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【アニメ総括】2018年秋クールアニメ感想(視聴29作品):良作たくさんの満足な秋アニメ!

2018年秋アニメの総まとめです!
視聴作品は全部で29作品。
作品部門・音楽部門・キャラ部門に分けて感想を書きます!

【 目 次 】

◆秋アニメ全体概要(
 ◇ランキング&視聴作品(
 ◇総括感想(
◆部門別感想(
 ◇作品部門:1~6位(
 ◇キャラクター部門(
 ◇音楽部門(
◆各視聴アニメ感想:7~28位(

 

秋アニメ全体概要

 

ランキング&視聴作品

 

 2018年秋クールの視聴作品は全部で31作品。
 各部門のランキング概要と、視聴作品を挙げておきます。

※「▼」をクリックで各感想にジャンプします。

作品部門

1位:やがて君になる
2位:ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
3位:色づく世界の明日から
4位:風が強く吹いている
5位:うちのメイドがウザすぎる!
6位:BANANA FISH

 

キャラクター部門

[ 女性 ]

1位:ベルゼブブ(ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。)
2位:ジュリエット・ペルシア(寄宿学校のジュリエット)
3位:小糸侑(やがて君になる)

[ 男性 ]

1位:アッシュ・リンクス(BANANA FISH)
2位:加藤鳴海(からくりサーカス)
3位:江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)

 

音楽部門

[ OP ]

1位:ハルカトミユキ「17才」(色づく世界の明日から)
2位:三月のパンタシア「ピンクレモネード」(ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。)
3位:神ノ木高校チアリーディング部「ジャンプアップ↑エール」(アニマエール)

[ ED ]

1位:小糸侑, 七海燈子「hectopascal」(やがて君になる)
2位:ロザリーナ「マリオネット」(からくりサーカス)
3位:鈴木このみ「蒼の彼方」(ソラとウミのアイダ)

[ 劇伴・挿入歌 ]

1位:風が強く吹いている(林ゆうき)
2位:やがて君になる(大島ミチル)
3位:アニマエール(カバー挿入歌)

 

 

視聴作品
※視聴作品は上から番号通り、面白かった順です。

① やがて君になる
② ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
③ 色づく世界の明日から
④ 風が強く吹いている
⑤ うちのメイドがウザすぎる!
⑥ BANANA FISH
⑦ からくりサーカス
⑧ ゴールデンカムイ
⑨ 青春にブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
⑩ 寄宿学校のジュリエット
⑪ ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
⑫ 転生したらスライムだった件
⑬ レイトンミステリー探偵社
⑭ ゴブリンスレイヤー
ソードアート・オンライン アリシゼーション
⑯ ゾンビランドサガ
⑰ でびどる!
ゲゲゲの鬼太郎
⑲ アニマエール
⑳ INGRESS The Animation
㉑ ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士
㉒ ツルネ
㉓ バキ
㉔ となりの吸血鬼さん
㉕ 中間管理録トネガワ
㉖ SSSS.GRIDMAN
㉗ RELEASE THE SPYCE
㉘ ソラとウミのアイダ
──────────────
・ ThunderboltFantasy 東離剣遊紀2

 

 

 

 

総括感想

 

 2018年の秋クールアニメの総まとめ感想です!
 継続作品も含め、29作品を視聴(人形劇を含む)!

 前回の夏クールの感想で

さすがに多いので減らさなければ…(笑)
2018夏アニメまとめ感想 (32作品)

と書いていました。夏が32作品なので、ちょっと減りましたね(笑)

 秋クールは良作揃いで本当に最高でした!
 なかなか順位を決められなかったし、優劣つけ難かったです。

 中でも、電撃作品は破竹の勢いだった気がします。
 美しい百合漫画『やがて君になる』、超ヒットシリーズの『ソードアート・オンライン』、私は未視聴ですが人気コンテンツ『とある魔術の禁書目録』、大きな評価を得ている文庫『青春ブタ野郎』

 伝説的な原作作品の映像化も凄かった気がします。
 吉田秋生さんの『BANANA FISH』は2クールで完結へ。熱いバトルとドラマの藤田和日郎さんの『からくりサーカス』。川原礫さんの『SAO』は待ってましたの3期目。荒木飛呂彦さんの『ジョジョの奇妙な冒険』は第5部に突入です。

 そして放送開始。
 とても印象的だったのは、SNSで話題になった作品が多かったこと。
 『SSSS.GRIDMAN』は最初イラストの拡散が大きな話題になりました。『ゾンビランドサガ』は見事に視聴者の心をゲットしたのでしょう。『でびどる!』はアニメの画像アップOKという異例の対応に。『INGRESS』は米国発のゲームです!

 一方で、『ツルネ』は一切話題に登りませんでしたね。京都アニメーションだったのに。やっぱり、放送局がNHKだし、放送回もズレちゃいましたからね…..。

 今期、最初に思ったのは「ゴブリン多くね?」です(笑)
 そりゃ、異世界作品なら登場は必須でしょうが、『ゴブリンスレイヤー』では題名にその名が含まれているし、『SAO』でも仮想世界内ではあるもののキリトが倒してました。『転スラ』ではまさかの主役級に活躍してたり(笑)

 全体的な感想はこのくらいでしょうか。
 良作に期待作、話題になった作品に、有名な原作の映像化など、コンテンツ自体の魅力が豊富だったのが印象的でした!

 

 

 

部門別感想

 

作品部門

  2018年夏アニメの最高だった作品ランキング上位6作品について、少しだけ詳しく感想を書きます。
※アニメの「あらすじ」は基本的に、公式サイトのものを使用・改変しています。

 


作品名:やがて君になる
制作::TROYCA

人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える小糸侑。
生徒会役員の七海燈子は、誰に告白されても相手のことを好きになれない。
燈子に共感を覚えた侑は自分の悩みを打ち明けるが、逆に燈子から思わぬ言葉を告げられる──
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 何もかも、全てが美しい作品でした。
 言葉も、物語も、キャラクターも、言葉も、本当に綺麗。

 まず印象的なのは主人公。侑のモノローグ。
 静かに淡々と、どこか寂しそうに彼女の口から語られる言葉。文字で綴られるような詩的な言葉はそのどれもが本当に鮮やかであり、とても繊細です。
 聴き逃したくないと感じるほど、丁寧なモノローグは美しかったです。

 そして、アニメーションの演出が秀逸で美麗でした。
差し込む太陽の光、風のささやき、空気の重さ。
周囲の喧騒、それと対比されるように静寂な主人公。
一瞬、止まる時間、染まる世界、満ちる気持ち。
画面に満ちる雰囲気まで。
 詩集や絵本を眺めているようで、言葉には言い表せないほど素晴らしかったです。

 少女たちの心情を代弁するかのように描かれる表情も。
煌めき、揺らぎ、光を反射し、相手を映す「瞳」の動き。
微妙な心を、言葉ではなく、視線で表す丁寧で繊細な描写。
振り向く彼女、近づく距離、閉じる瞼、触れる唇。
呼吸のスピード、動く口角、広がる瞳孔。
 丁寧な描写に魅了されたし、引き込まれるようでした。

 そんな丁寧な描写で描かれる物語もまた、良かったです。
 なんというか…..本当に「淡い」という単語が見事にあらわしていると思います。

 溢れんばかりの感情が丁寧に、しかし静かに激しく描かれているので、とても切なく感じるし、満ちる「好き」という気持ちを抱えきれないほど受け止めるようでもあるし。

 本当に、素敵で素晴らしい作品でした!

OP:安月名莉子「君にふれて」

ED:小糸侑(CV.高田憂希), 七海燈子(CV.寿美菜子)「hectopascal」

OST

 

 


作品名:ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
制作:ライデンフィルム

魔界・万魔殿の主・ベルゼブブ閣下に仕えることになった新人職員・ミュリン。
ベルゼブブは知的でクール……と思いきや、実はモフモフ大好きゆるふわ少女だった! 
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 大好き。
 とにかく、全編もふもふで、本当に可愛い!

 もう、「もふもふ」と「可愛い」の称賛しか頭に思い浮かばないほど、最高に可愛くて柔らかくて、暖かくて大好きです!

 ベルゼブブ閣下。
 彼女の「もふもふ」への愛が最高! もふみにハマっている彼女の姿がとても愛らしくて、小動物を見ているような、心の底から愛しさがこみ上げてきます! 眺めているこちらまで笑顔で温かい気分に!(もう、笑みが溢れてニヤニヤが止まらなくて最高です!)

 本当に、言葉では表せない!
ケサランパサランを愛でる閣下が可愛いし、
甘いお菓子に蕩ける閣下が可愛いし、
もふもふな服を愛する閣下が可愛いし、
閣下のマショマロおっぱいも可愛いし、
夢とか妄想をする閣下の姿も可愛いし、
そもそも、ふわふわな閣下の声すら可愛いし!

 もう一つ、飴にに蜂蜜をかけたように甘々な「恋」!
 登場人物たちの恋模様。相思相愛で、でもなかなか口にできず、近いのに遠い、相手のことを考えているのに、伝わらない、そんなドキドキとニヤニヤな恋模様が大好きです!

