【過去記事について】お知らせ&お願い

新型コロナと大学生活、就活

 こんにちは!
 お元気ですか?

 2021年のGW、いかがお過ごしでしたか?
 対新型コロナの緊急事態宣言が発出された連休、どこにも出掛けられずに自宅か近場で静かに過ごす時間が長かったですね。
 私も展覧会など出掛けようと思っていたものの、自粛。片付けをしてブログを書いてと自堕落な休日を送っていました。

 さて、数回に渡る大学編ブログシリーズも一旦は最後です。
 書くのは題名の通り「新型コロナウイルス」の話。
 これをきちんと書き残しておかないといけません。

トップ画像は、大学構内に設置された体温計測器。
この記事の注意


■すべて「私個人」の意見や感想です。
・あくまでも個人的なものです。
・他の大学生の総意とかではないです。

■私が大学生の時(~2021年3月)の話です。
・感染状況や対策など現在と異なります。

■データ類はほぼ提示していません。
・記憶や感覚で書いています。

■意見等はコメント欄か問い合わせフォームへ
・批判、賛同、疑問、意見、訂正、質問、抗議…etc. 何でも全てお待ちしているので、コメントへどうぞ!

コロナ禍の2020年

 私が大学4年生だった時の新型コロナウイルス感染症と国内情勢の様子や状況などについて書いていくにあたって、まずは一年を振り返ります。
 こういう前提を共有するのは大切ですし、後から読み返した時に必要な情報になりますからね。

 2021年1月に記事を1本書いています。
 この記事は、全般的な内容を広く書いたものですが、おおまかな様子は分かるのでここに貼っておきます。

「TOKYO2020」の看板「2020年」を書き残す。





 それから、私が大学4年生だった2020年から2021年にかけて、どんなことがあったのかを時系列で振り返ります。表は横スクロールができます。内容は「おまとめさん」より。

