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【2019年映画ベスト】作品&アニメ主題歌ランキング!:物語とアニメが傑作揃いの感動衝撃最高の劇場鑑賞48作品!

 

明けましておめでとうございます!
旧年中は大変お世話になりました!
2020年もどうぞよろしくお願いいたします!

さて、2019年も色々な作品や物語を観ました!
今回は、その中でも「劇場鑑賞の映画」のまとめです。

全部で48作品を観ました!
1年間の振り返りとランキング等で、簡単にまとめたいと思います!

2019年劇場鑑賞映画48作品

2019年劇場鑑賞映画48作品

 

【目次】

 

 

 

 

劇場鑑賞映画の概要

 

 まずはこの1年で劇場鑑賞した映画をランキングで簡単にまとめてみました!

 2019年は本当に傑作揃いで、ランキング上では下位に見えても、6割が4.0以上という高評価なので、本当に凄い1年だったと思います!

 

映画ランキング・ポスター一覧編

 2019年に鑑賞した映画のポスターです!
 以下で示すランキング順に並べています!

 

 

 

 

映画ランキング・タイトル一覧編

 各映画「5点満点」で点数をつけています。
 まぁ、正直、この辺は鑑賞後の気分に近いものもありますが、そのポイントで並べています。(同点作品は基本的にはアルファベット順です。)

水色が「実写作品」で、
 ピンク色が「アニメ作品」です。

 今年は本当に傑作が多くて、得点もインフレ気味です(笑)
 基本的には「4.0点」以上は必見の最高に面白い作品で、「3.0点」台で難あれど面白い作品、「2.0点」になると失敗した感が、「1.0点」では泣きたくなるレベルですね。

順位 点数 作品名
1 5.0 Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅱ. lost butterfly
2 5.0 HELLO WORLD
3 5.0 ジョーカー
4 4.8 ロケットマン
5 4.8 アベンジャーズ/エンドゲーム
6 4.8 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝
─永遠と自動手記人形─
7 4.7 PSYCHO-PASS Sinners of the System
|Case.3 恩讐の彼方に__
8 4.7 海獣の子供
9 4.7 空の青さを知る人よ
10 4.7 天気の子
11 4.6 劇場版 幼女戦記
12 4.6 スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム
13 4.6 バイス
14 4.5 スパイダーマン: スパイダーバース
15 4.5 プロメア
16 4.5 ジョン・ウィック パラベラム
17 4.5 T-34 レジェンド・オブ・ウォー
18 4.5 グリーンブック
19 4.5 運び屋
20 4.4 劇場中編 甲鉄城のカバネリ 海門決戦
21 4.4 蜘蛛の巣を払う女
22 4.4 PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System
| Case.1 罪と罰
23 4.4 シャザム!
24 4.4 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
25 4.4 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
26 4.3 キャプテン・マーベル
27 4.3 映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説
28 4.3 バースデー・ワンダーランド
29 4.2 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
30 3.9 PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System
| Case.2 First Guardian
31 3.9 HUMAN LOST 人間失格
32 3.7 ラブライブ!サンシャイン!!
The School Idol Movie Over the Rainbow
33 3.7 フラグタイム
34 3.6 冴えない彼女の育てかた Fine
35 3.5 劇場版 響け!ユーフォニアム
~誓いのフィナーレ~
36 3.4 きみと、波にのれたら
37 3.3 ワイルド・スピード:スーパーコンボ
38 3.2 メリーポピンズ リターンズ
39 3.1 マイル22
40 2.9 映画ドラえもん のび太の月面探査記
41 2.7 クロール ─凶暴領域─
42 2.6 クリード 炎の宿敵
43 2.6 X-MEN:ダークフェニックス
44 2.4 新聞記者
45 2.3 アクアマン
46 2.3 アド・アストラ
47 2.2 ぼくらの7日間戦争
48 1.3 二ノ国

 

 

 

 

 

2019年映画まとめ感想

 

 2019年もたくさん映画が公開されました!
 私は全部で48作品を劇場鑑賞しました。どれも本当に面白くて素晴らしい作品ばかりで、5点満点の評価がインフレを起こすまでに(笑)

 DVDレンタルは配信で鑑賞した作品もありますが、ここでは「劇場で鑑賞した作品」に絞ってランキング感想を書いています。

2019年に購入した劇場パンフ(多分これで全部)

2019年に購入した劇場パンフ(多分これで全部)

 さて、2019年の映画。
 やっぱり第一印象は「アニメーションが多い」という点。私が鑑賞した中でも、全48作品中で25作がアニメ。

 半分以上がアニメな理由は、単純に私がアニメ好きという点もあるし、劇場公開されるアニメ作品が増えた、という理由もあると思います。
 週間興行収入ランキングとかでもアニメ作品が上位にランクインすることが多く見かけられましたしね。

 アニメが多いのは嬉しいことなので、2020年も本当に楽しみにしています!

2019年に劇場鑑賞したアニメ映画のチラシ!(一部)

2019年に劇場鑑賞したアニメ映画のチラシ!(一部)

 そして、アニメ映画は傑作が多かったです。
 中でも『HELLO WORLD』と『海獣の子供』と『空の青さを知る人よ』の3作品は、ぜひ一度は観ておくべき名作です!

 詳しい感想は以下で沢山書いていますが、『HW』はSFと日常の新しいカタチを、『海獣』は美しすぎる映像美を、『空の青さ』は郷土愛と青春の葛藤を、それぞれ楽しんでいただけたらと思います!

映画『海獣の子供』

映画『海獣の子供』

 「映画は世相を映す」と言いますが、2019年に公開された映画は、本当に現代社会を見事に描き出していて、様々な共通点がありました。

 ネットで言われたのは、『天気の子』『ジョーカー』。ともに社会的に弱者の立場である主人公が、「拳銃」という武器を拾ったことで社会を変えてしまう、という点が指摘されていました。これは『PSYCHO-PASS Case.3』でも当てはまると私は思います。

 世界情勢の先行きが見えない中、明日の生活もままならないという日常に迫った危機が訪れている中で、こうした「ダークヒーロー」と称すべきキャラクターが人々の心を奪っていく姿をリアルタイムで見れた気がします。

映画『ジョーカー』

映画『ジョーカー』

 アメコミ映画もさすが凄い!

 『アベンジャーズEG』と『ジョーカー』という真反対の映画。かたや”正義のヒーロー”のマーベル映画のひとつの区切り。他方でDCコミックスの”ダークヒーロー”が産み落とされた2019年。

 アメコミ映画の多き近年の中でも、特に面白い年でした!

