
 さらに追い打ちをかけるように、肉食恐竜のバリオニクスが現れ、彼女達を狙う。

 間一髪で施設から逃れた2人は、走ってくるオーウェンに合流。3人は火砕流と恐竜達から逃げる。
本編映像『恐ろしい恐竜がきっとやって来る…?』

 逃げる中、パーク内の乗り物「ジャイロスフィア」を見つけた3人だったが、クレアとウェッブが乗り込んだところで恐竜に襲われ、オーウェンは乗り過ごす。

 スフィアが転がりだし、追いかけるオーウェン。そしてスフィアは崖から飛んで海に落ちる。
 スフィア内に海水が満ちていく中、オーウェンの機転によって無事に助け出された2人だった。

 海から逃げ延びた3人は、港に設置された大規模な傭兵キャンプを目撃する。そこでは何体もの恐竜が檻やトラックに乗せられ、貨物船に詰め込まれている最中だった。
 噴火する島から脱出するため、3人は出港迫る船にギリギリで乗船した。

 船の中でジアと再開した3人。
 ブルーの介抱をするジアは、体内から銃弾を抜き出す為に輸血が必要といい、オーウェンとクレアは船内の肉食恐竜からなんとか輸血用の血液をゲットした。
本編映像「強恐竜T-レックスの血を、命懸けで確保せよ!」

 その頃、アメリカ本土のロックウッド邸では、ミルズの悪事が、その家の養子であるメイシーに見られてしまう。

 それは、凶暴なインドミナス・レックスと、人間の言う事を聞くブルーの遺伝子を掛け合わせて作られた兵器としてのハイブリッド恐竜「インドラプトル」を作るという事だった。

 計画を知られたミルズは、病気のロックウッドを殺害してしまう。

 

 

 

 

 

 

後半

 

 捕獲された恐竜たちはアメリカ本土で荷揚げされ、直接ロックウッド邸の地下に作られた檻に入れられた。
 無事に船から抜け出せたと思ったオーウェンとクレアは発見され、2人も檻に。ウェッブは傭兵と間違えられて作業に駆り出される。
本編映像

 ロックウッド邸では、恐竜たちを商品にしたオークションが開催され、資産家や武器商人らが次々と競り落としていった。

 そんな中、披露されたのは、リー博士による試作品「インドラプトル」だった。
 インドラプトルは標的誘導マーカーに反応し、音響指示によって敵を攻撃する完璧な兵器となっていた。

 一方、地下に閉じ込められたオークションらは、パケキファロサウルスの頭突きによって壁を壊し、檻から脱出。
本編映像

 オークション会場でインドラプトルを目撃したオーウェンは、パケキファロサウルスを会場内に逃してパニックを起こす。
 しかし、傭兵の隊長が迂闊にも檻を開けてしまい、インドラプトルが屋敷内に放たれる。

 その頃、ブルーが捕まった場所で合流したジアとウェッブはブルーを檻から逃がす。
 しかし、その時の傭兵との戦いの結果、可燃性ガスに引火して研究室が爆発。さらに運の悪いことに、有毒ガスが漏れ出し、地下に満ち始めた。

 屋敷内では、オーウェン、クレア、そして屋敷の少女メイシーの3人がインドラプトルから必死に逃げ回っていた。
 自室に隠れたメイシーを捕食しようとインドラプトルが襲うその瞬間、ブルーが助けにきた。
本編映像

 そして、屋敷の屋上でインドラプトルとブルーが戦い、インドラプトルは落下して死んだ。

 

 

 

 

 

終盤

 

 オーウェン、クレア、メイシー、ジア、ウェッブは合流し、地下に有毒ガスが蔓延し始めている状況を知らされる。
 地下の制御室に駆け付けたクレアは、ゲートを開いて逃がす事で恐竜を救うか、見殺しにするか悩む。

 クレアが恐竜たちの死を受け入れる中、ゲート開放のボタンを押したのはメイシー。彼女はロックウッドによって作られたクローン人間であり、恐竜たちに同情心が湧いたのだ。

 そして恐竜たちは屋敷の外へと逃げ出していく。
 ブルーもまた、オーウェンとの別れをし、森の中に姿を消した。

 イアン・マルコムの言葉が響く。
 ──人類と恐竜の世界、ようこそ、ジュラシック・ワールドへ。

 エンドロール。
 「ジュラシック・パーク」のテーマ。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

 


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