2020年
1月
1/15(水)神奈川県で国内1例目の感染者確認
1/28(火)奈良県で日本人初の感染者確認(国内6例目)※国内で初のヒト-ヒト感染
1/29(水)武漢からのチャーター機第1便到着(以降2/17まで5便派遣)【チャーター機帰国者828人、感染者15人、死者0人】
1/30(木)国内初の無症状病原体保有者の確認
1/31(金)WHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言
2月
2/1(土)・指定感染症、検疫感染症に指定
・入国申請前の14日以内に中国湖北省に滞在歴のある外国人などの入国拒否の開始
・香港にて、1/25にダイヤモンド・プリンセス号を香港で下船した乗客の感染確認
2/3(月)横浜港にダイヤモンド・プリンセス号到着
2/5(水)ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染を確認、14日間の船内隔離による検疫開始
2/8(土)武漢で日本人初の死亡を確認
2/11(火)WHOが病名をCOVID-19、ウイルスをSARS-CoV-2と命名
2/13(木)神奈川県で国内初の死者
2/17(月)厚生労働省、PCR検査の相談目安を公表
2/21(金)国内感染者数が100人を突破
2/25(火)政府による新型コロナウイルス感染症対策基本方針の発表
2/26(水)・首相、スポーツ・文化イベントなどの大規模イベント自粛要請
・北海道、道内すべての小中学校へ臨時休校要請
2/27(木)首相、全国の小中高へ臨時休校要請
2/28(金)北海道、道民に緊急事態宣言
3月
3/11(水)WHOがパンデミック宣言
3/14(土)新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)施行
3/15(日)ダイヤモンド・プリンセス号におけるすべての検疫終了【乗客乗員3711人、感染者712人、死者13人】
3/20(金)国内感染者数が1000人を突破
3/24(火)東京五輪の延期を発表
3/26(木)首都圏5都県知事、不要不急の外出自粛要請(5都県:東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨)
4月
4/1(水)日本医師会、医療危機的状況宣言
4/7(火)7都府県を対象に緊急事態宣言発出(7都府県:東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡)
4/8(水)国内における1日当たりの感染者数、初の500人超
4/9(木)国内感染者数が5000人を突破
4/16(木)・緊急事態宣言、対象を全都道府県に拡大
・13都道府県を特定警戒都道府県に指定(13都道府県:東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡・北海道・茨城・石川・岐阜・愛知・京都)
4/18(土)国内感染者数が10000人を突破
4/20(月)三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中のコスタ・アトランチカ号乗員1名の感染確認
1/29 物資補給のため長崎に入港、2/1~ 香焼工場岸壁に停泊、2/20~3/25 修繕、4/1~5/3現在 香焼工場岸壁に停泊中
4/25(土)コスタ・アトランチカ号 乗員全員の検査終了【乗員623人 感染者149人】
4/30(木)全国民への一律10万円(特別定額給付金)の給付開始 ※開始時期は各自治体による
5月
5/2(土)・国内死者数500人を超える
・1日当たりの死者数 最多の31人
5/3(日)国内感染者数15000人突破
5/4(月)・緊急事態宣言、31日までの延長決定
・コスタ・アトランチカ号 新たに1人の陽性判明【感染者149人】
5/5(火)大阪府、出口戦略で独自の基準を公表
5/7(木)厚生労働省、レムデシビルを国内初の治療薬として承認 ※特例承認の制度を適用し、申請から3日という異例のスピードで承認
5/8(金)・厚生労働省、PCR検査の新たな相談目安を公表
・東京都、独自の方法で算出した陽性率の公表開始
5/13(水)厚生労働省、国内初の抗原検査キットを承認 PCR検査と併用へ
5/14(木)・39県 緊急事態宣言解除(残る8都道府県:北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫)
・業種ごとの感染拡大予防ガイドライン発表ガイドライン一覧
5/15(金)海外滞在中の日本人、5/15までの感染者93人、うち死者7人
5/16(土)ダイヤモンド・プリンセス号 横浜港を出港
5/17(日)大阪府、3/9以来の新規感染者数ゼロ
5/21(木)関西3府県 緊急事態宣言解除(残る5都道県:北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川)
5/22(金)東京都、社会経済活動再開へ向けロードマップ公表
5/25(月)緊急事態宣言 全面解除
5/29(金)厚労省、入院患者の退院基準を変更
5/31(日)コスタ・アトランチカ号 長崎港を出港
6月
6/1(月)・厚労省、3都府県で約1万人の抗体検査開始(3都府県:東京都、大阪府、宮城県)
・新型コロナの影響で倒産した企業、全国で200社に上る
6/2(火)・唾液を使ったPCR検査の導入開始
・都民に警戒を呼びかける『東京アラート』発令
6/5(金)厚労省、コロナ関連での解雇・雇い止めが4日時点で2万人超と発表
6/7(日)約3ヵ月ぶり(3/6以来) 国内死者ゼロ
6/11(木)東京アラート解除
6/16(火)・新型コロナの影響で倒産の企業、全国で250社に上る
・厚労省、3都府県で1日から開始した約8000人の抗体検査の結果を発表(東京0.1%、大阪0.17%、宮城0.03%)
6/19(金)・都道府県をまたぐ移動の自粛を全国で緩和
・厚労省、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」リリース
6/26(金)国内の新規感染者数、5/9以来の100人超
6/30(火)・国内初、大阪のベンチャー企業がワクチン臨床試験開始
・新型コロナの影響で倒産した企業、全国で300社に上る
7/7(火)国内感染者数が20,000人を突破
7/10(金)・国内の新規感染者数、4/24以来の400人超
・政府、イベント開催制限を緩和
7/15(水)東京都、警戒を最高レベルに引き上げ
7/17(金)・東京都の新規感染者数293人で過去最多
・神奈川県、「神奈川警戒アラート」発動
7/15(水)東京都、警戒を最高レベルに引き上げ
7/20(月)国内死者数1000人を超える(クルーズ船13人含む)
7/22(水)国の観光支援事業「GoToトラベル」キャンペーン(※東京除外)を開始
  ※開始当初は東京都民および東京発着(経由は除く)の旅行は対象外。10/1から対象に追加された。
7/26(日)国内感染者数30,000人突破
7/29(水)コロナ関連での解雇・雇い止め、4万人を超える
7/30(木)東京都、8/3~31まで酒類の提供を伴う飲食店やカラオケ店の営業時間短縮要請
7/31(金)・沖縄県、独自の「緊急事態宣言」発出※宣言期間8/1~8/15
・岐阜県、独自の「第2波非常事態」を宣言
・米ファイザーのワクチン開発成功後、日本に6000万人分供給で基本合意
8月
8/3(月)・国内感染者数40,000人を突破
・国内初のペット(犬)の陽性を発表
・三重県、独自の「緊急警戒宣言」※宣言期間8/3~8/16
8/5(木)愛知県、独自の「緊急事態宣言」発出※宣言期間8/6~8/24
8/7(金)英アストラゼネカのワクチン開発成功後、日本に1億2000万回分供給で基本合意
8/11(火)国内感染者数、50,000人突破
8/13(木)沖縄県、独自の「緊急事態宣言」29日まで延長を決定
8/14(金)三重県、独自の「緊急警戒宣言」8月末まで延長を決定
8/20(木)国内感染者数、60,000人突破
8/28(金)沖縄県、独自の「緊急事態宣言」9/5まで再延長を決定
9月
9/3(木)国内感染者数、70,000人突破
9/8(火)新型コロナ の影響で倒産の企業、全国で500社超
9/10(木)東京都、警戒レベルの引き下げを決定
9/11(金)政府、9/19からのイベント開催人数制限の緩和を発表
9/23(水)国内感染者数、80,000人を突破
9/24(木)コロナ関連での解雇・雇い止め、6万人を超える
9/25(金)東京都、東京iCDC(東京感染症対策センター)の10/1立ち上げを発表
10月
10/1(木)・Go Toトラベル、東京発着旅行が対象に。
・Go Toイート開始
10/8(木)ビジネス目的の渡航者を対象にPCR検査のWEB予約が可能に
10/9(金)・新型コロナ の影響で倒産の企業、全国で500社超
・東京都、ペット同伴可の療養施設を開設し12日から受け入れ開始
10/13(火)国内感染者数、90,000人を突破
10/29(木)米モデルナのワクチン開発成功後、日本に2500万人分供給で契約
10/30(金)国内感染者数、100,000人突破
11月
11/2(月)成田空港、国内空港初のPCRセンターを開設
11/7(土)北海道、独自の「警戒ステージ」3に引き上げ
11/9(月)コロナ関連での解雇・雇い止め、7万人を超える
11/10(火)国内感染者数、11万人を突破
11/14(土)1日当たりの新規感染者数、過去最多の1700人超
11/16(月)政府、GoToイートは原則4人以下の利用に限るよう都道府県に呼びかけ
11/17(火)国内感染者数、12万人を突破
11/18(水)1日当たりの新規感染者数、初の2000人超
11/19(木)東京都、独自の警戒レベルを最高レベルへ引き上げ
11/20(金)東京都、GoToイートのプレミアム付き食事券の販売を開始
