2018年9月11日訪問
メタル フェティッシュ
【一言】
「金属造形作品」を展示した「メタル フェティッシュ」。
デザイン性に優れ、インテリアや蒐集品のような美しさがとても綺麗!
作品に込められた遊び心・寓意・思想がよく分からないなりに面白かった!
【Twitter140文字感想】
【 #メタルフェティッシュ 】
金属に魅了され、独自の表現を展開する現代作家4人の金属造形作品展。
「金属ゆえの感覚」みたいなのが凄かった。
元々は無機質でも、光の当て方とか、造形の仕方、宝石や鏡を用いた表現で、ファンタジックな物体が生まれるって凄い!
単純に純粋に、綺麗で好き! pic.twitter.com/0KGV4SK8Vd
— ArA-1 (@1_ARA_1) 2018年9月11日
展覧会概要
⾦属に魅了され、独⾃の表現を展開する現代作家4⼈と1ユニットによる⾦属造形品展が開催される。
本展に出品するのは、未来を想起させるオブジェを制作する内林武史、艶のある祭器のような⽴体作品でインスレーションを展開する菅野猛、スコープを⽤いた作品で詩的世界をつくり上げる桑原弘明。直線と曲線によってシュールな緊張感をはらむ⾦属彫刻を⼿がける篠⽥守男、そして⽇本の⾼度成⻑期の中⼩企業さながらに、ナンセンスな製品を開発し続ける明和電機。
強烈な個性を持った作家たちが⼀堂に集い、鑑賞者を「⾦属」の世界へと誘う。
(美術手帳より)
【展覧会概要】
会期 : 2018年8月29日 – 9月17日
時間:10:30ー19:30
会場 : 日本橋高島屋6階
ホームページ : リンク
展覧会の感想
感想を書くのが随分と遅れましたが、9月11日に行った「メタル フェティッシュ展」の感想です!
どーでも良いですけど、会場が日本橋高島屋だったんですが、あの高級感溢れる店内の雰囲気にはなかなか馴染めないものがありますね….(貧乏さが露呈してしまう 笑)
「金属の立体作品」というとイメージするのはどうしても「考える人」みたいな銅像など。
でも本展で展示されていた作品はデザイン性に優れているし、インテリアとか“蒐集品”として見て楽しむような作品が多くて、綺麗な見た目や驚きのカラクリ、作家によっては作品に思想的な意味を付与していたりして、非常に面白かったです!!
「金属ならではの感覚」というものを、ひしと感じました。
無機質な金属ゆえの“温かさ”というか、光の反射や艶、音など独特の魅力を、金属の種類や加工の方法を変えながら醸し出すことが出来るのが、金属という素材の醍醐味なのかも知れません。
個人的な勝手なイメージですけど、「金属」ってとても暴力的・機械的な印象とファンタジックな印象が私の中では混在しています。結構対照的なイメージを併せ持っているから面白い素材だと思います。
「暴力的」で一番分かりやすいのは《武器》ですかね。戦争で兵器に使われたり。“バールのようなもの”が殺人に使われたり。『ターミネーター』の機械軍とか『ラピュタ』のなんてまさにドンピシャ!
『ターミネーター:新起動』予告
「機械的」はそのままですが、『チャッピー』という映画に小さく幼いロボットが登場するのですが、まさにその錆と油汚れのイメージですかね。まぁ最近は《アンドロイド》のような進化型ロボットのような特殊な印象もあったりします。
『チャッピー』予告
「ファンタジック」というのはどこか幻想的だったり架空的な印象が強いからです。《スチームパンク》なんてジャンルはまさにそうだし、ファンタジー物語では「金属=ドワーフ」が定番ですし。
『ホビット 思いがけない冒険』特別映像:ドワーフ
とまぁ、何が書きたいのか迷走しいていますが、(少なくとも私の中にある)金属のイメージってこんな感じで、このイメージが他の素材にはなかなか出せないんじゃないかな~と。
木材は温かさ一色だし、プラスチックは均一的な印象が強いし、樹脂類は工業製品ってイメージがあります(ほぼ偏見ですけど)。金属の良いところというか、様々なイメージや特色がそれぞれの作品に練り込まれていて、非常に興味深い作品ばかりでした!
