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【映画】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』:”あの戦い”の喪失を超えたMCU世界のフェーズ3最終作!

※画像は予告映像のキャプチャです。

2019年6月28日鑑賞

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
Spider-Man: Far From Home

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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【評価:4.6/5.0】


【一言】

『エンドゲーム』を経たMCU作品。
トム・ホランドのスパイディ最高!
楽しくて面白くて衝撃的で嬉しいヒーロー映画!
“彼”への追悼とスパイディ哲学が胸に響く!
ジェイク・ギレンホールは本当に大好き!

 
【Twitter140文字感想】


【目次】

STORY&STAFF

夏休みに学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かけたピーターの前に、元「S.H.I.E.L.D.」長官でアベンジャーズを影から支えてきたニック・フューリーが現れる。一方、ヨーロッパの各都市をはじめ世界各国には、炎や水など自然の力を操るクリーチャーが出現。世界に危機が迫るなか、ニックは「別の世界」からやってきたという男ベックをピーターに引き合わせる。
映画.com

予告動画

監督:ジョン・ワッツ
原作:スタン・リー『スパイダーマン』
脚本:クリス・マッケナ
制作:マーベル・スタジオ
キャスト:トム・ホランド, サミュエル.L.ジャクソン and more.
上映時間:135分
日本公開:2019年6月28日
配給:ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント
公式サイト


以降、
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
のネタバレ一部あり

「某キャラのMCU退場」
について”のみ”触れています。

それがOKな方はぜひ!

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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映画の感想

感想外観

『アベンジャーズ/エンドゲーム』での衝撃から数ヶ月。
「アイアンマンの死」という大きな喪失を背負うMCU最新作!

『ファー・フロム・ホーム』を観てきましたが、最高に最高のヒーロー映画に仕上がっていて、とにかく最高でした!(語彙力)

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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「アイアンマン」と「スパイダーマン」
 まず最初に書くべきはこの2人についてかな、と。

不謹慎ですが、アイアンマンが死んだことで、作品がスパイディのものになっていたと強く思います。前作『ホームカミング』ではアイアンマンが活躍しすぎでした。

それに、「アイアンマンの遺志を継ぐ」という大きな重圧への描写が見事でした!

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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物語の構成と展開が凄かったです!
「MCU」という積み重ねた世界観があるからこと描き出すことができた物語だし、本当に細かい部分までのき配慮が素晴らしいです!

《あの戦い》で集結した宇宙崩壊の危機と、新たに生じた敵の存在。
新しい敵を出現させる必要のあるヒーロー・コンテンツにおいて、一切の文句ないストーリーを提示して来ました!

ネタバレだから言えない展開も凄い!

<『ファー・フロム・ホーム』を観るまでは─『エンドゲーム』は終わらない>

トム・ホランドのスパイディ、好きだなぁと!
作品全体の雰囲気がとっても明るくて、観ていて楽しいです!

色々な場面で「笑える」シーンや台詞や会話を挟むし、陽気な感じとかノリとか本当に大好きです! 観客みんなで笑えるのがイイですね!
MJやネッドとの絡みも最高にラブラブで楽しくて大好きでした!

なんか、役者トムホ自信のキャラとも似ているような(笑)

物語の核にある「現代のアメコミ映画」の姿

『キャプテン・アメリカ』が第二次世界大戦を、『ハルク』が放射能を問題にしていたように、アメコミ作品の背景はその時代の鏡のような感じ。

本作でも、その部分に強いスポットライトが当てられていて、個人的には良いと思った部分でした!

バトルシーンとその映像表現は、また新しい次元を見せてくれました!
毎度毎度、マーベル作品の映像には驚かされますが、本作でも例外ではありませんでした!

なんかもう、「劇中」と「映画」と「現実」が一体となるような、本当に凄い映像とその背景の“理由”にただただ目を奪われました!

今回新しく登場するのが、ジェイク・ギレンホール演じる「ミステリオ」
彼は多元宇宙にある別の地球からやってきたヒーローです!

個人的に、ギレンホールが大好きなので、今回の主役?級の出演が発表された時は本当に嬉しかったです!

やっぱり、彼の演技は抜群にピカイチだと思います!