11/21(土)・1日当たりの新規感染者数、過去最多の2500人超
・国内感染者数、13万人を突破
・政府、GoToトラベル・イートの運用見直しを表明
11/24(水)・Go To トラベル、札幌市と大阪市を目的地とする旅行を一時対象外へ(24日~12月15日)
・国内死者数、2000人を超える
11/26(木)国内感染者数、14万人を突破
11/27(金)・東京都の新規感染者数、570人で過去最多
・東京都、酒を提供する飲食店などに営業時間の短縮を要請(28日~12月17日)
・神奈川県、独自の警戒宣言
・政府、12月15日まで札幌市と大阪市発の旅行の自粛を呼びかけ
11/30(月)中国との往来、ビジネス関係者などを対象に再開
12月
12/1(火)国内感染者数、15万人を突破
12/3(木)大阪府、「医療非常事態宣言」、府民に4日から15日までの不要不急の外出自粛を呼びかけ
12/4(金)1日当たりの死者数、45人で過去最多
12/5(土)・東京都の新規感染者数、584人で過去最多を更新
・国内感染者数、16万人を突破
12/8(火)防衛省、北海道旭川市に自衛隊の看護師などの派遣を発表
12/10(木)・国内感染者数、17万人を突破
・東京都の新規感染者数、初の600人超え
12/11(金)・厚労省、英アストラゼネカのワクチン6000万人分供給の正式契約を発表
・大阪府、自衛隊に看護師派遣を正式に要請。15日から活動開始へ
12/12(土)・1日当たりの新規感染者数、初の3000人超え
・福岡県、独自の「コロナ警報」発動
12/14(月)・Go To トラベル、全国一斉に一時停止することを表明(28日~1月11日)
・Go To トラベル、大阪市と札幌市の除外期間を27日まで延長、東京都と名古屋市を一時除外へ(東京は18日から)
12/15(火)コロナ影響で倒産の企業800社に
12/17(木)・国内感染者数、19万人を突破
・東京都の新規感染者数、822人で過去最多を更新
・東京都、「年末年始コロナ特別警報」発出
・東京都の医療提供体制、最も高い警戒レベルに引き上げ
12/18(金)米ファイザー、日本国内初のワクチン承認申請
12/21(月)・国内感染者数、20万人を突破
・日本医師会など医療関係団体、「医療緊急事態」を宣言
12/22(火)・政府、24日から変異ウイルス感染拡大のイギリスからの入国を一時停止へ(日本人以外)
・国内死者数、3000人を超える
12/23(水)栃木県、「医療危機警報」を発出
12/24(木)国内感染者数、21万人を突破
12/25(金)・岐阜県、「医療危機事態」宣言
・変異ウイルス、国内で初確認
12/26(土)・東京都の新規感染者数、949人で過去最多を更新
・政府、全世界からの外国人の新規入国の一時停止を決定(28日~1月末)
12/27(日)国内感染者数、22万人を突破
12/29(火)南アフリカで確認された変異ウイルス、国内で初確認
12/30(水)国内感染者数、23万人を突破
12/31(木)・1日当たりの新規感染者数、初の4000人超え
・東京都の新規感染者数、1337人で過去最多を更新
2021年
1月
1/2(土)・国内感染者数、24万人を突破
・東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の知事、政府に緊急事態宣言発出を要請
1/5(火)国内感染者数、25万人を突破
1/7(木)・東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県を対象に2度目の緊急事態宣言発出(1/8~2/7)
・国内感染者数、26万人を突破
・1日当たりの新規感染者数、初の7000人超え
・東京都の新規感染者数、2447人で過去最多を更新
・Go To トラベル、一時停止期間を2/7までに延長
・コロナ影響での解雇・雇い止め、見込み含め8万人を超える
1/8(金)・国内感染者数、27万人を突破
・1日当たりの死者数、78人で過去最多を更新
・大阪府の新規感染者数、654人で過去最多を更新
1/9(土)・国内感染者数、28万人を突破
・国内死者数、4000人を超える
・大阪、兵庫、京都の3府県の知事、政府に緊急事態宣言発出の検討を要請
・宮崎県、独自の緊急事態宣言
・岐阜県、独自の非常事態宣言
1/11(月)国内感染者数、29万人を突破
1/12(火)愛知、岐阜、栃木の3県、政府に緊急事態宣言発出を要請
1/13(水)・国内感染者数、30万人を突破
・1日当たりの死者数、97人で過去最多を更新
・緊急事態宣言、対象地域を11都府県に拡大(大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県を追加)
・政府、14日から外国人入国の一時全面停止及び水際対策強化を表明
1/14(木)・国内感染者数、31万人を突破
・熊本県、独自の緊急事態宣言
・三重県、独自の緊急警戒宣言
1/15(金)国内での感染初確認から1年が経過
1/16(土)・国内感染者数、32万人を突破
・長崎県、長崎市内に独自の緊急事態宣言
1/17(日)国内感染者数、33万人を突破
1/18(月)・コロナ影響で倒産の企業900社に
・茨城県、独自の緊急事態宣言
1/19(火)・国内感染者数、34万人を突破
・国内の重症者数、初の1000人超
・沖縄県、独自の緊急事態宣言(2020年4月、7月に続き3回目)
・静岡県、独自の感染拡大緊急警報
1/20(水)・厚労省、米ファイザーとのワクチン供給契約の正式締結を発表
・宮崎県、独自の緊急事態宣言の延長を決定(2/7まで)
・首都圏の鉄道各社、緊急事態宣言を受け終電の繰り上げ実施
1/21(木)・国内感染者数、35万人を突破
・石川県、独自の感染拡大警報
1/22(金)沖縄県、政府に緊急事態宣言対象地域への追加を要請
1/23(土)・国内感染者数、36万人を突破
・国内死者数、5000人を超える
1/26(火)国内感染者数、37万人を突破
1/28(木)・国内感染者数、38万人を突破
・1日当たりの死者数、113人で過去最多を更新
1/29(金)沖縄県、宮古島に陸上自衛隊の派遣要請
1/31(日)陸上自衛隊、沖縄県宮古島氏での医療支援活動開始
2月
2/1(月)国内感染者数、39万人を突破
2/2(火)・緊急事態宣言、3月7日までの延長を決定(栃木県を除く10都府県)
・Go To トラベル、停止期間を3/7までに再延長
2/3(水)・改正特別措置法(特措法)が成立
・1日当たりの死者数、120人で過去最多を更新
・国内死者数、6000人を超える
2/4(木)沖縄県、独自の緊急事態宣言の今月末まで延長を決定
2/5(金)・国内感染者数、40万人を突破
・アストラゼネカのワクチン、国内2例目の承認申請
・熊本県、独自の緊急事態宣言の21日まで延長を決定
・三重県、独自の緊急警戒宣言の3月7日まで延長を決定
・コロナ影響で倒産の企業、1000社に
2/8(月)緊急事態宣言、栃木県を解除で対象地域は10都府県に
2/10(水)・国内感染者数、41万人を突破
・1日当たりの死者数、121人で過去最多を更新
2/12(金)米ファイザー製ワクチン、日本に到着
2/14(日)厚労省、米ファイザー製ワクチンを正式に特例承認
2/15(月)・国内死者数、7000人を超える
・米ファイザー製ワクチン第2便、日本に到着
2/17(水)・国内感染者数、42万人を突破
・医療従事者対象のワクチン先行接種 開始
2/19(金)広島県、約8000人を対象に試験的なPCR検査開始
2/22(月)緊急事態宣言解除の栃木県で、感染歴のない無症状者600人を対象にPCR検査開始
2/23(火)大阪、兵庫、京都の3府県と愛知県、2月末をめどに緊急事態宣言解除を政府に要請
2/24(水)・高齢者へのワクチン接種、4月12日から開始予定と政府が発表
・福岡県、前倒しの緊急事態宣言解除を政府に要請
2/26(金)・国内感染者数、43万人を突破
・緊急事態宣言、首都圏除く6府県(福岡、大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜)を解除
3月
3/1(月)・米ファイザー製ワクチン第3便、日本に到着
・コロナ影響での解雇・雇い止め、見込み含め9万人を超える
3/2(火)国内死者数、8000人を超える
3/3(水)コロナ影響で倒産の企業、1100社に
3/5(金)・首都圏1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の緊急事態宣言、再延長を決定(7日の期限を2週間延長し21日までに)
・Go Toトラベル、3度目の停止措置延長
・米モデルナのワクチン、国内3例目の承認申請
3/7(日)感染拡大以降、国内初の大規模国際会議が京都で開幕
3/8(月)・国内感染者数、44万人を突破
・米ファイザー製ワクチン第4便、日本に到着
3/15(月)世界共通デジタル証明書、日本でも実証実験開始
3/16(火)・神奈川県、変異ウイルスでの死亡事例(3月死亡)を国内で初めて発表
・菅首相、1回目のワクチン接種
3/17(水)・国内感染者数、45万人を突破
・大阪府、変異ウイルスでの国内初の死亡事例(2月死亡)を発表
3/18(木)・外国人の入国制限措置、緊急事態宣言解除後も継続することを発表
・宮城県、独自の緊急事態宣言
3/20(土)東京五輪・パラリンピック、海外からの観客受け入れ断念を決定
3/21(日)緊急事態宣言、全面解除
3/22(月)・山形県、山形市を対象に独自の緊急事態宣言
・日本小児学会、母子感染の可能性がある事例の国内初確認を発表
3/24(水)国内感染者数、46万人を突破
3/25(木)コロナ影響で倒産の企業、1200社に
3/26(金)国内死者数、9000人を超える
3/29(月)国内感染者数、47万人を突破
3/31(水)大阪府、全国で初めて「まん延防止等重点措置」適用を国に要請


