こんにちは!
お元気ですか?
7月4日(日)に映画『ゴジラvsコング』を観てきました!
久々のハリウッド大作映画な上にばりばりの怪獣映画なのでめちゃくちゃ楽しみにしていました! やっぱり映画館で観る映画は格別ですね。
この日は11:00から友達と会う予定があったので、まずは映画館の朝イチのモーニングファーストショーを観てから合流。かなりのハードスケジュールだったけどとても有意義な時間の使い方ができました。
2021年7月4日鑑賞
ゴジラvsコング
Godzilla vs. Kong
2.8 / 5.0
- 怪獣バトルが映像に映えない!
ゴジラは敵側だし、コングはただの猿だし…。 - 「ゴジラvs.コング」決闘の行方は意外な結末へ…(悪い意味で)
- やっぱりゴジラは格好いい!
モンスターの戦いによって壊滅的な被害を受けた地球。
人類が各地の再建を計る中、[…]ゴジラが深海の暗闇からその姿を現し、フロリダにあるハイテク企業エイペックス社を襲撃、世界を再び危機へと陥れていく。ゴジラ怒りの原因は何なのか。
[…]人類の生き残りをかけた争いは、ゴジラ対コングという最強対決を引き起こし、人々は史上最大の激突を目にすることとなる。
[…]エイペックスの研究員で故芹沢猪四郎博士の息子である芹沢蓮(小栗旬)の秘めた想いや目的とは?
怪獣を取り巻く人間たちの思惑が錯綜する。ゴジラとコング、彼らは人類の味方か、人類の脅威か。自然界最強の力の衝突する、地球の存亡を委ねた壮大な戦いが始まった。 彼らはなぜ戦うのか―。果たして、この頂上決戦の勝者は―― 。
映画公式サイト
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エドガー・ウォーレス『キング・コング』
監督:アダム・ウィンガード
脚本:エリック・ピアソン
制作:ワーナー・ブラザース
音楽:ジャンキーXL
キャスト:アレクサンダー・スカルスガルド, ミリー・ボビー・ブラウン, 小栗旬and more.
上映時間:113分
日本公開:2021年7月2日
配給:東宝
映画は正直、微妙でした。
過去のゴジラシリーズとかキングコング映画をほとんど観ていないし、熱心な特撮ファンや怪獣ファンというわけでもない私の感想という点は最初に明記しておきます。
怪獣バトルが映えなかったな…
一番残念に思ったのはバトルシーンでした。
あまり映像に映えないというか映画ならではの迫力が薄いように感じたというか。
いやもちろん凄いんですよ。
映画の名誉のためにもそこはしっかりと強調しておきます。ゴジラとキングコングという2体の怪獣が戦うわけですから、それ相応の規模のバトルになっています。予告編にある洋上での戦艦に乗ったバトルとか、街なかでの戦いとか、すごいです。
けど、う~ん……。
まず、破壊の規模からいうと明らかに『キング・オブ・モンスターズ』の方が上。
何体もの怪獣同士が市街地などで戦うわけなのでそりゃ当然。
一方、本作ではあまり被害が少なかったです。
洋上での戦いでは市街地のようにビル倒壊とかないですから。そもそも特務機関モナークが「人間社会への被害を最小限に」という考えの下で動いているんですから、破壊とか被害は少ないわけですよ。
ただ個人的には、そういった普段は見れない破壊とかアクションとか、あるいは人々が怪獣に逃げ惑うパニック映画とかを観たかったので、そこが薄くなってしまったのは残念でした。
それから、バトルが映像に映えない!
