※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。
2018年9月11日鑑賞
劇場版 のんのんびより ばけーしょん
【評価:3.7/5.0】
【一言】
のんびり、まったり、ゆっくり。
なんにもない映画、心地良い!
そして、背景が超美しくて、どの場面も写真みたいな綺麗さ!
【Twitter140文字感想】
【劇場版 #のんのんびより ばけーしょん】
夏休み終盤、福引で「沖縄旅行券」を当てた旭丘分校の皆んなは沖縄へ行くことに!
海の蒼さと透明度、入道雲や草花など背景風景が美しく、キャラを含めた構図がどの場面でも秀逸!
優しく緩い“田舎の時間”の中で過ごす、悠々呑気で最高に楽しい夏休み! pic.twitter.com/DqwGOdBUdj
— ArA-1 (@1_ARA_1) 2018年9月12日
感想
感想外観
『のんのんびより』の映画。
観に行こうか迷ってましたが、観て良かったです!
相変わらず、最高の“空気感”なアニメでした!
そして、最高の夏休みでした!
久々の、「何もない映画」。
大きな事件は一切無く、もちろん人が死ぬなんてもってのほか。
気を張らず、ゆっくりとアニメの内容を楽しむ事が出来て、久しぶりに優しい気持ちで観れた映画でした!
TVアニメと変わらず、「のんびり、まったり、ゆっくり」な田舎の時間が流れていて、とても優しい映画でした!
この緩い時間の流れとか、どうでもいい会話とか、生活感溢れるギャグとか、やっぱり大好きです!
本作、とにかく背景が美しかったです!
沖縄の海はアニメなのに透明度が伝わるし、入道雲のモクモク、青々と茂る草木の瑞々しさとか。
キャラクターを含めた映像の構成も素晴らしくて、どのカットを切り取っても「綺麗な写真」になるほど美しかったです!
物語、とっても良かったです!
作品の脚本が素晴らしいのか、私の涙腺が脆くなったのか、最後にウルッと来ちゃいました。
1時間30分で、上手に展開を広げて、登場人物を描いて、物語を色付けながら、最後には見事に畳みました!
最高の夏休みです!
nano.RIPE「あおのらくがき」Music Video
本作は角川シネマ新宿で観ました。そこの展示スペースで「のんのんびより しねまぎゃらり~」と開催していました!
その感想(?)というか写真も何枚かついでに掲載します!
久々の“なんにもない”映画
最初にも書いたとおり、本当に心を穏やかにして、優しい目で見守れる、温かい映画でした!
普段、私が観る映画って、洋画アクションとかばかりなので、何かしら事件が起きたり、人が死んだりとハードな内容なので、映画を観ている最中も気が抜けません。
でも、本作はアニメのOVA的な、“のほほん”とのんびりした内容で、とても落ち着いて観られました!
伏線を気にしたりとか、事件に気を張ったりする必要はなく。
ただただ、キャラクターの言動を眺めながら「可愛いなぁ〜、楽しそうだなぁ〜」と観ていられるのは嬉しかったです!
“のんびり”な時間
のんびり、まったり、ゆっくりな時間。
TVアニメで描かれた「田舎の時間」が、今度は「沖縄での時間」として映画で描かれていました。
なんと言うか、この「急がない感じ」とか「目一杯に楽しむ感じ」が本当に大好きな作品です!
好きな事、やりたい事を楽しむ彼女たちが羨ましい!
ゆったり流れる時間の中で過ごす彼女たちを見ているだけで心地良いし、意味の込められてない会話とかが嬉しい!(SF作品とかは台詞1つ1つに意味が籠もってて面倒臭い!)
そして、どーでもいい会話の中とか、生活行動の中でのギャグが面白かったです!
私自身が、時間に追われるように忙しく生活しているからか、『のんのんびより』の主人公たちを見ているだけで楽しいです。
のほほんとした喋り方とか、謎の口癖とか。
そういう細かい部分がとってと愛おしいです!
背景が美しく、構図が見事!
ヤバイです、背景と風景が綺麗すぎてヤバヤバです!
これは、ひと目で分かる、アニメーションが始まればすぐに分かりますが、溜め息が出る程の美しさ!
特に「沖縄の海」がめちゃくちゃ綺麗でした!