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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MCUと2人のヒーロー

タイトルは「アイアンマン」と「スパイディ」のことです。
目次でネタバレしては元も子もないですからね、気を使いますよ(笑)

やっぱり、この2人の関係を最初に書かないわけにはいきません。これまでの『スパイダーマン』作品から「MCU」へと参加した大きな変化の1つですからね!

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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まず、MCU版第1作目の『ホームカミング』
私の個人的評価は「微妙」というか「低評価」でした。なぜなら、アイアンマンが出しゃばって活躍し、“あの台詞”まで言い放ち、もはや『アイアンマン4』に等しい内容だったから。

でも、本作は違いました。
不謹慎ですが、トニー・スタークが死んだことで、「P.パーカーの映画」としてしっかりと描き出されていたからです。

スパイダーマンの映画として存分に楽しむことができた、これはとって大事なことだと思います。

Theme (from “Spider Man”) [Original Television Series]

世界はアイアンマンを失いました
大きな喪失と追悼とともに、「次のアイアンマンは?」という世間の期待と希求の声が高まります。

パーカーも「彼の遺志を継ぐのは自分なのか?」と悩みます。
世間の期待と重圧、さらにはフューリーからの要請、自身の中での気持ち、友達や恋人との関係……etc.と色々なことに悩みます。

責任と重圧、そして自分の気持ちとの間で揺れる、スパイダーマン、否、ピーター・パーカーの葛藤や心情が丁寧に、(そして分かりやすく)描かれていた点がとても良かったと思います。

【本編映像】<新たな師 ミステリオ>編

最っっっっ高の青春ムービー!

サム・ライミ版『スパイダーマン』
A.ガーフィールド版『アメイジング~』
そして、
MCUのトム・ホランド版『スパイダーマン』

何度も実写化されて、そのどれもが失敗なく面白くて、伝統と独自解釈を含めた作品を生み出している、稀に見る素晴らしいコンテンツだと思います!

それぞれ特徴がありますが、観ていて「楽しい」のは、やっぱりトム・ホランド版の『スパイダーマン』かなぁと個人的に思います!

とにかく、いたるところにギャクというか「笑いポイント」を入れてくれる感じが本当に楽しいし、本作では特にそれが多くて、会話とかシーンと色々な部分で笑いました! シアター内の観客みんなで笑えるのって楽しいです!

本作は、MJとのラブラブが最高でした!

パーカーからは「好き」が溢れていて、夏休みの欧州旅行でも告白計画を練るくらい、とにかくぞっこん! 一方のMJもまた彼に気があるような仕草をしたりと、またいい雰囲気だったりするんですよね~!

『エンドゲーム』からテンションの落差は激しいですが、こうした普通の高校生活を観られたことが、また何よりも嬉しかったりするのです!

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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それから、段々と劇中のピーター・パーカーと、役者のトム・ホランドが同一人物である可能のように感じてきてしまいます(笑)

映画作品に関しては秘密主義のマーベル内で、「ネタバレ発言の要注意人物」とされているホランド。彼の失敗ニュースは色々と話題になりますよね(笑)

一方で劇中のパーカーも、どこか軽い感じで抜けているというか、注意不足というか、ネタバレ志向のところがあるというかで、なんだか似ている!

正体バレバレよ 編 6秒予告

“あの戦い”後の物語

『エンドゲーム』でとにかく衝撃的な完結を一度迎えた「アベンジャーズ・サーガ」。その衝撃的で悲劇的なラストから繋がる本作。

一体、どんな内容で物語の続きを描く入り口となるのか、そればかりが楽しみだった公開までの期間でした!

『エンドゲーム』で最強の敵・サノスを倒したアベンジャーズ。
けど、アメコミのヒーローを活躍させるには「新しい敵」の存在が、それも「前作を上回る敵」の存在が必要不可欠になります。

その部分をどう描いて接続するのかが心配であり、同時に期待でもありましたが、一切の文句も出ない、有無も言わさない、完璧な出来栄えだったと思います!

【本編映像】<新たな脅威 エレメンタルズ>編

あくまで個人的な感想ですが、敵出現の「理由」よりも、そもそも敵の「正体」と「動機」の部分に焦点を当てていたのが良かったのかな、と。

ただ「強い敵襲来」ではもう観客は納得しないでしょうから、「誰」と「なぜ」を正確に描き出した点は高く評価できると思います!

