※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2018年12月21日鑑賞
シュガー・ラッシュ:オンライン
(英題:Ralph Breaks the Internet)
【評価:3.7/5.0】
【一言】
これはディズニー良くやった!
インターネット空間を見事に映像化し、企業ロゴやサービスを堂々と出演させる! 数々のゲームや映画キャラも多数登場!
『デッドプール』的なメタ要素と『レディー・プレイヤー・1』的な豪華さ!
これは、大人の方が楽しめる!!
【Twitter140文字感想】
【 #シュガーラッシュオンライン 】
ラルフとヴァネロペはインターネットの世界へ!
《ディズニー、良くやった!》
ネットを巧みに表現し見事、映像化!
ディズニー版権キャラが超出演、
風景には有名企業のロゴや商品。
画面1カットの豪華さが濃密!友情の物語。
“新しい”道へアクセルを踏む! pic.twitter.com/Li8LHHi3DU— ArA-1 (@1_ARA_1) 2018年12月22日
感想
感想外観
大して期待をしていなかったのですが、予想を遥かに上回る面白さ!
インターネットと有名映画が盛り沢山の、誰もが楽しめる作品に!
まず凄いと思ったのは、「インターネットの裏を映像化」です!
前作でも「ゲームの中」をビット数の違い等で見事に映像化していましたが、本作ではインターネットをアニメーション化!
様々な機能を擬人化したり、サービスを空想チックに描いたりと、本当に凄いです!
“We Are In The Internet” Clip(本編映像)
そして、宣伝でも散々と謳われた部分。
色々なディズニー・プリンセスや映画のキャラが登場し、ネットの企業ロゴが風景を覆う様子。
これ、本当に凄かったです!
宣伝の部分だけ誇張したとかではなく、本編は宣伝以上に豪華でした!
物語もまた凄い!
一体どうした、ディズニー・スタジオ!
親友のラルフとヴァネロペ、2人に友情に入る亀裂。そこまでは数多の作品と同じですが、その展開と結末がすごい!
「友情を問う物語」──なるほど!
『インサイド・ヘッド』に似た映像化、
『レディ・プレイヤー・1』の豪華さと、
『デッドプール』のメタ要素を合わせたような、
嬉しく楽しく面白い、ディズニーの新境地!
『シュガー・ラッシュ:オンライン』に登場する楽曲や主題歌はこんな感じ。
Imagine Dragons – Zero
Julia Michaels – In This Place
Best Friends(サントラより)
ネットの映像化が素晴らしい!
「インターネットを映像化」という複雑で面倒臭そうな部分を見事にアニメーションとして表現していました!
これは、本当に凄い!
ネット世界を大きな1つの都市として描き、その中で様々なサービスを比喩的に描いたりと、色々な機能やシステムを擬人化したり。
あちこちに散りばめられた企業のロゴは有名な世界中の会社のものだし、キャラの会話の中にも名前が登場する徹底ぶり!
検索バーを擬人化!
“KnowsMore” Clip(本編映像)
そして、ネットを使っている現代の人間なら「あ〜わかるw」と頷ける“あるある”が沢山描かれていたのが楽しかったです!
ネタバレになるので1つだけ──例えば、邪魔なポップアップ広告とか(笑)
人間の頭の中を舞台に感情たちが主人公のピクサー作品『インサイド・ヘッド』に似ているようにも感じました。
あの作品も、脳内の感情を司る領域や、ニューロンの動きとかを上手にアニメーション化していました!
「インサイド・ヘッド」MovieNEX予告編
たくさんの著作権物たち!
正直、この部分を楽しみに期待してた部分が大いにあります(笑) そして、その期待を裏切らない素晴らしさでした!
前作に引き続き、人気の「ゲーム」から参加したキャラクターたち──ソニック、パックマン、ザンギエフ……etc.
ディズニーが版権を持つ作品の登場人物たち──ストームトルーパー、プリンセス、アイアンマン……etc.