アニメなのに、水の透明感がダイレクトに伝わってくるし、蒼色がグラデーションしているのが分かるし、寄せて返す波の感じが実写そのもの!
最近のアニメは「水の描写」がどんどんリアルで綺麗になってきてますけど、本作は「沖縄の海」だからこそ、より綺麗でした!
沖縄の石垣や漆喰の建物も、南国チックな植物も、夏らしい入道雲や夕焼けも、とにかく何もかもが綺麗!
ネタバレになるので書けませんが、終盤のロケーションが最高に美しいシーンがヤバかったです!
それから「構図」。
映画を観ていて思いましたが、どのシーン、どの場面、どのカットを切り取っても、まるで思い出の詰まった「旅行写真」のような画面になると感じました。
風景とキャラクターの相性とか立ち位置とか完璧だし、皆んなで並んで歩く場面だけでも記念撮影みたいに揃ってたし!
最高の夏休みの物語!
とっても良い物語で、思いがけず最高の夏休みになりました!
「のんびりした時間」の中で、れんげ達が沖縄を精一杯に満喫してくれて、それを見ているだけでお腹いっぱいです(笑)
綺麗な風景、賑やかな旅仲間、三線チックな音楽。
まさに気分は沖縄旅行!
「なんにもない映画」とか言いつつ、「物語が良い」なんて矛盾してるみたいな事を言ってますけど、多分これで合ってます。
沖縄に行くキャラクターが多いから色々な事が描けるし、物語というよりは純粋な旅行記。
でも、沖縄で溜まった「思い出」が積み重なって物語が深まっていきます!
新しい登場人物との出会いも大きいです!
彼女の変化(?)というか、キャラクター性(?)がとっても良くて、大好きです!
もちろん、“物語”にも絡んできますし!
終盤は本当に良かった!
結構ウルッときちゃいました…。
普通の作品なら同じ展開&内容でも泣かないと思うんですけど、『のんのんびより』だから、めっちゃ純粋だったから心に響いたんだと思います!
「しねまぎゃらり~」@角川シネマ新宿
本作は、角川シネマ新宿で観たのですが、その角川シネマ新宿の展示スペースで「のんのんびより しねまぎゃらり~」を開催していました!
いくつか、その中身を紹介しておきます。
まず最初に目に入るのは、れんげ達が利用する「旭丘」のバス停。
棚には、蛍が作ったと思しき大量の小鞠の人形が!
そして等身大の旭丘分校のメンバーが!
やっぱりれんげが可愛い!
スペースの一角には黒板と教卓が設置してあって、自由に書いてOKと!
久しぶりに「黒板にチョークで書いた」し、黒板消しを使いました(笑)
大きなモザイク・アート!
たくさんのシーンや場面が詰まっていて、いつまで見ていても飽きないくらい!
予告PVが上映されていたスクリーンの前には、アクリルフィギュアが。
映画の中の水着とは格好が違ったけど、可愛いからOKです!
あとあと、「星の砂」を探すコーナーも!
これは、なかなかに気の利いたお洒落な企画だと思います!
その他、キャラのぬいぐるみと場面カットや、Blue-ray商品の展示などがありました!
やっぱり、“れんちょん”最高!
以降、映画本編のネタバレあり
ネタバレあらすじ&感想
序盤
夏休み。
スケッチブックを持って家を出たれんげ。
待ち合わせ場所で蛍、夏海、小鞠と合流したれんげは、「にゃんぱす〜」と手を振る。
オープニング。
タイトルバック。
nano.RIPE「あおのらくがき」Music Video
旭丘分校に来てから初めての夏休みが終わろうとする事に寂しさを感じる蛍。
れんげは、夏休みの出来事をスケッチブックに描いていた。
そして4人は車に乗る駄菓子屋の楓と、かず姉に会い、そのまま通り掛かった夏海の兄、卓と一緒にデパートに行くことに。
買い物中、ベルトを選ぶ蛍を、ブラジャーと勘違いして真っ赤になる小鞠だった。
それぞれ買い物を終え、福引をする事に。
最初にもれんげが引くも、結果はティッシュ。外れではあるものの、れんげは大喜び。
残った一回を引いた卓は、まさかの特賞「沖縄旅行4人招待券」を当てるのだった。
れんげ、蛍、夏海、小鞠、卓の子供らと、かず姉、楓の大人2人、加えてこのみも沖縄に行くことに。
そして、強がっていたひかげも、土下座のかいあって沖縄に行くことになった。
沖縄初日
沖縄は石垣島から船で10分程度、竹富島に到着したれんげら一行。
さっそく石垣の道路を探検するれんげと夏海。そして、水牛を見たれんげは「ここも田舎なのん?」と言うのだった。
雑誌で見つけた民宿に宿泊する一行。
宿で案内してくれたのは、宿の娘で夏海と同じ中学1年生のあおいだった。
卓が1人、かず姉・このみ・楓の大人3人、その他子供と部屋分けをし、水着に着替えてさっそく海へ!