 付かず離れず、一歩進んで二歩下がるような、恋。
 見ているほうは応援しつつ、悶々としながらも、純粋な2人の恋を見守っている──あぁ、なんて可愛い!温かい!尊い!

 守りたいあの笑顔、あの赤面、キラキラ瞳。天然記念物のように純粋で素敵な彼女たちの「気持ち」が、いつか叶うと嬉しいです!

 今期の「癒やし作品」としてNo.1!
 毎週、日曜日深夜の放送を心待ちにして楽しんでいました!

OP:三月のパンタシア「ピンクレモネード」

ED:ベルゼブブ(CV.大西沙織)「あくまで恋煩い」

 

 


作品名:色づく世界の明日から
制作:P.A. WORKS

主人公の月白瞳美は17歳。魔法使い一族の末裔。
幼い頃に色覚を失い、感情の乏しい子になった。
そんな瞳美の将来を憂えた大魔法使いの祖母・月白琥珀は魔法で瞳美を2018年へ送り出す。
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 何もかもが淡くて、切ないアニメ。
 その物語の「綺麗さ」が本当に素敵で、素晴らしかったです。

 主人公は、「色」を失った色盲の少女。彼女の瞳を通して映る世界はモノクロの灰色。しかし、そんな世界が段々と色づいていく。
 色が満ちる瞬間は、本当にとても美しくて、感動に思わず感嘆の声を上げてしまったし、鳥肌が立つほどに素晴らしい光景でした。

 「色」がテーマの作品だからか、主人公たちの心を色が重なって見えたし、細かくて丁寧な背景や風景の描写が見事だったし、何よりも、画面が鮮やかに見えました!

 物語がまた素晴らしい!
 心の中に“もやもや”を抱え、他人との関わりを避けるような少女。そんな彼女の心の扉をゆっくり開けるかのように、仲間たちが優しく寄り添い、喜びと笑顔を彼女に教えていく。
 まるで、心に掛かった霧が晴れ、靄が引くように鮮やかで澄んだ心情が描き出され、表情が明るくなり、素敵な笑顔が向けられる様子がとても繊細で美しかったです。

 第1話から仕掛けられた伏線……というか物語が、段々と深みを増していく様子は圧巻だし、最終話は言葉には尽くしがたいほど素晴らしかったです!

 また、「恋」も鮮やかでした。
 登場人物たちが抱く恋は、瑞々しく弾けそうなほどに鮮烈で、しかしその気持ちをそっと胸の中に留めて大切に抱きしめるような静けさの中で脈動する恋。
 その大切にした気持ちを伝えるために、言葉を探し、口実を考え、伝え方を悩む。その姿は感情を掻き立てられるような静寂と激しさが混ざっていて、見るのさえ胸がいっぱいに。

 かなり辛かったし、でも嬉しかったし、切なく、そして幸せでした。

 主人公の瞳美が大好きです。
 まず、その名前がとても綺麗。
 そして、脆く壊れてしまいそうなほど華奢な身体と、掠れそうな細い声。憂いをまとった寂しげな佇まいの彼女が、私の目にはとても美しく映りました。

  そんな彼女が変わっていく姿もまた、大好きです!

OP:ハルカトミユキ「17才」

ED:やなぎなぎ「未明の君と薄明の魔法」

 

 


作品名:風が強く吹いている
制作:Production I.G

寛政大学4年の清瀬灰二は「箱根」に挑む。たった十人で。屈折や過去、身体能力と精神力の限界など、壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどりつけるのか―。
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 原作は『舟を編む』に三浦しをん さん、アニメ制作は『ボールルームへようこそ』のProduction.IGさんと豪華で安定した布陣に期待していましたが、その期待を裏切らない面白さでした!

 まず、原作が「ラノベでない」小説だからなのか、主人公たちが大学生だからなのか、「スポ根」とは違う大人な雰囲気の物語が繰り広げられていて、とても見応えがありました。

 なんというか、「静かな情熱」が印象的でした。
 目標に向かってストイックに頑張るというか、決して大きな炎を立てる訳ではないけど内側に熱い火種を抱く“炭”のような強さを感じました。

 最初はバラバラだった選手たちが段々と、ゆっくり、しかし着実に「走る魅力」に気がつく姿。彼らがより速いタイムを目指そうと頑張り、仲間を応援する様子。小さな成長や努力の積み重ねが、その「静かな情熱」を醸し出しているように感じました。

 そんな「走る魅力」の描き方はさすがとしか言いようがありません!
 次第に荒くなっていく息とか、額から流れ落ちる大粒の汗とか。前をしっかり見つめ、姿勢を上げてフォームを意識するとか。
 特に記録回でのレースとかは結構、見ているこちら側も緊張しちゃって、画面を食い入るように見つめていました(笑)

 『ボールルームへようこそ』でもそうでしたが、正しい姿勢のアスリートって背筋が伸びて正面を向いていて、本当に格好いです!

 それから、音楽と心情描写も大きく印象に残っています。
 音楽は、なんでしょう、とても軽快で耳に自然と入ってくる感じです。その軽快さ、爽快さが作品の雰囲気をより強めているようで、ナイスです!
 そして、心情描写は習ったとおり! 「悲しい時は空が曇る」なんて表現は国語の授業とかで習いますが、まさにそれを実際にアニメーションで行っていて、少し感慨深かったです。

OP:UNISON SQUARE GARDEN「Catch up, latency」

ED:向井太一「リセット」

 

 


作品名:うちのメイドがウザすぎる!!
制作:動画工房

母を亡くし父と二人で暮らす小学生女子・ミーシャ。
そんな父子家庭にやってきた新人家政婦は、やたらマッチョな上に三度の飯より幼女が大好きで・・・!?
闘うヘンタイ家政婦vsロシア系小学生のほっこりしない系ホームコメディ!
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 今期のアニメ作品の中でも飛び抜けて爆笑した作品です(笑)
 もう、OPからのテンションがパンパ無く高くて、それは劇中でも一緒。嵐のように猛スピードで駆け抜けていくようなアニメでありながら、しっかりギャグを入れてくるし、濃密な感動まで入れてくから、凄いです!

 主人公2人──メイドのつばめと、ロシア人美幼女のミーシャが大好き!

 つばめは、超有能メイドんでありながら、元航空自衛隊の戦闘機パイロット、重度のロリコンという類まれなる属性持ちのキャラ。
 一方のミーシャも、母を亡くして父親と2人暮らし、純白のロシア人幼女で、フェレットが大好きという絵に描いたような子ども。

 そんな2人の掛け合いが最高に面白いです!
 なんとかしてミーシャの可愛さを享受しようとするつばめ、対して頑なに拒否するミーシャ。つばめの驚異的な手法に度肝を抜かれたり、ミーシャの辛辣すぎる切り返しに爆笑したり。変態と無垢な少女とのバトル(?)がとにかく賑やかで本っっっ当に面白いです!

 この2人以外にも、素敵な変態仲間や、変わった(?)クラスメートなど、賑やかな登場人物が巻き起こすコメディには爆笑必至です!!!!

 変態と言いながらも、やっぱりつばめは大人。
 母のいないミーシャのことを一番に考え、寄り添い、時に助言をしたり、嫌な役も演じたり。彼女なりの奉仕の仕方が素晴らしくて、それに応えるかのように段々と心を開く(?)ミーシャの姿も健気で、感動しました。
 特に、最終話辺りの物語は、大きな感動を呼びました。

OP:「ウザウザ☆わおーっす!」

ED:「ときめき☆くらいまっくす」

 

 


作品名:BANANA FISH
制作::MAPPA

ストリートギャングを束ねる少年・アッシュは殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。
時を同じくして、日本人の少年・奥村英二と出会う。二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 

 物語や映像が「洋画」のようで凄かったです!
 舞台となるNYの街並みや雰囲気は確実に日本と違う空気が流れていたし、登場人物は内も外も外国人の輪郭でした! 車とか背景とか、食事とか、銃の構え方とか、細かい部分が「外国」だったのが好きです!

 描かれる物語は、派手なアクションでもありますが、多くの部分は主人公の「アッシュ」と「英二」という2人の少年に焦点を当てたもの。アッシュについて語られ描かれた2クール目は本当に素晴らしい内容でした!

 美しい美貌を有しながら、猛獣のように激しく過激なアッシュ。しかしその背後には重く辛い過去があり、その深さがキャラクターとしての人間性を強めているようでした。彼の行う“暴力”は仲間を守るためだし、アッシュの過去や心境を知ると、とても心が痛くなります。

 彼の目が時々虚ろになったり、悲しそうな表情を浮かべている時でさえ、その佇む姿が美しく儚げに見えてきます。彼が接している世界が“死”や“暴力”と隣合わせで、日本人には絶対に感じられないような感覚を持っていてそのオーラを発しているからでしょうか。

 そんなアッシュと英二。
 二人の関係は段々と、しかし確実に強くなり、お互いに「かけがえのない相手」として距離が縮まり、二人だけの仲へと深まっていきます。特に物語後半でそれぞれが相手を想う気持ちが痛いほど伝わってきて、感動しました。

 ラスト、とても美しく、素晴らしい締め方だったと思います。
 安らかにと、願っています。

 

OP:BLUE ENCOUNT「FREEDOM」

ED:King Gnu「Prayer X」

OST

 

 

 

 

キャラクター部門

 

女性キャラ

 


名前:ベルゼブブ
作品:ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
キャスト:大西沙織

 ベルゼブブ閣下、彼女はとにかく可愛い!
 もう、この一言が全てだし、それ以外に形容詞は見当たりません! 何でしょうね、彼女を観ているだけで癒やされる、あの素晴らしい女性は! 一瞬で彼女の虜になったし、大好きだし、愛しています!!!!