特にキングコングがなんというか……しょぼいです。
キングコングってようは”デカい猿”じゃないですか(怒られそう…)
見た目で華がない上に、戦い方も殴るか蹴るか棍棒で殴るかくらい。あとは基本逃げ回る感じ。”THE 怪獣”の見た目で破壊光線を放つゴジラに比べたら圧倒的に派手さが少ないと思います。
しかも、前作『キング・オブ・モンスターズ』でゴジラ/ギドラ/ガメラ/モスラという面子を見ているわけです。空を飛んだり熱線を放ったり光ったりと、とにかくインパクトが凄かったじゃないですか。これ以上ないくらいの決戦でした。映像もエフェクトも豪華だったし。それと比べてしまうとやっぱりコングは見劣りしてしまうなぁ……と。
コングも『髑髏島の巨神』では良かったです。あれは背景や風景がコングに合っていたし、モンスターと戦ったり軽々と狩ったりするシーンがたくさんあったので良かったです。野生の王者として非常に格好良かったです!
予告編でも公開されていたシーンですが、洋上でのバトルは見応えありました!
良い意味でも悪い意味でも驚きのストーリー
物語もなんだか微妙だったなぁ…と。
確かに予想外の展開で驚きはあったものの、それが最善だったかというと…。むしろツッコミどころが満載というか、「どうしてそれが成り立つの?」というように感じる部分も少なくなくてなんだかなぁと。
アクションは凄かったし映像もきれいだったけど、物語で引っかかる点が多々あって「えっ?」となったのが残念だったなぁと。
詳しくはネタバレになるので書かないですが、驚きでした。
本作は『ゴジラ vs キング』。
2体の怪獣が激突して「どっちが勝つか!?」が醍醐味の映画です。
題名にしてもキャラクターにしても、ゴジラが主役かと思いきや、本編ではキングコングが主役として描かれていました。個人的にはゴジラの猛々しい格好いい活躍を楽しみにしていたので、これはちょっと残念でした…。
むしろ「ゴジラ=人類を襲う敵」で、「ゴジラと戦って人類を守るのがコング」という立ち位置だったので、なんかなぁ…。予告編では「破壊神ゴジラ」と「守護神ゴジラ」という紹介。前作で「ゴジラは味方!」と言っていたのに簡単に手のひら返しをするし、あまり強くなさそうで見栄えのしないコングが味方というのがな…(マジで怒られそうですねごめんなさい)
あと、構成というか展開や結末がとある映画とほぼ一緒で…。
某『○○ vs. △△ □□の☆☆』という映画です。
これ以上は言わないでおきますが、タイトルから構成、結末への持っていき方までそっくりで「あぁそういう感じか」と思ってしまったり。
皆んなが気になる結末は「どっちが勝つの?」ということ。
ここではネタバレなので書きませんが、そもそも今後のモンスターバースのスケジュールが明かされている時点で察せますよね。
ストーリーもこれまでのシリーズにはない驚きの展開。
ちょっとSF色が強すぎるというか飛躍しすぎな気がして驚きました。
作中では『キングオブモンスターズ』から3年後という世界。その中でありえないほど科学技術が発達しているんですよ。人間社会全体というよりは、怪獣研究をするいち企業のテクノロジーが突拍子もないくらい突出してます。
例えば、「米国から中国まで地下トンネルを繋いで物資輸送をする」とか。そんなあり得ないことをたった数年で完成させられるとは思わないですし、これまで比較的に現実的だった《モンスターバース》が一気に空想世界になってしまったような気がしました。
解釈とか世界観自体は面白いし映像化も素晴らしかったと思います。けど、そこまでの持っていきかたが強引だし唐突だったから理解が難しいのかな、と思いました。
やっぱりゴジラは格好いい!
やっぱりゴジラは格好いいですよ!
先程も書いたように、今回の映画はどちらかというとキングコングが主役の位置でゴジラが深く描かれることは少なかったのですが、それでも登場シーンはどこも格好いいです!
『猿の惑星』の進化版みたいなコングに比べれば、ゴジラは吠えるシーンも光線を放つシーンも最高です!
とはいえ、記憶の限りでは今回は「ゴジラのテーマ」が流れなかったんですよね。ちょっとそれがめちゃくちゃ残念で……。だって映画館でそれが見れるってなったらやっぱり聞きたいじゃないですか、ゴジラのテーマ!