『アベンジャーズ』パンフレット

『アベンジャーズ』パンフレット

 あと、音楽が凄かった!
 まぁこの点は、後々の「音楽部門」のところで感想を書くことにしましょう。

 それから、「2019年の全世界興行収入の上位10作品のうち7作品がディズニー」という驚きのニュースもありました。私自身はあまりディズニーは好きではないですが、それでも『アベンジャーズ』や『スター・ウォーズ』も買収されてしまいましたからね……。

Aimer/RADWIMPS/milet/澤野弘之

 最後に、アニメの話題に戻りましょう。
 長いので、お尻に回しました。

 2019年に劇場鑑賞した25本のアニメの中でも、オリジナル映画や原作の初アニメ化作品は11作品。『天気の子』とか『ぼくらの7日間戦争』とかです。できるだけ見れる範囲の映画館で上映していたオリジナル作品はできるだけ観るようにしています。

 他方、残り14作品はシリーズ物やTVアニメの劇場版、OVA。『ラブライブ!』『Fate/stay night』など枚挙にいとまがありません。そしてこのジャンルは観た作品以外でも『銀河英雄伝説』『リゼロ』『ガルパン』などキリが無いほど公開されるし、第◯章と複数構成が多いので金銭的にも、観る作品を絞る必要があるのは仕方ないです…..。

 でも、アニメ映画が多いのは嬉しいことなので、2020年も楽しみです!
 『Fate/sn HF』の完結編に『シン・エヴァンゲリオン』『SHIROBAKO』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『鬼滅の刃』の最新作、『FGO』の劇場版、全6章の『プリンセス・プリンシパル』『PSYCHO-PASS』の続編やおジャ魔女どれみの新作『魔女見習いをさがして』。オリジナル作品『サイダーのように言葉が湧き上がる』、上橋菜穂子の『鹿の王』、田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち』、咲坂伊緒の『思い、思われ、ふり、ふられ』など名作のアニメ化。 他にも『僕はロボットごしの君に恋をする』『ビブリア古書堂の事件手帖』等々の名作が目白押しです!

 

 

 

 

 

部門別ランキング&感想

 

 2018年の感想まとめでは、「作品部門」の他に「キャラクター部門」や「演技部門」とかも記載していたのですが、2019年はちょっと時間がなくて……。

 なので、「作品部門」と「主題歌部門」を書くことにします! ぜひ、読んでくださったら嬉しいです!(読まなくても、ぜひ見て!)

 

 

 

作品部門 TPO10

 

作品部門のTOP10です。
上位10作品は、自信を持って「観たほうが良いよ!」と勧められる傑作ぞろいです。続編やシリーズ作はやはり積み重ねてきた物語の重さが違うので、圧倒的ですね。でも、『ジョーカー』や『HELLO WORLD』などは初見でも全然大丈夫なので、ぜひご覧ください!

 ここに掲載しているのは、基本的には書く映画感想記事の冒頭部分で記載しているまとめ的な部分を持っていています。なので、脈絡がなかったりしたらスイマセン。

 キービジュアル下の破線で囲われている部分は、今回新しく追加した一言コメントです! この辺りでランキングの理由を書いています!

 

 


Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅱ. lost butterfly

堂々の第1位は『Fate/sn HF』の劇場版第2章です。作品全体に漂う妖艶で禍々しい「雰囲気」が映像と音楽で本当に見事に表現されていて、後にも先にも観ることの無い傑作だと思います。最終章である第3章への期待が高まるばかりです!

 

 『Fate/sn [HF]』の劇場版第2章目。
 待ちに待った本作、素晴らしかったです!

 間桐桜。
 士郎と桜の物語に徹底的にフォーカスされた中で語られる彼女の物語が鳥肌が立つほど美しかったです。
 重く苦しく暗く黒い世界の中で、彼女の表面が段々と解かれ、剥ぎ取られるように映し出されて、隠してきた“心”が曝け出される物語を観ているだけで、息が止まりそうでした。
 それは、“暗い影”も“明るい光”も。

 桜、士郎、凛、イリヤ……。
 描く“全て”が本当に美しかったです。
 物語、然り。
 仕草と表情、然り。
 目線の動き、口元の微動、瞳の揺らぎ。
 声の演技、然り。
 特に桜の掠れそうなほど淡く、しかし力強い意志が籠もる声が素晴らしい。

 圧巻の映像は、何よりも凄い。
 冬木市街地の描写は夜も昼も繊細で、遠景が綺麗。人物の豊かで細かな動きが描き出す心情もまた、映像の力。
 線と色と咆哮が乱れ交じるバトルシーンは、その迫力と激しさに揺さぶられたし、超人的なサーヴァントの動きを描く作画が異常。

 雰囲気と空気感の演出が秀逸。
 物語に重なるように変わる気象の美しさと、それを描き出す映像によって表情と空気を一変させる演出は文学的
 舐めるように切り替わる場面に、スローモーションで映す戦闘、人物の配置や構図など、何もかもが本当に丁寧で秀逸。

 音楽もまた、最高傑作!
 梶浦由記さんによる劇伴は、妖艶さと激しさを包み込んだような重厚感ある音楽が作品を彩ります。
 そして、梶浦さん作曲の主題歌「I beg you」。Aimerさんの豊かな声で奏でられる歌詞に込められた“物語”がエンドロールで流れる感動。

オリジナルサウンドトラック紹介映像

監督:須藤友徳
制作:ufotable
原作:奈須きのこ / TYPE-MOON
主題歌:Aimer「I beg you」
キャスト:下屋則子,杉山紀彰 and more.
上映時間:117分
日本公開:2019年1月12日
配給:アニプレックス
公式サイト

予告動画

 

 


HELLO WORLD

何かしら《物語》を愛する人は絶対に観るべき作品です。SFの基礎と進化を取り入れ、王道ラブコメで綴る映画は日本のアニメとしても、SF作品としても傑作です。「ラスト1秒でひっくり返る」に、まさにしてやられました! それに意図せずとも「京アニ放火事件」への追悼になっている点が印象深いです。

 

 超楽しみにしていた『HELLO WORLD』
 制作陣も音楽陣も驚くほど豪華なメンバーで、期待は「どこまで面白いものを見せてくれるか」と高まるばかりでした!
 そして実際に観て……最高でした!
 文句なしに面白かったです!
 ────感想って一体何から書けば良いのやら(笑)

 「この世界はデータである」
 予告動画の時点でこう宣言されていた本作。
 だからこそ、一体どんな《物語》が《展開》されるのかと楽しみでした。
 作品は期待も予想も遥かに上回る最高の青春SFテクノロジー&アクションを矢継ぎ早に展開していき、興奮が抑えられぬままのエンディングへ。
 「これは面白い」とそう確実に答えられる作品です!

 SF作品の傑作にして進化系にして新境地!
 「これこそセカイ系だ」と提示する!
 《SF》は《現実》があってこそ。
 京都の街丸々再現したデジタルな世界を見事な映像表現で描き出し、一方でアナログなテイストを残して違和感を完全に排除する、素晴らしい内容。
 まるで、まったく新しい『インセプション』を観ているかのよう!

 「SF」と「日常」のコントラストが見事!
 ”ラノベ”に似た可愛い女の子との学校生活を端折ることなく描くことで観客の心に親しみや喜びを与え、一方で本格的な”SF”をガッツリと埋め込んだ本作。
 「萌え」に近いアニメ的な面白さと、「知的興奮」のようなSF独特の感動が同時に襲い来る、かつて体験したことのない傑作に仕上がっています!

 作品を創り上げる制作陣&音楽陣がヤバい
 名を連ねる豪華さにふさわしい、最高の作品です!
 野崎まどの異質な日常を描く脚本と、それを映像化してしまう伊藤智彦監督の手腕。作品を盛り上げるのは豪華なミュージシャンらによる3曲の主題歌と劇伴曲。
 どこをとっても恐ろしい凄さで最高でした!

2027Soundトレーラー

 映像が本当に凄かった!
 「デジタル世界をどう表現するか?」
 数多のSF作品で挑戦してきたところであろうけど、本作は日本のアニメらしい、アニメならではの演出が随所に光っていて、幾度となく感嘆の声を上げそうになりました!

 プロデューサー・武井克弘さんのツイートが大好き!