 まず、彼女のふわふわへの愛が最高!
 というよりも、ふわふわを愛でている彼女が最高!
 好きなものを愛でている女性がこんなにも美しいものなのかと、見ているこっちが蕩けそうなほど、可愛くて可愛くて凄いです! あの何とも言えないふわふわピンク色の雰囲気、素晴らしいですよ!

 ふわふわと言えば……彼女のおっぱいも/////
 普通の作品よりも大きな胸で、しかもめっちゃ胸元が開いた服を着ている彼女。なのに“いやらしさ”は一切なく、むしろ高貴ささえ出ているような。マシュマロおっぱい……是非とも拝みたい&触りたい!

 

 


名前:ジュリエット・ペルシア
作品:寄宿学校のジュリエット
キャスト:茅野愛衣

 何と言うか……まさに、恋するヒロインです。
 見ているこっちがドキドキしちゃうほど、「好き」が溢れ出している感じ、恥ずかしくなってきます(笑)

 ツンデレではなく、とても正直。そこが彼女の良いところ!
「好きの気持ち」をダイレクトに照れながら伝えたり、行動したり。すぐ顔に出たり、照れ隠しの行動をしたり、真っ赤になって顔をそむけたり。

 清楚かと思いきや「恋」にどっぷり浸かるし、ちょっとエッチだし、でも彼女の笑顔は最高に可愛いし、素直な気持ちから涙を流す姿を見ると抱きしめたくなるし。 最高のヒロインですよ!

 あと、単純に容姿も可愛いです!
 長い金髪の髪の毛、透き通るような青い瞳、ちょこんと小さい口、小動物みたいに純粋な気持ちなどなど。
 これは、彼女に恋せずにはいられません!!

 

 


名前:小糸 侑
作品:やがて君になる
キャスト:高田憂希

 アニメの作品感想の方でも触れましたが、彼女のモノローグが本当に美しくて大好きです。

 やっぱり、ひとり語りとしてキャラ自身の気持ちとか感情とかが描かれると、それだけ登場人物の人間性が出来上がってきますから、こちらも感情移入(?)とか共感(?)しやすいし、「キャラクター像」がより強く形成されていく気がします。

 そして、彼女の言葉選びがまた本当に綺麗だから、より一層に好きになります!

 「特別がわからない」

 第1話で語られた彼女の気持ち、とても“人間ぽかった”です。感情は豊かだし、小説に描かれる「恋」の輝きは痛いほど分かる。けれど、自分自身が現実では感じることができない。

 上手く言葉で書けないのですが、私の目には彼女のそれがとても自然に映りました。凄く繊細な悩みだし、でも誰にも打ち明けられない悩み。それを胸に抱える彼女が、普通の高校生のようでありながら、とても神秘的に感じました。

 

 

 

男性キャラ

 


名前:アッシュ・リンクス
作品:BANANA FISH
キャスト:内田雄馬

 強さの裏に孤独を抱えるアッシュ
 1クール目ではその強さが大きく描かれていましたが、2クール目ではその反対=孤独やその背景にある過去の性的虐待が描かれていました。「アッシュという人間がどう形作られたのか」という部分がわかったことで、キャラクターのとても深い人間性を感じました。

 綺麗な金髪と整った顔立ち、そんな美しい容姿とは対照的な「悪魔」としてのアッシュ。優れた戦闘能力で野獣たる勢いで敵を殺す彼。
 だからこそ、彼の顔の裏に隠れた孤独感や絶望感のようなものがより深く濃く表れていたようで、それが胸にずっしりとの重く伸し掛かるように伝わってきました。

 英二との関係を通して描かれる心情描写が素晴らしかったです。友人から心を開いて親友へ、そして守るべき大切な存在としてアッシュの中で英二が変わっています。それに合わせて移りゆくアッシュ自身の“中身”が本当に丁寧で、美しく、ひとりの無垢な少年という気がして感動しました。

 

 


名前:加藤鳴海
作品:からくりサーカス
キャスト:小山力也

 どう形容すればいいかは、もう簡単!
───めちゃくちゃ“アツい”漢です!

 彼の力強くて前向きな台詞の言葉がアツいし、
 戦闘の最中、彼の身体から漲る感情がアツいし、
 仲間への大きな絆と“笑顔”への想いがアツいし、
 子供に対する愛情と行為が優しすぎてアツいし。
 そして何より、仲間や子供たちを傷つけられたときの「怒り」のエネルギーが全身から迸るようで、本当にアツいです!

 「超人」ではなく、「人間」であるという部分が好きです。
 スーパーヒーローみたいに、特殊能力を使って敵を蟻のように蹴散らすのではなく、傷つき血を流しながら相手と戦う姿がとても格好良いと思いました。泥臭さというか、敵に対して尊敬や怒りなど様々な“感情”を抱く部分は、彼が「人間だからこそ」のもので、そこが観客の胸に強く響くエネルギーなのだと思います。

 曲がったことが嫌い……というよりも、あの巨体でただただ不器用なまでに真っ直ぐに生きる彼の姿が、非常に印象的でした。
 自分自身の中に抱いている「正義」を信じ続け、行動するって本当に難しいと思いますが、彼はそれをやっているからこそ、例えフィクションの人間でも、“凄い”のだと感じました。

 

 


名前:江渡貝弥作
作品:ゴールデンカムイ
キャスト:内田雄馬

 こいつは、ヤバい奴です(笑)
 『ゴールデンカムイ』には数々の奇人変人狂人が登場しますが、中でもバリバリに気合の入った“ヤバい”奴です! もう、その外見も行動も台詞も、何もかもがヤバすぎて、印象に強く刻まれすぎて、秋クール2話目とか以降は登場しないのに、堂々とランキング入りですよ!

 「人の皮を剥いで、着る」
 これだけでも、頭が十二分におかしいのですが、その描写が素晴らしいです!
 人皮で奇抜な服を作ってファッションショーをするわけですが、その服があまりにも奇抜すぎて、パリ・コレもびっくり驚愕間違いなしですよ! これは、本当に原作者さんが凄いんでしょうね!

 それから、「鶴見中尉への愛」ですよ!
 個人的に鶴見中尉は大好きで、江渡貝くんとのコンビが最高でした! 爆笑必至、愛と愛がぶつかるような、眺めていて「この2人ヤバい」と「面白すぎww」の感想しか抱かないくらい、大好きなコンビでした!

 

 

 

 

音楽部門

オープニング

 


タイトル:17才
歌手:ハルカトミユキ
作品:色づく世界の明日から

 淡く儚く、澄んだ歌声がとても美しい曲。
 耳に染み渡り、馴染むような静けさが綺麗な一方、歌詞からはそっと心に抱いた決意のようなものが溢れてくるように感じました。

 曲の出だしの歌詞。

たとえば今日までの僕が壊された夜
誰にも愛されていないと感じた夜

そして、サビの最初の部分の歌詞。

新しい季節と誰かのサイン
見逃さないように僕らは走る

 誰もが感じる青春の不安や、作品の主人公「月白瞳美」が感じる不安に対して、そっと寄り添う穏やかな応援歌のようにも聴こえてきます。
 とても繊細で砕け壊れそうなほど脆くも感じる瞳美。作中で描かれる彼女の“気持ち”の変化とかが、1コーラスに込められているようで好きです!

 あと、「明日」や「瞳」、「雨」など作品自体を連想させる言葉が込められているのも、好きな理由の1つです!

Music Video-Short Ver.

 

 


タイトル:ピンクレモネード
歌手:三月のパンタシア
作品:ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。

 いつも思いますが、三月のパンタシアが歌うアニメの主題歌って、歌詞が作品の内容や登場人物とピッタリ合っていて、本当に凄いし、大好きです! 今回の「ピンクレモネード」という曲の詞は分島花音さんが手掛けられているそう。

 この「ピンクレモネード」で私が一番好きなのが、サビ前の1フレーズ、

ちょっと背伸びしたヒール

です。この歌詞の内容まさにそのままの物語が、アニメ本編で描かれて、しかもそのお話しがとても素晴らしかったので、大好きなフレーズです!

 あとは最後の部分、

「君のそばにいたいよ」
言葉よりも響いた鼓動
気づかれないように

ここもまた、アニメ本編の主人公・ベルゼブブ閣下の心を表していると思います!
 相手には決して見せないところで、閣下が顔を真っ赤にしたり、枕に顔を埋めたり、心の声をそっと呟いたりするシーンを視聴者は見られる訳で、その気持ちをまさに歌っているようでした!

 単純に、「ピンクレモネード」という部分を歌う、みあさんの声が大好きです!

Music Video-Short Ver.

 

 


タイトル:ジャンプアップ↑エール!!
歌手:神ノ木高校チアリーディング部
作品:アニマエール!