その日の夜、夕食を食べ終わった夏海が外で見たのは、バドミントンの壁打ちをするあおいだった。
そこで2人は仲良くなり、あおいの敬語もとれた。そして、今度2人でバドをする約束をする。
部屋に戻った夏海の手には、宿の売店で買ったカップラーメンが。「大人のいないこの部屋では子供が法律」と夜食を食べ、トランプで遊ぶ子供たちだった。
沖縄2日目
2日目はカヤック組とシュノーケリング組に分かれて行動。
れんげ、夏海、ひかげ、楓はシュノーケリングに。
綺麗なサンゴを見て、さらにマンタにも遭遇して大満足のれんげ。一方、ひかげは波酔いしていた。
一方、カヤック組。
乗り場まで森の中を歩き、二人乗りカヤックに乗った蛍と小鞠。しかし、見事に木の枝に引っ掛かってしまい、かず姉の助けで何とか脱出した。
その後、山道を歩いて大きな滝を見に行った。
いつにも増して元気一杯のかず姉は、陽気に写真に映るのだった。
夕方、れんげ達は灯台にいた。
れんげはスケッチブックに灯台の風景を描き、記念撮影をする中、カヤック組からメールが。
そのメールにら見事に疲労で脱力したかず姉の写真が添付されていた。
その夜、夕飯の席であおいと話した夏海らは、あおいを部屋に読んだ。
そして部屋に来たあおいに、れんげはスケッチブックを見せた。
3日目、自由行動の1日をあおいに案内してくれないかと頼む夏海らだったが、「宿を手伝わないと」と断られてしまう。
沖縄3日目
朝、起きた夏海らは部屋の掃除をしていた。
その姿に驚くあおいに、「仕事を手伝うから島を案内してほしい」と再び頼む。
そして、母親の後押しもあり、その日はあおいが案内をしてくれることになった。
あおいの中学校を訪れた夏海ら。
そこで、バド部のラケットを借りてしばらくバドミントンをする事に。
夏海はあおいに勝負を挑むも、圧倒的な実力差に完敗してしまうのだった。
その後、土産店やカフェなどに寄った一行。
そして、あおいが案内したのは砂浜だった。「何もない」と言うれんげに対し、あおいは「手を砂に押し当ててごらん」と促す。
手のひらにくっついたのは、「星の砂」だった。
あおいが準備したガラスの瓶に、砂を入れて持ち帰った。
その夜、2日連続で床で寝ることになったひかげは、「テコでも動かない」とベッドに寝転ぶ。
しかし、かず姉が売店で買ってきたカップラーメンに、あえなく完敗。
その夜、あおいに連れ出されたれんげら。
「着くまで内緒」と言って彼女が連れてきたのは夜の砂浜。
そして、あおいが懐中電灯の明かりを消すと、頭上には満天の星空が輝いていた。
さらに、足元の海も光っている。ちょうど、「夜光虫」が綺麗に見える日でもあった!
沖縄最終日
帰宅する日。
れんげは「イルカは描けなかったけど、良い絵が描けた」と嬉しそうに話す。
一方で、夏海とひかげは「帰りたくない」と泣いてしまう。
そして別れの時。
夏海はあおいに何も告げずに帰ろうとするが、れんげの呼びかけに足を止める。
そして、あおいに向かって「帰ったら中学校の写真を送る。バドミントンの練習をして、今度は勝つから」と告げるのだった。
沖縄から戻ってきた一行。
れんげはスケッチブックを破ると、夏海に差し出した。
そこには、笑顔でバドミントンを楽しむ夏海とあおいの絵が描かれていた。
エンドロール。
再びのタイトルバック。
そして「今回はここまで」の文字。
最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!