 表はこちらのサイトより。



 それから、NHKがニュースを時系列で閲覧できる特設サイトを公開していたので、まず最初はそちらを貼っておきます。

新型コロナ関連記事全記録 主要ニュース 時系列ニュース|NHK
【NHK】新型コロナウイルスの感染拡大に関連した、日本国内や世界のさまざまな出来事を時系列で記録しているアーカイブスペー…

私は、運が良かった。

 私は、本当に運が良かったです。
 この言い方は先輩や後輩にとても失礼だし、大変な状況にある人に対してはとても不謹慎な内容だと思いますが、「ラッキーだった」というのが正直な感想です。これを最初に書いておかないといけません。



 私は、大学4年生の時にコロナ禍に見舞われました。
 裏を返せば、その1年間だけでした。

 先輩は卒業式が中止になりました。
 後輩の2, 3年生は、2021年も引き続き同じ状。
 2020年の新1年生は大学にほぼ通えぬまま1年を終了。

 対して私は、確かに大変で辛い日々ではあったものの、1年間だけでした。2020年さえ終われば社会人です。3年間は大学を楽しむことができ、最後の1年間だけコロナ禍で過ごした形です。なので有り難い話です。




 「社会の転換期」大学4年生として過ごせたのは幸運でした。

 まず大学生ということで、社会人のように仕事に拘束されて忙しいわけでもなく、小中高校のように1日みっちり授業を受けるのでもないです。1日に複数コマ講義があっても比較的に自由な時間が多いです。
 また、大学4年生なので、そもそも履修している授業数が少なくて、自分で時間をマネジメントする余裕がありました。

 つまり、自由で余裕がある1年でした。
 そのおかげで、「いま社会で何が起きているか」の情報を収集したり自分なりに色々と考察したり思案したりと、頭を働かせることができました。当事者ではありますが、「変わる社会・世界」をどこか客観的に楽しんで見通すことができました。時間に余裕があるから心の余裕が生まれ、情報を収集したり考えたりすることができました。

 よく「暇だから哲学が生まれた」とか「古代ギリシアには余暇があった」なんて言いますけど、まさにその通りだなぁと思いました。

Chim↑Pom個展「May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」画像
ユニット「Chim↑Pom」の個展にて。
芸術をみて考える余裕がありました。





 コロナ禍の1年を有効活用しました。
 私は、かなり時間を上手く使ったと思います。

 まず、ブログの大更新ですね。
 WordPress環境を一から整えて構築し、過去ブログから移行手続きをしたり、記事を書いたりと、これはかなり時間が掛かりました。大学4年の夏休みを利用し、さらにオンライン授業で出来たスキマ時間などを活用しました。

花と蜂コロナとブログとワタシ



 また、卒論執筆もそうです。
 図書館が使えないなどの制約はあったものの、時間をかけてゆっくり丁寧に執筆を進めたり確認作業や証拠集めなどを行うことができました。最終的に、かなりクオリティの高い論文が仕上がりました。

 家の手伝いも色々とできました。
 実家の家事や作業を手伝ったり、ちょうと2020年は諸々のことで忙しかったので、私が家にいて手続きとか手伝えたのはとても助かりました。

 考え事をしたり調べたりも。
 上述しましたが、世界や社会のことを色々と調べたり考えたりしました。コロナ関連では社会のオンライン化や格差問題など、反差別運動、大統領選挙、新冷戦……などなど渦中の世界では話題に事欠きませんでした。

コロナとストレス

 良いこともあれば、悪いこともあって。
 それは当たり前のことですが、やっぱりストレスは溜まるものです。ただ、コロナのせいだけではないんですけどね。




 まず、眼精疲労がヤバかったです。
 もともと、PCやスマホを多用する傾向はありましたが、そこまで酷い影響は受けていませんでした。

 けど、オンライン授業になって1日中ずっとPCの画面を見ていることで、かなり目が疲れましたね。眠くなることも多く、昼寝をしたり、睡眠時間が長くなることもありました。

 目を温めるとか長風呂をするとか緑を見るとかしましたが、みんな焼け石に水だったのと思います。




 あと、精神的なプレッシャーも大きかったです。
 まぁこれはコロナの影響というよりは、就活と卒論のほうが大きいですけど。

 2020年はアニメの視聴本数が激減しました。
 もちろん忙しかったのもありますが、それよりも「就職できなかったら」とか「卒論が審査通らないかも」なんて考えると、アニメ見てて就活浪人とか嫌ですもん。
 それに、コロナの影響で就活の求人が減ったとか内定取り消しなんて話もあったし、大学についても手続き不備とか心配でしたし、余計に精神に来ましたね……。