……なかなか“感覚”を言葉で表現するのって難しいですね(笑)
展示されていた作品はほぼ全て、「単純な金属造形作品」という括りから外れたものでした。
というのも、何かしら細工がしてあったり、より美しく見せる効果が加えられていたり、何らかの“意味”が添えられていたり。そういう「遊び心」的な内容や、「寓意」的な意味付けのされた作品は大好きなので、とても楽しかったです!
例えば、宝石や鏡を作品に加えて「光」を当てることで幻想的な作品を演出したり、鑑賞者が何かしら作品に対して操作することで音がなったり景色が変わったり、終始クルクル回っていたり。作品のコンセプトに“オマージュ”を練り込んだり、思想的な観点から作品を追求している作家さんがいたり。
「単純な金属造形作品」というだけではなく、美しく興味深い作品だったのが、より面白かったです!
展示会場が百貨店内の小さな画廊なので、そこまで大きくないです。
そして素晴らしいと思ったのは、「さすがの百貨店クオリティ」という部分!
展示されていた作品の中で、実際に触って音を出したり、懐中電灯の光をあてて変化を楽しむ作品があったのですが、私はそれにまったく気がつかず(弁明すると、何も説明書きが無かったので気がつかないのは当然! ってか作品に触れるのは基本NGですし)
で、一通り作品を見終わって帰ろうとしたら、受付(?)にいたお姉さんが「◯◯の作品は観られました? 光を当てると変わるんですよ」と教えてくれて、実際にデモンストレーションまでしてくださって! とっても丁寧で「さすが百貨店クオリティの接客」と感動したのでした。
展示作品紹介
序 文
このたび日本橋高島屋美術画廊Xでは、金属に魅了され、独自の表現を展開する現代作家4人と1ユニットによる金属造形作品展「メタル フェティッシュ」を開催いたします。きめ細かい肌のように美しく研き込まれた表面、官能的な死の香り漂う腐食断面、生物の臓器の如く有機的に絡まるパーツやコード、愛らしくさえ思える神経を逆撫でするギミック。無機的な物質に宿る冷徹なエロスとタナトス。加工や経年によって時間と光を反射し吸収する金属は、私たちを太古の時代から深遠広大な宇宙の果てまで、時空を超えた夢想の世界へと誘います。
まるで未来のお伽噺の語り部たる内林武史氏、クールで艶めかしい祭器のような菅野猛氏、驚異的に微細な詩的世界を創りあげる桑原弘明氏、金属彫刻家であり研究者、直線と曲線によるシュールな緊張感の篠田守男氏、日本の高度成長期の中小企業スタイルで、ナンセンスな「製品」を開発し続ける明和電機。強烈な個性を持った金属フェチの作家たちが、矩形のギャラリーに一堂に集います。金属アレルギーの方はくれぐれもご注意ください。
作家:明和電機
僕にとってアルミニウムは、段取りの必要な機械で加工する、理性的で男性的な素材。
一方、プラスチックは熱可塑性があり、女の肌のような情念的で女性的な素材。その2つの組み合わせが好きで作り続けている。
作家:明和電機
作品名:ナポレオン銃
材料:アルミニウム、樹脂、モーター
名前の由来は、世界ではじめてナポレオンがモエ・エ・シャンドンでシャンパンシャワーをやったという伝説から。
(YouTube概要欄より)
ナポレオン銃。前方のスイッチを押すとシャンパンが高速でシェイクされ、引き金をひくとシャンパンシャワーが8mほど発泡されるライフル。 pic.twitter.com/jNYS50YQUh
— 明和電機 (@MaywaDenki) 2017年10月2日
作品の題名が『ナポレオン銃』ということで、私が会場で観た時にとても面白い作品だと思いました!
というのも、「ナポレオン銃」は歴史的(?)に有名な銃だと思うので名前は知っていました。そして銃身に用いられているのはシャンパンで、その銘柄の名は(多分)「ナポレオン」ですかね…? こういう、”意味”をいくつも付加するような作品は面白くて大好きです!
…….と思っていたらまだ続きがあったようです。感想を書くときに調べて分かりましたが、世界で始めて「シャンパンシャワー」を行ったのもナポレオンなんですね!
NAPOLEON GUN(公式動画)
作家:明和電機
作品名:GM弓魚
材料:アルミニウム、FRP
ゆみな。魚骨型の弓。引くと脊髄骨が伸びる。飛距離は3m
(公式サイトより)
この作品、めっちゃ好きです!
