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【アニメ】彼女と彼女の猫 – Everything Flows –

2016年5月21日
【評価:4.6/5.0】
 
【一言】
これもやっぱり新海流の「距離」の結果かな。
綺麗に、丁寧に話を繋いでた!
 
 
『不完全な世界で交わした 彼女と僕の優しい約束』
彼女と彼女の猫 – Everything Flows –

 

目次

 

 
 

【STORY】

日本を代表するアニメーター新海誠の初作品である短編「彼女と彼女の猫」(1999年) を4話構成の新作としてリブートした「彼女と彼女の猫- Everything Flowers -」に新規カットを加え一本にまとめた完全版。

 
 優しく、弱く、綺麗な”彼女”と黒猫の”僕”の物語。
 
 

 【詳細】

監督:坂本一也
制作:ライデンフィルム
原作:新海誠
OP:硝子の瞳 (歌:花澤香菜)
ED:ソナタ (歌:クラムボン)
上映時間:27分
日本公開:2016年5月21日
新海誠ポータルサイト:
HP:

1999年 新海誠監督ver

 

【感想】


 アニメーション監督の中でも特に大好きな新海誠監督が一番最初に制作した作品のリブート(?)。

 27分前後のアニメーションですが良いです!5分間の新海版を見て少しでも良さを感じたならこれは見るべきです!
 
 新海監督といえばやはり「距離」を丁寧に描く方。今作も監督こそ違えどそこは意識していたよう。
 随分と優しい感じに仕上がっていました。この点については自分の中で賛成反対の2つがあるので後ほど。
 
 しっかりと原作(新海版)を意識した、リスペクトしたつくりになっていたのが良かったし、見ていて嬉しかった!
 
 特にSec.4の後に挿入されたあのシーンが最高に良かった!
 あぁ、猫を飼いたい。
 
 
 
 実はTV放送していたらしいのですが、知らず完全版を劇場上映することから今作のことを知りました。ただ下北沢の映画館でしか上映していない…………と絶望しかけていたら、なんと既にネットレンタルが!即レンタルです(笑)
 
 この作品を見るに当たって、まずYouTubeで公開されている新海版を見ました。で、今作を見て…………もう一度新海版を見ました。
 
 
 
 

 新海作品で書くべきは『距離』でしょう。心の距離、時間的距離、物理的距離………。これが中心にあるテーマだと思います。
 
 で、新海版「彼女と彼女の猫」も、今作「彼女と彼女の猫 EF」も例外ではないでしょう。ただそれはここで書くべきではないでしょうから、自分で見て感じてください。
 新海版、EFともに軸に据えている部分が変わらないが凄いなぁと。

 
 
 

 随分と優しい感じに仕上がっていたのが良かったし、悪かったです。
 
 良かった点としては「見やすい」と「気持ちいい」の2点ですね。明るめで万人向けというか、物語として楽しめるというか。また気持ちが落ち込むということもないですから後味が良いですよね。
 
 一方で、悪い部分しては「心がギュッと締る感じ」、「爽やかな後味の悪さ」といった自分が新海監督作品に感じている”良さ”が消えてしまっている気がしたのが残念でした。新海版では5分ながらもしっかりと描いていたと感じたのでさらに残念です。

 
 
 

 ……と上で軽く批判したものの、しっかりと新海版を意識したつくりだったのはもちろん好評価!
 特に猫や彼女のセリフ。新海版で聴いた、読んだセリフをしっかりと使っていたのが良かったです。「あ、このセリフは!」っていう驚きと喜びがありますからね。

 
 
 

 で、何が1番良かったかって、『Sec.4の後に挿入されたシーン』ですよ!マジで、これは素晴らしい!!!
 Sec.4が終わって、「あれ?これって…」となり、「え、マジで!?」と驚き、「おぉ〜!素晴らしい!」と感激しました。

 
 
【関連リンク】
予告
1999年新海版「彼女と彼女の猫」

youtu.be

 
新海誠サイト「Other Voices」

Other voices-遠い声- » 「彼女と彼女の猫」

新海版「かのねこ」情報サイト

Other voices -遠い声-

 
 

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