さらにいえば、やっぱり「今後」に繋げていく上で重要な入り口となる本作で、「アベンジャーズ無き世界」の状況と見通し的なものを示したのは面白かったし、まだまだMCUの拡張はとまらない、という嬉しい希望をもたせてくれる内容でもありました!

加えて、これまでのMCU作品に由来する物語もしっかり挿入しているために、全体としての満足度も高くて、「これこれ」と頷ける物語になっていました!

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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ネタバレになるので曖昧でごめんなさい……。
でも、ここに書かなかった部分、書いたものの裏側の物語こそ凄かったので、劇場で作品を鑑賞した時には、「あっ!」と驚くこと間違いなしです!

社会を反映するコンテンツとして

アメコミ作品が社会を反映するコンテンツであるということは間違いないです。原作コミックはほとんど読まず、映画&ドラマだけの私でも分かります。

『キャプテン・アメリカ』は第二次世界大戦を、『ハルク』は放射能を、『X-MEN』はマイノリティ問題を、『ブラックパンサー』は黒人問題を、『キャプテン・マーベル』は女性活躍を、『アイアンマン』はテクノロジーを……etc.

エンターテインメントとしても最高に優れた本作ですが、この部分でも感じるところが多い作品となっていました。

ただまぁ、ここで「コレだ!」というとネタバレ。  なかなか難しいものですね。

でも、最近のニュースを見ていれば、さらに言えば制作された米国で問題になっているニュースや現象を思い浮かべれば、映画を観ていてすぐに浮かんでくると思います。

社会問題と繋げることに批判的な意見もありますが、私個人的にはその方向性は正しいと思うし、「社会に求められる存在」としてのヒーロー映画ではむしろ当然だと思いますし。

それに、現実の社会とシンクロしていることで、自然とより世界観が深まりますしね!

新次元を見せるバトル内容と表現

MCU作品って、いつも最新の映像で楽しませてくれます!

もちろん観客が飽きたり、ヒーローの新能力や新キャラを描くために新しい表現になるのは当然だし、そもそもコミックの時点で被らないような設定にしているのだろうと思います。

それでも、『アイアンマン』のスーツや、『ドクター・ストレンジ』の魔法描写、『X-MEN/アベンジャーズ』のクイックシルバー等、ヒーロー能力を最大限に活かし魅せる映像を常にアップデートしているから好きです!

そして、本作でも新しい映像を楽しませてくれました!

なんというか、これまた新次元。  どちらかというと「アート」に近いような感じもする、視覚的に強烈な映像を見せてくれて、とっても楽しかったです!

「架空の映画」と「現実の世界」が一体に混ざり合うような、いい感じの映像に驚きを感じながら注視していました! スクリーンに釘付けです!

どんなシーンなのかは、やっぱりネタバレなので伏せるしかないんですよね。

【本編映像】<ヴェネチア 水のエレメンタルズ現る>編

ジェイク・ギレンホール参戦!

本作でMCU参戦を果たしたジェイク・ギレンホール

演じるのは、「ミステリオ」
『エンドゲーム』の戦いで開いた多元宇宙の扉の向こう側の地球からやってきたヒーローで、《エレメンタルズ》という敵を追う使命を自認しています。

個人的に、ギレンホールが大好きなんです!
最初に観た作品は『ナイトクローラー』で、そのまさに「怪演」と呼ぶに相応しい演技に引き込まれました!

本作でも、彼の演技は見事に素晴らしくて、出演者の中でも群を抜いていたと思います!

本作の敵「エレメンタルズ」もまたまた!
『スパイディ』に登場するヴィランたち、
・水:ハイドロマン
・火:モルテンマン
・土:サンドマン

をモデルにしたであろう彼らの戦いも凄いです!

突如として現れた火!土!水! 編 6秒予告


以降、映画本編のネタバレあり


映画の感想
※ネタバレあり

Q.ベックこと「ミステリオ」

いやぁ~驚きましたね!騙されました!
だって、ヒーローだと思っていた彼が、まさかの「今回のヴィラン」だったわけですから、それは本当に衝撃的でしたよ!

マーベルに拍手を送りたいです!
だって予告編から徹底して「ミステリオは味方」の方針で描いていましたから、一切のネタバレをしていないことになります!