やっぱり男の子だから“武器”とか“トゲトゲ”したものに自ずと惹かれるんですかね(笑)
実際に弓として機能すると知って余計に驚きです!
個人的なお気に入りポイントは、魚の背骨(?)に当たりるような、骨(?)が沢山ついてる胴部分と、魚の尾びれです!
作家:明和電機
作品名:GM魚立琴
材料:アルミニウム、FRP
なたてごと。魚型電動ハーブ。頭部が回転し、ヒレが閉じると胴体の弦を弾く。
(公式サイトより)
コレ、なかなかシュールです(笑)
展覧会場に足を踏み入れると、コレが回転しているのが目に入るんですよ。しかもコイツは音も出しているし(笑)
なんか、鯉みたいに大きな口を開けている様子、すこし「バカ面」に見えてきてしまいます…(笑)
魚立琴 NATATEGOTO(公式)
会場にて筆者撮影動画
作家:菅野猛
子供の頃に触れた金属、その重量、冷たさ、硬さに得もいえぬ魅力を感じました。
そんな金属も作業法や仕上げによって、様々に表情を変えます。
今回のメタルフェティッシュ展では、重厚なイメージの金属を使って「ほっこり」柔らかな作品を目指しております。
作家:菅野猛
作品名:「祈りの道具」草 B5401
作品名:「祈りの道具」仏 B5402
作品名:「祈りの道具」法 B5403
材料:アルミ、真鍮、銅、ステンレス
最初は展示してあるだけで、「う~ん…何を表現しているの?」と疑問に思いながらスルー。後々、係のお姉さんに「音が出る」と教わったのです。
人間がまだ洞窟で暮らしていた時代から、「楽器」は「祈りの道具」として用いられていたという話を耳に挟んだことがあります。果たして、この形も何か意味を成しているのでしょうか……?
「祈りの道具」筆者撮影動画
「祈りの道具」草 ↓
「祈りの道具」仏 ↓
「祈りの道具」法↓ ↓
作家:菅野 猛
作品名:「天空への通信機1」
作品名:「天空への通信機2」
材料:アルミ、真鍮、銅、ステンレス
正直な感想、「子供の作る疑似SFおもちゃ」みたいだと思いました(笑)
個人的な感想だと、ドラえもんのひみつ道具をスマートにした感じですかね。
壁に据えられているけど、使い方的には携帯電話みたいな感じなんでしょうか…..?
「天空への通信機1」 ↓
「天空への通信機2」 ↓
作家:内林武史
木材、樹脂、セメントなど様々な素材を使い作品を制作しているが「ここは金属でなければ」という時が多くある。その魅力は強度と耐久性、そして時間の経過によって増してくる風合いであろうか。
作家:内林武史
作品名:Imagination energy
材料:真鍮、銅、鉱物、木材、電気部品、その他
『満月の夜、少年は完成したロケットを抱えて小高い丘に向かったのです。』ロケットの燃料は想像力。[Imagination energy]は日本橋髙島屋で開催のメタル・フェティッシュ展にて展示。素材:真鍮,銅,木材,鉱物(水晶),電気部品,他 pic.twitter.com/4CHilQgN8o
— 内林武史(art/object) (@garag_takeshi) 2018年8月21日
【Imagination energy】Takeshi Uchibayashi. そのロケットは想像力を燃料にして飛び立つんだ。 pic.twitter.com/EJiw72bqMN
— 内林武史(art/object) (@garag_takeshi) 2018年7月3日
はい、これ、超好きです!
飛行船の骨組みのような美しい流線型のフォルム、ロケットの内部を簡略化したようなパイプ。なにより「Imagination energy」って題名が素晴らしいじゃないですか!
「燃料は想像力」って、誰もが子供の頃に一度は空想で夢見たものじゃないですか!? こうして具現化されるとテンション上がります!
作家:内林武史
作品名:月の眠る場所
材料:真鍮、木材、樹脂、ガラス、電気部品、他
『月の眠る場所』 月がみえない時はここで休んでいる事が多いようです。どうぞお静かに🌙 pic.twitter.com/zYbcK3BggP
— 内林武史(art/object) (@garag_takeshi) 2018年6月13日
この作品も最高に大好きです!