監督:伊藤智彦
脚本:野崎まど
制作:グラフィニカ
音楽:2027Sound
キャスト:北村匠海, 松坂桃李, 浜辺美波 and more.
上映時間:98分
日本公開:2019年9月20日
配給: 東映
公式サイト

予告動画

 

 


ジョーカー

日本でも世界でも大いに話題になった作品。どこか『ダークナイト』に似た雰囲気も漂う、大人なアメコミ映画です。観客の《殺人衝動》を煽り、正義のボーダーを曖昧にするような物語構成と演出が本当に見事だと思います!

 

 「ジョーカー」という存在
 《悪》の象徴であり、カリスマ的なヴィランである彼がゴッサムシティで誕生する”瞬間”。衝撃的であり、まさに劇的であり、興奮と鳥肌が走り抜けました。
 彼は《悪》であり、人々の《ヒーロー》でもある。
 暴動と混乱の中で立ち上がる彼の姿を見た時の鮮烈な高揚感と殺人衝動は忘れられない。

 狂気の笑い声
 ホアキン・フェニックスの”怪演”には翻弄されるような恐ろしさと、絶対的な魂が宿っていました。
 新しい、ヴィランとしての「ジョーカー」を見事に演じていたし、あの笑い声が耳から離れない、そんな名演でした!

 人間ドラマにして、社会派映画
 一人の貧しい道化師が、「ジョーカー」になるまでを描いた本作は、アメコミ作品の前日譚でありながら、社会への完璧なアンチテーゼでした。
 「狂っているのは俺か?世間か?」
 彼はこの社会が生み出した怪物にして道化師。軋轢と分断が蔓延る現代世界を前に、彼の言葉が胸に突き刺さります。

 アメコミの「ジョーカー」としても完璧。
 白い肌、緑の髪、紫系のスーツ、真っ赤な口。
 出生不明のヴィランの誕生物語として、『バットマン』の物語として、素晴らしい解釈でした。ゴッサムシティの根幹をたった120分のこの作品が全て描き出しました。
 見事としか言いようがない、拍手ものの作品でした!

 音楽が異様に耳に残りました。
 不幸で不運なアーサーと、不条理な社会を映す映像に合わせて、不安感を煽りまくる不自然な音楽が本当に凄かったです……。

監督:トッド・フィリップス
脚本:トッド・フィリップス
制作:ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
キャスト:ホアキン・フェニックス, ロバート・デ・ニーロ and more.
上映時間:122分
日本公開:2019年10月04日
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト

予告動画

 

 


アベンジャーズ/エンドゲーム

もはや「伝説」ですね。あの『アベンジャーズ』の完結作とも言える作品で、それに相応しい興奮とファンへの還元が凄まじくて、熱がこもり熱くなってしまう熱狂的な映画でした! 今や『スター・ウォーズ』に並ぶシリーズの完結を目撃できた感激に感謝です!

 

 『アベンジャーズ』の完結編。
 感想は一言「凄かった」としか言えない!
 本当に凄かったし、素晴らしかった!

 足掛け11年の壮大なシリーズが「MCU」。
 これは、全世界の観客の人生に深く濃く刻まれているし、作品に登場するキャラクターにとっては人生そのもの、映画史という大きな“人生”の中でも、歴史的な作品だと強く思いました。

 11年掛けて観て応援してきたファン。
 その中に刻まれた様々な感情が蘇るし、あらゆる期待を決して裏切らない、総決算のような作品に仕上がっていました!

 全21作で描かれたキャラクターの人生を紡ぐ22作目。
 仲間と友情・恋人や家族・敵と味方・部下と上司……etc.
 どんな映画よりも強く深い絆で繋がれてきたキャラクター達の顔を、こうして観ることができる喜びは本当に大きいものです!

 そして、映画史に残る傑作シリーズ。
 シリーズ興行収入が余裕で世界1位を誇るMCUの『アベンジャーズ』完結作として、見事としか言いようのない素晴らしい作品でした!
 『アベンジャーズ』シリーズでは毎回感想に書いていますが、何人ものヒーローが登場する作品において、その個々人のヒーローを描くのが本当に上手いです!
 誰か1人を優遇するわけでもなく、しっかり全員の活躍を描き出しているのが最高に嬉しいです!

 やっぱり、印象的なのは「バトル」。
 ヒーローの特徴は個々人それぞれが特別な”パワー”を宿しているからで、その能力を観客に見せる映像やカメラワークが秀逸なのは他MARVEL映画でもそうですが、今回ももちろん最高!
 各々の能力を最大限に活かして敵と戦う様子は圧巻だし、彼らの戦い方を殺さず描写するというのが本当に凄いです!

 バトル以外でももちろん!
 これまでの作品で描かれてきたキャラがあって、そのキャラを象徴するような台詞や音楽にしたりと、人物像の描写という面でも非常に秀逸です!
 ヒーローを英雄としても人間としても、個々のキャラクターをしっかりと描き出すのが『アベンジャーズ』シリーズの魅力なのだと再確認しました!

 要は、「皆んな活躍するから最高だよ!」ということを言いたかったのです!

監督: アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
原作:MARVEL
脚本: メグ・レフォーヴ 他
制作:マーベル・スタジオ
音楽:アラン・シルヴェストリ
キャスト: ロバート・ダウニー・Jr, クリス・エヴァンス and more.
上映時間:181分
日本公開:2019年4月26日
配給: ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公式サイト

予告動画

 

 


ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ─永遠と自動手記人形─

TVアニメ放送時から、「物語」も「映像」もともに美しく素晴らしい作品であった『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。劇場公開された本作は、登場人物の心情が丁寧に描き出された繊細な作品で、幾度も涙しました。90分という尺のお陰で、TVアニメ30分では描ききれない部分まで語られていたのが余計に涙を誘いました。

 

 ずっと楽しみにしていた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。
 ヴァイオレットの物語を、京アニの新作をずっと心待ちにしていて、映画館で観られたことが本当に嬉しいし、感謝と感激の気持ちで一杯です。
 TVシリーズや原作を知っていれば十二分に楽しめますが、本作が初見でも十分に楽しめます。ぜひ、劇場へ足を運んで、この作品を見ていただきたいです。

 何もかもに感動しました。
 その中でもやっぱり、「物語」が素晴らしかった!
 相手を想う、気持ちを言葉にする、手紙を書く、相手に届ける。
 ここまで紡がれてきたヴァイオレットの物語と、依頼主の少女と身寄りなき少女の物語。「永遠」と冠された彼女たちの人生のエピソードは、長い年月のほんの一瞬の出来事でありながら、いつまでも心に残り、きっと宝石のように輝きを放っています。

 そんな彼女たちの物語を描き出す映像。
 もはや詩的とも評せる丁寧な演出に涙が零れました。
 話す、書く、見つめる、「手を握る」。
ほんの些細な動作の描写がどこまでも繊細で、言葉以上に登場人物の心境を優しく間接的に伝える、あのアニメーションが底なしに愛おしいし大好きです。

 何よりも、誰よりも愛おしき、彼女。
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
 あの気品のあるメインテーマが、タイプライターを打つ音が聞こえてくるだけで、胸の奥底から湧き上がる懐かしさがたまらなかったです。

 そして、主人公の2人の少女の物語。
 貴族の娘・イザベラが与えたもの、与えられたもの。
 身寄りなき少女・テイラーが探したもの、見つけたもの。
 他人の人生なのに、こんなにも感情移入ができるのは、「手紙」が「言葉」で伝えるからなのかもしれないと、そう思いました。

監督:藤田春香
原作:暁佳奈
脚本:吉田玲子
制作:京都アニメーション
音楽: Evan Call
キャスト:石川由依, 浪川大輔 and more.
上映時間:90分
日本公開:2019年9月6日
配給:松竹
公式サイト

予告動画

 

 


ロケットマン

エルトン・ジョンに詳しくない私でも十二分に楽しむことが出来た作品でした。彼の満身創痍で音楽に挑む姿勢が、彼自身の楽曲によってミュージカルに仕立て上げられていて、楽しかったし、《音楽》のあるべき姿を観たように感じる素晴らしい音楽映画でした!