────実は、「ミステリオ=ヴィラン」を知っていました。
ただ、原作読んだことないので、「敵」認識だけで能力や戦闘スタイルは存じていませんでした。なので最初は「本当に味方か?」と疑っていました。

新ヒーロー 編 6秒予告

原作ではどうなのか分かりませんが、「並行世界」という設定が上手いな、と。

だって、地球ではヴィランでも、別次元の地球ではヒーローかもしれない、という確率もありえますし、どんな可能性でも説明出来ちゃう荒っぽい良い手段ですからね。
なので、観客に違和感を持たせないという物語の前提も素晴らしかったのではないかな、と。(もちろん原作ファンは騙されないのでしょうけど)

「だからギレンホールを選んだのか!」と納得(笑)

彼の作品を多く観ているわけではないし、完全に『ナイトクローラー』のイメージが強いですが、裏表がある感じ? けど表情には出さない感じ? 冷静に現実を直視する感じ? とかまさに彼にうってつけのキャラクター!

最初の方でスパイディに優しく接していたときは「ん~キャラ違くない?」と違和感を覚えていましたが、パブ?で「簡単だっただろ?」と豹変した時の「これこれ!」感が凄かったです(笑)

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
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“彼”の功罪と喪失

もちろん「彼」はアイアンマンのこと。
彼の死は衝撃的だったし、スパイディをはじめ全世界的な不動の人気と影響を誇っていて、一方では何度もヴィランを生み出す原因になったりしたキャラクター。

『アイアンマン』シリーズではトニー・スタークに恨みを持つ人物がヴィランとして立ちはだかったし、『アベンジャーズ』ではウルトロンを生み出し、『スパイディ』1作目ではグリーン・ゴブリン誕生のきっかけに。

いい意味でも悪い意味でも、大きな存在感をもつキャラでした。

そして、本作『ファー・フロム・ホーム』でもその影響力は健在でしたね!

まず、彼がパーカーに遺した遺産
メガネ型のデバイスに付与された人工知能「イーディス」と巨大な軍事ネットワーク支援網の規模が凄すぎる! まぁトニーが作ったなら『エンドゲーム』でも使用すればいいのに、と思わなくもないですが(笑)

でも、「アイアンマンの遺志を継ぐ」という物体的なものだからこそ、パーカーの中には葛藤もあったんだろうな、と。

そして、クエンティン・ベックと仲間。

彼らがヴィランの立場になったのは、結局トニーが研究者の成果を否定したり流用したりしていたから。

「えっ!」と最初は驚きましたが、ここまでのMCUの展開を観ていると、スッと腑に落ちましたね。

死んだアイアンマンへの追悼を捧げながらも、一方でトニー・スタークへの批判を挿入していくあたり、物事の二面性をしっかりと捉えるあたりが本当に素晴らしいと思います!

爆笑必至のトムホ版!

本作は本当に笑いポイントがあるから、とにかく楽しくて笑いっぱなしで、最高でした! 明るいコメディ的な要素もあり、同時に「青春」らしい展開もあり、もう大好き!

「大人の恋愛」みたいに重くないし、観ていて楽しい軽さやノリって大切です!

パーカーとMJの「恋」は大きく進展!(?)
旅行計画を立てたり、ヴェニスでガラス細工を購入したり、パーカーのぞっこんLOVEさが羨ましいくらい青春していて最高!

夜のプラハでお互いに告白的な雰囲気とか素敵!
本当にお似合いのカップルだと思います!
夜のプラハで。

「ずっと言おうと思ってた───」とパーカー。
「スパイダーマンなんでしょ」とMJ。

この簡単にバレる感じ、なんかもう、トム・ホランド本人を観ているようにも思えてきてしまいました(笑)

「爆笑」は冒頭から挿入してきます!
ハッピーがパーカーに「フューリーから電話がくるぞ」と忠告するシーンでは「スルーは駄目」と必死に止め、「怖いから出たくない」と理由がもう面白い!

欧州旅行への飛行機内でも、香水アレルギー事件やいつの間にかネッドに彼女ができていたりと、腹を抱えて笑いました(笑)

© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.
© 2019 Sony Pictures Digital Productions Inc.