 「まさに応援歌」のような歌詞も良きですが、可愛いチアリーダー達が歌うような元気の良さと明るい歌声が最高じゃないですか! 聴いていて元気になれるというか、明るい気持ちになれるというのは、本当に良いです!

 特に出だしの英語フレーズを叫ぶ部分、

C.H.E.E.R
You never give up! Go fight win!
C.H.E.E.R
Jump up Cheers! Just do it!

この皆んなで息を合わせて歌く感じとか、耳に残るメロディ感とかがお気に入りです!
 あとはサビ前、

Wo oh oh oh ohoh oh
Wo oh oh oh ohoh oh

という掛け声(?)の部分も大好きです! しかもアニメーション中でキャラが「oh」に合わせるようにクラップしているのがとっても可愛くて好きです!

 ……正直に告白すると、あまりサビ部分は好きではないです。個人的には前半部分の「応援」的なノリが好きなので、「歌」のように変わるサビは少し違和感あります……。

OPテーマ ノンテロップ映像

 

 

 

エンディング

 


タイトル:hectopascal
歌手:小糸 侑(CV:高田憂希)、七海燈子(CV:寿 美菜子)
作品:やがて君になる

 テクノミュージック的な、ポップで耳障りの良い音楽がとにかく大好きです! 聴きながら、ノリノリで左右に頭を揺らしてリズム取ったり、足を鳴らしたくなるような軽いメロディが気持ち良いです!

 しかも、始まりはオルゴール的な女の子らしいフワっとした音楽から始まって、段々と盛り上がりを掛け、一気にエレクトリックな曲調に変化するのも最高! サビ部分の盛り上がりに関しては言わずもがなです!

 歌の構成として、主人公の2人──侑と橙子が自身の気持ちを言葉にするような、掛け合いに似たやり取りがとっても良いです!

君にだったらありかもね 心の中を見せても
だって だって 変わらない
心の位置が分かったよ なんだか苦しくなるよ

挙げたような中盤のフレーズなんかは特に、作品本編の心情を彼女たち自身が口にしているようで、嬉しいような、少し背徳感があるような。

 歌詞の内容は、心の中を言葉にしたような重めの内容でありながら、楽しげに軽く歌っているから、余計に印象が良いです!

EDテーマ 試聴動画

 

 


タイトル:マリオネット
歌手:ロザリーナ
作品:からくりサーカス

 作中に登場するエレオノールのことを歌っていると、聴いただけで分かる曲。
 歌詞の詩、一言、1フレーズの全てが彼女を表し、本編以上に情熱的で感情的に歌われる曲を聴いているだけで、涙が出てきそうです。

美しく果て
生きる価値 戦うしか私には無かった

君がいないともう笑うことは出来ない

君と出逢うまで私には何もなかった
全てを懸けて守りたい者

 歌詞の一言一句、それぞれが彼女の心を代弁しているような。彼女自身が歌っているような。「生」への考え方の変化まで歌に込められているようで、本当に凄く、感動的です。

 あと、アニメ本編が非常に重々しく、過激な戦闘と命の駆け引きを描く作品なので、この落ち着いたエンディング曲とアニメーションがなおさら、心に染み渡っていくように思います。

Music Video(アニメVer.)

 

 


タイトル:蒼の彼方
歌手:鈴木このみ
作品:ソラとウミのアイダ

 純粋に、歌詞がドンピシャに大好きです!
 「海」と「青/蒼」にまつわる綺麗で美しい言葉が溢れるほどに漂っていて、まさに《詩》を聴いているよう! そして、『蒼の彼方』という曲名にも、そして『ソラとウミのアイダ』という作品名にも一致する素晴らしい内容です!

 とくに最初の歌詞がまさに!

世界の果ての色が何色か分かったよ
海よりも空よりも深くて 永遠の蒼

なぜだか分かりませんが、フレーズの1つ1つが印象的で心に残っています。
 この部分はまさに文字通り「青/蒼色」のイメージが頭の中に浮かんでくるようです!
 そこから続く次の部分、

踏み出したその刹那
眩さに捕らわれていた
何かが変わっていく兆しが見えた気がした

は水面に反射する光のような「キラメキ」のイメージでしょうか。非常に前向きな雰囲気を感じて、この2つの部分が大好きです!

せーのって飛び込んでみたんだ

 そして、歌詞はずっと明るく前向きです!
 確かにアニメ本編でも主人公は元気で明るく楽観的なのですが……楽曲のほうが素晴らしい過ぎて、アニメ本編には勿体ないくらいです(笑)

Music Video

 

 

 

劇伴・挿入歌

 


作品:風が強く吹いている
音楽:林ゆうき

 とても印象的だったのが、『風が強く吹いている』のBGM。
 手がけたのは林ゆうきさんは『ボールルームへようこそ』でも劇伴を手掛けられたということで、I.Gとの相性(?)が良いのか、作品との相性が良いのか!

 耳に残る音楽なんですよ。
 とても軽快で、キャッチーな音楽なので印象的です。アニメ本編のシーンにあってないような軽さもあったりして、それがまたいい感じなのです!

 

 


作品:やがて君になる
音楽:大島ミチル

 多分、私が大島ミチルさんが好きなのだと思います! 手掛けられた作品は『リトルウィッチアカデミア』や『夜は短し歩けよ乙女』など。そもそも作品自体が好きなことが多いので、相性抜群なのでしょう!

 今回の『やがて君になる』では、あくまでBGMに徹しているような気がしました。音楽が主張しすぎず、しかし作品に華を添える。それに、この作品の美しい空気感を醸し出しているのは、この劇伴だと思います!

サントラ全曲試聴

 

 


作品:アニマエール

 この場合は、「BGM/劇伴」というより「挿入歌」が良かったです!
 往年の有名な「応援曲」を、今をときめくアニソン歌手がカバーしていて、聴いてて嬉しかったです!

カバー歌手:「曲名」(オリジナル歌手)
XAI:「LOVE & JOY」(木村由姫)
Astha Shresth:「The Journey」(Chika)
Kimber-Lee Jacobsen:「Here We Are」(Chika)
YURiKA:「じょいふる」(いきものがかり)
昆夏美:「LOVE 2000」(hitomi)
LINDBERG:「もっと愛しましょう」(大原ゆい子)
YURiKA:「CRAZY GONNA CRAZY」(TRF)
大原ゆい子:「ストレスフリー」(miwa)
MB Padfield:「One Day」(Chika)

チアシーンPV

 

 

 

 

各視聴アニメ感想

 7位以降の作品の感想を書いておきたいと思います。

 


作品名:からくりサーカス
制作:スタジオヴォルン

才賀勝は莫大な遺産を相続したことをきっかけに命を狙われていた。
加藤鳴海は手を差し伸べることを決意する。しかし、勝を追ってきたのは人間ではなく、高い戦闘能力を持つ人形使い達であった。窮地に陥った二人は突如姿を現した懸糸傀儡を操る銀髪の少女しろがねに助けられる。
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 濃くて熱い物語でした!

 とにかく、主人公である鳴海のキャラクターが本当に真っ直ぐで不器用で熱すぎて、最高の作品でした!

 圧倒的な正義観を胸に抱き、襲われる少年を守る彼の気迫が本当に強い! その真っ直ぐな熱意を拳に込めたパンチも最強だし、瞳に宿る闘志というか熱意?決意?が非常に濃かったのが印象的でした。
 それに、彼の言葉には1語1語に魂がこもっているようで、胸に響きました。魂が宿ったようなセリフに胸が揺さぶられました!!

 それから、ヒロインのしろがねことエレオノール。
 綺麗な銀色の紙、細く華奢な体、柔軟にしなる身体が妖艶なまでに美しい彼女。そんな彼女の変化がとても印象的だったし、感動しました!

 自身の身を犠牲にしても戦う人形として冷徹かつ無感情な彼女。そんな彼女が鳴海と出会い、一緒に戦い、言葉を交わす中で次第に変わって行きます。
 心の中に「優しさ」が芽生え、「愛しい」という気持ちが湧いてきて。無表情だった顔に光が差すように笑顔が弾け、頬を赤らめることも。そんな彼女の変化がたまらなく大好きでした。

 また、演じられた林原めぐみさんの声も素敵でした! 最初からあの細く淡々とした声でイメージにピッタリでしたが、その声がエレオノールの変化とともに変わっていくようで、とても素晴らしかったです!

 熱い戦いは第2幕に突入したところ。
 2クール目の展開も楽しみです!

ED:ロザリーナ「マリオネット」

 

 


作品名:ゴールデンカムイ
制作:ジェノスタジオ

明治時代後期の北海道。
「不死身の杉元」に、アイヌの莫大な埋蔵金という一攫千金のチャンスが舞い込む。24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がその在り処を示す手がかり。アイヌの少女・アシリパと出会う。
果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こった一攫千金サバイバルの行方は……!?
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 北海道で、狂人たちが繰り広げる金塊争奪サバイバル!
 まずテーマが最強ですよ! 金塊をめぐるトレジャーハント、敵は頭のおかしい奴ばかり。鍵はアイヌ、ヒントは囚人の皮の彫られた刺青の模様。過酷な自然、敵との交戦。
 ただ単に地図を奪い合う為に戦うのみならず、個人的な恨みで戦う相手、信念を貫くために戦う人、大自然の脅威と戦い、さらには頭おかしい人とも戦うと。

 主軸は金塊争奪でも、沢山のキャラクター達を上手に活かして、種類豊富な“バトル”を描いていたので楽しかったです!