「月を捕まえる/休息する」って発想が素敵だし、その素敵な世界観をガラス製の標本ケースの中にしまっているというのが綺麗すぎます!
燐々と輝く黄色い月、そして金色の骨組み。もう、最高か!
『月の眠る場所』が出来るまで。 pic.twitter.com/R6kC4Owznk
— 内林武史(art/object) (@garag_takeshi) 2018年9月4日
作家:内林武史
作品名:12の五角形と60の面
材料:真鍮
美しさは一級品ですよ! やっぱり、数学的に均質な図形って自然と美しさが溢れ出てきます!
だまし絵で有名な「エッシャー」が『対照(秩序と混沌)』という作品を制作していて、それと全く同じ美しさです!(「エッシャー展」感想:リンク)
作家:内林武史
作品名:時の輪郭 323
作品名:時の輪郭 825
材料:真鍮、鉱物、電気部品、他
日本橋髙島屋の【メタル・フェティッシュ展】で展示する新作『時の輪郭』。一点は蛍石が、もう一点は水晶が光ります。 展覧会詳細 https://t.co/8nbDJ45Lt2 pic.twitter.com/sETug3Fasm
— 内林武史(art/object) (@garag_takeshi) 2018年8月18日
『時の輪郭 – 323』真鍮と鉱物(水晶)を使った作品です。 pic.twitter.com/5yxs61qwyY
— 内林武史(art/object) (@garag_takeshi) 2018年9月13日
ただの鉱石と真鍮製の立体が置かれているだけなのに、こんなにも綺麗に見えるんですから! このスッと心に落ちる「バランス感」は、立体の形と鉱石のカットの形が同じだからなのだと思います。
「鉱石ラジオ」というのがあって、それを連想せずにはいられませんでした!
作家:桑原弘明
何故このズシリと重い金属に惹かれるのだろう?
この銅と亜鉛の合金は削るのもメッキもエッチングも容易であらゆる色に変化させられる。
私の作品の50%くらいは真鍮製かもしれない。
まさに真鍮フェティッシュなのです。
作家:桑原弘明
作品名:mini Scope「きらぼし」
作品名:mini Scope「ほしくず」
材料:ミクストメディア
(mini Scope「きらぼし」)
ただこのままディスプレイしているだけでとても綺麗なのですが、懐中電灯でライトを照射すると鉱石の結晶が光り輝きます! そして、小さなレンズの付いた筒を覗き込むと、これまた綺麗な景色なんですよ!(写真は綺麗に撮れなかった……)
「覗くと光る」
これで思い出したのはジブリ映画『耳をすませば』です。主人公の月島雫が骨董品店「地球屋」で猫の人形バロンの目を覗き込むとキラリと輝くシーンがあります。また、店主のおじいさんが差し出した鉱石の原石を覗いたときも幻想的に光ります!
私の気分もまさにバロンと出会ったよう!(笑)
mini Scope「きらぼし」 ↓
mini Scope「ほしくず」 ↓
作家:桑原弘明
作品名:mini Scope「誰がために」
材料:ミクストメディア
高島屋美術画廊X Metal Fetishに
あるscope 3点について
「きらぼし」と「ほしくず」はスマホのライトを石に当てながら覗くと見やすいかもしれません。(明るく見えます)
「誰がために」は上からマグライトを当て下からスマホのライトを当てると下の写真のように見えます。 pic.twitter.com/1mmo8xGnNX— 桑原弘明 (@scope_3) 2018年9月6日
壁に備えられたケースに付いている覗き穴から中を覗くと、こんな小さな箱の中に“部屋”が広がっています! 光を当てる穴が2つあり、その方向によって色や見える風景の印象が変わるんです!!
実際に自分の目で見ると、箱の中に作られた“部屋”の緻密さに感嘆の息が漏れ出ます!!