コロナに思う、大学生活編

どんな1年間だったか

 大学最後の1年間、コロナ禍で過ごしました。
 まずは簡単に、どんな1年間だったのか振り返ります。

 2020年。
 2月下旬ごろからコロナが深刻化。

 安倍首相が直々に全国小中高校に休校要請を出すなど、学びの現場でも大きな制限が課せられました。ただし、大学は春休み期間だったので直接的な影響はありませんでした。

 3月には本格的に社会活動の自粛が行われました。
 ひとつ上の先輩たちは、3月下旬に予定されていた令和1年度の卒業式が中止となりました。同時期から4月初週に予定されていたまた令和2年度の新学期説明会などもオンラインに切り替わりました。

 4月には緊急事態宣言が発出されました。
 これらを受けて、大学では春学期の授業開始が約1ヶ月ほど延期となり、4月最終週ごろから遠隔授業となりました。

 この遠隔授業は春学期に続いて、夏休みを挟んだ秋学期も同様でした。一部の実習科目などは対面授業が行われたものの、基本的には遠隔授業が続けられました。最終的に、1年間ほぼ遠隔授業で終了しました。

 そして2021年3月。
 2回目の緊急事態宣言が解除された頃、私の卒業式が挙行されました。これを経て大学卒業となりました。

大学に登校した日

 登校したのは全部で9日

2020年
 4月6日:新学期説明会+健康診断
 9月23日:卒論ゼミ中間発表
 9月24日:卒論ゼミ中間発表
 12月16日:卒論題目の届け出
2021年
 1月8日:卒論提出
 2月8日:卒論口頭試問
 3月5日:卒業合格の発表
 3月??日:卒業式予行
 3月??日:卒業式


 この内容を見ていただければ分かる通り、私は4年生ということで「卒論」関係で登校する機会が多く、かろうじて10日間も登校できました。手続きや提出が事務窓口で受付(郵送対応不可)だったので。

 しかし3年生以下では格段に減ることでしょう。私も卒論以外、授業関係で登校したのは4月6日のガイダンスくらいですもの。

大学へ通わなかった1年間

 2020年度、コロナ禍で大学に通わなかった1年間。

 良いこともあったし、悪いこともあった日々でした。
 まぁ色々と考えたことを何点か書き残しておきます。




 最悪だったのは大学生っぽくなかったこと。
 基本的に、というかほぼずっと自宅の中でPCの画面を見ながらオンライン授業を受けているような状態が1年間続きました。キャンパスを歩くこともなく、友達と談笑することもなく、図書館や学食や専門棟などを使用することなく。
 授業の時間になったらZoomを立ち上げて90分間ディスプレイを見て、その後に出された課題や宿題をやって、目の疲労に耐えられず昼寝をする……という毎日。

 本来であれば、友達と楽しくキャンパスライフを過ごしていたのだろうなぁと思うと本当に残念です…(まぁ私は友達少ないんでどちらにせよソロ生活でしたけど 笑)

新型コロナウイルスに関する大学からの案内
新型コロナウイルスに関する大学からの案内





 私の学習計画も全壊でした。

 大学4年生ということで必修科目は完了し、卒業単位も余裕だったので、4年生の1年間は興味ある授業や専門外の授業を聴講したり潜り込んだりして過ごそうと思っていた矢先のコロナ。

 オンライン授業は登録制で他学科の授業などは基本的に受講できないシステムだったので絶望しました……。丸々1年を損した気持ちでとても落ち込みました……。




 社会や大学の対応も酷かったと思います。

 「若者が集まるから」とか「大学生は行動範囲が広いから」とかわけ分からない理由で大学が休校と構内閉鎖になり、遠隔授業へと移行させられたわけです。大学側も、万が一に感染者が出た時には責任問題になるし謝罪に追われるし、公立大学の場合は設置者の行政の意向に従わなければならないわけで、全く学生に寄り添った対応ではなかったと思うんです。
 

 明確なデータなり根拠なりを示されれば喜んで従いますが、”大人の事情”で標的にされるのは勘弁してほしかった…。確かに大学生より社会人や老人の方が感染者の割合が多い現状を見れば効果はあったのだと思いますし、そこは評価すべきでしょう。でも感情面から考えたら、我慢させる口実があまりに弱かったというか不誠実な説明に思えてしまいます。

 慶應SFCの脇田教授。

2020.04.06
新入生・在学生のみなさんへのメッセージ
環境情報学部長 脇田 玲

家にいろ。
自分と大切な人の命を守れ。
SFCの教員はオンラインで最高の授業をする。
以上。
慶應義塾大学SFC

 脇田先生は現代アートも制作されていて私も作品を何度も拝見して大好きな方です。で、これくらい強いメッセージを”学生のため”に打ち出してくれれば、学生も安心して全力で付いていくのになぁと思いました。




 上に関連して、大学をオンライン化させるなら補助金なり支援金なりを出すべきだったと思います。

 大学側では通信量が増大した影響でサーバーが落ちたなんて話を何度も聞きました。履修登録ができなかったり、資料が閲覧できなかったり。幸い私の大学では2018年から2019年にかけて学内ネット環境の改修があったので問題はなかったです。
 また、必然的に学生はひとり一台PCを持つことを迫られました。スマホからでも受講できますが、明らかに差が生じます。あるいは自宅にいるので光熱費やWi-Fiなど通信費もかかります。

 企業のテレワーク推進には補助金が出て、大学には出ないんですもんね……。まぁ経産省と文科省じゃあ予算力が圧倒的に違いますものね。

オンライン授業ってどんなの?