 そして、バトルだけじゃないのがこの作品の面白いところでした。
 登場するアイヌの少女や村民たちを描き、そしてアイヌの文化や言葉、生活や狩猟など様々な事を沢山描いていたのが良かったです。特に、アイヌの長老がアイヌ語を喋り、字幕をつけるという演出は良かったし、薩摩隼人まで登場。神や精霊の講義は勉強になりました。

 また、北海道という雄大な自然の中で生き延びるための術が描かれていたのも良かたです。狩猟の技、ヒグマとの戦い、寒さへの対応などの描写がしっかりとあったから、物語自体もより信用度?高いものになっていました。
 舞台である北海道の歴史を踏襲し、第七師団や網走監獄、神居古潭などの舞台をしっかり整えているのも素晴らしいです!

 けっこうシリアスな内容かと思いきや、ちょくちょくギャグも挟んでくる、笑える作品じゃあないですか!! 顔芸はヤバかったし、「オソマ(うんこ)」を連発したり、そもそっもギャグ担当の脱獄王がいたりと、楽しかったです! 白石の扱いは手慣れたものだし、2クール目は江渡貝の死体愛とかやばかったです!
 

OP:さユり×MY FIRST STORY「レイメイ」

ED:eastern youth「時計台の鐘」

 

 


作品名:青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
制作:CloverWorks

思春期症候群――不安定な精神状態によって引き起こされる噂の不思議現象。梓川咲太、高校2年生。彼は、様々な“思春期症候群”を引き起こした少女達と出会う。たとえばそれは、図書館で出会った野生のバニーガール。
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 

 とても良い作品でした。
 でも、まず1つ言わせてください───「タイトルが残念!」
 作品のタイトルは良いのですが、アニメ版の題名が残念でした。原作ではエピソード毎に各少女たちを表現した文言がついているのに、アニメ版は「バニーガール先輩」で統一されてしまっています。
・バニーガール先輩
・プチデビル後輩
・ロジカルウィッチ
・シスコンアイドル
・おるすばん妹
 これらの名前がとっても素敵なので、アニメに活かして欲しかったです。

 さて、内容の方へ。
 素晴らしい内容すね。青春・思春期という不安定な時期に、心に溜まった様々な“想い”が表出し、その体現として《思春期症候群》という現象で表現する。

 真っ直ぐに少女たちの心を投影するような、その思春期症候群の内容。ただの「不思議現象」ではなくて、理由・原因と解決・説明がセットになっている理論だった内容なのがとても素晴らしかったです。
 訳がわからないファンタジーではなく、因果関係が存在する中で、現れたのが「思春期症候群」という形をとっただけというか。《悩み》を具現化して視覚化するという点で秀逸だと思います。

 主人公と少女たちが紡ぐエピソードは、それも重くて深くて濃い。
 なんだか、思春期症候群の内容がとても個人的で私的だからか、「あまり見たくない」という感覚になりました。……まぁ、単純に話が重いので録画再生に躊躇してしまう部分もあるのですけれど(笑)

 そんな物語の中で、彼女たちの「涙」と、主人公の「涙」がとても印象的でした。
 悲しい涙、嬉しい涙、怒りの涙、不安の涙、吹っ切れた清々しい涙、後悔の涙…..とその種類は数え切れないし、その理由は彼女/彼ら自身にしか分からないのだろうけど、とても瑞々しく、そして同時に辛く感じられました。

 《思春期症候群》が「心の悩み」を表象するなら、《涙》は「心の満たされた」状態を表象しているのかと考えました。

OP:the peggies「君のせい」

ED:「不可思議のカルテ」

 

 

10
作品名:寄宿学校のジュリエット
制作:ライデンフィルム

寄宿学校ダリア学園には、敵対する2つの国の生徒が日々、争いを繰り返していた。
そんな中、東和国寮の1年生リーダー犬塚露壬雄と、ウェスト公国寮の1年生リーダージュリエット・ペルシアは、実は秘密の恋人同士!学園中の誰にも!絶対!!何があっても!!!バレちゃダメ!
(公式サイトより)

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各話感想(Twitter)

 

 好き。
 物語全体に「好き」が溢れ出る、純粋な恋に満ちていて素晴らしかったです!

 もう、主人公とヒロインの初々しさ、恋の瑞々しさが本当に可愛くて、恥ずかしくて、危なっかしくて、ピンク色の毎日で、見ている方もドキドキ!
 誰もが抱く「恋」が純粋で真っ直ぐだから、なおさら、その強い“想い”が印象的だし、胸に響くような気がします。

 とにかく女性キャラクターの心情や感情が溢れんばかりに描かれていて、本当に魅力的だったし、泣きそうになるほど感動もしました。

 主人公の1人、ペルシアは最高に可愛い!
 美しい金髪と、整った顔立ちでまさに美少女の称号を語るに相応しいヒロイン! 最好きな犬塚のために、苦手な料理を頑張ったり、変装して会いに行ったりと、純愛すぎる!(ちょっとエッチなところがまた……/////)

 そしてもうひとり、蓮季が素晴らしかったです。
 犬塚の幼馴染で、彼に好意を抱く彼女。しかし実ることのないその恋に、彼女の瞳から溢れ出す涙、そして気持ちを偽って見せる笑顔の辛さとかが伝わてきて、胸がつまる思いでした。

 本当に、この作品はヒロインである女性キャラクターたちが純粋で可愛いから、最高だし、より素晴らしい物語になっていると感じました!

OP:fripSide「Love with You」

ED:飯田里穂「いつか世界が変わるまで」

 

 

11
作品名:ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
制作:david production

ギャング組織「パッショーネ」に属するジョルノ・ジョバァーナには、 街に麻薬を流す「ボス」を倒し、頂点に立つという夢があった。 ブローノ・ブチャラティ率いるジョルノたちは、指令を果たし、ボスに近づき、自らの夢をかなえるため、 迫りくる脅威に立ち向かっていく……。
(公式サイトより)

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 『ジョジョ』シリーズを観るのは本作が初めてです。
 友達にオススメしてもらって、「前作とほぼ繋がりない」といい、簡単なあらすじや人物相関を教えてもらって上での試聴。

 面白かったです!
 それぞれが持つ特異な「スタンド」の能力を最大限に活かしながら、敵を欺き、裏をかき、時には味方との関係も考えつつの、騙し合い・探り合い。

 推理小説のように敵のスタンド能力を考察し、対処法を考え、逆に有利な立場に立つかの作戦を練る。時にはひらめきが大事だし、瞬時の判断を求めることもしばしば。
 常に緊迫した空気が流れて、緊張の糸が張っている現場で、キャラクターたちが考え。戦う姿はとてもロジカリック。真剣で、展開とスタンド能力の真相とかに引き込まれます!

 冷静に戦う、しかし熱い闘志を漲らせるギャングの姿が格好良いです!
 それぞれが固く熱い信念を抱き、これまでの過去を背負い、これからの目標に向かって眼の前の課題に向き合う。

 感情が爆発しながらも、紳士に冷静なキャラクターは、個性的で、とても魅力的です! 中でもやはり、主人公のジョルノ・ジョバァーナが抱く心が強く、その覚悟には惚れます!

OP:Coda「Fighting Gold」

 

 

12
作品名:転生したらスライムだった件
制作:エイトビット

サラリーマン三上悟は、気がつくと異世界に転生していた。ただし、その姿はスライムだった!
新しいスライム人生を得て、さまざまな種族がうごめくこの世界に放り出され、「種族問わず楽しく暮らせる国作り」を目指すことになる──!
(公式サイトより)

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 これはなかなか面白い異世界転生作品でした!
 全2クールの内、まだ1クール目ですが、とてもいい物語の展開です!

 物語が「鼻につかない」内容というか、「チート的な最強さ」が全然気にならない主人公と物語のだったのがとても良かったです!

 チートの1つ「能力や種族の解析」が上手く働いていました。
 右も左も分からない主人公への説明であると同時に、視聴者への解説の役割も果たしていました。そして、その機能によって現象やチートに「名前と理由」が付与されたので、理解というか解釈が強まったし、なにより“納得”が出来ました。

 解析して、相手を知り、そして自身のレベルアップ・進化につなげるというのは、なんだか「RPG」の基本のように感じて、確実性というか安定感がありました。

 そして、主人公のキャラクターが本当に良かったです!
 自分の強さを自慢しないというか、謙虚というか。一言で言えば「いい人」です! “力”の使い方をしっかりわきまえているし、優しくて懐が深いし、民や種族を統治する立場の人間として、尊敬に値する程の人望と人徳を兼ね備えたキャラクターです!
 彼のそういう部分も、「鼻につかない作品」の理由の1つなのでしょう!