 

 エルトン・ジョンの伝記映画です!
 エルトン本人が製作総指揮を手掛け、監督は『ボヘミアン・ラプソディ』のD.レフッチャーが、本人役は『キングスマン』のT.エガートンが演じます!
 試写会に当選したので鑑賞しました!
 洋楽に疎いので詳しくないですが、聞き知っている名曲が最高だし、想像以上に壮絶な人生に驚きました。

 音楽映画として最高でした!
 「Your Song」や「Rocketman」など彼の名曲が劇中に22曲も登場するというだけで最高なのに、その解釈と挿入方法が秀逸で感激しました!
 見事なミュージカル!
 過激ながら優しく、ノリに乗った最高のエルトンの曲をはめ込んだミュージカル・エンタメとして超一級品!
本編映像|ドジャー・スタジアムで「ロケット・マン」を熱唱!

 タロン・エガートンが上手すぎる!
 容姿は激似! エルトン本人も認める歌声には感動モノだし、複雑な心境や立場を役にした演技は素晴らしかったです!
 『キングスマン:ゴールデン・サークル』、『シング』を経ての本作。彼とエルトンの絆は本物です!
Taron Egerton – Rocket Man (Official Video)

 エルトン・ジョンの半生。
 あんなに派手な衣装を着ていて、その人生は必ずしも平坦ではないと覚悟していましたが、想像以上に過激で悲劇的な道を歩んできたことに衝撃を受けました。
 これを自分自身で作るというのも、相当な覚悟と勇気が必要だったのではないでしょうか?

 彼の音楽制作舞台裏を初めて知りました。
 それは同時に、彼の人生そのものでもありました。
 「愛されたい」とばかりに切実に願った少年が、全世界の頂点に立つまで、そこにあった葛藤や依存症との戦い、癇癪を起こす性格、そして良い意味でも悪い意味でも、様々な人との出会い。
 ウキウキと音楽にだけ浸っている余裕が無いほど濃密で残酷な人生にショックだったし、でも報われたような最後に感動しました!

 映画の演出がこれまた最高に綺麗で格好良かったです!
 「ミュージカル調」という印象が1番しっくりきますが、伝記映画でありながら、エルトンの派手な生き様を描き出すにピッタリのファンタジーチックな描写がとても美しかったし、興奮したし、感動しました!

監督: デクスター・フレッチャー
脚本: リー・ホール
制作:パラマウント映画
キャスト:タロン・エガートン, ジェイミー・ベル and more.
上映時間:121分
日本公開:2019年8月23日
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト

予告動画

 

 


海獣の子供

息を呑むほどに美しいアニメーションに引き込まれていきました。「凄いものを観た」というとてつもない満足感が頭を支配します。視界いっぱいに広がるスクリーンの景色は、超絶技巧とした言いようのない美麗で丁寧な生き物の《命》と《海》に満ちていて、誰もに1度は観ていただきたい作品です!

 

 STUDIO 4℃のアニメ作品!
 原作は「文化庁メディア芸術祭」で受賞した漫画、音楽は宮崎駿作品を手掛ける久石譲という豪華なアニメーション映画です!
 面白かったけど難しかったです!
 なんだか、ただただ観ていることしか出来なかったような感覚です。

 海と生き物の描写に圧倒されました!
 どこまでも青く澄んだ海の中、そこで生きる生き物たちの躍動感溢れる描写はとにかく生き生きとした色に満ちていて、素晴らしかったです!
 錆が醸す出す港町の風景と、海中の光景が対照的で本当に印象的でした!

 映画を観た感想は、「凄いモノを観たな」だけ。
 小さな少女の目を通して見るのは、芸術と科学が融合した、哲学と思想が混ざったような、あまりにも壮大な物語とその内容。
 「生命の誕生と神秘」を言葉と音と映像で唄う。
 命の連鎖と円環、そしてガイア理論的な“生命”描写と宇宙をも貫く神秘の《祭》。
 眼の前のスクリーンに映し出されるのは、圧倒的な描写で描かれる「生命の息吹」を誕生から躍動まで。語りかける言葉よりも、伝えるアニメーションが本当に凄い!

 物語はシンプルな構図と濃い中身。
 生活することが不器用な少女が、「海に育てられた少年」とであう“ひと夏”の思い出を描き出す。
 夏の日差しと少女の感情が重なるような、うだるような暑さ。そこに投げ込まれた少年の純粋さと海の涼しさは、観ていてとっても気持ちよかったです!
 「生命」というあまりにも抽象的なものを前に、現実に根ざしたような港町で繰り広げられるファンタジーがとっても良かったです!

 主人公・琉花。
 彼女を演じたのは、芦田愛菜。
 正直、驚きました。  あんなにも「声の演技の幅」があるなんて知らなかったし、その演技はあまりにも違和感ないどころか上手くて感心を通り越し、感動に至りそうでした。

 この作品、どうなのでしょう?
 「凄い」というのは、感覚?神経で自然と分かります。
 でも、観ているときは「映像」と「音楽」に溺れるような感覚でした。
 久石譲さんの無意識下に語りかける雄大な音楽と、STUDIO 4℃の繊細で高品質の映像。
 それを楽しんで、あとは流れ込む《生命のダンス》に身を委ねればいいのかな~と。理解不能でも感覚で観る、『2001年宇宙の旅』のような感じです!

監督:渡辺歩
原作:五十嵐大介
制作:STUDIO 4℃
音楽:久石譲
主題歌:米津玄師「海の幽霊」
キャスト:芦田愛菜, 石橋陽彩 and more.
上映時間:111分
日本公開:2019年6月7日
配給:東宝映像事業部
公式サイト

予告動画

 

 


PSYCHO-PASS Sinners of the System|Case.3 恩讐の彼方に__

『PSYCHO-PASS』の劇場版。正義と悪を対立させながら社会の有り様を描き出す脚本が特徴的な作品ですが、第3章目では「平和の形」という大きなテーマを小さな箱庭で上手く問いかけていました。初見でもほぼ大丈夫。舞台は巨大管理システムで監視体制が敷かれ犯罪ゼロを実現した近未来の世界です。

 

 PPSS3部作もいよいよラスト!
 昨年の3月の「ノイタミナ発表会」での告知で大興奮し、今年の1月からの3ヶ月は毎月新作公開と楽しみで仕方なかったです! 前2作は60分だった上映時間がCase.3は68分に!
 そして、期待を遥かに上回る素晴らしい物語に仕上がっており、これまでの『サイコパス』未視聴者でも没入出来る物語であり、素晴らしい傑作でした!