あとはネタバレなしで書くのが難しいのですが、結構、突拍子もないことが多くてそこに気を取られていた部分が多いかな…と。物語の最初の方はワクワクしていたんですが、展開が向かう方向を察してからは「あっ」となって…。
アクションやバトルも私はそんなに気に入らなかったので、映画館で見なくても良かったかもな~なんてのも常識なところだったりしました。
↑
以降、映画本編のネタバレあり
↓
ゴジラ vs コング……決着は!?
「ゴジラvsコング」なんて大それた構図ですよ。
だって、どちらも大人気の怪獣ですから、どちらか一方を負けさせることはそうそう難しいのではないかな、というのが映画を見る前の感覚でした。なので、映画の着地点というのはとても気になっていたところでした。
で、その結末は…いやいや。
まさか、それはナシでしょうに。
本編冒頭
第一ラウンド。
洋上+艦隊での戦い。
これは迫力ありましたね。海中を自在に泳ぐゴジラと、船上で上手く身動きがとれないコング。そんな中でコングが戦艦を足場にジャンプして移動するシーンが大好き! 『エヴァ』好きな私にすると、あのシーンは弐号機が第六使徒ガギエルと戦ったシーンにそっくりで興奮しました!
最終ラウンド!
この時点で「おいおい…」と。2時間も尺があって戦うのは2回だけですか。しかも初戦は流れ的に仕方なくという感じでコングが万全の状態ではなかったじゃないですか。
し・か・も!
変な闖入者がいるし。
メカゴジラさん、こんにちは。
結局、最後の構図は「ゴジラ&コング vs メカゴジラ」なんですよね。
これ、もう完全に『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』と同じ構図で、二大巨頭が激突するかと思いきや、第三勢力を倒すために共闘してラストはうやむやで終わるという一番良くないパターンじゃないですか。笑いかけました。
一応、最終的な落とし所としては、「勝者はゴジラで悠々と海に帰還」と「コングは死ななかった」というところですかね。もうちょっと劇的な結末にしても良かったといち鑑賞者としては思いますが、映画的に難しかったんでしょうね。
「そんなことあるわけないやろ」の連続
展開が唐突すぎて驚きました。
物語の展開もだし、作中での技術の進歩もおかしいって。
まず、エイペックス社。
米国フロリダの研究施設が襲撃された後、実験機材を香港に移すわけですが……その方法が輸送用ポッドを地中のトンネルを通して運ぶというもの。つまりは太平洋を横断するトンネルを完成させているということ。
いやいやまさか。
そんな海底トンネルが実現したらそれこそニュースだし、そんな工事したらいくらなんでも気づかれるって。それに輸送中にゴジラが感づいてトンネルを壊す可能性だってあるだろうに。《モンスターバース》の過去作は現代が舞台でテクノロジーにも現実とそう大きな差はなかったですが、ここに来て明らかにSFジャンルのものが出てきて驚いています……。
そして「地球空洞説」ですよ。
地球空洞説それ事態は興味深いし、「巨大生物の起源」と言われればたしかに納得です。普通にその理論で合理的に説明していれば非常に納得度の高いストーリーになったと思います。
けど、描き方が微妙だったというか……。
「研究チームが空洞に行く」というのがまず1つ。こういう展開は歓迎ですが、今回は近未来テクノロジーで作られたようなモビリティに乗って行きましたね。空洞までの道もタイムスリップしそうな落下と移動、そして重力反転という展開が立て続けに起こります。言っていることは理解できるけど映像にするとすごくダサいというか、現実離れしすぎているというか。
せっかく、今まで「洞窟の壁画に巨大生物が!」とか「古代からゴジラがいた!」とか外堀を埋めるのに手をかけているのに、ここに来て一気に嘘くさくなってしまったのが非常にもったいなかったと思いました。
空洞の描写も個人的にはう~ん…と。
上下に地面があってその狭間に重力の境界がある、というのは確かに面白いけど『ゴジラ』作品としてどうなんだろう?と。そんな鏡写しの世界にせず、『ドラえもん』とか『センターオブジアース』のように普通の地下空洞に古代生物や巨大生物が生息している描写の方が納得できたと思います。
あとコングの”故郷”についても「?」
あの真っ直ぐな柱とか猿型の石像とかはコング一族が作ったんですかね? だとしたら技術力高すぎません? まさか自然にできたものでもないでしょうし。しかし、あの真っ直ぐな石柱は猿には作れないでしょ?