 遠隔授業、オンライン授業、オンデマンド授業、リモート授業……呼び方は色々ですが、具体的に「遠隔授業」がどういうものなのか、簡単に書いておきます。
 ただ、大学ごとに違いがあると思うので、あくまで参考までに。ネットで検索すれば各大学や文科省の取り組み事例の報告が見られます。

 私の大学で実施していたのは主に3種類です。

オンラインの同時双方向型授業

 ZoomやMS Teamsなどオンライン会議ツールを使用して、先生が資料やスライドを共有投影しながら授業を進める形です。
 授業にもよりますが、学生は基本はビデオとマイクはOFFのことが多かったです。もちろん、ONにして参加するものもありました。

オンデマンド授業

 先生が説明資料やスライドを配布して、学生がダウンロードして各自学習し、期日までに課題を提出する、というサイクルを毎週回していく形です。一部では解説動画や音声ファイルがアップされる授業もありました。
 「毎週水曜日の10:00~」というように時間が固定されず、「水曜日18:00までに課題を出しておくこと」という形なので、融通がききます。

オンデマンド授業の資料と課題提出の例

リアルでの対面授業

 これは基本的に、実習が必要な科目や大学の設備を利用する一部の科目、あるいは単位要件的にグループワークが必須のものなどに限られていました。
 私は、ゼミの卒論発表関係などで何度か登校しました。

遠隔授業の良かったところ

 まず、家で授業を受けられるのは良いですね。

 登校と下校の通学時間が無くなるので、その分をゆっくり別の時間に当てることができました。無駄な時間を削減できたのは大きいですね(まぁ登校時に読書したり授業課題やったりブログ書いたりと有効活用してましたけどね)

通学定期は2020年2月以降、更新してません。





 次に、授業資料が配布される点。
 手元に資料を置いておけるので、あとから復習するのがとても楽なのです。

 もちろんコロナ前にも配布プリントなどはありましたが、オンライン授業では講義動画や講義録などより詳細な内容となっており、後から授業を再現することが可能なので、とても良かったです。

大学の講義資料の一部。
サイズ比較は岩波文庫で。





 それから、授業資料をダウンロードできる点。

 今まではプリントした紙で配布されていた授業資料が配布されたり、プロジェクターで講義資料が投影されたりするくらいです。
 自力でPCにメモするか、紙をスキャンするか、スライドの写真を撮るか、そういう手段でデータ化して残さなければなりませんでした。(一部授業ではデータ配布もありました)

 しかし、オンライン授業になったおかげで、各授業の資料がアップロードされました。それをデータとしてダウンロードすることが可能なので、情報を手元に残したい私としては大変助かりました。

 しかも、私の学校はシステム面がガバガバで、履修登録していない授業の資料も閲覧&DLできてしまうんです(多分、これを知っているのは私とほか数人くらい)。なので、過去1~3年生の時の授業や気になる科目の資料などを片っ端からDLしたのは内緒です。

とある授業の配布資料






 科目の成績をつける最終課題も楽になりました。
 従来は筆記試験を行っていた授業が、それは難しいということでレポートや論文提出に変更になりました。

 私は、暗記を詰め込んだり知識を書き出すようなテスト形式の試験よりは、色々と調べて文章として書いて提出するレポート・論文形式の方が好きだったので、これはとても有り難かったです。




 教授に話を聞くと、出席率が良いそうです。
 オンラインだから自宅から参加できるし、画面OFFなので寝起きすぐでも参加できて遅刻はしないですよね。スマホを操作したりしてもバレないという点もあるのかもしれません。

 実際に私もそう思います。
 格好を気にしなくて良いし、PCで別作業を同時並行で出来るので授業メモとかが取りやすくて助かりました。

遠隔授業の悪かったところ

 学生へのアンケート調査結果(画像)を見たり、友達から話を聞いたり、TVニュースのインタビューを見たりしていると、学生の多くは「オンライン授業が良い」と答えているようです。

 確かにオンライン授業の良いところはありますが、私はやっぱりフィジカルで対面する授業の方が好きです。なので、遠隔授業の悪かったところも書いておきます。

※実施期間は8月~9月。





 まず、先生とのコミュニケーションが取れない点。
 ビデオ会議ツール越しの授業では、先生と学生間のコミュニケーションが取れないところが悪いところです。

 そもそも大人数の講義では先生と密なコミュニケーションは難しいですが、基本的にどの授業でも先生は学生の反応を見ながら授業を進めていくものです。なので皆んな画面OFFで進むオンライン授業は先生としてもやりにくいし、こちらも「そこは前聞いたよ~」とか反応しづらくて困ります。
 私は出来るだけ、チャットや音声などで「画面が映ってませんよ~」とか色々と反応を返していましたが、そういうのが無いと本当に大変だと思います。

 授業終わりに先生に挨拶したり雑談したり、ということが出来ないのも寂しいです。
 代わりに私は、各授業後に提出するレポートやコメントシートの最後に雑談を書いて、毎週文通のようなことをしていたりしました(笑)




 また、学生同士でもコミュニケーションが取れないです。

 もちろんブレイクアウトセッション機能とかはありますが、混線したり上手く話ができなかったりと、困る点は多々あります。また、授業用のビデオ会議ルームが閉じた瞬間に散り散りとなるんですよね。なので「授業終わりに教室を出ながら喋る」なんてことも一切できないのが最悪です。

 この点について、私はゼミの指導教授に「授業が終わったらZoomホストを学生に渡して先生だけ退出してくれると学生同士で議論や雑談ができて助かる」とお願いをして、雑談タイムをGETしたりしました。




 それから、提出課題が多いところ。

 今までは点呼や学生番号登録などで行っていた出欠管理が、オンライン授業では「課題を提出する」という形に変わりました。特にオンデマンド授業では、学生の理解度を把握する目的もあってか、毎回レポート課題やA4用紙1枚程度の感想を提出することが求められるなどしました。
 このような課題を全授業が毎週それぞれ課す形となるので、課題に追われるんですよね……。

 ただし、そもそも大学の単位は「90分授業+180分の予習復習」を経て初めて認定されるという文科省の規定があります(正確には「1コマ+1コマの2~3倍の予習復習」)。なので、課題が多いと嘆くというか、本来はこれが正しい姿なのかもしれませんけどね。




 授業の質という点でもデメリットがあります。

 第一に「話の脱線」がないこと。
 先生が授業の中で関係ない話をしたり、脇道に逸れたり、教科書や資料には乗っていない話をしてくれたり、ご自身の経験や研究内容を紹介してくれたり……という機会がオンライン授業だと激減します。

 もちろん意図的に組み込んでくれる先生はいますが、そうでなければなかなか機会は少ないです。私はそういう話が大好きだったし、大学の授業だからこそ聞ける話なので、それが無くなってしまったのは非常に残念です……。