OP:寺島拓篤「Nameless story」

ED:TRUE「Another colony」

 

 

 

13
作品名:レイトンミステリー探偵社~カトリーのナゾトキファイル~
制作:ライデンフィルム

「どんなナゾもすべて解明、それが我がレイトン探偵社のモットーです」。
レイトン教授の娘カトリーエイル・レイトンは、探偵社を営み、ロンドンで起こる不思議な事件を日々、解決している。
(公式サイトより)

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各話感想(Twitter)

 レイトン教授の娘カトリーエイルが主人公の謎解きミステリー!
 なかなか面白かったのは、多分ゲームが原作だからだと思います! というのも、事件解明のヒントとなる証拠やイベントをしっかりと一つ一つピックアップして提示してくれて、視聴者に謎解きを楽しませてくれるからです。
 しかも、Aパートで事件&捜査、Bパートで謎解きという構成だかた、CMの間に考える時間をくれているという親切さ!

 『名探偵コナン』のような作品は、事件解明の推理段階に入って、視聴者が知らなかった事実や情報が急に入ってくるから、「視聴者が推理」することはほぼ不可能です。 でも、本作は基本的には証拠となるピースは全部出ているので、あとは想像力だけで視聴者の解けるんですよ!!

 そして、事件の内容が素晴らしいんですよ!!
 事件はどれもファンタジックで不思議で奇妙。宇宙人や妖精、謎解きゲームに推理ゲーム…etc.と、殺人事件なんかよりも全然面白いし、謎解きも想像力が試されるしで、楽しいです!

 さらに、物語の最後には、涙と感動を誘うような温かい内容や動機を用意していて、毎回見終わった後にホッと出来るのが大好きです!

 主人公のカトリーがとにかく可愛くて!
 見た目がまず可愛いし、頭が冴えたスーパー格好いい少女だし、オシャレだし! そして、事件を解決する時に、カメラに向かってキメ顔するし、決まってお菓子に例えるのが大好きなポイントです!!

ED:J☆Dee’Z「明日も、世界は回るから。」

 

 

14
作品名:ゴブリンスレイヤー
制作:WHITE FOX

ゴブリンスレイヤーと呼ばれる彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく。そんな彼に振り回される女神官、感謝する受付嬢、彼を待つ幼馴染の牛飼娘。
(公式サイトより)

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各話感想(Twitter)

 

 世間でも大きな話題になりましたが、第1話の衝撃が凄まじいです。
 弱小と考えていたゴブリンが冒険者を襲い、殺し、女性を凌辱する。その描写がまざまざと描かれていて、恐怖というか嫌悪感を感じました。

 第1話に限らず、ゴブリンの残虐な行為の数々が描かれ、語られ。それに伴うように、冒険者の絶望に打ちひしがれる姿、恐怖に引きつった表情、凌辱への恐怖からなる失禁…..と人間側の描写もまた、恐ろしいほど鋭かったです。

 目を背けたくなるような描写。
 でも、それが「冒険」であり、「生存」であり、「リアル」なのだと思います。やるかやられるかの世界で、命を懸けた日常を隠すこと無く描いていて、心の底から本当に凄いと思いました。

 登場人物には名前が無く、職業だけで呼びます。
 様々な物語を見慣れている身としては若干の違和感が湧くものの、個人を特定しないというのは、「この“日常”が普遍的」ということを意図したものなのかと感じました。

 キャラクターに関しては、「女神官」ちゃんが本当に可愛い!
 その見た目だけでも相当に可愛いですが、好意を抱くゴブリンスレイヤーに向けた表情とか、赤面した顔とか、純粋な笑顔とか、そういうところが本当に可愛いです!

 ゴブリンの認識が変わったし、“最弱”のモンスターを討伐するだけの物語なのに、ここまで深いドラマを描き出せるのが本当に凄いです!
 なんだか、『灰と幻想のグリムガル』を思い出しました。

OP:Mili「Rightfully」

ED:そらる「銀の祈誓」

 

 

15
作品名:ソードアート・オンライン アリシゼーション
制作:A-1 Pictures

仮想世界の中で目を覚ましたキリトは、NPCの少年ユージオに出会うも、彼には人間と同じ感情の豊かさを持っていた。そんな中、ログアウトを模索するキリトの脳裏にアリスという名前の金髪の少女の姿が浮かぶ───。
(公式サイトより)

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各話感想(Twitter)

 

 4クールに及ぶ「SAO」新作の序章。
 やっぱり、圧倒的な世界観の造り込みは素晴らしいとしか言いようがありません!

 単語1つ1つが巧みに設定され、膨大に積み重なった言葉によって構築される壮大な世界観の緻密さはどんな作品にも劣りません! 物語の根幹となる世界観が凄いから、その上で生きるキャラや物語がより一層重厚で濃密になります!

 正直、1クール目は展開があまりなく。説明に多くを費やしている感じで、「SAO」や「GGO」のように派手で激しいバトルはほとんどありません。
 しかし、それでも面白いから凄いです! 他の作品なら「間延び」の一言で片付けてしまいそうな内容でも、徹底した世界観設定があるから、その説明を聴いているだけで面白いんです!

 アニメーションは作品を追う毎に洗練されていきますね!
 細く綺麗な輪郭と、美麗な剣戟には本当に魅了されます。作品を彩る梶浦由記さんの音楽も健在だし、本当に最高のコンテンツだと思います!

 まだまだ1クール目は序章のようなので、今後2クール目からの展開と物語に大きな期待です!

OP:LiSA「ADAMAS」

ED:藍井エイル「アイリス」

 

 

16
作品名:ゾンビランドサガ
制作:MAPPA

否応なく踏み込んだ世界、そこは“最高×最悪のゾンビワールド”
少女たちの願いは、たった一つ──「私たち、生きたい。」
これは、少女達が起こす奇跡の物語。
(公式サイトより)

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各話感想(Twitter)

 

 “掴み”は完璧なアニメ作品!
 そもそもアニオリ作品で、放送までタイトルだけの公表でHPすら公開されていなかったので、「サバイバル系かなぁ」と勝手に思い込んでいましたが……まさかのアイドル系!

 しかも、「アイドルで佐賀を応援する」っていう訳のわからない目的を掲げるし、プロデュースする巽幸太郎の最高にダサくて勢いだけのキャラが本当に面白くて好きでした!

 「ゾンビ」という設定を見事に活かした物語が面白かったです!
 まず、何をしても死なないので、首が取れたり、多少過激な活動をしても大丈夫というアイドルらしからぬ物語が楽しめました。

 そして、「時間を超える」という点も。集められた少女たちは、江戸の花魁から現代アイドルまで、時代はバラバラ。
 なので、少女たちの間での葛藤や亀裂にこれまでの作品ではなかった“要素”が混ざり、より濃い物語になっていました。また、1人1人のエピソードを描くにしても「死因」や「生前の悩み」といった要素が加わるため、格段に面白い作品になっていました!

 しかし、そんな「ゾンビ設定」を活かした独特な物語も次第に薄れ……。前半は上手く飛ばしていたのに、後半になるにしたがって「普通のアイドルアニメ」に近づいていってしまいました。
 方向性の違いとか、「自分が足を引っ張ってるんじゃね?」って不安とか、「客を喜ばす」という普通の目的に変わってしまったり。
 前半の流れが良かっただけに、もっと独自の独特な展開や面白さを期待していたので、後半はかなりガッカリしました。

OP:フランシュシュ徒花ネクロマンシー」

ED:フランシュシュ「光へ」

 

 

17
作品名:でびどる!
制作::まさたかP

gdgd妖精sシリーズの菅原そうた監督とMMDで人気の映像作家まさたかPがタッグ­を組んだ必見のアニメシリーズです!!
(公式サイトより)

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 たった15分のアニメですが、めっちゃ笑いました!
 「たった」とか言ってますけど、15秒アニメからの成長なのでデカイですよね(笑)

 笑いの方向性が秀逸というか。なんか、普通の会話の中にさらっとボケとツッコミを入れてきて、そのクオリティが高いから大好きです!
 テンポが素晴らしいし、ギリギリを攻めるパロディも、現代アイドルを見事に揶揄したような内容も凄いし、一言「よく出来ているなぁ」と。

 出演されている声優さんがまた豪華!
 三森すずこ、井口裕香、花澤香菜さんの3人+ふかわりょうさん。

 まさに、声優さんのラジオを聴いているような感覚というか、可愛くて綺麗な声と、彼女たちの雰囲気そのままのギャグ(?) というかコメディ(?)が最っっっ高!
 あの“のほほん”としたゆるくてふわふわな空気感が大好きでした!

 スタッフの手違いで3話の変わりに4話を放送しちゃったり、視聴者参加型の大喜利を展開したり、紙芝居&ラジオ風でまるまる1回分放送したり、OPをふかわりょうがジャックしたり…..本当に前衛的(笑)
 『ポプテピピック』にも似ている部分がありますが、あの作品よりも高品質の笑いだったと思います!

 

 

18
作品名:ゲゲゲの鬼太郎
制作:東映アニメーション

現代、科学では解明が出来ない現象が頻発、流言飛語が飛び交い大人たちは右往左往するばかり。 そんな状況でカランコロンと下駄の音を響かせてゲゲゲの鬼太郎がやってきた…。
(公式サイトより)

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 物語は「西洋妖怪篇」へ!
 個人的にもですが、鬼太郎を筆頭にする日本妖怪と、バックベアード率いる西洋妖怪の戦いは好きなエピソードです。3クール目でもしっかり描かれていて、良かったです!