 まず何よりも最初に目を奪われたのは、「美しさ」でした。
 シビュラが管理運営する日本の灰色で無機質な世界ではなく、アジア山岳地帯を舞台にした本作では、自然やタルチョの美しさ、そしてそこで生きる人間たちの姿もまた、とても美しく感じました。

 「狡噛慎也」という人間そのものを描き出す物語でした。
 TVシリーズで復讐を果たし、劇場版でも主役であり続けた彼が、彼自身の口で「復讐」や「殺人」、「過去」や「社会」に対する価値観と考えを語る物語。
 その部分が描かれたのが嬉しかった半面、いち視聴者としては”踏み込んでほしくない領域”だったとも感じました。

 社会を貫く『PSYCHO-PASS』の物語。
 アジアの奥地、「チベット=ヒマラヤ同盟王国」が舞台の『Case.3』でもその点は変わりません。
 本作が問いかけるのは、「平和の形」。
 「日本以外は紛争地帯」という過酷な世界観の中で展開される物語が問いかける「平和の形」は、その”真実”を考える切っ掛けになるのではないでしょうか。

 新しい登場人物、テンジン
 他のアニメの日本人ヒロインに負けないほど魅力的な彼女が本当に可愛かったです!
 そんな彼女もまた、過酷な世界を生きる一人の人間であって、物語を回す登場人物の一人。真っ直ぐな彼女の瞳が見つめる先に何が見えるのか───彼女が大好きになりました!

監督:塩谷直義
制作:production I.G
脚本:深見真
主題歌:凛として時雨/EGOIST
キャスト:関智一, 諸星すみれ and more.
上映時間:68分
日本公開:2019年3月8日
配給:東宝映像事業部
公式サイト

予告動画

 

 


空の青さを知る人よ

『あの花』や『ここさけ』を手掛けた「超平和バスターズ」の最新作にして、秩父三部作の最後の1作。とても気持ちのいい映画で、他2作と比べても見やすいです。それでも青春のモヤモヤや大人の世界を岡田麿里さんらしい調子で描写していて、さすがです。あいみょんの主題歌も良かったです!

 

 とっても清々しかった!
 映画を観た第一印象はこの気持ちよさ!
 まさに、秋晴れの少し霞がかった青い空の下を歩きたくなるような、赤く色づく木々の間を歩きたくなるような、そんな作品でした!
 丁寧に描き出された舞台である秩父の町並みと自然が、そんな気分をより引き立てていたのだと思います!

 「伝えたい」
 この映画を観て、登場人物たちの精一杯の生き様と言動を観て感じたのがこの言葉でした。
 気持ちを伝える
 丁寧に描写される心の中と、少し乱暴に描かれる彼ら彼女らの姿が、とても上手くマッチして、不器用な姿に共鳴するような感覚を覚えました。
 そこには、「言葉」と「台詞」の飾らない素直さのようなものがあったからだと思います!

 どこまでも。
 真っ直ぐで、真っ青な主人公
 田舎が嫌で東京に行きたくて、何でもかんでもに反発したい思春期で、気になる人に心が揺れる青春真っ只中の彼女
 彼女の姿には、昔の自分自身を重ねるし、今の自分自身も重ねたくなります。多分、彼女は私たちの分身なのです。
 そして、主演の2人、吉沢亮と吉岡里帆がめっちゃ上手かった!

 これは、「田舎」への最高の肯定
 埼玉県の「秩父」を舞台にした三部作と位置づけられた本作は、「人の物語」でもあると同時に「街の物語」でもあって。「超平和バスターズ」の答えなのかもしれないと、とても嬉しくなる物語でした!

 あの映像と音楽は、さすが!
 シーンの”どこ”を切り取って、登場人物の”なに”にクローズアップをするのか。感受性豊かな年頃の少女と、他人との距離を考える年齢の女性とをいかに描き出すか、本当に見事な映像構成でした。
 それに、聴覚から心を揺さぶる音楽素晴らしかったし、あいみょんの歌う主題歌がまた最高に良かったです!!!

あいみょん –空の青さを知る人よ【movie ver.】

 軽めの物語で、”あなた”に問う。
 そんな印象を受けた作品だったです。
 『ここさけ』や『さよ朝』のノリで「重たい作品」を覚悟していたのですが、意外とラフな作品でした。
 多分、登場人物の人生にフォーカスを最大限絞るのではなく、主人公を通した観客に主眼を置いているんじゃないか、そんな気がしました。
 このTVCMが好き!

映画『空の青さを知る人よ』TVCM

 

監督:長井龍雪
原作:超平和バスターズ
脚本:岡田麿里
キャラデザ/総作監:田中将賀
制作:CloverWorks
音楽:横山克
キャスト:吉沢亮, 吉岡里帆, 若山詩音 and more.
主題歌:あいみょん「空の青さを知る人よ」
上映時間:110分
日本公開:2019年10月10日
配給:
公式サイト

予告動画

 

 

10
天気の子

嫌いな部分も少なく無かったですが、それでも面白かったし、アニメ作品やSF史において欠かすことのできない2019年を代表する作品だと思います。圧倒的な美麗さを誇る背景美術の凄さは折り紙付き。セカイ系作品の中でも群を抜いて詩的な作品です。

 

 新海監督の最新作『天気の子』鑑賞!
 とっても大好きな監督で、楽しみにしていた本作は、やっぱりどの作品よりも鮮やかだし、綺麗で面白くて、良い作品でした!
 新海監督の作品は、観終わってあとに世界や日常風景が輝いて見えるから好きです!

 本当に、映像もアニメーションも綺麗!
 「東京」が1番輝く光景を的確に切り取っていて、風景写真を一枚一枚見ているかのような美しさがスクリーンに広がります!
 雨が降り、雫な流れる。
 天気も自然も人間も、動きが丁寧で滑らかなアニメーションには感動しました!

 物語は、正直、どの作品よりも嫌い。
 でも、振り返ると「良かったなぁ~」と!
 物語が展開する「過程」とその「中身」は、これまでの《距離》を描いた作品とは違い、個人的には残念
 でも、そんな物語のラストを締めるお話は凄く好き。
 新海監督は、“物語”の畳み方が本当に上手いと思います!

 映画がとっても詩的。
 風景は最も美しく見えるように描かれ、台詞は比喩を含んだモノローグが印象的で、本当に綺麗でした!
 世界の秘密の物語。
 「秘密」と「答え」は壮大で、でも道端に転がっていそうな、そんな身近さも感じるファンタジー映画でした!

 でも、どこか履き違えている部分があるような。
 《距離》を突き詰めた先にあるモノが、「コレ」で本当に良いのか、と疑問に思いました。
 夏のボーイ・ミーツ・ガールで、天気と世界を占うセカイ系で、でも「ソレ」で良いのかなって。
 あと、「リアル」の描き方を完全に間違えている
 フィクション作品として見たい「リアル」は、本作『天気の子』で描かれている光景でないことだけは、確かだと思います。

 キャラクターデザインは大嫌い!
 まず、キャラデザ。
 田中将賀さんの作品は大好きだけど、新海作品には絶対に似合わない。美しい映像のなか、エロ萌えキャラの存在はただの不協和音でしかない!
 それから、演技。
 『君の名は。』の神木隆之介と上白石萌音がいかに上手かったのかを再認識させられました。醍醐虎汰朗も森七菜も、上手くないし違和感しかない。

 RADWIMPSの音楽はもう天才!
 「作品」と「音楽」の融合とはこういうものか、と耳触りが心地良い劇伴に、歌詞が流れ込んでくるような劇中主題歌が、本当にとっても良かったです!
 終盤のアノ場面のアノ曲とか、映像も音楽も歌も台詞も最高でした!