 第二に「著作権の問題」で授業が制限されること。
 今まで、様々な作品や画像などの著作権は学校の授業など教育目的で使用するに限っては著作権侵害に当たらない決まりでした。なので書籍を印刷して配布したり、ビデオを上映したりすることが可能でした。

 しかし、オンライン授業ということで、インターネット上に資料や動画をアップロードすることは著作権侵害に当たります。一応、2020年の法改正で遠隔授業の使用も緩和されたようですが、以前の授業と全く同じとはいかず。

 これまでの対面授業では見れていたビデオや資料が視聴できない、インタビュー音声などを聞くことができない、作品を鑑賞できない、というのは学ぶ上で大きな差が生じるというか損失になると思います。




 学びの質も大きく下がったと思います。
 どういうことかというと、成績をつける指標となるような最終的な成果物や提出物に対して求められるクオリティが著しく低くなりました。

 従来であれば「参考文献を3冊以上引用せよ」とか「課題図書◯◯を要約して論じよ」のような、専門の授業内容と先行研究を学生自身の中で解釈して考えるような課題が出されました。

 しかしオンライン授業で図書館が使えない学生にも配慮してか、課題の多くが「授業を踏まえた感想」や「授業で取り上げた内容の考察」、あるいはインターネット上の資料で代替できるような課題などに切り替わりました。
 これは仕方ないとはいえ、図書館に行ってたくさんの資料を読み込みながら課題を完成させていくプロセスを経ない分、学びの質という点では低いものになっていると思います。

コロナと卒論執筆

 大学4年生は卒論執筆というものがあります。
 コロナ禍での卒論執筆はとても大変でした。

 なにより、図書館が使えなかったのが辛かったです。
 というか、卒論でキツかったのはそのくらい。私は文系なので主に個人作業ですし、実験とかも不要で、かつフィールドワークやインタビューなどもしない内容だったので、直接的な影響は小さかったといえます。




 図書館が使えなかったこと。

 まず、大学図書館。
 第1回目の緊急事態宣言が発出されたあたりでは完全に休館となってしまいました。その後徐々に開館へと向かったものの、2時間ごとに消毒のため退館を強いられたり、利用者登録が必要になったり、地域資料や貴重書の保管室が立ち入り禁止になったり。
 また、そもそも授業がオンラインになったことで大学に足を運ぶ機会がなくなり、結果的に図書館を使うことがなくなったということもあります。
 大学図書館って卒論執筆をする際に最も使う場所だと思うので、そこを閉鎖するなんて愚の骨頂だと思います。

 そして、公立図書館。
 市区町村や都道府県などが運営する図書館。これは感染症対策の観点から休館することは、行政の施策として当然だと思います。これについては一切文句はないです。
 むしろ、その後すぐに再開して、メールでの事前予約制を取ったり、緊急事態宣言下でも予約図書の受け取りは可能としたりと、かなり柔軟に対応してくれたと思います。




 私がコロナで最も残念に思ったのは、他大学の図書館を使えなかったこと。
 それまでは事前に申請したり当日でも入館希望書などに記入すれば他大学の図書館を利用することができました。また公立大学は市民にも開放していますから、基本的には誰でも使える図書館です。

 しかし、コロナ禍では「学外者の利用制限」という対応になってしまい、利用することが出来ませんでした……。

 もちろん卒論執筆に使用したい書籍もあったし、単純に他大学の図書館が気になったりもしていたし。友達の大学の図書館とかにお邪魔したかったんですけどねぇ……。




 反対に、卒論指導の面では影響なかったです。
 論文を執筆して、途中で何度も指導教授に見せて添削いただいたり、ゼミ仲間と互いに批評し合いながらクオリティを高めていく作業があります。

 これは、オンラインでも対面でも変わりませんでした。
 ゼミでは3年生の時にも論文を執筆しており、その時の指導と比べてみても、質的に差は一切ないと言って過言ではありません。

 教授との面談や個別相談などはZoomで行えるし、もちろんメール等で相談できるのは今までと変わりません。ゼミ自体もZoomで行い、互いにディスカッションできる環境だったので、卒論に影響したということはありませんね。

コロナに思う、就職活動編

 コロナは就職活動にも大きな影響をもたらしました。

 具体的には下記のようなことです。

  • 大規模な合同会社説明会が軒並み中止
  • 個別の企業説明会も多くがオンライン化
  • 採用選考の面接がオンラインに移行
  • SPIなど能力試験も自宅PCのから受験

 この2020年度を境に、日本の就活は大きく変わったと思います。恐らく、今後もこの流れの大枠は維持されるのではないでしょうか。

大学の就活支援センターでの掲示





 ちなみに、私が就職した企業の選考では、第一次面接からオンラインでした。ただ、最終面接だけは実際に会社に足を運んで社長などと面接をしました。
 それまでオンラインで最後だけ急に対面なのでめちゃめちゃ緊張しました…(笑)

オンライン就活の良いところ

 オンライン就活の良いところ。
 というか、正直言って悪いところが見つかりません。良いところばかり。むしろこれがスタンダードになってくれてありがとうとお礼をしたいくらい。




 まず、就活コストが大幅に下がりました。
 これは本当に有り難かったです。先輩の話を聞くと、就活だけで10万円や2~30万円は普通に掛かるなんて話も聞きます。

 コロナ禍で会社説明会が全てオンラインに切り替わったおかげで、都心部まで移動しなくて済みました。自宅から参加できるので、往復の交通費と移動時間がゼロになるという素晴らしい状態。
 しかも、オンライン説明会では画面OFF、あるいは服装自由なので、リクルートスーツを何着も用意しなくて良いし、着ないのでクリーニング代も掛かりません。

 この副次的効果として、「大学の授業を受講できる」という点がありました。
 今までは会社説明会や面接などに行く時には、移動も含めて半日なり1日なりが必要でした。
 しかし、オンライン就活では移動がない上に、授業もオンラインなので、例えば「13:00~14:00が面接、15:00~授業」というようなスケジュールも容易に組めるのが助かりました。




 関連して、場所に縛られず会社を選べます。
 特に地方の学生が東京の企業の説明会や面接に参加することが手軽にできるのでとても平等になると思います。選択肢が広がるのは学生にも企業にも良いことです。