 現実世界の様々な対立を妖怪たちで脚色しながら描くさまは、さすが『ゲゲゲの鬼太郎』。

 難民問題や他人種の排斥、理解や寛容さが失われた状況、独裁と民主、家の伝統と束縛、規則と自由意志───。本当に色々な問題が如実に描かれているので、「子供向け」にしてはあまりにも重い社会系作品のようにすら思えました。

 中でも、魔女のアニエスが自身の中で様々な縛りや伝統の中でもがき、そして答えを出す姿とても強かったし、格好良かったです。

 唯一残念だったのは、西洋妖怪の姿が原作から大きく離れて現代版の絵になってしまった点でしょうか。やっぱり、原作の絵の方が怖いし、雰囲気も出るので好きなのですが……。

OP:氷川きよし「ゲゲゲの鬼太郎」

 

 

19
作品名:アニマエール
制作:動画工房

人の力になることが大好きな鳩谷こはねは、高校で仲間と共にチア同好会を立ちあげる。ポジティブで一生懸命な彼女たちのチアは今日も誰かを元気づける!!
(公式サイトより)

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 『きらら』原作のチアリーディング・アニメ!
 応援での元気パワーが溢れている素敵なアニメでした!

 主人公のこはねから湧き出る「チア大好きパワー」が本当に大きくて、精一杯まっすぐに、楽しそうに応援して、相手を元気づける姿を見ているだけで、とても嬉しかったです!

 そんな主人公のこはね。
 とにかく明るくて前向き、とってもポジティブだったのが印象的でした! 苦手なことに一生懸命に取り組んで、逆境でも負けじと頑張る姿が大好きです! …….まぁ、そのポジティブさを現実逃避に利用することもしばしばですが、そこがまた面白い!

 作中で流れる音楽も良かったです!
 元気もテンポも素晴らしいOP&EDはもちろんのこと、いきものがかり「じょいふる」や hitomi「LOVE 2000」など有名な応援歌(?)をカバーした楽曲が流れるのも嬉しかったです!

OP:神ノ木高校チアリーディング部「ジャンプアップ↑エール!!」

ED:神ノ木高校チアリーディング部「One for All」

 

 

20
作品名:INGRESS The Animation
制作:CRAFTAR

2013年、スイスの原子核研究機構『CERN』で『エキゾチック・マター(XM)』と呼ばれる、人間の精神に干渉する未知の物質を研究する『ナイアンティック計画』が行われていた。
XMの力を受け入れ、人類の進化に利用しようとする『エンライテンド』。
XMを脅威と見なし、コントロールしようとする『レジスタンス』。
そして、2018年──東京、そして世界を舞台に、XMをめぐる新たな戦いが幕をあける。
(公式サイトより)

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 原作は位置情報を用いて現実世界を舞台にした陣取りゲーム「INGRESS」。
 私自身もプレイしていますが、ゲームの内容を見事に映像化&作品化した内容で、とても良かったです!

 ポータルの描写や世界に満ちるXMの表現、「INGRESS」や「Niantic計画」の展開などゲーム本編の要素を見事に活かした内容の構築が非常に上手く、プレイしている者としては嬉しい完成度でした!
 ゲームではお馴染みの「世界が危機に曝されています。今すぐログインを」の声から始まるオープニングや、INGRESSの公式映像を用いたEDなど細部まで世界観を保っているのがナイスです!

 一方で、物語は最後だけ残念でした……。
 序盤の導入や中盤の逃走劇&追跡劇は洋画に匹敵するクオリティの物語とアニメーションで最高だったし、難しい世界観を巧みに解説&解明している点も素晴らしかったと思います!
 魅力的なキャラクターと、彼らの能力を活用した展開、どんどん物語を広げていく過程などは上手かったです!

 がしかし、後半が残念!
 ここまで科学的な説明や合理的な展開を繰り広げてきていたのに、最後の最後で急に概念的で抽象的な展開へ様変わり。「人間を肉体から解放して人類は1つになる」なんて突飛すぎて理解不能!

OP:alt-J「Tessellate」

ED:alt-J「In Cold Blood」

 

 

21
作品名:ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士
制作:AXsiZ

史実に基づいたっもう一つのジャンヌ・ダルクの物語。
アザンクールの戦いでの大敗によって、フランスと彼らの運命は一変。すべてを失いお尋ね者の流れ錬金術師となったモンモランシは、 逃亡先の村で不思議な少女ジャンヌと出会う…。
(公式サイトより)

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 英仏による百年戦争を舞台に、ジャンヌ・ダルクやモンモランシ(ジル・ド・レェ)らが活躍する歴史にファンタジーを混ぜた物語!
 歴史上の貴族や兵士など有名な人物に、魔法や錬金術を上手く混ぜ合わせた内容はと非常によく出来ていたと思います。

 モンモランシが錬金術師だったり、ジャンヌが賢者の石で「救国の聖女」たる力を手に入れてたり、「アーサー王物語」を編纂したトマス・マロリー卿が参戦したり。当時の国家間の宮廷や王室内における複雑な人間関係や家系とかも上手く物語に組み込んでいた点が凄いと思いました!

 加えて、妖精や魔法、錬金術といった要素も絡め、「王子様がお姫様にキスをする」というようなおとぎ話の王道から、果敢に戦へ立ち向かう騎士道物語的な部分まで備えているからなお凄い! さらに、キリスト教や欧州の神話を土台に織り込んでいるし、そのベースは圧倒的です。

 まぁ正直、物語のストーリー自体は微妙と感じました。
 歴史をなぞるように展開される部分は素晴らしいのですが、他のファンタジー作品に比べると派手さや深さが弱いよう。かといって、人間関係のドラマの掘り下げもそこまで深くないので、「引き込まれる物語」という内容ではありませんでした。

 1つには、複雑な宮廷内事情が仇となった気がします。物語に組み込んだ点は私も高く評価します。一方で、登場人物が多いし、勢力構図や敵味方の関係が若干わかりにくくて、その部分の物語はどうしても薄まってしまうのかなぁと。

 しかし、「IF戦記」とも言うような物語、私は大好きなので、とても楽しかったです1

OP:渕上舞「リベラシオン」

ED:rionos「百年のメラム」

 

 

22
作品名:ツルネ
制作:京都アニメーション

鳴宮湊にとって、弦音が全ての<出会い>の始まりとなった……。
果てのない弓の道を歩み始めるのは、若葉のように瑞々しい高校1年生の少年たち。 彼らは弓道を通して一生に一度、かけがえのない経験をし、<仲間>を手に入れていく。
木漏れ日のような、 きらめく青春“弓道”アニメーション、開幕!
(公式サイトより)

PV動画

Twitter感想

各話感想(Twitter)

 

 ※まだ放送中(2018年12月30日)

 京都アニメーション制作ということで、やっぱり丁寧! 弓道の所作1つ1つが本当に細かくて美しいし、風を纏う「弦音」の描写が高らかに軽く綺麗で素晴らしいです!
 そもそも、弓道というものをちゃんと知ったし、描かれる礼儀や用語がとても綺麗に感じました。

 主人公の高校生たちは、他の運動系作品と比べてとても凛としているように感じました。これも京アニの“見せ方”の演出と物語が影響しているのでしょう。そんな丁寧な物語の展開に、主人公の重い心情が絡まって物語は深め。
 個人的には、爽快な弓道の物語を予期していただけに、どちらかというと「弓道」がソフト面に徹していたのが少し残念。

 弓道部の女子が可愛い!
 ぜんぜん物語本編に絡んでこないし、そもそも画面にもなかなか写らないですが、あの雰囲気とか佇まいが綺麗で可愛いです!

OP:ライラック「Naru」

ED:Choucho「オレンジ色」

OST

 

 

23
作品名:バキ
制作:トムス・エンタテインメント

範馬刃牙は地下格闘技の主催者である徳川光成から、世界各地の刑務所にいる凶悪な死刑囚5人が「敗北を知りたい」と言葉を残して刑務所を脱獄、東京へと向かっているという話を聞かされる。
(公式サイトより)

PV動画

各話感想(Twitter)

 脱獄した史上最強の死刑囚達を、日本の地下格闘技選手や武道家が迎え撃つバトル作品。 まさに「肉弾戦」という言葉が相応しい作品!