ネットでサービスを提供する企業──Google、Amazon、Twitter……etc.
「シュガー・ラッシュ:オンライン」USスポット超豪華カメオ出演篇
公開された映像だと「ディズニー・プリンセス」がとても印象的ですよね。
第1作目『シュガー・ラッシュ』でも「悪役キャラ集合」とかって映像が公開されましたが、本編ではほんの少しの登場でガッカリ。
しかし、本作は大違い!
色々な場所で登場するし、それなりに活躍や行動をします! だから嬉しい!
『シュガー・ラッシュ』より悪役キャラクターグループセラピー
これは『レディ・プレイヤー・1』をさらに豪華にしたようだと思いました!
だって、ディズニーが版権を持ってる作品はまさに“覇権”を握っているようなものだし、ネット企業を目にしない日はないし!
『レディ・プレイヤー1』(メカゴジラ VS ガンダム編)
新しい物語に面食らう!
正直、「物語」には期待してませんでしたが、それで正解というか、ある意味では間違えだったというか。
素直に「すごい!」と思いました。
(ネタバレを避け、あえて曖昧に。)
まず、作品の大筋は「ネット空間を楽しむ」部分に置かれているので物語性は他作品に比べても薄い気がします。
まぁ、これは前作でも似たような感じでしたし、そもそも観客(私)が期待してる部分も「ネット空間を楽しむ」なので、十二分に期待に答えてくれました!
そんな中での「物語」。
他のディズニー作品とは全く違うし、そもそもメッセージ自体が新しく感じました。
もしかしたら、「これまで」の作品とは違い、「新しい」時代に合った部分なのかもしれません。
いや、まぁ、とにかく面食らいましたよ!
予想だにしない“笑い”要素
ちょっと、めっちゃ笑いました!
こんなに楽しいとは思わなかったです!
そして、多分この「笑い」は大人の方が楽しめるものではないでしょうか!?
例えば、ネットの描写。
上でも例に挙げた「ポップアップ広告」とかは大人なら“あるある”で笑えます(笑)
他にも、有名な企業サービスが上手く巧みに描かれるだけで、笑い声が起きてました!
凄く意外だったのは「メタ要素」が強いこと。
これもネタバレを避けるため、予告にある「プリンセスの部屋」のシーンを例に出します。 あのシーンでは、プリンセスたち自身が「プリンセス作品の王道要素」みたいなのを話します。これなんかまさにメタ要素です!
このシーン以外にも所々に結構あって、『デッドプール』みたいなノリが感じられて、本当に凄いと思ったし、面白かったです!
ディズニープリンセス共演シーン!日本版予告編
やっぱり映像が凄い!
ゲームの世界やネットの世界を描くに当たって、やはりその映像は素晴らしいです!
前作でもそうでしたが、特にゲームを描くシーンでは、カメラワークや様々な演出、キャラの動き方に至るまで細かい部分まで拘っているように感じました!
“There Is No Track” Clip(本編映像)
映像という意味では、画面内でのアピールが上手だなと!
この部分で分かりやすいのは、やはりカメオ出演や企業サービスの部分でしょうか。さり気なく画面に写り込ませつつも、何なのかしっかり観客に分かるような描き方や、特徴を掴んだアニメーションは凄いと思います!
キャラクターの部分も、これまでに無いくらい豊かな動きだった気がします。
首をかしげたり、左右を見渡したり、髪の毛の微妙な揺れだったりと、小さな動作が綺麗で丁寧に描かれていたように思いました。また、表情がクローズアップされた時の複雑な心境を映すような「瞳」がとても情緒的でした。
関連して、本作はエンドクレジットとエンドロールが本当にいい作品なので、ぜひ見て頂きたいです! 音楽もそうですが、映像……というかアニメーションが!
