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【映画】エクソダス:神と王

2015年2月1日

『戦う者だけに、「奇跡」は訪れる』

 

目次

【内容】

旧約聖書の「出エジプト記」を基にした歴史スペクタクル。

紀元前1300年。ファラオと兄弟同然に育ったモーゼ。しかし彼は奴隷として虐げられていたヘブライ人だった。40万人の同胞を救うためにたった一人で神の奇跡と共に立ち上がる。

 
 

【感想】

●久しぶりの歴史スペクタクル。ただ、内容は微妙でした。 一方で神が起こす奇跡の数々や、馬車を使った戦闘シーン、膨大な数の奴隷を使った建設シーンなどの映像は物凄く綺麗でした! 
 
 
●まずは映像から。 この映画は預言者モーゼが奴隷として虐げられていたヘブライ人をエジプトから逃がすという旧約聖書を基にしている。 
上にも書いたように馬車を使った戦闘シーンや奴隷による建設シーンなど迫力があったり、精巧に描かれていて目を見張りました。…が、やっぱりそれ以上に神が起こした奇跡の数々(=十の災い)と津波のシーンが凄かったです!!大迫力、それでいてとても丁寧で、観ていて体がムズムズしてきました。それくらい細かったんです。
 
 
●そして内容。なんというか…微妙でしたね。少し薄かった気がします。歴史スペクタクルにしてはすこし厚みが足りないような…もっと重く、厚くしても良かったと思います。でも逆に分かりやすいというのもありますね。無駄に細かすぎなかったり、予備知識を必要としないから純粋に歴史とストーリーを楽しめるはず。
映画を観る前に史実を基にした映画ということでWikipediaやその他サイトで予習をしていったのが少し裏目に出た部分がありそうです。 だって今まで世界が紡いできた公式のネタバレを読んでいるわけですからね…

 
●「十の災い」のシーンは壮大な奇跡が見事に映像化されていました。 そして体がムズムズしてくる(特に蛙やアブのシーンが。)
1:ナイル川を血で染める
2:蛙を上陸させる
3:ブヨを放つ
4:蚊を放つ
5:疫病を流行らせる
6:腫れ物を作る
7:雹を降らせる
8:イナゴを発生させる
9:暗闇で包む
10:長男を殺す
このシーンを見ていると「神は何のためにこんな奇跡or災いをもたらしたんだろう?」「神の役割ってこんなのだっけ?」「これじゃ何も変わらないでしょ?」って考えるしかなくなる。 だってやっていることは虐殺じゃないの?
※結構、爬虫類とかリアルだから気を付けて下さい。

 
 
●若いモーゼが段々と年を取るに連れてイメージ通りの?、絵で見るような姿になっていくのが良かった。 英雄のモーゼも苦悩し、苦しんだんだな…あれだけの民を導くのは絶対に大変。 神の力添えがあったから成し遂げられたけど一人だと無理だったな。 モーゼが知識を活かして、頭を回転させて民を守るというシーンが無くて(あったとしても覚えてないくらい)少し残念。 もっと頭の切れる預言者かと思っていた。 強いし、リーダーシップもあるけどそこまでという印象を受けた。
 
 
●ファラオって酷いな… 奴隷をここまで苦しめて自分の欲と権力のために彫像や神殿を建てるんだから。 「私が神だ!」というセリフ。どこまで自己中なんだか… 映画を観ていくと始めはエジプトの華やかさに圧倒されるけれども、段々とファラオに対して嫌悪感を抱くようになる。
このファラオはラムセス2世らしい。
 
 
●この映画は一応、史実を基にしてはいるものの歴史的事実との違いや人種差別、宗教の問題から舞台であるエジプトでは公開禁止になっている。
 
 
 
●日本の大河ドラマもここまでやってくれたら面白いのに…
 
 
 
HP
 

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