 また「オンライン面接をしている会社はホワイト企業」とか「DXに対応している」という指標になるなんて話もありました。これは精度は高くないし業種によって差があるでしょうが、事実でもありますよね。




 それから、記録が容易になったのも助かりました。
 今まで、会社説明会では手元でメモを取ったりしていたことだと思います。それが変わりました。

 オンラインの会社説明会なら説明資料をスクショすれば記録できるし、スマホなどで簡単に録音できるし、もちろん手元のWordやメモ帳に記入することも可能です。
 おかげで会社概要や事業内容など必要な情報や大切な資料を図版として残しておくことができるので、後で見返すのに重宝します。

 また、面接でも録音をしていました。
 こうすると後で面接官の指摘や説明を聞き返せるし、自分が喋った内容を確認できるので矛盾した発言をしないよう注意することができたりします。

 ただ、基本的には説明会の冒頭で「スクショや録画は禁止」と案内があるので、やってはダメですよ。




 そして最たる点は、面接にあります。

 1点目は、緊張しないということ。
 自宅で面接ができるし同じ部屋に面接官がいないので空気的にも緊張しないです。また、対面での面接のようにスーツを着て会場まで1時間も2時間も移動するとその時間はずっと緊張しっぱなしですからね。
 またカメラ目線にすればOKなので、直接面接官の顔を見る必要がないので緊張しませんでした。

 2点目は、カンペが見られるということ。
 話す内容を書いたカンペを、PCのカメラ周辺に貼ったり、Wordやメモ帳を画面に表示しながら話すことができます。当然、今までの面接ではそんなこと出来ないので助かります。
 とはいえ長文の台本を丸読みすると目の動きでバレるので、単語やフレーズを書くのがちょうど良いです。

 3点目は、手元で色々とできること。
 1分間の自己紹介をストップウォッチで測れたり、面接官の名前をメモしたり、うろ覚えの知識をググったり。これはオンライン面接でしかできないですよ。




 そのほか、何点か大切なところ。
 この辺も非常に有り難かったです。

 まず「面接マナー」がほぼ全て不要です。
 ・入室はボタンを押すだけなのでノック不要。
 ・最初は「聞こえてますか?」で会話が始まる。
 ・胸より下は映らないから座り方とか自由
 正直、立ったり座ったりの動作がなくなるだけでかなり楽になるし、必要なくなる所作が多いので気が楽です。

 あとは、最初にアイスブレイクの時間を長めにとってくれるのも有り難かったです。緊張がほぐれるし、堅苦しい雰囲気から解放されるのが本当に助かります。

 また、少し会話に詰まったり相槌が重なったりしても、ネットワークのせいにできる口実ができたのはラッキーでした(笑)




 総合すると、初めての取り組みだから良かったです。
 就活生にとっても、企業の採用担当にとっても、就活をオンラインで展開するというのは初めての経験で、お互いに手探りで進んでいった状況です。

 だから些細なミスは許容してもらえるし、何ならビデオ会議ツールの使い方は大学生の方が得意だったりします。これは気が楽で良かったです。

オンライン就活の良くないところ

 悪いと思ったところは少ないです。
 けどまぁ、ここは平等に挙げておきましょう。



 まず、機材の準備が必要なところ。

 企業から指定されるビデオ会議ツール(主にZoom・meet・Teams・Skype)を問題なく使えるように事前にダウンロードしたり操作方法を確認する必要があります。

 またPCやマイクを用意したり、イヤホンやマイクが必要だったり、新たに照明を買ったりカーテンなど背景を整えるものを揃えたり….というのが必要になるでしょう。

 まぁ、私は特に何も買わずに済んだんですけどね。




 2点目は、企業の雰囲気が分からないところ。

 会社見学や面接などで実際に企業の社内や社員が働いている姿を見れないので、雰囲気を掴めない点はデメリットですね。

 私はこの辺はあまり重視していませんでしたが、最終面接が終わったあとに会社内を案内してもらい、そこで働いている姿をイメージできたので、やっぱり必要なことだったのだなぁと最後に気づきました(笑)




 3点目は、他の就活生の動向が掴みにくい点。

 フィジカルな会場に就活生が集まれば、どんな人がどんな企業を狙っているのかとか、友達と喋りながら企業説明会を回れたりとかしたのかもしれません。
 でも、オンライン就活では個人の動きなんて分からないし、オンライン説明会でも画面OFFとかそもそも参加者数が分からないこともあるし、ライバルの動きがチェックしにくかったです。

 ただ、私は基本的にソロプレイ派なので、このへんはあまり関係なかったですね。




 4点目は、合同会社説明会が無くなったこと。
 3密を避けるという観点から、軒並み中止となりました。

 これは痛かったです。
 やっぱり大手就活サイトのページ上だけで探すのは難しいし、数が膨大すぎてどう選んだら良いか分からないし、文字や写真・動画だけで判断するのは困難と言わざるを得ません。

 合同会社説明会なら、1日で複数社の話が聞けるし、実際に人事担当と会えるので雰囲気が分かるし、紙の資料を貰えるのでじっくり検討することができます。また知らない業界の企業にもフラッと寄れたりと、とにかく効率的だったんです。なので、これが中止になったのは困りものでした。




 でも、そんなところですかね。
 就活生にとっては、あまり大きな問題はなかったです。なんとか対応できたし、メリットの方が大きかったです。(オンライン就活の話なので、観光業などで募集減となった話などはまた別)

 むしろ、企業側の方が大変だったようです。
 知り合いや親戚などで人事担当をしている人に聞くと、学生との接点が減ったからアピールが難しいとか、オンライン面接では人格などが見えづらいとか、判断材料の1つだったビジネスマナーが無いとキツいとか、色々と課題点が多いようでした。


 今回は、大学4年生の1年間と新型コロナウイルスについて、脈絡なくダラダラと「授業」と「就活」に絞って書きました。

 歴史の教科書に残るような世界的に大きな変革があった「特別な一年」だったと思うし、それを大学4年生として過ごせたことはとても良かったと思います。

 そして、私はコロナ禍を経て社会人となった第一世代でもあるので、どんなことをして過ごしていたか、何を考えていたのか、ということはしっかり記憶しておきたいな、と思っています。
 とはいえ忘れてしまうことも多いので、このブログが思い出す手助けになればなぁという気持ちで書いています。

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ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!

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