 筋肉隆々の格闘家や死刑囚たちのバトルを見ていると、「最強の武器は己の肉体」ということをまじまじと見せつけられます。銃も刃物も爆薬も彼らを殺すことは出来ず、ただ磨き抜かれた肉体と、鍛え上げられた格闘術でのみ、「敗北」を与えられる。

 女っ気は一切なく、ただただ殴りあうだけの男臭い暴力格闘アニメでありながら、勝負の行方を見守ってしまいます。

 ただ、物語のほうでは、個人的には残念でした。
 というのも、最強の死刑囚を地面に組み伏せて「あと一撃でトドメ」というところで情けをかけたり、手を抜いたり、気を許したりして、結局負けてしまう展開があまりにも多いからです。

 日本人の美学として、「敵にも情けをかける」という部分はあるでしょうし、礼儀を重んじる武道で卑怯な手段を用いるのは向かないのでしょう。でも、生死が懸かった場面でそんな悠長なことを言ってられるのかなぁ……と。

 あと、2クール目では「恋」が描かれます。
 ヒロインは「最強より最愛」とか言ってますが、そんな訳無いでしょ。そりゃ愛がモチベーションになることはあっても、“最強”に勝るとは思えません。この物語に「愛」要素は不要だと感じました。

OP:Fear, and Loathing in Las Vegas「The Gong of Knockout」

ED:DEVIL NO ID「BEAUTIFUL BEAST」

 

 

24
作品名:となりの吸血鬼さん
制作:Studio五組 × AXsiZ

天野灯は吸血鬼の女の子ソフィーに助けられ、一目でを気に入ってしまう。 灯は半ば強引に同居を始めることになる。
イマドキ吸血鬼さんとの同居コメディ!
(公式サイトより)

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 可愛いですね!
 現代色に染まったオタク的な吸血鬼と、彼女が大好きな人間の少女のお話。

 灯自身から「大好きオーラ」が漏れ出ているお陰か、キャラクターたちを可愛く描く点が見事でした! 可愛い洋服を着せたり、シチュエーションを揃えたりと、視聴者的にも嬉しい“見せ場”が沢山で良かったです!

 一方で、「何の変哲もない日常」を見せつけられている感覚が寂しかったです。
 もっと吸血鬼設定を活かしたような物語展開があったりとか、せっかくの“非日常”な舞台を用意したんだからそれに準ずる劇的な仕掛けを用意しても良いんじゃないかなぁと。
 物語1話1話は面白いし可愛いですが、彼女たちにしかできない日常系を掘り下げてくれると楽しかったと思いました。

ソフィー・トワイライト(CV:富田美憂)、天野灯(CV:篠原侑)、夏木ひなた(CV:Lynn)、エリー(CV:和氣あず未)
OP:「†吸tie Ladies†」
ED:「HAPPY!!ストレンジフレンズ」

 

 

25
作品名:中間管理録トネガワ
制作:マッドハウス

帝愛グループ会長・兵藤和尊の命で、債務者たちによる「死のゲーム」の企画を任された幹部・利根川幸雄!!
会長と黒服の間で苦悩する利根川を描く、悪魔的スピンオフ、アニメ化始動・・・・!!
(公式サイトより)

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 『賭博黙示録カイジ』のスピンオフです。
 『カイジ』はなんとなく内容を知っている程度で読んだことも見たこともないですが、その程度の知識でも十二分に楽しめました!

 やはり印象的なのは「ナレーション」です。
 めちゃくちゃテンションの高いDJみたいなノリでナレーションを入れてきて、しかも「圧倒的」というワードを多用するし、作品全体を見ても「倒置法」が多くて疲れます(笑)

 「ざわざわ」にも声がついていて、しかも花澤香菜さんや芹澤優さんら有名な声優さんだし!

 物語のほうはまずまずという感じ。
 2クール目は『トネガワ』ともう1つのスピンオフ『一日外出録ハンチョウ』の2本立てだったため、1話の内容がとても薄かったです。

 どちらかというと、アンソロジーというか、1話完結の短編をA, Bパートそれぞれやっている感じなので、個人的には少しつまらなかった印象。それでも、『トネガワ』も『ハンチョウ』も良い点というか、庶民的な部分を突いてくるエピソードは面白いですけどね。

 

 

26
作品名:SSSS.GRIDMAN
制作:TRIGGER

高校1年生の響裕太は、ある日目覚めると記憶喪失になっていた。そして裕太は古いパソコンに映る『ハイパーエージェント・グリッドマン』と出会う。 グリッドマンは使命を果たせと語りかけ、裕太はその言葉の意味と記憶を探し始める。
その平穏な日々は、突然現れた怪獣によって容易く踏みつぶされた――。
(公式サイトより)

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 単純に、「怪獣」と「特撮」は苦手。
 そんなわけで、最初は抵抗感を持っていたものの、段々とどんどんと濃くなっていく物語に引き込まれました!

 様々なSF作品や特撮作品などをオマージュした画面の中で、少女を中心に描かれるまさに「セカイ系」の代表になりえるような内容。
 次第に明らかになってく物語と、衝撃せずにはいられない展開や告白には毎回息を呑みました。かなり早い段階から「不穏な空気」が醸し出されていたのもGOOD!

 クローズアップされた人間関係は従来作品を大きく異なる“関係”で面白かったです。
 どこか傀儡人形にも映るキャラクターたちが紡いでいく「仲間」や「友達」といった関係性と、それを大きく超越する関係。主人公ら少年・少女たちがどう解釈し、咀嚼するのかという過程と、導き出した答えの部分が、個人的に大好きでした!

OP:OxT「UNION」

ED:内田真礼「youthful beautiful」

 

 

27
作品名:RELEASE THE SPYCE
制作:Lay-duce

源モモは平和を影から守る正義のスパイ組織「ツキカゲ」にスカウトされ、自分を取り巻く家族や友人を守るため、仲間たちと力をあわせて悪を討つ。
(公式サイトより)

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 「師弟関係」に焦点を当てた物語のエピソードは良かった!
 高校の先輩─後輩以上の関係、しかし恋人とは違う関係。同じ信念を胸に信頼を積み重ねて成長していくキャラクターたちの姿は本当に格好良い!

 師匠にしか話せない事、後輩への強い思い、そして優秀な仲間への劣等感、肩に伸し掛かる責任、空回りする気合、大好きな相手を守りたいと思う気持ち……。
 そういう鮮やかな様々の想いを描けていた点は見事だった。

 一方で、物語自体が置き去りになっている感が否めなかったのが残念。
 師匠と弟子、仲間との関係は描かれるものの、それぞれ別々のエピソード。全体を通した部分が薄いと感じる中、「悪の強敵」を倒すという重い任務がなおざりになっていたような。
 そもそも、細かい部分に焦点を当てすぎて、物語が進まなすぎたりして、「つまらない」と感じたこともしばしば。

 OPの威勢の良さをキャッチーなメロディ感は大好き!

OP:ツキカゲ「スパッと!スパイ&スパイス」

ED:ツキカゲ「Hide & Seek」

 

 

28
作品名:ソラとウミのアイダ
制作:トムス・エンタテインメント

尾道には「尾道宇宙漁業団」が設立され、宇宙漁師が育成された。そして近年、男女雇用機会均等法の強化によって、「漁師にも女性を」という声が高まり、6人の新米宇宙漁師候補生が選ばれた。舞台は尾道、目指すは宇宙。これは宇宙漁師を目指す6人の成長を描いた物語。
(公式サイトより)

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 個人的にはタイトルから期待していた作品だったのですが、ちょっぴり残念。しかし、内容は良かったと思います!

 やっぱり印象的なのは「社会的障壁への体当たり」です。
 男性優位な漁師という現場に放り込まれた少女たちが、前を向いて一生懸命に頑張り、男女格差の制度的な壁・社会からの風当たりを乗り越えていく姿。「女子だから」なんて決して言わせないような、強いヤル気と勇気と信念に満ちていて、格好良かったです!

 チーム6人のそれぞれの「理由」や「立場」を描くのは常套手段ですが、そこに大きなひねりが無いと感じた部分が残念でした。

 明るく元気な主人公を中心にだんだんと“チーム”として成長していく様子は、色々な作品で何度見ても良いものです。しかし一方で、あまりにも「型にはまりすぎた」動機だったのは少し拍子抜けというか。
 個人的には「魚が好き」という直球的な勢いで推し進めるのも、この作品に関してはアリだと思いました。(幸か不幸か、広いの可愛さを売りにしてない(できてない)点は高評価です!)

OP:空町春(CV:高橋花林)、ルビー・安曇(CV:井上ほの花)、櫻舞湖(CV:すずきももこ)「ソラとウミのアイダ」

ED:鈴木このみ「蒼の彼方」

 

 

番外編
作品名:ThunderboltFantasy 東離剣遊紀2
制作:霹靂國際多媒體股份有限公司

「魔剣目録」を携えて、流浪の旅を続ける殤不患。東離の地に落ち延びたことで一時の安息を得たが、その消息が仇敵「禍世螟蝗」に知られたことで、身辺に危険が迫る。
(公式サイトより)

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 アニメでは無いですが、「深夜アニメ枠」での放送だったので、番外で感想を書きました。台湾で有名な人形演劇「布袋劇」です。

 圧倒的ですよ!
 「人形演劇」というジャンルからは想像できないほどに過激で迫力あるバトルが本当に凄いです。様々な演出が本物以上にリアルで、見応え抜群だし、映像の撮り方が見事で疾走感が凄い!
 バトルシーンを盛り上げる、澤野弘之さんの音楽がまた超絶に格好良くてクールだから最高!

 物語は虚淵玄さん。魅力的なキャラクターが大好きだし、交錯を繰り返すストーリーはやっぱり面白いです! ただ、名前が難しいのが難点です(笑)
 しかし、1期のほうが面白かったです…..。1期は全体的なまとまりある冒険譚だったのに対して、2期は増えた登場人物の物語が若干バラバラになってしまった点が個人的に残念でした。

OP:西川貴教「His/Story」

OST

 

 

 

 


 

 

 

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 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

 

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