監督:新海誠監督
脚本:新海誠監督
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
音楽:RADWIMPS
キャスト:醍醐虎汰朗, 森七菜 and more.
上映時間:114分
日本公開:2019年7月19日
配給:東宝
公式サイト

予告動画

 

 

 

 

 

アニメ主題歌部門 TPO10

 

音楽部門のランキングです!
とは言っても、海外映画の主題歌はよくわからないので、邦画の主題歌になります。なので、結局は「アニメ映画の主題歌」ということになりますね(笑)

 2019年のアニメ映画の主題歌。

 まず1つ特徴的なのは、「複数の主題歌がある作品が多い」という点です。
 まさに『君の名は。』をイメージして頂ければ良いのですが、主題歌が何曲もあったり、劇中挿入歌が複数曲あったりした作品が多い印象でした。

 新海誠監督とRADWIMPSの『天気の子』は3曲、『バースデー・ワンダーランド』は2曲、『プロメア』は劇中歌含め4曲以上、『このすば!』はキャラソン含め2曲、『HELLO WORLD』も3曲、『空の青さ~』は2曲で『ぼくらの7日間戦争』は3曲。

 そして、それらは「対照的な内容」であることが多いことも印象的でした。
 主人公とヒロインの心境を歌ったり、冒険への出発と帰宅で2曲になっていたり。映画の物語に即しているので当然といえばそうなのですが、曲に意味が込められているようで、私はとても好きです!

 もう1つは、「最前線の人気アーティストを起用」しているという点。
 従来のアニソン歌手だけでなく、サブスクリプションをはじめ若者に人気のアーティストや、有名な歌手を主題歌に起用している点が印象的でした。

例を挙げれば、
Aimer(『Fate/sn HF2』)
平井大(『ドラえもん』)
milet(『バースデー・ワンダーランド』)
米津玄師(『海獣の子供』)
Superfly(『プロメア』)
RADWIMPS(『天気の子』)
Nulbarich(『HELLO WORLD』)
Official髭ダンディズム(『〃』)
OKAMOTO’S(『〃』)
m-flo(『人間失格』)
あいみょん(『空の青さを知る人よ』, 『あした世界が終わるとしても』)

 凄くないですか!? こんな方々の音楽を劇場で聴くことができるだけでも、もう嬉しすぎます!

 さて、音楽編です。
 基本的に、私の評価ポイントは「歌詞と物語の親和性」と「音楽と作品の親和性」な気がします。なので、結構個人の感覚的なものだし、映画を観てないと難しい部分もあるかもしれません。もちろん、メロディとかも大好きなものが沢山です!
 でも、その楽曲自体が素晴らしいものばかりで、曲だけでも十二分に楽しめるものなので、一緒に掲載しているミュージックビデオ等をぜひご覧いただきたいです!

 


曲名:I beg you
歌手:Aimer
作品:Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅱ. lost butterfly

Aimer 『I beg you』

 Aimerの歌う主題歌。
 第1章の「花の唄」に続き、第2章の「I beg you」。

 物語の主人公・間桐桜の心と物語そのものを歌う歌詞が繊細で、彼女の不憫で不幸で重く苦しく深い愛に満ちたキャラクターを丁寧に歌い上げた凄い曲です。

 作品の一部として完璧だし、エンドロールで聴いた時には涙が出そうになるほどに感動しました。今までに聴いたことのない名曲だし、「花の唄」と「I beg you」は今後も私の中で屈指の名曲であり続けると思います。

 もう、歌詞の言葉ひとつひとつが堪らなく残酷で優しくて、切なく悲しくなるような愛らしさと哀愁が漂う素晴らしいものだと思います。

ひとつに溶けてしまいましょ
憎しみも愛情もむしゃむしゃと
頬張ってしまいましょ
混沌の甘い甘い壺の中で

とか、

しんしんとかなしみだけがふりつもる
願望も悔恨もただ埋め尽くす
きずな結んだ遠い春の日の
傷跡さえも消えてしまうの

とか。

 作品内容に合っているのもそうだし、それ以上に歌詞の美しさが物凄いです。そして、映画が三部作であるように、梶浦由記とAimerで作る主題歌も「花の唄」,「I brg you」,「春はゆく」と三楽章構成に思えるところがまた素敵!

 この「I beg you」は、曲の表情が何度も変わり、それを表現しきるAimerの歌唱力に驚かされます。凄く力強いんだけど、彼女のハスキーな低い歌声がどこか儚く聞こえて、とても合っているな、と思いました。

 

 


曲名:グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子
歌手:RADWIMPS
作品:天気の子

映画『天気の子』予報②

 もう、この曲が劇中で流れた時は、感激。

 激しいシーンの背景で、主人公・帆高が強く祈るその後ろで、水音みたいに小さくキラキラと鳴るイントロダクションがそっと入ってきて。そして、劇中の一瞬に合わせるように、一気に盛り上がるサビが鳴り響いて……凄かったです。

 拍手しそうになるくらいに感動しました! 思わず「おぉ!」と声が漏れそうになるほどに、映像と主題歌のタイミングが完璧で、本当に凄かったです。

 水のような透明感のある音色と、起伏の少ない曲前半のメロディがとても好きです。「綺麗な歌」という表現が一番しっくりくるかもしれません。

 そして、サビ。
 パッと視界が開けるようにバックコーラスの入った明るいサビが耳に残ります。ずっと一人で戦ってきた主人公を肯定するような印象を受ける感じがして、とても好きです!

 サビの歌詞、

夢に僕らで帆を張って
来たるべき日のために夜を越え
いざ期待だけ満タンで
あとはどうにかなるさと
肩を組んだ

という全力で前へと向かう感じのところ、そして

僕らの恋が言う
声が言う
「行け」と言う

のフレーズが背中をドンと強く押すようで、最高でした!

 

 


曲名:Wonderland
歌手:milet
作品:バースデー・ワンダーランド

milet「Wonderland」MUSIC VIDEO

 miletの歌う「Wonderland」。
 映画の予告でこの曲を聴いて、「映画館で聴きたい!」と強く思いました。そのくらい、惹き込まれた曲でした。

 挿入歌として使用されています。正直、劇中での使い方はビミョーだったのですが、強く響く歌声とメロディがずっと胸に響いていて、印象深い曲です。

 とても前向きな曲。

 miletの声は強く太く遠くまで響くようなイメージが伝わってきて、とにかく前へ前へと歩みを促すような曲だと感じました。

 そして、歌詞も。

響けよ声を前へ
昇れよ天を割いて
荒れる海を掻き進め
もう一人じゃないんだ、行こう

強く大きく歌われるサビは、地平線を超えるように伸びていって、目の前にバッと物語の景色や草原が広がるような気がします。

 ファンタジーの歌として、見事。
 児童書が原作で、ファンタジーの世界へと冒険をする少女が主人公。歌詞の中に登場する景色や風景の描写は、どれもファンタジーに登場するようなワクワクする好奇心を煽るようなものばかり。

道なき道は山を越え
いま霧を抜け
雨の向こう

とか本当にワクワクするし、冒険心を掻き立てられるようなフレーズばかりで、ずっと心に残っています!

 

 

 


曲名:Inferuno
歌手:Benjamin & mpi
作品:プロメア

オリジナルサウンドトラック 試聴用ダイジェストPV(※1曲目)

 格好いい!
 もう、それ以外の言葉はいらないんじゃないかって思えるほど、とにかく格好いい曲! 一言目にも二言目にも「格好いい!」を連呼したい、そんな最高に燃え上がる熱い歌です!!