ネタバレありちょこっと感想
以降、映画本編のネタバレあり
ネタバレあらすじ&感想
序盤
ゲーム内で遊ぶラルフとヴァネロペ。
クイズをしたり、トロンがウイルスでやられたりと、毎日変わらない日々を楽しく送っていた。
しかしある日、2人は喧嘩をしてしまう。
「毎日が同じでつまらない。」
「シュガー・ラッシュは好きだけど、コースに飽きた」
別の生き方を求めるヴァネロペと、今のままで変化を望まないラルフ。
そんな中、新しいコンセントが接続される。
「Wi-Fi」
ソニックがラルフに説明するが、説明が途中なまま、ゲームのキャラたちは始業時間になってしまう。
喧嘩し、仲違いは嫌だとラルフは、『シュガー・ラッシュ』のコースを作り変えて、ヴァネロペと仲直りをしようと考える。
新しく作ったコースをヴァネロペは大いに気に入り、2人はいつも通りに戻った───。
前半
しかし、変なコースに入ったた事で、プレイヤーの少女は力一杯にハンドルを回し、壊してしまう。
ゲームセンター店長は直そうと試みるも失敗。ゲームを制作した会社が倒産していたため、修理不能に思われた。──しかしネットオークションにハンドルが出品されているのを少女が発見。
そんなやり取りを、ゲーム画面内でラルフやヴァネロペたちは見ていた。
ところが、ハンドルの出品価格はとても高かった。そして店長はゲームを消すため、コンセントに手を伸ばす。
一方、ゲーム内はパニックに。
ゲームの電源が切られるとキャラクター達は消えてしまうため、慌てて他のゲームへ避難することに。
自分の居場所が無くなったヴァネロペは「レーサーじゃなかったら、何なの?」と一人悩んでいた。
そんな彼女を上手く慰められないラルフだったが、妙案を思いつく。それは、Wi-Fiからインターネットに入り、ハンドルを獲得するというものだった。
この案にヴァネロペも賛成し、2人はネットの世界へ!
検索バーのノウズモアに聞き「ebay」の場所を突き止めると、早速2人はハンドルを探す。
そして遂に見つけたハンドルだったが、他の落札者と競合することに。その結果、2万7001ドルという超高額になってしまう。
“KnowsMore” Clip(本編映像)
ハンドルを獲得できたと喜ぶ2人だったが、「クレジットカード番号を」と言われ、2万7001ドルを支払えないと気がつく。
ところが、24時間以内に支払わないと落札は取り消し。『シュガー・ラッシュ』を救う事も出来なくなってしまう。
中盤
なんとか2万7千ドルを稼ごうと考えた2人は、「ゲームで稼ごう!」という広告に駄目もとで頼んで見ることに。
そこで、『スローターレース』というゲームから「車」を盗み出すという仕事を選ぶ。その報酬はなんと4万ドルだった。
ところが、いざ訪れた『スローターレース』は暴力に溢れた世界。ヴァネロペは期待に胸を膨らませる一方、ラルフは怖がり逃げ出したい気分に。
探すアイテム「車」はすぐに見つかったが、このゲームのボスに当たる女性レーサー・シャンクの所有物だった。何とか車を盗み出したヴァネロペらだったが、シャンクと彼女の仲間が巧みな車さばきで追ってくる。
『シュガー・ラッシュ』のレーサー・ヴァネロペと、『スローターレース』のレーサー・シャンクの2人は障害物だらけの道路を、過激に走り抜ける。
そして、出口まであと1歩と迫ったところで、ヴァネロペとラルフはシャンクに捕まってしまう。
“There Is No Track” Clip(本編映像)
負けを覚悟し、車を盗むうとした訳──ヴァネロペを救いたいと明かしたラルフ。
すると、その友情に共感したシャンクは資金を稼ぐ方法を教えてくれた。それは、動画投稿サイト「BUZZTUBE」で面白動画をアップするというものだった。
危険な『スローターレース』に嫌気がさし、シャンクにも違和感を覚えたラルフは、彼女の意見に従うことを嫌がる。
一方、ヴァネロペはクールで速い彼女の虜になっていた。
結局、他の方法が無いと、シャンクの紹介で「BUZZTUBE」のビルを訪れ、代表のイエスに会った2人。
そこで動画に寄せられた「ハート」がお金に換金できると知り、ラルフはヴァネロペの為に面白動画を投稿し続けることに。
その人気はどんどんと広まり、「80年代の悪役が動画で復活」と話題になっていった。
「シュガー・ラッシュ:オンライン」特別映像 ハート!
