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【映画】トゥモローランド

2015年6月6日

【評価:4.5/5.0】
『ウォルト・ディズニー最大の謎にして、最高のプロジェクト』
 
 


id=”一言”>【一言】

未来映画の新たな1ページにして最高の1ページ。
これぞディズニー。

 

 【STORY】

ある夜、ケイシー・ニュートンの持ち物の中に見たことのないピンバッジが紛れ込んでいた。そのバッチに手を触れた瞬間に彼女は夢のような未知の都市「トゥモローランド」に立っていた。
 現実に戻った彼女は全てを知る謎の少女アテナに連れられてフランク・ウォーカーという男を訪ねる。
 過去、現在、未来。ケイシー、フランク、アテナ。3点がそろった時に未来を救うためのアドベンチャーが始まる。

【感想】

 最高でした!今までのディズニー映画の中で1番面白かったかもしれないです!
ディズニーランドのアトラクションに乗っているような、ウォルト・ディズニー自身から語られているような。そんな感じになった映画でした。
 ウォルトの、ディズニーの強いメッセージか込められた作品だと思うので、それを是非読み取ってほしいと思います。
 
 
 
 何度でも言います。「未来を描いた映画の中でも飛び抜けた作品」だと思います。 
 ただ未来を描いただけじゃなく未来を描きつつも我々に訴え、考えさせて行動する気にさせるような。そんな映画でした。 
 これこそディズニー映画だと思います。大人も子供も楽しめる。空想の世界に入り込んで、受け取った勇気と希望と幸せが行動を起こす原動力になる。 夢を与えるとともに何をしなくてはならないかを考えさせる。
 “未来”と“過去”と“現在の3点が1点に重なる。その繋がり方が好きでした。運命でも偶然でもなく自身の意志で点を重ね、行動し、未来を変えていく。
 この映画の中に強く込められているメッセージであろう「未来は確定していない。行動で変えられる。」というのを強く感じました。
 
 
 
 とにかくたくさんのメッセージが込められた映画です。この点ではどの映画にも勝るんではないでしょうか? そして恐らく、映画を観る誰もがそれを受け取れるとともに、観た人の年齢や気持ちによって様々な姿に変わると思います。
 
※どこまで書いたらネタバレになるのか…心配な方は飛ばしてください。 いくつか例を挙げるつもりですが出来れば読まないで映画を観て感じ取ってもらいたいです。
 
 例えば「発想を豊かに、自分のやりたい事に向かって諦めずに勧め。」,「世界情勢や環境問題、その他の社会問題に目を向けろ。」,「好奇心と興味を持って取り組め。」etc.
『明るく、輝かしい未来に目を向け続けるのも大切だけれどもいま目の前にある事にしっかりと目を向けてほしい』ということが感じられました。
 
 
 
 観ていてワクワクしました。
 これはアトラクション向きです!映画を観ていてアトラクションに乗っている気分になったシーンが多数ありましたから。これは3Dで観たかったです。
 予告動画にあるような未来都市でのシーンや完全武装の秘密基地的な家。爆発やバトルなど4Dのアトラクションにしたら面白いと思いました。
 未来武器の定番であるレーザー銃やエネルギー爆弾。ロボットとのバトル。  ジェットパックを背中につけて空を飛び、宇宙船で飛び出す。
 楽しいじゃないですか!!!

 
 
 映画の作り方、特に映像がとても綺麗だったと思います。
 未来では誰もが想像する未来都市を築き上げそこに立っているかのような臨場感を出す。そしてそこにいる人々がまるでマネキンのように無機質な印象を受けました。
 過去ではTVの映像で見るような雰囲気がとてもよく出ていたと思います。なんとなく色あせたような、淡い色を基調とした服や建物など。 群衆も賑やかで生き生きとした印象を受けました。
 そこの中点のような役割を果たしているのがあのフランクの家だと思います。思い出の詰まった古い家に最新の設備。周りから隔絶された田舎に建っているところがまるで時間から取り残されているような印象を受けました。
 この未来と過去の対比がとても綺麗だと思いました。

 
 
 この映画は対比が多く使われていると感じました。それによって様々な方向へと目を向けて、考える事ができるんじゃないでしょうか。
 過去と未来。繁栄と荒廃。善と悪。人間とロボット。大人と子供。
 境界がはっきりとしているから映画の内容や映像に大きなアップダウンが出て面白いです。

 
 
 
 ストーリーはシンプルなのに妙に入り組んでいて少し難しいな〜と感じました。
 まぁ、時代を3つ重ねて構成した物語ですからね。あの中だと自分は過去が1番好きでした。色鮮やかで、まるでウォルトのような少年に出会えるんですから。
 HPの内容紹介などには「冒険」と書いてあるのですがちょっと違うような…どちらかというともっと小さくてギュッと詰まっている「旅」とかのほうが表現的に合っているような気がしました。
 え〜と…なんか、夢を見ているような感じですかね。
 最後は特に凄いですよ。あの総まとめ的かつ話を未来へと繋げるシーンほ「おぉ!」となります!映画を観終わった後だとフランクの言葉が1つひとつ染みてきますよ。
ピンバッチが世界を繋いでいく終わりのシーンは気持ちが良かったです。誰にでも、どんな人にでも頑張っていればスポットライトは当たるんだなぁと。
 クレジットの後のちょっとした映像が個人的にかなり気に入りました!
 
 
 
 
 
 主人公の一人であるフランク・ウォーカーとウォルト・ディズニーが重なって見えました。
 「待っても誰も作ってくれないから自分で創る」という好奇心に溢れた人物。思い出を大切にする人物。可能性を信じる人物。
 映画の最後はフランクが演説?をするシーンなのですが、その一言ひとことが本当にウォルトに見えました。
 『諦めないものこそが「未来」だ。』

 

 そしてウォルト・ディズニーは未来都市EPCOTという未来都市の構想を描いていました。この映画はこうしたウォルトの構想やメモ、資料が大きな基になっているそうです。
下の動画を見てもらえば分かりますが未来を語るウォルトが楽しそうです!
 
 
●今回はぜひHPを見てください!(特にディズニー好きは。)ウォルトのEPCOTについての構想や読めば映画をより楽しめる6つのヒントなど面白いですよ!
 

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