 作曲は澤野弘之。
 「格好いい」だけを極めたような音楽で、盛り上がるし熱くなるし、なんというか、控えめに言って最高です! 独特なドラムのビートがお腹に響いて、思わずクラップを打ちたくなるような。

 扱いは完全に『キルラキル』。
 主人公たちキャラクターの台詞そっちのけで、会話が聞こえないくらいの大音量で挿入し、とにかくバトルシーンをド派手に盛り上げます。何が主役なのか分からないくら、音楽が全面に出てくるから凄いです!!

 予告編とかCMでこの曲が使われていることもあって、完全に「『プロメア』=この曲」という立場を確立していると思います(笑)

 どこよりも、サビの盛り上がりと

So, I caryy the torch to inferuno!
Inferuno!

の部分が堪らなく大好きです!

 

 


曲名:イエスタデイ
歌手:Official髭男dism
作品:HELLO WORLD

イエスタデイ[Official Video]

 めっちゃラブソング。
 そして、完璧なセカイ系。

 「SF」というジャンルでありながらも、「日常」のラブストーリーを展開させる《セカイ系》の映画に見事にマッチした素晴らしい1曲だと思います!

 まず、「疾走感」が凄い!
 映画の前半で挿入される曲です。

 主人公とヒロインの「恋」と「物語」が動き出そうとする中で、この前進を促すような強く押される感じのする曲が持つ疾走感が、映画のスピードをより一層に加速させているように感じました!

 恋の背中を押すような、

遥か先へ進め
幼すぎる恋だと
セカイが後ろから指指しても
迷わずに進め 進め
2人だけの宇宙へと
ポケットの中で震えたこの手で
今君を連れ出して

というフレーズは、まさに青春を走る主人公にピッタリで、ヒロインの手を引いて駆け出す姿が連想できるような疾走感のある恋の歌です!

 あとは、若干ネタバレを含みますが、一番最初のフレーズ

何度失ったって
取り返してみせるよ
雨上がり 虹がかかった空みたいな君の笑みを
例えばその代償に
誰かの表情を曇らせてしまったっていい
悪者は僕だけでいい

が凄い。まさに「セカイ系」を美しい言葉で少装飾したような、本当に綺麗なオープニングだと思います。その中でも「悪者」というワードが1つ入っているのが、また、ね。

 

 

6位
曲名:大丈夫 (Movie edit)
歌手:RADWIMPS
作品:天気の子

大丈夫 RADWIMPS MV

 ヤバかったです。
 映画の中で、ゾワッと鳥肌が立つのがはっきりと分かりました。なんかもう、ゾクゾクするくらいに引き込まれました。

  ネタバレになるので難しいですが…。
 物語と映像と音楽の全てが、目と耳から一気に入ってきて、驚きとか嬉しさとかの感情全部を連れてきて掻き回していった感じ。

 音の使い方が本当に上手いし、タイミングがとにかく完璧なんですよね。

 あと、歌詞も全部が、凄い。
 全部詰まっている。

大丈夫

という言葉が物語の全てを背負っているし、ポジティブもネガティブも全部が込められた一言で、本当に凄いです。

 

 

7位
曲名:エイミー
歌手:茅原実里
作品:ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝

茅原実里「エイミー」 MV Full Size

 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はTVアニメの時から主題歌が素晴らしかったです。TRUE「Sincerely」も、茅原実里「みちしるべ」も、イメージソングと挿入歌:結城アイラ「Violet Snow」も。

 そして、この映画の主題歌、茅原実里の歌う「エイミー」もまた、作品の物語にメロディを付けて歌ったような曲です。登場人物の《願い》が込められたこの曲は、エンドロールで聴いた時に涙が溢れてきました。

 この曲に関しては、もう他に何も言えません。

 映画のネタバレになっちゃうし、観た方ならきっとわかるはずだから。エンドロールで聴いて、見て、「ハッ」と息を呑んで、涙を流したくなるような、本当に素晴らしい曲だと思います。

 

 

8位
曲名:THE SHOW
歌手:milet
作品:バースデー・ワンダーランド

 少女が地下室から不思議な世界《ワンダーランド》へ冒険するファンタジー映画を観た後だと、この歌がジーンと胸に響きます。
 多分、子どもと大人とでは感じ方が全然違う歌詞なのではないかな、と思います。だからこそ、好きなんです!

 出だしの歌詞。

あんなにふつうに見えてた世界も
今は違って見えるの
どうしてかな
心はずっと変わらないでいて

ここの受け取り方も、十人十色だと思います。

 子ども心からすれば「今ある世界とは違うワクワクがある!」という純粋な楽しい視点でもあり、ファンタジーに浸る曲になっていると思います。

 一方、大人にとってこの映画は、「忘れていた幼心を思い出す」という童心を思い出させてくれる映画になっています。なのでこの曲は「忘却したワクワク感」を連想させるのではないかな、と思います。
 子供の頃のワクワク感やキラキラしていた世界が、今では違って見える、というように。だから「心はずっと変わらないでいて」という言葉がスッと胸に入り込むような気がします。

 

 

9位
曲名:空の青さを知る人よ
歌手:あいみょん
作品:空の青さを知る人よ

空の青さを知る人よ【movie ver.】

 「空の青さを知る人よ」
 映画の題名と同じ曲名。

 歌もここぞという場面で挿入されて、題名の通りとても青々しくて「青春」の真っ只中にいるような清々しい気持ちよさと爽快感のある歌です!
 それなのに。どこか悲しくて胸がいっぱいになるような歌詞の曲でもあって。主人公の本音が詰まった歌でもあると思います。

 映画の主人公は2人。
 一人は、ずっと恋心を胸に秘めたまま秩父に住む31歳の姉「あかね」。もう一人は田舎を飛び出したいと思う高校生の妹「あおい」。

 この映画の主題歌は2曲。
 あいみょんの歌う2曲は、それぞれ登場人物に対応した、いわば連作だと思います。

 「空の青さを知る人よ」の方は姉・あかね。
 もう一曲の「葵」は妹・あおい。

 なんか、この時点で、良いなぁ~って!!

 「葵」の方は曲名に名前が入っていますが、「空の青さを~」の方は違います。でも、歌詞にそのフレーズが。そして、だからこそこの曲名が凄いんです!

 サビの歌詞。

赤く染まった空から
溢れ出すシャワーに打たれて
流れ出す 浮かび上がる
一番弱い自分の影
青く滲んだ思い出
隠せないのは
もう一度同じ日々を
求めているから

この部分で頭に思い浮かぶのは、「空を茜色に染める斜陽」ではないでしょうか。やっぱり、これは姉・あかねの歌だと思うんです。

 そして、青い春の日の思い出をずっと胸に留めている心境を上手く歌っているし、キャラクターの感情や願いがとてもよく表現されていると思います。
 勢いのある曲調だけでも耳に残るし大好きですが、映画の物語をキャラクターの背景を知るとなお、この歌が好きになります!

 

 

10位
曲名:咲かせや咲かせ
歌手:EGOIST
作品:甲鉄城のカバネリ 海門決戦

『咲かせや咲かせ』オリジナルムービー

 TVシリーズに引き続き、EGOISTが歌う主題歌。
 TVアニメのオープンニング「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」は歌詞のすみずみまで作品の世界観に沿った歌になっていました。

 TVシリーズの主題歌は鉄サビ臭い印象を受ける曲ですが、「咲かせや~」の方は和風なテイストが存分に生かされている明るい曲です!

 作品の舞台が雪国で、雪が残る背景がとても美しい映画でした。この主題歌もまさに「雪解けと春の訪れ」を表現する歌詞が散りばめられていて、春への希望で締めくくられたエンディングに相応しい、エンドロール楽曲だったと思います!