後半
ラルフが動画を投稿し続ける間、ヴァネロペは手伝いをし、またネットの世界を見て回るためにポップアップ宣伝の仕事を引き受ける。
そして偶然訪れた「プリンセスの部屋」で様々やディズニープリンセスたちと出会い、「本当に何をしたいのか?」を考えるキッカケとなる。
「シュガー・ラッシュ:オンライン」 特別映像 グルート篇
一方、「BUZZTUBE」のラルフは、動画に寄せられる誹謗中傷のコメントに傷ついていたが、イエスから「目標金額が溜まった」と知らせを受ける!
そして、ヴァネロペと「eboy」で待ち合わせることに。
ところが、ヴァネロペが現れない。
彼女は「自分がしたいこと」を探す中、「スローターレース」の世界が気に入っている事に気がつく。そして、シャンクに相談していた。 シャンクは「友達と求めるものが違ってもいい」と彼女の背中を押すように答えるのだった。
そしてなんと、ラルフはその様子をビデオ通話でのぞき見てしまう。
「シュガー・ラッシュ:オンライン」特別映像 ♪劇中歌“あたしの居場所”
ヴァネロペと離れ離れになる事が嫌で、彼女があの危険な世界に残るのが許せないラルフは、ネットでデキた友達スパムリーに相談。
「スローターレース」にウイルスを仕込んでつまらなくすればヴァネロペは戻ってくると計画を話す。
そして、ダークネットでウイルスを売るスパムリーの知人から「プログラムの不具合をコピーし拡散」するウイルスを受け取る。
そのウイルスをゲーム内に放ったラルフ。
しかし強力なウイルスはヴァネロペの不安定さに目をつけ、増幅し拡散。ゲームは強制再起動へ追い込まれてしまう。
ヴァネロペはラルフに抱えられ脱出するも、事態の原因がラルフにあると知ると「友達はそんなことしない!」といい、彼女自身が渡したメダルを投げ捨てると、走り去ってしまった。
終盤
悲しみと怒りを周囲に撒き散らすラルフ。
そんな彼の不具合を見つけたのは、あのウイルスだった。そして、ラルフの不具合をコピーするとネット空間にばら撒き始める。
すぐにネットには「壊し屋ラルフ」のクローンが溢れ出し、あちこちを破壊。そして、ヴァネロペを探し回り、追いかけてくる。
本物のラルフはヴァネロペと合流し、2人は何とか逃げるも、巨大化したクローン・ラルフにヴァネロペが捕まってしまう。
彼女を助けたい一心で、ラルフは自身のクローンに向かって自分の弱点を見直し、謝る。 弱点を克服したことで、ウイルスによるクローンも自然に消滅していった。
その後、ヴァネロペは自分の決断をラルフに伝え、ラルフもそれを応援することに。
彼女は「スローターレース」のレーサーとして生きる事に決めたのだった。
一人、ゲームセンターに戻ったラルフ。
それまでは変化を嫌っていた彼だったが、ネットの世界から戻った彼は、少しずつ変わっていった。
タイトルバック。
エンドクレジット。
Imagine Dragons – Zero
ショートムービー。
「パンケーキとミルクシェイク」
エンドロール。
最後に、おまけムービーも。
『アナと雪の女王』の新作映像化かと思いきや………。
ラルフが映画の最後で熱唱していたのは、Rick Astleyの「Never Gonna Give You Up」という曲です!
Rick Astley – Never Gonna Give You Up (Video)
「はてなブログ」でお題をやっていたので、参加してみました!
映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」の感想 #シュガラお題
sponsored by 映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」(12月21日公開)
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!