欧州に到着してからは、徹底して「先生」が良いキャラ!

ハリントン先生は、生徒思いだし前向き志向でとってもいい先生なんだけど、「アップデート」を理由に状況を全部受け入れるし、ヴェネツィアでカメラ落としたシーンとか最高だった(笑)

デル先生は、「科学的に言えば魔法だ!」みたいな、水と油を強引に混ぜるような、めちゃくちゃなキャラが本当に面白かったです!

旅行のスケジュールに関しても。

ヴェネツィアでの戦いの後、プラハでの決戦が「僕には無理」と帰宅を望むパーカーに対して、フューリーは「そうか」とやけに優しいじゃないですか。

「良いとこあるやん」と少し見直したら……。
翌日、ハリントン先生が「喜べ、プラハに行けるぞ」とwww

その時点で爆笑でしたが、送迎バスが真っ黒で、運転手がディミトリと分かった瞬間に吹き出さずにはいられませんでした(笑)

スパイディの葛藤とMCU接続

本作でスパイディ、ピーター・パーカーは悩みます。

「次のアイアンマンは誰か?」
 と遺志を継ぐのがさも当然であるかのように重圧を感じる彼は、自分がその役に相応しいのか、普通の学生生活を送りたいという本音、スーパーヒーローが活躍すべきという考え、等々の様々な悩みが頭の中で渦巻きます。

フューリーから協力要請(命令?)をされたとき、「僕はスーパーヒーローじゃない。親愛なる隣人」と口に。
さらにフューリーは「覚悟を決めろ」と迫ります。

ヒーローにつきものの葛藤で、この点を真剣に悩んでいる姿が印象的だったし、胸の内を話すことができたベックの存在は嬉しかったんでしょうね。

カウントダウン8秒予告

一方で、「MCU」との接続。

「哀悼の意を捧ぐ」
冒頭でミッドタウン高校の放送部?が制作した動画が流れます。
ホイットニー・ヒューストンの名曲「I Will Always Love You」とともにアベンジャーズへの気持ちが描かれていて、ちゃんとやってくれたな、と。

さらに、「指パッチン」の影響も解説。
消えた“パッチン組”は5年分の年を取っていないんですね。

終盤、パーカーがオランダに読んだハッピーの飛行機内でスーツを作成するシーン。

その姿を見るハッピーが、なんとも「成長したな……」とトニーを重ね合わせるような表情だったのが、しんみり胸に響きました!

最新鋭スーツ 編

そして、ラスト。
J.Kシモンズ演じる記者「ジョナ・ジェイムソン」が再び観られた嬉しさもありつつ、ベックの衝撃的動画で「スパイダーマンの正体はピーター・パーカー」と告白したことが驚きでした。

一体、MCUは今後どんな展開になるのやら……。

エンドクレジット後の映像は、フューリー。

まさか、タロスが変身していたとは。
物語の最初っから我々は騙されてたと?(笑)

なぞの宇宙基地的なものも映されたし、MCUコンテンツの拡張はまだまだ止まりませんね!

バトル、そして社会背景

今回も見応えあるバトルでした!

ベックの操るドローン群が投影する幻影での戦いは、スパイディ自身も観客も惑わせるアートチックな映像で凄かったです!
特にベルリンでの戦いは、現実と幻想の境界が曖昧になるもので、本当に惑わされました。

ロンドンでの戦いも同じ。
ベックとの決闘シーンでは、「ムズムズ」こと「スパイダーセンス」を120%発揮して、視界ゼロの状態でも着実にドローンを攻撃していたスパイディの姿が本当に格好良かったです!

そして、本作の社会背景。
ラストでベックの「今の時代、人々は信じることを求める」という台詞と、彼の戦い方それ自体が現していると思います。

フェイクニュースが氾濫し、狂信的な人々を煽る情報や政党が勢力を強めるポピュリズム的な世の中で、クエンティン・ベックの戦い方は、それ自体が例えているようで、印象的に映りました!!!!


本作の感想は以上です!

いや~本当に面白かったです!
これは、次のMCU作品も期待大です!!

この動画がめっちゃ面白かったです! やっぱりこのノリが大好きだなぁっと!

【特別映像】<クリヘム vs トムホ! ド派手にディスり愛>編

 最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!

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