作家:篠田守男
地球の解放
長年地球の解放を思考していたものが、1979年筑波大学に教授として赴任したときから具体的な研究として、また環境支配説という持論ともあわせて授業にも還元しながら研究を重ねてきた。特に在任中筑波山国立水郷講演の環境の美しさに惹かれて、私財をなげうって購入したのが、千坪の土地を手に入れたことによって様々な具体的実験が可能になった。その一部がこのNIHARI PROJECTである。ここでいう開放とは人間からの解放である。
作家:篠田守男
作品名:シェダゴンの時間 TC8621
作品名:シェダゴンの時間 TC8622
材料:アルミ、ステンレス、真鍮
(シェダゴンの時間 TC8622)
ちょっと何を表しているのか全くわからないし、想像もつかないんですが…。
少し調べると、ミャンマーに「シュエダゴン・パゴダ」という寺院があるそうです。それを意識しているのか分かりませんが、篠田さんの他の作品に『ボロブドゥール』というタイトルのものがあるので、可能性はありそうです。
「シェダゴン・パゴダ」は画像を調べれば分かりますが、金色の高い塔が印象的です。「シェダゴンの時間」の作品を見ると、どこかその塔を連想させるような部分があるようにも思えます。
「シェダゴンの時間 TC8622」 ↓
「シェダゴンの時間 TC8621」 ↓
作家:篠田守男
作品名:世阿弥Ⅱ TC8702
材料:ステンレス、真鍮
これもまた、なんとも言い難い作品です….。
「世阿弥」は日本の歴史上に実在した人物で、確か「能」を完成させた人物です。そういう意味では、この作品は「舞台装置」的な意味合いを持っているのかもしれないと自己解釈をして、終わりにします(笑)
作家:篠田守男
作品名:ボロブドゥールⅠ TC8704
作品名:ボロブドゥールⅡ TC8705
材料:ステンレス、真鍮
(ボロブドゥールⅠ TC8704)
先程、「シェダゴンの時間」の中で触れた作品「ボロブドゥール」です。
「ボロブドゥール」はインドネシアにある寺院で、イメージは「アンコールワット」に近い感じです。
この作品のように、階段状の塔が印象的な、世界遺産です!
「ボロブドゥールⅠ TC8704」 ↓
「ボロブドゥールⅡ TC8705」 ↓
作家:篠田守男
作品名:ドローイング Ⅰ
材料:紙
1. 消去法的思考
限界あるこの地表で直径わずか10mの基礎が2個あればこの構造物は実現する。
地球の加工を最小限に止めること。2. 構造法的思考
地震国日本にとって何よりの免震構造である。すべてのショックはわずか8本のケーブルで吸収されること。3. 仕様的思考
天井を除き、すべてがスケルトンであること。
壁はパンチングメタル、床はエキスパンドメタル。
トップライトは透明FRPドームであること。4. 芸術的思考
構造物そのものが芸術であること。5. 生活的思考
要塞であること。我々にとってではなく、守られるべき地球にとっての人間に対する、地球の要塞であること。したがって、人間にとっては誠に危険な構造物であること。
SF映画に登場するような建造物ですね。どこかの惑星プラントとか、着陸ポートとか工業施設みたいな不思議な構造。この設計図だけみると、主要部分は空中に浮いているように見えるんですが…。
この設計図は置いとくとしても、掲げられた五箇条はなかなか興味深いもので、とても気に入りました!!
作家:篠田守男
作品名:ドローイングⅡ
材料:紙
「ドローイングⅠ」で描かれた構造物の具体的な設計図ということでしょうか。
どうも勝手な印象ですけど、「鉄骨の骨組み」は上手く作らないと綺麗な建築物にならない気がします。
作家:篠田守男
作品名:空飛ぶ工場 TC8615
材料:アルミ、ステンレス、真鍮
これなんかはまさにSF映画そのものです!
作家さんの意図は分かりませんが、地球環境を大切にする的な方向性の考えだと思うので、「工場を飛ばせば地球に負担掛からない」とか考えたんですかね? まあ、大学の大先生なのでもっと凄いことを意図して制作されているのだと思いますが。
作家:篠田守男
作品名:マリの遺跡 TC8502
作品名:マリの遺跡 TC8503
材料:アルミ、ステンレス、真鍮
(マリの遺跡Ⅱ TC8503)
この作品を「マリの遺跡」と言われてもあまりピンときませんでした。
例えば、「マリにある世界遺産」とかのキーワードで検索した画像を見ると分かりますが、マリの遺跡って泥で作られたものが主流だと思います。
むしろ、「マヤ文明」とか中南米の文明が遺したピラミッドとかの方がしっくり来るくる気がするのですが、いかがでしょう?
「マリの遺跡Ⅱ TC8503」 ↓
「マリの遺跡 TC8502」 ↓
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!