 そして、映像が本当に最高でした!
 劇中のキャラクターたちが和服でおめかしして、鳴子を鳴らしながら華麗に踊るエンディング。ヒロインたちが悶絶レベルに可愛いですし、アニメーションが滑らかで驚きました。

 それも、

さぁさもっと踊れや踊れ
晩まで鳴子 鳴らせ
花吹雪咲かせや咲かせ
新しき夜の引き金

という相性バツグンの歌詞がサビに据えられているから、またとっても耳に残る映像&音楽になっています!!

 歌詞の言葉がとても和風で、

待ち遠しや梅 桜 ハナミズキ
薫れば蝶に蜜蜂が舞う
清浄明潔 はよ来いひんかな
今はただ陽光に
誰もが夢を描く

とか、音感最強の単語が並んでいて素敵です!

 

 

 

 

アニメ主題歌&劇中歌紹介

 アニメ映画の主題歌をメインにトップ10曲を紹介しました。
 けれども、これ以外にも素晴らしい楽曲は何曲もあって、ぜひ聴いていただきたいので、ここで簡単に紹介します! 映画の内容を知らなくても、楽しめる曲だと思います!

 全部は難しいので、特に印象に残った曲、という形で上述のトップ10に追加する形で掲載したいと思います!(順番は映画の公開日で並べています。)

 

曲名:Blast!
歌手:TRUE
作品:劇場版 響け! ユーフォニアム

 アニメ『響け! ユーフォニアム』にTVシリーズから主題歌を歌うTRUE。どの曲も「音楽」や「吹奏楽」に関するフレーズが明るく輝きを持って歌われているから大好きです! 詞中で音楽や演奏用語を上手く用いている点も凄いです! 色々な事がある部活動の不安とか、後輩への引き継ぎとか、沢山の不安事項が描かれたこの映画にピッタリの主題歌だと思います!

 

 

曲名:P.S. RED I
歌手:TK from 凛として時雨
作品:スパイダーマン:スパイダーバース

 アメコミ映画。海外映画の日本語主題歌って大抵は酷いものが多いですが、これは違います! エレクトリカルな曲調とドラムの響きが聴いていて格好いいし、「スパーダー」という単語の韻を踏んだ言葉選びをした歌詞とかが最高です! それに、意気地なしな主人公が決意を固めるような曲の展開も『スパイダーマン』という作品にピッタリだと思います!

 

 

曲名:海の幽霊
歌手:米津玄師
作品:海獣の子供

 2019年の映画の中でも抜群に美しい映画『海獣の子供』の主題歌です。個人的にはあまり好きではないのですが、かの有名な「米津玄師」の曲ですから、一応掲載しておきます(笑) 波間に揺らめくような響きを連想させる歌声は耳触り良いです。でも、他の曲と裏べても個人的にはビミョーかなぁとは思ってしまいますけどね。

 

 

曲名:覚醒
歌手:Superfly
作品:プロメア

 『プロメア』の予告編で流れて、本編でも”これでもか!”と大音量で流されるこの主題歌! ♪「マハリ ユワレ ガアイェ サヴァナレ アマレ ディラヒ ジュマギ ガナシャラ」という意味不明な呪文風の歌詞が、盛り上がりの熱量を高めるわけわからないテンションを連れてきます! 劇場で聴くこの歌は最高です!

 

 

曲名:愛にできることはまだあるかい
歌手:RADWIMPS
作品:天気の子

 『天気の子』の主題歌の1つ。題名にもなっている「愛にできることはまだあるかい」というこのフレーズがとても綺麗で、映画の主題を表しているようで大好きです!すごく静かなバラード調の曲なのに、とても思いの強い印象を受けるのは、やっぱり「愛」という単語の重さなのだと思います。

 

 

曲名:新世界
歌手:OKAMOTO’s
作品:HELLO WORLD

 『HELLO WORLD』の曲はどれも本当に綺麗で純情なラブソングになっていて凄いです。この「新世界」という曲もまさに! 主人公の不甲斐なさを歌う前半に対して、サビで決意を示すように ♪「何度でも 何度でも」と繰り返し歌う力強さ特に印象深くて好きです! それに、ラストに掛けて畳み掛けるように「好き」の感情を伝えていく歌詞がもう最高です!

 

 

曲名:Lost Game
歌手:Nulbarich
作品:HELLO WORLD

 やはり永遠のラブソングに等しい『HELLO WORLD』の主題歌の中の1曲。でも、細く伸びる声で歌われるこの曲は、どこか哀愁が漂うようにも感じます。重要な曲なので多くは語れないですが、タイトルが「負けゲーム」というところから察して頂ければと思います……!! そう、♪「世界の果まで」なのです。

 

 

曲名:
歌手:あいみょん
作品:空の青さを知る人よ

 『空の青さを知る人よ』のもう1つの主題歌で、上述したように高校生の主人公「あおい」のテーマソングのように思います。歌い出しの歌詞が、幼少の心に映る世界そのものを上手く表現しているようでとても好きなところです。若い頃に抱く”万能感”みたいな特別な気持ちが溢れ出ているいい歌だと思います! その上で、大人になっていくというのがね……。

 

 

曲名:HUMAN LOST feat. J. Balvin
歌手:m-flo
作品:HUMAN LOST 人間失格

 太宰治の『人間失格』を原作に、SFアクションへ改変した作品です。この主題歌は調めっちゃ格好いい!!!! 英語の発音が滑らかで綺麗だし、テンポの良いノリとビートが最高に格好いいです! 映画に登場するSF用語を織り込んでいる点も嬉しいですが、やっぱり何よりも格好良さを第一に挙げたいです!!

 

 

曲名:fragile
歌手:森谷美鈴(CV:伊藤美来)&村上遥(CV:宮本侑芽)
作品:フラグタイム

 「fragile」はEvery Little Thingの名曲のキャラクター・カバー・ソングです! 10年近く前の歌なのに、「この作品のために作られた!」と言っても過言ではないほどの、歌詞と物語の親和性がもの凄くて、歌詞の1つ1つに作品の主人公を重ね合わせてしまいます。英語の「frag」には「壊す」という意味があるので、元々似ているのかもしれません。

 

 

曲名:決戦前夜
歌手:sano ibuki
作品:ぼくらの7日間戦争

 映画は最低だったのですが、この曲はサビの盛り上がりがとても好きです。TVのCMでもメインで使われていて、頭に残っているメロディです。冒頭の部分や劇中での使われ方とかが、RADWIMPSの『君の名は。』の「前前前世」に似ていると感じました。曲名とか結構好きなんですが、映画の内容が残念だったので、この主題歌ももったいなかったな……と。

 

 

 

 

 

 

感想記事リンク

 

ブログに投稿した映画感想記事へのリンクです。
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 長々と書いてしまいスイマセンでした!
 Twitter等も含めて、文字数としては2万8千文字程度ですね(笑)

 最後に、普段も一番下で紹介している「来場者特典」をご紹介! 今年頂いた来場者特典です!!(漏れがあったらスイマセン……) こうして手元に残るのは本当に嬉しいものです!!

2019年の映画来場者特典!

2019年の映画来場者特典!

 来場者特典はアニメが多いですね。
 どれも嬉しいですが、『PSYCHO-PASS』の設定資料集は個人的に超嬉しいです! その次は原作者書き下ろしの小説や小冊子ですね。それと並んで、キャラデザや作監、監督などの描き下ろしポストカードや色紙も最高です!

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

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