メカゴジラも唐突に出てきた感が凄い…。
「実は作ってました!」と小栗旬が試乗。
「ギドラの頭蓋骨に神経接続してスパコンにしている」という設定はとても面白かったですが、「ギドラの頭をどう回収したの?」とか「骨なのに神経残ってるの?」とか「スパコンにするのは脳が必要では?」とか「テレパシー機能残ってるの?」とか色々と疑問が……。
メカゴジラそれ自体はまぁ理解できたし楽しめたけど、もっと開発の裏話とかバックストーリーが深ければより感情移入できたかな、と。
どちらを応援すればいい?
今作ではゴジラが悪者ですね。
”にわか”ですが、それは嫌でした!
やっぱゴジラは良い者ですよ。
そもそも芹沢博士が頑張って研究していたし、『キングオブモンスターズ』で「ゴジラって良い奴じゃん!! ありがとうな」と全世界的になったのでは??? それなのに一度研究施設を襲ったくらいで悪者扱いですか。確かにその気持ちも分かりますけど、せめてモナークがもう少しまともな対応をしてくれたらなぁと思います。
じゃあコングが嫌いかというと、そうでもなく。
彼の場合は勝手に髑髏島に人間が入ってきて、連れ出されて檻に入れられた後、拘束されて海を渡る途中で溺れ死にそうになり…南極のクソ寒い場所に降ろされて「さあ行け!」という可哀想な扱いを受けたので同情です。
とはいえ、手話を理解するとか『猿の惑星』新シリーズと同じだし、謎の女の子がいたから何とか人間側に付いてくれているだけだと思ったらいい迷惑です。「女の子を守る」みたいな描写も所々でありましたけど、それならもっと2人(匹)が親密な関係であるという背景を描いてよかったと思いました。
キングコングとゴジラが太古からライバルだったというのは面白いです。
ただ、この部分が前作でちょこっと触れられただけで、本作ではほぼノータッチでしたね。既知の事実なのかもしれないですけど、「なぜこの2体なのか?」という理由とかこれまでの戦いとかを研究していると思っていたのでそこが明かされず残念でした。
他でも書きましたが、ゴジラとコングが釣り合っているとは思えないんですよね…。原作とか特撮シリーズとかを観ていないので分からないですが、どうなんでしょう。東宝の『キングコング対ゴジラ』は観ましたが、あれもコングに特殊能力を付けてようやく戦えてましたものね。
そして最後はメカゴジラですね。
確かにエイペックス社がこれを開発していたと分かったときは胸が高鳴りました。
けどいきなり登場して、せっかくのモンスター2体の決戦バトルを邪魔する酷いやつ。第三勢力の悪者が登場して、それを倒すという構図は『ゴジラvsコング』を謳っている以上は避けてほしかったです。2体が映えないし、メカゴジラも”倒され役”としての立ち位置が決まっちゃったからメカゴジラの扱いも下になっちゃうし。
結局、コングとゴジラが連携プレーでメカゴジラを倒して、瀕死のコングを尻目に。ゴジラが鬨の声を上げて悠々と海に戻っていくということで、勝者はゴジラという解釈で正解でしょう。
けど、コングも生きているし、結局はどちらのファンも悲しませないための展開に落ち着いた、という印象が強い映画になっていたと思います……。
映画を観てから感想がだいぶ遅くなってしまいました。
ただまぁ、やっぱり私はもっと大興奮で面白い映画を期待していたので、実際に観てみて期待はずれ感も少なからずありました。確かに迫力あるし夢の共演ではあるけど、それをもっと生かしてほしかったとも思いました。
とはいえ、バトルの迫力はもちろん他の映画に比べれば凄いものですし、映画館の音響で聞いた効果音は迫力あってよかったです!
《モンスターバース》はこの先もまだまだ計画されているようなので、そちらを楽しみにします!
読んでくださり、
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!